©︎Nicholas O' Donnell


アイルランドのノイズパンクカルテットNaked Lungsが、デビューアルバム『Doomscroll』を発表し、ニューシングル「Pressure」をリリースしました。Gilla BandのDaniel FoxがダブリンのSonic Studiosでレコーディングとミキシングを行った新作は、8月18日に発売されます。

 

リード・シングル「Pressure」は、バンドのベーシスト、Ryan Mortellが監督したミュージックビデオとともに本日公開されました。また、アルバムのジャケットとトラックリストは以下の通りです。


「歌詞と同じように、ビデオは不安と毒性が沸騰して、私たちが克服すべき文字通りのモンスターとして現れるというコンセプトを探求しています」とモーテルは声明で説明しています。]

 

「この感情を克服するために使うネガティブな手段を示すことで、毒性という自己実現的な予言から逃れるために人が取るかもしれない旅を探求することができます。このビジュアルは、Julia DucournauやGaspar Noeといった新フランスの過激派監督の作品に大きな影響を受けています。特にNoeの『Enter the Void』は、主人公が早すぎる死の後に自分の記憶を辿るサイケデリックな旅に突入していきます」


「Pressure」

 



  Naked Lungs 『Doomscroll』




Tracklist:

1. Gack
2. Second Song
3. River (Down)
4. Relentless
5. Shell
6. Outcome
7. Pressure
8. Database
9. The Garden
10. Boo Boo

 

その後に世界的なスターとして知られ、冷戦時代の世界の象徴的なアイコンとなったデヴィッド・ボウイは、左右の瞳の虹彩の色が違うオッド・アイの持ち主である。グレーとブルーの瞳を持つロックシンガーは、ブレイク以前、シンプルで内省的なポップソングを中心に書いていた。72年以前には大きな商業的成功に恵まれなかったが、五作目のアルバムで大変身を遂げることになった。彼は、この時代のことに関して、売れるための契約があったと冗談めかして語っている。

 

その真偽はさておき、1972年6月16日に発売されたデヴィッド・ボウイの「The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars」は、架空のロックスター「ジギー・スターダスト」の物語を描いたコンセプトアルバムであ。このアルバムの楽曲をイギリスのテレビ番組、トップ・オブ・ザ・ポップスで初披露し、彼は一躍世界的なロックシンガーと目されるようになった。そして、モット・ザ・フープルやT-Rexと並んでグラムロックの筆頭格として認知されるようになった。そしてアルバムには、T-Rexのようなグラムロックの華美さとそれ以前に彼が書いていたような内省的なフォーク・ミュージックがバランス良く散りばめられている。

 

しかし、このコンセプト・アルバムに込められたミュージカルのテーマはフィリップ・K・ディックの作品のように奇想天外であり、人前にめったに姿を表さないことで知られるトマス・ピンチョンの作品のように入り組んでいる。デイヴィッド・ボウイは、ある意味では地球にやってきた異星人であるジギー・スターダストという救世主と自らの奇抜なキャラクター性をみずからの写し身とすることで、また俳優のようにその架空の人物と一体になることで、ルー・リードやイギー・ポップに比する奇抜なロックシンガーとして長きにわたりミュージックシーンに君臨することになった。もちろん、ボウイという人物の実像がどうであれ、彼はプロのミュージシャンでありつづけるかぎりは、その理想的な架空の人物を演ずることをやめなかったのである。

 

 

「ジギー・スターダスト」はデヴィッド・ボウイが架空のミュージカルとして書いたアルバムであるがゆえ、それが刺激的な音楽性とともに、舞台上で披露される演劇性を兼ね備えていることは首肯していただけるはずである。そしてボウイは、イギー・ポップやルー・リードのソングライティングに影響を受けつつも、SF的なストーリー性を音楽の中に取り入れ、そして彼自身が生まれ変わりを果たしたかのような華麗な衣装やメイクを施し、そしてクイアであることを表明し、それ以前のいささか地味なソングライターのイメージを払拭することに成功したのだった。

 

「ジギー・スターダスト」のストーリーは、天然資源の枯渇により、人類は最後の5年を迎え(「Five Years」)、唯一の希望は、エイリアンの救世主(「Moonage Daydream」)である。完璧なロックスターであるジギー・スターダスト(薬物を使用する、全性愛者である人間の異星人の姿)は、メッセンジャーとして、彼のバンドスパイダーズ・フロム・マーズとともに行動するという内容だ。

 

スパイダーズ・フロム・マーズは、"スターメン "と呼ばれる地球外生命体を代表して、メッセンジャーとして活動しているという設定である。そのメッセージは、快楽主義的な面もあるが、最終的には、平和と愛というロックンロールの伝統的なテーマを伝えるもので、スターマンが地球を救う。このメッセージを世界中の若者たちに伝え、ロックンロールへの欲求を失った若者たちは、その魅力にとりつかれていくようになった。70年代はサイケをはじめヒッピー・ムーブメントが流行しており、実際に物質主義的な利益を求める人々とは別の精神主義や理想主義を追い求める人々を生み出した。そして、これはジョン・レノンのソロ転向後の理想主義的なアーティスト像と一致しており、70年代初頭の時代の要求に答えたとも解釈できるだろう。

 

まさにデヴィッド・ボウイは、それ以前の内向的なフォークロックシンガーのイメージから奇抜な人物へと変身することにより、誰もいない場所に独自のポジションを定めることに成功したのである。しかし、このミュージカルで描かれるジギーという人物の最後は、ショービジネスの悲劇的な結末を暗示している。ジギーは名声のみがもたらす軽薄な退廃によって、最終的にステージで破壊されてしまう(「Rock 'n' Roll Suicide」)。(多くのロックスターが自ら破滅に向かうのと同じ手段である)。そしてこれは実際のミュージカルで強い印象を観衆に与えるのである。

   

結局のところ、このアルバムはヒーローの命運の上昇と下降の双方を描いている。ボウイは、1974年の「ローリング・ストーン」誌のインタビューで、この預言者に起因する自我を説明している。しかしこれらのプロットは非常に複雑怪奇で、その全体像をとらえることは非常に難しい。


時は地球滅亡まであと5年。天然資源の不足により世界が滅亡することが発表された。ジギーは、すべての子供たちが自分たちが欲しいと思っていたものにアクセスできる立場にあります。高齢者は現実との接触をまったく失い、子供たちは独り残されて何かを略奪することになります。ジギーはロックンロールバンドに所属していましたが、子供たちはもうロックンロールを望んでいません。再生するための電気がありません。

 

 ジギーのアドバイザーは、ニュースがないから、ニュースを集めて歌うように彼に言いました。

 

そこでジギーがこれを実行すると、恐ろしいニュースが流れる。「All the young dudes」はこのニュースについての曲です。これは人々が思っているような若者への賛歌ではない。それは全く逆です。無限が到着すると終わりが来る。本当はブラックホールなのですが、ステージ上でブラックホールを説明するのは非常に難しいので、人物にしました。


ジギーは、夢の中で無限からスターマンの到来を書くようにアドバイスを受け、人々が聞いた最初の希望のニュースである「スターマン」を書きます。それで彼らはすぐにそれに気づきました...彼が話しているスターマンは無限と呼ばれ、彼らはブラックホールジャンパーです。ジギーは、地球を救うために降りてくるこの素晴らしい宇宙飛行士について話している。彼らはグリニッジビレッジのどこかに到着します。

 

彼らは世界では何の関心も持たず、私たちにとって何の役にも立ちません。彼らはたまたまブラックホールのジャンプによって私たちの宇宙に偶然遭遇しただけなのです。彼らの一生は宇宙から宇宙へと旅をしている。ステージショーでは、そのうちの1人はブランドに似ており、もう1人は黒人のニューヨーカー。私はクイニー、無限フォックスと呼ばれるものさえ持っている... 今、ジギーはこれらすべてを自分自身で信じ始め、自分を未来のスターマンの預言者であると考えています。

 

彼は自分自身を信じられないほどの精神的高みに連れて行き、弟子たちによって生かされている。無限が到着すると、彼らはジギーの一部を奪って自分を現実にする。なぜなら、本来の状態では反物質であり、我々の世界には存在できないからだ。そして、"Rock 'n' Roll Suicide "の曲の中で、ステージ上で彼をバラバラにしてしまうのです。


 

ボウイの代名詞となっているジギーという救世主的なロックスターのキャラクターは、イギリスのロックスター、ヴィンス・テイラーにインスパイアされた部分もある。50年代から60年代にかけてプレイボーイズで活躍したロカビリーのフロントマン、ヴィンス・テイラーは、薬物乱用の末、自分が「イエス・キリストの息子マテウス」と宣言し、ステージからメッセージを説いた。(「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ」は出席していた弟子である)。


また、デヴィッド・ボウイがアルバム『Heathen』(2002年)でカバーした「I Took a Trip on a Gemini Spaceship」という曲の「Legendary Stardust Cowboy」にも影響を受けている。

 

さらにこれらのキャラクター性を強化したのが、ジギー・スターダスト・ツアーでデザイナーを務めた山本寛斎である。

 

山本寛斎は、この時代について、「日本的な美しさを世界に広めたい」と回想しているが、この時代のボウイのファッションについて見てみると、寛斎が志向したところは、和の持つ個性と洋の持つ個性の劇的な合体であったように思える。以下は「Tokyo Pop」でデヴィッド・ボウイが着用した山本寛斎が手掛けた衣装である。(鶴田正義氏の撮影)これらを見れば、ファッション自体がボウイというキャラクターの一部であることがわかりやすく理解できると思う。

 


 

 

デヴィット・ボウイが山本寛斎とともに作り上げたジギー・スターダストのペルソナは、パフォーマンス的なメイクとコスチュームに依拠しており、グラム・ロックというジャンルに少なからぬ影響を及ぼすことになった。「ジギー」という名前自体、ボウイの衣装への依存と表裏一体の関係にある。ボウイは、1990年の『Qマガジン』のインタビューで、「ジギー」という名前は、電車に乗っているときに通りかかった仕立て屋「ジギーズ」に由来していると説明している。

 

最も印象的なのは、ミュージカルのステージ上でのジギーの死が、グラム・ロック・アーティストの仕事に対するボウイの認識を物語っていることだ。72年から76年までを振り返って、彼は後に語っている。「その頃までは、"What you see is what you get "という態度だったけれど、舞台上のアーティストが役割を果たすミュージカルのような、何か違うものを考案してみるのも面白いと思ったんだ」

 

この発言からも分かるように、デイヴィッド・ボウイは、この時代の自らの分身を創作のメタ構造における登場人物のように認識している。なおかつまた彼はグラム・ロックというジャンルにもそれほどこだわっていたわけではなかったに思える。その後の70年代後半には、ミュージカルでの自らの姿を崩壊させるのと同様に、グラムロック・アーティストとしてのイメージを覆し、ベルリン三部作を通じ、ポップネスを志向した音楽性へ舵を取った。そして、時代の流行を賢しく捉えるセンス、そして以前の成功のスタイルにまったくこだわらないこと、この身軽なスタイルこそが、その後のデヴィッド・ボウイのロックスターとしての地位を盤石たらしめたのだった。


「Starman」 Top Of The Pops(1972)

Weekly Music Feature

 

Madison McFerrin


 

 

ソウルミュージックの潮流を変える画期的なデビューアルバム

 

 

2016年12月、ブルックリンを拠点とするシンガーソングライターは、ソロデビューEPの「Founding Foundations(ファウンディング・ファウンデーションズ):Vol.1」で、魂のこもったアカペラを世界にむけて発信した。

 

すると、批評家やファンがすぐに彼女に注目するようになった。ニューヨーク・タイムズ紙は先陣を切るようにして、チケットの売り切れ続出となった、Joe’s Pub(ジョーズ・パブ:ニューヨークの高級パブ)での彼女の公演に着目し、彼女のサウンドについて、「驚くべき歌唱力の器用性、緩急のあるはっきりと発音されたスタッカートから、ひらひらとはためくフリーフォームなメリズマへと変幻自在である」と評したのだった。


流行仕掛け人であるDJのGilles Peterson(ジャイルス・ピーターソン)は、彼女の曲を聴くや否や、彼のアルバムBrownswood Bubblers(ブラウンズウッド・バブラーズ)の編集曲に加えるために彼女の傑出したトラック「No Time to Lose,(ノー・タイム・トゥ・ルーズ)」をすぐに選曲した。

 

彼女はこの流れに続き、2018年2月、「Finding Foundations(ファウンディング・ファウンデーションズ):Vol.2」のリリースを発表すると、ファンから大好評を得ると同時に、多くの批評家から賞賛を得た。Pitchfork(ピッチフォーク)の人気急上昇中アーティストのプロフィールでは、「生命力溢れる声とその歌唱力の器用性には注目せずにはいられない」と評された。


マディソン・マクファーリンは、デビューアルバム「I Hope You Can Forgive Me」を発表した際、新曲「(Please Don't) Leave Me Now」とミュージックビデオを公開した。"(Please Don't) Leave Me Now "は、2021年に彼女がパートナーと共に経験したトラウマ的な出来事を掘り下げた、鮮やかで別世界のようなミュージックビデオとともに到着した。

 

アンドリュー・ラピンがプロデュースしたこの曲は、激しい交通事故に耐えて、自分の人生を奪うか、永遠に変えてしまうかもしれないような瀬戸際を生き延びたことを振り返った後に書かれた。ジャジーなパーカッション、ファンクとネオ・ソウルのヒント、そして力強いメッセージが込められた「(Please Don't) Leave Me Now」は、さらなる時間を求め、恐怖と複雑さに縛られた感謝の気持ちを表現している。


マディソンは、「(Please Don't) Leave Me Now」とそれに付随するミュージックビデオについて次のように考えている。


臨死体験から身体的危害を受けずに立ち去ることができたことは、私がこの人生で受けた最大の恩恵のひとつです。アーティストとしての目的も再確認できた。Please Don't Leave Me Now』を書くことは、信じられないほどの治療とカタルシスの体験になった。楽しい環境を作りながら、そのような恐怖を表現できることが、この曲を作る上での鍵だった。


このビデオ制作の過程で、死はさまざまな形で現れました。撮影までの数週間、制作サイドの複数の家族が突然亡くなり、計画がストップしてしまった。このビデオの運命は流動的でした。しかし、チームの粘り強い努力のおかげで、遅ればせながら体制を立て直し、前に進むことができました。


ビデオでは、「死ぬ覚悟がない」という感覚を表現したかった。墓の上と中の両方にいる自分に語りかけ、自分が何者であったか、そして何者であるべきかを悲しむのです。1日に何時間も墓の中にいることが私に影響を与えるとは思っていませんでしたが、臨死体験を処理する旅に貢献したことは間違いありません。この曲とビデオは、ミュージシャンとしてだけでなく、人間としての私自身の成長の現れなのです。


マディソンのデビュー作「I Hope You Can Forgive Me」は、変化し続ける世界的な流行病の中で、即興演奏やセルフプロデュースの方法を見つけ、彼女のキャリアの進化を表している。初期のファンを魅了したアカペラ・プロジェクト(Finding Foundations Vol.IとII)に続き、兄のテイラー・マクフェリンとコラボレーションしたEP『You + I』では、初めて楽器を使ったプロジェクトとなった。


『I Hope You Can Forgive Me』は、愛、自己保存、恐怖、呪術といったテーマを探求しながら、サウンド的に次のステップを構築している。大半の曲はマディソンがプロデュースしており、パンデミック時に磨きをかけた新しいスキルである。プロデューサー、アレンジャーとしてだけでなく、ベース、シンセを演奏し、いくつかの曲でバックグラウンドボーカルを担当するなど、楽器奏者としても活躍している。アルバムには、彼女の父親のボビー・マクフェリンが参加しています。


昨年末、マディソンはグルーヴィーでソウルフルなシングル「Stay Away (From Me)」を鮮やかなビジュアルとともに発表し、催眠的でダンサブルなインストゥルメンタルと現代の不確実性や不安との闘いに取り組む歌詞を芸術的に並列させた。シンガーソングライター・プロデューサーは、「(Please Don't) Leave Me Now」でも、幽玄なボーカルと美しいメロディ、エレクトロニック、ポップ、ジャズ、ソウルを融合させ、確かなテクニックと表現力の深さを表現し続けている。


3枚のEPと複数のコラボレーションに及ぶインディーズキャリアを通して、マディソンはニューヨークタイムズ、NPR、The FADER、Pitchforkから賞賛を受け、2018年の”Rising Artist”に選出された。


彼女の芸術性は、クエストラブが彼女の初期のサウンドを "Soul-Apella "と呼ぶに至った。有名なCOLORS Studioのプラットフォームでの心揺さぶるパフォーマンスに加え、マディソンはリンカーン・センター、セントラルパークのSummerStage、BRIC Celebrate Brooklynでパフォーマンスを行い、デ・ラ・ソウル、ギャラント、ザ・ルーツといったアーティストとステージを共有している。


2021年にはBRICジャズフェスティバルのプログラムを共同企画し、2022年にはブルックリンブリッジパーク・コンサーバンシーとイニシアチブを組み、パンデミックのトラウマを癒すために必要なスペースを提供した。

 

また、昨年秋のEUツアーでは、ロンドンとパリでのソールドアウト公演で多くの観客を魅了し、ステファン・コルベアの#LATESHOWMEMUSICシリーズでライブ演奏した「Stay Away (From Me) 」をリリースし、コロナキャピタルフェスティバルにデビューした。さらに、2023年の新曲リリースに先駆けて、ニューヨークとLAでソールドアウトしたライブで観客を圧倒した。



『I Hope You Can Forgive Me』

 

 

 

最近のヒップホップについても同様ではあるが、ソウルミュージックもまた一つの時代の中にある重要な分岐点を迎えつつある。イギリスのロンドンもネオ・ソウルを始め、多様なジャンルのクロスオーバーやハイブリッドが常識となりつつある現代のブラックカルチャーにおいて、ブルックリンのマディソン・マクファーリンほど現代のミュージック・シーンを象徴づけるアーティストは他に見当たらない。マクファーリンは、既に現地のパーティーでは著名なアーティストになりつつあり、ニューヨークの耳の肥えた音楽ファンを惹きつけてやまない。近頃開催されたライブでは、ステージの目の前までファンが詰めかけるようになっているという。現地の音楽メディアにとどまらず、一般的な音楽ファンの心を捉えつつあるようだ。

 

そもそも、 R&B自体のルーツがそうであるように、マディソン・マクファーリンはみずからをブラックカルチャーの継承者として位置づけているようである。そして”Soul-Apella”という一般的にあまり聞き慣れない新しいジャンルの呼称は、歌手のスタンスの一片を物語るに過ぎない。New York TImes、Pitchforkを筆頭に、現地の耳の肥えた音楽メディアを納得させた二作のEPに続いて発表されたデビュー・アルバムは、このシンガーソングライターの知名度を世界的なものとする可能性を秘めている。その実際のメロウな音楽性や鋭いグルーブ感は予想以上に多くのファンを魅了するであろうし、もちろん、旧来のBlue Noteの音楽ファンのようなソウル・ジャズの音楽ファンをも熱狂の中に取り込む可能性を多分に秘めているということなのだ。 

 

上述したように、マディソン・マクファーリンは、ソウルミュージックの新進シンガーを目ざとく発見するジャイルズ・ピーターソンが太鼓判を押すという点では、ロンドンのR&Bシンガー、Yazmin Laceyを思い起こさせる。そして、歌に留まらず、ベースやシンセを始めとする楽器演奏者であることも、(プリンス・ロジャーズ・ネルソンのように)彼女のスター性を物語るものとなるかもしれない。そして、彼女の歌声はモダンな雰囲気も漂うが、他方、クラシカルなソウルのスタイルをはっきりと踏襲している。ヘレン・メリルのメロウさ、フィッツジェラルドの渋み、ジョニ・ミッチェルの深み、そして、現代のクラブ・ミュージックに根ざした心地よいグルーブ感、アカペラの音楽を始めとするブラック・ミュージックの系譜が複雑に絡み合うことにより、聞き手の琴線に触れ、その感性の奥深くに訴えかけるものとなっているのだ。

 

そもそも、マディソン・マクファーリンの曲作りは歌詞から始まるわけではなく、まず最初にグルーブ、そして、ビート、コードがあり、その次にメロディーがあり、最後に歌詞がある。しかし、デビュー作『I Hope You Can Forgive Me』を聴いてわかることは、ソウル・ミュージックを構成する複数の要素はどれひとつとして蔑ろにされることなく、音楽を構成する小さなマテリアルが緻密な合致を果たし、Yaya Beyにも比する隙きのないスタイリッシュなソウルが組み上げられる。その結果として、聞きやすく、乗りやすく、親しみやすい、メロウでムードたっぷりのブラック・ミュージックが生み出されている。この鮮烈なデビューアルバムをお聞きになると分かるように、音、リズム、歌詞の細部のニュアンスに到るまで都会的に研ぎ澄まされ、レコーディングを通じて、いかにもニューヨークらしい洗練された雰囲気が滲み出ている。実際の歌の情感は、聞き手の心の奥深くに強固な印象を与え、アルバムを聞き終えた頃にはマディソン・マクファーリンという名が受け手の脳裏にしかと刻み込まれることになるのだ。


えてして、傑出したアーティストやシンガーは時に不幸な出来事に見舞われる場合がある。デビュー直前に声帯を痛めたシンディー・ローパーは言わずもがな、マディソン・ マクファーリンも交通事故に遭った後に、歌手としての道に返り咲いた。しかし、言っておきたいのは、この出来事は、ゴシップとして取り上げようというわけではない。これは歌手の重要なテーマである内面の葛藤、自己肯定感についての探究と結びついて、アルバムの欠かさざる重要な音楽性ともなっている。つまり、歌手が語るように、「自分の素晴らしさを受け入れ、ただそれに向かって進んでいき、導入された他の構造が自分よりも優れているなどと考えることはやめてほしい。それがあなたがするべきことなのです」というメッセージ代わりともなっているのである。

 

これらのマクファーリンが実際に体験した出来事やアイデンティティーの探究という二つの重要なテーマやコンセプトはアルバムの音楽の中に目に見えるような形で反映されていることに気がつく。

 

オープニングを飾る「Deep Sea」は、アルバムのイントロダクションのような役割を持ち、アンビエント風のバックトラックと彼女自身のコーラスワークにより、ダークでミステリアスな感慨が増幅され、聞き手に次に何が来るのかという期待感を持たせる。その次にイントロの導入部を受け、グルーヴィーなソウルミュージックが展開される。2曲目の「Fleeting Melodies」は、ニューヨークのインディーフォークの影響化にあり、マクファーリンは現代的なソウルを要素を絡め、新旧のポピュラー・ミュージックの魅力を引き出すことに成功している。ムーディーでメロウなボーカルと心地よいバックトラックの合致は快い気持ちを授けてくれるはずである

 

そして、マディソン・マクファーリンは最近の流行りのネオ・ソウルの一派とみずからの音楽が無関係ではないことを、3曲目の「Testify」で示している。ここでは、UKソウルやクラブミュージックの一貫にあるベースラインやダブステップの変則的なリズムの要素を交え、前の2曲と同じように、メロウで伸びやかなボーカルで曲の雰囲気を盛り上げている。多幸感がないというわけではないが、この曲は、部分的にストリングスがアレンジで導入されるのを見ても分かるように、踊るための音楽にとどまらず、静かに聞き入らせるIDMの要素を兼ね備えている。これが聞き手の心をこのアルバムに内包される世界の中に留めておく要因ともなろう。そして、伸びやかなボーカルとコーラスがコアなグルーブと合致し、色鮮やかな印象をもたらす。 曲の最後に歌われる、ありがとうというシンプルな言葉はアーティストの生きていることへの感謝を表しいている。しかし、その簡素なフレーズは他のどの言葉よりも胸を打つのである。

 

続く、「Run」は、彼女の父親であるボビー・マクファーリン氏が参加した一曲である。アカペラ風の歌唱で始まるこの曲は、現代のネオソウルのボーカルスタイルと結びつき、そして先鋭的なエレクトロニカのバックトラックと重なりあいながら、イントロからは想像しがたい独創的なトラックへと昇華される。ときおり、ボーカルサンプリングとして導入される彼女の父親、ボビーのボーカルは抑揚のあるマディソンとのボーカルと溶け合い、甘美なアトモスフェールを生み出している。続く「God Herself」は、アカペラを踏襲した気品のあるソウルミュージックとして始まるが、これは神なるものへの接近を示すと共に、マクファーリンが自分に自信を持つことの重要性を示しているのではないだろうか。生者としての喜びと生存することにおける大いなる存在への感謝が、この完結なビネットには収められているというわけなのだ。

 

その後、「OMW」では、エレクトロニカの要素を交えたモダンソウルが続くが、浮足立った雰囲気を避け、しっとりとしたバラードに近い、落ち着いた曲調へ移行していく。しかしソングライターが志向するリズム/グルーブの要素が、流動的な生命感を与え、序盤と同様に、聴かせると共にリズムに合わせて踊る事もできるハイブリッドな音楽として昇華されている。また、言ってみれば、色彩的なメロディーやコードの進行により、表向きの音楽世界よりも一歩踏み込んだ幽玄な領域へと聞き手を引き込む力を持ち合わせている。これらの中盤の展開を通じて、マディソン・マクファーリンは、彼女自身の歌声によって傑出した才質を示しているのである。 

 


「(Please Don't) Leave Me Now」

 

 

先行シングルとして公開された「(Please Don't) Leave Me Now」は、今作の最大のハイライトとなり、また歌手が持つ才覚を最大限に発揮したトラックである。おそらく、彼女の今後のライブで重要なレパートリーとなっても不思議ではない。この曲では、現代的なネオソウルのビート、及び、7.80年代のミラーボール・ディスコの陶酔感を融合させ、裏拍の強いグルーヴィーなポップソングとして仕上げている。サビの最後で繰り返される「Leave Me Now」というフレーズは、バックトラックのグルーブ感を引き立て、このアルバムを通じて繰り広げられる臨死体験のテーマを集約させている。曲の途中に導入されるミステリアスなストリングスから最初のイントロのフレーズへの移行は、捉え方によっては、オープニング曲「Deep Sea」と同じく、アーティストが体験した生存が危ぶまれた出来事を別のスタイルで表現したとも解釈できる。

 

その後の「Stay Away」は、アルバムの中で、最もグルーヴィーな一曲として楽しむことができる。ブラジル音楽の軽妙なリズムを取り入れて、フュージョン・ジャズ、アフロ・ビートとして昇華し、新鮮なソウルミュージックを提示している。マディソン・マクファーリンはなるべく重いテーマを避け、軽妙なビートとグルーブ感を押し出し、ライブへの期待感を盛り上げまくっている。更に続く、「Utah」では、現在のミュージック・シーンのトレンドを踏まえ、オーバーグラウンドのソウルアーティストへの深い共感や親和性を示し、それに加え、アフロビート風の民族音楽のリズムを取り入れることで清新な作風を提示していることに注目しておきたい。

 

最後に収録されている「Goodnight」は、デビュー作としてきわめて鮮烈な印象を残す。一曲目「Deep Sea」のスピリチュアルな雰囲気と連続しているこのクローズ曲は、リスナーを神秘的な瞬間へと導く。


マディソン・マクファーリンは、Blue Noteの系譜にあるジャズ・ソウルと旧来のブラック・ミュージックのバラードが刺激的に合致したこの曲で、ハスキーなビブラートとミステリアスな雰囲気を合致させ、「ニューヨークのため息」とも称される同地のジャズ・シンガー、Helen Merrill(ヘレン・メリル)の「Don’t Explain」に比する傑出した才覚を発揮したとも言えるのではないか。いずれにせよ、彼女の歌声は近年のソウルアーティストの中でも異質で、聞き手を陶然とした境地に導く力を持ち合わせている。マディソン・マクファーリンは2020年代のソウル・ミュージックシーンの中で最重要視すべきシンガーであることは確かなのである。

 

 

95/100

 

 

Weekend Featured Track「Goodnight」

 

 

『I Hope You Can Forgive Me』はMadmacferrin Musicより発売中です。


Pinegrove


ニュージャージー州モントクレアで結成されたカントリー・インディーバンド、Pinegroveは当初エモシーンで注目を浴びるようになったが、その後、アメリカーナの影響下にあるインディーロックで幅広いファンに支持されるようになった。彼らは、2021年10月20日に、8月に始まった北東部ツアーの最終日程となるThe Wellmont Theaterでライブパフォーマンスを行った。

 

ヴェルモント・シアターは、彼らの出発地であるモントクレアのダウンタウンにあるブルーム・フィールド・アべニューとシーモアストリートの突き当りにあり、隣接するエセックス郡の行政区、グレンリッジとの境のある劇場だ。この場所はパイングローヴにとって思い入れの深い場所でもある。というのは、このシアターでスタッフとして勤務経験があるバンドメンバーがいるからだ。


ニュージャージーのモントクレアでの公演は、Pinegroveにとって2016年にBloomfield Avenueにある旧Mogul Theatre(現在、同地にはVanguard Theaterがある)で演奏して以来、五年ぶりのこと。


「ザ・ウェルモント・シアターで演奏できることに、ただただ感激しています。まさに以前からの夢が叶ったようなものです」と、パイングローブのフロントマン/リードシンガー、エヴァン・スティーヴンス・ホールは公演を目前にして地元紙に語っている。 


「バンドのメンバーには、そこで案内係として働いていた人もいました。高校時代には、ザック・レヴィーン(ドラマー兼ヴォーカリスト)の高校時代のバンドが、ロビーで演奏したこともあった。だから、歴史がある。本当に光栄なことです。このバンドは、街中の地下室で行われるパーティーや、テリーのセレンディピティ・カフェ(学生が運営する非営利団体で、若者が才能を発揮できる安全な空間を作るために月に一度ショーを開催している)で演奏することからスタートしたのです」


エヴァン・スティーヴンス・ホールが回想するように、約5年ぶりに地元のモントクレアに戻り、演奏することは懐かしくもあり、また、いささかほろ苦いことでもあったという。「バンドメンバーやその家族のほとんどは、もうモントクレアに住んでいません。ブルックデール公園を訪れたり、モントクレアブックセンターで働いたり、モントクレアでの思い出もある。あの頃、私は、4年間、ブックセンターで小説部門のスタッフとして勤務していました。街に戻るたび、あのお店に立ち寄ります。モントクレアにある施設なんです」


さらに、15年ほど前から、ホールはモンクレールの街の変化をつぶさに観察してきたと語っている。


「ある意味、それでいいと思うけど、ある意味、少し寂しい気もします。モントクレアはかつて、一風変わった町として知られていました。一風変わったお店がたくさんあります。自転車に乗っても安全な場所でした。でも、そのようなお店は今はほとんどなくなってしまいました。今はチェーン店がたくさんありますし。アメリカのどの町でも、その街の文化性が疎外されつつあるのを目の当たりにしています。そして残念ながら、モントクレアもまた、その犠牲になってしまったようです」


パイングローブはこの日の故郷のライブステージで2016年にリリースした3枚目のアルバム『カーディナル』から何曲かをチョイスして演奏した。これは友人が引っ越してしまった後の故郷での生活について書いたアルバムだ。ホールは、そのアルバムからの曲や、モントクレアで書いた曲、モントクレアについて書いた曲を演奏することで、コンサートを特別なものにしたいと話していた。


「何百回も曲を演奏すると、機械的に再現しているような気がしてなりません。私は本当にライブに期待しています。このコンサートを通じ、私がその後成長したすべての年月を敏感に感じさせ、何が変わり、何が変わらなかったかを感じられることを願っています」


Pinegroveのツアー最終公演では、バンドは過去のアルバムからの曲もいくつか演奏した。2021年初めに公開された、パイングローブの名曲をバンドのホームスタジオで新たにレコーディングし、スペシャルゲストを交えて再現した映画「Amperland, NY」のバージョンを基にした演奏もある。


「私たちは、これらの曲をたくさん演奏する予定ですが、私たちがいつもやりたいと思っているように、いくつかの曲を再創造するつもりです。"Amperland "のキャストの多くがステージに登場することになります。まだ発表していないプロジェクトからの新曲もいくつか演奏する予定です」とホールは説明した。


またパイングローブは、このステージで気候変動に対する政府の無策についてホールが書いた曲、シングル「オレンジ」も演奏している。


「この曲は、気候変動に対する政府の無策について書いた曲です。基本的には、西海岸全体が燃えているのを見て、携帯電話やビデオでそれを体験し、夏には実際に煙の匂いを嗅ぐことができるようになったことです。この曲を聴いた人が、このメッセージに共感してくれることを願ってます。また、この曲が、政府の無策に感じている怒りの代謝に役立つなら、とても光栄なことです」


また、コンサートにはモントクレア在住で第10選挙区候補のイマニ・オークリー氏も参加した。同氏は、経済正義と人種正義の政策、グリーン・ニューディールを提唱するキャンペーンを行っている。オークリー氏は民主党に属し、現職のドナルド・ペイン・ジュニア下院議員にチャレンジを挑んだ。


「イマニ・オークレイは、私の高校時代の同級生です。彼女はとてもスマートで、とても度胸が据わっていて、より公平なエセックス郡のために戦ってくれると思います。私たちとステージを共有するために彼女を招待できることは本当に光栄です」


ホールは、人々がこのライブコンサートを聴いて、音楽にはその力があるのだと感じ、参加する気になることを望んでいます。


「"コミュニティ "を実践することが快適で安全であると感じられる空間を私たちは開きたいのです。それは、皆と一緒に歌うということ。それは、誰もが左右を向いて微笑み合うような、共同体のような温かさです。そして、私たちのコンサートが、"コミュニティ "を開くためのひとつの舞台となり、その気持ちよさに気づかせてくれることを願っています」


今回、2021年のパイングローブのライブの模様が収録されたアルバム「Montclaire (Live at the Wellmont Theater)」がラフトレードからデジタルで発売となりました。(ストリーミングはこちら

 

パイングローブは「Montclaire (Live at the Wellmont Theater)」のリリースに際して以下のようにソーシャルを通じて述べています。


「このバンドがあなたの人生にどの程度影響を与えたとしても、あなたのリスナーシップとシンガロングシップは、少なく見積もってもその2倍の感動を私たちに与えてくれました(会計士のエドがまだ数字を計算してくれています・・・)。


 簡単にまとめると、pinegroveは終わったわけではありませんが、少なくとも数年間はバンドとしてのライブツアーを伴わない別のフェーズに移行しています。

 

 この決断は、今日ストリーミングで公開するウェルモントでのライブセットに異なる光を投げかけています。これが最後のライブ録音になるとは思いもよりませんでしたが、当時から私たちにとって特別なコンサートであると考えていました。モントクレアで育った私たちは、ウェルモントでのコンサートに行った経験があります。


 そして、ザックの父親と私の父親がペダルスティールとピアノで参加しているという極めて特別な事実があります。また、長年のコラボレーターであるhalf waifで有名なNandi Roseが数曲参加しています。さらに、Josh Marreの提供による過激な爆発で締めくくられたangelinaのバージョンも見逃せません。ザックは彼の評判通り、この日のライブで楽しそうにチューブを叩いています。そして私自身の声からも、あの大きな美しい部屋で自分の仕事をすることにとても興奮しているのがわかると思います。


 このコンサートは最新アルバム「11:11」が発売される少し前に行われましたので、そのアルバムの内容はほとんど収録されていません。運が良ければ、近い将来、そのアルバムのツアーから選ばれたコレクションを追加でリリースする予定です。しかし、このコンサートには、私たちの音楽を聞いたことのある人が知っている曲がたくさんあるはずです。おそらく、このコンサートに来ていた人は、自分の声を見つけることができるかもしれません。

 

 皆さんの声を大きめにミックスしました。皆さんの声はとても美しい。皆さん、本当にどうもありがとうございました」






Pinegrove


パイングローヴは、2010年、ニュージャージー州、モントクレアにて、エヴァン・ステファンズホールとザック・レヴァインを中心に結成されたインディーロックバンド。ステファンズホールとレヴァインは幼馴染で、パングローヴを結成する以前に様々なロックバンドでの活動を行っている。
 
パイングローヴのバンジョーやペダルスティールギターを活用する音楽スタイルは、一般的にはエモとオルタナティヴロックの中間に位置づけられている。2012年に、デビューアルバム「Meridian」をリリースし、DIYスタイルのホームライブを中心に活動を行ってきたバンドである。

パイングローヴは、インディーズレーベル”Runfor Cover"と契約した後、「Everything So Far」という初期作品のアンソロジーを発表。その後、二作目スタジオアルバム「Cardinal」の発表を期に、熱心なファンを獲得し、 様々な音楽メディアのトップ10リストに選出される。次の作品「Skylight」を録音した後、パイングローヴはメンバーの個人的問題により一年間活動を休止を余儀なくされる。スタジオアルバム「Skylight」は、その後、2018年に自主制作としてリリースされ、その後続いて行われたツアーは多くがソールドアウトとなり、大盛況を博した。
 
2019年、パイングローヴは次なる挑戦に踏み切るため、UKの名門インディーズレーベル"Rough Trade"との契約に署名し、11曲収録のアルバム「Marigold」をリリース、2021年には「11:11」をリリースした。

パイングローヴは、文学的な叙情性とファンの根強い人気を誇ることで知られている。最初期はインディー・エモシーンで人気の高かったバンドであるが、徐々にファン層の裾野を広げた。

バンド名は、エヴァン・ステファンズホールが以前在学していたケニオン大学の自然保護区にある有名な松並木に因む。それらの実際、ステファンズホールの脳裏にやきついてやまない記憶の情景は、特に、正方形の形状を使用した幾何学模様のアルバムアートワークや商品のアンパサンドのデザインに積極的に取り入れられている。また、歌詞の中では、政治的な問題を積極的に提起し、実際の活動においても、アメリカの公民権団体への慈善寄付などを率先して行ったりと、進歩的な目的を掲げている。




Iodine」(「11:11」に収録)


 

SPARKS


5月26日(金)にIsland Recordsからリリースされるスパークスの26枚目のスタジオ・アルバム『The Girl Is Crying In Her Latte』からの3枚目のシングル「Nothing Is As Good As They Say It Is」は、キャッチーなパンク・ポップです。この曲のオフィシャルビデオは以下からご覧いただけます。


"Nothing Is As Good As They Say It Is"は、スパークスが女優のヴェロニカ・レイクと彼女のピーカブーのヘアスタイルを音楽的に表現した "Veronica Lake "に続くリリースです。この曲は、完璧な3分間のポップスの傑作の中に、完全で複雑な細部の物語を作り上げるスパークスの絶え間ない能力を再提示しています。


「Nothing Is As Good As They Say It Is」


アルバムの曲はすべて、時代を超越し、現代的である。『The Girl Is Crying In Her Latte』は、半世紀以上にわたって傑作を作り続けてきたスパークスが、比類なき、独創的な、そしてこれまで同様、唯一無二の存在であることを改めて確認させてくれる。


1974年にリリースされた『Kimono My House』などの名作に続き、スパークスが約50年ぶりに老舗レーベルであるアイランド・レコードからリリースした本作は、もちろん、忘れられないヒットシングル "This Town Ain't Big Enough For Both Of Us" が大きな特徴となっています。ロンとラッセル・メールが「あの頃、キャリアを通していつでもやっていたことと同じくらい大胆で妥協のないレコード」と評するアルバムには、「Mona Lisa's Packing, Leaving Late Tonight」や「Nothing Is As Good As They Say It Is」といった興味をそそられる新しい音楽ビネットが含まれており、完全で複雑な物語を3分30秒のポップな曲の中に作り上げるスパークスの能力が示されています。


スパークスは、『The Girl Is Crying In Her Latte』やその他の多くの作品を記念して、ロンドンの歴史的なロイヤル・アルバート・ホールでのソールドアウト公演(5月29日と30日)を含む、彼らの最大規模の世界ツアーの開催を予定している。スパークス・ツアー2023の北米公演は、6月27日(火)にニューヨークのビーコン・シアターでスタートし、7月16日(日)に地元ロサンゼルスの有名なハリウッド・ボウルで行われる、スパークスの50年以上のキャリアで最大のヘッドライン公演で幕を閉じます。また、ニーム、マルセイユ、東京での公演が追加されました。スパークスは述べている。


「再びツアーに戻ることができ、なおかつまた世界中の多くのスパークスファンと喜びを分かち合うことができることに興奮しています。すぐに皆さんにお会いしましょう!今夜はスパークスのショー、スパークスのショー、スパークスのショーだ!」

 

Clairo


Clairo(クレイロ)は、彼女の最高傑作を再構築したバージョンを収録したライブEP『Live At Electric Lady』を公開した。5曲入りのEPは、Spotifyとニューヨークの伝説的なスタジオでのライブシリーズの最新作。2枚のアルバム『Immunity』と『Sling』の収録曲の再録が含まれています。


ライブレコーディングでは「Bags」の別バージョンを披露し、スリングナンバーである「Zinnias」「Partridge」「Blouse」「Amoeba」も再録。さらに、各トラックのライブパフォーマンスビデオが付属しています。「Amoeba」の演奏は、カメラの前で生演奏されるのは初めてとなる。


「エレクトリック・レディに出演する機会を得たことに非常に感謝しています」クレイロは、このリリースについてこう語っています。「関係者の皆さん、本当にありがとうございました!」

 

「Amoeba」

 

シンガー、ソングライター、マルチ・インストゥルメンタリスト、プロデューサーである彼女は、寮のベッドルームから現象として初めて表面化して以来、これらのストーリーを大衆文化の織物に静かに通してきた。

 

2018年のデビュー作『Diary 001 EP』の成功に続き、クレイロは2019年のフルレングス・デビューアルバム『Immunity』(FADERレーベル)を発表した。Billboard、The New York Times、Los Angeles Times、NME、NPR、Pitchfork、Rolling Stoneなど、多くのメディアから絶賛された。

 

これまでに、プラチナ認定された「Pretty Girl」、ゴールド認定された「4Ever」、「Flaming Hot Cheetos」に加えて、Wallowsとのプラチナコラボレーション「Are You Bored Yet」をリリースしている。ジャック・アントノフとニューヨーク北部のアレア・スタジオで共同制作したセカンド・アルバム『Sling』は、家庭性と癒しという新たなテーマを追求しており、高評価を得ている。


 

©Shervin Lainez


弦楽奏者や編曲家、指揮者として活躍するRob Moose(ロブ・ムーズ)がPhoebe Bridgers(フィービー・ブリジャーズ)と組み、ニューシングル「Wasted」を制作しました。

 

この曲はRob Mooseの近日発売予定のEP『Inflorescence』に収録。他にも先行リリースされたAlabama Shakes(アラバマ・シェイクス)のBrittany Howard(ブリタニー・ハワード)とのコラボ曲「I Bend But Never Break」が収録されています。両シングルとも下記よりご視聴ください。

 

両者は、フィービー・ブリジャーズのアルバム「Punisher」や「Stranger in the Alps」、「Copycat EP」でコラボしたことがある。Bon IverのJustin Vernon、Sara Bareilles、Emily Kingが参加した『Inflorescence』は、Sony Master worksから8月11日にリリースされる。

 

 

 

 

©Alejandro Carrion


Natural Wonder Beauty Concept(Ana RoxanneとDJ Pythonによるニュープロジェクト)は、セルフタイトルのデビューアルバムを発表した。アルバムは7月14日にMexican Summerから発売となる。「Sword」が最初のテースターとして公開されているので下記よりご視聴下さい。

 

「このプロジェクトは、私たちに自由という創造的なライセンスを与えてくれた。それは、私たちがたまたま感じていたことや影響を受けていたことであれば、何でも試してみる良い機会となりました」

昨年、DJ PythonはEla MinusとのコラボEP「♡」をリリースした。(リミックスはRicardo Villalobosが担当)Anna Roxanneのデビューアルバム『Because of a Flower』は、2020年に発売された。 

 

「Sword」




Natural Wonder Beauty Concept 『Natural Wonder Beauty Concept』

 

Label: Mexican Summer

Release: 2023/7/14

 

Tracklist:

1. Fallen Angel
2. Sword
3. III
4. The Veil I
5. Natural Wonder Beauty Concept
6. The Veil II
7. Young Adult Fiction
8. Driving
9. Clear
10. World Freehand Circle Drawing

 


 

伝説的なシンガー、Joni Mitchellは、昨年のNewport Folk Festivalで復帰を果たし、全盛期に引けを取らない美しい迫力のある歌声を観客の前で13曲を披露し、新旧のファンを驚かせました。今回、このときのサプライズセットの12曲を収めた新しいライブアルバムの発売が決定しました。ライノから7月28日に世界同時に発売される「AT NEWPORT」は、ミッチェルとカーライルがプロデュースを行い、キャメロン・クロウが海外盤のライナーノーツを担当しています。また国内盤については同日に発売されます。

 

「ミッチェルはベレー帽とサングラスで立派な夏スタイルで、滑らかに揺れながらステージの脇から現れた」と、このライナーノーツの中で、キャメロン・クロウは書いています。「彼女の気さくなムードが即座にトーンを決めた。この公演は、彼女がこの数年間、自宅のリビングルームで開催してきたジョニ・ジャムとは違って、友人たちとの親密な集まりになる。ミッチェルは満面の笑みを浮かべながら、カーライルと共にステージに登場した。数分後には、このニュースは世界中を駆け巡りました。ミッチェルは復活し、情熱的に輝き、13曲からなる優しく情熱的なセットを披露し、最後は”The Circle Game”の楽しいシングアロングで締めくくりました」

 

昨年、ロードアイランド州のニューポート・フェスティバルでのセットリストは、野心的なものとなった。この日のライブセットは「ジョニ・ジャム」と呼ばれている。事前に発表されなかったが、「A Case Of You」、「Big Yellow Taxi」、「Both Sides Now」といっ往年の名曲の演奏、ミッチェルのお気に入りのオールディーズのカバーもセットリストの中に組み込まれていた。



伝説的なカナダのシンガーソングライター、ジョニ・ミッチェルはステージ中央に設置された台座のような場所に座って歌い、友人のブランディ・カーライル(ミッチェルを敬愛し、アルバム『ブルー』をステージで何度もカバーしている)と、しばしばリード・ボーカルを分かち合いデュエットを行っている。このフェスティバルでのセットリストには、マーカス・マムフォード、ウィノナ・ジャッド、ルシアス、ブレイク・ミルズ、テイラー・ゴールドスミスといった秀逸なミュージシャンの助けもあった。ジョニ・ミッチェルの声は、全盛期に比べると衰えを見せていたものの、天性の伸びやかな歌声は相変わらずで、観客に対して喚起力が込められていた。彼女はギターを手にして、 「Just Like This Train」のソロを弾いたことで観客を驚かせた。

 

6月10日、ジョニ・ミッチェルはワシントン州クインシーのゴージ・アンフィシアターで、スペシャルゲストのブランディ・カーライルと共に「ジョニ・ジャム」を開催する予定です。

 

「Both Side Now」

 

 

 

Joni Mitchell  『At Newport』

 

発売日:2023/7/28

レーベル:Rhino(国内盤はワーナー・ミュージック・ジャパンより発売)

 

 

収録曲

1.Introduction by Brandi Carlile

2.Big Yellow Taxi (feat. Lucius)

3.A Case Of You 


4.Amelia (feat. Taylor Goldsmith)

5.Both Sides Now

6.Just Like This Train

7.Summertime

8.Carey (feat. Brandi Carlile)

9.Help Me (feat. Celisse)

10.Come In From The Cold

11.Shine (feat. Brandi Carlile)

12.The Circle Game 


©︎Jonnathan Manion


Killer Mikeは6月16日にLoma Vistaからリリースされるニューアルバム『Michael』から同時に2曲のビデオを公開しました。リードシングル「Don't Let the Devil」をビデオを第1部として、さらに「Motherless」を第2部として公開しています。両ビデオは下記よりご覧下さい。


キラー・マイクは言う。

 

Elは、僕が子供の頃、母が開いていたボヘミアン、アート、ディスコを取り入れたパーティーについて話しているのを聞いたことがある。

そこで初めてグランドマスター・フラッシュ、カーティス・ブロウ、ホーディニを聴いたんだ。だから "DON'T LET THE DEVIL"のビデオをどうするか考えていたとき、ジェイミーがこの曲を作ってきてくれて、最後に泣いた。さらにクレイジーなのは、彼は「MOTHERLESS」でも僕らが何をしているのか知らなかったんだけど、それがマジックなんだと思う。

ディオン(No I.D.)に初めてアルバムを見せたとき、彼は2つのことを言いました。この曲はアルバムのために作られた最後の曲で、彼女が移行して以来、私はこの言葉を声に出していなかったからです。

 

母の話をするとき、彼女が命を絶とうとするところに立ち会ったときの話など、彼女がいかに繊細なアーティストであり、人間であったかという核心に触れるような話をします。

彼女は生き延び、双極性障害とうつ病と診断されましたが、死ぬまでその病気と闘い続けました。彼女は美しく豊かなアウトローのような人生を送り、私は彼女をそのような美しいワルとして紹介できることを光栄に思っています。

しかし、これは悲しいビデオや弔辞を意味するものではありません。アトランタのウエストサイドに住む、バッド・アス・ブラック・ガールを祝福するものです。彼女は、OGママ・ニーシーと呼ばれ、多くの人々に親しまれてきました。


Killer Mikeは、昨年、ブラックカルチャーの意義を問う「Run」という新曲で久しぶりにカムバックを果たしている。


この時、彼は、グッドモーニング・アメリカの取材に対して、以下のように語っていた。これは年5月9日、Thug(本名Jeffery Lamar Williams)を中心とする、自身のレーベル兼インプリントであるYSL(別名Young Slime Life, Young Stoner Life, Young Slatt Life)のメンバー及びその関係者28名が、ストリートギャング活動への参加および不正行為防止法(RICO)違反の共謀容疑で56件の起訴状により逮捕されたことをうけての発言である。更にこれはキラー・マイクの最新アルバム『Michael』の中に貫流するラップアーティストの切なる思いとも言えそうである。

 

ヒップホップが芸術として尊重されないのは、この国の黒人が完全な人間として認識されていないからなんだ。 
もし、裁判所が彼らの作ったキャラクターや、彼らが韻を踏んで語る見せかけのストーリーに基づいて彼らを起訴することを許したら、次はあなたの家の玄関に彼らがやってくるでしょう。

 

マイクは7月20日にニューヨークのApolloで行われる公演を含む、今後のツアーも予定しています。その後、Killer MikeとEl-Pのデュオ、Run The Jewelsは、この秋、結成10周年を記念したツアーを開催します。彼らは9月13日から16日までニューヨークのTerminal 5で公演を行います。

 

「Don't Let the Devil」

 

 

 「Motherless」

 


 

©︎Christopher Petrus

 

Beach Fossilsが、Bayonet Recordsから6月2日に発売されるニューアルバム「Bunny」からの最新曲「Seconds」を公開しました。「Don’t Fade Away」「Dare Me「Run To The Moonに続くシングルです。

 

「"Seconds"は、彼らがあなたを愛するよりも、あなたが誰かを愛していることに気づくことを歌った曲です」と、フロントマンのDustin Payseurはこの曲について述べています。この曲のビデオを以下でご覧下さい。

 

「Seconds」

©︎Holly Steel

 

Mandy, Indianaは、Fire Talkから5月19日にリリースされる『i've seen a way』からの最新シングルを公開しました。昨日に公開された「Drag [Crashed]」は、緊張感のあるド迫力のインダストリアル・テクノ/ノイズ・ロックです。Ella Margolinが監督した以下のビデオをチェックしてみてください。


ボーカルのValentine Caulfieldは声明で、「『Drag [Crashed]』は、私が女性であることを理由に私に、あるいは私について言われたことを集めたものです」と述べています。

 

「中年の男性が、私が文字通り幼児だった頃、私の父に、男の子を撃退するために銃が必要であると言ったことから、教育者が、私の肩は「男の子の気を引く」ので、体を隠す必要があるんだと言ったこと、ロマンチックなパートナーが私の体をコントロールしようとしたことなど、また女の子として育つということがどういうことかについて、個人的にこの曲を通じて探求しています」

 

Yeule

Yeuleは、新曲「sulky baby」とビデオを公開しました。また、5月10日(水)に、Ninja Tuneと契約したことも発表しています。2022年のシングル「Too Dead Inside」以来の新曲となる。ストロベリー味のポッキーが好きなYeule。その印象に違わず、ガーリーなポップと甘いシューゲイザー/ドリーム・ポップを融合させたトラックで、レーベルとの契約を祝福した。

 

シンガポール出身のミュージシャン(本名:Nat Ćmiel)は、常日頃、自分たちが「傷跡」と呼ぶ日記をつけていると説明し、「sulky baby」は、その古い日記を声に出して読んだときに生まれたと語っている。


「sulky baby」は、2000年代のアルトロックとシューゲイザーのハイブリッドで、悲しい風刺に彩られた曲だった」と説明されています。

 

「私は若い頃の自分に話しかけているような気がして、彼女が泣くのを止め、自分からその純真さを裏切り、無視した方法を振り返っていました。

 

私は彼女を守ることができなかったので、過去に戻って、彼女が飢えていたものを満たす必要があると感じました。そうすれば、彼女は私の側に戻ってくることができる。そうすれば、また小さな子供のように微笑むことができるんだ」


「この曲は、私がほとんど燃えるような情熱で感じていたうつ病をかなり鮮明に描写していますが、私はそれを軽快なトーンで表現しようとしました。ロマンチックになることは、必ずしも悪いことではないと思うんです。

 

抑圧された記憶を扱っているときに、そうすることが助けになることもある。アドバンテッジド・デリュージョンというのでしょうか。そうすることで、思い出したくない自分の部分を思い出すことができ、彼女を安らかに眠らせて癒すことができることもあるんだ。子供の頃、母に、いつも拗ねていてはいけない、とよく言われた。だから、私にとって拗ねることは特別なことなんだと思う」


「sulky baby」

 

©︎Qiao Meng

ニューヨークのインディーポップバンド、The Drums(Jonny Pierce率いるプロジェクト)は、2つの新曲「Plastic Envelope」と 「Protect Him Always」を同時に公開しました。ミュージックビデオは、1つの完全な作品として演奏される相互接続されており、両曲をフィーチャーした1つのYouTube投稿を通じて共有されています。このシングルはANTI-からリリースされています。

 

Johnny Pierceはこの曲について、「プラスチック・エンベロープ』は、信頼を裏切られたときの痛みと、もう一度同じように心を開くことができるかどうかわからない恐怖について歌っています。2曲目の『Protect Him Always』は、私の中の若い男の子への謝罪の言葉です。私が傷つくと、彼もまた傷つくということを知りながら、一生懸命に守ろうとしているんです」と説明しています。


ニューシングルはThe Drumsが4月に公開した新曲『I Want It All』に続く作品です。


The Drumsの前作『Brutalism』は、2019年にANTI-から発売された。ピアースはDrumsの新アルバムを制作中です。

 

  「Plastic Envelope」/「Protect Him Always」

 

©︎Andreas  Neumann


クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジは6年ぶりのアルバム『In Times New Roman...』を発表しました。新作アルバムは6月16日にMatadorから発売される。現在発売中のファーストシングル「Emotion Sickness」が最初のテースターとなっています。


『In Times New Roman...』は、HommeのPink Duckスタジオ(現在は退去)とRick RubinのShangri-Laで録音・ミックスされた。バンドがプロデュースし、QOTSAの2013年のアルバム『...Like Clockwork』でグラミー賞に2度ノミネートされたマーク・ランキンがミックスを担当した。


QOTSAは、5月26日にオハイオ州コロンバスのソニック・テンプル・フェスティバルで2018年以来のフルライヴを行い、夏の大半をヨーロッパでのツアーに費やす予定です。


「Emotion Sickness」





Queens of the Stone Age 『In Times New Roman...』



Label: Matador 

Release: 2023/6/16


Tracklist


Obscenery
Paper Machete
Negative Space
Time & Place
Made to Parade
Carnavoyeur
What the Peephole Say
Sicily
Emotion Sickness
Straight Jacket Fitting

 

©Ki Price


クリッシー・ハインド率いるバンドThe Pretenders(ザ・プリテンダーズ)が14作目となるアルバム『リレントレス』を発表しました。2020年の『Hate for Sale』に続くこの作品は9月1日にリリースされます。そのファースト・シングル「Let The Sun Come In」は現在公開されています。以下、聴いてみてください。


「言葉の意味や成り立ちをいろいろと見るのが楽しいです」と、クリッシー・ハンデはプレスリリースでアルバムタイトルについて述べている。「そして、激しさの衰えを見せないという定義が気に入った。だから、アルバム・タイトルとなったとき、ぴったりだと思った。その...やり続けるということ。バンドをやっている人なら誰でも、続けるべきかどうか常に疑問に思っていると思う。若さゆえの追求から始まり、やがて、なぜ自分はこんなことをしているのだろうと考えるようになる。それがアーティストの人生です。決して引退はしない。執拗になるのです」


ロンドン北西部ウィレスデンのバッテリー・スタジオでデヴィッド・レンチがプロデュースした『リレントレス』は、レディオヘッド/ザ・スマイルのジョニー・グリーンウッドとのコラボレーションが特徴で、彼はアルバムのクローズである「I Think About You Daily」でストリングスのアレンジと12アンサンブルの指揮を担当しました。


「onnyには何度か会ったことがあるんだけど、彼が長年にわたって素晴らしい音楽を作ってきたから、僕らは明らかに彼の大ファンなんだ。『ファントム・スレッド』のプレミアでは、オーケストラの生演奏がスクリーンに映し出され、彼を見かけました。その後、話をしたら、いつか何かやりたいと言っていたんだ。私は感激し、とても驚きました。だから、『I Think About You Daily』にストリングスを入れるというアイデアが出たとき、彼は第一候補だった。レジェンドなんだ!」

 

 「Let The Sun Come In」




Pretenders 『Relenteless』



Tracklist:

1. Losing My Sense Of Taste
2. A Love
3. Domestic Silence
4. The Copa
5. Promise Of Love
6. Merry Widow
7. Let The Sun Come In
8. Look Away
9. Your House Is On Fire
10. Just Let It Go
11. Vainglorious
12. I Think About You Daily