Saint Etienne(セイント・エティエンヌ)が12月12日にヘブンリー・レコーディングスからリリースする12枚目のアルバム『The Night』を発表した。

 

バンドは1990年に結成され、サラ・クラックネル、ボブ・スタンリー、ビート・ウィッグスからなる。バンド名はフランスのサッカークラブ、ASサンテティエンヌに由来する。



日本では、1993年にNOKKOのアルバム『CALL ME NIGHTLIFE』『I Will Catch U.』に楽曲を提供している。NOKKOとのレコーディングではロンドンにある自宅スタジオに招いており、これは当時界隈で増えてきていたベッドルーム・レコーディングという手法だが、その点で先をいっていたアーティストだったとNOKKOがインタビューで振り返っている。

 

2021年に発表された『Great I've Been Trying to Tell You』は、YouTubeにアップされている90年代の曲をスロー再生して作られたリミナル・ミュージックからヒントを得ているが、『The Night』は夜明け前の静謐な世界をイメージしている。サラ・クラックネル、ボブ・スタンリー、ピート・ウィッグスは、2024年前半に作曲家兼プロデューサーのオーガスティン・ブスフィールドとこのアルバムを制作した。


「ブラッドフォードにあるガスのスタジオで、カーペットの上に寝転がって、コーヒーのマグカップを片手に、歌詞のシートやタイトルのアイデアを半分ずつ出しながら、そんなことをするのは数年ぶりだった。「前作のメロウでスペイシーなムードを引き継ぎたかったし、おそらくそれをさらに倍増させたかった。

歌、ムード、話し言葉の断片が、雨が降りしきる外を漂ったり消えたりする。暗闇の中で、あるいは目を閉じて聴きたいレコードだ。Half Light』は、夜の果て、木々の枝の間からちらつく太陽の最後の光、自然との交感、そしてそこにないかもしれないものを見ることについて歌っている。


「私たちは、起きているときと眠っているときの間にある状態を見つけようとしていたんだ」とボブは言う。「夢の空間には、半分忘れてしまったような考えや、テレビの台詞の断片、地名、通り、行ったこともないサッカー場などが漂ってくる。そのような状態にあるときは、音や半分覆い隠された記憶に対してとても受容的に感じる。レインノイズはその中を通り抜ける。夜中の2時に眠れないような頭の中のものを優しく洗い流してくれるように設計されている。『ザ・ナイト』のサウンドは実に立体的だと思う。その多くは、ギターを弾き、素晴らしいプロデュースをしてくれたガス・バスフィールドのおかげだ。彼のスタジオでレコーディングしたことで、とても明るく広々とした空間が生まれ、それがこの作品を形作っている。私たち3人はそれぞれの曲を持ち寄ったけど、まず音符を交換することなく、叙情的な曲はお互いに調和していた」



「Half Light」

 

 

Saint Etienne 『The Night』


Label: Hevenly Recordings

Release: 2024年12月12日 


Tracklist:

1. Settle In

2. Half Light

3. Through The Glass

4. Nightingale

5. Northern Counties East

6. Ellar Carr

7. When You Were Young

8. No Rush

9. Gold

10. Celestial

11. Preflyte

12. Wonderlight

13. Hear My Heart

14. Alone Together

Our Girl 『The Good Kind』


 

Label: Bella Union

Release : 2024年11月8日

 

 

Review

 

『The Good Kind』は派手さがないからといって素通りすると、ちょっともったいない作品である。最新のオルトロックバンドは、全般的に音楽のイメージの派手さがフィーチャーされることが多いが、実際的には、堅実で素朴なロック・バンドの方が長期にわたって活躍するケースがある。

 

ロンドンのOur Girl(アワー・ガール)は、爆発的なヒットこそ期待出来ないかもしれないけれど、渋く長く活躍してくれそうなバンドだ。アワー・ガールのオルトロックのスタイルは、90年代から00年代のカレッジ・ロックの系譜に属している。ソリッドさとマイルドさを兼ね備えたギター、ライブセッションの醍醐味を重視したベース、曲のイメージを掻き立てるシンプルなドラムによって構成されている。取り立てて、新しい音楽ではないかもしれない。しかし、こういった普遍的なオルトロックアルバムを聴くと、なんだかホッとしてしまうことがある。

 

 

アワー・ガールは、最初にレコーディングスタジオに入ってセッションを行った後、少し曲を作り込み過ぎたと感じたという。以降、一度曲を組み直した後、友人の自宅のレコーディングスタジオに入った。その結果、ラフだけど、親しみやすいオルトロックが作り上げられることになった。 結局、このアルバムを聴くと、オルトロックというのは、マジョリティのための音楽ではなく、マイノリティのための音楽なのかもしれない。つまり、音楽自体がマジョリティに属した瞬間、本義のようなものを見失う。バンドは、この作品で、セクシャリティ、リレーションシップ、コミュニティ、イルネスといった表向きには触れにくい主題を探求しているという。

 

それらのどれもが日常生活では解きほぐがたい難題であるため、音楽で表現する必要性がある。実際的に、バンドのメンバーがクイアネス等の副次的なテーマを織り交ぜながら、どの地点までたどり着いたかは定かではない。しかし、何かを探求しようとする姿勢が良質なロックソングとして昇華されたことは明らかである。たとえ、すべてが解き明かされなかったとしても。

 

バンドが曲を組み直したということは、レコーディングの趣向に、ライブセッションのリアルな質感を付け加えたことを示唆している。それは卓越性や完璧主義ではなく、程よく気の抜けた感じの音楽に縁取られている。アルバムでは、Guided By Voices、Throwing Musesといった90年代ごろのオルトロックのテーマ、アート・ポップやシューゲイズ風のギターの音色が顕著に表れている。

 

アルバムのオープナー「I'll Be Fine」では、心地よくセンチメンタルなアンサンブルがライヴセッションのような形で繰り広げられる。複数のギターの録音を組み合わせて、エモな響きを生み出し、ストレリングスのアレンジを添えて叙情的な響きを生み出す。音楽性は抑えめであり、派手さとは無縁であるが、良質なオルトロックソングだ。さらに、このバンドがコクトー・ツインズの音楽性を受け継いでいることは、続く「What You Made」を聴くと明らかである。彼らはJAPANやカルチャー・クラブのようなニューロマンティックの要素を受け継いでいる。それはノスタルジアをもたらすと同時に、意外にもフレッシュな印象を及ぼすこともある。

 

アワー・ガールは、比較的、現実的なテーマを探っているが、アルバムの音楽はそれとは対象的に夢想的な雰囲気に縁取られている。ギターロックによって色彩的なタペストリーを描き、それを透かして、理想的な概念に手をのばすような不思議な感覚でもある。「What Do You Love」は淡々とした曲にも思えるが、ダイナミクスの変化が瞬間的に現れることもある。ダイナミックスの変化はボーカルとギターのコントラストによって生じる。Wednesday、Ratboysといったオルトロックの気鋭の音楽性に準ずるかのように、絶妙なアンサンブルを発生させることがわる。そして、それは、まったりとした音楽性とは対象的なギターのクランチな響きに求められる。彼らの優しげな感覚を縁取った「The Good Kind」は、むしろこのバンドがロックにとどまらず、Future Islandsのようなオルトポップバンドのような潜在的な魅力を持つことを表す。

 

ギターロックとしても聴かせどころが用意されている。「Something About Me Being A Woman」は、現代的な若者としてのセクシャリティを暗示しているが、幽玄なギターのデザインのような音色によって抽象的な感覚が少しずつ広がりをましていく。ゆったりしたテンポの曲であるけれど、ドリームポップ風のアプローチは、音楽の懐深さと味わい深さを併せ持っている。特に、バンドアンサンブルを通じて最も感情性が顕著になる3分以降の曲展開に注目したいところ。中盤から終盤にかけては、BPMを意図的に落とした曲が続いている。続く「Relief」、「Unlike」は、現代的な気忙しいポップソングの渦中にあり、安らぎと癒やしを感じさせる。微細な音を敷き詰めるのではなく、休符に空間や空白を作りながら、夢想的な音楽世界を生み出す。

 

オルト・ロック、ドリーム・ポップに依拠した音楽性が目立つ中、続く「Something Exciting」は、かなり異色の一曲だ。この曲では、ヴィンセントの最初期のシンセポップ、グリッターロックの手法を選び、スタイリッシュさとユニークさを併せ持つ楽曲に仕上げている。むしろ、基本的な上記の二つの音楽性よりも、この曲に見受けられるようなオリジナリティに大きな期待を感じる。そして、少しシリアスになりがちな作風に、ユニークなイメージをもたらしている。 

 

アルバムの終盤にもしっかり聴かせる曲があり、アワー・ガールの音楽の深さを体感できる。「I Don't Mind」のような曲は、コクトー・ツインズやスローイング・ミュージズの未来形とも言え、また、ドリーム・ポップの知られざる一面を示したとも言えるかもしれない。続く「Sisiter」は、DIIV、Real Estateの最初期に代表される2010年代のインディーロックのスタイルを受け継ぎ、ネオシューゲイズ/ポストシューゲイズの軽めのポップネスに転じる。クローズを飾る「Absences」では、AOR/ソフィスティ・ポップへと転じ、未知の領域へと差し掛かる。


 

 

80/100

 

 

 

 Best Track-「Something Exciting」

 

The Raincoats(レインコーツ)のベーシスト、Gina Birch(ジーナ・バーチ)が、オノ・ヨーコの「Listen, the Snow Is Falling」をアレンジした。2023年のデビューアルバム『I Play My Bass Loud』以来のリリースとなる。


オノ・ヨーコによって書かれ、プラスティック・オノ・バンドと共にレコーディングされたこの曲は、元々はジョン・レノンの1971年のシングル「Happy Xmas (War is Over)」のB面に収録されていました。このカバーについてバーチはこう語っています。


「2023年、テート・モダンで素晴らしいオノ・ヨーコのショーが開催されていた時、私はテート・ブリテンでギグを演奏した。それで、8月だったにもかかわらず、マリー・メレとジェニー・グリーンと私で『Listen, the Snow is Falling』を演奏した。

 

 私は、テート誌にオノ・ヨーコについて何か書くように依頼されていたし、最近、ギャラリー46で開催した「Goddesses and Inspirations(女神とインスピレーション)」展のためにオノ・ヨーコの肖像画を描いたばかりだった。 

 

 結果、私の頭の中では、彼女と特別なつながりを感じていた。この曲を選んだのは、心に残る美しい曲で、B面としてリリースされたからだ。B面が嫌いな人はあんまりいないでしょう?

 

 バンドメイトのマリー・メレは、この曲をクリスマス・シングルとしてレコーディングすることを思いついた。今までクリスマス・シングルなんて作ったことがなかったし、ふさわしいと思った。私の地下室で、3人でアイデアを出し合いながらレコーディングした。マリーがミックスし、デトロイトのサード・マン・マスタリングでウォーレン・ディフィーヴァーがマスタリングした」

 


「Listen, the Snow Is Falling」

 

©Miriam Marlene


Sasamiが次作アルバム『Blood On The Silver Screen』の新曲「Just Be Friends」を発表した。このシングルは、前作「Honeycrash」と「Slugger」に作品です。以下よりチェックしてみよう。


「"Just Be Friends "は、私の最初の2枚のアルバムのテーマ/ムードを引き継いだ、本当に成長した曲のように感じます。ファースト・アルバムのような意識の流れや感情的な作詞スタイルに戻り、スクイーズにあったカントリーの波に乗り続けた。カントリー・ソングはしばしばストーリーを語るのが好きなんだ。憧れ、余韻、孤独、欲望。この曲をライブで演奏するときは、いつも観客の中の "悲しくてムラムラしている "人に捧げたい」


Sasamiのニューアルバム『ブラッド・オン・ザ・シルヴァー・スクリーン』はドミノから3月7日に発売予定。

 

 

「Just Be Friends」




◾️リリース情報

SASAMI、ニューアルバム『BLOOD ON THE SILVER SCREEN』を発表 来年3月7日にリリース 先行シングル「SLUGGER」が配信

 

Prima Queen


ロンドンのPrima Queen(ルイーズ・マクファイルとクリスティン・マクファーデンアナウンスによるデュオ)が、デビューアルバム『The Prize』を発表しました。サブマリン・キャット・レコーズから4月25日にリリースされます。同時に彼らはリードシングル「Ugly」を発表しました。

 
「Uglyは、現実世界でお祭りのロマンスを維持しようとすることについて歌っています。この曲は、力関係が不安定なシチュエーションでの恋愛が終わり、何度も失望させられた後、自分が望んでいたようなものには決してならないと痛切に受け入れるようになった後に書かれた」 とバンドは声明で説明しています。

 
「私たちは、ついにアルバムを世に送り出すことができることに興奮しています!"と彼らは付け加えた。「私たちは長い間このアルバムに取り組んできたし、別々に、そして一緒に、私たちの成長の本当の声明のように感じている。このアルバムは、ここしばらくの間、私たちの小さな秘密だった」

「Ugly」



Prima Queen 『The Prize』

Label: Submarine Cat 

Release: 2025年4月25日


 

©David William Baum

セント・ヴィンセントは、『All Born Screaming』をスペイン語でリメイクした『Todos Nacen Gritando』からの最新シングル「El Mero Cero」を公開した。原曲よりもパンチの効いたダンスロックソングとなっている。アニー・クラークは、オリヴィア・ロドリゴやニック・ケイヴ&ザ・バッド・シーズとの公演を含む、2025年の新しいツアースケジュールも発表した。


スペイン語のアルバム『Todos Nacen Gritando』は今週金曜日、11月15日にリリースされる。

 


「El Mero Cero」

 


Bleachers(ブリーチャーズ)は、一足はやくクリスマスのプレゼントをファンに捧げている。ジャック・アントノフのバンドが過去2年間ライブで披露してきたホリデーソング「Merry Christmas, Please Don't Call」をリリースした。爽やかなクリスマスソング。以下よりお聴きください。


ブリーチャーズのセルフタイトルの4枚目のスタジオ・アルバムは、新しいレーベル、ダーティ・ヒットから3月にリリースされた。最近、デビュー・アルバム『A Stranger Desired』の10周年を記念して、そのイマジネーション・ヴァージョンである『A Stranger Desired』を発表している。

 


「Merry Christmas, Please Don't Call」

 


世界中の音楽ファンを魅了してやまない音楽家、青葉市子。最新アルバム『Luminescent Creatures』から先行シングル「Luciférine」をリリース! キャリア最大規模のワールド・ツアーの開催も決定!

 

本日、青葉市子はニューシングル「Luciférine(ルシフェリン)」の配信と同時に、最新アルバム『Luminescent Creatures』のリリースを発表しました。8枚目のオリジナル・アルバムとなる『Luminescent Creatures』は来年2025年2月28日(金)に全世界でリリースが決定。

 

国内外から高評価を得た前作アルバム『アダンの風』(2020年)に引き続き、共同制作者に作曲家・梅林太郎を迎え、レコーディング及びミックスを葛西敏彦、マスタリングをオノセイゲン(Saidera Mastering)、アート・ディレクション及びジャケット写真を小林光大が手がけています。

 

リリース形態はデジタルとフィジカル(CD/Vinyl)の同時リリースとなり、北米はアメリカのアーティスト主導型インディペンデント・レーベル 'Psychic Hotline'、他の地域は自主レーベル 'hermine' から発売となります。


そして、来年2月からアジア、ヨーロッパ、北米にて36公演(本日現在)のキャリア最大規模となるワールド・ツアー <Luminescent Creatures World Tour> の開催も決定!チケットは11/15(金)から一般発売。


また、先日発表されたデビュー15周年記念公演 <ICHIKO AOBA 15th Anniversary Concert>のチケット二次先行受付が明日11/14(木)12:00から開始されます。




■リリース情報
青葉市子 シングル「Luciférine」(ルシフェリン)


 


11/13(水)配信開始
https://ichiko.lnk.to/Luciferine

--わたしたちが生物としてあれるとき、
原風景には、星の広場や、
発光の深海のようなものがある気がしてならないのです。-- 青葉市子

・青葉市子 8thアルバム『Luminescent Creatures』

 



2025/2/28(金) 全世界同時発売(配信/CD/Vinylの3形式で発売予定)

収録曲
01. COLORATURA
02. 24° 03' 27.0" N 123° 47' 07.5" E
03. mazamun
04. tower
05. aurora
06. FLAG
07. Cochlea
08. Luciférine
09. prisomnia
10. SONAR
11. 惑星の泪


■Luminescent Creatures World Tour




Asia:
Mon. Feb. 24 - Hong Kong, CN @ Xi Qu Centre, Grand Theatre [with Musicians from HK Phil]
Wed. Feb. 26 - Seoul, KR @ Sky Arts Hall
Wed. March 6 - Taipei, TW @ Zhongshan Hall

Europe:
Mon. March 10 - Barcelona, ES @ Parallel 62
Tue. March 11 - Valencia, ES @ Teatro Rambleta
Thu. March 13 - Milan, IT @ Auditorium San Fedele
Sat. March 15 - Zurich, CH @ Mascotte
Tue. March 18 - Hamburg, DE @ Laiszhalle
Wed. March 19 - Berlin, DE @ Urania (Humboldtsaal)
Fri. March 21 - Utrecht, NL @ TivoliVredenburg (Grote Zaal)
Sun. March 23 - Groningen, NL @ Oosterpoort
Tue. March 25 - Antwerp, BE @ De Roma
Thu. March 27 - Paris, FR @ La Trianon
Mon. March 31 - London, UK @ Barbican [with 12 Ensemble*]
Wed. April 2 - Manchester, UK @ Albert Hall
Fri. April 4 - Gateshead, UK @ The Glasshouse
Sat. April 5 - Glasgow, UK @ City Halls

North America:
Thu. April 17 - Honolulu, HI @ Hawaii Theatre
Sat. April 19 - Vancouver, BC @ Chan Centre
Sun. April 20 - Portland, OR @ Revolution Hall
Mon. April 21 - Seattle, WA @ The Moore
Wed. April 23 - Oakland, CA @ Fox Oakland
Sat. April 26 - Los Angeles, CA @ The Wiltern [with Wordless Music Quintet]
Sun. April 27 - Los Angeles, CA @ The Wiltern [with Wordless Music Quintet]
Tue. April 29 - Scottsdale, AZ @ Scottsdale Center
Thu. May 1 - Denver, CO @ Paramount Theatre
Fri. May 2 - St. Paul, MN @ Fitzgerald Theatre
Tue. May 6 - Chicago, IL @ Thalia Hall
Wed. May 7 - Chicago, IL @ Thalia Hall
Thu. May 8 - Detroit, MI @ Masonic Cathedral Theatre
Sat. May 10 - Cleveland, OH @ Agora Theatre
Mon. May 12 - Boston, MA @ Berklee Performance Center
Wed. May 14 - New York, NY @ Kings Theatre [with Wordless Music Quintet]
Sat. May 17 - Philadelphia, PA @ Miller Theatre
Sun. May 18 - Washington, DC @ Warner Theatre
Thu. May 22 - Mexico City, MX @ Teatro Metropolitan


https://ichikoaoba.com/live-dates/



■ICHIKO AOBA 15th Anniversary Concert

2025年1月13日(月祝)@京都・京都劇場
開場17:00 / 開演18:00

2025年1月20日(月)@東京・東京オペラシティ コンサートホール
開場17:30 / 開演18:30

■チケット(京都公演)
全席指定¥6,800 / 全席指定<学割>¥4,800
※学割:公演当日、入場口におきまして学生証を確認させていただきます (小、中、高校生、大学生、専門学校生 対象)。

■チケット(東京公演)
S席¥6,800 / バルコニーA席¥5,800 / バルコニーB席¥4,800
※バルコニーA席 / バルコニーB席 お席によって一部演出、出演者が見えにくい場合がございます。座席の変更、振替はできませんので予めご了承ください。

※2公演共通 ⼩学⽣以上有料 / 未就学児童⼊場不可

■チケット先行受付
受付期間:11/14(木)12:00〜11/24(日)23::59
受付URL:https://eplus.jp/ichiko-15th/
※抽選受付。
※海外居住者向けチケット先行受付(先着)URL:https://ib.eplus.jp/ichikoaoba_15th

チケット一般発売日:12/1(土)



■お問い合わせ
京都公演:清水音泉 06-6357-3666 / info@shimizuonsen.com http://www.shimizuonsen.com
東京公演:ホットスタッフ・プロモーション 050-5211-6077 http://www.red-hot.ne.jp


ICHIKO AOBA Japan Tour 2024(全公演チケット完売御礼!)

 
2024年10月31日(木)@福岡・福岡市立中央市民センター ※終了
2024年11月2日(土)@広島・広島YMCA国際文化ホール ※終了
2024年11月8日(金)@札幌・ふきのとうホール ※終了
2024年11月15日(金)@金沢・金沢市アートホール
2024年11月22日(金)@高松・サンポートホール高松 第1小ホール
2024年12月1日(日)@名古屋・中電ホール
2024年12月8日(日)@仙台・仙台銀行ホール イズミティ21 小ホール


■青葉市子/ICHIKO AOBA

 
音楽家。自主レーベル "hermine" 代表。2010年デビュー以降、これまでに7枚のオリジナル・アルバムをリリース。クラシックギターと歌を携え、世界中を旅する。"架空の映画のためのサウンドトラック" 『アダンの風』はアメリカ最大の音楽アーカイブ "Rate Your Music" にて2020年の年間アルバム・チャート第1位に選出されるなど、世界中で絶賛される。2021年から本格的に海外公演を行い、これまで、Reeperbahn Festival, Pitchfork Music Festival, Montreal International Jazz Festival 等の海外フェスにも出演する。今年6月にはフランスの音楽家 "Pomme" と2020年にリリースされた「Seabed Eden」のフランス語カヴァーをリリース。FM京都 "FLAG RADIO" で奇数月水曜日のDJを務め、文芸誌「群像」での連載執筆、TVナレーション、CM・映画音楽制作、芸術祭でのパフォーマンス等、様々な分野で活動する。



Clara Mann(クララ・マン)がデビュー・アルバムを発表した。『Rift』は3月7日にstate51からリリースされる。また、ロンドンを拠点に活動するSSWは、先月の「Stadiums」に続く新曲「Til I Come Around」を公開した。


「Til I Come Around』は、あらゆる意味での親密さについて歌っている。「一度それを知ってしまうと、一度それを経験してしまうと、重苦しさを考えずに美しいものを生きるのは難しい。この作品は、苦みや喪失感、愛や情熱など、あらゆる矛盾を抱えながら生きていこうとするものなんだ」。


『Rift』は、主にロンドンの4ADスタジオでレコーディングされ、プロデュースとミキシングはファビアン・プリン(マーサ・スカイ・マーフィー、Ex:Re、ファビアナ・パラディーノ)が担当した。

 

 「Til I Come Around」



Clara Mann 『Rift』


Label: State 51

Release: 2025年3月7日


Tracklist: 

1. It Only Hurts
2. Til I Come Around
3. Driving Home The Long Way
4. Stadiums
5.Reasons
6.Remember Me (Train Song)
7/Doubled Over
8.Rift
9.Oranges
10.The Dream



 

©Harrison Fishman


Squidは、2月7日にワープ・レコードからリリースされる次作『Cowards』を発表した。2023年の『O Monolith』に続くこのアルバムの発表とともに、リードシングル「Crispy Skin」の伊藤高志監督によるミュージックビデオが同時公開された。以下からチェックしてほしい。


「Crispy Skinは、カニバリズムが社会の規範となり、人間が製造され、スーパーマーケットで売られるという筋書きのディストピア小説「Tender Is The Flesh」を読んで、歌詞のインスピレーションを得たんだ」


「このような本を読むと、たいていの人は自分がこのような物語の中で道徳的に優位に立つような人間だと思い描くと思う。この曲は、このような絶望と恐怖の物語の中で道徳心を持つことがいかに難しいかということについて書かれたんだ」


ジャッジは、「もし私が実際にその世界にいたら、おそらくこの例では臆病者になっていただろう」と付け加えた。


このミュージックビデオは、1995年に受賞した伊藤高志の実験的短編映画『Zone』の映画化である。伊藤は次のように説明している。

 

「顔のない男の映画。手足をロープで縛られ、白い部屋の中で微動だにしない男。荒唐無稽な妄想に包まれたこの男は、私自身の再構築だ。この部屋での一連の異常な光景は、私の内面にあるものを表現している。私は、記憶、悪夢、暴力的なイメージの間につながりを作ろうとした」

 


『Cowards』には、デンマークの実験的なソングライター、クラリッサ・コネリー、作曲家、ピアニストのヴォルフガングが参加している。

 


「Crispy Skin」


Squid 『Cowards』

Label: Warp

Release: 2025年2月7日


Tracklist:


1. Crispy Skin

2. Building 650

3. Blood on the Boulders

4. Fieldworks I

5. Fieldworks II

6. Cro-Magnon Man

7. Cowards

8. Showtime!

9. Well Met (Fingers Through The Fence)

bdrmm
©Stew Baxter

 

ハルを拠点とする4人組、bdrmm(bedroom)は、2月28日にモグワイの主宰するレーベル”Rock Action”からリリースされる3枚目のフルアルバム『Microtonic』を発表しました。bdrmmは、モグワイとのツアー中に彼らから見初められ、レーベルとの契約を結ぶことになった。2ndアルバム『I Don’t Know』では、気鋭のオルトロックバンドとしての存在感を示した。シューゲイズという括りで紹介されることの多い彼らであるが、特にエレクトロニクスとの融合に最大の魅力が宿る。まさしくモグワイの後釜とも言えるような実験的なロックバンドです。

 

2023年の『I Don't Know』に続く本作は、シングル「John on the Ceiling」がリード曲となっている。ダンスミュージックとロックの融合はまた次の段階に差し掛かっていることが分かる。


「ジョン・オン・ザ・シーリングを取り巻くテーマは、混乱と疑念についてなんだ」ヴォーカル兼ギタリストのライアン・スミスは声明で説明しています。「何かが終わり、別のことが始まると、犯した過ちは二度と起こらないという誤った安心感に誘われる。これは、宙ぶらりんの状態で麻痺するまで、何度も何度も繰り返される。人は本当に変わることができるのだろうか?」


バンドの長年のコラボレーターであるアレックス・グリーヴスと共に録音された『マイクロトニック』には、ワーキング・メンズ・クラブのシドニー・ミンスキー・サージェントとナイトバスのオリヴェスクがゲスト参加している。

 

「私たちが得意としていた)ジャンルに合うように、ある種の音楽を書くことにとても制約を感じていたんだけど、何かが解けて、もっと自由に自分の好きなものを作れるようになったんだ」とスミスは付け加えた。

 

「ダンス・ミュージックからアンビエント、より実験的なソースまで、エレクトロニカの様々な範囲から影響を受けている」

 


bdrmm 『Microtonic』

Label: Rock Action

Release: 2025年2月28日


Tracklist: 


1. goit [feat. Sydney Minsky Sargent]

2. John On The Ceiling

3. Infinity Peaking

4. Snares

5. In The Electric Field [feat. Olivesque]

6. Microtonic

7. Clarkycat

8. Sat in the Heat

9. Lake Disappointment

10. The Noose



「John On The Ceiling」

ロンドンを拠点に活動するプロデューサーでシンガー・ソングライターのLiza Lo(リザ・ロー)が5thシングル「Morning Call」を発表した。「A Messenger」、「Confiarme」「What I Used To Do」「Gipsy Hill」に続く作品です。


「Morning Call 」デーモン・アルバーン(Blur)のスタジオ13に4日間滞在し、彼女のバンドとジョン・ケリー(ケイト・ブッシュ/ポール・マッカートニー)と共にレコーディングされた。不気味で親密なギターが組み合わされ、脆弱さと感情の充足感についての感動的な歌を駆り立てている。この曲は、一方通行の関係にあることで避けられない別れ、そして、それに伴う感覚の高まりを反映している。


同楽曲について、リザは次のように語っています。


「『Morning Call』は、愛情への憧れについて書かれたものよ。見知らぬ人が突然私たちの世界の中心となり、そしてまた見知らぬ人に戻ってしまうような、現代の恋愛の旅を紐解いているの。最初のトキメキから別れの最後の瞬間まで、つながりの繊細な軌跡を振り返っているわ。叶わぬ夢と満たされることのない期待の集まりの中で、大切なのはオープンな心を持ち続けることだって歌っているの」


なお、彼女のBandcampおよびライヴ会場限定で購入可能な7インチも発売中となっている。(詳細はこちら)また、2025年にはアルバムのリリースも予定しているとのことなので、まだしばらくリザから目が離せなさそうです。

 


「Morning Call」



Liza Lo 「Morning Call」 New Single

 

楽曲のストリーミング:  https://bfan.link/morning-call

 

 

Liza Lo Biography:

 
スペインとオランダで育ち、現在はロンドンを拠点に活動するシンガー・ソングライター、プロデューサー、ミュージシャン。

 

ドーター、マロ、ビリー・マーテンなどからインスピレーションを受けながら、独自の親密で詩的な音楽世界を創り出している。生のヴォーカルと誠実なソングライティングでリスナーを内省の世界へと誘う。EP『Flourish』はSpotifyの 「New Music Friday UK/NL/BE 」に選出され、「The Most Beautiful Songs in the World 」プレイリストでも紹介された。

 

2024年5月、Gearbox Recordsと契約し、これまでに「A Messenger」「Confiarme」「What I Used To Do」「Gipsy Hill」「Morming Call」の5曲のデジタル・シングルをリリース。現在は、来年発売予定のアルバムの制作をジョン・ケリー(ポール・マッカートニー、ケイト・ブッシュ)とバンドと共に取り組んでいる。



ジェシー・ウェアがイギリス・マンチェスターを拠点とするプロデューサー、サルートと新曲 「Heaven in Your Arms 」でタッグを組んだ。ダンスナンバーはNinja Tuneからリリースされている。(ストリーミングはこちら


今回のコラボレーションについて、ジェシー・ウェアはプレスリリースで次のように語っている。

 

 「以前からサルートのファンで、今年の夏にSonarで彼らのセットを観たんだ。そのときから、彼らと一緒に仕事をしようと決めていた。サルートはたくさんのトラックを送ってくれたが、ビートは際立っていた。楽観的でロマンチックなものを作りたかった。10代の頃によく踊っていたガレージを思い起こさせるけど、もちろんサルートのユニークで未来的なサウンドは真新しく感じる! この曲は大好きで、サルートのアメリカでのライヴでの盛り上がりを見ていると、いつか彼らと一緒に、あるいは2人でこの曲を演奏するのがとても楽しみになってくる」



ノエル・ギャラガーがオアシスの1995年のヒット曲の新バージョンを制作した。「アンビエント・ミックス」されたこの6時間に及ぶ演奏は、ロンドンのナショナル・ポートレート・ギャラリーで開催されるゾーイ・ロウの肖像画展の一環として演奏される予定です。ギャラガーの肖像画も展示されるという。


ノエル・ギャラガーの写真はゾエ・ロウ(Zoe Law)が撮影し、彼女の人生やキャリアに影響を与えた99人のポートレートとともに11月29日から展示されます。また、2025年3月2日の展示終了後は、ギャラリーのパーマネントコレクションの一部となる。ギャラガーが「Champagne Supernova」の作曲に使用した1967年製のエピフォン・ギターを持っているシーンを撮影されたオーランド・ブルーム、キム・キャトラル、シエナ・ミラーなどのポートレートも展示される。


「写真を撮られるのが正直嫌いな不機嫌な男の肖像画が、後世の人々の驚嘆のために永久に展示されるということは、とても特別なことだ。感謝したい」


「伝説的なノエル・ギャラガーを描いた私の肖像画がナショナル・ポートレート・ギャラリーに収蔵されたことは、この上ない名誉であり、すべての肖像写真家やアーティストが夢見る永遠の遺産です」

 


ピッチフォーク・ミュージック・フェスティバルは、およそ20年にわたり世界で最も評価の高い音楽フェスティバルのひとつとして開催され、地元の人々に親しまれてきました。今回、主催者側が2025年度のシカゴでのフラッグシップ・イベント(根幹イベント)の開催を見送ることを発表しました。


「音楽フェスティバルの状況が急速に進化し続ける中、私たちは2025年にシカゴでピッチフォーク・ミュージック・フェスティバルを開催しないという難しい決断を下しました」と主催者は声明に記した上で、こう続けています。


「この決断は決して軽いものではありませんでした。19年間、ピッチフォーク・ミュージック・フェスティバルは、音楽、アート、コミュニティの祭典であり、思い出が作られ、声が増幅され、音楽への愛を共有することで私たち全員がひとつになれる空間でした。このフェスティバルは、Pitchfork編集部のテイストに沿ったものでありながら、常に共同作業であり、シカゴのアートシーンの重要な柱として独自の人生を歩んできました。20年近くにわたりフェスティバルの本拠地となってくれたシカゴ市、忘れられないパフォーマンスでステージを飾ってくれたアーティストたち、そして毎年比類ないエネルギーをもたらしてくれたファンの皆さんに深く感謝しています。アット・プルートをはじめとする、献身的で創造性豊かなフェスティバル・チームの皆さん、そしてフェスティバルを真にユニークな体験にしてくれた、より広範なコミュニティの皆さんのスピリットとサポートに感謝いたします。そして、フェスティバルを創設し、インスピレーションを与えてくれたマイク・リードにも感謝いたします」


「ですが、ピッチフォークは、2025年以降もイベントをプロデュースしていきます。私たちは、音楽、文化、コミュニティが一体となる空間を創造し続けることを楽しみにしています」