先週末、イタリアの実験音楽を専門とするレーベル、Casis Recordsからリリースされたばかりの『GaSosTuForGy』(Grand Socks Through the Forbidden Gatewayの頭字語)は、実験的デュオ、ザ・ウォッシング・プランク(ドメニコ・ディアーノとマッテオ・マリアーノによる)の新作アルバムはきわめて衝撃的な一作である。この作品は、30年以上にわたる共同の音響研究の成果であり、折衷的で皮肉を帯びた音楽的旅路を辿る。その音はハイブリッドで多層的だ。
リードシングル「Tuesday」の鋭角的なギターフレーズは、老朽化した地下鉄のホームを滑走する電車を想起させる。カマルゴが「愛した全ての人を手放そうとしている」と歌うのは、意味ある繋がりを築こうとする努力にたいする共感できる幻滅と、価値ある何かを無目的に探し求める心情を映している。 テーマ的には、S.C.A.B.は、悲嘆(「Small Talk」でカマルゴが親の死をきっかけにバンドメンバーと絆を深めた体験を綴る)から、結局は自分に良くないと知りつつも相手への執着(「Why Do I Dream Of You」)まで、多様な題材を網羅している。
S.C.A.B.は、Flood Magazine、Stereogumで紹介済み。B級感があるにしても、 『Somebody In New York Loves You』は素通りできない一枚となっている。本作には、S.C.A.Bのメンバーの思い出が凝縮され、それがノスタルジックでパワフルなロックソングの中で胸を打つ瞬間がある。演奏や音質がどうのこうのではなく、良質なロックソングがぎっしりと詰め込まれているのだ。
これは、個人的な印象論に過ぎないが、ローワーイーストサイドっぽい雰囲気が漂うロックソングも収録されている。「I Hate Expectations」は、The Strokesの初期ー中期のサウンドを参照し、ミニマルな構成から、メロディアスな音楽性を引き出そうとする。ショーンのボーカルは、ジュリアンほどにはかっこよくないかもしれないが、親近感という側面には分がある。全体的には、ドリームポップ風のサウンドが際立っているが、ドラムのハイハットの小刻みな連打など、ニューウェイブやポストパンクからの参照もあり、これが楽曲に力感をもたらしている。
その後の二曲は、いかにもB級な感じがある。「MK」、「4th of July」の両曲は、お世辞にもうまくいったとは言えないだろうが、荒削りなローファイ風のロックソングからメロディアスなボーカルフレーズが浮かび上がってくる瞬間に注目だ。前者のトラックは、パンクの側面を突き出し、それとは対象的に、後者のトラックは、ロックバラードのゆったりしたテンポを重視している。これらの網羅性のある音楽は、今後まだまだ改善の余地が残されていると言えるだろう。しかし、その中にも彼らの追憶的なテーマが見出され、それには首肯すべきところがある。ここでは、制作者やグループとしての歴史や記憶が重要なファクターとして機能している。
「Never Comes Around」はクラシックなロックのリバイバル。これはリアルタイムのバンドに比べると、ニッチなインディーズの枠組みに収まっている。しかし、その中で、 チューブアンプの音響を活かし、ライブなサウンドを追求している。さらに続く「Nothing More」では、ロックバラードに挑戦している。タンバリンの使用など、ストーンズやオアシスの最初期のロックソングを参照し、ブリットポップ風のフレーズを導き出す。これらの清涼感を持つロックソングは、本家には遠く及ばないかもしれない。しかし、アメリカのインディーズバンドもUKロックの影響を受け、ポスト・ブリットポップの曲を気兼ねなく書く時代になったということなのだろう。
全体としては、上手くいかなかった部分もあったと思うが、その中で目を惹く魅力的な曲もある。言うなれば玉石混交のアルバムと言えるが、最後の曲「How Long Has It Been?」は、強いインスピレーションを感じさせる。音楽自体が高次のセンターとつながり、そこから音楽の着想が降りてきている。そしてこれは、アステカのような特別な儀式から出てくるものではあるまい。
ジェニー・ホリングワースとローザ・ウォルトンは 16 歳でトランスグレシブ・レコードと契約し、2016 年に、メロディックなエレクトロニックと風変わりなフォークポップが融合した、奇妙な魅力に満ちたデビューアルバム『I, Gemini』をリリースしました。2018 年、批評家から絶賛された『I'm All Ears』は、甘くも辛辣なボーカル、不気味な歌詞、そして故 SOPHIE の変異したプロダクションを基盤とし、幻想的な新しい音の世界へと拡大した。
TENDREは、多数の日本国内の大型フェスへの参加実績を持つ。ARABAKI ROCK FES、VIVA LA ROCK、GREENROOM、FUJIROCK FES、RISING SUN ROCK FES、SWEET LOVE SHOWER、Local Green Room、sunset live、CDJなど、主要フェスにも軒並み出演を果たした他、同年6⽉に開催された東名阪のワンマン・ツアーは追加公演を含む全公演がソールドアウト。続く『IN SIGHT ‒ EP』のリリース・ツアーも同じく追加公演を含む全公演がソールドアウト。
サウスロンドン出身の新進気鋭プロデューサー Mom Tudieが、tavesとのコラボ曲「Don’t Hate Me」を2025年10月24日(金)にリリースします。
独学でプロデュースを学んだMom Tudieは、ジャズ、R&B、ヒップホップ、ソウルを自在に横断する独自のスタイルを “DIYジャズR&B” と名付け、そのサウンドはBBC Radio 1、1Xtra、6Music、NTSをはじめ、ComplexやClashといったメディアからも高い評価を受けている。これまでにTom Misch、Tiana Major9、Jaz Karis、Kwaku AsanteといったUKの才能あるアーティストと共演し、ロンドン・ペッカムのTolaやOmearaでのライブは、そのエネルギーと温かさで観客を魅了してきた。
今回フィーチャリングで参加したのは、ナイジェリア出身のシンガーソングライター taves(テイヴス)。アフロポップ、R&B、フォークをミックスしたスタイルで注目を集め、ナイジェリア・イバダンで育ちながら、Asa、Khalid、The Weekndといったアーティストに影響を受けてきた。デビューEP『Are You Listening?』では愛と失恋をテーマに描き、今回の「Don’t Hate Me」でも飾らない言葉で語りかけるように、過ちと許しをめぐる物語を紡ぎ出している。
「この曲には本当に温かいフィーリングがある。tavesが彼の柔らかく包み込むようなヴォーカルを乗せてくれて、曲全体がより温かく、ウェルカムなものになったと思う。パーカッションにはスタジオの机を叩いた音やアコースティックギターのボディ、金属のビスケット缶など、ナチュラルな音を多用して、DIY感覚を強く意識した。tavesがこのビートでどんな表現をするか本当に楽しみだったけど、想像を超える仕上がりになった。まさに国境を越えたコラボレーションの成果だと思う」 ──Mom Tudie
アルバムは「Disconnection」で始まるが、これらは、80−90年代のブリット・ポップのサウンドと共鳴する何かがある。同時に、Guided By Voices、Pavement、Galaxie 500、Sebadohのような最初のオルタナティヴロックソングと通じる何かがある。悲しみに満ちたアコースティックサウンドで始まるが、ローファイなロックサウンドの中で、独特な内向きの熱狂性を生み出している。
同時に、このトリオは、分担制のボーカルスタイルを取る。これが曲の印象にバラエティを付与しているのは事実だろう。「Swenty」では女性ボーカルに変わり、ネオ・アコースティックやアノラック風のサウンドに傾倒する。それは同時にジャングルポップやトゥイーポップのようなサウンドの一面を強調付ける。この曲には、甘酸っぱい感じもあり、Vaselinesのようなサウンドを楽しむことが出来る。アルバムの冒頭では、さらにロック的な知識量の豊富さを顕示し、バロックポップのような70年代風のサウンドを続く「Under the Scare」に捉えることが出来るはずだ。そうした中で、独特なオリジナリティが出てくることがある。この曲の明るい感じのするコーラスワークは、このバンドの持ち味や長所が目に見える形で出てきた瞬間でもある。
90年代のブリット・ポップや、USオルタナティヴロックを踏襲した上で、ローファイやヒップホップのイディオムを的確に踏まえ、「Gun You Hold」では新鮮味のあるサウンドを作り出している。静かなアルトフォークサウンドから、ロック的な轟音のサビ/コーラスが対比されるという点ではやはり、Bar Italiaに近い性質をもった楽曲と言える部分もあるかもしれない。これらはまだ最終的な形になったとまでは言えないけれど、曲の後半ではじんわりとした感覚をもたらす。
今後、どのようなバンドになるのか読めないという点で、Sword Ⅱに大きな期待値を感じる。アルバムの後半ではほとんどジャンルを度外視し、冒険に満ちたサウンドを追求している。「Violence of the Star」では、Let's Eat Gramma、MUNAのような甘口のポップサウンドを提示しているが、その後は、まったく予想がつかず、そして展開が読めない。藪から蛇といった感じだ。
「Who's Giving Your Love」では、荒削りな感じのあるガレージロックをベースにしたsnooperっぽい高速パンクチューンを制作している。また、クローズ「Even if it's Just a Dream」ではアルバムの序盤や中盤に見出されるブリットポップを中心としたバラード風のインディーロックソングへと舞い戻る。このアルバムの全体に通底するバラエティ性こそ、このバンドの最大の魅力であるとともに、USインディーロック特有の性質でもある。今後のトリオの活躍にも注目したい。
現在、劇的な復活を果たしたデイヴィッド・バーンは、絶賛された同名の新アルバムリリースを記念した新作アルバム「Who Is The Sky?」のツアーで北米を巡っている最中である。フルアルバムは、2018年にリリースされ高評価を得た『American Utopia』(後にブロードウェイ・ミュージカルとHBO映画として大ヒットした)以来、デイヴィッド・バーンにとって初のアルバムとなる。
Thursday Jan 22, Tomorrow Never Knows, Chicago IL Saturday, March 26, Big Ears Festival, Knoxville TN Tuesday Mar 31, Lincoln Theatre, Washington DC Wednesday Apr 1, First Unitarian Sanctuary, Philadelphia PA Thursday Apr 2, New York Society for Ethical Culture - Adler Hall, New York NY Saturday Apr 4, First Parish Church, Portland ME Sunday Apr 5, Arts at the Armory, Boston MA Monday Apr 6, Le National, Montreal QC Wednesday Apr 8, Great Hall, Toronto ON Thursday Apr 9, Center for the Arts, Homer NY
Rina Singh is a Bay Area-based meditation trainer with over twenty years of experience in mindfulness, career and personal development.
She is also a mantra artist (Rina Rain) and meditation guide sharing peace, devotion, and healing through music. Blending soulful vocals and ancient mantras and modern soundscapes, she creates songs that inspire inner stillness and connection.
Her voice carries the essence of tranquility, each chant unfolding like a soft prayer, a return to presence. Rooted in sacred repetition and silence between the notes, Rina’s voice invites listeners to slow down, breathe, and come home to themselves. Through simple, spacious sound and guidance, she channels frequencies of peace, remembrance, and quiet transformation. Her sound is not performance, it is a threshold.
Her new track “Lokah Samastah Sukhino Bhavantu” serves as the first glimpse of her forthcoming album Whispers of Rain, an album created for contemplation and deep peace. She shares, “‘Lokah Samastah Sukhino Bhavantu’ was the mantra that opened my voice and my heart.
This track is my prayer to help ease suffering in our minds, in our hearts, and for all beings everywhere, at all times. My wish is for this mantra to soften what feels heavy and awaken a deeper sense of belonging in everyone who listens. May we remember that we are all connected, and none of us are walking this journey alone.”
For over two decades, Rina has held space for healing through mindfulness, coaching, and creative expression. Her music is a meditation. It’s an invitation to slow down, breathe, and return to the heart.