PVA Via Ninja Tune Official Profile
 

 サウスロンドンのトリオ、PVAが今年10月にデビューアルバム「Blush」をNinja Tuneよりリリースする。(特集記事はこちら)


PVAは、Ella HarrisとJosh Baxter(ボーカル、シンセ、ギター、プロダクション)、Louis Satchell(ドラム、パーカッション)で構成されている。

 

デビュー・アルバムとなる『Blush』は、アシッドハウス、ディスコ、エーテル系シンセサイザー、ポストパンクを組み合わせた個性的な作品となっている。


この新作アルバムは、Big Dadaからリリースされた2020年のEP『Toner』のフォローアップとなる。10月14日のリリースに先立ち、『BLUSH』のプレオーダーが開始されています。ここで、このサウスロンドンの新星、PVAの経歴、このデビュー作完成までの大まかな経緯を以下にご紹介します。

 

 

 ニンジャ・チューンからリリースされるサウスロンドンのバンド、PVAの素晴らしいデビューアルバム『BLUSH』は、エレクトロニックミュージックの鼓動と人生を肯定するライブギグのエネルギーを巧みに統合し、これまで語られてきた以上のトリオの姿を明らかにするものとなるだろう。



エラ・ハリスとジョシュ・バクスター(リード・ボーカル、シンセ、ギター、プロダクションを担当)、そしてドラマーとパーカッショニストのルイス・サッチェルによる11曲は、アシッド、ディスコ、強烈なシンセ、ダンスフロア、クィアコード・シュプレヒゲサングのポストパンクで構成されている。



この緊密なトリオは、ハリスとバクスターが2017年に一緒に「カントリー・フレンド・テクノ」と名づけたものを作り始めたことから始まった。最初の曲のひとつは、ハリスが自分の夢を新しいバンドメイトに口述したことから生まれ、最初のライヴは、ニュークロスのThe Five Bells pubで行われたNarcissistic Exhibitionismという伝説の一夜であり、彼らが出会ってからわずか2週間後に開催された。このショーはエラ・ハリスのキュレーションによるもので、2階は絵画、彫刻、写真、1階はバンドがフィーチャーされていた。彼女は、PVAをヘッドライナーとしてブッキングした。

 


 この初期の段階を経て、彼らはライブショーに新しい次元をもたらすためにルイス・サッチェルを採用した。このように、より硬派なライブを行うことで、PVAはロンドンのギグファンの間でカルト的な評判を確立した。その時点ではライブをおこなことが彼らの唯一の選択肢であった。トリオは、Squid、black midi、Black Country、New Roadと並んで、南ロンドンの熱狂的なインディー・シーンにおける最重要アーティストとしての地位を確立する。その後、「SXSW」、「Pitchfork Music Festival」、「Green Man」に出演し、Shame、Dry Cleaning、Goat Girlと共に国内ツアーを行うようになった。だが、初期の段階から、従来のバンド編成の枠を超えた存在であることは明らかだった。ブリクストンのスウェットボックス「The Windmill」と、デプトフォードの地下クラブ「Bunker」で早朝からDJをする彼らを一晩で2回も見ることも珍しいことではなかったという。



彼らは、2019年末、Speedy Wundergroundからデビュー・シングル「Divine Intervention」をリリースし、その1年後には、Young FathersやKae Tempestといった同様に、イギリス国内の象徴的なアーティストが所属する”Ninja Tune”からデビューEP「Toner」をリリースしている。このEPには、ムラ・マサの「Talks」のリミックスが収録されており、2022年のグラミー賞のベスト・リミックス・レコーディング部門にもノミネートされた。



デビュー・アルバムでは、ライブ・サーキットのエネルギーをそのままに、テクスチャーとハートに満ちたホリスティックな世界を構築する。『BLUSH』は、重厚なパンチを放つインダストリアル・サイズのビート、パンク・スピリット、エラ・ハリスの詩的な歌詞による静かな瞑想の瞬間に溢れている。Portishead、PC Music、Laurie Anderson、カルト的なレイブポップデュオ”The Pom-Poms”などの影響を簡単にリンクさせながら、全編を通して疲れを知らずに疾走している。



ドラムのルイス・サッチェルは、「僕たちは人々を驚かせたかったし、ギグで自分たちの音を伝える以上のことをしたかったんだ」と説明する。

 

「このアルバムは、精神的な問題に関連することもあるけど、アルバムを作る上での日常的な不安もあるんだ。不安定な道のりだったけど、いつも自分たちを奮い立たせているんだ」

 

期待に応えようとするグループの音であり、トリオは新しい可能性の世界を開くアルバムを提供する。

 

音楽が簡単にカテゴライズされないことは、PVAにとってごくごく普通のことで意図することではないかもしれないが、『BLUSH』はバンドの世界の他の要素をこれまで以上に明確にしている。過去2年間、エラ・ハリスは、”Lime Zoda”としてソロ活動を行い、2冊の詩集を執筆したが、その多くはPVAのデビュー・アルバム『BLUSH』の歌詞のベースとして使用されたものである。


 デビューアルバムのオープニングを華々しく飾る「Untethered」は、「制限的で閉鎖的なストレートな関係の中にいること」について歌われているという。

 

「基本的には、男らしさに対する本当にイライラした怒りと、そのヘテロ規範的な状況から自分を解放して世界を探求することができないことへの憤りを表現している 」とバンドのエラ・ハリスは説明している。一方、「Untethered」は、そのような解放を達成したことから生まれた祝福の瞬間ともいえる。


この曲には、静止していることが不可能になるような流動的なエネルギーに満ちていて、ここに表現されているーー移行、喜び、ネガティブな状況のリフレーミングーーというテーマは、このデビュー作『BLUSH』全体に通底するものである。 エラ・ハリスはロックダウンの期間、数多くのセラピーを受け、人生の多くの大きな状況に折り合いをつけた。

 

「私は自分自身をより幸せに感じていて、それは曲にとっても本当に重要なことでした」と彼女は言います。



これは、もうひとりのメンバーであるジョシュ・バクスターも同じ思いを共有している。「僕は、エラを通して、様々な形で自分のクィアネスをのびのびと表現することができる」彼は「Bunker」とインダストリアル・バンガー「The Individual」の両方のトラックでボーカルを担当しており、これは、アイデンティティと自分自身の中に見えるキャラクターを扱った曲となっている。

 

「このアルバムは、私たちが人間としてどのような存在であるかを探求しているんだ」とジョシュ・バクスターは言う。

 

「僕たちは皆、個人的な成長をしてきたし、このアルバムは僕たちがもっと自分らしくいられるように、そしてそれに心地よくなれるようにということを歌っているんだ」


 

 サウスロンドンは、ラップを始め、パンク、インディーロック、エレクトロニック、おそらくイギリスの中でも最も活発なシーンが形作られており、多くの若い才覚あふれるアーティストがシーンへの登場の機会を虎視眈々と伺っている。まさしく、どれほどディグしようとも探し尽くすことは難しい才能の宝庫のような場所、サウスロンドンからデビューアルバムをリリースするトリオ、PVAにぜひとも着目したいところである。


ニンジャチューンからリリースされるデビュー・アルバム『BLUSH』は、ロックダウン中に書かれている。たしかに、この苦難多き時代は、ステージでのライブで自分たちのサウンドの限界を見いだそうとするバンドにとり大きな試練の時であった。だが、逆境は、PVAを凌駕しない。PVAは、逆境を常に凌駕する存在である。それは、抜きん出た才覚を有する彼らにとって、サウスロンドンの最深部から劇的なデビューを果たすため、”爪を研ぐ期間”---自分たちのソングライティングを磨きそれを強化するための期間ーーに過ぎなかったと言える。






PVA 『Blush』

 

 
 
Label: Ninja Tune
 
Release:  2022年10月14日 
 


Tracklist:

1. Untethered
2. Kim
3. Hero Man
4. Interlude
5. Bunker
6. Comfort Eating
7. The Individual
8. Bad Dad
9. Transit
10. Seven (feat. Tony Njoku)
11. Soap

 


 

Pale Blue Eyes

9月2日にFull Time Hobbyからリリースされるデビュー・アルバム「Souvenirs」に先駆け、UKのインディーロックバンドPale Blue Eyesがニュー・シングル「Little Gem」を公開しました。


「"Little Gem "は人間関係とガーデニングについて歌っている」とバンドはこの新曲について説明する。

 

「ルーシー(PBEのドラムとシンセ担当)のことをエモ・ガーデナーって呼んでる。彼女は小さな温室を丹念に育て、トマトが病気になると取り乱し、堆肥の山で悪態をつきながら泣くんだ。つまり、この曲は、僕らのバンドのある種の旅のメタファーとも言える。僕たちはいつも新しい曲を作り、それを育て、時には作物が枯れてしまったときのようにゼロからやり直さなければならないんだ」 





Pale Blue Eyes 『Souvenirs』

 

 

Label: Full Time Hobby

Rellease: 2022年9月2日



Tracklist

 
1. Globe
2. TV Flicker
3. Little Gem
4. Dr Pong
5. Honeybear
6. Star Vehicle
7. Champagne
8. Sing It Like We Used To
9. Under Northern Sky
10. Chelsea

 

Warpaint Credit: Mia Kirby

LA発のアート・ロックグループ・Warpaintが、オーストラリア人DJ/プロデューサーのHAAiによる楽曲「Champion」のリミックスを公開しました。Warpaintは、"FUJI ROCK FESTIVAL"出演をはじめ、Harry Stylesの来日公演に出演を果たすなど、日本でも高い人気を誇っている。

 

「Radiate Like This」は、5月にリリースされたWarpaintの最新アルバム『Radiate Like This』からの曲です。バンドは現在、このアルバムを引っさげてのツアー中で、Primavera 2022にも出演。さらにグループは、先日、ライブ音楽番組『From the Basement』の新シリーズに出演しています。

 

Weekly Recommendation 


ミツメ 「mitsume ”Live Recording”」

 

 

 

 

Label:  Mitsume

Release: 2022年8月3日



Review


今週のベストリリースとしてご紹介する 『Mitsume Live "Recording"』は、今年2月下旬に行われた東京・大手町でのミツメのライブレコーディングを収録した作品。ミツメは、結成から14年目、デビューアルバム『Mitsume』のリリースから昨年で10周年を迎え、バンドとして1つの節目を迎えたと言えるでしょう。

 

2020年、パンデミックの宣言下、東京でもロックダウンが敷かれ、ミツメも他のバンドと同じように対面のライブセッションが出来なかったため、メンバーは音楽理論を勉強したり、改めて自分の音楽のルーツを見つめ直す契機となったのかもしれません。

 

「mitsume Live "Recording"」は、これまでの作品を現時点の音楽的な蓄積でどのようにライブを通してアレンジ出来るのかのチャレンジであるように思えます。その実験性が良い方に働いて、ダイナミックでアグレッシヴなサウンドが提示されています。ミツメの四人は、このライブで、久しぶりの刺激的なセッションであったためか、演奏を心から楽しんでいるようにすら感じられ、スタジオアルバムよりもこのバンドの音楽がより身近に感じられる。ミツメは、この2月26日の大手町のライブにおいて、前作のベストライブ盤の赤坂BLITZで演奏された「Fly Me~」「停滞夜」といった楽曲を中心に、バンドの初期作品を取り上げ、デビュー当時の楽曲をより洗練された形で多角的なアプローチを試みています。また、セッションにおいては、通常のレコーディングした音源をライブ会場に持ち込み、それに実際のライブの演奏を加え、多重録音(ダビング)のような形で、セッションを行っている。この手法は、ダブをはじめとするDJシーンや、エレクトロニックのリミックスとしてはごくありふれたものでありながら、オルタナティヴ・ロックバンドとしては時代を先を行くものであるといえるかもしれません。

 

元々、ミツメは、シティーポップに加え、オルタナティブロックにおけるひねりのようなものを2010年代の最初期から持ち合わせていましたが、この作品ではそれらのオリジナル曲の特性を維持した上で、ライブレコーディングとしての迫力、スライ・ザ・ファミリーストーンのようなR&B/ファンクの要素が強く引き出されているのが大きな魅力です。ライブレコーディングであるためか、このバンドの音楽の影響がスタジオ・アルバムよりも色濃く反映されている。特に面白いのは、カラオケのような強めのディレイがボーカルトラックに施され、スタジオ作品にはなかったLAのローファイ・ヒップホップのようなコアな雰囲気も漂っていることです。

 

このライブレコーディングで注目したいのが、ベースとドラムのセッションの迫力。ファンクを吸収したドライブ感のあるベース、シャッフルリズムを交えたジャズ要素のあるドラミングは、この数年間でバンドとしてより高みを目指している証左となり、それらのミュージシャンとしての強い探求心が実際の演奏にも刺激的なエナジーと淡い叙情性をもたらしている。その他、多重録音のライブセッションならではの実験性の高い演奏も見受けられる。ベストライブには収録されなかった「number」では、オリジナル曲とは別のアプローチに取り組んでおり、調性を変え、昔懐かしのシティ・ポップの雰囲気を押し出し、昭和期のJ-Popを彷彿とさせる魅惑的なアレンジに。さらに「モーメント」では、ホーンセクション、ポンゴといった音色を取り入れ、カリブのトロピカルに近い雰囲気を演出し、原曲よりカラフルな性質が引き出されている。他にも、冒頭の「Fly me to the mars」では、いかにもミツメらしいサウンドを味わえるだけでなく、これまでになかった、チルアルト、ローファイの要素がスタイリッシュに付加されています。


この作品は、ベストライブアルバムの後にリリースされたこともあり、ライブリミックス作品のポジションとして位置づけられるかもしれませんが、実のところ、ここでミツメが実験しているのは全く異なるアプローチであり、彼らは、既存の楽曲の新しい可能性を見出そうと試み、オリジナル楽曲を別の側面から捉えた演奏が行われています。音像の向こうに映る姿・・・、それはまさに、過去の姿を別側面から真摯に捉えるべく挑戦を試みているとも形容出来るでしょう。

 

さらに、ロックダウン中の対面セッションが行えなかったメンバーのジレンマのような思いがこのライブレコーディングで表側に一挙に吹き出し、一般的なスタジオレコーディングとは対極に位置づけられるパッションを帯びた演奏が繰り広げられている。『Mitsume Live "Recording"』は、赤坂BLITZのライブ盤よりも演奏がタイトで、バンドとしての鮮烈なエネルギー、メンバーの結束力が反映されたレコーディングとなっています。ライブレコーディングならではのプレッシャーが課せられたことで、生演奏に淡い情感があると共にほどよい緊張感が漂っている。


デビューから14年目を迎えた東京のオルタナティヴ・ロックバンドーーミツメは、このライブレコーディグにおいて、ロックバンドとしての底力を示したにとどまらず、次なる境地を開拓するための道筋をはっきりと示してみせています。

 

Rating: 87/100

 

 

Weekend Featured Track  「Number」

 

 

 

 

Mitsume Store: https://mitsume-store.com/


 

 


コンテンポラリー・ポップアーティスト、 Munahのデビューシングル「Calling」は、ほんのりと土の香りが漂うエレガントなサウンドで、このSSWの優しいサウンドを完璧に表現しています。


ロンドンのライフスタイルに加え、アイルランド、パキスタンのルーツを融合させたMunahのポップパレットは、ゴージャスなハーモニーとインストゥルメンタルで、あなたを魅了することでしょう。 「Calling」は絶妙な優しさを持ち、Munahの軽やかでソウルフルなボーカルはサウンドにダークな深みを加えている。


この組み合わせは、さながら、土のような独特の豊かなリスニング体験をもたらす。自身のレーベルAWAL Recordsからリリースされたこのニューシングルは、その地中に深く深く根を張り、人間としていかに互いに、そして環境とつながっているかという感覚に沈み込んでいく。


 この曲についてMunahは、「"Calling"がどのようにこのつながりの感覚を探求しているのかについて次のように語っている。失われたものを感じると同時に、見出されたものを感じるのです」と説明しています。


また、Munahの才能は音楽の領域にとどまらず、現在、彼女はマルチ・インストゥルメンタリストとして、8月28日まで、スコットランド・エディンバラ・フリンジで自作の一人芝居を上演している最中です。8月3日に公演を開始したこのミュージカル「Manic Street Creature」は、思いやりと躁鬱病の疲弊を探ることを目的としており、新鮮な楽曲が次々と登場する予定です。コンセプトアルバムのようなミュージカルであり、内観の楽しさを味わうことができそう。


 

 


インドネシア出身であり、現在、米国を拠点に活動するシンガーソングライター/プロデューサーNIKIは、ニューシングル「High School in Jakarta」のミュージックビデオを公開しました。 

 

8月5日にYouTubeを通じて公開されたこのミュージックビデオは、LAを拠点とするインドネシア人シンガーが高校時代の自分を演じており、友人との廊下のキャッチボール、学年誌の写真撮影、演劇部の制作、恋に落ちるなど、思春期の様々な経験を駆け抜けるという内容となっている。


所属する「88rising」のレーベルメイトであるRich BrianとWarren Hueも、同じ学校の仲間としてビデオにカメオ出演しています。映像の最後には、授業中の彼女が恋敵に手招きされ、世界が静止するシーンが印象的です。


この曲は、前作「Before」、「Oceans & Engines」と同様、NIKIのシンガーソングライターとしてのルーツに立ち返り、今回は初恋に伴う激しい感情を回想しています。このシングルは、88risingのメンバーが「アーティストとして今まで作ったものの中で一番好きな曲」であると語っている。来週、8月12日(金)にリリースされる2ndアルバム『Nicole』の最終プレビューシングルとなる。


また、先日アルバムの全トラックリストも公開され、「Backburner」、「The Apartment We Don't Share」、「Anaheim」など、現在のシンガーのキャリアより前の楽曲が収録されているとのこと。 NIKIは今年後半、「Nicole」を引っさげて初のヘッドライナー北米ツアーに出発し、9月8日のバンクーバーを皮切りに、10月22日のロサンゼルスで終了する予定です。



今年初め、NIKIは、88risingのHEAD IN THE CLOUDS FOREVERショーケースの一部として、アメリカの有名なフェスティバル「Coachella」に出演した最初のインドネシア人女性となった。その際、彼女は、家族と母国インドネシアへのトリビュートとして、有名なインドネシアのロックバンド、Andra and The Backboneの「Sempurna」をカバーしました。


 


アイルランドのライザー、Cruel Sisterは9月に発売されるデビューEP『girls my age』に収録される新曲「Chihiro」を公開しました。

 

8月2日のリリースされた新曲「Chihiro」は、スタジオジブリのアニメ「千と千尋の神隠し」に登場する主人公を題材にしているという。シューゲイザー的なアンビエンスで始まり、テクスチャー効果でアイデアからアイデアへと転換しており、その創造性は最初期のPJ Harveyのリリースを彷彿とさせるものとなっている。

 

この曲「Chihiro」について、Cruel Sister(名前は古代の民謡「The Twa Sisters」から引用)は、スタジオ・ジブリがこの作品に与えた影響についてコメントしている。

 

「”千と千尋の神隠し”を初めて見たとき、8歳か9歳だったと思うんだけど、こんなの今まで見たことがなかった。千尋が入る世界、私と同じ子供なのに自分と両親の命を救うために勇敢に行動する姿はとても恐ろしく、またとてもエキサイティングでした。チャートバスターズやエクストラビジョンからDVDを借りられた時代、毎週のように見ていた」

 

下記の「Chihiro」のフルビデオは現在オンラインで公開されており、夢のような潜在意識の探求を監督ルース・ホダーが描いています。 

 

 

NICK WALKER

 

Aaron Jerome率いる音楽プロジェクトSBTRKT(サブトラクト)が、LEILAHのボーカルをフィーチャーしたニューシングル「Ghost」を公開しました。この曲は、6月にリリースされた「Bodmin Moor」、7月下旬にリリースされた「Miss The Days」に続くシングルとなっています。

 

SBTRKTは声明の中で次のように説明している。

 

「GHOST」は、世界がいかに騒がしいか、それがもたらす疲労、そしてその結果、心を閉ざし、心の状態を保ちながら解離したいと思うことについて歌っているんだ」


「この曲は、3年前にアーティストで今は友人のSaya Grayに会った時に始めた。この曲は、3年前にアーティストで今は友人のSaya Grayに会った時に始めたんだ」「これは、僕らがリンクした時に生まれたアイディアの一つなんだ。パンデミックの時に一緒にたくさん書いていて、残った歌詞を共作したんだ」


 

Joesef

スコットランド、グラスゴーを拠点にする新星シンガーソングライター、Joesefが最新シングル「East End Coast」のPVを公開しました。

 

2019年の『Limbo』でデビューを飾り、オンラインプラットフォームで人気を博し同年デビューEP『Play Me Something Nice』をリリース。2020年には早くもイギリスの若手アーティストの登竜門となるコンペティション、BBC Sound of 2020にノミネートされイギリス国内でブレイクしBBC、NMEなど多くのメディアから注目される存在となっています。


Otherlands、Connect、Reading & Leedsといった夏フェスに先駆けて発表されたこのニューシングル「East End Coast」は、恋に落ちること、彼の故郷であるグラスゴーからインスピレーションを受けたものだそうです。


「去年書いたんだ。夏、地元を離れた時、ふと恋に落ちたんだ。この曲は、今まで知っていたもの全てから引き離されたと感じたときに、誰かの中に故郷を見いだすというような内容なんだ。たとえ、人生がどんなに波乱万丈に感じた時でも、グラスゴーや仲間、家族から感じるものに匹敵するような無条件の愛を感じた。もし、この曲から何かを感じ取るとしたら、それは皆に愛していると伝えるサインであってほしい。


 イースト・エンド・コーストのビデオでは、緊迫感があり、曲とその意味に忠実であると感じられる感覚を捉えることが重要でした。

 

この作品でルイスと再び仕事をするのは夢のようでした。彼は私の音楽の視覚的な側面を完全に理解し、細部にまで気を配って扱ってくれています。キッズ、トレインスポッティング、ビーツなどの映画からインスピレーションを得て、音楽の世界を作り上げるのはとても楽しいことだった。次に何が来るのか、みんなに見てもらうのが待ちきれない」


 


エド・シーラン主宰のレーベルと昨年契約を結んだことで知られる、英サセックスのシンガーソングライター、Maisie Peters(メイジー・ピーターズ)は、新曲「Blonde」をリリースし、8月19日に「Good Enough」というエモーショナルなバラードをリリースすることを発表しました。


「”Blonde”と”Good Enough”は私にとって姉妹のような曲で、私の芸術性とある意味私自身の2つの異なる側面を表しています」とメイジーは説明する。


「そして、ライブでは、この2曲に対して、観客が同じように大きな声で叫んでくれると思ってる。私は何よりもまずソングライターで、この2曲の作曲は私自身の人生の根本的な変化の瞬間であり、同時に発表されるのは当然だと思った」


「"Blonde "は自信、自己価値、そして、自分自身を支えることについての歌で、髪を染めることは必ずしも誰もがやったことのある壮大なことではないけれど、自分自身をどう見るか、より良くするために新しい一歩を踏み出すことを表している。それに、金髪の方が楽しいのは本当」



Stereolab Credit: Steve Double

 

 

Stereolabは、9月2日にWarp Recordsよりリリースされるコンピレーション「Pulse of the Early Brain [Switched On Volume 5]」に先駆け、Nurse With Woundとの1997年のコラボレーション12インチに収録されていた「Simple Headphone Mind」と「Trippin with the Birds」の2曲を公開しました。下記の新作のアートワーク、トラックリストとともにご確認下さい。 

 

 「Simple Headphone Mind」

 

 

 「Trippin with the Birds」

 

 

 


Stereolab 『Pulse of the Early Brain [Switched On Volume 5]』



Tracklisting:

 
1. Stereolab/Nurse With Wound - Simple Headphone Mind
2. Stereolab/Nurse With Wound - Trippin’ with the Birds
3. Low Fi
4. [Varoom!]
5. Laisser-Faire
6. Elektro [he held the world in his iron grip]
7. Robot Riot
8. Spool of Collusion
9. Symbolic Logic of Now!
10. Forensic Itch
11. Ronco Symphony [Demo]
12. ABC
13. Magne-Music
14. Blaue Milch
15. Yes Sir! I Can Moogie
16. Plastic Mile [Original Version]
17. Refractions in the Plastic Pulse [Feebate Mix] - Autechre Remix
18. Unity Purity Occasional
19. The Nth Degrees
20. XXXOOO
21. Cybele’s Reverie [Live at the Hollywood Bowl]


 


 

イギリスのオルタナティヴロックバンド、Pulled Apart By Horsesが通算5枚目のアルバム『Reality Cheques』を発表しました。Pulled Apart By Horsesの次の章のサウンドの青写真となるこのニューシングルは、70年代後半のガレージロック、ポストパンク、Iggy And The Stooges、The Rolling Stones、Bowie、The Crampsといったヘヴィ・ロックからインスピレーションを得たという。



9月30日にAlcopop!Recordsからリリースされるこのアルバムは、前日にイギリス・ハルからスタートする彼らの長いUKヘッドライナー・ツアーと同時期にリリースされる予定です。


ボーカルのTom Hudson(トム・ハドソン)は、「僕らの音楽の好みは、毎月、そして何年もかけて変わっていくから、毎回同じアルバムを出すようなバンドにはならないよ」と語っている。業界用語で言うと、"インディー・キッズにはヘヴィすぎる、ヘヴィ・キッズにはインディーすぎ "なバンドで、どこに入れたらいいかわからないところがクールなんだ 」と述べている。

 

現時点ではアートワークは公開となっておらず、収録楽曲のみ公開されています。また、先行楽曲は「First World Problems」が昨年末にリリースされています。こちらのMVは下記よりご覧ください。

 

 

 

 

Pulled Apart By Horses 『Reality Cheques』

 

Tracklist:

 

1.Pipe Dream

2.First Wold Problems

3.Sleep In Your Grave

4.Rinse And Repeat

5.Devil Inside

6.Rat Race

7.Positive Place

8.Fear Of Missing Out

 

 

The Mars Volta

元アット・ザ・ドライヴインのセドリック・ビクスラー・ザヴァラとオマー・ロドリゲス・ロペスによって結成されたアメリカのオルタナティヴロックバンド、The Mars Voltaが10年ぶりとなるセルフ・タイトル・アルバムを発表し、そのニュースに合わせて新曲「Vigil」をリリースした。


The Mars Voltaは今年6月にシングル「Blacklight Shine」で劇的なカムバックを果たし、さらに先月にはセカンドシングル「Graveyard Love」をシェアしているが、「Vigil」と題した3曲目を発表し、The Mars VoltaのOmar Rodríguez Lópezが監督した別のビデオも公開されている。


最近のシングル3曲はすべて2012年のアルバム『Noctourniquet』に続く次回作『The Mars Volta』に収録される予定です。

 


イギリスのポストパンクバンド、IDLESはアルバム・カット「Stockholm Syndrome」の新たなミュージックビデオを公開しました。この楽曲は昨年末にリリースされた『Crawler』に収録されています。


このMVについて、ディレクターのCharlotte GoschとバンドメンバーのLee Kiernanは、「このビデオを作るプロセスは、自分たちが想像していたものを実際に作ることができたので、二人にとってとても充実したものだった。マスクもシェイプも、自分たちや友人が手作りし、ペイントしたものです」と説明しています。


「DOPのロブ・フレンチと協力して、各バースのロングショットやダンサーのオープニングシーンも実現できました。私たちは、ガス・ヴァン・サント監督の『ジェリー』のような、ロングショットが伝える徹底的かつ即時的な感覚が大好きで、まさにそれらのヒントを参考にしました」


「このビデオの最初のアイデアは、生きるために働かなければならないという単調な地獄と、「機械」が最終的に自分を飲み込み、自由を奪っていく様子を視覚化しようとするものでした。しかし、私たちは、できるだけ意味をオープンにしたまま、隠喩的な方法でこれを達成したかったのです。だから、むしろ様々な読み方ができる視覚的な表現になったわけです」


 


Carly Rae Jepsenが、ニューアルバム「The Loneliest Time」を10月21日にリリースすることを発表しました(604/Schoolboy/Interscopeより発売)。カバーアートは以下よりご覧いただけます。


ジェプセンは、2019年の『Dedicated』と『Side B』に続く新作LPで、ロスタム・バトマングリイ(シングル「Western Wind」を制作)、タヴィッシュ・クロー、ブリオン、キャプテン・カッツ、ジョン・ヒル、カイル・シェアラー、アレックス・ホープとコラボしており、「私は孤独にかなり魅了されている。裏返して見ると本当に美しくなることもある」とジェプセンはレコードを発表したSNSの投稿に書いている。「愛と同じように、それは人間の極端な反応を引き起こすことができる」


先月、ジェプセンはルイス・オブマンと組んでコラボ曲「Move Me」を発表している。彼女はこの秋、Empress Ofのサポートでツアーに出る予定です。


 


Carly Rae Jepsen 「The Loneliest Time」 Artwork