Spector(フレデリック・マクファーソン、ジェド カレン、ニコラス・パイ、ダニー ブランディからなるロンドンのオルタナティヴロックバンド)がニューシングル「Driving Home for Halloween」を発表しました。彼らのニュー・アルバム『Here Come the Early Nights』からの最新カット。

 

11月24日にリリースされるこのアルバムは、ロンドン、マンチェスター、バーミンガム、ブリストル、エジンバラ、リーズなどで行われるUKツアーに伴うリリース。先行シングル「The Notion」「Another Life」が公開されている。


ニューシングルについて、ヴォーカルのフレッド・マクファーソンは次のように説明しています。「”Driving Home for Halloween”は、クリス・レアのひどいダジャレというだけではないんだ。この曲は、『友達を見つけよう』の時代における生と死、そして愛についての歌なんだ。もし、グース・バンプスがロマンス小説だったら、こんな風に聞こえるかもしれない。世界が時速1000マイルで回転しているにもかかわらず、人生が静止していると感じているすべての人のための曲だよ」


ギタリストのジェド・カレンは付け加えた。「レコーディングの最終日、ジェンはバッキング・ヴォーカルを終えて帰ろうとしていた。アルバムを完成させるために残された時間はほとんどなかったけど、"Driving Home for Halloween "のセッションを開いて、ディミトリのプラズマ・ペダルを通して彼女にギター・リフを叫んでもらう必要があると強く感じたんだ。うまくいくかどうか少し心配だったけど、当然彼女はうまくやった。最初のトライで素晴らしいサウンドになったよ!」

 

 

「Driving Home for Halloween」

The Beatles during a photo session in Twickenham on April 9, 1969. Photo by Bruce McBroom / © Apple Corps Ltd.

 

ビートルズの最後の曲が来週リリースされる。「Now and Then」は11月2日午前10時(米国東部時間)に発売されます。(アップルコープス/キャピトル/UMe経由)デジタル配信と両A面シングルとして発売。オリヴァー・マーレイが脚本と監督を手がけた、この曲の誕生秘話を語る12分のドキュメンタリーは、11月1日午後3時30分(日本時間)に初公開される。予告編は以下から。


Now and Then」は、ジョン・レノンが1978年にニューヨークのダコタ・ビルにある自宅でレコーディングしたデモ曲で、レノンの声とピアノだけがフィーチャーされている。1994年、オノ・ヨーコはレノンの「Free as a Bird」と「Real Love」のデモ音源とともに、この音源をマッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スターに渡した。残されたビートルズのメンバーは、『ビートルズ・アンソロジー』のためにプロデューサーのジェフ・リンとともに「Now and Then」を完成させようとしたが、当時は技術的な制限により、レノンのヴォーカルをピアノから適切に分離することができなかった。2022年、マッカートニーとスターは、ピーター・ジャクソン監督のドキュメンタリー映画『ゲット・バック』の制作に協力した後、この曲を完成させることに着手した。エミール・デ・ラ・レイ率いるジャクソンと彼のサウンド・チームは、人工知能の助けを借りて、オリジナルのホーム・デモからレノンのヴォーカルを分離することができた。


ジョン・レノンのヴォーカルに加え、この曲には1995年にハリスンが録音したエレクトリック・ギターとアコースティック・ギター、スターの新しいドラム・パート、そしてマッカートニーのベース、ギター、ピアノがフィーチャーされており、ハリスンにインスパイアされたスライド・ギター・ソロも加えられている。エド・ルシェによるオリジナル・カバー・アート付き。


ポール・マッカートニーはプレスリリースで、「そこにあったのは、透明なジョンの声だった。とてもエモーショナルだ。ビートルズの本物のレコーディングなんだ。2023年、まだビートルズの音楽に取り組んでいて、一般の人々がまだ聴いたことのない新曲をリリースしようとしている」


リンゴ・スターは、「彼が部屋に戻ってくるというのは、今までにないほど近いことだった。まるでジョンがそこにいるようだった。遥か彼方だ」


ジョージ・ハリスンの未亡人、オリヴィアはこう書いている。「1995年当時、スタジオで数日間この曲に取り組んだ後、ジョージはデモの技術的な問題が克服できないと感じ、この曲を十分に高い水準で仕上げることは不可能だと結論づけた。もし彼が今日ここにいたら、ダーニと私は、彼が心からポールとリンゴと一緒になって "Now and Then "のレコーディングを完成させただろうと知っている」


そして、ジョン・レノンの息子ショーン・オノ・レノンはこうコメントしている。「父が亡くなってから何年も経ってから、彼らが一緒に仕事をしているのを聴いて、信じられないほど感動しました。父さん、ポール、ジョージ、リンゴが一緒に作った最後の曲なんだ。まるでタイムカプセルのようで、すべてが運命的なものだと感じている」


「Now and Then」のリリースに加え、1962-1966年(The Red Album)と1967-1970年(The Blue Album)の拡張リイシューが、トラックリストを拡張して11月10日にリリースされる。アルバムの全曲がステレオとドルビーアトモスでミックスされている。






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Def.foが、フレッシュなトリップポップ・バンガー「Godly」を本日リリースします。(CD/Vinyleの予約等はこちらから)同時公開されたミュージック・ビデオを下記よりチェックしてみて下さい。

 

このニューシングルは、ソリッドなトリップホップ 、ストンプ・グルーヴ、Gファンク・アナログ、そして霞んだヴォーカルにより繰り広げられる、自己認識と宇宙的な繋がりの幽玄の旅である。

 

「Godly」は、人生の旅路を大切にし、自らを受け入れることを思い出させる。私たちを取り巻く環境に対する畏敬を込めたこの曲は、宇宙の中に一体感を見出し、神への深い感覚を得るべくリスナーを誘う。



プロダクションの指揮を執るのは、トム・パウエルとスティーヴ・パウエル(ザ・ストランズ、ジョン・パワー、ザ・ステアーズ)の共同親子チーム。

 

ミックスはロイ・マーチャント(Cold Cut、M.I.A、Kano)が担当。マスタリングは、ヒップホップ・クラシックの数々を手掛けた伝説的人物、ハウィー・ワインバーグ(De La Soul、Beastie Boys、Public Enemy)が担当している。

 

レコーディングでは、トム・パウエルがヴォーカル、ギター/ベースを担当し、ジェイク・ウッドワード(ノヴァ・ツインズ、ピーター・ペレット)のヘヴィなドラム・ビートも加わっている。



「Godly」

 

 

Def.fo is releasing the fresh trip-pop banger "Godly" today. (Click here to pre-order the CD/Vinyle, etc.) Check out the simultaneously released music video below.
 
The new single is an ethereal journey of self-awareness and cosmic connection, a solid trip-hop, stomping groove, G-funk analogs, and hazy vocals.
 
”Godly" reminds us to cherish the journey of life and embrace who we are. Awe-inspiring in its reverence for our surroundings, it invites the listener to find a sense of oneness within the universe and a deeper sense of the divine.

Production is helmed by the father-son team of Tom Powell and Steve Powell (The Strands, John Power, The Stairs).
 
The mix is by Roy Merchant (Cold Cut, M.I.A., and Kano). Mastering was done by the legendary Howie Weinberg (De La Soul, Beastie Boys, The Stairs), who has worked on many hip-hop classics.
 
The recording features vocals and guitar/bass by Tom Powell, with heavy drum beats by Jake Woodward (Nova Twins, Peter Perret).

©mgmphotoco


Glitterer(ワシントンのTitle Fightのネッド・ラッシンのソロ・プロジェクトだった)が、キーボードにニコール・ダオ、ドラムにジョナス・ファラー、ギターにコナー・モーリンを迎え、フル・バンドとして復活を遂げる。彼らは新作アルバム『Rationale』をANTI- Recordsから2月23日にリリースすることを発表しました。
 
 
アルバムの発表とともにリードカット「Plastic」が公開された。アルバムのジャケットとトラックリストとともに下記でチェックできる。プロデューサーArthur Rizkと共にレコーディングされた『Rationale』は、Glittererの2021年のアルバム『Life Is Not A Lesson』に続く作品。


「Glittererを拡張する方法について、いくつかの異なるアイデアを持っていたが、孤独についての曲を一人で練習して1年を過ごした後、私は凝集バンドが唯一の方法であると判断した」とラシンは声明で述べている。


「今までも、そしてこれからも、協力的で創造的なユニットにいることが私の好みであり、私はただそこにたどり着く方法を考えなければならなかった。『Plastic』はフルバンドとして初めて書いた曲だ」


「この曲は2つのパートしかないけれど、簡単にまとまった。難しいのは、正しい論理的な道筋を見つけること、そして何よりも、それに同意することだ。そして15分もしないうちに、私たちは曲を完全に書き上げ、準備が整った。この曲は、ミクロとマクロの両方のスケールで、ネガティブな習慣を認識することのむなしさについて論じている。"自分のゴミは誰かのせいだと自分に嘘をつかなければならないようにいつも感じる(実際そうだとしても)」 
 
 
 「Plastic」





Glitterer 『Rationale』
 

Label: ANTI-
Release:2024/2/23
 
 
Tracklist:
 

1. I Want To Be Invisible
2. The Same Ordinary
3. Plastic
4. Can’t Feel Anything
5. Big Winner
6. Recollection
7. Certainty
8. It’s My Turn
9. Just A Place
10. No One There
11. My Lonely Lighting
12. Half Truth

 


ブライトンのインディーロックバンド、Black Honeyはニュー・シングル「Lemonade」を発表した。サード・アルバム「A Fistful of Peaches」をリリースしました。バンドは、2018年にセルフタイトルのデビュー作を発表、続いて、2021年に2ndアルバムを発表している。

 

初期のブラック・ハニーはマカロニ・ウエスタン、タランティーノ映画、ツイン・ピークスを連想させる彼らのシグネチャー・ギター・サウンドによって定義されてきた。このサウンドは最新作でも健在だが、2017年の半ば以降、バンドのレパートリーは拡大している。2014年から2017年にかけて、ブラック・ハニーは、シングルとEPを定期的にリリース。2014年にはEP『Black Honey』がリリースされ、2016年にはEP『Headspin』が続いた。これらのリリースの特徴の一つは、オリヴィア・サヴェージによる意欲的なアートワークをフィーチャーしたヴァイナルであり、ブラック・ハニーのフィジカル盤の象徴的な要素であることに変わりはない。


ニューシングル「Lemonade」のコンセプトについて、イジー・バクスター・フィリップスは次のように語っている。

 

「僕たちは、金持ちがもっと金持ちになるためのゲームをしているだけなんだ。学校で資本主義以外のどんなスキルを学んだのかわからない。人生でレモンをもらったら、レモネードを作れというが......まあ、それがクソほどできないこともある。レモネードを作らないというのはどうだろう。悪い状況を商業的な利益に変えるのではなく、ただ存在し、それを楽しもうとすることが対策なんだ」


イジーはこのビデオについて、「これは、様々なタイプの失意についての12人のキャラクターのポートレート・シリーズなんだ。それぞれに名前をつけ、ストーリーを書いた。社会的に成功したと思われる人たちも、まだ失敗であってほしかったんだ」と述べています。


「Lemonade」

 



ここ数年、boygenius、Lucy Dacus、Hurray for the Riff Raffらとツアーを行ってきたサラ・ゴールドストーンが、デビュー・フル・アルバムを発表した。アダム・シャッツがプロデュースした『Waving』は、12月1日にRuination Recordsからリリースされる。ファースト・シングル「Athens 1975」のビデオをチェックし、アルバムのジャケットとトラックリストは以下を参照のこと。 
 
 
 



Sarah Goldstone  『Waving』
 

 
 

Tracklist:

1. Athens 1975
2. I Know My Way Around
3. Honda Battery
4. Love & Loneliness
5. Waving
6. Imaginary Conversations
7. Three Hours
8. Find Your Home


ロンドンのbar itliaは、本日、ニューシングル「Worlds greatest emoter」を発表しました。「Jelsy 」と 「my little tony」に続くシングルで、三作のシングルのうち文句なしのベスト・トラック。今週のシングルの中ではYard Actとともに群を抜いている。


ストロークス調のミニマルなガレージロック性はもちろん、シューゲーザー的な轟音ギターサウンドが生み出すグルーヴの中にエモーションが漂っているのにも注目したい。同時公開されたビデオにはクラシックな装いに身を包んだバー・イタリアのトリオの姿が映し出されている。


『The Twits』は、トリオが2023年2月から8週間かけて、マヨルカ島のホーム・スタジオでレコーディングし、デビューアルバムと同様にビョークの作品で知られるマルタ・サローニがミックスを担当した。このアルバムは、5月にリリースされ高い評価を得た『Tracy Denim』に続く作品である。


バンドは、10月31日にマンチェスターでUKツアーをスタートさせ、11月6日のラフ・トレード・イースト、11月7日のヴィレッジ・アンダーグラウンドでのソールドアウト公演を経て、年後半にはヨーロッパでのヘッドライン・ライヴやフェスティバルに出演する。


「Worlds greatest emoter」




5月にリリースされた『Tracey Denim』に続くアルバム『The Twits』は、11月3日にMatadorからリリースされた。アルバムからは、「My Little Tony」「Jelsy」「Worlds Greatest Emoter」が公開されている。


後日掲載されたレビューはこちらからお読みください。

1026日、PSP Socialの新曲『Angel Halo』のMVが公開されました。下記よりチェックしてみてください。


ラフなミックスで、ミニマルな構成の日本語ロック。これまでと同様にPSPらしいサイケな感じが才気煥発な魅力を放っています。部分的にバンドが何を志しているのかうっすら見えてきます。曲の中や詩に僅かに見られる抒情性や切ない感じ、やるせなさをどのように活かしていくか、この辺りが今後のポイントになるかもしれません。


前作”Communication Breakdown vol.1”のリリースから1か月足らずで公開された今作は、歪んだギターの反復が印象的な一曲になっている。10月28日には自主企画「エスパー教室vol.3」も開催予定。新曲”Communication Breakdown vol.2”も披露される予定です。バンドは新宿ナインスパイスを中心に活動中です。




 Sampha 『Lahai』

 

 

Label: Young

Release: 2023/10/20



Review

 

アルバムの終盤部に収録されている「Time Piece」のフランス語のリリック、スポークンワードは、今作の持つ意味をよりグローバルな内容にし、そして映画のサウンドトラックのような意味合いを付与している。

 

2017年のマーキュリー賞受賞作「Process」から6年が経ち、サンファは、他分野でにその活動の幅を広げている。ケンドリック・ラマー、ストームジー、ドレイク、ソランジュ、フランク・オーシャン、アリシア・キーズ、そしてアンダーグラウンドのトップ・アーティストたちとの共演。ファッションデザイナーのグレース・ウェールズ・ボナーや映画監督のカーリル・ジョセフらとクリエイティブなパートナーシップなどはその一例に過ぎない。

 

『Lahai』は、ネオソウル、ラップ、エレクトロニックを網羅するアルバムとなっている。特に、ミニマル・ミュージックへの傾倒を伺うことが出来る。

 

それは#3「Dancing Circle」に現れ、ピアノの断片を反復し、ビート化し、その上にピアノの主旋律を交え、多重的な構造性を生み出している。しかし、やはりというべきか、その上に歌われるサンファのボーカルは、さらりとした質感を持つネオソウルの範疇にある。ヒップホップの要素がないとは言いがたい。しかし、ボーカルとスポークンワードのスタイルを変幻自在に駆使する歌声は、それほど大げさな抑揚のあるものではないにも関わらず、ほんのりとしたペーソスや哀愁を誘う瞬間がある。

 

内的な感情性を顕にせず、考え方によってはフラットな感覚を元にしたリリックやスポークワードは、意外にも多くの音楽ファンの心に響く可能性がある。他にもオープニングを飾る「Stereo Colour Cloud(Shaman's Dream)」でもミニマリズムの要素がイントロに、かなりはっきりとした形で見えている。


イントロのシンセの細かなアルペジエーターは、ドラムン・ベースのビートを背後にして、サンファのスポークンワードに導かれるように、グルーヴィーな展開性を帯びる。効果的なのは、それをドリルンベース的なコアなアプローチへと転化させている点にある。それ以前のベースメントのクラブ音楽を飲み込んだUKのドリルを要素をちりばめ、ケンドリックの「United In Grief」のように、ドライブ感のある展開へと持ち込もうとするのだ。

 

このアルバムに満ちる、ある種のオーガニックな爽やかさは、ネオソウルファンにとどまらず、これからUKのポピュラー・ミュージックに親しもうというリスナーにもとっつきやすさをもたらすに違いない。


#2「Spirit 2.0」では、やはりサンファのボーカルはネオソウル風となっているが、 エレクトロニックの要素を部分的に配することで、ボーカルのフレーズとの間に絶妙なコントラストを設けている。

 

ミニマリズムという要素は、#3と同様ではあるが、ドラムンベースやベースラインの複合的なリズムラインを織り交ぜることで、ビートそのものに複雑性をもたらす。それがサンファのしなやかなリリックと組み合わされると、稀に化学反応が起こる。ビートの一端に強いインコペーションの効果と、リズムにおけるジャンプの箇所を生み出すのだ。これがサンファの楽曲をシンプルに乗りやすく、そして聴きやすくしている要因である。

 

アルバムの冒頭はこんなふうにして始まるが、それ移行は落ち着いたモダン・クラシカルや、エレクトロニック、ネオソウルという3つの語法を駆使し、やはりしなやかな楽曲が続いている。本作のハイライトであり、SSWとしての成長を示した#4「Suspended」は、イントロのネオソウルのアプローチからダイナミックなエクスペリメンタルポップへと移行する。これらの作曲における展開力は、しかし、グリッチの要素を加えながらミニマルなトラックメイクを施すことで、無限に拡散し、散漫になりそうな曲のベクトルを中心点に集めることに成功している。


これまで多数のミュージシャンとの共同制作の経験を経たことで、曲を書く上で何が最も必要なのかを熟知しているからこそ、こういった核心を突いたソングライティングを行うことが出来るのである。サンファの曲には、実際に、誇張表現はおろか、無駄な脚色、脚注は一切存在しない。まるで、同心円を描いた上で、たえずその中心点に向かい、曲がランタイム毎に進行していく。その過程をリスナーは見届けることが出来るのだ。

 

実際的な音楽の高水準のソングライティング技術に加えて、もうひとつ注目しておきたいのは、本作の全般に感じられる映画的な雰囲気、そして、ファッション的なおしゃれさという伏在的な要素である。


「Satellite Business」では、ジャズ・ピアノを基礎に、ヒップホップのリリックとエレクトロニックの要素を付加し、真夜中の哀愁のようなアンニュイな感覚を織り交ぜる。孤独であるこを自らに許し、自らの魂と対話を重ねる瞬間は、アウトプットされるスタイルこそ違えど、往年のソウルミュージックの名曲にも匹敵する深みがある。それはまたソングライターとしての大きなステップアップを意味し、人間的な深化がトラックに反映された証でもある。イントロから中盤まではジャズの性質が色濃いが、コーラスワークが加わると、ヒップホップに変化する。

 

とくに面白いと思うのは、リリックの組み合わせにより良いウェイブを生み出そうとしていることである。そしてヒップホップの表向きの印象はモダンソウルへと転化していく。さらにそれらのシネマティックな印象性は、#6「Jonathan L. Seagull」にも見出すことが出来る。

 

ここでは、複数の人物の声を反映させ、ゴスペル的な形で、多様性を表現しようとしている。UKラップのヒーロー、Stormzyは言った。「多様性が重要である」と。そして、声はひとりひとり違う性質を持つ、醜いものもあり、美しいものもある。低いものも、高いもの。しわがれたものも、透き通るようなものも。しかし、それらの多彩さが組み合わせることで、はじめて美が生み出される。これらのゴスペル的な曲の展開は、ピアノの古典的な伴奏を背後に、シンプルなバラードソングのような普遍性を併せ持ち、開放的な雰囲気に満ちている。

 

これらの曲の展開になかにあるまったりとして落ち着いた雰囲気は、その後、より深い感情性に支えられて完成へと向かっていく。「Inclination Compass」では、モダンクラシカルとネオソウルを組み合わせ、和らいだ感覚を表現しようと努めている。サンファが心情を込めてビブラートを伸ばすと、それはそのまま温かな感覚に変わり、同じように受け手側の心を癒やす。

 

そして、ここでも、前曲と同じようにボーカルのコーラスをコラージュ的に配し、別の形の多様性を表現している。多様性というのは感情における色彩性を表す。その点を見事にシンガーは熟知し、シンセの土台となるスケールの進行がサンファ、及び、正体不明なボーカルに色彩性を与えている。同じ音階やフレーズを歌おうとも、その土台となるベースが変化すると、全く別の表現に変わる。

 

しっとりとしたネオソウルのトラック「Only」はシンプルな魅力がある。続く、「Time Piece」ではフランス語のスポークンワードが展開される。

 

ここでは多様性の先にあるグローバルな感覚を表現しようとしている。しかし、サンファの表現にある程度の共感を覚える理由があるとするなら、それはシンプルにそしてわかりやすく内側にある考えをつかみ取り、それをスポークワードという形に昇華しているからなのだろう。フランス語のスポークワードは耳に涼しく、20世紀のパリの映画文化を思わせるものがある。この曲を起点あるいは楔として、アルバムはかなりスムースに終盤の展開へと続いていく。 


「Can't Go Back」では再度、オーガニックな味わいのあるネオソウルとヒップホップの中間にある音楽性で聞き手の心を穏やかにさせる。そしてこの曲でも、ネオソウル風のソングライティングにスポークンワードを効果的に組み合わせようとするサンファの試行錯誤の跡を捉えることが出来る。

 

「Evidence」では、現代のポピュラー音楽の範疇にあるR&Bの理想的な形を見出すことが出来る。親しみやすく、聴きやすく、乗りやすい。こういった一貫した音楽のアプローチは、アルバムの終盤においても持続される。


「Wave Therapy」では、シンセのストリングスのダイナミックな展開力を呼び覚まし、「What If You Hypnotise Me?」では驚くべきことに、和風の旋律をピアノで表現しながら、アルバムに内包される和らいだ世界、穏やかな世界を完成させる。


「Rose Tit」では、ソウル/ラップというより、ポピュラーアーティストとしての傑出した才質の片鱗を見せる。ジャズ・ピアノの演奏の華やかな印象はアルバムのエンディングにふさわしい。

 

 

85/100



 

Pole

Sleaford Modsがダブ・テクノ・プロデューサー、Poleの楽曲を新たにリミックスした。このシングルはPoleの「Tempus Remix EP」に収録される。『Tempus Remix EP』は2023年11月24日にMuteから発売予定。


UKデュオは、2022年のアルバム『Tempus』に収録されたドイツ人プロデューサーのトラック「Stechmück」をリワークを手掛けた。

 

リミックスは、近日リリースされる『Tempus Remix EP』に収録される。下記よりご視聴下さい。アレッサンドロ・コルティーニとローズは、11月にリリースされる同リリースにもリミックスを提供している。


Sleaford ModsのAndrew Fearns(アンドリュー・ファーン)は声明の中で次のように述べている。 「ポールは素晴らしいプロデューサーだよ。彼とコラボレーションできることは、とても嬉しく光栄なことだ。僕は長い間ファンで、去年ロンドンのカフェOTOで彼がプレイするのを見たときは感動した」


・Yard Act announce new album ”Where's My Utopia” via Islands(Universal Music)

Yard Act


リーズから登場したヤード・アクトの伝説は地元のバーでの他愛のない会話からすべてが始まったことを忘れてはいけない。パンデミック時には、バンドの運命に大きな壁が立ちはだかったが、見事にそれを乗り越え、最初のビック・チャンスを手に掴んだ。もちろん、彼らの噂は、海を越え、米国のテレビ番組出演、ニューヨークのラフ・トレードショップ前での撮影まで繋がった。


今回、制作発表されたセンセーショナルな話題を攫ったデビュー作に続くセカンドアルバム『Where's My Utopia?』は、3月1月に発売日が予定されている。この新作は、ヤード・アクトとゴリラズのメンバー、レミ・カバカ・ジュニアの共同制作。


このニュー・シングル「Dream Job」について、ヤード・アクトのボーカリストのジェームス・スミスは次のように語っています。

 

「”Dream Job”は絶えず、『Where's My Utopia?』- と語っている。その一方で、音楽業界がいかに制御不能な野獣であり、何も考えずに突き進み、それに関わる全ての人がそれぞれの役割を担っているかということも訴えようとしている。

 

実は、私もその一人なんだ。昨年、私の頭の中を駆け巡った他のほとんどのことと同じように、私が感じていた複雑な感情やその深刻さを表現する適切なタイミングを見つけようとしても見つからなかった。良いことも悪いこともある。自分に起こったことすべてが、今でも嬉しいんだ」


デビュー・アルバム発表以降、バンドの軌道が上昇し続ける中、ヴォーカルのジェームス・スミスと彼の妻は、息子も迎えていた。そして、責任感と野心、罪悪感、愛、意欲、そしてその間にあるあらゆるものの二律背反が、探求的なセカンド・アルバム『Where's My Utopia? 』に示されている。


絶え間ないツアースケジュールの合間のスナップショットで書かれたこのアルバムについて、スミスは、ヤード・アクトが新しいサウンドに移行できるようになった理由をこう語っている。「アルバム1で "ポスト・パンク "という手法を使ったのは、手頃な値段でできたからなんだ。アルバム全体を通して、フェラ・クティからエンニオ・モリコーネ、そして、スピラーの00年代ポップ・スマッシュ「Groovejet」まで、様々な影響を受けている」


ジェームス・スミスは、これまで以上にリリックを自分自身の中に深く入り込ませている。以前のような外向きの人物研究はほとんどなくなり、人生のヘッドライトを凝視し、フロントマン自身の恐れや挫折と格闘しながら、ある種のプロメテウスのような物語を作り上げる曲群に取って代わったのだ。「私たちは、食べてセックスして、そして死ぬだけの動物だ。しかし、私にとってクリエイティビティとは、人間存在とは何かという真理を表現する最良の方法のように思えてならない」


今年、フジ・ロックでもアクトを行ったヤード・アクト。少なくとも、セカンドアルバムでさらなる飛躍を見せてくれることを期待したい。彼らはすでに2024年春にイギリスとEUで大規模な公演を行うことを発表した。一連のツアーは今年11月のレイキャビク公演で幕を開け、来年の8月の地元リーズでの凱旋公演まで続く。ツアーの成功を祈っています。ツアー日程は下記よりご覧下さい。

 

リードカットのリリースと同時公開された「Dream Job」の映像は下記よりご覧下さい。デビュー当時から変わらず、TVレポーターに扮するジェイムス・スミス。以前と変わらないスポークンワードのスタイルが維持されている。しかし、その背後では、きらびやかなディスコサウンドとマイケル・ジャクソンの「Thriller」を元にしたダンス・パフォーマンスが繰り広げられる。

 


「Dream Job」


 ・「Petroleum」



Yard Actは、2ndアルバム『Where My Utopia?』のセカンドシングル「Petroleum」をリリースした。この曲は、アルバムと同時に発表された「Dream Job」に続くシングル。コメディアンのローズ・マタフェオが出演したミュージックビデオが公開されている。下記よりご覧下さい。


「Petroleum」の由来について、バンドのジェームス・スミスは声明の中で次のように述べている。「ボグナー・リージスで観客と喧嘩して、退屈だし、あそこにいたくないって言ったんだ。その後、ライアンと口論になって、ライアンは僕の態度をたしなめたんだ。私は、これは仕事なのだから、その条件は何なのだろうかと考えるようになった。人々は正直さを求めていると思っているんだけど、実はそうではなくて、お金を払ってまで私に正直さを求めているのだ」


このビデオについて、スミスはこう説明している。「"Petroleum "は、"Utopians "と呼ばれる恐ろしいバイカーギャングのアジトにつまずいた訪問者を見つける。彼女はまだH.G.E.のエージェントから逃げている」


「このビデオの撮影はとても楽しかったし、友人のローズ・マタフェオがユートピアンズのリーダーに命を吹き込むのを見るのは楽しかった。ストーリーは直線的なフォーマットで語られているわけではありませんが、過去3本のビデオを通しての『ビジター』の旅がまとまり始め、私たちが何か大きなものに取り組んでいることを明らかにしてくれることを願っています。まだまだ続きます」


マタフェオはこう付け加えた。「私は電話のほとんどを選別しているけど、電話が "JAMES YARD ACT "と点滅したら、あなたはすぐにそれを拾うだろう。ヤード・アクトのビデオに出演することは、彼らに頼まれてからバケットリストに追加したんだ。このアルバムの全体的なビジョンはとてもクリエイティブで野心的で、楽しくてクールで、その一部に少しでもなれたことをとても興奮している。訛りがひどくてごめんなさい。ラインダンスについては謝らないよ」


 

・「We Make Hits」

©Phoebe Fox

リーズのロックバンド、Yard Actが2ndアルバム『Where's My Utopia?』の四作目のシングルを公開した。「We Make Hits」について、ジェイムズ・スミスは「友情と、人生で大切にしている人たちと音楽を作っているときに感じる、ありのままの喜びへの賛歌」を表現しているとしている。


この曲の構想について、彼はコメントしている。「''We Make Hits "は、最近のヤード・アクトの曲のほとんどがそうであるように、ライアンの空きベッドルームで始まった。彼はベースラインをいくつか録音していて、僕はその上に言葉を乗せて、何が起こるか試してみたんだ。ラップトップの周りに座ってお互いを笑わせようとしたり、ブラックコーヒーを飲んだり、1時間おきくらいに窓から顔を出してタバコを吸ったりしていた。外では大騒ぎしていても、密室の中では私たちは同じで、そのことに感謝しているよ」


このシングルはまた、新しいビデオと一緒にリリースされ、バンドの拡大し続ける映像世界に加え、「The Trench Coat Museum」のビデオで紹介された物語や登場人物をさらに進化させている。

 

バンドのビデオ・ディレクターであり、頻繁にコラボレートしているジェームス・スレイターはこう語っている。

 

「バンドのオリジン・ストーリーを描いた曲を使い、2人のしがないアサシンが、学生のベッドルームで立ち退きの通告を受け、職探しに乗り出し、最終的に神聖なるグローバル・エンタープライズの殺し屋として働くことになるというバックストーリーを描いたんだ」

 


「We Make Hits」

 

 

・「When The Laughter Stops」

©Phoebe Fox

リーズのYard Actが、アルバム『Where's My Utopia?』の最新シングル「When The Laughter Stops」を公開した。ジェームス・スレーター監督によるミュージック・ビデオ付き。

 

毎回、自分やバンドが直面した人生や出来事に照らして、詳細に曲の説明を行ってくれるスミス。ニューシングルの声明は以下の通り。

 

「歌詞の情感は、『Where's My Utopia?'』の核心をほとんどすぐに突いていて、『Dream Job』の時に自分が置かれたのと同じ境遇から最初に生まれた皮肉が、今はもっと本物の一抹の惨めさに変わっていることに気づく。幸いなことに(ネタバレになるが)、今のところ、この落とし穴から抜け出す方法を見つけることができた。


 歌詞はすぐにできたが、音楽的には大変だった。ライアンがベース・ラインを提示するときによくあることだが、ハーモニー的にはかなり曖昧で、人によって聴こえ方が違う。私はこの曲をかなりブルージーなマイナー・キーで聴いていたし、一方サム(ギタリスト)はとても甘ったるいメジャー・キーの曲を聴いていた。曲は行ったり来たりで、僕の記憶が正しければ、カーディガンズの『Lovefool』のことをよく話していた。

 

 2022年12月にケタリングのパーラー・スタジオでラッセル・ラッセルとレコーディング・セッションをしたとき、私はローランド・ジュノでアルペジエーターを鳴らしていた。ジョン・カーペンターの終末時計のカウントダウンか何かのようだった。


 サムはギターをエレクトリック・シックスの「High Voltage」のようなサウンドに作り直し、私たちはファンキーなパーカッションを取り除き、リズムを「Seven Nation Army」のような攻撃的なものにした。ケイティがロンドンのメトロポリスに会いに来てくれて、コーラスのヴォーカルをダビングしてくれたんだ。彼女は素晴らしい。デヴィッド・セウリスにマクベスを朗読してもらったのは、明らかな理由だ。結果が物語っている!」


このビデオについて、ジェームス・スレーターはこうコメントしている。ミュージックビデオは、「『訪問者』の旅を続きであり、彼女が2人組のアサシンに引きずり出されるのを見た『石油』に続くものだ」


「『When The Laughter Stops』では、彼女の運命が明らかになる...年老いたサーカス団員でいっぱいの刑務所。警備が少し緩いのは認めるので、すべてが失われたわけではないかもしれない。私たちが制作したビデオはすべて、より広いヤード・アクトの映画的世界の一部であり、すべてを映画化する過程にある。お楽しみに!」

 

ニューアルバムはデビュー・アルバムで世界的な成功を手にしたバンドが次なる内面の幸福を探す旅とも言える。その中にはヤードアクトらしい皮肉もあり、そして人生を生きる上での喜びもある。 シアトリカルな演出は彼らの音楽が1つ上にステップアップしたことの証左となる。どうやらピカレスク・ロマンのようなテーマも音楽性に含まれているのはMVを観ると明らか。

 

新曲では、フロントマンのジェームズ・スミスがメインボーカルの座を女性ボーカルに受け渡す箇所に面白さがある。それは英国の古典演劇で主役が物語の中心にいながら、舞台袖に捌ける瞬間のような滑稽味をもたらす。その空白の瞬間にこそ想像をめぐらす余地がある。曲の後半のスミスのスポークンワードは、ブラック・フランシスのように渋い。これはアルバムのタイトルがピクシーズの曲にちなんでいることのジョークなのか。ディスコ風のダンサンブルなナンバーであることは先行シングルと同様だが、より軽やかなポップネスに焦点が絞られている。

 

 

「When The Laughter Stops」


 

Yard Act 『Where’s My Utopia?』




Label: Island Records(国内盤はUniversal Musicより発売)

Release: 2024/03/01


Tracklist:


1. An Illusion

2. We Make Hits

3. Down By The Stream

4. The Undertow

5. Dream Job

6. Fizzy Fish

7. Petroleum

8. When The Laughter Stops (ft. Katy J Pearson)

9. Grifter’s Grief

10. Blackpool Illuminations

11. A Vineyard for the North

 



Yard Act 2023-2024 Tour Dates


2 Nov | Iceland Airwaves, Reykjavik, IS

4 Nov | Warsaw, Brooklyn US

5 Nov | Underground Arts, Philadelphia US

6 Nov | Ottobar, Baltimore US

7 Nov | Motorco Music Hall, Durham US

9 Nov | The Basement East, Nashville US

10 Nov | The Earl, Atlanta US

11 Nov | Toulouse Theatre, New Orleans US

14 Nov | Mohawk, Austin US

15 Nov | Deep Ellum Art Company, Dallas US

17 Nov | Corona Capital Festival, Mexico City, MX

2 Dec | Maho Rasop Festival, Bangkok, TH

3 Dec | Clockenflap Festival, Hong Kong, HK

5 Dec | Shangri-la, Osaka, JP

7 Dec | Club Quattro, Tokyo, JP

13 Mar | The Nick Rayns LCR (UEA), Norwich, UK

14 Mar  |  Rock City, Nottingham , UK

15 Mar  |  O2 Academy, Glasgow, UK

16 Mar  |  O2 Apollo, Manchester, UK

17 Mar  | Northumbria University, Newcastle, UK

19 Mar  | Mandela Hall, Belfast, UK

20 Mar  | Vicar Street, Dublin, IE

22 Mar  | Invisible Wind Factory, Liverpool, UK

23 Mar  | O2 Academy, Bristol, UK

25 Mar  | The Dome, Brighton, UK

27 Mar  | Eventim Apollo, London, UK

04 Apr  | Stereolux, Nantes, FR

05 Apr  | Cabaret Sauvage, Paris, FR

06 Apr  | Rock School Barbey, Bordeaux, FR

08 Apr  | LAV, Lisbon, PT

09 Apr  | Mon, Madrid, ES

11 Apr  | La 2, Barcelona, ES

12 Apr  | Le Transbordeur, Lyon, FR

13 Apr  | Locomotiv Club, Bologna, IT

14 Apr  | Santeria Toscana 31, Milan, IT

16 Apr  | Mascotte, Zurich, CH

17 Apr  | Muffathalle, Munich, DE

18 Apr  | Festsaal Kreuzberg, Berlin, DE

20 Apr  | Slaktkyrkan, Stockholm, SE

24 Apr  | Uebel & Gefährlich, Hamburg, DE

25 Apr  | Paradiso Main Hall, Amsterdam, NL

26 Apr  | Doornroosje, Nijmegen,NL

27 Apr  | Kantine, Cologne, DE

28 Apr  | Les Nuits Botanique, Brussels, BE

30 May | Belly Up Tavern, Solana Beach, CA

31 May | The Regent Theater, Los Angeles, CA

1 Jun | Pappy and Harriet’s, Pioneertown, CA

3 Jun | The Catalyst Atrium, Santa Cruz, CA

4 Jun | The Independent, San Francisco, CA

6 Jun | Mississippi Studios, Portland, OR

7 Jun | Rickshaw Theatre, Vancouver, BC

8 Jun | The Crocodile, Seattle, WA

3 Aug | Millenium Square, Leeds, UK


・The Tonight Show Starring Jimmy Fallon


リーズのYard Actが昨夜(2月13日)、米国の深夜番組、ジミー・ファロン主演の「ザ・トゥナイト・ショー」に出演し、最新シングル「We Make Hits」を披露した。

 

ヤード・アクトがジミー・ファロンの番組に出演するのは、デビューアルバムのリリース直後の「Overload」の時以来のことである。

 

過酷なツアー・スケジュールをこなしてきたせいもあってか、一昨年に比べ、格段にパフォーマンスの水準が上がっている。今回のステージは複数のコーラス隊を背後に従え、ゴージャスなラインナップを組んだ。スミスのスポークンワードの雰囲気は00年代のアークティックモンキーズを彷彿とさせて素晴らしい。アルバムのバージョンよりもクールな演奏となっている。

 


「We Make Hits」



・アルバム発売後のレビューは以下よりお読み下さい:


New Album Review- Yard Act 『Where’s My Utopia?』


ダニエル・ロパティンは、One Ohtrix Pointneverの最新アルバム『Again』のため、Freeka Tetと組み、"A Barely Lit Path "のミュージックビデオを含む、ビジュアル・コンポーネントを制作した。2人は "Memories Of Music "のミュージックビデオで再びコラボレーションする予定だった。しかし、インスタグラムの投稿によると、このビデオは制作時、予期せぬトラブルに見舞われた。


「私たちは行き詰まり、私たちが存在すべきと信じるレベルでビデオを実現することができなかった」


しかし、OPNとTetは、ビデオ制作は継続するとしており、WeTransferのリンクを通じてプロジェクトの生ファイルを共有している。


何百ものファイルの中には、エイフェックス・ツインと『ベター・コール・ソウル』の俳優マイケル・マッキーン、ツイン・ピークスのシェリル・リー、ウーバーのロゴ、曲の様々なミックス、そして予定されているクリップのアニメティックの写真もある。


このミュージックビデオでは、マッキーンが架空の人物として出演し、ニューヨークの金融街の中心からイーストチェスター・ミュージック・センターまで、8時間かけて徒歩で旅をしながら、頭の悪い秘密を追うという設定になっている。しかし、ファイルに含まれていたテキストメッセージのスクリーンショットによると、この俳優はビデオへの出演を拒否したことが分かった。


One Ohtrix PointneverとTet'sは声明の中で、読者に対して「いつか最終的な製品と会話する可能性のある、さまざまな可能性を想像してほしい」と呼びかけている。彼らはまたパートナーシップの機会について議論したい場合は、接触するために治療に言及されたブランドを奨励している。


 

Shuwa Shuwa ©Space Shower Music

 

渡邉光平と紺世晃子による男女デュオ、Shuwa Shuwaが2ndEP『michikake』を本日リリースします。新作EPに収録されている「Swimming Pool」のMVが公開されていますので、リリース情報の詳細、EPの配信リンクとともに下記よりチェックしてみてください。

 

渡邉光平と紺世晃子による男女デュオSchuwa Schuwa。2022年3月にリリースしたデビューEP「Are You Schuwa?」が新人として異例のロングヒットを記録する最中、遂に2nd EP「michikake」のリリースが決定。


前作同様、それぞれの自宅で緻密に練り上げられた現代のハイブリッド・ポップミュージック。現役のフォトグラファー/映像作家として活躍する渡邉光平の視覚の世界観と、フランス文学などから影響を受けた紺世晃子の作る世界観がSchuwa Schuwa独自の物語性を創り上げている。リミックスでRejoicer、nosh、マスタリングではKentaro Kimura(Kimken Studio)が参加。



2nd EP「michikake」は、月の「満ち欠け」のような自然現象の中に人々が想像力で生み出す物語をコンセプトに、生活の至る所に現れる想像力への入口を、カラフルで鮮やかなサウンドと情景描写に富んだ歌詞で描いている。前作から一貫して親しみのあるポップスでありながらも、その枠を超える実験的なサウンドを多分に取り入れた作品となっている。生活と想像の接点を捉えた歌詞が、サウンドと融合し、共感と新しさを感じられる表現となっている。



EPから最初のSGとなる「a Tourist」は、コスミックなビートとシンセサウンドのループが、メロディやベースラインと共に自由自在に展開し、聴きどころが豊富なポップスに昇華している。歌詞においては深夜飛行をテーマにしており、自由や疾走感、非日常に逃避する刹那的な感情を、飛び回るようなコーラスと共に表現している。続く「Swimming Pool」は、ファンタジーで象徴的な歌詞を中心にして、ポップで多幸感のあるシンセサウンドに仕上がっている。歌詞では、宇宙旅行から帰ってきた少女を主人公とする物語をテーマに、少年少女が大人になる時の喪失感や刹那的な輝きを描く。タイトルはフランソワ・オゾンの映画「Swimming Pool」から。

 

また「Swimming Pool」のリミックスをStones Throw Recordsからのリリースでも知られるイスラエルのプロデューサーRejoicerが担当。原曲からガラッと変わったホーリーな気持ちを喚起させるサイケデリックなビートミュージックに変貌。続く「Taxi Driver」は、ヒップホップ的なシンプルでソリッドなビートをベースとしながらも、コードとメロディの展開を多く取り入れたポップな魅力を持たせている。

 

歌詞では、雨の湿った空気が日常にもたらす不思議な感覚を、歩くようなリズムの中に立体的に描写している。ジム・ジャームッシュの映画「ナイト・オン・ザ・プラネット」も世界観のリファレンスとなっている。「Taxi Driver」のリミックスは、JJJ、KID FRESINO、KANDYTOWN等にビートを提供しているnoshが担当。どこか夜を感じさせるメロウなビーツとフレイヴァが加えられている。

 

そして、EPの一推し曲でもある「nagame」は、バラード調のシンプルなR&Bをベースとしながらも、各所でフックとなるシンセサイザーのサウンドを盛り込み、それらがアコースティックなピアノ、ギターと混ざり合う現代的で暖かなサウンドとなっている。歌詞では、外の景色を眺めながら大切な人や自分自身に想いを巡らせるような暖かな瞬間を描写している。 

 

 

 「Swimming Pool」MV



Shuwa Shuwa 2nd EP『michikake』 

 


2023.10.25 Release | Schuwa_012
Released by AWDR/LR2



収録曲:


1. a Tourist
2. Taxi Driver
3. Swimming Pool
4. nagame
5. Taxi Driver (nosh Remix)
6. Swimming Pool (Rejoicer Remix)



配信リンク:

https://ssm.lnk.to/michikake



Directors : Kohei Watanabe, Teruko Konse
Cinematographer : Kohei Watanabe
Camera Assistant : Akari Yagura
Stylist : Narumi Aoki
Flower Coordinate : Kaho Nishi(Lopnur)
English Subtitle : Eri Kunimatsu
Special Thanks : Tofu-ya




Shuwa Shuwa

 

1989年生まれの静岡県沼津市出身の渡邉光平と1995年生まれの東京都品川区出身の紺世晃子による男女デュオ。楽曲からアートワークの制作に至るまで2人によるセルフプロデュースで行う。


2019年11月結成。楽曲制作は共に行い、歌詞は紺世、サウンドプロデュース/ミックス/MV/アートワークは渡邉が担当。


WONKの井上幹、荒田洸、リミックスでSeiho、XL Middletonが参加したデビューEP「Are You Schuwa?」を2022年3月にリリース、J-Wave「TOKIO HOT 100」へのチャートインやサブスクリクション・サービスの人気PLAYLISTに多数ピックアップされるなど新人として異例のヒットを記録。


以降、CM音楽制作や映画への音源提供など活動の幅を広げる中、2023年7月よりいよいよ怒涛のリリースを開始する。



渡邉は、銀行勤務を経て桑沢デザイン研究所卒、現在はフォトグラファー/映像作家として活動。Princeをはじめとするブラックミュージックに傾倒。紺世は、6歳からピアノを習い、学生時代は軽音楽部に触れ、この頃から作曲をスタートさせている。大学ではフランス文学を学び、フランス映画/音楽に出会い、フレンチポップ、エレクトロの世界に傾倒していた。共に慶應義塾大学卒。

 

 

ゴシックロック、ドゥームメタル、フォークミュージックを取り込む新世代のSSW、Chelsea Wolfe(チェルシー・ウルフ)が新作アルバム『She Reaches Out to She Reaches Out to She』を発表。『She Reaches Out to She Reaches Out to She』は2024年2月9日にロマ・ヴィスタからリリース予定。チェルシー・ウルフの作り出す怪しげな世界に魅了されること必須だ。

 

アルバムの制作発表と同時に、ドゥーム・サウンドを織り込んだダイナミックなハイパーポップ・ナンバー「Whispers in the Echo Chamber」が公開された。また、以前、アルバムの収録曲「Dust」も公開されている。こちらも余裕のある方はぜひチェックしてみてほしい。


リードカット「Whispers in the Echo Chamber」のビデオはコロンビアで撮影された。ウルフはプレスリリースでこのように語っている。

 

「このビデオは、私自身と睡眠麻痺の実体との間のラブストーリーのように感じられる。このビデオのために、精神的な対話や不安を切り裂く穏やかな内なる声を表し、私をより確かな道へと導いてくれる。内なるものから外なるものへと、この実体は私に新しい可能性の広がりを見せてくれる」


ウルフは、マルチ・インストゥルメンタリストのベン・チショルム、ドラマーのジェス・ゴウリー、ギタリストのブライアン・トゥーラオといういつものコラボレーターと曲作りに取り組み、2022年初頭にはプロデューサーのデイヴ・アンドリュー・シテックも参加した。ショーン・エヴェレットがミックスを担当し、エンジニアのヘバ・カドリーがマスタリングを行った。


このアルバムについてウルフは、「過去の自分が現在の自分に手を差し伸べ、未来の自分に手を差し伸べて、変化、成長、導きを呼び起こすというレコードだ。自分を縛り付けている状況やパターンから解放され、自己啓発するための物語だ。自分らしさに踏み出すための招待状」と述べている。


チェルシー・ウルフの最新のソロ・スタジオ・アルバム『Birth of Violence』は2019年にリリースされた。2022年にはA24の映画『X』のサウンドトラックを手がけた。 

 

 

 「Whispers in the Echo Chamber」



2nd Single 「Tunnel Lights」

©︎Ebru Yildiz


チェルシー・ウルフは、近日発売予定のアルバム『She Reaches Out to She Reaches Out to She』からセカンドシングルをリリースした。


この曲は「Tunnel Lights」と名付けられ、前シングルのビジュアルを手がけたジョージ・ガラルド・カタ監督と再びタッグを組んだミュージック・ビデオも公開された。以下よりご覧下さい。


「Tunnel Lightsは、ただ "やり過ごす "のではなく、"実際に生きる "ことについて歌っている。「暗闇の中でぐずぐずしているという事実に目覚め、トンネルの洞窟から抜け出すための道しるべとなる光に向かって一歩を踏み出す時なのだ」


2019年の『Birth of Violence』に続く『She Reaches Out to She』は、2月9日にLoma Vistaからリリースされる。


「Tunnel Lights」


Chelsea Wolfe 『She Reaches Out to She Reaches Out to She』

Label: Loma Vista

Release:2024/2/9

 

 

Tracklist:

 

1. Whispers in the Echo Chamber 

2. House of Self-Undoing

3. Everything Turns Blue

4. Tunnel Lights

5. The Liminal

6. Eyes Like Nightshade

7. Salt

8. Unseen World

9. Place in the Sun

10. Dusk

 

©Tonje Thilesen

米国、ナッシュビルの拠点に活動するSSW,Katy Kirby(ケイティ・カービー)は、ソロアーティストながら、バンドサウンドに比するインディーロック性と良質なソングライティングを兼ね備えた有望株である。その中にはベッドルームポップサウンドに対する親しみもある。今回、

 

カービーは、2ndアルバム『Blue Raspberry』をANTI-より2024年1月26日にリリースすると発表した。この発表は、同アルバムのリードカット「Table」と、リリースを記念した2024年のツアー日程と共に発表された。


『Blue Raspberry』は、ケイティ・カービーが自分自身のクィアネスを認識する過程と、それに続く初めてのクィアな関係におけるほろ苦い痛みを記録している。

 

「このアルバムは、私が意図していたよりもずっと個人的なものです」とカービーはプレスリリースで語っている。「自分の書き方を試している時期で、出てきたのは、ある女性について、想像上の彼女について歌ったものでした。自分自身として、あるいは自分自身について書いているとは考えていませんでしたが、この種の歌がどんどん出てきて、重なり合った歌詞の断片が、紐の上の数珠のようにつながっていた。それらは同じ世界に生息しているように思えたんです」


「Table」では、カービーはデビューアルバム『Cool Dry Place』のフォーク調のロックから一歩踏み出し、反復的なメロディーに、スローコアにインスパイアされたギターを組み合わせている。

 

さらに、カービーは、「”Table”は、このアルバムの中ではテーマ的には異質なもので、私の神隠しにあった過去のリフトの名残のようなもの」と付け加えた。「この曲はアルバムの最後で、他の曲のエピローグやアウトロのような役割を果たしている。何より歌っていてとても楽しいんだ」と述べている。

 

 

「Table」


後日掲載したアルバムのレビューはこちらよりお読み下さい。


Katy Kirby 『Blue Raspberry』

Label: ANTI-

Release: 2024/1/26


Tracklist:

1. Redemption Arc
2. Fences
3. Cubic Zirconia
4. Hand to Hand
5. Wait Listen
6. Drop Dead
7. Party of the Century
8. Alexandria
9. Salt Crystal
10. Blue Raspberry
11. Table

 


TOUR DATES:

 
Feb 3 – Washington, DC @ Songbyrd#
Feb 4 – Carrboro, NC @ Cat's Cradle - Back Room#
Feb 5 – Asheville, NC @ Eulogy#
Feb 7 – Nashville, TN @ The Blue Room at Third Man Records#
Feb 8 – Atlanta, GA @ The Masquerade – Purgatory#
Feb 9 – Jackson, MS @ Hal & Mal's#
Feb 11 – Dallas, TX @ Sons of Hermann Hall#
Feb 13 – Austin, TX @ The Ballroom#
Feb 15 – Tucson, AZ @ Club Congress#
Feb 16 - Santa Ana, CA @ Constellation Room#
Feb 17 - West Hollywood, CA @ The Roxy Theatre#
Feb 18 - San Francisco, CA @ Rickshaw Stop#
Feb 19 – Sacramento, CA @ Goldfield Trading Post#
Feb 21 - Portland OR @ Polaris Hall#
Feb 22 – Seattle, WA @ Barboza#
Feb 24 – Boise, ID @ Shrine Basement#
Feb 25 - Salt Lake City, UT @ Kilby Court#
Feb 27 – Denver, CO @ Hi Dive#
Feb 29 – Omaha, NE @ Reverb Lounge#
Mar 1 – Minneapolis, MN @ 7th St. Entry#
Mar 2 – Madison, WI @ High Noon Saloon#
Mar 3 – Chicago, IL @ Lincoln Hall#
Mar 5 – Detroit, MI @ The Sanctuary#
Mar 6 – Pittsburgh, PA @ The Warhol Entrance Space#
Mar 7 – Philadelphia, PA @ Johnny Brenda's#
Mar 8 - New York, NY @ Bowery Ballroom



# - with Allegra Krieger

 

©Nik Soelter

ウォーター・フロム・ユア・アイズは、今年リリースされた『Everyone's Crushed』のフル・アルバム・リワーク『Crushed By Everyone』をMatadorから11月17日にリリースすると発表した。このリミックス・アルバムには、マンディ・インディアナ、ザ・デア、ナリッシュド・バイ・タイムなどによるアルバム収録曲のリワーク、リミックス、カバーが収録されている。

 

Rachel Brown(レイチェル・ブラウン)とNate Amos(ネイト・エイモスがキュレーションしたこのアルバムは、友人、ツアー仲間、仲間など、急速に拡大するグループのコミュニティをマッピングした貢献で、彼らの個人的な名簿を大きく掘り下げている。このアルバムは、全員が実際に会ったことがある(少なくともDMを共有したことがある)珍しい「リミックス」アルバムだ。


2回に分けてリリースされる本日は、インディアナ州マンディによる「Remember Not My Name」の解体、ソード IIによる「Open」のパス、失恋ファンタジーによる「Buy My Product」のテイク、そしてネイト・エイモスによる「Barley」の再構築ヴァージョンが収録されている。

 


「これほど多くの素晴らしいミュージシャンたちが、私たちにインスピレーションを与えてくれるだけでなく、私たちの既存の作品を彼ら独自の手法で構想してくれるような時代に生きていることは素晴らしいことです」とウォーター・フロム・ユア・アイズは言う。「才能あるアーティストたちが、このプロジェクトにかけがえのない時間とエネルギーを費やしてくれたことに感謝している。私たちと同じように、これらのリミックスを聴いて楽しんでほしい」


バンドは、マンチェスター、ピッチフォーク(パリ、ロンドン、ベルリン)、ミューテーションズ、プリマヴェーラ・ウィークエンダー・フェスティバル、11月7日にロンドンのヴィレッジ・アンダーグラウンドで行われる同レーベル、Matadorに所属するbar italiaとの公演を含む、イギリスとヨーロッパのフェスティバルとヘッドライン公演をスタートさせる。

 

 

Water From Your Eyes 『Crushed by Everyone』(Remix Album)

 


Label: Matador

Release: 2023/11/17

 

Tracklist:


1. Structure (The Cradle Version)
2. Crushed Barley
3. Out There (The Dare Version)
4. Open (Sword II Version)
5. Everyone’s Crushed (Kassie Krut Version)
6. True Life (Nourished by Time Version)
7. Remember Not My Name (Mandy, Indiana Version)
8. 14 (Jute Gyte Version)
9. Buy My Product (fantasy of a broken heart Version)

WATER FROM YOUR EYES – 2023 TOUR DATES
October 25-26 – Austin, Texas @ Levitation
October 30 – Manchester, UK @ The Deaf Institute
October 31 – Glasgow, UK @ The Hug and Pint
November 1 – Leeds, UK @ Brudenell Social Club
November 3 – Berlin, DE @ Pitchfork Berlin
November 5 – Margate, UK @ Where Else
November 7 – London, UK @ The Village Underground #
November 8 – Bristol, UK @ Dareshack
November 10 – Paris, FR @ Pitchfork Paris
November 11 – London, UK @ Pitchfork London
November 12 – Kortrijk, BE @ Sonic City
November 13 – Luxembourg, LU @ Rotondes
November 15 – Den Haag, NL @ PAARD
November 16 – Amsterdam, NL @ Bitterzoet
November 17 – Benidorm, ES @ Primavera Weekender

# w/ bar italia