1.Danny Brown & Quadeca - Book of Daniel 2.Starburst 04:58 3.Danny Brown & underscores - Copycats 4.Danny Brown & JOHNNASCUS - 1999 5.Danny Brown & 8485 - Flowers 6.Lift You Up 7.Danny Brown & Frost Children - Green Light 8.Danny Brown & Quadeca - What You See 9.Danny Brown & underscores - Baby 10.Danny Brown & IssBrokie - Whatever The Case 11.Danny Brown & Femtanyl - 1L0v3myL1f3! 12.Danny Brown & NNAMDI - RIGHT FROM WRONG 13.Danny Brown, Ta Ukrainka, Zheani, & Quadeca & Cynthoni - The End 14.Danny Brown & Jane Remover - All4U
2022年より活動開始。2024年3月、アルバム「soraya」をリリース。リード曲「風の中で」がJ-WAVE TOKIO HOT 100で6位にランクイン。同年7月にはFUJI ROCK FES'24へも出演。今年1月にシングル「言葉の庭」リリース、4月にはトリプルファイヤーを迎えた対バン企画をVeats Shibuyaにて開催し好評を博す。
『Dance Called Memory』のレコーディングにあたり、『Strange Disciple』のプロデューサーであるニック・ミルハイザー(LCD Soundsystem)とコンビネーションを組んだ。シンセ奏者エイダン・ノエルは 「ニックとの仕事で素晴らしいのは、彼がいわゆる『期待されること』や特定のサウンドを追い求める必要がないと感じさせてくれる能力なんだ」と語る。彼はベース奏者アレックス・マッケイと共にネイション・オブ・ランゲージのラインナップを構成している。
その結果、『Dance Called Memory』には新たな性質が吹き込まれた。「I'm Not Ready for the Change」では切り刻まれたドラムブレイクをサンプリングし、マイ・ブラッディ・ヴァレンタインの『Loveless』期を彷彿とさせるタッチを添え、「In Another Life」では全パーカッションをシンセサイザーで加工し、2000年代初頭のエレクトロニックミュージックの陰影を投げかけている。
最新作『Dance Called Memory』はデジタルとアナログが混合した不可思議な音楽世界を醸成する。彼らがハードウェアのシンセサイザーを使用するのは周知の通りで、本作の冒頭から終盤にかけて、エレクトロニクスの楽器がミステリアスな世界観を確立している。レトロとモダンが幾重にも折り重なる独立した音楽の記念碑をネイション・オブ・ランゲージは見事に打ち立てた。
【Introduction】
1.「Can't Face Another One」ーー イントロから始まるシンセの演奏は、その後に続く音楽のイメージを風船のようにふくらませる働きを成す。いわば、映画のサウンドトラックのイメージを持ち、その後の音楽を繋げるような役目を果たしている。その後、イアン・デヴァニーのボーカルが入るが、どことなく内省的な側面と繊細な感覚を併せ持つ。80年代の商業音楽に根ざしたボーカルは、背景のバッキングギターと呼応しながら、音響的な空間を拡張させていく。
2.「In Another Life」ーー ダンスポップに強く傾倒しており、テクノサウンドと清涼感のある、a-ha、Tears For Fearsのようなサウンドが構築される。 旧来はディスコポップのような位置づけにあったものの、ニューヨークの三人組の手にかかると、最新鋭のテクノポップへと大きく変貌する。前作のアルバムと比べると、ギタートラックがシンセポップと合致し、重厚な音楽性を作り上げている。旧来のアナログとデジタルの中間に位置し、懐かしいとも新しいともつかない、風変わりなイメージを付与している。そして浮遊感のあるボーカルが、シンセ、ギター、マシンビートと綿密に重なりあい、摩訶不思議なテクノポップの世界ーーもう一つの世界ーーを構築していく。
4.「Now That You're Gone」ーー たとえ、ペットショップ・ボーイズ、アーハのような商業主義のダンスポップソングの要素があるとはいえ、力強い印象を擁している。この曲では、旋律的な側面において、ネイション・オブ・ランゲージらしさとは何なのかを雄弁に物語っている。クロマティックスケールを描くシンセサイザーのパルスのベースライン、ニューオーダーのようなレトロなマシンビート、ポストモダニズムのニューウェイブに根ざしたエレクトリカルなサウンド、そしてボーカル、 これらが重層的な構造を作り、独創的なサウンドを完成させる。サビでは、シンセサイザーとボーカルが上手く溶け合い、精妙で高い感覚を生み出している。これらの複数の楽器で構成される音のエナジーは涼しげで、そして癒やしの力が込められている。まるで不安定な感情を揺らめきながら、着地点を探すかのようなアンニュイなサウンド。
5.「I'm Not Ready For The Change」ーー マシンドラムにフィルターを強くかけた重厚なビートから始まり、分厚いベースがそれに加わる。イントロからヴァースを経ずに冒頭の箇所からコーラス(サビ)が始まる。この曲は、ネイション・オブ・ランゲージがおそらくこの数年をかけて探求してきたエレクトロポップの集大成を意味する。間違いなく本作の中ではベストトラックに挙げられる。その中にはユーロビートの範疇にあるレイヴミュージックからの影響も垣間見えるが、この曲の場合は、陶酔感に満ちたドリームポップ風のボーカルが、この曲のクオリティを引き上げている。また、その甘美的なメロディーセンスを補佐しているのが、マイ・ブラッディ・バレンタインの影響で、バレアリックやマンチェスターのダンスミュージックからの鋭いフィードバック。この曲はダンスチューンとしてはもちろん、ポップソングとしても十分楽しめるに違いない。ベースの心地よいリズム、シンセサイザーのアルペジエーターの見事な音のニュアンス、そしてボーカルの繊細さと叙情性が光る。また、デチューンなどを用いたテクニカルなミックス/マスター、そしてシューゲイズのギターワークも新鮮に聞こえる。
6.「Can You Reach Me?」ーー スコットランドのネオアコースティックのエレアコっぽいギターで始まるという点では、どことなく牧歌的な印象を放ってやまない。 その後は、クラフトワークの影響下にあるパルスビートのテクノが顕著である。そして、このアルバムの電子音楽というフィルターを通じて、人間的な感覚をどこまで追求出来るかという狙いが的確に反映されている。これらはむしろ、華やかさこそ控えめであるが、デヴィッド・ボウイのようなサウンドを思い起こさせる。
8.「Under The Water」ーー 以降は、ニューロマンティックの音楽性がより鮮明になり、このアルバムで彼らが何を志向しようとしたのかが、よく理解出来るようになるかもしれない。 パルスのシンセサイザーをベースとして配し、全般的なミニマル音楽の要素の中で、変奏の形式を交えて、この曲は音楽世界を広げていく。音楽の視界が広がるだけではなく、実際的なエネルギーも増幅されていく。そしてこの神がかりのようなドープな感覚こそ、ダンスミュージックの普遍的な魅力なのだ。
9.「In Your Head」ーー この曲は、テクノポップの真髄ともいえる。このジャンル特有の「ピコピコ音」が押し出されている。80年代風のディスコビートと原初的なテクノサウンドが結びつき、そして現代の最新鋭のデジタル録音でそれを再現しようという試みである。それらはやはり、未来への漠然とした期待という80年代以降の人々が感じていた感覚を蘇らせる。このアルバムでは一貫して、冷静なボーカルを披露しているイアンさんであるが、この曲だけはなぜか圧倒的なエナジーが感じられる。楽曲は、静かな箇所、そして盛り上がる箇所という基本的なポピュラー音楽の構成を通じて、うねるような抑揚の変化をダイナミックに描いている。電子音楽を最大限に駆使しながら、人間的な感情性を探求するというテーマがはっきりと滲み出ている。
10.「Night Of Weight」ーー 本作の最後を飾る同楽曲では、エレアコ/エレクトリック・ギターのラフな弾き語りが披露される。ネイション・オブ・ランゲージの意外な一面が示されていて、今まではあまり明かされることがなかったインディーロック好きの姿が読みとれる。荒削りな音質を強調させた流行りのローファイな雰囲気を持つサウンドであるが、それらはイアン・デヴァニーの最も繊細な一面を言い表すのに最適である。それはやはり、シンパシーやエンパシーのような感覚を持って私たちの心を捉えてやまない。夜、あるいは真夜中過ぎのぼんやりした孤独感を縁取った幻想的なフォークロックが余韻を残す。
「Every Ounce Of Me」は、彼女の情熱的なボーカルの結晶の明瞭さに駆り立てられた、喪失後の喜びの心のこもった内的な探求です。フォークポップののどかな音楽的な性質を受け継ぎながら、80年代のバブリーなノスタルジックなポップソングを見事な形で復刻しています。
「『Every Ounce of Me』は、友達とカラオケでドラマチックで楽しい80年代のラブソングを歌った経験からインスピレーションを得ました。あの場面で歌えるような、自分自身の曲を書き上げたかったんです。恋愛に対する不安や抵抗感があるにもかかわらず、どうしても、誰かに惹かれてしまうこと。そして必死にそうならないように努めることについての曲」とジェニーは語る。
ロンドンでプロデューサーのステフ・マルツィアーノ(ヘイリー・ウィリアムズ、ネル・メスカル)と完成した「Every Ounce Of Me」は、ジェニーの映画的なソロサウンドを紹介します。このデビューシングルは、イングランド東部のノーフォークの州都ノリッジの夏の静けさの中で書かれました。
「フルサービスのパートナーシップとして、Secretly Distributionは、音楽の疑いのない神聖な性質に対するThird Man Recordsのコミットメントを維持し、レーベルの広範な事業と並外れた施設のグローバルなリーチを拡大します」と声明は続いている。「独立したアーティストを支援する企業として、私たちの共通の価値観と精神は、このパートナーシップを完璧に適合させます」
Third Man Recordsは、Secretly Distributionとの契約を通じて、多数のレーベルと関連会社の位置付けとなった。
Dead Oceans、Drink Sum Wtr、Ghostly International、Jagjaguwar、Saddest Factory Records、Secretly Canadian、Numero Group、Sacred Bones、Captured Tracks、Run For Cover、Rhymesayers、Chrysalis、A24 Music、Merge Records、Joyful Noise、Father/Daughter、Big Crown、Colemine、Jazz Is Dead、Oh Boy Recordsとパートナーシップを結んだことになる。
Third Man Recordsとの新しい契約に加えて、Secretly Distributionは最近、ビニールスペシャリストのOrg Musicとのグローバルパートナーシップを結んだほか、Asthmatic Kittyとの契約更新を決定。さらにGeoff BarrowとRedg Weeksが手がけるInvada Recordsとのグローバル契約に合意しました。