Annie DiRusso(アニー・ディルッソ)は散歩をしている時、着想が湧いてきた。ロラパルーザに出演するためにシカゴの街を散歩している時に天啓のようにアーティストの心をとらえたのだった。


「アルバム制作を始めてすぐにこのタイトルは決まっていました」と、ディルッソは語っています。彼女は大学に通うため、2017年からニューヨークからナッシュビルの街に引っ越しをした。


「私は免許を持っていないから、どこへでも歩いていく。運転可能な街であるナッシュビルで何年も無免許だったから、食料品店まで歩いて行ったりして、自分にとって歩きやすい街にしていたのよ」


シンガーソングライターは音楽を難しく捉えることをせず、等身大の自己像をロックソングによって描き出そうとしている。少なくとも、本作は驚くほど聞きやすくシンプルかつ軽快なインディーロックソング集だ。


「『スーパー・ペデストリアン』は、私という人物を表現していると思うし、『イッツ・グッド・トゥ・ビー・ホット・イン・ザ・サマー』は、このアルバムの趣旨をよりストレートに表現していると思う。ようするにデビューアルバムとしては、少し自己紹介のようなことをしたかったんだと思う」


アーティスト自身のレーベルから本日発売された『Super Pedestrian』には、ディルッソが2017年から2022年にかけてリリースした12枚のシングルと、高評価を得た2023年のEP『God, I Hate This Place』で探求したディストーションとメロディの融合をベースにした切ないロックソングが11曲収録されている。 これらのレコーディングはすべてプロデューサーのジェイソン・カミングスと共に行われ、新作は2023年にミネアポリスで行われたショーの後にディルッソが出会ったケイレブ・ライト(Hippo Campus、Raffaella、Samia)が指揮を執った。


「ジェイソンとの仕事は好きだったし、長い付き合いと仕事のやり方があった。けれど、今回のフルレングスのアルバムでは、自分のサウンドをどう広げられるか、何か違うことをやってみたいと思った。いろいろなプロデューサーと話をしたんだけど、ケイレブというアイディアに戻った」


アルバムは2024年2月と3月にノースカロライナ州アッシュヴィルのドロップ・オブ・サン・スタジオで録音された。 『スーパー・ペデストリアン』の公演では、彼女が歌とギターを担当し、マルチインストゥルメンタリストのイーデン・ジョエルがベース、キーボード、ドラム、追加ギターなどすべての楽器を演奏した。 今作には共作者のサミア(「Back in Town」)とラストン・ケリー(「Wearing Pants Again」)がゲスト・バッキング・ヴォーカルとして参加している。


また、ディルッソは年に5.6曲のペースで曲を書きあげる。それほど多作な制作者ではないと彼女は自負している。しかし、もし、このアルバムが飛躍作になるとするなら、それは彼女の人間としての成長、かつてのお気に入りのファッションがすでに似合わなくなったことを意味する。過去の自分にちょっとした寂しさを感じながら惜別を告げるというもの。しかし、アルバムの作品では、内面と向き合ったことにより、過去の自分との軋轢のようなものも生じていて、それはディストーションという形でこのアルバムの中に雷鳴のように鳴り渡る。しかし、それは心地よい響きを導く。シンガーソングライターが一歩前に進んだ証拠でもあるのだから。


「前回のツアーが終了したとき、私は23歳でした。あのツアーは本当に大好きだったけれど、18歳か19歳か20歳の頃に書いた曲を毎晩演奏していたし、その頃に着ていたような服を着ていました。ツアーから離れたことで、自分自身と向き合わなければならなかったと思う。だから、このアルバムは、もう少し地に足をつけたところから生まれたと思う。EPがもう少し体の外側から内側を見つめたものだったのに対して、もう少し体の内側から外側を見つめたものなの」



 Annie DiRusso  『Super Pedestrian』- Summer Soup Songs  (Self Label) 



 

アニー・デルッソの記念すべきデビュー・アルバム『Super Pedestrian』は、ウィリアム・サローヤンというアメリカの作家の名作『The Human Comedy(人間喜劇)』をふと思い起こさせる。それは人間の持つ美しさ、純朴さ、それからエバーグリーンな輝きをどこかにとどめているからである。そもそも、青春の輝きというのは、多くの人々の心に魅惑的に映る。そして多くの人々は、その宝石のようなものを血眼になって自分自身の内外に探し求めたりするが、容易には見つからない。それは、美しい青春というものが二度とは帰って来ず、ふと気づいた時に背後に遠ざかっているものだからだ。そして、興味深いことに、エバーグリーンと言う感覚は、その瞬間に感じるものではなく、ずいぶんと後になって、その時代の自分が青春の最中を生きていたことを思いかえすようになるのである。つまり、これは、土地に対する郷愁ではなく、過去の自分自身に対する郷愁を感じる瞬間である。それはどのような人も通ってきた道である。

 

文学的だというと少し大げさになるかもしれない。それでも、このアルバムに流れる音楽がソングライターの人生を雪の結晶のように澄明に映し出すのは事実である。その素朴な感覚は都市部から離れたナッシュビルという土地でしか作り得なかったものではないか。ニューヨークにいたら、こういうアルバムにはならなかっただろう。なぜなら、有名な都市部は、世界のクローバリゼーションに支配されており、異常なほどの画一性に染め上げられている。アニー・ディルッソは、自動車には乗れないかもしれないが、しかし、乗馬という特技を持っているのだから本当にすごい。


このアルバムには、現代のアメリカ人の多くが見失ったスピリットが偏在している。多くのアメリカ人は、グローバリゼーションの渦中に生きており、海の向こうの異質な文化や気風にプレッシャーを感じると、過敏な反応を起こすことがある。その反動として過激なアティテュードにあらわれたりもする。それは日本人にもありえることであるが、その中で最もアメリカらしい純粋さや純朴さをどこかの時代に忘れてきたのではないか。少なくとも、そういったアメリカの本当の魅力に触れた時、感動的な気分を覚えるのである。

 

このアルバムは最近のアメリカのインディーロックアルバムの中で”最もアメリカらしい”と言える。それはまた、海外の人間から見ると、アメリカの人々にしか出来ない音楽ということである。 最近のアメリカのミュージシャンは異常なほど海外の人々からの評判や目を気にする。まるで彼等は、アメリカがどう見られているのかを四六時中気にするかのようである。そして、奇妙なほど世界的な文化、外側からみた何かを提示しようと躍起になるのである。ところが、このアルバムはそのかぎりではない。終盤の収録曲に登場するヤンキースの伝説的なヒーロー、ディレク・ジーターへの賞賛は、ヘミングウェイ文学にも登場する地域性を明確に織り込んでいて、海外の人間にとってはものすごく心を惹かれるし、なぜか楽しそうに聞こえるのである。例えば、この曲には画一性とは異なる、その土地の人にしかなしえない表現が含まれている。近年、それは田舎性として見なされることもあるが、本当にそうなのか。海外の人間がディレク・ジーターを称賛したとしても、それは大して面白いものにはなりえないのである。

 

ライブツアーというのは、非現実的な生活空間に属することをつい忘れがちである。例えば、ミュージシャンがステージに上り、多数の観衆の前で演奏を披露する。その空間は、明らかにエンターテインメント業界が作り出した仮想現実である。素晴らしい瞬間であるに違いないが、同時に日常的な生活との乖離を生じさせる要因ともなる。こういった非現実的な生活、そして現実的な生活が続くことに戸惑いを覚えたり、精神のバランスを崩す人々は少なくないのである。どちらの自分が本物なのか。多くの人々は、そういったライブでの姿を本当の人物像であると思い込んでいる。けれども、こういった究極の問いの答えを見つける人は稀だと思う。アニー・ディルッソについてはシカゴのロラパルーザなど大型のライブステージの出演を経て、ナッシュビルに帰ってきた。喧騒の後の静けさ。ナッシュビルの自然の風景は何を彼女に語りかけたのだろうか。しかし、その時、ミュージシャンは本当の自分の戻ることが出来たのだ。 

 

アニー・ディルッソはライブツアーを一つの経験としてロックスターを目指すことも出来たはずである。 しかし、アルバムを聞くと分かる通り、音楽的な方向性はそれとは正反対にあり、むしろ自分自身に帰るための導線のようなものになっている。虚飾で音楽を塗り固める事もできたが、実際に出来上がった音楽は驚くほどに等身大だ。だからこそ聴きやすく親しみやすい。そして信頼出来るのは、音楽的な時流に翻弄されず、好きなものを追求しているという姿勢だ。 

 

それはアルバムのオープナー「Ovid」から出現し、心地よいインディーロックソングという形を通じて繰り広げられる。その中にはベッドルームポップ、グランジやカントリーといったこのアーティスト特有の表現が盛り込まれている。音楽から立ち上がるカントリーの雰囲気は、ルーシー・ダカス、スネイル・メイルの最初期のようなUSインディー性を発揮するのである。コード進行やボーカルも絶妙で、琴線に触れるような切ないメロディーとバンガーを作り出す。本作は、静かな環境で制作されたと思うが、鳴らされるロックは痛快なほどノイジーである。


また、USインディーロックを体現させる「Back In Town」は、ナッシュビルへの帰郷をテーマに、自分の過去の姿を対比的な「あなた」に仮託し、甘い感じのポップソングに昇華している。ローカルラジオで聞かれるようなカントリー風のポピュラーなロックソングを展開させる。ギター、ボーカルというシンプルな構成に導入される対旋律のシンセのレトロなフレーズが、このアルバムの内在的なモチーフである「過去の自分を回顧する」という内容をおもいおこさせる。それは制作者が述べている通り、着古した服に別れを告げるような寂しさも通底している。しかし、曲の印象は驚くほど、さっぱりしていて、軽妙な感覚を伝えようとしている。ナッシュビルと自分の人生を的確に連動させ、それらをカントリーで結びつけた「Leo」も秀逸である。これらはサッカー・マミーの最初期のようなベッドルームポップとカントリーの複合体としてのモダンなポップソングを踏襲し、それらをセンス十分のトラックに昇華している。

 

軽快なインディーポップ/インディーロックが続く中、グランジのようなオルトの範疇にあるギターの要素が押し出される瞬間がある。そして、これがナッシュビルへの郷愁という一つ目の主題に続く2つ目のモチーフのような形で作品中に出現し、それらがまるでバルザックの人物の再登場形式(別の作品に前に登場した人物が登場するという形式)のように、いくつかの曲の中に再登場する。


「Hungry」は、サビこそポップだが、全体的な曲のディレクションはギターロックの範疇にあり、ディストーションの効果が強調される。90年代初期のグランジのようなシアトル・サウンドの影響が含まれ、それらがノイズとなって曲そのものを支配している。 アンプからのフィードバックノイズを効果的に録音マイクで拾いながら、それらのノイズの要素をボーカルのポップネスと的確に対比させる。

 

USオルタナティブロックの流れを大きく変えたオリヴィア・ロドリゴの傑作アルバム『Gut』で示唆された「静と動の対比」というグランジのテーマの復刻をインディーポップの側面から見直した痛快なトラックとして十分楽しめる。ノイジーなロックと合わせてディルッソのバラードの才覚が続く「Leg」に発見出来る。


この曲はツアーを共にしたSamia、もしくはSoccer Mommy(サッカー・マミー)の最初期のポップネスの影響を感じさせる。繊細で内向的な音楽の気風は前曲と同様にグランジロックの反映により、ダークネスとセンチメンタルな感情の領域を揺れ動く。注目すべきは、ボーカルをいくつもダブのように多重録音し、アンセミックなフレーズの畝りを作り上げたりと、トラックをバンガーへと変化させるため、様々な工夫が凝らされている。そして音量的なダイナミクスと起伏を設け、変幻自在にラウドとサイレンスの間を行き来する。

 

前述したグランジの要素が鮮烈に曲の表側に押し出される「I Am The Deer」は、パール・ジャムのような方向性とはかなり異なるが、”ポスト・グランジ”の時代を予見するトラックである。 この曲では、ガレージ・ロックのようなラフでローファイな要素、Z世代のベッドルーム・ポップ、そして旧来のシアトルのグランジを結びつけ、新しいロックのイディオムを提示する。これは2020年代後半の女性ソングライターのロックソングの”モデル”ともなりえる一曲だ。


特に、グランジだけではなく、Pixiesの最初期のジョーイ・サンティアゴ、Weezerのリヴァース・クオモのようなオルタネイトなスケールがサビの箇所で登場し、それらがスタジアム・ロックのような形式で繰り広げられる。これは、制作者の若い時代のロックスターへの情熱が長い時を経て蘇ってきた形である。


特に、バッキング・ギターのミュート奏法が曲に心地よいリズム感をもたらし、メタリックでメロディアスな音楽性を形作り、Def Leppardのような古典的なソングライティングの魅力が現れる。この80年代のUKハードロックの手法は、LAのハードロックの台頭によって形骸化し、使い古されたかのように思えたが、まだまだ現代のロックソングに通用する求心力がある。

 

 「I Am The Deer」

 

 

 

序盤は必ずしもそうではないけれど、ローカルな魅力に焦点を絞った音楽が本作の中盤以降の核心を担う。カントリー/フォークの魅力を再訪した「Wearing Pants Again」は、アメリカーナに希釈されつつある音楽の持つ民族性へ接近する。これらは、失われたアメリカのスピリットをどこかにスタンドさながらに召喚させ、田舎地方にある原初的な美しさ、次いで幻想性という主題を発現させる。それはまるでフォークナーの傑作『8月の光』、もしくは傑作短編小説「乾いた9月」のアメリカ南部の空想的な側面と幻想性を音楽の片々に留め、ヨクナパトーファ、ないしは、シャーウッド・アンダソンの現実と仮想の間にある”架空のアメリカ”を作り出す。しかし、ここであらためて確認しておきたいのは、幻想という概念は、日常と地続きに存在する。これらのーー現実の底にある空想性ーーは、不思議なことに、アメリカの植民地時代の日本文学の最も重要な主題である”現実との対比的な構造”と分かちがたく結びついていたのだった。(遠藤周作の「沈黙」など) ということで、これらの奇妙な空想性は、密接に現代アメリカの側面と結びついているだけではなく、日本から見ても何らかの親近感が込められている。

 

 

さて、そうした真摯な音楽性もある中で、「Drek Jeter」はワイアードな響きを持ち、ロックソングとしての癒やしの瞬間をもたらす。ニューヨークのヤンキース・スタジアムのチャントの歓声は、ミスフィッツの『Static Age』の「TV Casualty」のような、USサブカルチャーの要素と結びつき、ゾンビみたいに変化する。「現代人のほとんどはゾンビ!!」と言った日本の映画監督が居たが、そういった同調圧力の感覚を表されていて、とりもなおさず、ソングライターがソンビのように変身してしまう瞬間なのである。これを聴いてどのように感じるかは人それぞれだが、奇妙な揶揄が滲んでいる気がする。さらに『テキサス・チェーンソー』のようなグロテスクとコメディーの要素が結びついて、史上最もアングラなパンクロックソングが誕生した。この曲には、シニカルな風刺が滲み、内輪向けの奇妙な悪ノリ、アメリカの表面上の明るさの裏側にある暗いユーモアが滲み出ている。それは乾いた笑いのようなものを呼び起こし、内的な崩壊やセクシャルな要素という、ソングライターの一時期の自己を反映させている。この曲は、着色料をふんだんに用いたチョコレートやキャンディーのような毒々しい風味を持つ。それとは対比的に軽快な印象を持つ「Good Ass Movie」では青春映画のような一面が現れる。

 

 

こういったアメリカの文化の多層性が織り交ぜられながら、時折、純粋になったかと思えば、毒気を持ち、また毒気をもったかと思えば、再びストリートになる。ある意味では外的な環境に押しつぶされそうになりながら、すれすれのところで持ちこたえるソングライターの姿、それは何か現代的な日本人の感覚にも共通するものがあり、スカッとしたカタルシスをもたらす。そして、きわめて多彩な側面をサイコロの目のように提示しながら、アルバムの終盤には圧巻とも呼ぶべき瞬間が用意されている。「Wet」は、今年聴いたUSインディーの中で最も魅力的に聞こえる。ポピュラー/ロックのシンプルさ、そして一般性が豊かな感性をもって紡がれる。この曲はベッドルームポップの次の音楽を予見し、2020年代の象徴的な音楽ともいえる。

 

タイトルだけで心を揺さぶられる曲というのは稀にしか実在しないが、クローズ「It's Good To Be Hot In The Summer」は例外である。制作者は”自己紹介のような意味を持つ”と説明しているが、タイトルだけで切ない気分になる。例えば、アメリカのインディーロックファンには避けて通れない、Atarisの「Boys Of Summer」、Saves The Dayの「Anywhere With You」を彷彿とさせるが、実際の音楽はそれ以上に素晴らしい。


叙情的なイントロのギターとボーカルに続いて、アニー・デルッソの人物像が明らかになる瞬間である。そして、この曲こそ、エバーグリーンな感覚が滲んでいる。心を揺さぶるような良質で美しいメロディー、さらにツアー生活とその後の人生を振り返るようなクロニクルであり、その向こうにはナッシュビルとニューヨークの二つの情景が重なり合い、感動的な瞬間を呼び起こす。このクローズ曲は圧巻で涙腺を刺激する。2025年のインディーロックの最高の一曲かもしれない。

 

 

10年後になって振り返った時、アーティストはこういった曲を書いたことを誇りに思うに違いない。

 

 

 

94/100

 

 

 「It's Good To Be Hot In The Summer」-Best Track

 

 

 


  3月7日、パンクシーンのレジェンドがこの世を去った。伝説のUKパンク・バンド、The Damnedの結成時ギタリストであり、初期の主要ソングライターであったブライアン・ジェイムズさんが70歳で死去した。ジェイムズの死去は自身のフェイスブックで報告され、死因は記載されていない。 1955年ロンドン生まれのギタリストは、2月18日に70歳を迎えたばかりだった。


  ダムド以前は、ニューヨーク・ドールズ、モット・ザ・フープルのようなバンドを目指したロンドンSS(クラッシュのミック・ジョーンズ、ジェネレーションXのトニー・ジェイムスが在籍)、キャプテン・センシブルらと結成されたザ・サブタレイニアンズ(ダムドの前身バンド)、バスタードで活躍。 1976年、シンガーのデイヴ・ヴァニアン、ベーシストのキャプテン・センシブル、ドラマーのラット・スキャビーズとともにダムドを結成。


  ジェームズのミュージシャンとしてのキャリアは18歳に始まった。デビューギグから数カ月後のデビュー・シングルをリリースし、UKパンクの時の人となった。彼はバンドの最初の2枚のアルバム『ダムド・ダムド・ダムド』(10時間でレコーディングが行われた伝説的な作品)と『ミュージック・フォー・プレジャー』のほとんどの曲を書いた。 しかし、彼はこの2枚のアルバムがリリースされた1977年末にバンドを脱退した。彼は、少なくともパンクがメジャー化し形骸化する前に、もしくはその動きを察知して最初のパンクシーンから身を引いている。


  その後、Tanz Der Youthというバンドを結成した後、スティヴ・バートルズとThe Lords of the New Churchというグループを立ち上げ、80年代初頭に数枚のアルバムをリリースした。 ソロアルバムも数多くリリースしており、最新作は2015年の『The Guitar That Dripped Blood』である。


  ジェイムズは80年代後半に短期間ダムドを再結成し、2022年には英国での一連のライヴのために再びダムドを再結成した。 ギタリストのフェイスブックに掲載された声明全文は、彼のキャリアを次のように要約している。


  音楽界の真のパイオニアのひとりであり、ギタリスト、ソングライター、そして真の紳士であるブライアン・ジェームスの死を、大きな悲しみとともにお知らせします。 ダムドの創設メンバーであり、史上初のUKパンク・シングル「ニュー・ローズ」の作者であるブライアンは、1977年2月にリリースされたバンドのデビュー・アルバム『ダムド・ダムド・ダムド』の主要ソングライターだった。 


  ニック・メイソンがプロデュースしたセカンド・アルバム『ミュージック・フォー・プレジャー』のリリース後にダムドと袂を分かったブライアンは、短命に終わったタンツ・デル・ユースを結成し、その後、友人でロッカー仲間のスティヴ・ベイターズとザ・ローズ・オブ・ザ・ニュー・チャーチを結成した。


  ブライアン・ジェイムズとスティヴ・バトルスという興奮の波の中で、ロード・オブ・ザ・ニュー・チャーチは3枚のスタジオ・アルバムを成功させ、"Open Your Eyes"、"Dance with Me"、"Method to My Madness "といったシングルを生み出した。

 

   常に新たな挑戦を求め、様々なミュージシャンとの共演に意欲的だったブライアンは、その後数年間、ザ・ドリッピング・リップスを結成し、様々なレコードにゲスト参加する一方、ブライアン・ジェームス・ギャングを結成し、ソロ・アルバムに取り組んだ。


  ブライアンは、60年以上に及ぶキャリアの中で、その音楽は映画やテレビのサウンドトラックを飾り、ザ・ダムドやロード・オブ・ザ・ニュー・チャーチに加え、イギー・ポップからウェイン・クレイマー、スチュワート・コープランドからチーター・クロームまで、パンクやロックンロールの最高峰と数多く共演した。


  最近では、エポックメイキングな「New Rose」のリリースから40年以上を経て、ダムドのオリジナル・メンバーが2022年に一連の特別で感動的なイギリス公演のために再結成した。妻のミンナ、息子のチャーリー、そして義理の娘のアリシアのそばで、ブライアンは2025年3月6日木曜日に静かに息を引き取った」


  ダムドはデイヴ・ヴァニアン、キャプテン・センシブル、ラット・スカビーズ、ポール・グレイ、モンティ・オクシモロンというラインナップでツアーを続けている。この投稿の時点では、バンドはジェームスの死去に関する声明を発表していません。


▪️The Damnedの作品の詳細についてはUKパンクの名盤ガイドをご覧下さい。


英国の最大級のミュージックフェスティバル、グラストンベリーのラインナップが4時間前に公表された。チケット発売後におよそ1時間でソールドアウトを記録する伝説的なフェスティバルです。


例年6月25日からピントンの農場で3日間開催されるフェスティバルのヘッドライナーには、The 1975、ニール・ヤング、そしてオリヴィア・ロドリゴが抜擢されました。


The 1975については大きなサプライズと言えるでしょう。また、ニール・ヤングに関してはブッキングが行われていたという報道が数ヶ月前にありました。ヤング氏がグラストンベリーのプロモーションに関して苦言を呈したという噂があり、出演を辞退するのではないかという話でしたが、今回の出演決定により、噂を一蹴した形に。また、最終日のヘッドライナーを務めるオリヴィア・ロドリゴは今最も注目を集める世界的なロックアーティスト。最終日のヘッドライナーとして全く違和感がありません。


また、ダイアナ・ロス、カイリー・ミノーグ、ドリー・パートン、エルトン・ジョン、そして2024年の出演者シャナイア・トゥエインのレジェンド枠には、ロッド・スチュワートが名を連ねています。


他のステージにも圧巻のラインナップが組まれています。チャーリーXCX、ロイル・カーナー、ザ・プロディジーがヘッドライナーを務め、その他のステージでは、グレイシー・エイブラムス、エズラ・コレクティヴ、ローラ・ヤング、アマラエ、ノア・カハン、アミル・アンド・ザ・スニファーズ、RAYE、ドーチー、ノヴァ・ツインズ、セルフ・エスティーム、フォー・テット、ウルフ・アリス、ジョイ・クルークスなどがパフォーマンスを披露する予定です。


グラストンベリー・フェスティバルのライブパフォーマンスの模様は放映権を持つBBCが公式動画を紹介するのが通例となっています。

 



 2024年4月にリリースされた柴田聡子の最新アルバム『My Favorite Things』が第17回CDショップ 2025”の大賞に選ばれたことが明らかになった。全国のレコードショップの店員208名が選ぶ本賞の受賞は、柴田聡子のJ-POPシーンにおける貢献度の高さを如実に物語っている。

 

ーーCDショップ大賞は「行かなきゃ 会えない 音がある。」というスローガンのもと、CDショップの現場で培われた目利き耳利きを自負し、選考に際して個人的な嗜好に偏る事なく、店頭から全国に向けて発信出来るような “本当にお客様にお勧めしたい”作品を“大賞”として選ぶ。

 

 第17回CDショップ大賞2025入賞作品は、2023年12月1日~2024年11月30日に発売された邦楽のアルバム新譜(ベスト盤・ライブ盤を除く)を対象とし、全国各地域の208名のCDショップ店員が投票に参加。

 

 ノミネート投票時では<赤>と<青>に分けて投票、また今回より<大賞>選考については、過去2作品大賞受賞となったアーティストの作品は除外とし、該当アーティストを殿堂入りとさせていただきました。このたび、投票の上位<赤>11作品と<青>13作品の合計24作品を入賞作品として選出ーー 

 


第17回CDショップ大賞2025の候補作は以下の通りです。


 

 ▪入賞作品<赤>

・あいみょん『猫にジェラシー』
・Ado『残夢』
・THE YELLOW MONKEY『Sparkle X』
・XG『AWE』
・GLAY『Back To The Pops』
・椎名林檎『放生会』
・柴田聡子『Your Favorite Things』
・竹内まりや『Precious Days』
・Da-iCE『MUSi-aM』
・BUMP OF CHICKEN『Iris』
・羊文学『12 hugs (like butterflies)』

 


▪入賞作品<青>

・Aooo『Aooo』
・井上園子『ほころび』
・imase『凡才』
・サバシスター『覚悟を決めろ!』
・Chevon『Chevon』
・CHO CO PA CO CHO CO QUIN QUIN『tradition』
・NIKO NIKO TAN TAN『新喜劇』
・Bialystocks『Songs for the Cryptids』
・FRUITS ZIPPER『NEW KAWAII』
・暴動クラブ『暴動クラブ』
・マリ『EASY RIDER』
・muque『Dungeon』
・離婚伝説『離婚伝説』

 

 

 ーータワー・レコード発表による

 

 

 今回の各受賞作品の紹介ならびに受賞アーティストのビデオメッセージを以下のスケジュールにてYouTubeで配信される。

 

 

▪「第17回CDショップ大賞2025授賞式」(YouTubeアーカイブ配信期間(3ヶ月間))

 

https://www.youtube.com/@cdshoptaisho

 

 

 審査員をつとめたレコードショップ店員の選評と柴田聡子さんによる受賞のコメントは以下の通りです。

 

 

 
審査員による選評: 

 

 柴田聡子『Your Favorite Things』を選出したCDショップ店員は、「アルバムを通して映画の中にいるようなストーリー性が感じられる最高傑作!」「全曲が完成度が高く、前作からも確実に進化したと感じました。

 

「タイトル通りお気に入りとして今年最も多く聴き返しました」「え、このアルバム、いい曲しかなくね?」こう思ったのはこのアルバムが今年で初めてでした。

 

「全てが秀逸。挑戦的。しかし柴田聡子らしさはそこに確かに存在する。誰も置いてきぼりにはしない。彼女の底知れぬ才能にはもはや恐怖を感じる。次の作品にも期待が膨らむ。そんな1枚でしょう」と本作品を高く評価しました。

 

 

柴田聡子さんの受賞コメント: 

 


 今回のCDショップ大賞<赤>受賞にあたり、柴田聡子は、「本当に驚きましたし、焼肉に行っちゃうほど、嬉しかったです。一緒に作った人たちにもいち早くお伝えしたいって思いました。」と受賞の喜びを語った。



・【柴田聡子】本日放送開始のテレ東系 ドラマ25「風のふく島」エンディングテーマ曲「PASSING」が1月15日にリリース決定。  

 

【新譜情報】 

 

 柴田聡子「Your Favorite Things」

 



 

CD/Digital | DDCB-12121 | 2024.02.28 Release | 3,000Yen+Tax | Released by AWDR/LR2

 

配信リンク: [https://ssm.lnk.to/YFT ]


LP | 2024.05.25 Release | DDJB-91243 | 4,000 Yen+Tax | Released by AWDR/LR2

1. Movie Light
2. Synergy
3. 目の下 / All My Feelings are My Own
4. うつむき / Look Down
5. 白い椅子 / Sitting
6. Kizaki Lake
7. Side Step
8. Reebok
9. 素直 / Selfish
10. Your Favorite Things



作詞・作曲:柴田聡子|All Lyrics & Music by Satoko Shibata

プロデュース、アレンジ:柴田聡子、岡田拓郎|Produced & Arranged by Satoko Shibata & Takuro Okada


ストリングス・アレンジ:香田悠真 (A1, B5)|Strings Arrangement: Yuma Koda (A1, B5)
コード・レスキュー:谷口雄|Chord Rescue: Yu Taniguchi

レコーディング・エンジニア:宮﨑洋一、岡田拓郎、柴田聡子|Recording Engineer: Yoichi Miyazaki, Takuro Okada & Satoko Shibata


レコーディング・スタジオ:IDEAL MUSIC FABRIK、DUTCH MAMA STUDIO、抹茶スタジオ、studio Aoyama、 OKD Sound Studio|Recorded at IDEAL MUSIC FABRIK, DUTCH MAMA STUDIO, Matcha Studio, studio Aoyama & OKD Sound Studio


ミキシング・エンジニア:岡田拓郎|Mixing Engineer: Takuro Okada


ミキシング・スタジオ:OKD Sound Studio|Mixed at OKD Sound Studio


マスタリング・エンジニア:Dave Cooley (Elysian Masters, LA)|Mastering Engineer: Dave Cooley (Elysian Masters, LA)


写真:守本勝英|Photograph: Katsuhide Morimoto
メイクアップアーティスト:UDA (mekashiproject)|Make-up Artist: UDA (mekashiproject)


ヘアスタイリスト:Nori Takabayashi|Hair Stylist: Nori Takabayashi
アートディレクション、デザイン:坂脇慶|Art Direction, Design: Kei Sakawaki

 


ニュージーランドのポップグループ、Phoebe Ringsがデビューアルバム『Aseurai』のリリースを発表した。

 

Phoebe Ringsは、クリスタル・チョイのソロ・プロジェクトとして始まった。以降、バンドメンバーのシメオン・カヴァナー・ヴィンセント、ベンジャミン・ロック、アレックス・フリーアが加入し、本格的なコラボレーションに発展した。4人のミュージシャンは、プリンセス・チェルシー、フェイザーデイズ、タイニー・ルインズ、ACフリージー、シー・ビューズ、ラッキー・ボーイといったニュージーランドの有名なプロジェクトでミュージシャンの経験を積んできた。

 

フィービー・リングスのデビューアルバム『Aseurai』は、リード・シンガー/シンセサイザーのクリスタル・チェの母国語である韓国語を用いてテーマを表現している。

 

「Aseuraiとは大気の中であなたの周りにある、届きにくい、消えていく、という意味です」とチェは言う。「詩的な表現なので普通の会話では言わないだろうけど、私はそれが好きなんだ」

 

2024セルフタイトルEPに続くデビューアルバムはバンドのドリームポップのルーツに忠実でありながら、ディスコとシティポップの影響を加えている。元々、フィービー・リングスはチェのソロプロジェクトだったが、『Aseurai』はバンド全員が作曲に参加し、シフトチェンジを果たしている。

 

バンドは2023年から2024年にかけて、ターマキ・マカウラウ(オークランド)のスタジオとメンバーの自宅を行き来しながら、アルバムの作曲、プロデュース、エンジニアリングを行った。

 

フィービー・リングスの待望のデビューアルバムは6月6日にCarparkから発売される。今日はタイトル曲、シンセが鳴り響くシティポップの新曲「Drifting」が同時に公開された。ナヒョン・リーが監督した「Drifting」の見事なライヴ・クリップは以下から。また、タイトル・トラック(こちらもナヒョン・リーが監督)のオーディオビジュアルの素晴らしさを再確認してほしい。

 


「Aseurai」-Best New Tracks




Phoebe Rings 『Aseurai』

 

Label: Carpark

Release: 2025年6月6日

 

Tracklist:

 
1.Aseurai
2.Not A Necessity
3.Mandarin Tree
4.Get Up
5.Playground Song
6.Fading Star
7.Static
8.Drifting
9.Blue Butterfly
10.Goodnight 


 Pre-save: https://found.ee/pr_aseurai 

 

「Drifting」

 

 

 

・Phoebe Rings Tour Date: 

 

March 15 – Taipei, Taiwan @ Mystic Love & Dub Festival
March 21 – Te Whanganui-a-Tara, NZ @ Rogue & Vagabond
March 26 – Melbourne, AUS @ Corner Hotel ^
March 27 – Sydney, AUS @ Crowbar ^
March 28 – Tāmaki Makaurau, NZ @ Whammy Bar
April 3 – Ōtautahi, NZ @ Space Academy

^ w/ The Beths

 

©︎Steve Gullick

イギリス・クルーの4人組、UNIVERSITYが生々しい衝動的なパンクロックソング「Massive Twenty One Pilots Tatoo」をトランスグレッシヴからリリースした。 オールドスクールの荒削りなパンクロックソング。バンドの生々しい生命力の表れ。(楽曲のストリーミングはこちらから)


ニューシングルは、バンドとKwes Darko(Slowthai、Overmono)、Andrea Cozzaglio(Inhaler、Beebadoobee)の共同プロデュースによる楽曲である。

 

「世界で最悪のタトゥーは何だろう」というゲームから名付けられた。ヘヴィでハードコアなサウンドはそのままに、「Massive Twenty One Pilots Tattoo」は、広大で煽情的なパンク・ロックの中に、よりソフトで明瞭な音楽の瞬間を切り取っている。


 
UNIVERSITYはザック・ボウカー(ヴォーカル/ギター)、ユアン・バートン(ベース)、ドラマーのジョエル・スミス、エディ(マスコット)の4人で結成された。無粋なユーモアは、彼らの音楽に溶け込んでいる。レーベルと契約し、「ビジネス面 」に真剣に取り組んだ後、彼らは自分たちの音楽をより過激に、より不条理な場所へと押し進めることで、この大人びた態度を相殺することにした。バンドは、自分たちの最も奇妙で滑稽な衝動を信じようと決意している。


 

2023年5曲入りのデビューEP『Title Track』には、「King Size Slim」、「Notre Dame Made Out Of Flesh」、「Egypt Tune」が収録されている。

 

『タイトル・トラック』は、その揺るぎない爆発的なサウンドとエネルギーが評価され、Dork誌は「ノイズ・パンク界で最も有望な新人バンドが放つ暴動的な耳の虫」、NME誌は「今年聴いたことのないエネルギーの爆発」と評した。

 

UNIVERSITYはこれまでに魅力的なライブイベントに出演してきた。グレート・エスケープ、グリーン・マン、エンド・オブ・ザ・ロード、ミューテーションズ・フェスティバル、ピッチフォーク・フェスティバル・パリ。そして、最近ではカーディフのSWNフェスティバルとブリクストンのインディペンデント・ヴェニュー・ウィークのザ・ウィンドミルに出演し、フェスティバルのサーキットを切り拓いてきた。

 

この若きカリスマは、テキサス州オースティンで開催される今年のSXSWに複数回出演するほか、4月10日にはサード・マン・レコードのザ・ブルー・ベースメントでロンドン公演を行う。 

 

 

 「Massive Twenty One Pilots Tatoo」(*センシティブな表現があるのでご視聴の際はご留意下さい)

 


 

ブリストルを拠点に活動するシンガー・ソングライター、Billy Nomates(ビリー・ノメイツ)として活動するトー・マリーズが、5月16日にInvada(Portishead /Beakのジェフ・バロウが設立したインディーレーベル)からサード・アルバム『Metalhorse』をリリースすると発表した。


 2023年の『CACTI』同様、ジェームス・トレヴァスカス(ダーティ・スリー、ニック・ケイヴ)との共同プロデュースだが、フル・バンドでのアルバムはこれが初めて。 アルバムには、元ストラングラーズのフロントマン、ヒュー・コーンウェルが "Dark Horse Friend "という曲で参加している。


アルバムからのファーストシングル「The Test」がリリースされた。ビリー・ノメイツがブレンドした80年代のニューウェーブポップにほんのりツワモノが加わった。 トー・マリーズは、「困難に立ち向かって何かに取り組むこと、そして誰かが向こうから助けてくれるように感じること。ライブで演奏していると、本当にそれを感じるんだ。 いろいろなことが起こっている中で、これが生き残っているなんて信じられないよ」と述べている。  ビデオは以下から御覧ください。


ビリー・ノメイツは、今週からパリのLes Inrocks FestivelでUK/EU公演を行う。ツアー日程は下記より。

 


「The Test」





Billy Nomates 『Metal Horse』


Label: Invada
Release: 2025年5月16日
 
 
Tracklist:
 
Nothing Worth Winning
The Test
Override
Dark Horse Friend feat. Hugh Cornwell
Life’s Unfair
Plans
Gas
Comedic Timing
Strange Gift
Moon Explodes
 
 

Billy Nomates – Tour Dates
 
3/6 – Paris, France @ Les Inrocks Festival
3/29 – Bristol, UK @ Ritual Union Festival headline
4/5 London, UK @ Cro Cro Land Festival headline
5/18 – Nottingham, UK @ Rough Trade (in store)
5/19 – London, UK @ Rough Trade East (in store)
5/20 – Brighton, UK @ Resident (in store)
5/22 – Coventry, UK @ Just Dropped In (in store)

©Carlos Perez

 

Car Seat Headrestは、ニューシングル「Gethsemane」のリリースと同時に、近日発売予定のアルバム『The Scholars』の詳細を発表した。本作は5月2日にマタドール・レコードからリリースされる。


カー・シート・ヘッドレストは、バージニア州リーズバーグで結成され、現在はワシントン州シアトルに拠点を置くアメリカのインディー ロックバンド。

 

バンドはウィル・トレド、イーサン・アイヴス、セス・ダルビー、アンドリュー・カッツで構成されています架空の大学パルナッソス大学を舞台にした『The Scholars』に収録される楽曲は、生と死、そして再生のゆるやかな物語を照らし出す学生やスタッフたちの苦悩に彩られている。


「ローザはパルナッソス大学の医学部で学んでいる。医学的に死亡した患者を生き返らせた経験から、彼女は子供の頃から抑圧されていた、痛みを吸収することで他人を癒す力を取り戻し始める。「毎晩、夢の代わりに、彼女は一日中触れた魂の生の痛みや物語に出会う。現実は曖昧になり、彼女は医学部の地下に埋もれた秘密の施設に入り込む。


『ザ・スカラーズ』は、フロントマンのウィル・トレドがセルフ・プロデュースし、ほとんどアナログでレコーディングされた。「間違いなく、これまでやってきたどのプロジェクトよりもボトムアップな作品だ」とリード・ギタリストのイーサン・アイブスは言う。「ここ2、3年で、ただ幸運な機材を使ってベストを祈るのではなく、より意図的にサウンドをデザインすることに熱中するようになったんだ。それは本当にやりがいのあることだった」

 

「Gethsemane」

 


シェイクスピアからモーツァルト、クラシック・オペラまで、トレドは『学者たち』の歌詞とストーリー・アークを考案する際に古典から引用し、音楽はザ・フーの『トミー』やデヴィッド・ボウイの『ジギー・スターダスト』のような古典的なロック・ストーリーの歌のサイクルから注意深く引用した。

 

「ロック・オペラで苦労することのひとつは、プロットの流れのために個々の曲が犠牲になってしまうことなんだ」とトレドは指摘する。「流れるようにスムーズな物語を作るために、それを犠牲にしたくなかった。だからこの作品は、各曲が登場人物になり得る中間地点のようなもの、各曲がセンター・ステージに出てきて、それぞれの歌と踊りを披露するようなものなんだ」


ウィル・トレドがセルフ・プロデュースし、ほとんどアナログでレコーディングされた『ザ・スカラーズ』は、"間違いなく、これまでのどのプロジェクトよりもボトムアップされた作品である。

 

「ここ2、3年は、ただ幸運な機材を使ってベストを祈るのではなく、より意図的にサウンドをデザインすることに熱中するようになった。より具体的に物事を造形することができ、より緻密な方法で物事を重ねることができ、以前のどのアルバムよりも物事がどのように伝わるかについてより積極的なデザインの役割を果たすことができ、本当にやりがいがあった」 



『The Scholars』には、19分近い「Planet Desperation」や冒頭曲「CCF (I'm Gonna Stay With You)」など、Car Seat Headrestの楽曲の中でも最も広がりのある楽曲が収録されている。


Car Seat Headrest 『The Scholars』


Label: Matador

Release: 2025年5月2日 


Tracklist:

1.CCF (I’m Gonna Stay With You)
2.Devereaux
3.Lady Gay Approximately
4.The Catastrophe (Good Luck With That, Man)
5.Equals
6.Gethsemane
7.Reality
8.Planet Desperation
9.True/False Lover
ゴールドプレイのクリス・マーティン

ワールドカップの次の舞台はアメリカ、メキシコ、カナダである。3カ国、16都市で開催される史上最大規模のサッカーの祭典となる。近年、EUROに話題を奪われがちなFIFAのテコ入れと見ても良さそうだ。


昨日、イギリスのロックバンド、コールドプレイのクリス・マーティンが主催者のFIFAと協力し、2026年のワールドカップのファイナルで初のスーパーボウルスタイルのハーフタイムショーを企画していることが明らかになった。ワールドカップの決勝でハーフタイムショーが行われるのは史上初である。


ニュージャージー州にあるメットライフ・スタジアム(ニューヨーク・ニュージャージー・スタジアムという名称で知られる)は、2026年7月19日にワールドカップのファイナルが行われる。FIFAはまた、アメリカ、メキシコ、カナダが共催する大会の最後の週末に、ジャンニ・インファンティーノ会長がタイムズスクエアを占拠するというコンセプトの演出を行う予定だと明らかにした。

 

ジャンニ・インファンティーノ会長は、テキサス州ダラスで3月5日(水)に開かれたFIFAの会議に出席した後、インスタグラムに下記のように投稿した。


「ニューヨーク・ニュージャージー・スタジアムで開催されるFIFAワールドカップ決勝で、擁護団体グローバル・シチズンの協力のもと、史上初のハーフタイムショーが行われることが決定した。これはFIFAワールドカップにとって歴史的な瞬間であり、世界最大のスポーツイベントにふさわしいショーになるはずだ」


インファンティーノ会長は現時点ではコールドプレイがハーフタイムショーに出演するかどうかを明確にしなかった。しかし、少なくとも、クリス・マーティンとコールドプレイのマネージャー、フィル・ハーヴェイが出演アーティストのブッキングに関与する可能性があると述べた。

 

「コールドプレイのクリス・マーティンとフィル・ハーベイに感謝したい。彼らはFIFAで我々と協力して、ハーフタイムショーやタイムズスクエアでパフォーマンスするアーティストのリストを最終決定する予定なんだ」とインファンティーノは書いている。


ビルボードによると、今回、会長はハーフタイムショーとタイムズスクエアのイベントに出演するアーティストがクリス・マーティンとフィル・ハーヴェイの2人であるとの明言を避けたという。


キャプチャード・トラックスの新たな看板アーティスト、girlpuppy(ガール・パピー)がアルバム『Sweetness』(3月28日発売)から最新シングル「Since April」がリリースされた。楽曲のストリーミングはこちら


この曲は、デヴィッド・リンチにインスパイアされた。同監督に捧げられたマイルズ・ロビンス監督によるミュージック・ビデオが添えられている。


girlpuppyはニューシングルについて次のように語っている。


この曲は、別れて間もない頃、毎日のように悲嘆に暮れていた時に書いたの。この曲のデモは、アレックスが私と一緒に作ってくれたものとは全く違うけど、悲しい歌詞と悲しいコードだけでなく、曲にアティテュードをもたらしてくれたので、とても気に入っているわ。


ニューアルバム「Sweetness」は3月28日にキャプチャード・トラックスからリリースされる。本作は彼女のソフトで魅惑的なヴォーカルと、ダイナミックでロック・テイストのインストゥルメンタルが融合した、これまでで最も広がりのある作品となっている。


個人的なニックネームからつけられたタイトルは穏やかな温もりを体現しているが、曲そのものはほろ苦く複雑な失恋の現実を掘り下げている。


プロデューサーのアレックス・ファーラー、共作者のトム・シンクレアとホールデン・フィンチャーとのコラボレーションにより、ハーヴェイはシューゲイザー、ドリーム・ポップ、2000年代初期のポップ・ロックを融合させ、ホース・ジャンパー・オブ・ラブ、ザ・ウォー・オン・ドラッグス、ビーチ・フォッシルズのメンバーも参加している。


「Since April」


メリル・ガーバスとネイト・ブレナーによる実験的インディーロックデュオ、Tune-Yardsが新譜を正式に発表した。バンドにとって6枚目となるスタジオ・アルバム『Better Dreaming』は4ADから5月16日にリリースされる。

 

このニュースと共に、Jayla Smith監督によるビデオ「Limelight」が公開された。視聴は以下から。この新時代の幕開けとして、チューンヤードは感染力のあるシングル 「Limelight」を発表した。

 

『Better Dreaming』の曲は、ガーバスとブレナーにとって非常に簡単な方法で生まれた。最初に考えたこと、最善の方法で考えたこと、好きなように曲を作っていったらどうなるだろう……と。

 

動きたい、耳から入ってすぐに関節を緩め、全身をくねらせるような音楽を作りたいという強い欲求があった。COVID-19に隔離され、ツアーやライブから遠ざかった後、音楽で感動したいという欲求は否定できないものだった。実際の人間を成長させるという非常識な経験も、これに影響した。

 

 

「Limelight」は、ジョージ・クリントンに合わせて家族で踊ることから生まれた。ガーバスとブレナーの3歳の子供が歌っているのを聴くことができる。 ガーバスは新曲についてこう振り返っている。

 

この曲は、特に世界中で起こった大量虐殺と、子供たちへの特別な影響(子供たちは 「大丈夫 」ではない)を考えると、陳腐に感じられたので、ほとんどアルバムには収録されなかった。

 

しかし、人々がこの曲に好意的な反応を示し続けたため、この曲はアルバムに収録されることになった。自由になること、私たち全員が自由になることについて、私は誰に話しているのだろう? ファニー・ルー・ハマーは、「みんなが自由になるまでは、誰も自由にはなれない 」と言う。

 

プレスリリースによると、この曲は、ガーバスとブレナーがジョージ・クリントン(パーラメント/ファンカデリック)の音楽に合わせて幼い子供と踊るところから始まった。彼らの子供の声もこの曲で聴くことができる。

 

2021年の『sketchy- 』は、余分なミュージシャンを招くのではなく、ほとんどデュオだけで制作された。例えば、ガーバスがTYの旧作で多用していたループ奏法を、最近のプロジェクトではエレクトロニクスや生ドラムに置き換えている。

 

このアルバムを記念して、チューン・ヤードは "親密な "ライヴ・セットをイギリス国内で開催する。この短い旅は、デュオを次のような場所に連れて行く予定だ。

 

 

「Limelight」

 

 

 

 Tune-Yards 『Better Dreaming』



Label: 4AD

Release: 2025年5月16日

Tracklist:


1. Heartbreak
2. Swarm
3. Never Look Back
4. Suspended
5. Limelight
6. Get Through
7. Better Dreaming
8. How Big Is The Rainbow
9. See You There
10. Perpetual Motion
11. Sanctuary

 

TUNE-YARDS TOUR DATES:

 
May
7th - Johnny Brenda's, Philadelphia, PA
9th - Assembly, Kingston, NY
10th - Space 538, Portland, ME
12th - The Stone Church, Brattleboro, VT
13th - Iron Horse Music Hall, Northampton, MA
15th - 101 Club, New York, NY

 


ブルックリンのシンガーソングライター/ギタリストのMei Semonesがニューシングル「I Can Do What I Want」を配信リリースした。アーティストのインディーロックへの親しみが演奏の中に込められている。同時にバンド形式のミュージックビデオが公開されている。下記より御覧ください。

 

この曲はデビューアルバム『Animaru』に収録される。すでに2曲の先行シングル「Dangomushi」、「Dumb Feeling」が配信されている。アルバムの先行予約はこちらから。

 

また、新曲のリリースと合わせて、追加のライブ日程が公表された。 3月下旬からはアーティストの初のEUツアーが開催される。このライブには、Tanukichan、Allison's Haloとのツアーを行ったUKのカルト的なオルトロックバンド、Panchikoが帯同する。ツアースケジュールは以下の通り。

 

 

 「I Can Do What I Want」

 

 

Mei Semonesのデビューアルバム『Animaru』はBayonet Recordsから5月2日に発売予定。

 

 

2025 TOUR DATES:


Mar. 25 - Dublin, IR @ Button Factory ~
Mar. 26 - Glasgow, UK @ Saint Luke's ~
Mar. 27 - Leeds, UK @ Brudenell Social Club ~
Mar. 28 - Manchester, UK @ Academy 2 ~
Mar. 29 - London, UK @ Electric Ballroom ~
Apr. 1 - London, UK @ Camden Assembly
Apr. 3 - Amsterdam, NL @ Tolhuistuin ~
Apr. 4 - Antwerp, BL @ Trix ~
Apr. 5 - Paris, FR @ Petit Bain ~

May 7 - Brooklyn, NY - Music Hall of Williamsburg *
May 29 - Philadelphia, PA - World Cafe Live *
May 30 - Washington, DC - The Atlantis *
May 31 - Carrboro, NC - Cat's Cradle - Back Room *
June 2 - Atlanta, GA - Aisle 5 *
June 3 - Nashville, TN - DRKMTTR *
June 4 - Louisville, KY - Zanzabar *
June 6 - Columbus, OH - Ace of Cups *
June 7 - Chicago, IL - Lincoln Hall *
June 8 - Milwaukee, WI - Cactus Club *
June 9 - Minneapolis, MN - 7th St Entry *
June 11 - Ferndale, MI - The Loving Touch *
June 12 - Toronto, ON - Longboat Hall *
June 13 - Montreal, QC - Bar Le Ritz PDB *
June 14 - Boston, MA - The Red Room at Cafe 939 *

July 11 - Dallas, TX - Club Dada
July 12 - Austin, TX - Parish
July 15 - Phoenix, AZ - Valley Bar
July 16 - San Diego, CA - Quartyard
July 18 - Los Angeles, CA - Lodge Room
July 19 - San Francisco, CA - The Independent
July 21 - Portland, OR - Polaris Hall
July 22 - Vancouver, BC - Biltmore Cabaret
July 23 - Seattle, WA - Barboza

~ supporting Panchiko
* with John Roseboro

 

©︎Melissa Sepulveda

 ニューイングランドを拠点に活動するシンガー・ソングライター、Grace Morrison(グレース・モリソン)の遊び心溢れる新曲「Beer in a Teacup」をリリースした。

 

 「Beer in a Teacup」はアメリカのローカルラジオでは日常的にオンエアされるような曲。しかし、一方、日本では滅多にこういった曲を聞くことは出来ない。商業性とは異なる音楽的な良さが凝縮されている。音楽の多層性ーーそこにアメリカの音楽の最大の魅力が含まれている。


 この曲は、不完全さを受け入れ、自己疑念を肩の荷から降ろすことを歌ったツァングに満ちたアンセムだ。 この曲は、ビクトリア調のソーサー付きティーカップでビールを飲み、人にどう思われようと気にしなかった彼女の祖母への頌歌である。 


 このシングルは、彼女の故郷ケープコッド(マサチューセッツ)とクランベリーを栽培する家族への頌歌であり、待望の次作『Saltwater Country』からのものだ。 フォーク、カントリー、ポップをカリスマ的にブレンドした音楽で、プロデュースはジョン・エヴァンス(トリ・エイモス、サラ・マクラクラン)。 グレース・モリソンは、ヒット・ソングライターのロリ・マッケンナとコラボレートし、アメリカン・ソングライター誌などから賞賛を受けている。 

 

 

「Beer in a Teacup」

 

New England-based singer/songwriter Grace Morrison has released a playful new song, "Beer in a Teacup".  Check out the music video for the song below.

 

 "Beer in a Teacup” is a song that is routinely played on American local radio. On the other hand, however, one rarely hears songs like this in Japan. It is a condensation of musical quality that is different from commerciality.  The multi-layered nature of music - this is where the greatest appeal of American music lies.


 The song is a twang-filled anthem about embracing imperfections and letting self doubt roll off your shoulders. It is an ode to her grandma who sipped beer out of a Victorian teacup with a saucer and didn't give a damn about what people thought about her. 


 The single is off of her highly anticipated forthcoming album Saltwater Country, an ode to her hometown of Cape Cod and her cranberry growing family. The music is a charismatic blend of folk, country and pop and is produced by Jon Evans (Tori Amos, Sarah McLachlan). Grace Morrison has collaborated with hit songwriter Lori McKenna and has received praise from American Songwriter, and more. 




 ナーディチュードに正式な名前があるとすれば、それはグレース・モリソンだろう。彼女は職業という概念にとらわれないで、自由な生き方をしている。ピアニスト、アコーディオン奏者、ルネッサンス・フェアー出演者、クランベリー栽培家、歴史ノンフィクションの読書家、コーヒー愛好家(彼女は自身のブレンド・コーヒーを販売している)、そしてニューイングランドのあらゆることに関する無類の専門家。 そしてどういうわけか、これらすべての奇癖が彼女の音楽の布地にシームレスに織り込まれ、彼女を最もユニークで愛すべきソングライターにしている。


 ケープ・コッドの海岸で生まれ育ったグレース・モリソンは、彼女がソルトウォーター・カントリーと呼ぶサウンドをトレードマークにしている。 

 

「私はいつも、フォークにはポップすぎ、カントリーにはフォークすぎた。 やがて私は、自分の音楽を本当に自分のものにしているものを見つけるために、自分の音楽のレイヤーを剥がし始めた。 その核心は、ケープ・コッドの海岸線との否定できない深いつながりだった。 私の音楽は、カントリーのストーリーテリングやトワング、そしてスワンプ・ヤンキーの生々しく揺るぎないスピリットを受け継いでいる。 それがソルトウォーター・カントリーだ」


型にはまらないことを誇りに思っている彼女は、いわゆる "まともな仕事 "に就いたことがない。 それを何にも代えられない。 彼女のキャリアは、彼女が高校生の時にコーヒーショップで演奏していた時に始まり、そこでチップをもらうために歌っていた。 「彼が残してくれた20ドルはまだ持っているわ」と彼女は笑う。


それから間もなく、彼女はRock 4 Xmasのツアーに参加し、エディ・マネー、ジョーイ・モーランド(バッドフィンガー)、カーマイン・アピス(ヴァニラ・ファッジ、『Da Ya Think I'm Sexy』の作者)、グレッグ・ダグラス(スティーヴ・ミラー・バンド、『Jungle Love』の共同作者)といった伝説的なミュージシャンたちとステージを共にした。


「私は17歳で、ロック・アイコンとツアーバスに乗っていた。 あれ以上のロックンロールの勉強はないだろう。 私はあなたにいくつかの話をすることができます "と彼女は知っている笑みを浮かべて言う。 「文字通り、スパイナル・タップが現実になったのよ。 でも、私にとって一番大きかったのは、この人生、つまりツアーやパフォーマンスが可能なのだと気づいたこと。 それ以来、私が望んだのは、あのバスに戻ることだった」。


初期の頃、彼女は自分のサウンドを定義するのに苦労した。 「父は私がブルース・シンガーになるべきだと確信していた。 「時間はかかったけど、ようやくアーティストとしての自分がわかった。 それがソルトウォーター・カントリーなの」


彼女の旅路を決定づけた瞬間のひとつは、ヒット・ソングライターのロリ・マッケンナとのコラボレーションだった。 

 

「妊娠8ヶ月のとき、ロリが一緒に曲を書かないかと誘ってくれた。 Just Loving You "を書いたんだけど、今まで書いた中で一番個人的な曲だった。 この曲が観客とつながったのは、それまで経験したことのないことだった。 私は、自分の歌がより個人的で具体的であればあるほど、より心に響くことを学んだ。 自分の知っていることを書くんだ」。 アルバム『ソルトウォーター・カントリー』はその証だ。


ソルトウォーター・カントリー』は、"3つのコードと真実 "や "退屈させないで、コーラスを "といった古くからの格言を、90年代のポップスで包み込み、リスナーに新しさと親しみやすさを同時に感じさせるサウンドを残している。


ジョン・エヴァンス(トーリ・エイモス、サラ・マクラクラン)のプロデュースによるこのアルバムは、何も持たずに育ったことを生々しく反映した、硬質で湿った「Poor Man's Daughter」から、不完全さを受け入れ、自己への疑念を肩の荷から降ろすことを歌った、楽しげでトワングに満ちた「Beer in a Teacup」まで幅広い。 このリード・シングルは、ビクトリア調のソーサー付きティーカップでビールを飲み、人にどう思われようと気にしなかった彼女の祖母への頌歌だ。 


この曲は、自信を見つけ、自分の癖を受け入れ、人生が面倒になったら、ただティーカップにビールを注いで前に進めばいいのだと学んだアーティストのサウンドだ。



 
 
If nerditude had a formal name, it would be Grace Morrison. She lives a life of freedom, free from the concept of a profession.
 
 
 She’s a little bit of everything—pianist, accordion player, Renaissance Faire performer, cranberry grower, reader of historical nonfiction, coffee devotee (she sells her own coffee blend), and an unapologetic expert on all things New England. And somehow, all these quirks weave seamlessly into the fabric of her music, making her one of the most unique and endearing songwriters around.
 

 Born and raised on the shores of Cape Cod, Grace Morrison has trademarked a sound she calls Saltwater Country. “I was always too pop for folk and too folk for country. Eventually, I started peeling back the layers of my music to find out what truly made it mine. At the heart of it all was my deep, undeniable connection to the Cape Cod coastline—it’s in my blood, in my voice, in every lyric I write. My music carries the storytelling of country, the twang, but also the raw, unshakable spirit of a Swamp Yankee. That’s Saltwater Country.”
 

 Proudly unconventional, she’s never held what some would call a "real job",She says “it’s always been music and how lucky am I that music has given me this wild, unpredictable journey through the human experience. I wouldn’t trade that for anything.”
 

 Her career started when she was in high school playing at coffee shops, where she sang for tips—one of which came from none other than actor James Spader. “I still have the $20 he left me,” she laughs.
 

 Not long after, she hit the road with Rock 4 Xmas, sharing the stage with legends like Eddie Money, Joey Molland (Badfinger), Carmine Appice (Vanilla Fudge, writer of Da Ya Think I’m Sexy), and Greg Douglass (Steve Miller Band, co-writer of Jungle Love).
 

 “I was 17, on a tour bus with rock icons. You can’t ask for a better crash course in rock ‘n’ roll than that. I could tell you some stories,” she says with a knowing grin. “It was Spinal Tap in real life—literally, someone from that movie was on the tour. But for me, the biggest thing was realizing that this life—touring, performing—was possible. All I’ve wanted since then was to get back on that bus.”
 

 In those early years, she struggled to define her own sound. “My dad was convinced I should be a blues singer—like he hadn’t even heard my voice,” she jokes. “It took time, but I finally figured out who I am as an artist. And that’s Saltwater Country.”
 

 One of the defining moments in her journey came when she collaborated with hit songwriter Lori McKenna. “I was eight months pregnant when Lori invited me to write with her. We wrote "Just Loving You", and it was the most personal thing I had ever written. The way it connected with audiences—it was something I had never experienced before. I learned that the more personal and specific my songs are, the more they seem to resonate. You’ve got to write what you know.” Saltwater Country, the album, is a testament to that.
 

 Saltwater Country takes the old adages of “3 chords and the truth” and “don’t bore us, get to the chorus”, wraps them up with a 90’s pop bow, and leaves the listener with a sound that is at once new and familiar.
 

 Produced by Jon Evans (Tori Amos, Sarah McLachlan), the album ranges from the gritty, swampy "Poor Man’s Daughter"—a raw reflection on growing up with nothing—to the fun, twang filled "Beer in a Teacup", an anthem about embracing imperfections and letting self doubt roll off your shoulders. The leading single is an ode to her grandma who sipped beer out of a Victorian teacup with a saucer and didn't give a damn about what people thought about her. 
 

 It’s the sound of an artist who’s found her confidence, embraced her quirks, and learned that sometimes, when life gets messy, you just pour your beer in a teacup and move on.

 


 コロラドを拠点に活動するシンガーソングライター、Sarah Banker(サラ・バンカー)がシングル「FRIENDS」をリリースした。インディーフォークとヨットロックを結びつけ、自己受容を表現している。ミュージックビデオが公開されていますので、お茶のお供に下記よりこの映像をご覧ください。


 「FRIENDS」でサラは、生涯を共にする人を見つけるという親近感のわく物語を、楽しく、軽快で、時代を超えた歌に仕上げている。 この曲は、コミュニケーションの重要性や試行錯誤についても触れている。 繊細でありながら力強い歌声で、サラは正直でありのままの弱さを表現している。 プロダクションは親しみやすく控えめで、歌詞と彼女のソウルフルな表現が主役となる。


 この曲は、彼女がリリースを予定しているEP『Into the Heart』からの最新曲である。 プロデューサー/ミュージシャンのジェフ・フランカ(Thievery Corporation)と彼女の新曲のためにチームを組んだ。 彼女はTedXのスピーカーとして成功を収め、その魅惑的なサウンドとソングライティングで、分かち合うべき愛というユニークな贈り物を解き放つ鍵として、自己を慈しみ、受け入れるという感動的なメッセージを紡ぎ出した。 

 

 「FRIENDS」

  



Colorado-based singer/songwriter Sarah Bunker has released her single "FRIENDS". It expresses self-acceptance by combining indie folk and yacht rock. The music video has been released and can be viewed below.


 With the single "FRIENDS," Sarah creates a fun, flirty, and timeless song about the relatable narrative of finding someone to spend a lifetime with. The song also touches on the importance of communication and trial and error. With her delicate yet powerful voice, Sarah conjures an honest, unfiltered sense of vulnerability that resonates throughout. The production is intimate and understated, allowing the lyrics and her soulful delivery to take center stage.


 The song is the latest off of her upcoming EP Into the Heart, a collection of authentic and transformative songs centered around resilience. The artist teamed up with producer/musician Jeff Franca (Thievery Corporation) for her new music. She has found success as a speaker on TedX where she weaved her captivating sound and songwriting with her inspirational message of self-compassion and acceptance as the key to unlocking our unique gifts of love to share. 

 

 

 サラ・バンカーはコロラドの山奥を拠点に活動するハートフルなシンガー・ソングライター。 幼少期に演劇作品に出演した経験からインスピレーションを得たサラは、文化人類学の学位取得後、ギターを学び、ソングライティングを通して自分の本当の声を見つけた。 

 

 ギターを始めてわずか3ヶ月で、初めてのギター・パフォーマンスを経験した。 すぐに夢中になった彼女は、18ヵ月後、持ち物のほとんどを売り払い、バックパックとギターだけを持って旅に出た。 探検と好奇心の旅は、ハワイのジャングルから太平洋岸北西部の森、ユタ州南部の砂漠、コロラド州の山頂へと彼女を連れて行った。


 今度のEP『Into the Heart』は、レジリエンス(回復力)を中心とした、本物で変容的な曲のコレクションである。 生き生きとした4曲入りのフォーク・ポップEPは、コロラド州インディアンピークス荒野の標高9,000フィート(約3,000メートル)にあるジェフ・フランカ(Thievery Corporation)のスタジオでレコーディングされ、プロデュースされた。 その結果、感動的で、音に遊び心があり、有機的な音楽の旅が生まれた。


 シングル「FRIENDS」でサラは、生涯を共に過ごす相手を見つけるという親近感のわく物語を、楽しく、軽快で、時代を超えた歌に仕上げた。 この曲は、コミュニケーションの重要性や試行錯誤についても触れている。 繊細でありながら力強い歌声で、サラは正直でありのままの弱さを表現している。 プロダクションは親しみやすく控えめで、歌詞と彼女のソウルフルな表現が主役となる。


 サラ・バンカーの能力は、シンプルでありながら表現力豊かな歌詞で複雑な感情をとらえることで、彼女の音楽全体に一貫した強みを生み出している。 彼女の曲は普遍的でありながら、深く個人的なものであるように感じられ、リスナーを内省させ、癒し、これから起こることを受け入れるように誘う。


 最終的に彼女の音楽的な意図は、音を通して光と愛の源となることだ。 彼女はまた、自分の音楽が、他の人たちが自分自身のベスト・バージョンになるよう鼓舞することを願っている。 ーーあなたは自分の人生を切り開くために必要なものをすべて自分の中に持っているのですーー

 




Sarah Banker is a heartfelt singer/songwriter based in the mountains of Colorado. Drawing inspiration from her childhood experiences performing in theatrical productions, Sarah found her true voice through songwriting after learning guitar, following her degree in Cultural Anthropology. 

 

 After only three months of playing, she had her first guitar performance. Instantly hooked, 18 months later, she sold most of her belongings and set out on the road with just a backpack and her guitar. Her journey of exploration and curiosity has taken her from the jungles of Hawaii to the forests of the Pacific Northwest, down to the deserts of southern Utah, and up to the peaks of Colorado—each place influencing her musical releases and touching others along the way.


 Her upcoming EP, Into the Heart, is a collection of authentic and transformative songs centered around resilience. The vibrant four-song folk-pop EP was recorded and produced by Jeff Franca (Thievery Corporation) in his studio, at 9,000' feet elevation in the Indian Peaks Wilderness in Colorado. The result is a musical journey that is touching, sonically playful, and organic.


 With the single “FRIENDS,” Sarah creates a fun, flirty, and timeless song about the relatable narrative of finding someone to spend a lifetime with. The song also touches on the importance of communication and trial and error. With her delicate yet powerful voice, Sarah conjures an honest, unfiltered sense of vulnerability that resonates throughout. The production is intimate and understated, allowing the lyrics and her soulful delivery to take center stage.


 Sarah Banker's ability to capture the complexity of emotions in simple yet expressive lyrics is a consistent strength across her music. Her songs feel both universal and deeply personal, inviting listeners to reflect, heal, and embrace what’s to come.


 Ultimately, her musical intention is to be a source of light and love through sound. She also hopes her music inspires others to be the best version of themselves, sharing, "You are the ONE, the one who has the potential to make the changes that lead to a fulfilling life experience. You have everything you need within you to take charge of your life."

 



サンタクルーズのニュースクール・ハードコアバンド、Scowl。この五人組はターンスタイルに続く、今最もホットなパンクアウトフィットとして名乗りを上げている。すでに北米の大規模なパンクフェスにも出演済みであるが、知名度という側面で懸念があった。しかし、彼等は名門レーベル、デッド・オーシャンズとの契約を経て、世界規模のバンドへと成長しつつある。

 

先月、Scowlはニューアルバム『Are We All Angels』を発表したのに続いて、本日、最新曲 「Tonight (I'm Afraid) 」を配信した。ボーカリストのモスのボーカルとスクリームが混在した次世代のハードコアナンバー。彼等の音楽的なアプローチには90年代のミクスチャーロックやヘヴィーロックも含まれているが、現代的なハードコア/メタルの要素がそれらにアンセミックな要素をもたらしている。この先行シングルは従来の中で最も重力を持ったトラックである。

 

「Tonight (I'm Afraid) "は、アンセミックなコーラスとパンチの効いたベースライン、そしてキャット・モスの直感的なスクリームによってドライブされる、スカウルの最も繊細な一面を垣間見ることができる。この曲は、AdultSwim.comのクリエイティブ・ディレクターであるアダム・フックスがイラストを手掛けたフリップブックのMVと同時に到着した。この曲は、これまでのシングル 「B.A.B.E」、「Not Heaven, Not Hell」、「Special」 に続いて配信された。


最新プロジェクト『Psychic Dance Routine EP』を手掛けたウィル・イップ(Turnstile、Title Fight、Mannequin Pussyなど現代のUSパンクハードコアの錚々たるバンド)がプロデュースした『Are We All Angels』は、毒舌で拮抗的なバンドが、自分たちの攻撃性をより拡大した形で表現している。

 

アルバムのミックスはリッチ・コスティ(フィオナ・アップル、マイ・ケミカル・ロマンス、ヴァンパイア・ウィークエンドなど)が担当。 このアルバムは、疎外感、悲嘆、そしてコントロールの喪失が特徴的で、その多くは、過去数年間バンドを受け入れ、彼らを避雷針のような存在にしたコミュニティであるハードコア・シーンにおける彼らの新たな居場所と格闘している。


Are We All Angels』では、バンドはあらゆる場面で野心的な新しい方向性を模索し、ジャンルの常識を曲げている。モスの進化が最も顕著に表れているのは、バンドの前作にあった唸らせるようなサウンドをやめ、より質感のある、時には繊細なアプローチに変えていることだ。彼女は、熱心なスカウルファンをも驚かせるハーモニーとメロディックな感性を発揮している。

 

モスは、ビリー・アイリッシュからレディオヘッド、カー・シート・ヘッドレストからジュリアン・ベイカーまで、ハードロック以外の幅広い影響を受けている。「このバンドが始まったとき、私たちの大半は本当にミュージシャンとして熟練していなかった」と彼女は認めている。

 

赤ちゃんの最初のハードコアバンドのようなものだった。でも今は、自分たちが何をやっているのかまだわからないけれど、自分たちが何をしたいのかよくわかるようになった。

 

ツアー経験を経て、演奏面でも洗練され、原石がダイヤモンドになりつつある。インストゥルメンタルの面では、Negative Approach、Bad Brains、Hole、Mudhoney Garbage、Ramones、Pixies、Sonic Youth、Rocket From The Cryptなどからの影響を挙げている。ベーシストのベイリー・ルポは、「新譜の曲作りは、これまでのスカウルの歴史の中で最も協力的だった。

 

みんながたくさんのアイデアを持ち寄ってくれて、それをじっくり分析することができた。私たちは皆、折衷的な嗜好、影響、個性を持っていて、このアルバムの隅々までそれを感じることができるはずだ。


「Tonight(I'm Afraind)」