海外のクリエイターによる視覚的アプローチもまた強烈だ。Cover ArtとMusic Video、双方が異様な完成度を誇っている。日本でも400万部超を売り上げた立体視ブームの立役者として知られる3Dステレオグラムの世界的巨匠、Gary W. Priester(Eyetricks 3D Stereograms)をCover Artで起用。
視覚芸術の実践と並行して、Mute Recordsより複数のソロアルバムを発表しているほか、『Sotto le Nuvole』や『The Brutalist』などの映画音楽も手がけています。『The Brutalist』の劇伴では、2025年アカデミー賞作曲賞を受賞しました。これまでの作品は、Balice Hertling(パリ)、Triennale Milano、Kunsthal Rotterdam、Deichtorhallen Hamburg、KW Institute for Contemporary Art(ベルリン)などで発表されています。
本展では、作家自身がロンドンから携行した小型の銀製フォトケースに収められたドローイング群を発表します。19世紀以降、銀製フォトケースは家族や恋人の肖像写真を身近に携えるための容器として広く用いられてきました。ブランバーグはその内部にドローイングを収めることで、個人的な記憶を保存するための親密な器を、より開かれた想像力のための場へと変容させています。展覧会タイトルは川端康成の『掌の小説』(英題:Palm Of The Hand Stories)に着想を得ており、また、ローベルト・ヴァルザーの『Microscripts』も重要な参照点となっています。両作品はいずれも、小さな形式の中に広大な時間や空間、そして想像力を立ち上げる表現です。
繊細な銀筆画(シルバーポイント)によるドローイング作品は国際的に展示されており、これまでの作品は、Balice Hertling(パリ)、Triennale Milano、Kunsthal Rotterdam、Deichtorhallen Hamburg、KW Institute for Contemporary Art(ベルリン)などで発表されている。
視覚芸術の実践と並行して、Mute Recordsより複数のソロアルバムを発表しているほか、『Sotto le Nuvole』や『The Brutalist』などの映画音楽も手がけている。『The Brutalist』の劇伴では、2025年アカデミー賞作曲賞を受賞。
リン・ホリーフィールドのニューシングル「We Are The People」は、心を奮い立たせてくれるような素晴らしいフォークソングとなっています。ホリーフィールドは、スタンダードジャズの影響も受けたアメリカのベテランミュージシャンですが、コンテンポラリーなフォークソングを通じて、彼女は楽曲で「We Are The People」と歌い、人々の連帯を呼びかけています。ホリーフィールドは、人種や地位、そして思想や価値観、または、組織や生きる上での条件など多くの側面で私たちは分離してしまっていますが、本来は1つなのではないかと呼びかけています。
ソロ活動を開始した後、リンは『LAYERS』(2010年)、『IN THE BALANCE』(2014年)、『LOOK UP』(2024年)など、高い評価を得たアルバムを数枚リリースし、国内外のラジオでオンエアされるほか、インターナショナル・フォーク・アライアンスの「トップ・アーティスト/トップ・アルバム」に選出されるなど、数々のソングライティング賞を受賞した。パンデミック期間中には、児童書『The Tree, The Ship and Me』を出版し、同書に収録された楽曲はミッドアトランティック・ソングライティング・コンテストのファイナリストに選出された。
発売されてまもないアルバム『Neon Goth』の制作背景は以下のような内容となっている。ブリークが所属していた以前のバンド「I am the svn」が解散した後の2016年に楽曲制作を始めた。その後、数年間、さまざまなメンバー構成でサーフミュージックに影響を受けたガレージ・ロックを演奏して、ジャム・セッションに参加していた。初のフルアルバム『Songs of Death』のリリースを機に、自身の真の芸術的表現を模索しつつも、当時まだサーフやあらゆる種類のダーク・ロックの影響を深く受けつつ、暗くメランコリックなサウンドを確立した。
ドイツ/ベルリンに移住した後、ブリークはこのプロジェクトを再構築し、自身が育ったゴシック・サウンドを再び取り入れた。新たなトリオを結成し、2ndアルバム『Viva Lost Love』をレコーディングした。この作品は『サイレントヒル』の夢のような雰囲気に大きく影響を受けており、彼のダークなサウンドに印象派的で幽玄な質感をもたらした。ベルリン周辺でライブ活動を続けたが、この編成でも成功を収めることはできなかった。
怒りとフラストレーションを原動力に、より正直で直接的な芸術的表現を見出した彼は、「Es wid schon」を皮切りに一連のシングルをレコーディングすると同時に、米国在住のインディーズ・ミュージシャン数名の協力を得て、DIY形式の米国ツアーを企画した。このツアーが始まる前に、彼はダークなポストパンク・ソングであり、ゴス・シーンへの献身的な姿勢を示す「Crows and Ravens」をリリースし、ゴス・シーンで最初の目立ったヒットを記録した。
米国での混沌としたツアーを終えた後も、ウィリアムは猛烈なペースで活動を続けた。ほぼ毎月シングルをリリースし、Clan of Xymox や She Past Away といったレジェンドたちの前座を務めながら、同時に、アグレッシブな新しいサウンドを磨き上げた。
2025年の幕開けとともに、「Blood Red」と「Beat and Bleed」の2曲が同時リリースされ、EBMやインダストリアルへのさらなる転換を印象づけた。一方、「Delirium」と「Never Feel」は、ゴシック・ロック、パンク、そしてヴィジュアル系からの隠れた影響を融合させた新たなサウンドを提示した。
ウィリアム・ブリークの初期の音楽的影響は、オペラ歌手である母親の側からのクラシック音楽と、父親の側からのポストパンクやハードコアに由来している。彼は数年間ピアノのレッスンに通ったものの上達が思わしくなかった後、12歳でギターを弾き始めた。15歳の頃にはエレクトロニック・ミュージックの制作を始め、時には様々な会場やパーティーでDJも務めた。彼はギター、ベース、シンセサイザー、ドラムなど複数の楽器を演奏するほか、すべての楽曲の制作とミキシングも自ら手掛けている。Saint Ark、Dear Envy、Weekend Dad、I am the svn、STereochanなど、多くの別名で楽曲をリリースしている。
彼自身が影響を受けたものとして挙げているのは、主に日本のヴィジュアル系シーン(D’espairsRay、Dir en grey、MUCCなどのバンド)、様々な実験的なエレクトロニック・アーティスト(Crystal Castles、Death Grips、HEALTH)、そしてより伝統的なロックバンド(Death from Above 1979、The Garden、Type O Negative)である。
『HUM』は『THERE’S A BIG STAR OUTSIDE』に続く人生の旅路を描いている。前作は、ウィリアムズにとって変革の時期――第一子の誕生への準備と、妻の父親の死別――を捉えた作品だった。『HUM』に収録された楽曲は、その時期の余波を詳細に描き出し、喪失、家族、そして共に人生を築く人々に対する私たちの責任について探求している。
『Hum』は、一般的なUKロックサウンドを余すところなく凝縮している。「Piece of You」ではジャグリーなギターロックを中心とし、UKロックではお決まりの浮遊感のあるコーラスワークで始まる。物語の序章のようなサウンドの後、メインボーカルが入る。ボーカルを聴くかぎり、The La'sのリー・メイヴァースを彷彿とさせる。
「You, Me and Mary」では一曲目と同様に清涼感のあるギターポップサウンドで、メロディアスな性質が維持されている。ボーカルは対象的に、ささやくような感じで、ストーン・ローゼズのような浮遊感のあるサウンドを醸成する。何かを語りかけるかのようなボーカルにリードされるようにして、サビでは純粋な雰囲気に満ちたメロディアスなフレーズが登場する。全般的なロックソングの中にある癒やしが引き出される。しかし、ドラムの的確な演奏に導かれるようにして、キーボードの演奏によって神聖な雰囲気に満ちたギターロックサウンドが登場する。
Swim Deepの五作目のアルバム『Hum』には、バロックポップのようなサウンドがときどき登場し、それらが少しサイケデリックポップの印象を帯びる。恋人との思い出を抽出したような幻想的なポップサウンド「I Keep Her Photo With Me」は、男の少し情けない一面を惜しげもなく押し出し、それらの感情を解き明かそうという楽曲である。これらの叙情的なサウンドはときに、内的な繊細さや脆弱さを吐露し、荒削りながら秀逸なポップセンスを発揮することがある。
Swim Deepの曲は、まだよくわからない未知の部分を解き明かすかのように、新しい次なる冒険心に富んだサウンドやフレーズをひとつずつ手探りで手繰り寄せていくような感じである。曲の冒頭の「Mess Of Me」から「It's Not Too Late」という箇所まで来ると、楽曲はにわかに切ない印象を帯び、琴線に触れるようなエモーションがはてしなく押し広がっていく。サビ/コーラスも素晴らしい構成であり、メロディ、リズム、ハーモニーという基本要素が上手く溶け合っている。
もちろん、歌詞も同様に素晴らしく、「Set Me Straight」という箇所が弱さの中から強さを引き出すような感覚に満ちあふれている。同楽曲の全体的な心を揺さぶるようなメロディーは、なにか聞き手の心を震わせ、そして勇気づけるような印象にあふれている。音楽的には、アルバムの序盤では不明瞭であったフォーク・ミュージックの影響が出てきて、楽曲の主要な音楽的な性格を占める。どことなく温かさと寂しさの両側面を兼ね備えたフォークロックサウンドである。
ドラムとギターが先導的な役割を担う「Such A Fool」では、ポスト・ブリットに属するサウンドを提供している。このあたりのサウンドは明確な定義がなく、いわば音楽的な経験と感覚で捉えるしかないのだけれども、彼らのサウンドには、ブリット・ポップのコアの部分が内在している。オースティンのファルセットを用いた繊細なボーカルについては好き嫌いが分かれるかもしれないが、ヴァースの部分と並び、The La'sのポスト世代のサウンドを捉えることができると思う。つまり、これまであんまり存在しなかったリー・メイヴァースの後継的なサウンドが味わえる。ただ、それらは直通のサウンドではなく、インディーポップ、シューゲイズ、ドリーム・ポップなどを通過したサウンドである。これらがSwim Deepのサウンドに独創性を付与する。
このアルバム『Hum』は随所に切ない感じの音楽性が通じているが、終盤ではそれらが彼らのフォークバンドとしての性質と結びつく。本作では唯一のバラードソングで、素晴らしい一曲。しかし、それらの楽曲は不思議と、心を勇気づけるような感覚に満ちている。「Lift Me Up」は間違いなく、The La's(リー・メイヴァース)の系譜にある楽曲であり、ロックンロールではなくて、フォークソングの形が見事なほどに受け継がれている。アコースティックギターによる弾き語りという、シンプルなスタイルであるが、そこには賛美歌のようなメイヴァースのボーカルにもよく似た雰囲気を見出すことができる。一度聴いて名作と賞賛するアルバムではないのだが、いくつか素晴らしい曲があり、聴くたびに''深さ''が味わえるような内容となっている。
「Change」という言葉は、Nao Yoshiokaのキャリアを象徴するキーワードでもある。ソウルミュージックへ導いたSam Cookeの「A Change Is Gonna Come」、デビューシングル「Make the Change」、そして今作「Changes」へ。その言葉とともに、Naoは変化を受け入れながら、自分自身の本質と向き合い続けてきた。
“Change”という言葉は、私の音楽キャリアにおいてとても大切なキーワードです。ソウルミュージックへと導いてくれた「A Change Is Gonna Come」、デビューシングル「Make the Change」、そして今作「Changes」へ。この言葉とともに、人生はより良い方向へと変わり続けています。