モントリオールのアートロックトリオ、Colaが、5月8日にFire Talk Recordsよりリリースされるアルバム『Cost of Living Adjustment』からのセカンドシングルとミュージックビデオ「Conflagration Mindset」を公開した。ジャングリーかつローファイな質感を持つオルタナティヴロックソング。しかし、コーラらしい憂いに満ちたエモーションが楽曲には漂い、独特な雰囲気を生み出す。


ティム・ダーシー(ボーカル/ギター)、ベン・スティッドワージー(ベース)、エヴァン・カートライト(ドラム)からなるモントリオール出身のアートロックトリオだ。


『Cost of Living Adjustment』——Colaによるセルフタイトル・アルバムへのアプローチ——のリリースを記念し、このトリオはアメリカ、イギリス、ヨーロッパ各地でヘッドライン公演を行う。


『Cost of Living Adjustment』は、渦巻く感情があまりにも鮮明になり、少しばかり痛みを伴うほどになる、そんな「明瞭な瞬間」に満ちた抽象的な作品だ。 


「悲しみに場所を空けておけ、そうすれば悲しみも君のために場所を空けてくれる」と、ダーシーは『Cost of Living Adjustment』の第3幕を飾る大作「Conflagration Mindset」の冒頭で歌う。2025年のロサンゼルス山火事の余波を受けて書かれた「Conflagration Mindset」は、Colaのディスコグラフィーの中でも他に類を見ない、衝撃的な啓示のような楽曲。 


「Conflagration Mindset」は、スティッドワージーの瞑想的なベースラインとダーシーの実存的な思索と共に高まりを見せる。「ホテルのカップに入った冷たいビール // 一人だけど、車にガソリンを入れる // コンフラグレーション・マインドセットの中で」という歌詞に象徴されるように。


「Conflagration Mindset」は、『Cost of Living Adjustment』からの先行シングル「Hedgesitting」に続く楽曲であり、同曲はDIY、NME、Brooklyn Vegan、Stereogumなどから称賛を集めた。「Conflagration Mindset」には、印象的な歌詞ビデオが併せて公開されている。



「Conflagration Mindset」


 

咋年1月に批評家から高い評価を受けた待望のデビュー・アルバム『ファミリア』をリリースした、ロンドンを拠点とするプロデューサーでシンガー・ソングライターのリザ・ロー。その後、ライヴEP『ファミリア:ライヴ・アット・ギアボックス』、シングル「He is, I am」をデジタル・リリースしていた彼女が、この度さらなる新曲「Birdsong」を発表した。


3本のマイクを使ってテープに直接録音され、フィドルとコントラバスの演奏が際立つこの楽曲の温かみのある親密なサウンドは、リザの楽曲作りの情感と本質を完璧に表している。


この楽曲ついてリザは、「人生の軽やかさと安らぎを、早朝に優しく思い出させてくれる曲。友情とロマンスを歌った曲」と語っている。


「人生は時に圧倒されるほど忙しく、単純な喜びはつい忘れられがち。朝の最初のコーヒー、新しい人との出会い、心を通わせる瞬間、手をつなぐこと、庭で聞こえる鳥のさえずり、長雨や曇り空の後に顔に当たる日差し。『Birdsong』は、人生が与えてくれる些細なものの美しさを忘れないために書かれた曲なの」と。


早速同楽曲のミュージック・ビデオが公開となっているので、チェックしてほしい。



Liza Lo - "Birdsong" Official Music Video

 


【シングル情報】


Label: Gear Box

Release: 2026年3月18日


Tracklist:

1.Birdsong


▪︎ストリーミングURL: https://bfan.link/birdsong-2



【アルバム情報】


デーモン・アルバーンのスタジオ13で、リザのバンドとジョン・ケリー(ケイト・ブッシュ/ポール・マッカートニー)と共にレコーディングされた彼女のデビュー・アルバム『ファミリア』は、脳梗塞で友人を亡くしたこと、ヨーロッパにある故郷を離れること、そして現代の人間関係にまつわる複雑といったあらゆることに触れている。不気味で親密なギター、レトロでポップなシンセサイザーとベース、クリスタルのようなピアノが、儚さと自己の強さの両方を表現している。DIY、Notion、BBC Introducingといった海外メディアから賞賛を受けた作品である。


アーティスト名:Liza Lo(リザ・ロー)

タイトル名:Familiar(ファミリア)

品番:GB1598CD (CD) / GB1598 (LP)

発売日:発売中!

レーベル:Gearbox Records


<トラックリスト>

(CD)

1. Gipsy Hill

2. Morning Call

3. Darling

4. Catch The Door

5. A Messenger

6. As I Listen

7. Open Eyes

8. Anything Like Love

9. What I Used To Do

10. Confiarme

11. Show Me


(LP)

Side-A


1. Gipsy Hill

2. Morning Call

3. Darling

4. Catch The Door

5. A Messenger

6. As I Listen

Side-B


1. Open Eyes

2. Anything Like Love

3. What I Used To Do

4. Confiarme

5. Show Me



▪︎アルバム『ファミリア』配信中! 


https://bfan.link/familiar-3


Credits:

Liza Lo - Vocals, Acoustic Guitar, Piano, Backing Vocals, Synthesisers Sean Rogan - Piano, Backing Vocals, Acoustic & Baritone Guitar Maarten Cima - Electric, Rubber Bridge & Baritone Guitar

Tom Blunt - Drums 


Freek Mulder - Bass

Ben Trigg - Cello & String Arrangements (Gipsy Hill, Open Eyes & A Messenger) Emre Ramazanoglu - Percussion (Catch The Door & Anything Like Love)

Chris Hyson - Synthesisers & Programming (Confiarme)

Wouter Vingerhoed - Prophet (What I Used To Do) 


Recorded at Studio 13 and Tileyard Studios in London

Produced by Jon Kelly and Liza Lo

Additional and co-production by Wouter Vingerhoed (What I Used To Do), Topi Killipen

(Morning Call), Sean Rogan (Confiarme) and Chris Hyson (Confiarme)

Written by Liza Lo together with Topi Killipen (Morning Call), Emilio Maestre Rico (Darling),

Peter Nyitrai (Open Eyes), Melle Boddaert (Gipsy Hill), Hebe Vrijhof (What I Used To Do) &

Wouter Vingerhoed (What I Used To Do)

Mixed by Jon Kelly

Mastered by Caspar Sutton-Jones & Darrel Sheinman

Engineered by Giacomo Vianello and Ishaan Nimkar at Studio 13 and Ned Roberts at Tileyard Studios Released by Gearbox Records


バイオグラフィー:

スペインとオランダで育ち、現在はロンドンを拠点に活動するシンガー・ソングライター/プロデューサー/ミュージシャン。優しくも力強い歌声で愛、喪失、成長の物語を紡ぐことを特徴とし、ビッグ・シーフ、キャロル・キング、ドーターやローラ・マーリングなどからインスピレーションを受けながら、独自の親密で詩的な音楽世界を創り出している。


EP『Flourish』はSpotifyの 「New Music Friday UK/NL/BE 」に選出され、「The Most Beautiful Songs in the World 」プレイリストでも紹介された。2024年5月、Gearbox Recordsと契約。自身のUKヘッドライン・ツアー、ステフ・ストリングスやVraellのオープニングをUK各地で務めたほか、ハリソン・ストームとのEU/UKツアーもソールドアウトさせた。


2025年1月、ジョン・ケリー(ポール・マッカートニー、ケイト・ブッシュ)とバンドと共に制作したアルバム『ファミリア』をリリース。同年8月、新ライヴEP『ファミリア:ライヴ・アット・ギアボックス』を、2026年3月には最新シングル「Birdsong」をデジタル・リリースした。

 



ノルウェーの実験音楽デュオ、Deaf Centerがニューアルバム『Through Time』を発表した。本作は、ドイツのインディペンデントレーベル、Sonic Piecesから4月30日にリリースされる。アルバムの発表に合わせて先行シングル「Open Time」がリリースされた。ニューシングルはパルスビートとピアノの断片が融合する、未来的な志向を帯びた画期的なエレクトロニックのトラックである。

 

デフ・センターは、4枚目のスタジオ・アルバム『Through Time』において、静謐な小道から壮大な大通りへと旅を繰り広げる。


前作のフルアルバム『Low Distance』(2019年)以来、このデュオは徐々に長尺のエレクトロアコースティック・サウンドへと移行しており、おそらくこれまでで最も没入感のあるリスニング体験をもたらしている。オットー・A・トットランドのピアノは、以前よりも控えめなリズムで奏でられるが、エリック・K・スコドヴィンの深遠で雰囲気のある世界観と対照をなす静謐な瞬間において、より一層安らぎとして感じられる。この作品には、何か意味のあるものへと向かう、途上の緩やかな動きのような探求心が宿っており、安らぎと畏敬の念の両方を捉えている。


アルバムの後半は一転する。深みのあるストリングスに揺らぐ電子リズムが重なり、恍惚としながらも心に残る二面性を生み出している。デフ・センターの作品にゲストミュージシャンが登場するのは今回が初めて。

 

英国の作曲家兼ミュージシャン、サイモン・ゴフがヴァイオリンとヴィオラでフィナーレを飾る「Further」に参加しており、この曲はストリングスとドローンの層に包まれた、催眠的な作品となっている。


「時間」というテーマは野心的なものだが、Deaf Centerは、秒が分となり、時間が日となり、まるで静物画のような瞬間として時間が凍りつくかのように、謙虚さと壮大さのバランスを温かみをもって見事に保っている。

 

 

「Open Upon」


 

Deaf Center 『Through Time』


Label: Sonic Pieces

Release: 2026年4月30日 

 

Tracklist: 

1.Open Upon
2.Through Time (Part One)
3.An Existing Place
4.Through Time (Part Two)
5.I Myst
6.Further


ヒーリングミュージックのアーティスト、瞑想ガイドでもあるリナ・レイン(Rina Rain)が新曲「Ek Ong Kaar Sat Gur Prasaad」をリリースした。彼女のアルバム『Whispers of Rain』からの2曲目の先行公開曲。 

 

リナ・レインは、ベイエリアを拠点とする瞑想トレーナーであり、マインドフルネス、キャリア開発、自己啓発の分野で20年以上の経験を持つ。また、マントラ・アーティスト(Rina Rain)および瞑想ガイドとしても活動し、音楽を通じて平和、献身、そして癒やしを届けている。魂を揺さぶるボーカルと古代のマントラ、そして現代的なサウンドスケープを融合させ、内なる静寂とつながりを呼び覚ます楽曲を生み出している。

 

彼女の声には静寂の本質が宿っており、それぞれの詠唱は、まるで優しい祈りのように、今この瞬間に立ち返る旅路として広がっていく。 リナの歌声は、聴く人をゆったりとさせ、呼吸を整え、自分自身へと帰還するよう誘う。シンプルで広々とした音と導きを通じて、彼女は平和、記憶、静かな変容の周波数を伝えます。彼女の音は単なるパフォーマンスではなく、一つの境界線です。

 

レインは、音楽を通じて、平和、献身、そして癒やしを分かち合うガイドを務めている。魂を揺さぶるボーカルと古代のマントラ、そして現代的なサウンドスケープを融合させ、内なる静寂とつながりを呼び覚ます楽曲を生み出している。彼女の声には静寂の本質が宿っており、それぞれの詠唱は柔らかな祈りのように広がり、今この瞬間に立ち返らせてくれる

 

 

最新曲『Ek Ong Kaar Sat Gur Prasaad』に関して、彼女は以下のように語っています。

 

「この曲は、一つの普遍的な真理、一つの愛、そして一つの創造主が存在することを私たちに思い出させてくれます。そして、私たちは神の恩寵と導きを通じて、このことを知ることになる。 私にとって、これは人生を通じて私たちを導いてくれるすべての人々への賛歌です」

 

「両親や教育者から、何世紀にもわたって尊ばれてきた師たちによって伝えられてきた、より深遠な霊的知恵に至るまで。時を経て、私はあらゆる教えが最終的に私たちを同じ場所、すなわち内なる賢き師、私たち自身の生来の知恵と愛へと導いてくれることに気づきました。この祈りは、一体感と恩寵、そして私たち全員の内側に宿る光を灯すものです」


 

『Ek Ong Kaar Sat Gur Prasaad』

 

▪︎EN

Rina Rain is a Bay Area-based meditation trainer with over twenty years of experience in mindfulness, career and personal development. She is also a mantra artist (Rina Rain) and meditation guide sharing peace, devotion, and healing through music. Blending soulful vocals and ancient mantras and modern soundscapes, she creates songs that inspire inner stillness and connection. 

 

Her voice carries the essence of tranquility, each chant unfolding like a soft prayer, a return to presence. Rooted in sacred repetition and silence between the notes, Rina’s voice invites listeners to slow down, breathe, and come home to themselves. Through simple, spacious sound and guidance, she channels frequencies of peace, remembrance, and quiet transformation. Her sound is not performance, it is a threshold.

 

Her latest track Ek Ong Kaar Sat Gur Prasaad is an uplifting and unifying mantra. She shares, "The track reminds us there is one universal truth, one love, and one Creator, and that we come to know this through divine grace and guidance. To me, it is a celebration of all those who guide us throughout our lives, from our parents and educators to the deeper spiritual wisdom carried through revered teachers across centuries. Over time, I’ve come to realize that every teaching ultimately leads us back to the same place, the wise teacher within, our own innate wisdom and love. This prayer ignites unity, grace, and the light that lives within us all.”


For over two decades, Rina has held space for healing through mindfulness, coaching, and creative expression. Her music is a meditation. It’s an invitation to slow down, breathe, and return to the heart.


Ora Cogan  『Hard Hearted Woman」

 

Label: Sacred Bones

Release: 2026年3月13日

 

Review

 

カナダ/ブリティッシュ・コロンビアのシンガーソングライター、オラ・コーガン(Ora Cogan)の最新作は先週のリリースの中でも注目作の一つ。


フォーク、ロック、ジャズ、ソウル、そしてアートポップなどが錯綜する本作は、一見するとソフトな印象があるため、ソフィスティポップのようにも聞こえるかもしれない。


しかし、同時にオラ・コーガンの前衛主義や実験音楽に対するこだわりが見受けられるアルバムでもある。フィオナ・アップル、アラニスモリセット、PJ ハーヴェイの系譜にあるサウンドが中心のように感じられるが、同時にオルタネイトな性質も含まれている。『Hard Hearted Woman』には、Radiohead、Blonde Redheadのような得難いサウンドが含まれている。

 

オープニングを飾る「Honey」はドアーズを彷彿とさせるサウンドで、フォーク・ソングとロックの中間に位置するが、アルバムタイトルの印象とは対象的にそれほどハードな内容ではない。ハードロックやロックンロールを通過した後、それらをアートポップやソフィスティポップでろ過させ、艶のあるサウンドを獲得している。録音はコーガンのソフトなボーカルによってマイルドな印象を帯び、インディーポップに依拠した軽いサウンドに昇華されている。息の続くかぎり、反復的なギターリフ/ドラム/ベースを続け、ピアノの演奏を配して、ジャジーなサウンドに変化することもある。 その中には、カントリー、フォーク、ロック、ジャズと様々な音楽が混在するが、コーガンのヴォーカルは全体的なサウンドプロダクションに落ち着きをもたらし、全体的な印象を取っつきやすい内容にしている。いわば古典的なブギーロックの要素を、ミニマル・ミュージックの方面から再解釈するようなサウンドになっている。これらは最終的に、弦楽器のアレンジメントなどを交えて、70年代風のロックサウンドへと変遷していく。

 

実験音楽や前衛主義に対する傾倒は、「The Smoke」に見出され、ロック/ブルースを含めたフォーク主義が新しいアートポップソングの形に結びついている。特に、コンガのような民族楽器の打楽器の使用、そしてブルースロックの影響を帯びたコーガンのボーカルは、間違いなく女性シンガーソングライターとしての円熟味や渋さを思わせるところがある。ボーカル全般は、基本的にスポークンワードのように歌われるが、サビ/コーラスでは歌唱法をシフトチェンジし、音階的なボーカルが顕著になる。全般的に、音階をぼかして歌う手法を選んでいるが、サビの箇所でカントリーの歌唱の性質を押し出し、独特な哀愁を帯びた旋律を得る。これらは、感情的あるいは叙情的な音楽の作曲性をもとにこのアルバムのいくつかの曲が制作されていることの証となり、ボーカルの性質により、背景となるバンドサウンドにも変化が生じる。最終的には、歌謡的な哀愁溢れるポップサウンドの印象が楽曲の首座を占めるようになる。

 

アルバムの最初のハイライトは「Division」で訪れる。 別段目新しいことをやっているわけではないのだが、電子音楽を配したイントロ、そして80年代のシンセポップやテクノ・ポップを経過したサウンド、そしてビブラートを駆使し、あえて音階を暈す抽象的なボーカライズなど、オラ・コーガンらしいサウンドを聴くことが出来る。バンド録音としては相当ハイレベルで、ファンク/フュージョンジャズの系譜にあるベースと広大な音像を獲得するシークエンスを基調としたシンセなど、80年代のクインシー・ジョーンズ、マーヴィン、チャカ・カーンなどが使用していたR&Bのブラックコンテンポラリーの手法を駆使することで、プロデュース的なポップサウンドを獲得している。これらはオラ・コーガンが単なるシンセポップにとどまらず、ブラックミュージックやソウルミュージックの影響を受けていることを伺わせる。ボーカルの音階進行も独特であり、背景となるプログレッシヴロックのようなサウンドに、移調や転調の要素を付与する。そして、コーガンのボーカルは、ときおり、全般的なアンビエンスと呼応するかのように、宇宙的な印象を帯び、巨大な音像ーーマクロコスモスのサウンドーーを作り出す。曲の後半では、アンダーグラウンドのダブステップ/フューチャーステップなどで使用されるダンスミュージックの手法が登場し、エポックメイキングなサウンドを楽しむことが出来る。

 

最初に、Radhioheadの影響について言及したのは、「Limits」のような楽曲が収録されているから。 この曲では『In Rainbows』時代のトム・ヨーク的なサウンドの影響を感じさせる。そしてそれらを純粋な電子音楽の枠組みではなく、フォークやロックの角度から再構築しようとする。このあたりにもカナダの音楽のすでに存在するものを再構築したり、組み直したりするという要素を捉えられるはずだ。この曲でも意外性のある転調や分数コードを使用したレディオヘッドのように、モダンジャズを経過したロック/ポップのサウンドを楽しむことが出来るはず。その他方、「Love You Better」ではアメリカンなスタイルを選び、カントリー/フォークに依拠したノスタルジックかつパストラルな印象を持つ楽曲、そしてシャンソンやフレンチ・ポップの系譜にあるヨーロッパのポップソングを合体させて、独創的なサウンドを生み出している。

 

これらの1970年代やそれ以前の古典的なポップソングを並行して、本作ではアートポップ主義に傾倒する場合もある。「River Rise」や「Believe In The Devil」などはその象徴となり、60-70年代の古典的なポップソングにカナダのローファイ、それから前衛的なポップソングの影響を交えたサウンドを作り上げる。いわば、Cate Le BonやGwennoのようなアーティストのサウンドとバロックポップを融合させて、懐かしくも新しい抽象的な印象を持つサウンドを構築している。

 

こういった中で、ジャズのシャッフルのリズムを込めた、ロマン派主義のクラシックとバロックポップの融合を目指した『Outgrowing」に心惹かれるところがある。 ここでは、ジャズとバロックポップの融合という、いかにもカナダらしいサウンドを楽しめる。これらの古くもあり、また新しくもあるサウンドは、そもそも音楽には現実世界のように時間軸が存在しないことを強烈に意識づける。だからこそ時間を忘れさせてくれるようなパワーがあるのかもしれない。

 

結果的には、オラ・コーガンのニューアルバムは、前作『Formless』と比べると、ソングライターとしても、全体的なレコーディングとしても大きな飛躍を遂げた。その独特なモノトーンの音楽世界に魅せられてしまうことは確実である。アルバムの多くの楽曲は、モノトーンの暗い色調に彩られているが、それとは対象的に、最終曲「Too Late」だけはファンシーな印象を押し出したドリーミーなフォークポップとなっている。このアルバムは、全般的なカナダの音楽シーンが、アメリカとイギリスの中間に位置づけられること、そして、同地のモントリオールなどで盛んなジャズの要素をどこかに併せ持つことを、あらためて再確認させてくれるのである。

 

 

 

84/100 

 

 

 

Best Track-「Division」 


ニューヨークのデュオ、Widowspeakが、新作アルバム『Roses』の詳細を発表し、リードシングル「If You Change」をリリースした。2022年リリース作『The Jacket』に続く作品となる。

 

「If You Change」は、二人の時代を超越した魅力を捉えた楽曲群の最初の予告編として登場した。制作にあたり、ボーカルのモリー・ハミルトンは「変化への恐怖、そして(状況や物事が)それを台無しにしてしまうという恐怖のせいで、時間が止まってしまったように感じられる瞬間について考えた」と語っている。

 

 「『ミントコンディション』という言葉は、あたかも資産であるかのように語られることが多いけれど、それは同時に、その物が使われず、共に暮らし、愛されることもなかったことを意味する。その物は、決して自らの運命を果たすことはできないの」


このシングルにはミュージックビデオも制作されており、ハミルトンは次のように付け加える。「ちなみに、私の子供の頃のお気に入りの本の一つが『ベルベットのうさぎ』で、子供の頃、メリル・ストリープがケン・バーンズ風のスローパンで映し出されるイラストに合わせて読み聞かせるVHSテープを持っていました。それが私の脳裏に焼き付いているんです。

 

 今でも、彼女の『私は本物よ!』という声が聞こえてくるようです。姉が私にそのレコード盤をプレゼントしてくれたんですが、本当に素晴らしいんです。今は赤ちゃんに読み聞かせているボードブック版があるから、余計にそのことを考えているのかもしれません。でも、この物語の要点は、愛されることによってのみ、何かが『本物』になれるということ……そして、それがこのビデオが今の形になった理由でもあります」


『Roses』は昨年1月、ギリシャのイドラ島にあるオールド・カーペット・ファクトリーでレコーディングされた。ツアーメンバーのウィリー・ミューズ、ジョン・アンドリュース、ノア・ボンドが参加し、ドロップ・オブ・サン・スタジオのアレックス・ファラーがエンジニアを務め、シカゴ・マスタリングのグレッグ・オビスがマスタリングを担当した。

 

全10曲にわたり、ハミルトンのボーカルとロバート・アール・トーマスのギターが融合し、REM、ヨー・ラ・テンゴ、キャット・パワーなどを彷彿とさせるドリームポップとパワーポップのサウンドを生み出している。

 

 

「If You Change」


Widowspeak 『Roses』


Label: Captured Tracks 

Release: 2026年6月5日

 

Tracklist

1.The Hook

2.No Driver

3.Roses

4.If You Change

5.Wondering

6.Angel Number

7.Soft Cover

8.Heaven is Waiting

9.Actor

10.Hourglass

 

Pre-save: https://widowspeak.ffm.to/roses.oyd 


Death Cab For Cutieが11枚目のアルバム『I Built You A Tower』を発表。リードシングル「Riptides」を公開した。待望の新曲「Riptides」はエレクトロポップとインディーロックを融合させているが、デス・キャブらしいオルタネイトなコード進行が特異な雰囲気を添えている。

 

『I Built You A Tower』は、結成から30年近くを経て、このインディー・ロックの巨人が原点回帰を果たした作品となっている。

 

彼らは先日、20年間在籍したアトランティック・レコードを離れ、インディーズ・レーベルのANTI-(MJ・レンダーマン、ワックスハッチー、ウィルコ、トム・ウェイツが所属)への移籍を発表しており、新曲「Riptides」で新たな章の幕開けを告げている。


このシングルについて、ボーカル兼ギタリストのベン・ギバードは次のように語っている。「『Riptides』は、私たちの周囲で計り知れない規模の悲劇や喪失が起きている中、圧倒的な悲しみにどう向き合うかという課題について歌った曲だ。そして、この二つの要素が私たちの精神の中で絡み合う時、それがいかに完全に身動きが取れなくなるような感覚をもたらすかを描いている。」


『I Built You A Tower』は、バンドへのノスタルジーとギバード自身にとっての激動の時期から生まれた作品だ。当時、彼は『Transatlanticism』と『Plans』の20周年記念ツアーを行い、ザ・ポストル・サービスのフロントマンを務める一方で、自身の結婚生活の破綻とも向き合っていた。「喪失や悲しみを自分の中に収める場所を見つける必要があるんだ」と彼は説明する。 「それらを抱え込み、私たちが人生を前に進めるための場所だ。しかし、そのトラウマが、私たちが作り出した殻から飛び出してくる瞬間がある」


アニバーサリー・ツアーを振り返り、ギタリスト兼キーボーディストのデイヴ・デッパーはこう語る。「アニバーサリー・ツアーは、僕たちの体内にあったノスタルジアをすべて追い払ってくれた。僕たちは、自分たち全員を凌駕する強大な力の一部だと感じ、スタジオに入った時には『どうすればその感覚を捉えて、新しい何かへと昇華できるか』という意識を持っていたんだ」


「このアルバムの制作体験全体が、私たちをバンドの初期の頃へと連れ戻してくれた。スタジオにいるミュージシャンたちが、今取り組んでいるものを気に入ってくれれば、それで十分だ。私たちは、そこから生まれる自信と再びつながることができた」と、ベーシストのニック・ハーマーは付け加える。


「Riptides」

 



▪Anti-との契約を発表 夏のヘッドラインツアーを開催 Japanese Breakfast、Jay Som、Nation of Languageがサポート・アクトを務める 

 


 

このアルバムのリリースと同時に、デス・キャブ・はAnti-レコードとの新契約を発表しました。また、夏のヘッドライン・ツアーも発表しました。7月10日にミネアポリスでスタートし、ロサンゼルスの「ザ・グリーク」での2夜連続公演も含まれています。Japanese Breakfast、Nation of Language、Jay Somがサポートアクトとして参加します。

 

これに先立ち、デス・キャブは5月29日にデンバーで開催される「アウトサイド・デイズ」フェスティバルに共同ヘッドライナーとして出演する。


これらの公演は、アルバム『トランスアトランティシズム』の20周年を記念した歴史的な世界ツアー(全公演ソールドアウト)と、2022年にリリースされ世界的に絶賛された10作目のスタジオアルバム『アスファルト・メドウズ』の発表に続くものだ。フロントパーソンのベン・ギバードは付け加えている。


「このバンドに在籍する上で私が最も気に入っていることの一つは、私たちにインスピレーションを与えてくれるアーティストたちと共にツアーに出られることです。Japanese Breakfast、Jay Som、Nation of Languageは、ここ数年で私たちが最も気に入っているアルバムをいくつか生み出しており、彼らがこの夏、私たちに加わってくれることをとても楽しみにしています」


 

▪Death Cab For Cutie 『I Built You A Tower』 

Label: ANTI-

Release: 2026年6月5日

 

Tracklist: 

1. Full of Stars
2. Punching the Flowers
3. Pep Talk
4. I Built You A Tower (a) 
5. Envy the Birds 
6. Stone Over Water 
7. How Heavenly A State 
8. Trap Door 
9. Riptides 
10. The Flavor of Metal
11. I Built You A Tower (b) 

 

 

▪Tour Dates:

May 29 – Denver, CO – Outside Days 
July 10 – Minneapolis, MN – Armory * 
July 11 – Milwaukee, WI – Miller High Life Theatre * 
July 12 – Indianapolis, IN – Everwise Amphitheater at White River State Park * 
July 14 – Cincinnati, OH – MegaCorp Pavilion * 
July 15 – Cleveland, OH – Jacobs Pavilion * 
July 17 – Philadelphia, PA – Highmark Mann Center for the Performing Arts ^ 
July 18 – Canandaigua, NY – CMAC ^ 
July 19 – Toronto, ON – RBC Amphitheatre ^ 
July 21 – Columbia, MD – Merriweather Post Pavilion ^ 
July 22 – Raleigh, NC – Coastal Credit Union Music Park at Walnut Creek ^ 
July 24 – St. Louis, MO – Stifel Theatre # 
July 25 – Bentonville, AR – The Momentary # 
July 26 – Council Bluffs, IA – Harrah’s Stir Cove # 
July 28 – Sandy, UT – Sandy Amphitheater # 
July 29 – Sandy, UT – Sandy Amphitheater # 
July 31 – Phoenix, AZ – Arizona Financial Theatre # 
August 2 – Los Angeles, CA – The Greek Theatre # 
August 3 – Los Angeles, CA – The Greek Theatre # 
August 4 – San Diego, CA – Gallagher Square at Petco Park # 
August 6 – Las Vegas, NV – The Theater at Virgin Hotels Las Vegas & 
August 7 – Paso Robles, CA – Vina Robles Amphitheatre & 
August 9 – San Francisco, CA – Outside Lands 
September 16 - Dublin, Ireland - 3Olympia Theatre 
September 19 - Manchester, UK - O2 Victoria Warehouse 
September 20 - Edinburgh, UK - Corn Exchange 
September 21 - Gateshead, UK - The Glasshouse  
September 23 - Bristol, UK - The Prospect Building 
September 25 - London, UK - Troxy 
September 29 - Utrecht, Netherlands - TivoliVredenburg 
September 30 - Brussels, Belgium - Cirque Royal 
October 1 - Berlin, Germany - Columbiahalle 
October 3 - Paris, France - Elysée Montmartre 

*with Jay Som 
^with Japanese Breakfast 
#with Nation of Language 
&with Lala Lala 





現在廃盤となっている坂本龍一の隠れた名盤『the End of Asia』が、今年のレコード・ストア・デイの限定商品として再発されることが明らかになった。


本作は、坂本龍一がYMO在籍中に、岡本一郎によって結成された古楽演奏集団「ダンスリー」(正式名称:ダンス・ルネサンス合奏団)とリリースした2枚目のアルバムであり、13世紀フランスのトルバドゥールの曲から14世紀イタリア、16世紀スペイン・オランダの曲、そして坂本龍一のオリジナル曲までを収録し、中世ルネサンス期の音楽を坂本独自の視点で再現した隠れた名盤である。


古典曲だけでなく、坂本龍一作曲の楽曲も5曲収録されており、榛名と高橋悠治による名コラボ作品『一面の菜の花』でも取り上げられた「グラスホッパー」の古楽アレンジなど、見どころ満載となっている。4月18日(土)に世界同時発売。数量限定のため、お早めにお求めください!


2026年度のレコード・ストア・デイは4日18日に各実施店舗で開催され、レコードコレクターを唸らせるアイテムが販売される。


▪︎レコード・ストア・デイ 2026 Japanの限定アイテムの詳細につきましてはこちらをご覧下さい。


 

▪︎坂本龍一+ダンスリー 『the End of Asia』


<トラックリスト>


Side-A

1. ダンス

2. 二つのロンド      

3. ファ・ラ・ラ・ラ・ラン

4. ぼくのかけら

5. 楽器のためのモテット・イン・セクラム

6. グラスホッパー

 

B面

1. かなしき愛

2. ジ・エンド・オブ・エイシア

3. 美しい時の訪れ:エイヤ

4. イスタンピータ:イザベラ

5. リヴァー

アーティスト:坂本龍一+ダンスリー

タイトル/ title:the End of Asia

フォーマット:LPレコード(180g重量盤)

品番:GB4001RSD

発売日:2026年4月18日(土)

価格:5,400円(税込)

レーベル:Gearbox Records


<クレジット>

プロデューサー:坂本龍一

編曲・リアリゼーション:2,3,5,7,9,10 岡本一郎 / 6,11 坂本龍一 / 1,4,8 川口義晴

演奏:ダンスリー(リーダー:岡本一郎) / 坂本龍一(パーカッション 2,4,8) / (ポルタティフ・オルガン 4,6)

録音:1981年10月1〜2日 宝塚ベガホール / 1981年12月6〜12日 日本コロムビア第2・第3スタジオ

マスタリング:キャスパー・サットン=ジョーンズ(Gearbox Records, London)

 

・バイオグラフィー


坂本龍一:

1978年、『千のナイフ』でソロデビュー。同年、イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)を結成。解散後も多方面で活躍。映画『戦場のメリークリスマス』(大島渚監督作品)で英国アカデミー賞を、映画『ラストエンペラー』(ベルナルド・ベルトリッチ監督作品)の音楽でアカデミー賞作曲賞、グラミー賞などを受賞。常に革新的なサウンドを追求する姿勢は世界的に高く評価されている。


ダンスリー:

リュート奏者の岡本一郎を中心に1972年に結成された日本の現代古楽アンサンブル集団、ダンスリール・ルネサンス合奏団。岡本一郎は関西学院中学部在学中にクラシック・ギターを始め、毎日放送のディレクターを経て、31歳でギリシャ国立音楽院に留学。5年間の滞在中に中世・ルネサンス音楽と出会い、リュートの腕を磨いた。1977年にURCレコードからファースト・アルバム『絆』を、1981年には日本コロムビア傘下のデノン・レーベルからセカンド・アルバム『ダンスリー』をリリースし、メジャーレーベルからの初リリースとなった。 



・レコード・ストア・デイとは


RECORD STORE DAY (レコード・ストア・デイ) は、アメリカ国内の約1400の独立系レコード店と、海外の数千のレコード店を中心に、音楽とレコード店の文化を祝い、アナログレコードを手にする喜びや音楽の魅力を共有する年に一度の祭典です。


例年、4月の第3土曜日に "全世界" でアナログレコードが発売される世界最大のレコードイベントで、2008年に第1回目が開催されてから今日に至るまで現在20ヵ国以上の組織が参画しています。日本国内では350を超えるレコード店が、RECORD STORE DAY に参加しています。


「地元や各地域にあるレコード店を大切にすること」「より多くの人にレコード店に足を運んでいただくこと」を基本理念とし、開催日当日には数多くの RECORD STORE DAY リリース作品が発売されます。


開催日当日の朝から様々な年代の音楽リスナーが並んでレコード店の開店を待つ光景は、日本においてもRECORD STORE DAYならではの風物詩となっています。




ニューヨークのインディーポップ界の新星、アヴァ・フランクス(Ava Franks)は現代のインディーポップシーンを鮮烈なイメージで塗り替えようとしている。


最新シングル「Good Scar」は、きらめくシンセ、力強いベースギター、そして幻想的なバックボーカルを特徴とし、ロマンス映画の冒頭シーンにふさわしい、魅惑的なサウンドスケープを構築する。


新しい恋に直面しても勇敢であり続けることを歌う、抗いがたい魅力を持つインディーポップトラック。将来、たとえこの人に心を傷つけられるかもしれないと分かっていても、そんなことは気にも留めない。 その人とは良いことも悪いことも、すべてを分かち合いたいだけ。フランクスは言う。


「Good Scars」 

 

 

 

▪︎Ava Franks



アヴァ・フランクスは、ニューヨークを拠点とするインディー・ポップ・アーティストです。彼女は、サラ・マクラクランのようなシンガーソングライターのストーリーテリングや、ロードのようなポップ・アーティストの夢のようなサウンドスケープからインスピレーションを受けている。


アヴァは物心ついた頃から歌っており、子供の頃はピアノのレッスンや学校のミュージカルに出演することを楽しんだ。 2021年に初のシングル「3 Pines」をリリースして以来、さらに6曲をリリースしており、「Every Day」というインディー・ポップ・トラックで各メディアから注目を集めた。


近年のアヴァは、大人への成長や恋に落ちることをテーマに曲を書いている。20代前半という時期、すべてを理解しようとする過程を、ソングライターとして丁寧に綴り続けている。



▪︎EN

 

Ava Franks, a rising star in New York’s indie pop scene, is set to make a striking impact on the contemporary indie pop scene. Her latest single is an irresistibly charming indie pop track that celebrates staying brave in the face of a new romance.


Ava Franks is an indie pop artist based in New York. She’s inspired by the storytelling of singer-songwriters like Sarah McLachlan, and by the dream-like soundscapes of pop artists like Lorde. Ava has been singing since she can remember and, as a child, always enjoyed taking piano lessons and performing in school musicals. In 2021 she released her first single, “3 Pines,” and since then has released six more, the latest being an indie pop track called “Every Day,” which garnered attention from Earmilk and LADYGUNN, among others.


Ava writes about coming of age and falling in love. She continues to reflect on what it’s like being in your early twenties, figuring it all out: one song at a time.


Her latest single "Good Scar" is an irresistible indie pop track all about feeling brave in the face of new love. She shares, "You know that, down the road, this person might break your heart, but that doesn't even faze you. You just want everything with them, the good and the bad." "Good Scar" features sparkling synths, driving bass guitars and ethereal background vocals, building a captivating soundscape fit for the first scenes of a romance.




代表的なヒットソング「I Love You Always Forever」を持つプラチナスーパースター、 Donna Lewisが80年代のエレクトロポップと呼応するセンチメンタルでスウィートな新曲をリリースした。

 

ドナ・ルイスはUKダンスミュージックシーンきっての両雄、ROMYとFred again..が発掘した。ポスト・ディスコポップとも称すべきナンバーで、ドナのボーカルは甘酸っぱい雰囲気を放つ。


ニューシングル「Fall Back Girl」は伝説的な作曲家兼プロデューサー、デヴィッド・ロウ(BBCテーマ曲「Touch and Go」など)との共同制作によって作り上げられた。この音楽的な告白は、待望のニューアルバム『Wanderlust』における感情的な転換点を象徴する一曲。テーマ的には、人間関係の中で育まれる微妙な不均衡を探求しており、誰かを失うことへの恐怖が、徐々に自分自身を失うことへと変わっていく様子を描いている。


ネオンの鼓動を刻む「Burning Man」、鋭い内省を紡ぐ「Where Is The Love」、温もりに満ちた「Coming Home」、そしてロマンチックな期待感に満ちた「Meet Me」に続き、「Fall Back Girl」は内面へと深く入り込んでいく。これは失恋の章であると同時に、目覚めの章でもある。 


「すべてはあなたのことよ」とドナは歌う。柔らかく、オーガニックなドリームポップのテイストを取り入れたこの楽曲は、繊細なアコースティックギター、温かみのあるドラムパターン、さらに程よい親密さと広がりを同時に感じさせる雰囲気のあるレイヤーを軸に構成されている。

 

 

「Fall Back Girl」

 


 ▪︎Donna Lewis:



ドナ・ルイスは常に個性の象徴であり、25年以上にわたり、優雅さと確固たる信念を持って独自の道を切り拓いてきました。


彼女の象徴的なラブバラード『I Love You, Always Forever』は、世代を超えて今なお人々の心に響き続けている。この不朽の名曲は、米国と英国の両チャートで1位を獲得し、歴史上最も愛される楽曲の一つとしての地位を今も保ち続けています。 


最近では、The XXのロミー(ROMY)が、フレッド・アゲイン(Fred Again)とドナのこの曲をサンプリングし、その魔法を再び呼び覚まし、『I Love You, Always Forever』は世界的な注目を集めることに。


しかし、今日のドナの物語はかつてないほど力強いものです。乳がんとの闘病を乗り越えた彼女の強さと不屈の精神は、一音一音に滲み出ています。


『The Sun』紙から「エイジレス・ビューティー」と称され、『People』誌などでも特集された彼女のアルバム『Rooms With a View』は、今なお人々にインスピレーションを与え続けています。ホームズ・アイヴスとのコラボレーションで制作された『Rooms With a View』は、人生最大の試練を乗り越えるために必要な勇気を、親密かつありのままの姿で聴き手に伝えています。


ドナ・ルイスは、伝説的な作曲家兼プロデューサーであるデヴィッド・ロウ(『Touch and Go』、BBCテーマ曲など)とタッグを組み、アステック・レコードからリリースされるインディー・エレクトロニカとドリームポップが融合した最新アルバム『Wanderlust』に取り組んでいる最中だ。 


ネオンの脈動を帯びた「Burning Man」、鋭い内省を込めた「Where Is The Love」、温もりのある「Coming Home」、そしてロマンチックな期待感に満ちた「Meet Me」に続き、「Fall Back Girl」は内面へと向かう。


同様の健康上の闘いに直面した数百万の人々にとって、ドナの物語は単なる物語ではない。それは希望の灯台であり、最も無防備な瞬間でさえも強さを見出せることを思い出させてくれるものだ。世界がこれまで以上にレジリエンスと美の物語を必要としている今、ドナ・ルイスはかつてないほど輝いている。 

 


▪︎EN

 

Platinum superstar Donna Lewis, known for her hit song “I Love You Always Forever,” has released a sentimental and sweet new track that echoes the elctro-pop sound of the 1980s. Donna Lewis was discovered by ROMY and Fred again.., two of the UK dance music scene’s leading figures. Described as a post-disco pop track, Donna’s vocals exude a bittersweet atmosphere.


Donna Lewis has always been a beacon of individuality, crafting her own path with grace and conviction for over 25 years. Her iconic love ballad I Love You, Always Forever continues to resonate across generations—an enduring anthem that topped both US and UK charts and still holds its place as one of the most beloved songs in history. Recently, UK sensation ROMY of The xx reignited that magic by sampling Donna’s classic hit, alongside Fred Again, bringing I Love You, Always Forever back into the global spotlight.


But Donna’s story today is more powerful than ever. Having emerged from a battle with breast cancer, her strength and resilience radiate through every note. Just named an “Ageless Beauty” by The Sun and profiled by the likes of People Magazine, her album Rooms With a View continues to inspire.  Rooms With a View, produced in collaboration with Holmes Ives, offers listeners an intimate and raw portrayal of the courage it takes to overcome life’s greatest challenges.


Donna Lewis is now collaborating with iconic composer-producer David Lowe ("Touch and Go", BBC themes) on Wanderlust, an indie-electronica meets dream pop album released via Aztec Records. Following the neon pulse of "Burning Man", the sharp-edged reflection of "Where Is The Love", the warmth of "Coming Home", and the romantic anticipation of "Meet Me", "Fall Back Girl" moves inward. It is the heartbreak chapter, but also the awakening. Introducing a softer, more organic dream-pop texture, the track is built around delicate acoustic guitar, warm drum patterns, and atmospheric layers that feel intimate and expansive at once. Thematically, the song explores the subtle imbalance that can grow inside relationships, where fear of losing someone slowly turns into losing yourself. "It’s all about you” Donna sings.


For millions who have faced similar health battles, Donna’s story isn’t just a narrative—it’s a beacon of hope, a reminder that strength can be found even in our most vulnerable moments. At a time when the world needs stories of resilience and beauty more than ever, Donna Lewis shines brighter than ever before.