約2年ぶりとなるニュー・アルバム『ホールド・ザ・ガール(原題:Hold The
Girl)』は、過去1年半に渡ってライティングとレコーディングが重ねられ生み出された。ポップシーン全体の影響を受けており、過去との折り合いをつけ、未来へと歩む喜びを表現したリナのパーソナルな成長を大胆かつ赤裸々に綴る作品となっています。
ニューシングル「This Hell」
「Hold The Girl-September 2 2022」 Trailer
Rina Sawayama「Hold The Girl」
Label: Dirty Hit
Release: 09/02 2022
The Smile 「A Light For Attracting Attention」
Label: XL Recordings
Release Date: 2022年5月13日
Review
「A Light For Attracting Affection」は、レディオヘッドのフロントマン、トム・ヨーク、ギタリストのジョニー・グリーンウッド、そして、サンズ・オブ・ケメットのドラマー、トム・スキナーによるスリーピースバンドのデビュー作。結成から約一年を経てリリースされました。先週のケンドリック、フローレンス+ザ・マシーンと並んで先週の大きな話題作であり、新作アルバムは長年のコラボレーター、ナイジェル・ゴールドリッチを迎えて制作が行われています。
音楽的には、トム・ヨークの内省的かつ繊細な雰囲気が醸し出されているのは、これまでのソロやバンドから引き継がれた要素でもある。数年前、レディオヘッドとしてジョイ・デイヴィジョンの「Ceremony」をカバーしていることからも分かる通り、バンドやソロ活動とザ・スマイルズが決定的に異なるのは、三曲目の「You Will Never Work In Television Again」や七曲目の「Thin Thing」にあらわれているように、ジョイ・デイヴィジョンのようなポスト・パンク的な少々荒削りなロックのアプローチが垣間見えること。それは、アルバムの全体的な作風を彩るUKエレクトリックやダブ寄りの楽曲が目立つ中、ガツンとしたスパイスのようなものを付け加えています。
その他、ソングライターとしての変身ぶりが見られる楽曲として、「Free In The Knowledge」、それから、アルバムの最大のハイライトである「Speech Bubbles」が挙げられるでしょう。特に、後者の楽曲では、最初期のレディオ・ヘッドを彷彿とさせるものがあり、さらに、そこに独特な彼の人生観、省察、人生哲学がありありと滲み出ています。特に、「Speech Bubbles」は、これまでのレディオヘッドの楽曲よりも、オルガンやストリングスやピアノをフーチャーし、オーケストラ・ポップの新鮮でゴージャスな色合いを出すことに成功しており、おそらく、「The Bends」の伝説的な名曲「Fake Plastic Tree」の内省的なアコースティックな楽曲を好む方にとっては、またひとつ、トム・ヨーク関連ののアンセムソングが付け加えられたと言えるでしょう。 さらに、トム・ヨークは、近年、思索的な音楽性を好むようになっているように思え、以前の「Ok Computer」の時代を彷彿とさせる繊細性に加えて、独特な渋みがにじみ出ています。
さらに、もう一つ面白い点を挙げるなら、「A Light For Attracting Attention」のクライマックスを彩る「Skirting On The Surface」は、木管楽器が取り入れられており、これまでのレディオヘッドとは異なるポスト・ロック、ノルウェーのJaga Jaggistのようなジャズ・ロックに近いアプローチが図られている事に注目です。そして、やはり、トム・ヨークの歌はこれまでと同様、悲哀、内省といった、壊れやすいガラスのようなデリケートな雰囲気に包まれており、トム・ヨークにしか生み出せない旋律やリズムのひねりが加えられている。
新作アルバム「Big Time」の二番目の先行シングル「Through The Fire」は、ストリングスを交えた情熱を帯びた楽曲で、エンディングでその美しさは最高潮に達する。新作アルバムの到着が楽しみになる一曲です。
英国・シェフィールド出身の偉大なロックバンド、アークティック・モンキーズは2020年の初めから次のアルバムの制作に取り掛かっているようですが、前作から2年ほど経つのに公のリリース告知がいまだ出てこない。彼らの新作を待ちわびるファンは考えているはずですが、次のアルバムが『Tranquility Base Hotel & Casino』(2018)の後続作品のようなものになること以外、その詳細が明らかとされていない。
カルテットのドラマー、マット・ヘルダースは、7枚目のスタジオ・アルバムとなる本作について最も積極的に発言しており、今週は、今回のバンドの音楽の方向性についてちらりと話している。「R U Mine? 」のような、あの、ヘビーなリフには決してならないはずです」と、Drumathon LIVE 2022のチャリティ放送でマット・ヘルダースは説明している。「でも、エレクトリック性はなくても、ちょっと速いリフもあるんですよ、説明しにくいんですけどねえ」と。
いまだ、新作の全容は明らかになっていない。昨年の11月、マット・ヘルダーズは、BBC Radio 5 Liveのインタビューにおいて、レコーディングの方法が「少しバラバラ」だったにもかかわらず、アルバムは「かなり出来上がっている」ことを明かしている。このミュージシャンは、正確なリリース日を明言しませんでしたが、2022年のツアー開始前に届く可能性が高いと目されている。
カナダのロックバンド、Metricは、7月8日に発売される次のアルバム「Formentera」収録のセカンドシングル「Doomscroller」を新しく公開しています。「All Comes Crashing」に続く先行シングルは、ビジュアルアーティストのJustin Broadbentと共同で制作したビデオ付きでリリースされています。
1. Rainbrose 2. Waiting for tomorrow 3. Now 4. Girl can’t help it 5. I don’t like you anymore 6. Foolin’ 7. Mother’s been a bad girl 8. Boowaah 9. Lucky 10. WTC 11. Sorry, Baby 12. Number in my phone 13. Call me when you have a clue 14. No Substance 15. Love Experiment 16. Turn of the screw 17. To the day I die 18. Walk on, Yeah 19. Accountable 20. There’s no way 21. Ever 22. Thinkin’ about her
サブ・ポップと契約を結び、ニューアルバム「When The Wind Forgets Your Name」を9月9日にリリースすることが決定したBulit To Spillは「Understood」と題されたシングルを新たに公開しました。彼らは、以前、アルバムの発表に伴い、先行シングル「Gonna Lose」をリリースしています。
「Billy」「Anti-Glory」「World Of Pots And Pans」といったシングルを既にリリースしています。LAでは、The Linda Lindasが台頭していますが、Horsegirlもまた若いトリオで、今年デビューするロックバンドの中で、最も注目を浴びているバンドといえ、音楽性はドリームポップに加え、ダイナソー・Jrのようなギターロックの轟音性、さらに、ソニック・ユースのアート・ロックのキャラクターを擁しています。トリオ編成の若いバンドでありながら才覚の煌めきが秀抜しており、高い潜在能力を感じさせる要注目のロックバンドです。
この十年間、エリザベス・フレイザーは、レコードリリース自体からは遠ざかってましたが、アーティストとしての活動を完全に中断していたわけではありません。2012年に、メルトダウンフェスティバルに出演し、「Gold
Air」「Make Lovely the
Day」の二曲を披露したほか、コラボレーションとして、ワンオートリックスポイントネバー、ヨンシーの作品に参加。また、メザニーン・アニバーサリーツアーのため、マッシヴ・アタックのメンバーに帯同しています。