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ニューカッスルのルース・リヨンは、社会規範に挑戦し、自己受容とエンパワーメントへの旅に火をつけながら、弱さの中の強さと不完全さの魅力を讃える。フィオナ・アップル、オルダス・ハーディング、レジーナ・スペクターなどの影響を受けた彼女のソウルフルなボーカルと、ウィットに富みながらも生々しいリリックが奏でるオフビートなアンチフォークが、すべてを解きほぐす。
リヨンはノース・ヨークシャーで育ち、ファッション・デザインを学ぶためにニューカッスル/アポン・タインに移り住んだ。その間、カルト的人気を誇るフォーク・ロック・バンド、ホーリー・モリ&ザ・クラッカーズの前座を務め、イギリスとヨーロッパを精力的にツアーした。
2020年、グラスハウスのアーティスト・イン・レジデンスに招かれ、ソロ活動を開始。その後すぐにロックダウンが訪れ、彼女は遮蔽物に囲まれながら、ベッドルームでゆっくりと新しい音楽的アイデンティティを築いていった。前作『Direct Debit To Vogue』(2022年)では、PJハーヴェイ、オルダス・ハーディング、ディス・イズ・ザ・キットを手掛けたブリストルのプロデューサー、ジョン・パリッシュとコラボレートした。
もうひとつの重要なインスピレーションは、リヨンが2022年3月のSXSW TXでアメリカデビューを果たしたときにもたらされた。彼女は、オーストラリアとアメリカの障害者アーティスト、イライザ・ハルとラチとともにパネルに登壇し、ショーケースでパフォーマンスを披露した。ここで彼女は、コミュニティとアクセシビリティに関するまったく新しい視点を聞き、仲間のアーティストたちが自らの経験を語るパフォーマンスを目の当たりにして、深く感動した。「私にとっては、ほとんどスピリチュアルなことのようでした。帰ってきて、このキャリアは自分自身よりもずっと大きなものだと気づいた。自分には、このキャリアをできる限り押し進め、できる限り正直になる義務があると思う」
帰国後、彼女はこのことを一気に書き上げ、自分の本物の声への新たなコミットメントとともに『Direct Debit To Vogue』を完成させた。彼女は言う。「腹にパンチを入れるような音楽の感覚を呼び起こしたかった」
リリース以来、リヨンはPRS Women Make Musicなどから賞賛を受け、BBC Radio 1と6 Musicからオンエアされ、グレート・エスケープ、ラティテュード・フェスティバル、シークレット・ガーデン・パーティー、グリーンベルト、グラストンベリーにも招待されている。2025年リリースのデビュー・アルバムを再びジョン・パリッシュとレコーディングし、アビー・ロードでBBCの独占ライブ・セッションを収録した。
長年にわたり、リヨンはニューカッスルの音楽シーンの重要かつ活発なメンバーとしての地位を確立してきた。「ニューカッスルにはあまり産業がないため、成功するにはロンドンに移らなければならないように感じることもある。しかし、私は、私たちが北部で成功し、良い芸術を作ることができるように、それを作ろうとしているミュージシャンを本当に誇りに思っています」
デビュー・アルバム『ポエム&ノンフィクション』は、繊細さと力強さのバランスを保った芸術性で、深く喚起させる物語と力強い瞑想を織り成すパワフルなライターの道標。 障害を持つ女性としての体験と、生涯にわたる他者意識によって鍛えられた彼女は、存在の美しい混乱を探求し、社会規範に挑戦し、自己受容、エンパワーメント、そしておそらく最も重要な希望への旅に火をつける。「これらの歌に込められた生々しい正直さに自分でも驚いている、これらの物語が癒しと成長を促してくれることを願っています」
高名なプロデューサー、ジョン・パリッシュ(pjハーヴェイ、オルダス・ハーディング)と仕事をし、エイドリアン・レンカー、フィオナ・アップル、ムーンドッグといったアーティストの影響を受けたこの曲は、詩的なニュアンスに富み、若い人生を力強く生きた型破りな洞察力に満ちている。抽象的、原型的、そして赤裸々な真実の間を揺れ動きながら、表面下の意味を掬い出す。
ニューヨーク・シティ・ホールでのダニー・アワード受賞、ブライトンのグレート・エスケープ・インターナショナル・ショーケース、グラストンベリー・フェスティバルなど、世界各地でコンサートを行い、pplモメンタメンタントグラグラントを受賞、パワーにも選出された。
『Poems & Non-Fiction』のリードシングルは、寓話的なオマージュであり、単に『Books』と呼ばれている。 "ベッドのそばに本の山があるの "と歌う彼女は、"フォントや色に感心するけど、私は読まないわ "と告白する。
複雑な構造レベルではあるが、音楽自体が見事に実現されている一方、その巧みなメタファーには現地の評論家も息を巻くほど。 「私と本との関係は難しい。 読書は本当に疲れるものだけど、本は大好き。でも、詩はもっと直感的な体験で、書かれた言葉にもっと親しみやすい方法として好きなんだ。 私は詩をたくさん書くけれど、旅行もたくさんするし、海で泳ぐのも好きだし、ガーデニングも好きだし、鳥や自然も好き。これらの断片を集めて、リズムやメロディーを考え出し、それにどんな詩が合うかを考える。 かなりカオスなプロセスになってしまう」
アルバムのプロデュースはジョン・パリッシュ(PJハーヴェイ、オルダス・ハーディング)。 「ジョンは世界一忍耐強い男で、決してノーとは言わない! アルバムには奇妙な音がたくさん入っているけど、それはジョンが私にいろいろと試させてくれた。 彼は私の音楽的解釈者のようなもの。 作曲は、話すことではなかなかできない自己表現の方法として使っている。 しゃべるのは好きなのだけど、しゃべりすぎると大きなノイズのようになってしまうことがあるので」
「このアルバムは2023年にレコーディングしたんだけど、1年かけて自分のことをどれだけ詰め込めるか考えたの。 抽象的だけど、正直で本物。 抽象的な表現を使っているのは、聴き手の解釈の余地を残しておきたかったから。 私のこと、私の人生、私の人生経験を知る必要はないし、もちろん、私の友人である必要もない。 ただ、私が望むのは、私のことを少しでも知ってもらうことです。人々が自分の物語や感情を織り込んで、自分に語りかける部分とつながることができるように、十分な余白を残しておきたかった。聴く人に何かを語りかけてくれることを願っています。 私は、個人的で抽象的で、何かを感じさせてくれる音楽の方が好きなんです」
Ruth Lyon 『Poems & Non Fiction』 -Pink Lane
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ルース・リヨンによる記念すべきデビュー・アルバム『Poem & Non Fiction』は、大人のためのポップスといえる。このアルバムで、ニューキャッスルのSSWは、表側には出せないため息のような感覚を、アンニュイなポピュラーソングにより発露している。BBC Radioからプッシュを受けるルース・リヨン。世界的にはシンガーソングライターとしての全容は明らかになっていない。しかし、幸運にもグラストンベリーフェスティバルで彼女の姿を目撃した方もいるはずだ。
デビューアルバムは、PJハーヴェイ、フィオナ・アップル、オルダス・ハーディングの系統に属する女性シンガーらしい、本音を巧妙に隠したアルバムである。リヨンは上記の著名なシンガーと同様、メインストリームではなく、そしてアンダーグラウンドでもない、その中間層の音楽を探求している。
正直言えば、少し地味なポピュラーアルバムかもしれないと思った。ただ、どちらかといえば、聴けば聴くほどに、その本質がにじみ出てくる。リヨンは人間的な感覚を渋いポップソングで体現させる。アルバムは、全般的にマイナー調の曲が多く、そのボーカルはほのかなペーソスを感じさせる。そして、時々、ヨーロッパのテイストを漂わせるフォークロックを聞かせてくれるという点では、ラフ・トレードに所属するフランスのシンガー、This Is The Kit(それは時々、実験的な音楽性に近づく場合もある)を思い出す方もいらっしゃるかもしれない。ルース・リヨンはリリックに関して、ストレートな言葉を避け、出来る限り抽象的な言葉を選んでいる。それが言葉に奥行きをもたせることは言うまでもない。
アルバムの冒頭曲「Artist」はピアノの演奏で始まり、ソフトな歌声が続いている。ビリー・ジョエルの系譜にある標準的なピアノバラード。曲の背景に薄いビートを反復させ、ドラム、ギターや アコーディオンのような音色を絡めながら、ルース・リヨンの歌声が浮かび上がってくる。しかし、その中には理想的な自己像と対象的に、現実的な自己像の間に揺れ動きながら、その理想的な姿に恋い焦がれるようなアーティストの姿を見いだせる。それらは儚く、切ないような感覚を表現する。ただ意図してそうしているわけではないと思う。二つのボーカルを登場させ、それらの自己のアイデンティティの暗喩的な存在として音楽の中をゆらゆら揺れ動いていく。まるで外的な環境に左右される自己像をバラードソングとして体現させたかのようである。
承前という言葉がふさわしく、『Poem& Non Fiction」は前の曲の作風を受け継いだ「Wickerman」が続く。同じようなタイプの曲で籠もった音色を生かしたピアノ、そしてアンサンブルの性質が強いドラムを中心に構成される。しかし、この曲の方がブルージーな味わいを感じさせる。人生の渋みといっては少し語弊があるかもしれない。ところが、この曲全般に漂う、孤独感や疎外感といった感覚は、イギリスの若い人々に共鳴するエモーションがあるのではないかと思う。ルース・リヨンのソングライティングは、まるでモラトリアムのような感覚を持って空間をさまよい、しばらくすると、その長いため息のようなものがいつの間にか消えている。彼女の歌声はブルース風のギターによって、そのムードがよりリアリティ溢れるものになる。そして、この曲でも、メインとコーラスという二つの声が二つの内的な声の反映となっている。
「Books」は、私は詳しくないが、ケイト・ブッシュの往年の楽曲に近いという評判。シンガーのやるせない思い、そして嫉妬の感情が淡くゆらめく。 ルース・リヨンは、この曲において、日常的な生活を日記のように描き、その中で内側の悶々とした思いを、憂いのあるフォークロックに乗せて歌いあげる。曲の途中に薄くアレンジで導入されるストリングス、それはシンガーの内側に隠された涙、そして、憂いのムードを引き上げるような働きをなす。そして一般的な人々に対するジェラシーのような感覚が自然な形であふれでてくるのである。
一方、続く「Perfect」は、そういった憂いの領域から抜け出し、軽快な心境に至る道筋をつなげる。簡潔な3分のポップソングは、ゆったりとしたアルバムの冒頭の二曲とはきわめて対象的に、シンセポップのような軽快な軽やかさを持ち、聴覚をとらえる。
「Perfect」
ルース・リヨンは、バロックポップの曲を書くこともある。「Hill」は、歌詞が秀逸であり、聖なる亡霊が登場する。実際的な現実性を描いたものなのか、それとも、純粋な幻想性を盛り込んだものなのか。この曲は、ベス・ギボンズのソングライティングのように情景的な音楽を孕んでいる。エレクトリック・ピアノも用いて、バロックポップのゆったりとしたリズムを作り出した上で、その構成の中でフォーク・ロックともブルースとも付かないアンニュイなUKポップソングを歌い上げる。古典的なイギリスの詩からの影響は、幻想性と現実性の合間を揺れ動き、文学的な枠組みを作り出す。丘の幽霊というモチーフはまさしく英国文学の重要な主題の一と言えるだろう。
ニューヨークの伝説的なミュージシャン、Moondogの系統にある曲もある。20世紀初頭のアウトサイダージャズ、そしてジプシー音楽のようなストリートミュージックの発祥を、現代的なポップソングとして再訪している。「Confetti」は明確なイントロを設け、一度休符を挟んでから曲が始まる。その後、サックスフォンのソロを挟み、リヨンは音程をぼかし、スポークンワードに近い淡々とした歌を歌う。しかし、卒のない感じがスムース・ジャズのような音楽性を作り出し、肩で風を切って歩くようなかっこいい感覚を生み出す。金管楽器のハーモニーがジャズの雰囲気を作り出すという点では、ビッグバンドふうのジャズバラードとして聴くことが出来るはずである。
続く「Caesar」は「Hill」と同じようにバロックポップタイプだが、この曲はよりイエイエに近いボーカルスタイルが選ばれ、どちらかといえばセルジュ・ゲンスブールの往年のソングライティングを彷彿とさせる。
このアルバムは、まるで日めくりカレンダーのように、収録曲がある日の出来事の反映となっているような気がする。そして結局、曲を書いたのは、だいぶ後になってからだと思われる。いわば''後日談''のような音楽になっている。 アルバムの冒頭では、やや淡白なソングライティングになってしまっているが、中盤から後半に至ると、音楽的なムードがかなり深い領域に達する。
「November」ではインドのシタール、あるいは、ドイツのZitherのようなフォルテピアノの制作のヒントになったヨーロッパの古典的な音色を活かす。その時、持ち前のマイナー調を中心とする憂いのあるソングライティングが変質し、単なる暗鬱とは異なる硬質な感情性が音楽に転移していく。いわば映画のサントラのムードを持つ雰囲気たっぷりの音楽へと変化するのである。この曲は、他の曲に比べて力強さがあり、本作のハイライトとも呼ぶべきだ。ビートルズの最初期のマイナー調の曲、あるいはフロイドの「Echoes」の楽曲に近づく。
現時点のソングライティングの問題は、音楽全体の曲風がステレオタイプに陥る場合があるということである。しかし、それすらも見方を変えれば、現在のアーティストのスペシャリティとも言えるかもしれない。その音楽的な性質の連続は、アシッドハウスのごとき全般的な循環性を生み出す。もちろん、それはEDMではなく、ポピュラーソングとしての話であるが......。
「Cover」は、フィオナ・アップル、ハーヴェイのようなシンガーの音楽性を彷彿とさせ、やはりムーンドッグタイプの金管楽器の室内楽のような趣を持つアレンジメントがリズミカルな効果を及ぼしている。他の曲と同じタイプであるが、アウトロの部分で聞かせるものがあり、瞑想的な感覚に至る。ジョン・レノンのソロアルバムのバラードソングと同じような典型的な終止形を用いて、深い感覚を呼び覚ますのである。
アルバムの中で最も悲しく、しかし、最も心を揺さぶられるのが「Weather」である。まるでこの曲は、絶望の淵にいるアーティスト(仮託された他者のことを歌う場合もあるかもしれない)と天候がリンクするように、まるで終わりのない深い霧や靄の中を歩くような茫漠とした感覚が歌われる。
哀感のあるエレクトリック・ピアノの演奏、その悲しみを引き立てるようなストリングス(Violinのレガートを中心にCelloのピチカートも入る)、しかし、そういった悲しみに飲まれまいとするシンガーの歌声が、都会の雑踏で知られざる生活を送るシンガーソングライターの写し身になっている。それがシンガー自身が述べているように、リアリティがあるがゆえ、心を揺さぶるものがある。しかし、その悲しみと涙を飲み干すように、アルバムのクローズでは再び活力を取り直す。「Seasons」ではまたひとつ季節が一巡りし、再びゆっくりと前に進んでいく人間のたくましさが歌われる。
82/100
「Books」
▪Ruth Lyonのニューアルバム『Poem & Non Fiction』はPink Laneから本日発売。ストリーミングはこちらから。
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| ©︎Hugo-Winder- Lind |
ブライトンを拠点とする4人組、The New Evesが、2025年8月1日にトランスグレッシヴ・レコードからリリースされるデビュー・アルバム『The New Eve Is Rising』からの最新シングル「Cow Song」をリリースした。(ニューアルバムのプレセーブはこちら)
ブライトンの新進グループによるニューシングルは、ザ・フーの「Baba O' Riley」、メレディスモンク、ケルト民謡の融合体である。開放的で新鮮な音楽を体感できるはずだ。
即興ジャムから生まれたこの曲は、ボニーという名の牛がいる野原でレコーディングされた。この曲は、スウェーデンの牧歌的な伝統であるクルニング(山を越えて牛を呼ぶために使われる、女性主導の力強いボーカル・テクニック)に触発された。バンドは自分たちのボーカル・パワーに身をゆだね、心に残るような素朴な力強さを表現している。 この曲は、BBCラジオ6ミュージックでヒュー・スティーブンスが初演した。
バンドはニューシングルについて説明している。
「"カウ・ソング "は、大きな山の風景と、その中に入り込み、ただ歩き去り、さまようことへのあこがれについての歌だった。 牧畜の歌でもある。 そのリズムは、動物と一緒に歩いているような、より正確には牛と一緒に歩いているような感じがする。
「スウェーデン(や他の国)には、牛を山の中の夏の牧場(fäbod)まで連れて行くという非常に古い伝統があります。これは女性と女の子だけの仕事であり、彼女たちは夏の間ずっと山の中で家畜と一緒に過ごすことで、彼女たちと家畜、そして風景の間にとても特別な絆が生まれた」
「この習慣には、とてもエキサイティングな音楽の伝統がある。 彼女たちは「クルニング」と呼ばれる特別な発声法を用いて、お互いに、山を越えて動物たちとコミュニケーションをとる。 それはとても美しいし、声も大きい! これは、私たちに新しい大きなボーカルの使い方を促した。 私たちは自分たちが大きな声を出すことを許したし、いろいろな意味で解放的だった」
「この曲でとても特別なことは、最初の部分が実際に野原で録音されたということだ。 彼女の鳴き声がかすかに聞こえるかもしれない。 彼女はウェールズのロックフィールドに住んでいて、そこでこのアルバムの大部分が録音されたんだ」
ザ・ニュー・イヴの現在のラインナップはヴァイオレット・ファラー(ギター、ヴァイオリン、ヴォーカル)、ニーナ・ウィンダー=リンド(チェロ、ギター、ヴォーカル)、ケイト・メイガー(ベース、ヴォーカル)、エラ・オーナ・ラッセル(ドラムス、フルート、ヴォーカル)。
グレート・エスケープでの傑出したセット(『UNCUT』、『CLASH』が同フェスティバルのベスト・アクトのひとつに選んだ)から間もないザ・ニュー・イヴスは、ロンドン(イースト)、ブリストル、リバプール、ノッティンガムのラフ・トレード店、そして地元ブライトンのレジデント店でのインストア・パフォーマンスでアルバム発売を祝う。
ニュー・イヴスは、10月7日にロンドンのホクストンホール、9日にブライトンのコンコルド2での公演、ウィルダネス、エンド・オブ・ザ・ロード、ピッチフォーク・パリでのフェスティバル出演、ブラック・カントリー、ニュー・ロードとの共演など、9月から10月にかけてヘッドラインツアーも行う。 ツアーの全行程は以下より。
「Cow Song」
The New Eves 「Cow Song」-New Single
Listen/Steam: https://transgressive.lnk.to/cowsong
◾️The New Eves 2025 Live dates:
August 1st - Rough Trade East, London, UK - instore
August 2nd - Rough Trade, Bristol, UK - instore
August 5th - Rough Trade, Liverpool, UK - instore
August 6th - Rough Trade, Nottingham, UK - instore
August 8th - Resident, Brighton, UK - instore
July 24th - 27th - Latitude Festival, Suffolk, UK
July 31st - Aug 3rd - Wilderness Festival, UK
August 30th - End of The Road Festival, UK
September 15th - Hare and Hounds 2, Birmingham, UK
September 16th - Hyde Park Book Club, Leeds, UK
September 18th - Barrowland, Glasgow, UK [w/ BCNR]
September 19th - Fat Sams, Dundee, UK [w/ BCNR]
September 20th - The Glasshouse, Gateshead, UK [w/ BCNR]
September 22nd - Bristol Beacon, Bristol, UK [w/ BCNR]
September 23rd - The Tramshed, Cardiff, UK [w/ BCNR]
September 24th - Corn Exchange, Cambridge, UK [w/ BCNR]
September 27th - The Castle, Manchester, UK
October 3rd - The Old England, Bristol, UK
October 7th - Hoxton Hall, London, UK
October 9th - Concorde 2, Brighton, UK
November 7th - Pitchfork Festival, Paris, France
Brighton-based four-piece The New Eves - Violet Farrer (guitar, violin, vocals), Nina Winder-Lind (cello, guitar, vocals), Kate Mager (bass, vocals), and Ella Oona Russell (drums, flute, vocals) - today release “Cow Song”, the latest single from their anticipated debut album, The New Eve Is Rising, arriving 1 August 2025 via Transgressive Records (pre-save here).
The new single by this emerging Brighton group is a fusion of The Who's "Baba O' Riley," Meredith Monk, and Celtic folk music. You will experience music that is open and fresh.
A song born from an improvised jam and recorded partly in a field with a cow named Bonnie, “Cow Song” explores themes of liberation, landscape and wanderlust. Inspired by the Swedish pastoral tradition of kulning - a powerful female-led vocal technique used to call cattle across the mountains - the track sees the band lean into their own vocal power with haunting, elemental force. The song was premiered by Huw Stephens on BBC Radio 6 Music.
The band explains here:
““Cow Song” was a song about big mountainous landscapes and the longing to enter them, to simply walk off, to wander. It is also a herding song.
The rhythm felt like you were walking with animals, or more precisely, with cows. In Sweden (and other countries) there is a very old tradition of walking your cattle to a ‘summer farm’ (fäbod) in the mountains.
This was a job for the women and girls only and they would stay with the animals in the mountains all summer which created a very special bond between them, the animals, and the landscape. There is a big and very exciting musical tradition surrounding this practice.
The women would use a special vocal technique called ‘kulning’ to communicate with each other and with the animals across the mountains. It’s a very beautiful thing and it’s loud! This inspired us to use our voices in a new and bigger way. We allowed ourselves to be loud and that was liberating in many ways.
A very special thing about this song is that the first part was actually recorded in a field- being sung to a cow named Bonnie. You may be able to very faintly hear her mooing. She lives at Rockfield in Wales where the majority of this album was recorded.”
"This Brighton quartet make what feel like trad folk songs performed by a ferocious rock band" - Rolling Stone UK
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サンフランシスコを拠点とするアンビエントミュージック・プロジェクト、セレスティアル・トレイルズ(Celestial Trails)は、2024年のデビューアルバムに続いて、2ndアルバム『Observation of Transcendence』を先月リリースしました。このアルバムは、制作者の地元であるシスコ、旅行地のハワイの2箇所でレコーディングが行われ、フィールド録音が含まれています。
エレクトリックというよりも環境音楽に傾倒したサウンド。鳥の声や波音のサンプリングが入ったり、シンセによるモーフィングされたパッドでコーティングされている。アルバムの二曲目「Pacific In Tender Motion」では賛美歌のように精妙なシークエンスが登場します。昨年、制作者が明かしたように、”音楽の波の流れを作る”というコンセプトがより現実的に。セレスティアル・トレイズの環境音楽は癒やしをもたらし、そして思索的な主題が盛り込まれています。
今回、簡単にプロデューサーにセカンドアルバムの魅力についてPRしていただきました。 その中には”人間と自然の共存”という未来への提言が織り込まれている。下記よりエピソードをお読みください。
ーーまず、先月リリースされた『Observation of Transcendence』の制作コンセプトとレコーディングの過程について教えてくださいますか。
デビュー・アルバム『Celestial Trails』がリリースされるとすぐに、次のアルバムのことを考えていました。 『Observation of Transcendence』のコンセプトは、ハワイを訪れている間に具体化し始めました。インスピレーションの源は太平洋、その静けさ、広がり、そして環境音楽の伝統から学んだ水辺で感じる深い落ち着きでした。
このアルバムには私の作曲した曲が収録されています。そのなかでも『Rapture of Deep Blue』は私が最初に書いた曲で、その後の全般的な制作プロセスの土台となりました。 もうひとつの重要なレイヤーはフィールド・レコーディングでした。 カリフォルニアの海岸沿いやハワイ諸島の自然をゆったりとハイキングしながら、波や鳥や風をサウンド・レコーダーに収めました。さらに、 鏡の反対側は、ドローン、テクスチャー、サウンドスケープといった音の建築物です。
ーーアルバムのタイトルは作品の評価すら規定してしまう時があるようです。新作のタイトル「超越の観察」はルネ・デカルト風の哲学的な意味合いがありますね。 なぜこのタイトルを選んだのでしょうか。
アンビエント・ミュージックを作る人、聴く人なら誰でもこの感覚を知っていると思います。 リスナーや作曲家という観察者がいて、それはあなた自身で、観察されているのは音楽なのです。 音楽を集中して聴き続けていると、観察者が消え、観察という経験だけが残る瞬間が来ます。
その瞬間、あなたはもう存在せず、音楽さえも存在しません。 存在するのは、音楽とのつながりだけで音楽と完全に一体化している。 これは素晴らしい瞑想体験ではないでしょうか。このアルバムは、これらすべての超越的なアイデア、超越的なコンポジション、超越的なサウンドの集合体なんです。
ーーあなたのセカンドアルバムには、ハワイでのフィールドレコーディングが含まれていますよね。ハワイでのレコーディングはどうでしたか。滞在中に印象的な体験はありましたか。
私にとってハワイは本当にスペシャルな場所です。 そこにある太平洋は、自分の中に深く響いてくる。 豊かな自然に囲まれて、心が軽くなることが多かったですね。
印象的な瞬間はたくさんありましたが、ひとつ印象に残っている出来事があります。 ハイキングの途中で休憩をとり、穏やかな気持ちになっていると、突然、強い風が木々の間を吹き抜け、数粒の軽い雨粒が顔に触れ、数秒後に太陽が戻ってきた。 儚く美しい瞬間で、楽しい状態の中で火花を散らしたみたいでした。 その思い出をわすれないように詳細に日記に書いたくらいでした。
それから地元のサンフランシスコに戻ったとき、その経験を音楽にしたいと思い、『Pacific in Tender Motion』の構想が固まりました。
ーーさらに、アルバムの中には、波の音と太陽の光を描写するような録音を見つけることが出来ました。これは描写的な音楽かもしれないと思いました。 あなたはどうお考えですか?
その通りです。 このアルバムの各トラックは、海辺の晴れた日を反映したもので、作曲、録音、編集、ミキシングのプロセスは一種の瞑想に近かった。 観察すればするほど、現在の地点にとどまることができる。 意識的に観察することを選択すると、いつもより多くのディテールが現れます。
時には、音そのものが棲むべき空間になることもありました。 例えば、サンフランシスコのサトロ山でフィールド・レコーディングをしていたとき、私はただ注意を向けるだけで、キツツキが発するいくつかの音に初めて気づきました。 私たち人間の未来は、自然を守り、周囲の世界に耳を澄ませ、注意して行動することにかかっているでしょう。
ーープレスリリースの中で、吉村弘のような日本の環境音楽家のパイオニアからの影響についてさりげなく触れていますね。アルバムのどんなポイントに彼らの影響が表れていると思いますか。
これらの影響は、おそらく私のトラック 「Peace」で最もはっきりと聴くことができると思います。 繰り返しのパターンが全編を貫いている一方で、ハープは2秒ほど1度だけ登場する。 同様に、ハチがサウンドスケープを一度だけ通過し、短いながらも印象的に現れます。
私が日本のアンビエント・ミュージックを好きになったきっかけは小久保隆でした。特に彼の「イオン・シリーズ」が一番好きですね。そこからさらに多くのアーティストを探求するようになって、やがて吉村弘の音楽に出会いました。 それがきっかけで、細野晴臣、磯田健一郎、芦川聡をはじめとする、その他の環境音楽の重要人物の作品に深く入り込むようになりました。
ーーずばり、セカンドアルバム『Observation of Transcendence』の聴きどころはどんな点にありますか?
私は太平洋に面した街サンフランシスコに住んでいます。太陽の光と自然、そして人々の温かさに囲まれて日々暮らしています。 とても幸運なことに、私は海の存在を直接体験することができました。このアルバムを通して、その一部をリスナーの皆さんと分かち合いたいと思ってます。
私たちは、ストレスの多い不確かな時代を生きています。そして、そのような時代こそ、内なる平和をいちばん必要としているんです。 このアルバムは、リスナーが穏やかさと回復力を取り戻す手助けをすることを意図しています。じっくりと耳を澄ますことで、サウンドスケープの中にある微妙な構造を捉えることができ、それが''超越の思考''を刺激することを願っています。
ーーお忙しい中、お答えいただき、ありがとうございます。今後のアクティビティにも期待しております。
【Episode in English】
ーーFirst, could you tell us about the concept behind the production of “Observation of Transcendence” and the recording process?
As soon as the debut Celestial Trails album was released, I already found myself thinking about the next record. The concept for Observation of Transcendence really started to crystallize during my visit to Hawaii.
ーーThe inspiration is the Pacific Ocean, its tranquility, expansiveness, and the deep sense of calm I feel by the water, drawing from the tradition of environment music.
The album features my compositions, with Rapture of Deep Blue being the first piece I wrote and the foundation for what followed. Another layer is the field recordings. I captured waves, birds, and wind along the California coast and across the Hawaiian Islands during my nature hikes, on my sound recorder. The other side of the mirror is the sonic architecture: the drones, textures, soundscapes.
ーーSometimes the title of an album determines the evaluation of a work. The title of your new album, “Observations of Transcendence,” has a philosophical connotation in the style of René Descartes. Why did you choose this title?
Anyone who makes or listens to ambient music knows this feeling. There's this observer, the listener or the composer, that's yourself, and the thing that is being observed is music. As you keep on listening to music there comes a moment in which the observer disappears and there's only the experience of observation left.
You don't exist anymore, even the music doesn't exist anymore. The only thing that exists is your connection to the music or you'll be coming one with the music. It is this great meditative experience. The album is a collection of all these transcendent ideas, transcended compositions and transcendent sounds.
ーーYour second album includes field recordings in Hawaii. How did you feel about recording there? Were there any memorable experiences during your stay?
Hawaii is a truly special place. The Pacific there resonates deeply within you. Surrounded by an abundance of nature, I often felt very light.
There were many memorable moments, but one stands out. During a hike, we took a break, and I was feeling very peaceful. Suddenly, a strong wind swept through the trees, a few light raindrops touched my face, and then, just seconds later, the sun returned. It was a fleeting, beautiful moment, like catching sparks in an already joyful state. I held onto that memory, even journaled it in detail.
When I returned to San Francisco, I wanted to translate that experience into music. That’s how Pacific in Tender Motion came to life.
ーーFurthermore, in this album, I found recordings that seem to describe the fresh sound of the waves and the fresh light of the sun. I thought this might be descriptive music. What do you think??
Exactly. Each track on this album reflects a sunny day by the ocean, and the process of composing, recording, editing, and mixing them was a form of meditation. The more I observe, the more I stay in the present. Whenever I make a conscious choice to observe, more details appear.
Sometimes, sound itself becomes a space to inhabit. For example, while field recording on Mount Sutro in San Francisco, I noticed some sounds woodpeckers make for the first time, simply by paying attention. Our future as humans depends on protecting nature, listening closely to the world around us, and acting with care.
ーーIn press release, you mentioned the influence of pioneering Japanese environmental musicians such as Hiroshi Yoshimura. Where in the album do you see their influence represented?
You can probably hear these influences most clearly in my track "Peace." Repeating patterns run throughout, while the harp appears only once for about two seconds. Similarly, a bee passes through the soundscape just once, making a brief but memorable appearance.
My love for Japanese ambient music began with Takashi Kokubo, especially his Ion Series, which I love the most. From there, I started exploring more artists and soon discovered Hiroshi Yoshimura, whose music was a revelation. That led me to dive deeper into the works of Haruomi Hosono, Kenichiro Isoda, Satoshi Ashikawa, and other key figures in environmental music.
ーーWell, what do you hope listeners will enjoy most about the second album?
I live in a city by the Pacific, surrounded by sunlight, nature, and the warmth of its people. I've been fortunate to experience the ocean’s presence firsthand, and through this album, I hope to share a piece of that with listeners.
We are living through stressful and uncertain times, and it’s in these moments that we need our inner peace the most. This album is meant to help listeners reclaim that sense of calm and resilience. By listening closely, you can catch the subtle structures within the soundscapes, which I hope will inspire thoughts of transcendence.
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| Photo:Jaxon Whittington |
ロサンゼルスの4人組、Rocketは、NME、Dork、Rolling Stone、Alternative Press、Consequenceに大注目され、8月にはスマッシング・パンプキンズのゲストとしてツアーを行い、彼らのアルト・ロック、シューゲイザー、グランジのキネティックなカクテルをイギリスの大観衆に広めようとしている。
ロケットは2025年第3弾となる新曲「Crossing Fingers」を発表し、快進撃はまだまだ続く。メロディアスなアルトロックソングは壮大な世界観を構築する。ロサンゼルスで撮影されたと思われるミュージックビデオとこの上なくマッチしている。新曲のストリーミングはこちらより。
ヴォーカル/ベーシストのアリシア・タトルの夢のような歌声の幽玄な美しさと、音の壁を打ち砕くようなインストゥルメンタルの攻撃的な強さの間で渦巻く「Crossing Fingers」は、バンドの急成長をさらに加速させるだろう。 この曲は、バンドが作曲し、ギタリストのデジー・スカリオーネがプロデュースした。
アリシアは言う。「『Crossing Fingers』は、誰かとのパートナーシップに深くのめり込み、すべてを台無しにする恐怖の重みに耐える物語。 相手のために変わることは自分を犠牲にすることだとわかっていながら、相手のために変わりたいという気持ちを抑えきれない。 何年も何年もかけて二人が一緒に成長できることを望みながら、それが自分にとって可能かどうかさえわからない。 時間が解決してくれる」
ロケットは2025年、高い評価を得たデビューEP「Versions of You」のリイシューと初CD化、初ヴァイナルプレスで勢いづいた。 新曲「Take Your Aim」、そして高らかにハーモニーを奏でる「One Million」が追加され、その勢いはさらに加速した。
バンドのイギリスでのスケジュールは、スマッシング・パンプキンズとの日程に加え、ブリクストン・ウィンドミルのヘッドライン・ショーとグリーン・マン・フェスティバルのセットが加わる。 10月から11月にかけては、北米ツアーが予定されている。
ロケットは、アリシア・タトルの将来の夢となった。 彼女は10代の頃、将来有望なダンサーだったが、脊椎損傷によりその運命を絶たれた。 代わりに彼女はデジー・スカリオーネと組み、そのエネルギーをスマッシング・パンプキンズやマイ・ブラッディ・ヴァレンタインのようなドリーミーで爆発的なギターのテクスチャーとフガジやヘルメットのような噛み応えを併せ持つ音楽作りに注いだ。
2人は、ギタリストのバロン・リンズラーと幼なじみのドラマー、クーパー・ラドメイドと共にロケットを完成させ、パンデミック時代に執拗なジャムを始めた。 ライヴをすることはできなかったが、その時間は、何年も一緒にツアーを行ってきたバンドが共有する音楽的テレパシーを浸透させた。地元のガレージセールで1970年代のヤマハPM-1000ミキサーコンソールを偶然手に入れたことが、デビューEP「Versions of You」をDIYレコーディングするきっかけとなった。
このEPは、Pitchfork、Rolling Stone、Stereogum、Brooklyn Vegan、Paste、Consequenceから高い評価を得た。 この勢いに乗って、バンドは2024年のほとんどをツアーで回った。
ピクシーズのフランク・ブラック、ライド、サニー・デイ・リアル・エステート、シルバーサン・ピックアップスといった象徴的なバンドや、ジュリー、バー・イタリア、ホットラインTNTといった同業バンドのオープニングを務めた。バンドは、ピッチフォーク・ロンドン、パリ、バンバーシュート、ベスト・フレンズ・フォーエバーなど、世界中のフェスティバルのステージに登場した。
「Crossing Fingers」
Tour Date:
AUGUST
8th - Gothenburg, Way Out West Festival
10th - London, Gunnersbury Park (with The Smashing Pumpkins)
11th - London, Brixton Windmill
12th - Halifax, The Piece Hall (with The Smashing Pumpkins)
13th - Scarborough, Open Air Theatre (with The Smashing Pumpkins)
14th - Colchester, Castle Park (with The Smashing Pumpkins)
16th - Brecon Beacons, Green Man Festival
OCTOBER
27th - Phoenix, AZ, Rebel Lounge
30th - Denton, TX, Rubber Gloves
31st - Austin, TX, Night 1, Mohawk (indoors)
NOVEMBER
3rd - Nashville, TN, drkmttr
4th - Atlanta, GA, Aisle 5
6th - Washington, DC, DC9
7th - Philadelphia, PA, Warehouse on Watts
8th - New York, NY, Baby's All Right
11th - Toronto, ON, The Garrison
13th - Columbus, OH, Ace of Cups
14th - Chicago, IL, Schubas Tavern
15th - Minneapolis, MN, 7th St Entry
18th - Seattle, WA, Barboza
19th - Portland, OR, Polaris Hall
21st - San Francisco, CA, Bottom of the Hill
22nd - Los Angeles, CA, The Roxy
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Goat Girl(ゴート・ガール)がEP「Below The Waste - Orchestrated」のリリースを発表した。サウス・ロンドンのバンドは昨年、16曲入りの魅力的なリリース『Below The Waste』で復活を遂げた。文字通り、新作EPは前作のオーケストラを交えての再構成となる。
新作EP「Below The Waste - Orchestrated」は、アルバムからの4曲を新鮮な視点から捉えた、独特のテイクである。
トータル・リフレッシュメント・センターでシド・ケンプ(キャロライン、サーストン・ムーア)がレコーディングとミックスを行い、ハーヴェル・ビレル(ランカム、ブラック・ミディ)がマスタリングを担当した。 バンドはその後、アガ・ウジマとスロー・クックドをフィーチャーしたDIYチェンバー・アンサンブルと部屋でライブ・レコーディングを行った。
間もなくリリースされるこのEPは、「sleep talk (chamber ensemble)」で幕を開ける。アレンジは美しく、ゴートガールのソングライティングから新鮮なニュアンスを引き出す。このリリースには、マテオ・ヴィラヌエヴァ・ブラントとコンラッド・マガンによるセッションの親密な映像が添えられている。
「Below The Waste」
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アメリカの人気カントリーシンガーのマーゴ・プライスがニューアルバム『Hard Headed Woman』を発表。シングル「Don't Let the Bastards Get You Down」とビデオを公開した。 アルバムは8月29日にLoma Vistaからリリースされる。
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ニューヨークのシンガー・ソングライター/プロデューサーでもあるハンナ・ジャダグ(Hannah Jadagu)が、R&Bエレクトロポップの新曲「My Love」で帰ってきた。
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| ブライアン・ウィルソン 『ペット・サウンズ』のレコーディング(1966) |
ビーチ・ボーイズの創始者であり、ソングライターの中心人物であったブライアン・ウィルソンは、初期のヒット曲の数々で、美しい若者たち、速い車、果てしなく続くサーフィンの楽園としてのカリフォルニアの美しきファンタジーを体現し、彼らを1960年代で最も人気のあるアメリカのロック・グループに引き上げた。ワシントンポストによると、遺族は公式ウェブページで訃報を発表したが、それ以上の情報は明らかにしていない。
ブライアン・ウィルソンは、ポップ・ミュージックが芸術として受け入れられる原動力となった最も重要な人物の一人であり、しばしばクリエイティブな天才として賞賛される。ブライアン・ウィルソンは、初期のサーフ・ロックの名曲から1960年代半ば以降の複雑なレコーディングまで、ビーチ・ボーイズのほぼすべての有名曲の作曲を手がけた。
カリフォルニア州イングルウッドで生まれたブライアン・ウィルソンは、1960年代初頭に兄弟のデニスとカール、従兄弟のマイク・ラヴ、友人のアル・ジャーディンとともにビーチ・ボーイズを結成。 1963年、彼らはシングル「Surfin' U.S.A.」で初のメジャー・ヒットを放った。
このグループのカタログには、「Surfer Girl」、「Fun, Fun, Fun」、「I Get Around」、「Help Me, Rhonda」、「California Girls」、「Good Vibrations」といった不朽のヒット曲が収録されている。
しかし、これらの曲はウィルソンの芸術的な深みと革新性を示唆したに過ぎなかった。 ヴォーカル・ハーモニー、音楽アレンジ、スタジオ・プロダクションの才能に恵まれたブライアン・ウィルソンは、当時23歳になったばかりだったが、史上最も有名なポップ・アルバムの1枚を生み出す原動力となった。「God Only Knows」、「Sloop John B」、「Wouldn't It Be Nice」を含むビーチ・ボーイズの1966年リリース『Pet Sounds』である。
ウィルソンは、『Pet Sounds』はビートルズの分水嶺となった1965年のアルバム 『Rubber Soul』にインスパイアされた部分があると語っており、ポール・マッカートニーは、『Pet Sounds』はコンセプトアルバムの先駆けで、ビートルズの画期的な1967年のアルバム『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』に大きな影響を与えたと明言している。
2004年、アメリカ議会図書館は、ポップミュージックのパンテオンにおけるその地位を讃えるため、『ペット・サウンズ』を全米レコード登録簿に追加。ウィルソンのビーチ・ボーイズの最後のアルバム『That's Why God Made the Radio』は、バンド結成50周年と同時に2012年にリリースされた。
晩年はソロ活動に専念した。 2021年11月にリリースされた最新スタジオ・アルバム『At My Piano』では、ビーチ・ボーイズの名曲の数々をピアノ・ソロで演奏している。 彼は、1999年からソロ・アーティストとしてオフ・オンリーのツアーを行った。
彼の最後のツアー出演は、80歳を迎えた1ヵ月後の2022年7月に行われたバンド、シカゴとのジョイント・パフォーマンスであった。
ウィルソンは生涯に12枚のソロ・スタジオ・アルバムをリリースし、さらにビーチ・ボーイズと20数枚のスタジオ・アルバムを発表した。 また、『アメリカングラフィティ』にも彼らの楽曲は使用された。
2021年の『Brian Wilson: 2021年の『Brian Wilson: Long Promised Road』、2004年の『Beautiful Dreamer』、 2021年の『Brian Wilson: Long Promised Road』、2004年の『Beautiful Dreamer: Brian Wilson and the Story of 'Smile'』、1995年の『Brian Wilson: I Just Wasn't Made for These Times』である。
1988年にザ・ビーチ・ボーイズとともにロックの殿堂入り、2000年にソングライターの殿堂入り、2007年にケネディ・センター名誉賞受賞など、数々の功績を残している。
こぼれ話としては、ウィルソンは学生時代、それほど音楽の成績が良くなかった。数十年ものち、当時の音楽教師は、昔の誤りを認め、ブライアンの音楽的な功績を称えるため、最高の評価を与えることになった。
ウィルソンの作曲家としての素晴らしさは、音感の良さ、ボーカルハーモニーの調和的な美しさにあった。とりわけ、当時のコーラスグループやドゥワップのサウンドをポップソングに結びつけた功績はあまりにも大きい。ロック史の不朽の傑作『ペット・サウンズ』を聴くと明らかだ。
Phoebe Rings 『Aseurai』
Label: Carpark(日本国内ではP-Vineより発売)
Release: 2025年6月6日
Review
フィービー・リングスは2019年ニュージーランド/オークランドで活動を開始した。当初はジャズスクール出身のリード・シンガー兼キーボーディストのチェ・クリスタルのソロプロジェクトとしてスタートした。現在はサイモン・カヴァナー-ヴィンセント(ギター)、ベン・ロック(ベース)、アレックス・フリーア(ドラム)を加えた4人編成のポップバンドとして活動している。
フィービーリングスのデビューアルバムは、西海岸のソフィスティポップに呼応するようなサウンドで、AOR、ジャズ/ボサノヴァが盛り込まれている。これらにレーベルの紹介の通り、ドリームポップの幻想的な感覚が掛け合わされ、聴きやすく軽やかなポピュラーワールドが構築される。
例えば、ソフィスティポップというと、マグダレナ・ベイのようなサウンドを思い浮かべる人もいるかもしれませんが、フィービー・リングスのサウンドはよりスタンダードで、それほどエキセントリックな感覚はなく、万人向けといえるのではないでしょうか。フラットでジャジーなポップソングとして気軽に聴き、楽しむことが出来る。フィービー・リングスのメンバーは元々ニュージランド国内の大学でジャズを専攻していたことからもわかる通り、ジャズのスケールも含まれている。
ボーカルのクリスタル・チョイの声は韓国の少し前のポップス、もしくは日本のシティポップに近い雰囲気を持つ。 ただ、必ずしも回顧的なサウンドの一辺倒にはならず、現代的なサウンドも盛り込まれている。そして、シンセサイザーの演奏もこのバンドの最大の持ち味ですが、その一方、ファンク/R&Bの軽妙なリズムをもたらすベン・ロックの存在は大きい。バンドの全体的なサウンドを底上げし、聴き応えある内容としている。さらに最後にメンバーに加入したドラムのアレックスも楽曲全体に軽快なリズムをもたらしている。しなやかなドラムはライブステージの見どころになるでしょう。
ジャジーなサウンドは本作の始めから炸裂している。韓国語のタイトル曲「Aseurai」は空気のような意味で、アンビエンスに近いニュアンスを持つ。大きな存在感はないけれど、そこになくてはならない存在という意である。この韓国語の文脈に呼応するような形でアンニュイで、メロウなR&Bタイプのシンセ・ポップソングが展開される。エレクトリック・ピアノの静かな弾き語りで始まり、そして、 音階的なボーカルがドラム、ベースと組み合わされ、アンサンブルとしての性質を強める。金管楽器のように鳴り渡るエレピ、ベース、ドラム、そしてボーカルが高低の音域に散らばめられ、きらめくような心地よいシンセ・ポップ・ワールドを構築していく。また、ソフィスティポップの一環である渋谷系(Shibuya- Kei)のサウンドも反映されており、ムーグシンセのようにユニークなふわふわしたサウンドがこの曲に深みをもたらしている。転調の巧みさ、そしてファンキーなベースがこれらのサウンドにハネやノリを与えている。
クリック(メトロノーム)で始まる「Not A Necessary」は、ボサノヴァとドリーム・ポップを結びつけたサウンド。前曲「Aseurai」のメロウな雰囲気を受け継ぎ、 アンニュイな陽気さを体現している。メロトロンの音色が登場したり、トリッピーなシンセの音色が織り交ぜられ、色彩的な感覚を持つ(多彩な音階が散りばめられている)。これらのカラフルなポップソングは西海岸の70年代のバーバンクサウンドと合致し、現代と古典の間をスムースに横断している。これらのサウンドは現時点のフィービーリングスの代名詞ともいえ、海岸のポップサウンドの象徴にもなっている。ニュージーランドのベイサイドの陽気さをポップソングに盛り込む。この曲の後半では、アンサンブルが白熱して、クリスタル・チョイのボーカルは神秘性を持つにいたる。
70年代に流行ったフュージョンジャズからの影響も含まれる。そしてフィービーリングスの持ち味は男女のツインボーカルである。四曲目の「Get Up」では、ファンクサウンドをベースに細野晴臣やYMOライクなテクノ・ポップが繰り広げられる。こういった曲はアルバム単位で音楽のバリエーションを付与し、なおかつまたダンサンブルな音楽的な印象をもたらしている。この曲のボーカルはラップからの影響を元に、それらをシンセポップと結びつけている。対して、アルバムの中で最もドリームポップの空気感が強まるのが、五曲目の「Playground Song」です。ボサノヴァ、フォーク、ヨットロック、インディーポップをクロスオーバーし、ボーカルにスキャットやジャズのスケールや音階を付加している。また、ヴィンセントのウージーなギターもメロウなムードを生み出します。この曲では、ボサノヴァの典型的なリズムやフルートを組み合わせ、アフロジャズとトロピカルを結びつけるような空気感が強調される。楽園的なムードを漂わせるうっとりしたサウンドで、海岸筋の夕焼けのロマンティックなムードを表現する。
1970年代の米国のファンクやR&Bからの影響を現代的なポップサウンドとして昇華させた「Fading Star」もアルバムのハイライトとなる。この曲では、ファンカデリックやEW&Fといったファンク/ディスコが、現代的なバンドの手に掛かると、どのように変化するのかがよく見えてくる。 この曲ではベースのグルーブにも注目したいですが、ギターの裏拍を重視したシンコペーションが心地よいリズム感を生み出す。ジャズに始まり、その後全般的なポップに舵を取ったフィービーリングスのアンサンブルとしての試行錯誤が明確な形になった瞬間と言える。
アルバムの後半では、クリスタル・チョイの鍵盤奏者としての閃きが、これらのポピュラーソングを縦横無尽に駆け巡る。シンセの音色の幅広さが楽曲の表情付けに反映され、カラフルな質感を持つインディーポップソングが繰り広げられる。まるでチョイはシンセの鍵盤を叩くと、玉手箱のように代わる代わる異なる音色を紡ぎ出す。それは哀感を持つものから喜びを体現するものまで幅広い。これらの音楽的な引き出しの多さは「Drifting」にも見いだせる。シティポップに近い音楽としても楽しめるに違いない。しかし、やはりというべきか、フィービー・リングスの音楽をより現代的にしているのがジャズバンドの性質である。さらに、トリッピーなシンセの音色はパーカッシヴな力学を及ぼすこともある。これらの驚きに満ち溢れたキラキラしたポップソングは果たしてライブステージでどんなふうに聞こえるのでしょうか。
アルバムの後半では、シンセポップによるバラードソング「Blue Butterfly」も聴き逃がせません。この曲では、よりドラマティックなバラードを書こうという意識が明確化された瞬間である。
本作はレディオヘッドのオマージュのように聞こえる「Goodnight」で締めくくられる。バロックポップをエレクトリック・ピアノの弾き語りを通じて体現したこの曲は、中盤で美麗なハーモニーを描きながら、アルバムはエンディングへと向かっていく。次作では、音楽に拠るストーリーテリングの性質がより大きな成果になって帰ってくるかもしれません。韓国のポップや日本のシティポップを盛り込んだドリーミーなポップソング「Aseurai」、ヨットロック/ソフィステイポップソング「Playground Song」をフィービーリングスの入門曲としておすすめします。
82/100
「Playground Sound」
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デヴィッド・バーン(David Byrne)がニューアルバム『Who Is The Sky?』を発表し、そのファーストシングル「Everybody Laughs」のミュージックビデオを公開した。
元トーキング・ヘッズのフロントマンは、新しいツアー日程も発表した。 「Who Is the Sky?」は、セント・ヴィンセント、パラモアのヘイリー・ウィリアムス、ザ・スマイルのトム・スキナーが参加し、9月5日にマタドールからリリースされる。
キッド・ハープーン(ハリー・スタイルズ、マイリー・サイラス)がアルバムをプロデュースし、ニューヨークを拠点とする室内アンサンブル、ゴースト・トレイン・オーケストラのメンバーが楽曲をアレンジした。 バーンの最後のアルバムは2018年の『アメリカン・ユートピア』で、ブロードウェイ・ショーとなり、スパイク・リー監督のパフォーマンス映画にもなった。
"デヴィッド、君は "みんな "という言葉をよく使うね "って知り合いが言ったんだ。 私たちが知っているニューヨークの生活を人類学的に見るためにそうしているのだと思う」とバーンはプレスリリースで語っている。 「誰もが生き、死に、笑い、泣き、眠り、天井を見つめる。 みんながみんなの靴を履いている。みんながそうするわけじゃないけど、僕はそうしてきた。 特に最後の方では、セント・ヴィンセントと私が一緒に大声を出して歌うんだ。 音楽は、相反するものを同時に保持することができる。 今年の初めにロビンと一緒に歌ったときに、そのことに気づいた。 彼女の歌は悲しいことが多いけど、音楽は陽気なんだ」
バーンはゴースト・トレイン・オーケストラのライブを見て、彼らをこのアルバムに参加させる気になった。 ゴースト・トレイン・オーケストラのリーダーであるブライアン・カーペンターは、「デヴィッドがいくつかのデモを送ってきて、オーケストラのアイデアをまとめてほしいと頼んできたんだ。 カーティス・ハッセルブリングと私は、チャイナタウンの小さなリハーサル・スペースで最初にリハーサルした曲である'My Apartment Is My Friend'を含め、彼の曲をゴースト・トレイン用にアレンジしたラフ・ドラフトをいくつかすぐに書いた。 あの曲で彼が初めて私たちと一緒に歌っているのを聴いたときは、本当に信じられなかった」。
バーンはその後、共通の友人から紹介されたパーティーでキッド・ハープーン(別名トム・ハル)と出会った。 「パーティーでいろいろなことが起こることもある」とバーンは言う。 「レコーディングができるだけいい音であることを確かめたかった。 外部の耳はとても役に立つ。 私が知っている何人かのアーティストはキッド・ハープーンと仕事をしたことがあり、それらのレコードはとてもいい音だと思った。
キッド・ハープーンはこう付け加えた。 「これらの曲は個人的なものだが、人生全般に対するデヴィッド独自の視点が盛り込まれている。 Everybody Laughs'のデモを聴きながらニューヨークを歩くのは、とても楽しいものだった。 デヴィッドについて多くの人の共感を呼んでいるのは、彼がジョークに参加していることだ。 彼はすべての不条理を理解し、これらの個人的な観察はすべて彼の視点なんだ」
「この歳になると、少なくとも僕にとっては、"人がどう思おうが知ったこっちゃない "という態度が生まれるんだ。 もう自分が誰なのか、自分が何をしているのか、なんとなくわかっているからこそ、コンフォートゾーンから一歩踏み出すことができるんだ。 とはいえ、新しい曲のセットは、どの曲でさえも、新しい冒険なんだ。 すべてのコラボレーションがうまくいくとは限らないが、うまくいったときは、私がやろうとしていることを明確に伝えることができたからだと思う。 彼らはうまくいけばそれを理解し、その結果、私たちは今、同じ未知の場所に向かうために一つになろうとしている」
「Everybody Laughs」
「She Explains Things to Me」
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Taking Headsのデヴィッド・バーンは、7年ぶりのソロアルバム『Who Is The Sky?』の最新プレビューとして「She Explains Things to Me」を発表した。この新曲は華々しいホーンがファンファーレのように鳴り響く祝福的なポップソング。ブリット・ポップにも近いテイストがある。
「She Explains Things to Me」は、レベッカ・ソルニットの著書『Men Explain Things to Me』に部分的にインスパイアされたという。『Who Is the Sky? 語り手の不思議な内的独白を通して、バーンはここで、男性が女性の考えや視点を否定する方法について考察している。
「友人(たいていは女性の友人)が、映画の中で登場人物の間で起こっていることを、私よりもずっと早く察知しているような様子に何度も驚嘆したものだ。 詩を理解することもあるけれど、助けが必要なこともある。 ソルニットの『男は私に説明する』という本にインスパイアされたとはいえ、大きな違いがある」
後にブロードウェイ・ミュージカルやHBO映画としてヒットした、バーン絶賛の2018年アルバム『アメリカン・ユートピア』の続編となる『フー・イズ・ザ・スカイ?』は、ニューヨークを拠点とする室内アンサンブル、ゴースト・トレイン・オーケストラのメンバーによって12曲がアレンジされ、パラモアのヘイリー・ウィリアムス、セント・ヴィンセント、ザ・スマイルのドラマー、トム・スキナーらが特別ゲストとして参加している。
デヴィッド・バーンは2025年から2026年にかけて世界ツアーを行う予定で、3月にはパリ、ベルリン、アムステルダム、ロンドン、カーディフ、グラスゴー、ダブリンなどでイギリス公演が予定されている。
「She Explains Things to Me」
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| ©Shelvin Lainz |
David Byrne(デヴィッド・バーン)がニューシングル「The Avant Garde」を公開した。次回作『Who Is The Sky』の収録曲だ。この曲では''バーン・ワールド''が炸裂している。独創性に満ちた摩訶不思議なフレーズとキャッチーなフレーズのコントラストを楽しむことができるはず。
グラミー賞受賞者のキッド・ハープーンがプロデュースし、ニューヨークを拠点とする室内アンサンブル、ゴースト・トレイン・オーケストラが編曲を担当したこの曲は、芸術のために芸術を創造するべきかどうかという考えをテーマにしており、次のような歌詞がある。「それは情熱的な人生であり、時代の先端を行くものである/それは欺瞞に満ちた重みのあるものであり、深遠な不条理である/まあ、似合うものなら何でもいい/それはアヴァンギャルドなのだ」
この曲を聴いて、"デヴィッドは自分の友人たちにデタラメを言っている "と言う人もいるかもしれないね。 しかし、私を知っている人なら誰でも、私が前衛的とか実験的と分類されるようなショーにたくさん行ってきたことをよく知っているはずだ。 エッジの効いた伝統にとらわれない作品は、私にとって大きな刺激となるんだ。
とはいえ、実績のない、根本的に新しいことに挑戦するのはリスクが高い。 リスクを伴うものは何でもそうだが、時には的を射ないこともある。しかし、それが達成されれば、感動的で知的な報酬を得ることができる。 それが、新しいもの、型破りなものを作るときに冒すリスクなんだ。
だから、意味がないこともあるけれど、完全にオリジナルなものが生まれることもある。 ゴースト・トレインのみんなとキッド・ハープーンは、私が書いた(少なくとも音楽的には)ありきたりな曲を、レッド・ツェッペリンとダーティー・プロジェクターズの邂逅のごときサウンドに仕上げてくれた。
「The Avant Garde」
「What Is the Reason for It?」
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| ©︎ Shervin Lainz |
David Byrne(デヴィッド・バーン)は今週金曜日(9月5日)に待望の新アルバム『Who is the Sky?』をリリースします。
今週、バーンはサプライズを用意していた。ヘッジファンド創業者で実業家のマラ・ガオンカーとの結婚を正式に発表している(二人は過去にバーンのインスタレーション作品『Theater of the Mind』や展覧会『The Institute Presents: Neurosociety』で共同制作経験がある)。
彼は結婚式用のプレイリストを公開し、「今週、結婚します。ゲストが素晴らしいスパイシーなディナーを楽しむ間、ほぼインストゥルメンタル曲のみで構成したプレイリストを作りました」と記した。 「歌詞は気が散る要素になり得る。特に知ってる曲だと耳が歌詞に集中してしまう。だから、希望に満ちた喜びの雰囲気を作り出しつつ、同時に無視もできるような、軽やかなインストゥルメンタルを選んでみました」という。「そのプレイリストは下記で聴けます」
バーンはまた、パラモアのヘイリー・ウィリアムズとのコラボ曲『Who is the Sky?』から別のシングル「What Is the Reason for It?」も公開した。レゲトンやサルサを混合したエスニックなポップソング。ピープル誌にウィリアムズ起用の経緯を語るバーンはこう述べています。
「アルバム制作の終盤、プロデューサーのキッド・ハーポーンと『この曲はラブソングなのか? 少なくとも愛とは何かを問う曲だ』と話していたんだよ。 なぜ、私たちはこうしたことをするんだろう? なぜ、他の人々もまたそうするのか?私たちはその本質を本当に理解しているのかな?」と。さらに「彼女がちょうど街にいたことを知っていたので、ただ『この曲で歌ってくれない?』とメッセージを送ったんだ。彼女は快諾してくれて、見事に歌い上げてくれたよ」
バーンとウィリアムズはさらに別のコラボ曲「Open the Door」も制作中だ。これはバーンがロアルド・ダールの『ツイッツ』をNetflixが映像化する際に録音した4曲のうちの1曲である。
「What Is the Reason for It?」
David Byrne 『Who Is the Sky?』
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Label: Matador
Release: 2025年9月5日
Tracklist:
1. Everybody Laughs
2. When We Are Singing
3. My Apartment Is My Friend
4. A Door Called No
5. What Is the Reason for It?
6. I Met the Buddha at a Downtown Party
7. Don’t Be Like That
8. The Avant Garde
9. Moisturizing Thing
10. I’m an Outsider
11. She Explains Things to Me
12. The Truth


















