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カナダとハイチにルーツを持つ音楽家/作曲家のジョーイ・オミシルは、まるでジャンルに境界線など存在せず、自由への跳躍台となる異世界からやって来たかのようだ。オシミルのメイン楽器はソプラノ・サックスであるが、その卓越した技量と想像力でアルト・サックス、クラリネット、フルートといった木管楽器から、金管楽器(コルネット)までも演奏し、歌も歌う。彼の奏でる一音一音が無限の創造性を表現し、手に取る楽器一つ一つが自由な精神の延長なのだ。
去る2025年11月11日(火)、ジョーイにとって11枚目のアルバムとなる『スマイルズ』が配信先行でリリースされた。
▪️アルバム『sMiLes』配信中!
『スマイルズ』は、妥協なき真実性の宣言である。個人の表現、不完全であることの美しさ、そしてリスクを取る勇気を称えている。一見反抗的なタペストリーのように見えるこの作品は、実は無限の自由と幸福への明確な宣言である。
オープニング曲「Throw it Away」は、アビー・リンカーンのへのオマージュで、手放すこと、真実を語ることを呼びかける曲だ。そこからジョーイは、カーボベルデ、ニューヨーク52丁目、ハイチのブードゥー・ドラム、オープンマイク・セッションの残響など、数多の世界を巡る旅へとリスナーを誘う。
最初の音から、受賞歴のあるヴォーカリスト、ドミニク・フィルズ・エイメとのデュエット曲で純粋な宝石のような最終曲「SHouLd I sMiLe?」まで、すべての音符が彼の「音符を信頼する」という哲学を体現している。
ジョーイは今作で、ロイ・ハーグローブに敬意を表し、ウェイン・ショーターに賛辞を送り、マイルス・デイヴィスに敬意を示しつつも、決して模倣することなく、常に革新を続け、紛れもなく自分自身であり続けている。
この度、ドミニク・フィルズ・エイメが参加した「SHouLd I sMiLe?」のビデオが公開となりました。ぜひチェックしてみよう!
「SHouLd I sMiLe? Feat. Dominique Fils-Aimé」
YouTube:
https://youtu.be/taxICerVvIg?si=njg6zr6sFO7v6PfF
続いて『スマイルズ』のフィジカル・アルバム(CD/LP)は、2026年1月23日(金)リリース予定となっている。ジャズファンこちらの情報も抑えておきたい。
【アルバム情報】
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アーティスト名:Jowee Omicil(ジョーイ・オミシル)
タイトル名:sMiLes(スマイルズ)
発売日:2026年1月23日(金)
品番:BV02CD (CD) / BV02LP (LP)
レーベル:BasH! Village Records
<トラックリスト>
1. Throw it Away
2. BeaT CoiN aka WaLTz For RH Feat. Ludovic Louis
3. SOeuR FeLiX aka BeeHive
4. Trip To GHanA Feat. Mawuena Kodjovi
5. SHorTer Way To MarraKecH Feat. Malika Zarra
6. DessaLinienne AyiTi LiberateD
7. OkaP To MinDeLo
8. JupiTeR Feat. Jonathan Jurion
9. FuLL oF LoVe Remix
10. LeTTre Du MALi PouR JonaTHan
11. MiLes ConvoY
12. SHouLd I sMiLe? Feat. Dominique Fils-Aimé
▪️デジタル・アルバム『sMiLes』配信中!
【バイオグラフィー】
ハイチからの移民の両親のもとカナダ・モントリオールで生まれ育つ。父親の教会で初めて音楽に出会い、賛美歌やゴスペルを吸収し、15歳でアルト・サックスを手にしたことが、彼の人生を大きく切り拓く転機となる。その才能は徐々に注目を集め、数年のうちにボストンのバークリー音楽大学から奨学金を獲得。
大学での学びを通じて音楽的な技術を磨き視野を大きく広げていった。サックス、クラリネット、トランペット、ローズ、ピアノ、フルートなどどんな楽器でも手に取り、その瞬間にしか生まれない音を全身で表現してきた。これまでにロイ・ハーグローヴ、トニー・アレン、アンドレ3000、マーカス・ミラー、ワイクリフ・ジーン、JBダンケル(エール)など、ジャンルも世代も越えた多彩なアーティストたちと共演。
ディスコグラフィーには『Let’s BasH!』(2017)、『Love Matters!』(2019)、『LeKTure』(2020/カルロス・ニーニョに影響を与えた)、『SpiriTuaL HeaLinG: Bwa KaYimaN FreeDoM Suite』(2023)など、最新作『スマイルズ』を含む、創造性と自由を貫いた全11作品が並ぶ。



























