【JFDR Japan Tour 2025】





Pascal Pinon、Samarisなど多数のユニットで活躍し、ビョークからも称賛を受ける、アイスランド人シンガーソングライターJFDR(ジェイエフディーアール)が6年ぶりとなる待望の再来日ツアーを神戸、東京の2都市で開催!神戸では、kimpomme、東京ではmiaouと共演します。



最新アルバム『Museum』が2024年アイスランド・ミュージック・アワードで年間最優秀アルバム賞を受賞するなど、アーティストとして大きな飛躍を遂げたJFDRの幻想美溢れる音の世界を是非お見逃しなく!

 

(* 5/29は大阪関西万博「アイスランド・ナショナルデー」でのミニライブ、5/30は東京 "Taste of Iceland" 出演(応募終了)があります)

 

■JFDRによる最新作『MUSEUM』のMUSIC TRIBUNEのアルバムレビューはこちらからご一読下さい。

 



【神戸公演】 JFDR / kimpomme Live in Kobe 2025


■日時:2025年5月26日(月)開場 19:00 / 開演 19:30


■会場:旧グッゲンハイム邸 (兵庫県神戸市垂水区塩屋町3丁目5-17)


■料金:前売 ¥5,000 / 当日 ¥6,000


■出演:JFDR (アイスランド)/ kimpomme(韓国)feat. Bibo Kang (from Four Pens)
 
■チケット予約・問い合わせ:

 

旧グッゲンハイム邸: https://nedogu.com/


予約受付フォーム


TEL : 078-220-3924
 


■制作・企画・招聘:fastcut records


 
【東京公演】 JFDR Live in Tokyo 2025

 
■日時:2024年6月2日(月)開場 19:00 / 開演 19:30


■会場:新代田FEVER(東京都世田谷区羽根木1-1-14 新代田ビル1F)


■料金:
一般 前売 ¥5,000 / 当日 ¥5,500(要別途ドリンク代)
学生 ¥3,000 (要別途ドリンク代)※学生チケットは要学生証提示


■出演:JFDR / miaou


 
■チケット販売 


イープラス: https://eplus.jp/sf/detail/4310790001-P0030001
 
■主催・お問い合わせ:Teto Records


Email:hellotetoteto@gmail.com




【JFDR(ジェイエフディーアール)】

 

アイスランド人アーティストJófríður Ákadóttir(ヨフリヅル・アウカドッティル)のソロ・プロジェクト。レイキャビクで14歳の時に音楽活動をスタート。エクスペリメンタル・ミュージックの広大な宇宙を探求しながらも、そのコアには巨大なハートを持ち続けている。


Samaris、Pascal Pinon、Ganglyなどバンドで活動のほか、著名なアーティストであるÓlafur ArnaldsやDamien Riceとのコラボレーション、受賞歴のあるアイスランド映画『Backyard Village』の音楽も担当した。Björkをはじめとする世界中のファンを魅了している。

 

最新アルバム『Museum』(2023年)は、2024年アイスランド・ミュージック・アワードで年間最優秀アルバム賞を受賞。

Ali J. Hassan

 

ミュージシャン、シンガーソングライター、エンジニア、Ali J. Hassan(アリ・J・ハッサン)がデビューシングル「Into the Winds」をリリースした。 ロックソングの真髄ともいうべき痛快なトラックだ。


インディー・ロックとルーツ・ロックが融合したこの曲は、宇宙への信頼という希望に満ちたメッセージだ。 「『あなたはいるべき場所にいる』というセリフは、良きにつけ悪しきにつけ、自分が正しい道を歩んでいることを肯定するものだ。人生に辛いことがあるとき、大局を見るのは難しい。でも、その辛いことが教訓になり、チャンスになることもあるんだ」


アリ・J・ハッサンは、アリシア・キーズ、ジョン・レジェンド、スティング、エルトン・ジョン、ベンソン・ブーンらと仕事をしている。 


アリ・J・ハッサンの音楽キャリアは、その人脈と同様に多岐にわたる。


 アナーカオス、ワイルドストリート、アウェイクン・ザ・シャドウのベース奏者、リズム・ギター奏者として数年を過ごした。そのほか、ヴァンズ・ワープド・ツアー、ロックスター・エナジー・ドリンク・アップロア・フェスティバル、ロックラホマ、バド・ライトのロック・フェスなどの魅力的なフェスティバルでツアー/演奏してきた。 


彼はレコーディング・エンジニアとしての顔も持つ。その中で、エディ・クレイマー、ニール・ドーフスマン、テッド・ハット、シェップ・グッドマン、アーロン・アクセッタといったプロデューサーや、アリシア・キーズ、セバスチャン・バッハ、ジョン・レジェンド、ザ・バウンシング・ソウルズ、エスケイプ・ザ・フェイト、シルバー・トゥーム、ザ・ラブド・ワンズといったアーティストと仕事をする機会に恵まれた。 


近年はライブ・サウンドに重点を置き、活動を行なっている。ジョン・バティスト、ベンソン・ブーン、モーションレス・イン・ホワイト、ジェミニ・シンドローム、デイヴ・ホーズ、ヴァレリー・ジューン、ソーシャル・ディストーション、ジョン・ボン・ジョヴィ、スティング、エルトン・ジョン、ファレル・ウィリアムス、ブルーノ・マーズ、パラモアなどのアーティストのFOH/モニター/テックを担当している。


そして今、彼はシネマティック・ルーツ・ロックのデビュー・シングル「Into the Winds」でソロ・プロジェクトを始動させた。


「 ソロ・アーティストとしての最初のシングルは、自分が影響を受けてきたものを存分に発揮し、希望と宇宙への信頼のメッセージを込めた曲にしたかった。 『You're where you're supposed to be』というセリフは、良くも悪くも、自分が正しい道を歩んでいることを肯定するものなんだ。 人生に辛いことがあるとき、大局を見るのはかなり難しいよね。それでも、その辛いことが教訓やチャンスになることもあるんだ」


「Into the Winds」



Ali J. Hassan's  musical career has been as diverse as his clientele. He has spent years as a bass player and rhythm guitar player in Anarchaos, Wildstreet, and Awaken The Shadow, touring/playing at festivals like the Van's Warped Tour, Rockstar Energy Drink Uproar Festival, Rocklahoma, and Bud Light's Rock Fest. 

 

As a recording engineer he's had the privilege of working with producers Eddie Kramer, Neil Dorfsman, Ted Hutt, Shep Goodman, Aaron Accetta, and artists like Alicia Keys, Sebastian Bach, John Legend, The Bouncing Souls, Escape The Fate, SilverTomb, and The Loved Ones. In the more recent years Ali's focus has shifted to live sound, doing FOH/Monitors/Tech for artists like Jon Batiste, Benson Boone, Motionless In White, Gemini Syndrome, Dave Hause, Valerie June, Social Distortion, Jon Bon Jovi, Sting, Elton John, Pharell Williams, Bruno Mars, Paramore, and many more.


Now he launches his solo project with his debut cinematic roots rock single "Into the Winds". He shares, "I wanted my first single as a solo artist to be a song that has my influences on full display, and a message of hope and trust in the universe. The line, 'You're where you're supposed to be' is an affirmation that, for good or bad, you're on the right path. It's hard to see the bigger picture when life is throwing hard times, but those hard times can be lessons and opportunities if you let them." 

 


Levi Robin

Livi Robin(リーヴァイ・ロビン)のニューシングル「When the Walls Fall」を聴いてみよう。このシネマティックなトラックは、ムードたっぷりのサウンドにアンセミックなフックをフィーチャーしている。


 「このシングルは良心の叫びを歌っている。 壁が崩れ落ち、すべてが壊れたように見えるとき、それは魂の深い眠りから目覚めるためのアラームだ」とリーバイは宣言している。 


リーバイ・ロビンの探求と好奇心の旅は、彼を様々な道へと導いてきた。 魂を剥き出しにしたフォーク・アーティストの独特な音楽スタイルは、深く個人的で変容的な歌詞と感情を揺さぶるヴォーカルを組み合わせ、意味とつながりに満ちたサウンドを生み出している。


カリフォルニア州オレンジ郡で育ったリーヴァイは、10代の頃、彼や多くの人が "ベルトコンベアー式の学校システム "と表現するものに深い不満を抱くようになった。 

 

背中のシャツとギターしかなかった彼は、別の道、つまり音楽の道に踏み出した。 「家出から東洋のスピリチュアリティとの出会い、サイケデリアから自分自身の古代ユダヤ教的ルーツの発掘まで、ソングライティングはユニークに統合する不変のものだった」とリーヴァイは打ち明ける。  


ソングライティングは、彼の心の奥底にある感情をメロディと詩へと変換するパワフルな方法となった。 バッハ、ストラヴィンスキー、ミンガス、ヘンドリックス、ディラン、ベック、ゲイ、ディアンジェロ、レディオヘッドなど、多彩なアーティストからインスピレーションを得て、リーバイ・ロビンは独自のマインドフルでジャンルを超えた音楽作品を生み出している。 


このアーティストが最初に注目を集めたのは2014年、セルフタイトルのデビューEPのリリースと、それに続くマティスヤフとのツアーだった。 以来、シングルやアルバムを次々と発表し、100万回以上のストリーミングを記録、世界中にファンを獲得した。 


2023年、LeviはあるコンサートでプロデューサーのYoel Kreisler、通称'FRAYMES'と出会い、セレンディピティな瞬間を経験した。 すぐにクリエイティブなつながりと友情が生まれ、ふたりはスタジオに入った。


彼らは音楽と影響を交換し始め、この新しい音楽をレコーディングするための新しい方法を構想し始めた。 この新しいコラボレーションの結果であり、最初の試みがシングル「Whole As A Broken Heart」である。 

 

「When the Wall Falls」


Levi Robin's journey of exploration and curiosity has taken him down many roads. The soul-baring folk artist’s distinctive musical style combines deeply personal and transformative lyrics with emotive stirring vocals, creating a sound that is filled with meaning and connection.


Growing up in Orange County, California, as a teenager Levi became deeply dissatisfied with what he and many describe as “the conveyor belt trajectory of the school system.” With nothing but a shirt on his back and guitar in hand, he took a chance on a different path - a musical one. Levi confides, “From being a runaway to encountering eastern spirituality, from psychedelia to unearthing my own ancient Judaic roots, songwriting has been a uniquely integrating constant.”  

 

Songwriting became a powerful way to translate his deepest feelings into melody and verse. Taking inspiration from an eclectic array of artists including Bach, Stravinski, Mingus, Hendrix, Dylan, Beck, Gaye, D'Angelo and Radiohead, and more, Levi Robin creates his own mindful and genre-defying musical releases. 


The artist first attracted attention in 2014, with the release of his debut self-titled EP as well as his subsequent tour with Matisyahu. Since then, he has shared a series of singles and albums, racking up over a million streams, garnering him a fanbase worldwide. In 2023, Levi experienced a serendipitous moment when he met producer Yoel Kreisler, aka 'FRAYMES', at one of his concerts. 

 

Sparking up an instant and immediate creative connection and friendship, the duo entered the studio. He shares, “We started trading music and influences, and began conceptualizing new ways of approaching recording this new music.” The result and first taste of this new collaboration is the single “Whole As A Broken Heart”. 


His single "Healing Is Coming", "is a song of surrender and courage, to face all obstacles, to face the ineffable truth of life, to face the darkness, to bring forth the light of our unique souls and look the serpent in the eyes," shares Levi. 


The track "When the Walls Fall" features an anthemic hook over mood-drenched sonics. "The single sings of an uproaring from the voice of conscience. When the walls fall and all seems broken, it's an alarm to wake up from the deep slumber of the soul," proclaims Levi. 

 


Alexandra Savior

パートナーのドリュー・エリクソンとパンデミックの最中に始めた『Beneath the Lily Pad』は、過去半世紀にわたるアレクサンドラ・サヴィアーのありようを通じた幽玄な旅である。それはまた、自分が何者であるかを探る、果てしないアイデンティティの確立への道のりでもあった。

 

「自分自身と自分の音楽の、ソフトで、感情的で、フェミニンな面が弱いかなと何年も感じてきた後、自分が何者で、何を望んでいるのかを見極めるために、はてしない靄の中を彷徨っているような、ほとんど夢のような時間だった」


2020年のアルバム「The Archer」をリリースしたあと、次の作品をリリースするレーベルもないからと思っていたところへ、伝説的な名門レーベルからコンタクトがあった。それは彼女の果てなき逡巡からの脱出するための契機となった。


以前、Paper Rocksとのインタビューで彼女はいかに次のアルバムの見通しが立たないかを笑いを交えて話していた。


「私は長い間曲を書いてきましたが、アルバムの最終的な形をまだ頭の中で見つけていません。しかも、またリリースするレーベルがない(笑) 前のアルバムとは違う音楽となりそう。この一年が私たちを停滞の段階に導いたので、それは映画的ではなく、遅くて穏やかになるかもしれない。正直言うと、このアルバムがいつリリースされるかさえわかりません。レーベル契約がなければ、お金がありません。運が良ければ、今年末に発売されるかもしれませんね(笑)」


しかし、他者との関係、彼女を取り巻く世界の中で、アレクサンドラ・サヴィアーはそういったシュールレアリズムのような不確かな時間を生きながら、本能こそ自分の頭の中にあるどんな疑念よりも強力であることを学んだ。 「今回は音楽がどう受け止められるかをあんまり考えていなかった。 他の人がどう思うかではなく、ただ自分のために自分の好きなように作ることができた」


過去に自己が決めつけていた水準を越え、なんでも出来るという自信に満ち溢れた感覚、心理学的に言えば、エフィカシー(自己肯定感)の影響は、リスナーが最初に耳にする "Unforgivable "のように、アルバム全体に波及している。 「この曲は、私がエゴの外に生きることを学んだ最初の例のひとつ。誰か他の人(この場合はパートナーのドリュー)を心から信頼することにより、私と曲を私の頭の中でしっかり聴こえるようなところまで導いてくれたの」と彼女は言う。 この曲は、セラピストとのフェイス・タイム・セッションの後に生まれた。


人生は映画や物語のシナリオのように入り組んでいる。果たして、筋書き通りに進む、曲がりくねったり入り組んでいないものが人生と言えるのだろうか。そして、そのメガホンを取るのは、制作者である”自分自身”である。アルバムの奥深くでは、"The Mothership "や "Goodbye Old Friend "といったシングルがアレクサンドラ・サヴィアーの次章のページを埋め尽くしている。また、それは自己紹介以上の人生のシナリオを解き明かすような働きをなすのである。


前者は、彼女がメンタルヘルスと双極性障害の診断と闘う中、パートナーのドリュー・エリクソンとの絆と人間的な優しさを解き明かす。後者は、彼女自身がその終結に果たした役割を見つめ直すことで、人間関係の再構築を迫られた。 「All of the Girls」は、アレクサンドラが "ローズマリーの赤ちゃん "に夢中になっていた時期に生まれ、ソーシャルメディア上で他の女性と比較することが大流行した、きわめて破滅的な出来事から生まれた。 「Let Me Out」には過去のデモへのリンクもある。この曲は、彼女が最初のツアー以来、何らかの形で温めてきた。このアルバムのために再アプローチし、ストリップバックするのがようやく適切だと感じた。


このアルバムは、直線的な道筋をたどるとはかぎらない。言い換えれば、その音楽的なストーリーの弧は、アーティストが困難な時期から癒されるまでの期間をなぞるのではなく、単純には解き明かしがたい。そう、だからこそ音楽を作る必要があった。「人生とはそういう簡単なものではないし、私のメンタルヘルスの旅もけしてそうではなかったから」と彼女は述べている。 


「このアルバムのトラッキングには、複雑な過程をそのままのかたちで反映させたかったの。 人生には浮き沈みがつきものでしょう。生きていれば、物事は良くなることもあれば、落ち込むようなことだってあるでしょう。たぶん、それ以外の方法で、この物語を語ることは、私という人間や私がいる場所に対して誠実とはいえなかったでしょう」



『Beneath the Lilypad』は奔放な創造的自由から生み出された。「そのおかげで、アルバムの制作のプロセスを通じて、ミュージシャンとして、ソングライターとしての自分により自信が持つことができた」サヴィアーは述べている。

 

「私はこれまで自分にかなりのプレッシャーをかけてきた。 正直に言えば、"難しい "と思われることを気にするのはうんざりしている。 今回、私は、パートナーのドリュー・エリクソンと一緒に仕事をしていて、彼は私の頭の中にあるネガティブな声に耳を傾けないように、よく励ましてくれた。 そのおかげで曲に何を求めているかを主張することに不安を感じなかったし、音楽はその恩恵を大いに受けたでしょう。 できれば、その教訓を10年前に学んでいればよかった」


このアルバムはマン・レイやマヤ・デレンのようなシュールレアリズムの超現実主義的な映画作家へのオマージュとなっているという。サヴィアーはこのことについてくわしく説明している。


「マヤ・デレンの短編映画『At Land』には触発を受けることが多いわ。私にとっては、夢のシーンの中を歩いている女性を表しているんだけど、私の精神衛生上、ここ数年の多くは夢の中(あるいは悪夢の中)を歩いているような不思議な気分だった。 私の視点から、ダークで神秘的な要素を伝えたかったし、このようなことを追いかけることは、いつもその中で生き続ける助けになるの」


アウトサイド・ランドを含む今夏のフェスティバルを控えたサヴィアーは、クールな一世代前の才能として名を馳せてきた。最新の新曲ではノワール映画やヴィンテージのシュルレアリスム映画、そして予言的なイメージメーカーのマン・レイ、ジャン・コクトー、マヤ・デレンに敬意を表している。


アメリカの伝説的な名門レーベル、RCAから、次世代のラナ・デル・レイやミツキとして、とびきり個性的な実力派シンガーが登場する。その名はアレクサンドラ・サヴィアー。ポップ界のニュースターの誕生。

 

 


 Alexandra Savior 『Beneath The Lilypad』- RCA

 

 

 

『The Archer』を聴いたことのある音楽ファンは、このアルバムを聴いて、同じシンガーソングライターによる作品であるとは思わないかもしれない。それほどまでに『Beneath The Lilipad』はシンガーとしての劇的な転身ぶりを伺わせる。

 

ロサンゼルスの歌手、アレクサンドラ・サヴィアーは、まるでその人が生まれ変わったかのように、作風に大きな衝撃的な変化を及ぼした。前作までは、現代的な音楽という観念に振り回されていた。


今回は、古典的であると言われるのを恐れず、ポピュラースタンダード、ジャズ、そしてミュージカルの影響を交えて、リバイバル的なポピュラーソングの魅惑的な世界を構築している。しかし、『Beneath The Lilypad』を聞けばわかるとおり、フォロワー的ではない。ダークでアンビバレントな感情が、アレクサンドラ・サヴィアーのこよなく愛する20世紀のシュールレアリストの世界観と見事に結びついた。

 

このアルバムの中に内包される、モノクロの世界の反映、それはとりも直さず、シンガーの精神世界の反映の意味を持つ。サヴィアーは、その鏡をのぞきこみ、そして歌をうたうごとに自己が様々な姿に変身するかを見届ける。サヴィアーは気がつく、自分の意外な姿がどこかにあったということを。そして、音楽の世界をつなげるアーティストとファンとの関係が続くシナリオを完成させる。音楽ファンは、「アリス・イン・ワンダーランド」のような音楽世界をおそるおそる覗き込む。そして、恐ろしく不気味なように思える、その世界の中に足を踏み入れると、不思議なほど精妙で高らかな感覚を発見することが出来る。これは単なる音楽世界ではない。パートナーのドリューとの信頼関係の中で構築された”人間的な愛情の再発見”である。

 

アレクサンドラ・サヴィアーの音楽観は完成されている。20世紀のミュージカルのような音楽を下地に、カントリー、フォーク、ポピュラー、ジャズ、シャンソンのような音楽性が一緒くたとなっている。これは、サヴィアーの2020年以降の複雑な心理状態の写し身のようになっている。しかし、それが制作者の志向するソフトで感情的、そしてフェミニンという感覚が上手く音楽を中和させ、マイルドにしている。それほど音楽自体は重苦しくはならない。その証だてとしてオープニングを飾る「Unforgivable」は、カントリーをベースにしたポピュラースタンダードである。イントロの後の歌い出しは軽やかで、ボーカルの抑揚と平行して、華やかなホーンの演奏が音楽を陽気にしている。サビの最後の部分で曲のタイトルが歌われると、音楽の深い余韻が表れ、そしてコーラスが加わり、音楽全体がより華やかさを増していく。

 

 

 「Unforgivable」

 

 

映画的ではないと説明されているが、音楽的に言えば、そのかぎりではないかもしれない。アルバムの冒頭では、マカロニ・ウェスタンやヘンリー・マンシーニの音楽が登場する。例えば、「The Mothership」は西部劇の映画風のギターのイントロの後、 グロッケンシュピールのようなオーケストラの金管楽器を交えて、魅惑的なオーケストラポップの世界を敷衍させていく。普通、こういった曲は恐れ多い感じがし、わざとらしい歌い方になることが多いが、背景のトラックや演奏にまったく気後れしていないのが見事である。ただ現代的なイディオムがないわけではない。サビの部分では、2020年頃のポップネスを活かしてモダンな印象を形作る。

 

サヴィアーのペシミスティックな音楽性は続く「Goodbye, Old Friend」に見出される。ここではマンシーニのような映画音楽や、ロネッツのような最初のガールズグループのR&Bを吸収し、鋭い立ち上がりを見せるスネアのドラムの演奏を中心に、魅惑的なバラードを提供している。弦楽器の組み合わせが芳醇なハーモニーを形成し、過去の友人、そして自らに別れを告げるという内容だ。そこには過去の自己の姿を少し憐れむような視点で見る現在のシンガーの姿が見いだせる。時間的な経過を上手く反映させたコケティッシュな魅力を放つポップソングである。美麗なストリングスのハーモニーは、日本の歌謡曲にも比する独特な音響空間を作り上げる。

 

フレンチ・ポップやイエイエの系譜に属するヨーロッパ的な音楽が続く。「All Of The Girls」はフランソワーズ・アルディ、シルヴィ・バルタンのようなフランスのポップシンガーの音楽を復刻させる。しかもアメリカ的な方法によってである。

 

これらはクラシックとポップ、そしてジャズの次世代の音楽として、20世紀のフランスのヌーヴェル・ヴァーグの運動の一環として発生したのだったが、この曲は同時に、20世紀のシュールレアリストの巨匠のモノクロの世界観とぴたりと重なり合う。つまり、未だ女性的な権利が確立されていなかった時代への共感性のようなものが紡がれている。

 

そして、それは、悲しき女性のスターへの憧れ、という20世紀の女性の社会通念のメタファーのような働きを持つ。それらの古典性がチェンバロ(シンセ)の伴奏、そして弦楽器やピアノの録音によって紡がれ、短調のバラードソングという全体的なイメージを形作っていく。現代的な女性の地位、実はそれは、20世紀にはほとんど確立されていなかったのである。制作者は、その報われないような恋愛や感情をペシミスティックな音楽に上手く乗せている。現代的な自己主張のような行動は、男性側から見ると、ラディカルな印象を受けるかもしれない。しかし、考え方によってはそれらの未然の時代に対する強い反抗を意味しているのだ。

 

 

同じく、「Hark!」はマイナー調のフォークソングで、前の曲の流れを受け継いでいる。しかし、前の曲が心情的な悲しみを歌ったものであるとするなら、この曲はそこから少し立ち上がる瞬間を描いている。 こういった曲は、WW2の後、結構流行ったという印象があり、”ムード歌謡”のような雰囲気で始まり、その後、次第に幻想的な雰囲気が強くなっていく。妖精的な雰囲気を持つサヴィアー歌声は、ある意味では、この曲が作られた時点の制作者の姿と理想の姿との乖離を暗示していると思われるが、なぜか、心地よい空気感に満ちあふれている。陶然としているようで、どこか冷然としており、また冷たいようでいて、うっとりとした感覚がある。直線的ではないという音楽的な流れのようなものが、以上の二曲には分かりやすく表れている。

 

 

「Unforgivable」と並んで、「Venus」はハイライト曲である。同時にジャズ・スタンダードを意識した曲で、ジュディ・ガーランドから出発するディズニー音楽にも通じるものがある。他の曲に比べて、ヴォーカルの録音がクリアな音像を持つ。「RCAの録音のレガシーの精華」ともいうべき曲である。シンセとピアノを組み合わせ、その後、弦楽器のトレモロで夢想的な雰囲気を盛り上げるというガーランドの録音の系譜を受け継ぎ、ノラ・ジョーンズ以降のモダンジャズのエッセンスを盛り込み、古典的だが新鮮な味わいを持つ音楽が生み出された。


器楽的な効果も重視されている。メロウなムードを盛り上げるエレクトリック・ピアノ、そして雰囲気をゴージャスにするチェロやバイオリン(もしくはビオラ)のユニゾンが美麗な雰囲気を放つ。特に二番目の変奏は素晴らしく、ピアノがグロッケンシュピール、そして新しくデューク・エリントンやカウント・ベイシーに象徴されるビッグ・バンドを彷彿とさせるホーンが加わっている。

 

 

「Venus」

 



アルバムの終盤に至ると、表向きの曲の派手さは薄れるが、その一方で、音楽そのものの求心力が強まる。それは、サヴィアーの持つ音楽世界に惹き込まれたということである。ギターとサヴィアーのコケッティッシュな歌声はブルージーな印象を放つ。しかし、渋い曲であるが、メロディーメイカーとしての性質は依然として薄れず、強固な音楽性を維持している。

 

この曲もまたボーカルの録音、そしてミックス/マスタリングが傑出している。特に、大きな音像を持つウージーなギターが歌声の持つブルースの魅力を盛り上げていき、それは悲しみから勇壮さという印象へと移り変わっていく。この曲でも、ヘンリー・マンシーニのような哀愁のある音楽性が、アレクサンドラ・サヴィアーの持つ世界と混ざりあい、特異な音楽性を作り上げる。後半部では、大掛かりなストリングスのレガート/トレモロの演奏が、ウインドチャイムのアルペジオ、そしてサヴィアーの催眠的なボーカルの広がりと合わせて、その音楽の世界を完全にしていく。フィル・スペクター級のきわめてハイレベルな録音と楽器編成が敷かれている。

 

 

そして、表面的な印象はさておき、本当の凄さはアルバムの最終盤に訪れる。歌手としての圧巻の才能を感じさせることもある。「Old Oregon」は王道のピアノバラードのスタイルを踏襲し、メロとサビの箇所を行き来しながら、特にサビの箇所で精妙な感覚をボーカルで表現している。こういった曲を聞く限り、MAGAとは、それぞれの人々の心の中にしか存在しないと思わせるほどだ。しかし、少なくとも、カントリーやフォーク・ミュージックといった楽曲、つまり米国の遺産は、現代的な歌手に受け継がれ、それが新しい形式に生まれ変わったことを伺わせる。そしてこの曲でも、アルバム全体の一つのテーマやモチーフのような役目を果たす夢の中を歩いているような感覚が上手く音楽に浸透し、聞き手を同じような陶酔的な領域に誘う。もちろん、それは録音の水準の高さはもちろん、聞き惚れるような歌声があるから為しうる。

 

 

ビートルズの「Strawberry Fields Forever」に見出されるようなバロックポップは、チェンバロのような楽器と組み合わされ、独特な音響効果を形作る。タイトル曲「Beneath The Lilypad」は、明らかにイエイエとチェンバーポップの影響下にあり、同時に、ポピュラーソングのリバイバル運動の一環に属する。この曲では、悲しみと暗さの間を行き来しながら、感情の落とし所を探る、という局面が反映されている。それは制作者の浮き沈みの多い感情を映し出すように、上がったり下がったりを繰り返す。そして素晴らしいのは、音楽全体が感情や心情の流れを形作る機能を果たし、機械的になることはあまりない。機械的なものであれば、AIでも制作出来る。とすれば、人間にしか出来ないことをするのが今後のアーティストの急務ともいうべき点だろう。そしてこの曲の場合は、プロデューサーの遊び心が色濃く反映されていて面白い。

 

 

去年あたりに、西海岸のある有名シンガーが「今後の米国の商業音楽の主流はカントリーになるかもしれない」と言った。このアルバムを聴くと、それはある部分では当たったと言える。少なくとも、古い時代から良いものを学び、次の世代に活かすというのは、有益なことではないかと思う。 

 

「The Harvest is Thoughtless」は、カントリーとオーケストラ、ジャズの融合を通じて、ニール・ヤングの音楽的な土壌の豊かさを受け継いで、見事に現代的なイディオムに置き換えている。曲の間奏の弦楽器の演奏には、アジアのヨナ抜き音階も登場し、エキゾチズムが表現されることもある。何より、この曲はまだ他の地域の音楽が一般的に知られていなかった時代の未知の期待感に満ちあふれている。 それが壮大なスケールを持つクラシックのオーケストラで真摯に表現されるとあらば、さらっと聞き流すというわけにもいかない。それだけ念入りに音楽が作り込まれているので、心を惹きつけたり、しっかりと集中させる何かが存在するのである。そして、素人ではなしえないことをするのが、プロフェッショナルな人々の仕事なのだ。

 

「You Make It Easier」は、過去を見ながら未来を見つめるともいうべき、驚くべき希望に満ち溢れた一曲である。この曲では、オーケストラの編成を通じて繰り広げられるポピュラーソングの大まかな歴史の変遷が含まれている。このクローズ曲は、アメリカ音楽の偉大な遺産とその系譜の集大成とも言える。いかなる音楽も、外的な文化干渉なしには完成しえない。つまり、外的な干渉なしに確立された音楽は完全には完成されていない。という側面を見ると、アメリカの音楽が、外国の音楽文化との交流により、どのような結末を迎えつつあるかの道筋である。

 

同時に、このアルバムや、その制作者のアレクサンドラ・サヴィアーに関して言えば、シンガー”ソングライターとしてのアイデンティティの確立”という付属的なテイクバックがもたらされたというわけである。他地域の様々な文化の外的な干渉を受け、古典性と新規性の間を揺れ動きながら、2025年のアメリカの音楽は、重要な分岐点に差し掛かっていることを痛感する。

 

 

 

98/100

 

 

 

 

「Old Oregon」

Best New Track: Rocket 「One Million」
 
©︎Jaxon Wittington


NMEやDorkの表紙を飾ったことで、アメリカのオルタナティブロックバンド、Rocketは世界的に注目のバンドと目されるようになった。 彼らは本日、Transgressive Records / Canvasbackと契約し、デビューEP「Versions of You」を再発してから初のニューシングル「One Million」を公開した。 

 

90年代のPavementを彷彿とさせる大陸的な雰囲気を持つ壮大なアルトロックソングだが、エモやシューゲイズからのさりげない影響も感じさせる。Rocketの代表的なナンバーとなりそうだ。


この新曲は、バンドのイギリスでの公演の決定を受けて発表された。特にその中では、ビリー・コーガン擁するスマッシング・パンプキンズとのツアー帯同が決定している。


泣き叫ぶようなギター・リードで始まり、ハーモニーに満ちたヴァースと高鳴るコーラスに入る「One Million」は彼らのドリーミーで90年代風のアルトロックとシューゲイザーサウンドの探求を深く掘り下げている。


ロケットは、「『One Million』は、誰かに半ば強制的に会って欲しいけど、会ってもらえるかどうかわからないということについて歌っているんだ」と話す。


「できる限りのことをして、誰かのためにそれ以上のことをして、その人が自分にとってどれだけ大切な人なのかに気づいてくれるまで100万年でも待ちたい。 それは、もしかしたら自分も相手にとって同じくらい大切な存在なのかもしれないと期待することだ。 自分が相手をもっと愛しているかもしれないという事実を受け入れることを学ぶんだ」

 


ロケットは、ヴォーカリスト兼ベーシストのアリシア・タトルの将来の夢となった。 彼女は10代の頃、将来有望なダンサーだったが、脊椎損傷によりその運命を絶たれた。 


その代わりに彼女はギタリストのデジー・スカリオーネと組み、そのエネルギーをスマッシング・パンプキンズやマイ・ブラッディ・ヴァレンタインのようなドリーミーで爆発的なギターのテクスチャーと、フガジやヘルメットのような噛み応えを併せ持つ音楽作りに注いだ。


ロケットは、ギタリストのバロン・リンズラーとタトルの幼なじみでドラマーのクーパー・ラドマデが、パンデミック時代にカルテットとして執拗にジャムを重ねたことで完全に実現した。 


ライヴに出ることはできなかったが、その時間は、何年も一緒にツアーを行ってきたバンドのような音楽的テレパシーを彼らに共有させた。 


地元のガレージ・セールで1970年代のヤマハPM-1000ミキサー・コンソールを偶然手に入れたことが、デビューEP「Versions of You」をDIYレコーディングするきっかけとなった。


このEPは、Pitchfork、Rolling Stone、Stereogum、Brooklyn Vegan、Paste、Consequenceから高い評価を得た。 この勢いに乗って、バンドは2024年のほとんどをツアーで回るようになった。


ピクシーズのフランク・ブラック、ライド、サニー・デイ・リアル・エステート、シルバーサン・ピックアップスといった象徴的なバンドや、ジュリー、バー・イタリア、ホットラインTNTといった同業バンドのオープニングを務めた。

 

 また、バンドは、ピッチフォークフェスティバル(ロンドン、パリ)、バンバーシュート、ベスト・フレンズ・フォーエバーなど、世界中の主要なフェスティバルのステージに立った。


今年初め、バンドはConsequenceの「Origins」特集とともに「Take Your Aim」を公開した。 この新曲は、Transgressive Records / Canvasbackから初のヴァイナルとCDでリリースされたEPのトラックリストに追加された。 レーベルのオフィシャル・ショップでは、ブラック・ヴァイナル、イエロー・ヴァイナル、CDのフィジカル盤を販売している。


ロケットの今年の多忙なツアー・スケジュールには、UKヘッドライン・ツアーに続き、スマッシング・パンプキンズとの大規模な野外ツアーが含まれている。 また、エピタフのMannequin Pussyとのヨーロッパ公演も決定している。北米デビュー・ヘッドライン・ツアーも発表されたばかりだ。  



 「One Million」



【大手誌の反応】


“This underground band are making big, open-hearted anthems for a new generation to rally around.” - NME


"このアンダーグラウンドのバンドは、新しいジェネレーションを結集させるための、壮大かつ開放的な趣のあるアンセムを制作している。" - NME


"Rocket make soaring, anthemic alt-rock with a classic feel, picking up a torch from veteran acts like Dinosaur Jr… a band that’s ready to take it to the next level." - Rolling Stone


"ロケットは、ダイナソーJr.のようなベテランアクトから聖火を受け取り、クラシックなフィーリングを持った、心を沸き立たせる、アンセミックなアルトロックを制作する。そしてバンドは、それを次のレベルへと押し進めようとしている" - Rolling Stone




LIVE DATES:

 

MAY

26th - Paris, Trabendo (with Mannequin Pussy)

28th - Nijmegen, Doornroosje (with Mannequin Pussy)

29th - Amsterdam, Tolhuistuin (with Mannequin Pussy)

31st - Berlin, Columbia Theater (with Mannequin Pussy)

 

JUNE

2nd - Rotterdam, V11

4th - Hasselt, Club AFF

5th - Brussels, Botanique

9th - Brighton, Green Door Store

10th - London, The Windmill

11th - Birmingham, Hare and Hounds

12th - Glasgow, McChuills

14th - Manchester, Outbreak Festival

 

AUGUST

8th - Gothenburg, Sweden @ Way Out West Festival

10th - London, Gunnersbury Park (with The Smashing Pumpkins)

12th - Halifax, The Piece Hall (with The Smashing Pumpkins)

13th - Scarborough, Open Air Theatre (with The Smashing Pumpkins)

14th - Colchester, Castle Park (with The Smashing Pumpkins)

16th - Brecon Beacons, Green Man Festival

 

Photo Credit : Bahno Jung

これまでに全世界で1億4500万回以上のストリーミング再生を記録し、Japanese BreakfastやBTSのRMとのコラボレーションでも既に高い注目を集めている、SE SO NEON(セソニョン)。

 

フロントシンガーのソユンは、Adidas、Metaのブランドモデルや、UGGのグローバルアンバサダーを務めており、その活躍の場は韓国・アジアから世界へと広がっている。


本日、SE SO NEONの新曲「Twit Winter」がデジタルでAWAL(日本ではAsteri)からリリースされた。

 

同シングルは、ブルース、サイケデリック・ロック、ニューウェーブ、シンセポップなど多様な音楽的要素を取り入れ、SE SO NEON独自のサウンドを確立している。歌詞の側面では「時間」や「人間の存在」の複雑さに迫り、ソヨンが10代の頃に書き始めた楽曲にも思いを巡らせている。


リリックの大半が韓国語で綴られているが、Soyoonは「言語の壁を越えて、人々は私のエネルギーと魂を感じて取ってくれるはず」と語っている。


今秋には、アジア各国から注目のアーティストが一同に会するフェス、”アジアン・ポップ・フェスティバル”への出演を皮切りに、アメリカ、メキシコ、イギリス、ヨーロッパ、オーストラリアでのヘッドライナーツアーも予定。その耳で確かめてほしい。


ソユンのコメント:

 

「Twit Winter」は演奏するたびに、過去の私と一緒に歌っているような感覚になります。


懐かしさに浸るわけではなく、むしろ過去の私が未来の私に出会い、一緒に歌っているような感覚です。

 

音楽とステージは時間の直線性を解体する力を持っていると、静かなな確信を得た。過去や未来への問い、共有したい感覚、年月を越えて残したい痕跡。それらを音と映像に込めて、「タイムカプセル」としてこの作品を作りました。

 

 

 

SE SO NEON 「Twit Winter (ツイット・ウィンター )」- New Single

 





 アーティスト名:SE SO NEON (セソニョン)

■ 曲名:Twit Winter (ツイット・ウィンター )

■ レーベル:ASTERI ENTERTAINMENT

■ 形態:ストリーミング&ダウンロード

■ URL:https://asteri.lnk.to/SESONEON_TWITWINTER



▪️SE SO NEONをよりよく知るためのポイント

 


・坂本龍一に愛されたその才能。坂本龍一トリビュートフェスにも出演!


生前の坂本龍一と交流があったSE SO NEON。 彼らの出会いはまさにシンデレラストーリー。ニューヨークの自宅で当時まだ無名だったSE SO NEONのライヴをテレビで目撃し、「彼女はすばらしい才能がある」とすぐに検索。


同年夏にセントラルパークで行われたライブイベントに直接足を運んだという。以降ソウルや東京、NYで交流を深めた。


そんな坂本龍一の没後、2025年には「意思」を受け継ぎ、進化させ、拡張させる、一夜限りのトリビュートフェスト「RADIO SAKAMOTO Uday -NEW CONTEXT FES × DIG SHIBUYA-」にも出演した。



・細野晴臣のカヴァー、KIRIJINとのフィーチャリングでもその音楽性を存分に発揮


細野晴臣のアルバム『HOSONO HOUSE』の発売50周年を記念して制作されたカヴァーアルバム『HOSONO HOUSE COVER』プロジェクトに参加。SE SO NEONがカヴァーした「パーティー」はミュージックビデオも公開中。

 

 

「Party」




SE SO NEON(セソニョン):


2016年にシンガーソングライター/ギタリストであるソユンによって結成。

 

メンバー構成の変遷を経つつも、変わらぬ存在感を放ち続け、デビュー年には韓国大衆音楽賞「新人賞」および「ベスト・ロックソング賞」を受賞。韓国インディーシーンを代表する存在となった。


2020年リリースのEP『Nonadaptation』は、Pitchfork「2020年のベスト・ロックアルバム35選」やPaste「2020年のベスト・ロックアルバム40選」にも選出。

 

さらに、Fender「Next Artists 2020」、YouTube Music Foundryのグローバル・アーティスト開発プログラムにも韓国から唯一選出されるなど、国内外で注目を集めている。


ニューヨークのシンセポップトリオ、Nation of Language(ネイション・オブ・ランゲージ)がSub Popと契約し、ニューシングル「Inept Apollo」をリリースした。

 

待望のニューシングルは、ニューロマンティック風の作風を離れて、近未来的でSFのテイストを感じさせるニューウェイブのシンセポップソングである。今回の新曲のリリースに際して、ネイション・オブ・ランゲージは、PIASからシアトルの名門インディーズレーベルに移籍した。

 

PIASから発売された前作アルバム『Strange Disciple』は、ラフ・トレードの当該年度のベスト・アルバム一位を獲得したほか、当サイトでもベストアルバムに選出された。ニューヨークのシンセ・ポップシーンを先頭でリードするのは、Porches、Nation Of Languageとなるだろう。


「Inept Apollo」について、バンドは次のような声明を出した。「仕事とは、苦痛からの解放である。 お金になる仕事であれ、ただ打ち込むものであれ、進むべき方向性を持ち、フロー状態を見出すことで、心の重苦しさから焦点を遠ざけることができる。 だから、人生の喪失の後、絶望の瞬間に、私たちは何度も何度も決心し、全力で作品に飛び込む。 しかし、芸術のプロセスは、偽者症候群が頭をもたげてくるときでもある。『これは私が自由に使える最高の対処法であり、私にはそれをする資格すらない』という内なる独白が渦巻いているのに気づくときなんだ」


この曲に付随して、バンドのライブ演奏を収めたジョン・マッケイによるミュージックビデオが公開された。

 

 「このビデオは、練習スペースやスタジオで埋め尽くされたブルックリンの古い倉庫を歩いているような気分にさせる。各部屋は、自分自身と世界における自分の居場所を表現し、理解しようと努力するアーティストで占められている。 その行為がどれほど奇抜に見えようと、クリエイターの心の中にどれほどの自信喪失や痛みが走ろうと、一番美しいのは、最終的な成果物や「成功」という概念よりも、努力し続けることなんだ。 創造の力は私たち全員のものであり、誰の承認も必要としないんだ」 

 

結局のところ、そういったことがこの新曲に力強い印象、何より自負心を付与している。ネイション・オブ・ランゲージは、およそ二年を経て、新しいバンドに生まれ変わった。


ネイション・オブ・ランゲージは、2023年にニューアルバム『ストレンジ・ディサイプル』を[PIAS]からリリースした。 『Strange Disciple』はバンドにとって3枚目のフルアルバムで、2021年の『A Way Forward』と2020年の『Introduction, Presence』に続く作品である。

 

ブルックリンを拠点とするバンドは、イアン・リチャード・デヴァニー(リード・ヴォーカル、ギター)、エイダン・ノエル(シンセサイザー)、アレックス・マッケイ(ベース・ギター)の3人。

 


「Inept Apollo」

 Arcade Fire 『Pink Elephant』


Label: Arcade Fire Music

Release: 2025年5月9日

 

Listen/Stream

 

 

Review

 

モントリオールの代表的なアートロックバンド、アーケイド・ファイアの新作『Pink Elephant』はウィル・バトラー脱退後の最初のアルバムとなる。前作『WE』からボーカルのループやダンサンブルなエレクトロニックのビート等実験的なサウンドをアーケイド・ファイアは試していた。例えば、BBCの音楽番組などで、実験的なダンス・ポップをライブサウンドで構築しようとしていた。前作は、オーケストラの演奏を交えてのライブが多かった。デヴィッド・ボウイ風のシアトリカルなサウンドが押し出され、啓示的なサウンドが織り込まれていた。紆余曲折あったが、アーケイド・ファイアは活動を継続することに決めたというわけだ。

 

『Pink Elephant』はアーケイド・ファイアの再出発とも言えるアルバムである。最初期のオルタナティヴロックの性質は少し薄れ、デペッシュ・モードの系譜にあるライトなダンス・ポップ/シンセ・ポップのサウンドが敷き詰められている。

 

相変わらずアーケイド・ファイアらしさは満載であるが、最初のヒット作『Funeral』と比べると、鮮烈な開けたような感覚は少し薄れている。『WE』のようなプログレ的な啓示も少ない。ただ、アーケイド・ファイアはベッドルーム的なサウンドになるでもなく、神棚に祀られたロックスターになるでもなく、その中間にあるフラットなロックサウンドを追求している。そして、言ってみれば、ロックソングやダンスミュージックを通じて、音を楽しむことを追い求める。かれらのメッセージは、ブルース・リーのように「考えるな、ハートで感じろ」である。

 

 

ニューアルバム『Pink Elephant』は、アクション映画のオープニングのように壮大なサウンドスケープで始まるが、その後、ダンスロックとオルタナティヴロックの中間にあるアーケイド・ファイアらしいサウンドが繰り広げられる。相変わらずソングライティングの質は高く、サウンドプロダクションの凝り方も尋常ではない。もちろん、プロデュースのこだわりかたも半端ではない。よく混乱した状況の中、こういったアルバムを制作したと大きな賛辞を送りたくなる。

 

ループ・エフェクトをボーカルやシンセ(エレクトロニクス)に配して、どのようにグルーヴが変化するのか、アンサンブルを通じてアーケイド・ファイアは探っている。成功した側面もあるかもしれない。

 

アルバムの冒頭を飾る、タイトル曲、「The Year Of The Snake」は、いずれも名曲である。前者は、センチメンタルなギターと壮大なシンセのシーケンスがウィン・バトラーのデヴィッド・ボウイ風のボーカルと劇的に混ざり、スケールの大きなロック世界を構築する。これは、標準的なミュージシャンにはなしえない傑出したソングライティングの手法だ。彼らは、Journeyのような80年代の産業ロックから90年代のオルタナ、そしてダンス・ポップなどをくまなく吸収し、アーティスティックなロックソングを作り上げるが、その真骨頂ともいうべきトラック。他方、後者は、二拍目にクレッシェンドを置くダンサンブルなビートを背景に、繊細なギター、重厚感のあるベースを取り巻くように、バトラー夫妻の息のとれたデュエットが繰り広げられる。ここには信頼を繋げるための力強い歌が存在し、それらがシンセやギター、ボーカルのリサンプリングやループといった曲の全体的な背景の構成をなす要素が重層的に連なり、そしてエモーショナルなアルトロックソングの真髄が貫かれる。このアルバムの中では最も壮大であり、彼らが啓示的な感覚を蘇らせた数少ない瞬間である。

 

 

アーケイド・ファイアは、2000年代初頭のダンスロックをリアルタイムで見知っている。 現在、キラーズにしても、アークティックにしても、ほとんど当時のダンサンブルなロックの要素は全盛期に比べると薄れたが、アーケイド・ファイアだけはこのジャンルの復刻、いわゆるリバイバル運動に熱心なイメージがある。それは、ライヴステージとスタジオレコーディングをつなげるための最適な方法であり、なおかつまた、ロックの復権的な運動とも言える。

 

前作はメッセージ色が強かったが、今作は音楽のアグレッシヴな楽しみをエスプリの聴いたポップソングのオブラートで包み込んでいる。つまり、直截的な表現を避け、音楽の向こうに本質を上手く隠したとも言える。また、音楽自体が言語的な意味を帯び、それらは感覚的なものとして掴むことが出来る。そして、ソングライティングの分担の程度はよくわからないが、ウィンとレジーヌ夫妻のソングライティングのどちらかの性質が強まる場合がある。「Circle Of Trust」、「Alien Nation」は、いずれも、デペッシュ・モードを彷彿とさせるメロディアスなダンス・ポップだが、それぞれ若干曲のイメージは異なる。内省的な雰囲気を持つダンス・ポップ、そして外交的でパンキッシュな印象を放つダンスロックというように、同じようなタイプのソングライティングを用いても、表側に出てくる曲の印象はきわめて対照的である。もちろん、繊細な感覚と外向的なエナジーを組み合わせたアーケイド・ファイアの魅力の一端が掴めるのでは。「Alien Nation」ではKASABIAN風のダンスパンクに挑み、しかもかなり上手く行ったという感じだ。少なくとも近年、失われつつあるロックソングの醍醐味を思い出させるような曲である。

 

 

アーケイド・ファイアがアートロックバンドと呼ばれるのには、それ相応の理由がある。例えば、シンセサイザーのインスト曲「Beyond Salvation」はアナログを用いたエレクトロニックで、アンビエントにも近い。しかし、最初期から、シアトリカルなロックバンドと呼ばれているように、そこには映画的なサウンドからの影響、また、描写的な音楽からの影響が含まれ、そしてそれは宇宙的なインストゥルメンタルという音楽のシナリオを展開させる働きをなす。

 

「Beyond Salvation」のアトモスフェリックな空気感を受け継いで、続く「Ride or Die」は、オーケストラのティンパニの打音を用いて、それらを玄妙な雰囲気を持つフォークソングに仕上げている。これまでヴェルヴェット・アンダーグラウンドを復刻させようとしたミュージシャンは数知れずだったが、そのフォークサウンドを次の段階に進めようと試みたのは、アーケイド・ファイアぐらいではないだろうか。つまり、アーケイド・ファイアは何らかのヒントとなるサウンドを持っているが、それをオリジナリティの高い音楽にしてしまうのが素晴らしい点である。決して模倣的なサウンドに陥ることがない。これはミュージシャンとしての才能の表れというしかない。

 

 

アーケイド・ファイアのアルバムを聴く際の楽しさというのは、最初から聴くことも出来れば、ランダムに曲を選曲することもできる点にあるだろう。要するに、あまり聴き方を選ばないということである。例えば、一つの曲が別の曲の前兆になったり、予兆になったりしながら、作品全体の宇宙がぐるぐる転変していくような不思議な感覚がある。ダンスロック風のサウンドをレトロにアレンジした「I Love Her Shadow」を経た後、終盤のいくつかの収録曲では、シネマティックなサウンドが展開される。聴き方によっては、映画館の暗闇で壮大なシネマを鑑賞するような楽しさを覚えるかもしれない。例えば、「She Cries Diamond Rain」はその代名詞的なサウンドとなるはずだ。

 

終盤では、U2の名曲を彷彿とさせる「Stuck In My Head」が強固な印象を放っている。正直なところ、U2にはあんまり似ていないけど、フォークとロックの中間にあるアーケイドらしい曲。前作に比べると、ボーカルが心許ない印象もあるかもしれないが、それもまた魅力の一つ。やはり、アーケイド・ファイアは現代のロックバンドの最高峰と言っておく必要がありそうだ。

 

 

 

 

90/100

 

 

 

 

Best Track-「Year Of the Snake」

眞名子新

 

日本のニューフォークミュージックのリーダー的存在である眞名子新(まなこ あなた)の待望のファースト・フル・アルバム「野原では海の話を」が完成した。


カントリー・ミュージックをベースに稀代の歌声を乗せた11曲が収録され、本日、デジタルバージョンもリリースされます。また、アルバムより「野原では海の話を」のMVが公開されましたので下記よりご覧下さい。


EP「カントリーサイドじゃ普通のこと」からまるっと1年、ついに眞名子新のファースト・フルアルバムが完成した。


収録楽曲には、自身の生まれや成り立ちを大切にし、真の拠点を見つめ直す意味合いを含んだ楽曲「出自」。


初のエレキギターを使用して制作した軽快な口笛とリズミカルな楽曲が特徴的な「健康」。


基礎となるカントリー・ミュージックにスウィング感を大胆に取り入れ、アグレッシヴであり且つ粋な内容へとアップグレードした「ラジオ」。


真骨頂とも言えるカントリー色満載に新の最大の武器とも言える声の魅力がさらに膨らみ聴くものを魅了する「さいなら」。


先行シングル化した4曲はもちろんのこと、2024年”すき家CM”に書き下ろし話題となった「網戸」をアルバム用に再レコーディングして収録。また、タイトル・チューンとなる「野原では海の話を」、弾き語り1発録りで収録した「海の一粒」、など珠玉の11曲を収録。


レコーディングには、Ba:稲葉航大(Helsinki Lambda Club)、Dr:谷朋彦(exプププランド)が参加。REC&MIXエンジニアは池田洋(hmc studio)が担当。アートワークはタケシタトモヒロが手掛けている。


MV: https://m.youtube.com/watch?v=PnX5UUk506A



【新譜情報】 眞名子新「野原では海の話を」




Digital&CD (3,182Yen+Tax) | 2025.5.14 Release | Released by SPACE SHOWER MUSIC

配信リンク: [ https://ssm.lnk.to/Letstalkabouttsitm ]


【収録曲】


01. さいなら

02. ラジオ

03. A2出口

04. 出自

05. 台風

06. 網戸(Album Version)

07. 健康

08. きみたちおなじかおしてる

09. 諦めな、お嬢さん

10. 野原では海の話を

11. 海の一粒



眞名子新(まなこあらた)PROFILE:


1997年神戸生まれ、神戸育ち。ルーツであるフォークやカントリーをベースに、ギターと声というシンプルなスタイルでのフォーキーな楽曲が魅力。癒されるような清廉さのある一方で、感情に訴えかけるような情感溢れる歌声と心に寄り添った歌が特徴的である。


2022年に開催されたJ-WAVE TOKYO GUITER JAMBOREE 2022「SONAR MUSIC Road to RYOGOKU suported by REALLIVE360」にてグランプリを受賞。


2023年4月26日に初の全国流通盤となるE.P.作品「もしかして世間」をリリースし、収録楽曲はSpotify「Best of Japanese SSW 2023」「Best of Edge! 2023」にも選出された。


2024年5月にEP「カントリーサイドじゃ普通のこと」(6曲収録)をリリース。初となる全国ツアーを全会場ワンマン公演で行いファイナルの東京・新代田FEVERを完売に。7月にはFUJI ROCK FESTIVAL 2024、8月にSWEET LOVE SHOWER 2024にも出演。2025年に5月に1st Full Albumとなる「野原では海の話を」をリリースする。

 

 

ニューシングル 「Baby 」とB面 「Friends 2day Enemies 2morrow 」をリリースするに当たって、ニューヨークの謎めいたアンサンブル、Standing On The Cornerは次のように問いかける。 ”Don't you love me no more? (もうこれ以上私を愛してくれないのかい?)”

 

この曲のリリースまでの数日間、アンサンブルのウェブサイトに限定盤7インチ盤の予約注文が掲載された。

 

関係者によると、コカ・コーラ社の支援を受けたエスコバルと共同制作者はXLレコーディングスのソーホー・オフィスで手描きレーベルを作成し、今朝の時点で残り7枚を切っているという。


スタンディング・オン・ザ・コーナーの詩の世界への正式なデビューは、「R u Scared? 」と題された自由詩によるものだ。楽譜なしで録音され、アンサンブルのあまり知られていないフォーリー練習を取り入れたこの作品は、最近ではラット・ミーヴスによる2022年製作の『ザ・ギャットマン』でゴッサム・シティに音の武器を提供した。


アンサンブルのレコーディング・シーンへの最新復帰には、過去についての噂がつきまとう。グループの過去のレコードがストリーミングサービスから謎の失踪を遂げた後、ファンは知りたがっている。どこに行ったのか? なぜ消えたのか? 誰の責任なのか? そして戻ってくるのだろうか? また、公式サイトには弁護士が提供したとされる黒塗りの資料が掲載されている。

 

 

 

 


メリル・ガーバスとネイト・ブレナーのダイナミック・デュオ、Tune-Yardsがニューシングル「How Big Is The Rainbow」をリリースした。この曲には、コメディアンで女優のスター・アメラスが出演し、ドミニク・マーキュリオが監督したミュージックビデオが収録されている。


この新曲について、メリルは次のように語っている。「タイトルの歌詞は、ふとした瞬間に出てきたもので、これまで私が歌詞を書いたことがないくらい誠実なものだと感じたわ。でも今の時代、すべての人間、特に私たちトランス・ファミリーのために擁護するとなると、繊細さは許されない。それに、虹の大きさって一体どれくらいなんだ?虹の大きさを証明し、虹の大きさを見せ合う時だと感じている」

 

「How Big Is The Rainbow 」は、リリース前のシングル 「Limelight 」と 「Heartbreak 」に続くものだ。デュオは最近、CBSサタデー・モーニングに出演した。

 

本シングルが収録されたニューアルバム『Better Dreaming』は4ADから5月16日にリリース。

 


「How Big Is The Rainbow」

 

ボストンのロックバンド、Pile(パイル)が9枚目のアルバム『Sunshine and Balance Beams』を発表した。同時にリードシングル「Born At Night」のミュージックビデオが公開された。

 

本作は8月15日にSooperからリリースされる。 アルバムのエンジニアはミランダ・セラ、ミックスはセス・マンチェスター(Model/Actriz、The Hotelierなど)、マスタリングはマット・コルトンが担当し、パイルのリーダー、リック・マグワイアはLPについて次のように語っている。

 

 「アートを追求することで得られる充実感は、いつも私をあるべき場所へと導いてくれる。 しかし、同時に、その追求が、自分が行けるかもしれない、という物質的な期待に賛同し、その後に続く現実と折り合いがつかなくなると、ダメージを受けることもあるんだ」


リード・シングル「Born At Night」は、ジョシュ・エチェバリア監督、シャージャン・カーン(Huluの『Deli Boys』出演)主演のビデオ付き。 しかも4K映像。以下よりチェックしてみよう。


「Born At Night」



Pile 『Sunshine And Balance Beams』

 

Label: Sooper

Release; 2025年8月15日


Tracklist

 

1.An Opening

2.Deep Clay

3.A Loosened Knot

4.Bouncing in Blue

5.Uneasy

6.Holds

7.Born At Night

8.Meanwhile Outside

9.Carrion Song

 

Pre-save: https://pile.ffm.to/sunshine