本日、Fucked Upのジョナ・ファルコとマイク・ハリーチュクからなるデュオ、Jade Hairpinsが「Like Fumes」で帰還する。パンクバンドとしてのキャラクターの強いFUとは異なり、ジェイド・ヘアピンはエレクトロポップやダンスポップなど幅広い音楽性を織り込んでいる。

 

「Like Fumes」は、2024年の『Get Me the Good Stuff』以来のリリースで、晩夏の熱気を帯びた完璧な一曲である。この曲ではアンセミックなボーカルワークが光り、チルアウト風の音楽で夏の気分を盛り上げている。聴き方によってはJ-POPとも相通じるような内容となっている。

 

遠くに輝く幻影のような存在で、誘惑的でありながら不気味な雰囲気が漂い、ファルコとハリーチュクの歪んだボーカルから生まれるハーモニーを、霞んだツインキーボードが夢のようなサウンドスケープで包み込む。シングルのアートワークをモチーフにした催眠的なビジュアライザーが同時に公開された。

 

ジョナ・ファルコによる「Like Fumes」についてのコメントは以下の通りです。


『Get Me the Good Stuff』のセッション中、小さなJunoキーボードを見つけて接続しました。それは不具合が多く、テンポに合わせられず、パッチも不安定だったので、気に入った音を見つけると、約3日間電源を切らなかった。コード機能は、演奏するどのコード進行にもぴったり合う、霞んだ夢のようなパッドを生み出した…


ただし、既存のトラックに重ねようとすると、絶対に合わなかった。「Like Fumes」はこの特定の制限に基づいて考案され、その周囲に小さなサウンドワールドを構築しました。ギターは一切使わず、ドラムトラックは10トラックほど。歌詞的には、怠惰で夜行性、不機嫌ながらも自信に満ちた、音楽の毛布の下に横たわり、ベッドから出るのを先延ばしにするようなものを求めていました。


「Like Fumes」

 

ミネアポリスを代表するロックバンド、The Replacementsは1984年のアルバム『Let It Be』を通じて、初期のHusker Duに匹敵するガレージ・パンク/ハードコアパンクから急激に音楽性を変更し、それ以降、メロディアスでジャンルを超えた音楽性を追求していった。彼らはパンクバンドには戻らなかった。

 

1989年にSireからリリースした『Don’t Tell A Soul』のシングルカット「I'll Be You」はビルボード100の51位を獲得、アメリカの全国区のロックバンドになった。主要なソングライターのウェスターバーグは、その後、ソロ活動を通じて、フォークやカントリーに取り組むことになった。

 

リプレイスメンツの記念碑的なアルバム『Let It Be』は、従来のガレージパンクとポピュラーのスタイルが混在した劇的な作品で、ジャズ風のピアノバラードに挑戦した「Androgynous」、そしてその他にも伝説的な名曲「Answering Machine」が収録されている。

 

今回、『Let It Be』のデラックス・エディションが海外盤として再発され、Rhinoから4枚組LP/1枚組10インチと3枚組CDのセットで、10月24日にリリースされる。ザ・リプレイスメンツ(ポール・ウェスターバーグ、ボブ・スティンソン、トミー・スティンソン、クリス・マーズ)——伝説のインディーズ・レーベル、Twin/Tone Recordsから初めてリリースされた本作は、1980年代の最高傑作の一つとして広く称賛され、インディーロックの礎石とされる作品です。


デラックス・エディションには、『Let It Be』のセッションから未発表の素材が多数収録されている。そのうち「Gary’s Got A Boner」と「Favorite Thing」の代替バージョン、および未発表のアウトテイク「Who’s Gonna Take Us Alive」と「Street Girl」が含まれます。また、『Goodnight!  Go Home!』という未発表の28曲入りライブアルバムも収録。これは、1984年8月にシカゴの”Cubby Bear”で録音された音源。10インチディスクには、1984年2月11日にニュージャージーの伝説的クラブ”City Garden”でのパフォーマンスの録音も収録されています。


彼らは「Androgynous」のオルタネイトバージョンを共有しており、異なるボーカルテイクとフルピアノイントロを聴くことができます。バンドの代表曲がクリアな音質で生まれ変わっています。以下より聴いてみて下さい。

  

 

「Androgynous」

 

 

 

The Replacements 『Let It Be (Deluxe Edition) 』 (4LP/10")

 




LP1: Original Album Remastered

A Side
I WILL DARE (2025 REMASTER)
FAVORITE THING (2025 REMASTER)
WE’RE COMIN’ OUT (2025 REMASTER)
TOMMY GETS HIS TONSILS OUT (2025 REMASTER)
ANDROGYNOUS (2025 REMASTER)
BLACK DIAMOND (2025 REMASTER)

B Side
UNSATISFIED (2025 REMASTER)
SEEN YOUR VIDEO (2025 REMASTER)
GARY’S GOT A BONER (2025 REMASTER)
SIXTEEN BLUE (2025 REMASTER)
ANSWERING MACHINE (2025 REMASTER)

LP2: Rarities

 
C Side
GARY’S GOT A BONER (ALTERNATE VERSION) [2025 REMASTER]*
FAVORITE THING (ALTERNATE VERSION) [2025 REMASTER]*
PERFECTLY LETHAL (2025 REMASTER)
TEMPTATION EYES (2025 REMASTER)
WHO’S GONNA TAKE US ALIVE (2025 REMASTER)*
HEARTBEAT, IT’S A LOVEBEAT (2025 REMASTER)
ANSWERING MACHINE (HOME DEMO #1) [2025 REMASTER]
ANSWERING MACHINE (HOME DEMO #2) [2025 REMASTER]*

D Side
STREET GIRL (TAKES 1 AND 2) [2025 REMASTER]*
SIXTEEN BLUE (ALTERNATE VERSION) [2025 REMASTER]
UNSATISFIED (FULL LENGTH VERSION) [2025 REMASTER]*
ANDROGYNOUS (ALTERNATE VERSION) [2025 REMASTER]*
20TH CENTURY BOY (2025 REMASTER)
HEY GOOD LOOKIN’ (LIVE) [2025 REMASTER]

LP 3&4: Goodnight! Go Home!: Live at Cubby Bear, Chicago, IL, TBD March, 1984
E Side
CAN’T HARDLY WAIT (LIVE AT CUBBY BEAR, CHICAGO, IL, MARCH TBD, 1984) [2025 REMASTER]*
LEFT IN THE DARK (LIVE AT CUBBY BEAR, CHICAGO, IL, MARCH TBD, 1984) [2025 REMASTER]*
UNSATISFIED (LIVE AT CUBBY BEAR, CHICAGO, IL, MARCH TBD, 1984) [2025 REMASTER]*
I WILL DARE (LIVE AT CUBBY BEAR, CHICAGO, IL, MARCH TBD, 1984) [2025 REMASTER]*
FAVORITE THING (LIVE AT CUBBY BEAR, CHICAGO, IL, MARCH TBD, 1984) [2025 REMASTER]*
KIDS DON’T FOLLOW (LIVE AT CUBBY BEAR, CHICAGO, IL, MARCH TBD, 1984) [2025 REMASTER]*

F Side
RUN IT (LIVE AT CUBBY BEAR, CHICAGO, IL, MARCH TBD, 1984) [2025 REMASTER]*
COLOR ME IMPRESSED (LIVE AT CUBBY BEAR, CHICAGO, IL, MARCH TBD, 1984) [2025 REMASTER]*
HAYDAY (LIVE AT CUBBY BEAR, CHICAGO, IL, MARCH TBD, 1984) [2025 REMASTER]*
NOWHERE IS MY HOME (LIVE AT CUBBY BEAR, CHICAGO, IL, MARCH TBD, 1984) [2025 REMASTER]*
LOVE YOU TIL’ FRIDAY (LIVE AT CUBBY BEAR, CHICAGO, IL, MARCH TBD, 1984) [2025 REMASTER]*
HELP ME RHONDA/G.T.O. (LIVE AT CUBBY BEAR, CHICAGO, IL, MARCH TBD, 1984) [2025 REMASTER]*
TAKIN’ A RIDE (LIVE AT CUBBY BEAR, CHICAGO, IL, MARCH TBD, 1984) [2025 REMASTER]*

G Side
TOMMY GETS HIS TONSILS OUT (LIVE AT CUBBY BEAR, CHICAGO, IL, MARCH TBD, 1984) [2025 REMASTER]*
GARY’S GOT A BONER (LIVE AT CUBBY BEAR, CHICAGO, IL, MARCH TBD, 1984) [2025 REMASTER]*
JOHNNY’S GONNA DIE (LIVE AT CUBBY BEAR, CHICAGO, IL, MARCH TBD, 1984) [2025 REMASTER]*
CAN’T GET ENOUGH (LIVE AT CUBBY BEAR, CHICAGO, IL, MARCH TBD, 1984) [2025 REMASTER]*
I’M IN TROUBLE (LIVE AT CUBBY BEAR, CHICAGO, IL, MARCH TBD, 1984) [2025 REMASTER]*
DON’T ASK WHY (LIVE AT CUBBY BEAR, CHICAGO, IL, MARCH TBD, 1984) [2025 REMASTER]*
TAKE ME DOWN TO THE HOSPITAL (LIVE AT CUBBY BEAR, CHICAGO, IL, MARCH TBD, 1984) [2025 REMASTER]*

H Side
SHIFTLESS WHEN IDLE (LIVE AT CUBBY BEAR, CHICAGO, IL, MARCH TBD, 1984) [2025 REMASTER]*
MR. WHIRLY (LIVE AT CUBBY BEAR, CHICAGO, IL, MARCH TBD, 1984) [2025 REMASTER]*
HITCHIN’ A RIDE (LIVE AT CUBBY BEAR, CHICAGO, IL, MARCH TBD, 1984) [2025 REMASTER]*
BLACK DIAMOND (LIVE AT CUBBY BEAR, CHICAGO, IL, MARCH TBD, 1984) [2025 REMASTER]*
20TH CENTURY BOY (LIVE AT CUBBY BEAR, CHICAGO, IL, MARCH TBD, 1984) [2025 REMASTER]*
GO (LIVE AT CUBBY BEAR, CHICAGO, IL, MARCH TBD, 1984) [2025 REMASTER]*
GIMME NOISE (LIVE AT CUBBY BEAR, CHICAGO, IL, MARCH TBD, 1984) [2025 REMASTER]*
WHITE AND LAZY (LIVE AT CUBBY BEAR, CHICAGO, IL, MARCH TBD, 1984) [2025 REMASTER]*
*Previously Unreleased

10" 
Live at City Gardens 1984

A Side
I WILL DARE (LIVE)
HAYDAY (LIVE)
20TH CENTURY BOY (LIVE)

B Side
YOU’RE GETTING MARRIED (LIVE)
GOD DAMN JOB (LIVE)
COLOR ME IMPRESSED (LIVE)

 

Hand Habits(ハンド・ハビッツ)は今週金曜日、ニューアルバム『Blue Reminder』をFat Possumからリリースします。本日、メグ・ダフィーは「Bluebird Of Happiness」を最後のプレビュー曲として公開した。

 

「ある日、私のパートナーが、窓から聞こえる鳥のさえずりは何なのかと尋ねてきたので、私は『それは明らかに幸せの青い鳥だ』と答えました。それは、私が家の中で歌うジョークの歌になりましたが、その後、その歌は翼を生やしました」と、このインディーズアーティストは説明し、次のように続けます。


また、幸せの青い鳥の歴史に興味を持ち、それが神話的な意味合いを持っていることを知りました。そのようなシンボルが、潜在意識や集合的無意識の中でどのように機能しているかは興味深いことです。その起源についてすべてを知っているわけではない場合や、それがポップな決まり文句になっている場合でも、その本質や一貫性は変わらないかもしれません。

 

あるいは、その決まり文句自体が遊びの素材になるかもしれません。そして、私の曲作りではセンチメンタルさに抵抗感があるため、そこへ踏み込むことが刺激的で楽しいと感じました。この曲は私にとって非常に希望に満ちた曲ですが、この青い鳥は確かに多くのことを経験しており、そのことがプロダクションにも反映されています。


「Bluebird Of Happiness」

 Bret McKenzie 『Freak Out City』

Label: Sub Pop

Release:2025年8月15日

 

Listen/Stream 

 

 

Review

 

ニュージーランド出身のシンガーソングライター、ブレット・マッケンジーは、良質なポップ・ミュージックを制作することで知られている。前作はビリー・ジョエル風のピアノバラードが中心でしたが、このアルバムは、楽しげでダンサンブルな音楽性で暑い夏を彩っています。

 

ニューアルバム『Freak Out City』は、ロサンゼルスとニュージーランドの両方でレコーディングされ、ブレットと長年のコラボレーターであるミッキー・ペトラリアが共同プロデュースした。

 

このアルバムでは、70、80年代のブルーアイドソウルが彼持ち前の良質なメロディセンスと融合している。オープニングを飾る「Bethnal Green Blues」は、ビートルズやマージービートなどで知られる弾みのあるエレクトリック・ピアノに合わせて、ブレット・マッケンジーのややソウルフルな歌声が披露される。聴いていると、なんだかシンガーの雰囲気に釣り込まれて楽しげな気分になるでしょう。 気持ちがほんわかするようなハートウォーミングな楽曲です。前回のアルバムはソロシンガーとしての作品でしたが、今回はバンドアンサンブルの性質がより強調されています。ブレットのボーカルだけではなく、バンドとしての演奏も粋な雰囲気がある。和やかに始まったこの一曲目だが、2分半頃からほろりとさせるような切ないハーモニーが顕著になる。ビートルズタイプのメロディは、喩えれば「煙に目が染みる」かのようである。この曲では、人生の中にある悲喜こもごもを巧みなソングライティングによって体現しています。

 

ブレット・マッケンジーは俳優/コメディアンとしても活動してきましたが、コメディ番組で使用されるような曲もある。タイトル曲「Freak Out City」はその好例でしょう。 おどけたようなエレクトリックピアノの演奏を取り巻くようにして、マッケンジーはボーカルと語りの中間に属するユニークな歌声を披露しています。ジャズの要素も含まれていて、それがコミカルな音楽と結びつき、軽快な音楽に昇華されている。曲の展開にはコミカルな笑いがあり、ホーンの後に抑揚のあるボーカルがユニークに続く。音楽はサーカスのようにアトラクティヴになり、音楽の楽しい側面が強調されます。そういった中で、渋いジャズフォークバラード「The Only Dream I Know」が鋭いコントラスを描く。女性ボーカルとのデュエット形式の曲は、浜辺のランデブーのように温和な空気感に浸されている。アコースティックギターの演奏とデュエットの歌が折り重なるようにし、伸びやかなハーモニーを作り上げている。海辺の夕陽のような美しさ。

 

70年代のByrds、Mott The Hoopleのようなブルース色の強いフォークロックが現代的に復刻されている。それらのリバイバルに属する渋いフォーク・ロックがこのアルバムの中盤の核となる。「All The TIme」はブルージーなロックで、サザン・ロックの色合いをどこかに残している。エレクトリックピアノとアコースティックギターがブレットのビートルズ・ライクなボーカルとうまく融和しているのを感じました。とりわけ、新しい音楽のタイプではないですが、こういった曲にはなぜか懐古的なノスタルジアを感じ、そしてほんわかしてしまうものがある。

 

前作のアルバムより音楽性が幅広くなり、音楽的な楽しみも増えたように思えます。例えば、南米かカリブ地域の伝統音楽のような要素が、これらのフォーク・ロックと結びつくことがある。「That's The Way that World Goes Round」は、Buena Vista Social Clubのようなキューバ音楽、フォークやロックが結びつき、マッケンジーのブルーアイドソウルに根ざした温かさのある歌声と混ざり合う。この曲に含まれている複数の地域の伝統音楽の融合は、最終的にジャジーな雰囲気を持つムード音楽として導きだされます。楽器としては、金管楽器やマラカス、ボンゴの演奏を取り入れることで、音楽性に奥行きを与えています。この曲は、最終的には、フォーク、ソウル、ロックを越えて、ビッグ・バンドのようなジャジーな音楽にたどり着きます。デューク・エリントンやカウント・ベイシーほどには派手ではないものの、それらに比する楽しげなジャズやエスニックの雰囲気を伝えようとしています。 ボーカルのコーラスもかなり楽しい。

 

ブルースロックやサザンロックの本格的な再現に挑んだ「All I Need」はこのアルバムのハイライトの一つ。ブレット・マッケンジーの家族に向けた愛情が渋いファンクの影響をとどめたブルースロックの中に表現されています。前作は、レコーディングスタジオ向けの曲が多かったですが、今回のアルバムではよりスタジオのライブ感覚を重視し、ライブを意識した曲作りへと変わったという印象を覚えます。この曲では、モータウン以降のソウル、そしてブルーアイドソウルまでを含めたR&Bを下地にして、こぶしの効いた渋〜い歌唱が披露されています。特にギター、ベース、エレピの組み合わせは、70年代のファンクバンドのような迫力が宿る。こういった中で、マッケンジーは力感のこもった歌声を披露、そして背景のゴージャスなゴスペル風の女性コーラスと絶妙にマッチしています。特に、この曲の表向きのブルースロックやファンクロックのイメージもさることながら、R&Bのハーモニーの美しさに焦点が置かれているようです。

  

アルバムの以降の二曲も渋い良い曲が続いているので聴き逃せません。「Eyes On The Sun」は繊細なフィンガーピッキングのアコースティックギターから始まり、Wilcoのジェフ・トゥウィーディーのソングライティングを彷彿とさせるようなインディーフォークが続いている。やがて、そのフォークソングは、エレクトリック・ピアノで和声を縁取られ、ゴージャスな感覚を持つようになる。その中でも根本となる音楽は変わりません。程よく力の抜けてほんわかしたようなフォーク・ソングの魅力をブレット・マッケンジーはこの曲で伝えようとしています。


「Too Young」は個性的な楽曲として楽しめるでしょう。ゴスペル風のイントロから導かれるようにして、金管楽器のレガートが入り、そして女性ボーカルのゴスペル風のコーラスワークが続いている。この曲は、ドラムとベースの動きのあるリズムと連動しながら、アーティストがこよなく愛するというハリー・ニルソンを彷彿とさせる渋みのあるブルースロックの曲へと変貌していきます。最初から曲が完成されているという感じではなく、実際的なバンドの演奏からどのようなヴォーカルのメロディやニュアンスを引き出すべきか、そういった試行錯誤を垣間見ることも出来る。そういった中で、2分以降のアコースティックギターによるブルースのソロが曲の雰囲気を最高に盛り上げている。キース・リチャーズに匹敵するブルースのプレイ。マッケンジーのボーカルは、スイングのリズムを取り入れつつ、アウトロにかけて軽快さを増していきます。この曲でも、ブルース・ロックを入り口として、ジャズの音楽性に変化していく。こういった一曲の中で音楽性が徐々に変遷していくような感じが最大の魅力となっています。

 

エンリオ・モリコーネ・サウンドのサウンドトラックのような口笛で始まる「High And Lovers」もまたブレット・マッケンジーのニューアルバム『Freak Out City』の音楽性の魅力の一端を担っています。マカロニ・ウエスタン風に始まったこの曲は、リゾート気分に満ち溢れたトロピカルな音楽へと次第に変化していきます。この曲に満ちわたるリラックスした感覚は、このアルバム全体に共通している音楽的な性質です。ブレットの家族に対する愛情が音楽に上手く浸透したと言えるでしょう。最後はピアノ・バラードで来るか!?………と思いきや、クローズ「Shouldna Come Here Tonight」は動きのあるフォークロックで締めくくれられます。聴いていると、気分が良くなるアルバムです。ブルースロックのような珍しい音楽性だけではなく、このシンガーの持つエンターテイナーとしての魅力を存分に味わえる一枚となっています。 


 

80/100

 

 

  

 Best Track- 「All The Time」

 


 

ベーシスト兼シンガーソングライターのPaz Lenchantin(パズ・レンチャンティン)が、10月17日にHideous Humanからリリースされるデビューソロアルバム『Triste』のリリースを発表し、リードシングル「Hang Tough」も同時に公開しました。これまでロックミュージシャンのイメージが強かったですが、このシングルでは劇的な転身ぶりで、華麗なポップシンガーに変身しています。


伝説的なバンドであるPixies、A Perfect Circle、Zwan、The Entrance Bandでベーシスト、ボーカリスト、共作者として約30年間活動してきたパズ・レンチャンティンが、ついにデビューソロアルバム『Triste』でソロ活動を開始する。


彼女はソロアルバムの全楽器を自身で演奏し、その後、ロサンゼルスを拠点とするお気に入りのミュージシャンを招集させた。A Perfect Circleのバンドメイトであるジョシュ・フリーズ(ドラムス)、トロイ・ヴァン・リーウエン(ギター)、そして長年の友人ジェフェルティティが、リードシングル「Hang Tough」に参加している。


アルバムは、パズが2024年の大半をメキシコのペタタンで過ごし、信仰、疑い、自己発見をテーマにした曲を書き上げたことから始まった。これは、ピクシーズ解散後の自身の経験と重なるもの。「このレコードは一人で作り上げた——何かを証明するためではなく、音楽が私を癒してくれると信じるため。そしてそれは実現した」とパズ・レンチャンティンは語っている。

 

 

「Hang Tough」




Paz Lenchantin 『Triste』 




Label: Hideous Human

Release: 2025年10月17日 

 

Tracklist:


1.Novela

2.Lows & Highs

3.Woman Of Nazareth

4.Hang Tough

5.Wish I Was There

6.Si No!

7.In The Garden With The Devil

8.Adam

9.Lucia

10.Sin Dios

11.Save It For Hell

12.Triste

 


ノースカロライナのアルトロックバンド、Wednesdayがニューシングル「Bitter Everyday」をリリースした。この曲はニューアルバム『Bleeds』は9月19日にDead Oceans から発売されるニューアルバム『Bleeds』に収録されます。


アルバムの4枚目のシングル「Bitter Everyday」は、水曜日のトレードマークであるグランジなインディーロック曲で、ノースカロライナ州西部のサンテラ湖でベン・トゥロックが撮影したビデオも公開された。シンガー兼ギタリストのカーリー・ハーツマンは次のように述べている。


「Bitter Everyday」は、2019年にジェイク(別名 MJ Lenderman)と私たちの友人アンドルーが、午前 3 時にポーチで酒を飲みながらギターを弾いていたところ、ある女性がやってきて、自分が書いた曲を歌ってもいいかと尋ねたという、私の切実な思いから生まれた曲です。


彼女は素晴らしい歌声を持っていました。彼らはその歌声をボイスメモに録音し、翌朝私が起きたときにその録音を見せてくれました。私はその女性が誰であるか知っていました。彼女は、ダウンタウンを頻繁に歩き回っているホームレスの人でした。数週間後、私は仕事から帰宅途中、電柱に彼女の写真を見かけました。それは彼女の古い逮捕写真で、彼女はジャガロメイクをしていました。その紙には、彼女が殺人容疑で指名手配されていると書かれていました。コーラスはアイリス・デメントの曲「Easy’s Gettin’ Harder Everyday」へのオマージュです。  


その曲は、カーリーがニューヨーク市(NYC)でナイトクラブ101で開催されたプライベートなアルバムプレビューイベントに参加した翌日にリリースされました。このイベントでは、アルバムの試聴会、音楽ジャーナリストのホールドン・ザイドリッツとの対談、そして5曲のソロパフォーマンスを含む、親密なパフォーマンスが行われました。

 

カーリーとアシュビルの他のミュージシャンが住んでいたハークリーク不動産の所有者で、コリン・ミラーの新しいアルバム全体にインスピレーションを与えた故ゲイリー・キングに関する驚くべきエピソードも聞きました。ゲイリー・キングは、ウェンズデイの新しいアルバムで、ウェンズデイの歴史上少なくとも2度目となる言及を受けています。


また、彼女の故郷であるノースカロライナ州が、彼女自身、音楽、そしてバンド・ウェンズデイのアイデンティティにとっていかに重要であるかについても語られました。彼女はアルバムに、彼女がずっと叫び続ける曲が含まれていることを明かし、いつか叫び続けるような痛快なアルバムを作りたいと述べました。一方、アルバムの愛されるカントリー寄りのリードシングル「Elderberry Wine」は、彼女にとって最も歌いづらい曲だと述べました。彼女はセット中にフルバージョンの叫びの曲を演奏しませんでしたが、叫ぶ瞬間には多くの歓声が上がり、もちろん「Elderberry Wine」もヒットしました。ミュージックビデオは下記よりご覧ください。



「Bitter Everyday」




▪️WEDNESDAY、ニューアルバム『BLEEDS』を発表  9月19日にデッド・オーシャンズからリリース

 



Greg Freeman(グレッグ・フリーマン)は本日、待望のセカンド・アルバム『Burnover』のリリースを控えた最終シングル『Salesman』をリリースしました。(ストリーミング試聴はこちらから)


同アルバムは8月22日にTransgressive Records/Canvasback Musicから発売されます。このトラックにはガイ・ゾザック監督によるミュージックビデオが付属し、以前にリリースされた『Gallic Shrug』『Curtain』『Point and Shoot』に続くシングルです。これらのシングルは、ローリング・ストーン、ステレオガム、ペイスト、ブルックリン・ベジアン、コンシクエンスなどから早期の賛辞と支持を受けています。  


「『Salesman』は技術的には悲しいテーマを扱った真剣な曲です」とフリーマンは説明します。「しかし、アルバムの中で最もアップビートな曲の一つでもあります。また、この曲はほぼ完全にライブで録音した唯一の曲で、私のツアーバンドと共に録音しました」  


フリーマンは間もなくアメリカを離れ、エンド・オブ・ザ・ロード・フェスティバルに出演し、ヨーロッパツアーを続けます。ロンドン・レクサントンでのソールドアウト公演を含むドイツ、デンマーク、スウェーデン、オランダでのヘッドライナー公演も予定されています。また、12月にはグランドアディとアメリカツアーを行い、西海岸ではソロツアーも予定されています。


フリーマンが2022年にデビューLP『I Looked Out』を静かにリリースした際、PRキャンペーンやレーベル、音楽業界のプロモーションは一切なかったにもかかわらず、著名な批評家から称賛を浴びました。

 

UPROXXのステファン・ハイデンは「2023年に発見した2022年の私の最も好きなアルバム」と評し、Paste Magazineは2020年代の25のベスト・デビュー・アルバムの一つに選出しました。そのリリースによる口コミの成功により、フリーマンは過密なツアースケジュールをこなすことになった。



「Salesman」

 

 

UK/EU TOUR:

 

・AUGUST

30th End of the Road Festival, DORSET, UK

 

・SEPTEMBER

1st    The Albert, BRIGHTON, UK

2nd    The Lexington, LONDON *SOLD OUT*, UK

3rd Rough Trade East, LONDON, UK

5th    Brudenell Social Club, LEEDS, UK

6th    The Hug and Pint, GLASGOW, UK

7th    The Workmans Club, DUBLIN, IE

9th    YES, MANCHESTER, UK

10th   Clwb Ifor Bach, CARDIFF, UK

11th   Hare and Hounds, BIRMINGHAM, UK

13th   Ekko, UTRECHT, NL

14th   Blue Shell, COLOGNE, DE

15th   Molotow, HAMBURG, DE

17th   Bar Brooklyn, STOCKHOLM, SW

18th   Vega, COPENHAGEN, DK

19th   Lark, BERLIN, 


ニューヨークのエレクトロポップグループ、Nation of Language(ネイション・オブ・ランゲージ)は、4thスタジオアルバム『Dance Called Memory』から最新曲「In Your Head」をリリースしました。『Dance Called Memory』は、9月19日にSub Popからリリースされます。


Nation of Languageは、北米、EU、イギリスを回るツアーを開始する。このツアーには、ニューヨーク・ブルックリンのWarsawでの3日間の地元アルバムリリース公演(9月18日~20日)が含まれ、さらにロンドン・ザ・ラウンドハウス(11月8日)とベルリン・コロンビアハレ(11月21日)での、これまでで最大規模のイギリスとEUでのヘッドライン公演も予定されています。


この新作は、Nation of Languageの最初の3作『Introduction』(2020年)、『Presence』(2021年)、『A Way Forward』(2023年)に続くリリースとなります。


「In Your Head」





▪️NYのシンセポップバンド、NATION OF LANGUAGE  ニューアルバム『DANCE CALLED MEMORY』を発表  サブ・ポップから9月19日に発売


ロンドンを拠点とする3人組バンド、bar italiaが待望のニューアルバム『Some Like It Hot』のリリースを発表し、同時に新曲「Fundraiser」をリリースしました。最も多作なロック・バンドの新作に期待しよう。

 

『Some Like It Hot』は、マリリン・モンロー、トニー・カーティス、ジャック・レモン主演の1959年公開の映画で、無法者のミュージシャンたちが冒険の旅に出る物語。『Some Like It Hot』はまた、ロンドンを拠点とする3人組バンドbar italiaのニューアルバムで、2025年10月17日にMatador Recordsからリリースされる。


彼らのサウンドの進化は、初期の素朴な録音作品(バンドは2023年に自身のイラスト展を開催した)から、『Some Like It Hot』の天井を覆うような大胆な筆致へと、過酷な作曲とツアーのスケジュールを通じて磨き上げられてきました。

 

2023年にアンダーグラウンドの支持層から浮上し、Matadorから数ヶ月間隔で2枚の批評家から高い評価を受けたアルバム『Tracey Denim』と『The Twits』をリリースしたbar italiaは、当初は内気なバンドで、目線を合わせない傾向があり、セットを暗闇から始まり、すぐにバックステージに戻っていくような存在だった。

 

彼らは次の2年間、イスタンブールから東京までのヘッドライン公演、ニューヨークとロサンゼルスでの完売した複数日公演、コロナ・キャピタル、グラストンベリー、コーチェラなどのフェスティバルを駆け巡りました。2023年から2024年にかけて世界中で160回を超えるライブをこなした彼らは、神秘性を払拭し、複数のアンコールを繰り広げる露出狂的で力強い5人組バンドへと変貌を遂げました。フェスティバルのモッシュピットを煽ることも、針の落ちるような静けさの瞬間も、同じように自然にこなす。


『Some Like It Hot』はこの旅路を象徴する作品です:メインステージを貪欲に抱き込むロック・ソングのコレクションです。『omni shambles』と『Eyepatch』の閃光のようなコーラスは、バンドが独自の個性を緊密に絡み合ったポップソングに融合させる技術をマスターしたことを示しています。現実への渇望が溢れています。「あなたが隠そうとしていた顔をただ見せてくれ」と、フェントンはバルカン風のワルツ『bad reputation』で述べています。他の曲は完全に放棄に身を委ねています。

 

『Some Like It Hot』は、マリリン・モンロー、トニー・カーティス、ジャック・レモン主演の1959年の映画で、無法者のミュージシャンたちが冒険の旅に出る物語。この作品は、ユーモアに富み、セクシーで、活気があり、時代を超えた名作です。トリプル・スレットのキャストが全力を発揮した作品です。バー・イタリアは、真剣で心温まるテーマとショーマンシップの喜びを融合させている。これらの曲は、独自の個性を巨大なコーラスに絡め、自己認識、感情、パフォーマンスを遊び尽くし、境界線が曖昧になるまで追求している。このアルバムの名前の由来となった1959年のハリウッドの古典は、不朽の名言「まあ、完璧な人間なんていないさ」で締めくくられています。しかし、この作品はそれにかなり近いものとなっています。


彼らのサウンドの磨き上げは、過酷な作曲とツアーのスケジュールを通じて形作られました。2023年から2024年にかけて世界中で160回を超えるライブをこなすことで、彼らは神秘性を捨て去り、力強い5人組として名を馳せている。


bar italiaは、この新作LPのリリースに合わせ、イギリス、ヨーロッパ、北米でのツアー日程を発表。10月18日にロンドン・ドームで開催されるアルバムリリースショーは既に完売となっている。

 

 

「Fundraiser」 

 

 

bar italia 『Some Like It Hot』 


 

 

Label: Matador

Release: 2025年10月17日 

 

Tracklist: 

1.Fundraiser
2.Marble Arch
3.bad reputation
4.Cowbella
5.I Make My Own Dust
6.Plastered
7.rooster
8.the lady vanishes
9.Lioness
10.omni shambles
11.Eyepatch
12.Some Like It Hot

 

 

 

Tour Date:

 

Saturday, October 18, 2025
Tufnell Park, UK


Wednesday, October 22, 2025
Milan, Italy


Thursday, October 23, 2025
Barcelona, Spain


Friday, October 24, 2025
Madrid, Spain


Tuesday, October 28, 2025
Paris, France


Wednesday, October 29, 2025
Liège, Belgium


Thursday, October 30, 2025
Amsterdam, Netherlands


Thursday, November 6, 2025
Los Angeles (LA), CA, US


Saturday, November 8, 2025
San Francisco, CA, US


Monday, November 10, 2025
Portland, OR, US


Tuesday, November 11, 2025
Seattle, WA, US


Wednesday, November 12, 2025
Vancouver, BC, Canada


Friday, November 14, 2025
Chicago, IL, US


Saturday, November 15, 2025
Cleveland, OH, US


Sunday, November 16, 2025
Columbus, OH, US


Tuesday, November 18, 2025
Pittsburgh, PA, US


Wednesday, November 19, 2025
Washington, DC, US


Friday, November 21, 2025
Philadelphia, PA, US


Saturday, November 22, 2025
Brooklyn, NY, US


Monday, November 24, 2025
Boston, MA, US


Tuesday, November 25, 2025
Montreal, QC, Canada


Thursday, November 27, 2025
Toronto, ON, Canada


Friday, November 28, 2025
Buffalo, NY, US


Saturday, November 29, 2025
Woodstock, NY, US  

 


Wilcoのフロントマン、Jeff Tweedy(ジェフ・トゥイーディ)が、9月28日に発売されるトリプル・アルバム『Twilight Override』の最新のプレビューとして新曲「Feel Free」をリリースしました。ゆったりとしていて、くつろげるようなフォークミュージックです。


「この曲で私が言及している自由は、小さなものも大きなものも両方あります。それは、私の人生で最も自由を感じられる瞬間に私のもとへやってきます。それは、友人たちとレコードを作り、過去、現在、未来の一部だと感じる曲を歌うことなのです」と、ジェフ・トゥイーディは曲について語っている。


「Feel Free」のリリースに合わせ、トゥイーディは曲の最後の歌詞「終わらない曲」をモチーフにしたファンからの歌詞投稿プロジェクトを発表した。リスナーからの投稿を基に、彼は後日に自身のサブスタック「Starship Casual」でリリースする拡張バージョンを録音する予定。


『Twilight Override』は、トゥイーディがシカゴのスタジオ「The Loft」でセルフプロデュース。トム・シックがエンジニアリングとミキシングを担当。同曲には、シカゴ在住の友人や家族が参加している。ジェームズ・エルキンソン、シマ・キャンベル、マシー・スチュワート、リアム・カザール、そしてトゥイーディの子供たち、スペンサーとサミーが参加しています。



「Feel Free」

 



ニューヨークのプラチナセールスを記録するポップロックバンド、American Authors(アメリカン・オーサーズ)がニューシングル「Race Car」をリリースしました。このトラックは、重厚なハーモニー、メロディックで温かいギターリフ、そして中毒性のあるリズムが特徴で、必聴の1曲。  


 「Race Car」は、『それが季節限定だと分かっていても、誰かに一瞬で恋に落ちる感覚』を描いた曲。『旅行や休暇中に感じるあの激しい情熱が現実に戻った瞬間に消えてしまうような感覚』だとザックは語っている。


2014年にデビューアルバム『Oh, What a Life』をリリース以来、ニューヨークを拠点とするポップ・ロックバンドのAmerican Authorsは、多くのバンドが夢見るようなマイルストーンを経験してきました。彼らの音楽はチャート上位にランクインし、シングルはマルチプラチナを獲得しました。


彼らはアワードショーに出演し、世界中の伝説的な会場のステージに立ち、Andy Grammar、OAR、OneRepublic、The Revivalists、The Frayといったバンドと共に世界ツアーを敢行してきました。彼らのアンセム的なヒットシングル「Best Day of My Life」は、600を超える映画予告編、テレビ番組、CM、そしてスタンリー・カップ・プレイオフのテーマ曲として採用されています。


しかし、これらの栄誉にもかかわらず、リードボーカルのザック・バーネットは「人生で最高の日はまだ来ていない」と誓っています。「私たちはただ続けたいだけなんだ。この冒険を続けることを楽しみにしています」


2006年にボストンのバークリー音楽大学で結成されたアメリカン・オーサーズ(ザック・バーネット[ボーカル/ギター]、デイヴ・ルブリン[ベース]、マット・サンチェス[ドラムス])は、やがて大学を中退し、ブルックリンに移住して、彼らの完璧な曲作りをさらに磨き上げました。


「バークリー音楽大学に通った理由は、バンドを始めるための同じ志を持つミュージシャンを見つけるためだった。最初の夜にジャムセッションをした後、その人たちがいると確信した」とバーネットは主張する。


ブルックリンに移住して間もなく、アメリカン・オーサーズは、同都市でのライブ演奏中にシェップ・グッドマンと出会いました。


最終的にグッドマンのプロダクション会社、ダーティ・キャンバスと契約したバンドは、「Believer」を作曲、録音し、この曲はすぐにシリウスXMのAlt Nationラジオでオンエアされるようになりました。次の曲「Best Day of My Life」は、ロウズのコマーシャルキャンペーンで採用されました。その直後、アメリカン・オーサーズはアイランド・レコードと契約を結びました。


「ボストンは、私たちのキャリアをスタートさせるには素晴らしい街でしたが、ブルックリンに移住したことで、私たちの生活は完全に変わりました」と、ドラマーのマット・サンチェスは説明します。「常に多くの新しいクリエイティブな人々やアーティストたちに囲まれていることで、私たちの音楽はまったく新しいレベルへと飛躍しました」


2018年までに、彼らは一連の印象的で壮大なヒット曲で、世界中で10億回を超えるストリーミング再生数を記録しました。彼らのブレイク曲「Best Day of My Life」は、RIAAからトリプル・プラチナ認定を受け、ビルボード・ホット100で11位にランクインしている。さらに数多くの映画、テレビ、ビデオゲーム、スポーツのシンクロナイズにも採用されました。


2014年のフルアルバム・デビュー作『Oh, What A Life』はゴールド認定を獲得し、2016年の続編『What We Live For』からもう1つのトップ20ヒット「Go Big or Go Home」が生まれました。その過程で、彼らは世界中で公演を完売させ、ロラパルーザ、ファイアフライ・ミュージック・フェスティバル、ボトルロック・ナパ・バレー、リーディング・フェスティバル、リーズ・フェスティバルなど、数多くのフェスティバルのステージを沸かせた。


 バンドは5枚目のフルアルバム『Call Your Mother』をリリースしました。このアルバムには、新しいフォーク調のシングル「Daisies」「My Last Dime」「Can’t Stand the Mourning」が収録されています。  


「私たちは新しい音楽ジャンルに挑戦することを恐れたことはありませんが、音楽に希望のメッセージを込めることを常に心がけています」とボーカルのザックは述べている。


「私たちにとって、何も簡単には手に入らなかった」とベースのデイヴは明かします。「私たちはこの狂った夢を抱き、すべてを自分たちでやり、毎日より一層努力を重ねて、その夢を現実にするために頑張り続けた」


彼らの最新シングル「Race Car」は、「一時的な愛と、それが季節限定だと分かっていても、誰かに一瞬で恋に落ちることを描いた曲です。それは旅行や休暇中に感じる激しい情熱の感覚で、現実に戻ると消えてしまうものなのです」とザックは語ります。


「Race Car」




Since releasing their debut album Oh, What a Life in 2014, New York-based pop-rock outfit American Authors have experienced milestones most bands only dream about. They’ve watched their music climb to the top of the charts, and seen singles go multi-platinum.


 They’ve played awards shows, hit the stages of legendary venues all over the world, and toured the world with bands such as Andy Grammar, OAR, OneRepublic, The Revivalists, and The Fray. Their anthemic hit single “Best Day of My Life” has been featured in over 600 movie trailers, TV shows, commercials, and as a theme song for the Stanley Cup Playoffs. Despite these accolades, however, lead singer Zac Barnett vows that the best day of their lives is still yet to come. “We just want to keep going,” he says. “We can’t wait to continue this adventure.”


Originally formed in 2006 at Berklee College of Music in Boston, American Authors - Zac Barnett [vocals/guitar], Dave Rublin [bass], and Matt Sanchez [drums] - eventually dropped out of college and moved to Brooklyn to continue refining their airtight songcraft. 


“My whole reason for attending Berklee College of Music was to find other like-minded musicians to start a band with. I knew I had found those people after the first night we jammed,” claims Barnett.


Shortly after moving to Brooklyn, American Authors crossed paths with Shep Goodman while playing a gig in the city. Eventually signing with Goodman’s production company Dirty Canvas, the band wrote and recorded “Believer” and quickly saw the track thrown into rotation on Sirius XM’s Alt Nation radio. Their next song “Best Day of My Life” was featured in a commercial campaign for Lowes. Shortly after, American Authors inked a deal with Island Records.


“Boston was a great city to get our feet wet in but moving to Brooklyn completely changed our lives,” drummer Matt Sanchez explains. “Constantly surrounded by so many new creatives and artists fueled our music to a whole new level.”


By 2018, the guys had impressively generated over 1 billion global streams on a string of alternately striking and soaring smashes. Their inescapable and instantly recognizable breakthrough “Best Day of My Life” earned a triple-platinum certification from the RIAA and vaulted to #11 on the Billboard Hot 100 in addition to receiving countless film, television, video game, and sports syncs. 


Their 2014 full-length debut, Oh, What A Life, achieved gold status, while the follow-up What We Live For, spawned another Top 20 hit, “Go Big or Go Home,” in 2016. Along the way, they sold out shows around the globe and ignited stages at festivals, including Lollapalooza, Firefly Music Festival, BottleRock Napa Valley, Reading Festival, and Leeds Festival, to name a few.


“I don’t think anyone knew how special Best Day of My Life really was when we first wrote it,” bassist Dave Rublin reflects. “It just kept snowballing from TV to commercials then one day into a number one record.”

 The band released their 5th full length LP, Call Your Mother that includes the new folk-tinged singles “Daisies”, “My Last Dime”, and “Can’t Stand the Mourning”.


“We’ve never been afraid to explore new musical genres but we always try to maintain a message of hope in our music,” states Zac.


It all comes together to present a vision of the band that’s at once recognizable and unfamiliar. 


“Nothing ever came easy for us,” Dave reveals. “We had this crazy dream and we had to do everything ourselves and keep working harder and harder every day to make those dreams a reality.”


Their latest single "Race Car" "is a song about momentary love & falling for someone fast even though you know it’s only going to last a season. It’s that intense feeling of passion you find on a trip or vacation only for it to disintegrate once you get back to reality," shares Zac. 
 
 
 
 



 


今週金曜日に、Water From Your Eyesが『It’s a Beautiful Place』をリリースします。このアルバムは、デュオの鮮やかなクローム調の傑作で、ローリング・ストーン誌はこれを「彼らの最も喜びに満ちた、大胆不敵な作品」と称賛しています。

 

本日、アルバムの明るく広がりのある3rdシングル「Nights in Armor」を聴き、ジョ・シャファー監督によるミュージックビデオをご覧ください。


「Nights In Armorは、当初『Grill』という奇妙なLoreleiの曲として始まりました」とWFYEのNate Amosは説明します。

 

「リフが曲よりもクールだと感じていたので、新しいトラックに再利用し、ギターパートを根本的に異なる文脈に置くために、他の楽器を追加しました。これにより、ギターがどのような感情的な役割を果たせるか試したのです。「ボーカルのフックを書くのに苦労したのを覚えています。ある部分で逆再生し、逆再生したメロディを中心にベースラインを構築したと思います」  


 バンドは現在、ステージ上でアル・ナルド(ギター)とベイリー・ウォロウィッツ(ドラムス)を加えた4人編成となり、『It's A Beautiful Place』をプロモーションするため、北米とヨーロッパでの大規模なヘッドラインツアーを実施します。

 

前者(北米ツアー)は9月22日にフィラデルフィアでスタートし、11月2日のデンバーまで続き、ニューヨークのBowery Ballroom、ロサンゼルスのLodge Room、シカゴのSleeping Villageなどでの公演を含む。後者(ヨーロッパツアー)は11月13日にロンドンのVillage Undergroundで始まり、12月7日にリスボンのMusicboxで終了する。


 2023年の『Everyone's Crushed』(マタドール・レコードからのデビュー作で批評家から高い評価を受けた作品)以来、レイチェル・ブラウン(they/them)とネイサン・アモス(he/him)は、都市のオルタナティブ音楽シーンの柱となり、最も尊敬されるアンダーグラウンドバンドとなりました。

 

彼らはインターポールのツアーでサポートアクトとして巨大なステージで演奏し、メキシコシティで16万人のファンを前にパフォーマンスしました。


地元では、イースト・リバーでDIYボートショーのフランチャイズを設立し、都市の音楽の最前線にある友人たち——YHWH Nailgun、Model/Actriz、Frost Children、Kassie Krut——をホストしてきました。ブラウンは「thanks for coming」名義で新しいEPをリリースし、アモスはソロプロジェクト「This Is Lorelei」で高い評価を受けたフルアルバムをリリースしました。  


デュオは昨年夏に『It’s a Beautiful Place』を完成させました。これはWFYEの他のリリース同様、アモスの寝室で、モーク&ミンディ時代の破れたロビン・ウィリアムズのポスターの下で制作されました。「要するに」とアモスは冗談を交えて言う。「ロビンはウォーター・フロム・ユア・アイズの無言のメンバーみたいなものさ」


しかし、最初のシングル「ライフ・サインズ」は、本格的なライブバンドのダイナミクスを基に形作られました。「バンドと演奏する時は、そのバンドを念頭に置いて曲を書くものだけど、これはWFYEのために、地下室よりも大きな場所で演奏するのを想像して書いた初めての曲だ」と彼は指摘します。


 「Nights In Armor」は、フリスチャンテのストラトキャスターの至福の渦で始まる。『Born 2』は世界観を構築するギターのアタックで、ブラウンの声が上空を滑るように響く歌詞は、SF文学と政治理論への執着を反映している。

 

「世界はそれほど普通で / 別の何かに生まれ変わるために存在する。私は『The Dispossessed』(ウルスラ・K・ル・グインの1974年のアナキスト的ユートピア小説)と『There Is No Unhappy Revolution』(マルチェロ・タリの2017年のノンフィクション)をバックパックに入れて、1年以上持ち歩いている」とブラウンは語る。

 

「これらの本は4つの異なる大陸とほぼすべての州境を旅してきました。アルバムの歌詞を書く際、両方の本を徹底的に読み返しました」


『It’s A Beautiful Place』全体に、バンドが曲球をホームランに磨き上げた明確な感覚が漂う。迫りくるような悲しさと、驚愕と恐怖が交錯する。それは『ブレードランナー』に『WALL-E』の要素を添えたような、キューブリックとアシモフにジェイとサイレント・ボブの影を宿した世界だ。これらの曲は外の世界を見つめ、私たちの小ささを自覚し、宇宙における私たちの位置を問いながら、周囲の美しさを称賛する。


「Nights in Armor」

 

9月29日から放送開始されるNHK連続テレビ小説「ばけばけ」の主題歌が、ハンバート ハンバートの「笑ったり転んだり」に決定したことが明らかになりました。

 

「ばけばけ」はアイルランド系ギリシア出身の著作家、小泉八雲とセツ夫妻がモデルの物語。明治時代の松江が舞台です。朝の人気ドラマのオープニングがどのように彩られるのかに注目です。

 

今回のリリースに関するハンバート ハンバートのコメントは以下の通りです。

 

朝ドラ主題歌?!と聞いた時は驚きましたが、その舞台が松江と聞いて、またびっくり。 昔から何度もライブに訪れて、たくさん思い出のある場所です。そして、物語にぴったりの とても良い曲ができたと思っています。たくさんの人に聞いてもらえたらうれしいです。 -佐野遊穂

 

はじめはどんな曲を作ったらいいものか悩みましたが、曲作りは考えすぎるとかえってよくないので、モデルとなった小泉セツさんの『思い出の記』をただただ繰り返し読み、自分がセツになったつもりで一気に作りました。-佐藤良成 

 

 

・うたコン(8/26)で主題歌を初披露 

 

ドラマの放送に先駆けて、8月26日(火)放送の『うたコン』で主題歌を初披露します。ハンバート ハンバートのおふたりが公開生放送で演奏・歌唱するのはこれが初めてです。 さらに、髙石あかりさんとトミー・バストウさんがゲストとして出演し、見どころを語ります。番組の詳細は下記の通りです。

 

 
『うたコン』 ふるさとを想う歌
放送 : 8月26日(火) 午後7時57分~8時42分 [総合・全国]

 

 

  主題歌決定にあたって / 制作統括・橋爪國臣

 

『ばけばけ』の主題歌を作るにあたって、トキとヘブンの二人のありのままの空気感を飾らず に歌にしてくれる方にお願いしたいと思っていました。

 

ハンバート ハンバートのお二人は、まるで芝居をしているかのようにその世界に溶け込み、ありのままを曲にできる方だと思います。お二人がつむぎ出してきた数々の曲のように、『ばけばけ』でもドラマの世界観をそのまま主題歌にしてくださるだろうと思い、お声がけしました。

 

良成さんと遊穂さんが同じように歌っていても、重なるようで重ならない、それはトキとヘブンの関係のようだなと感じています。楽曲制作にあたっては、セツさんが記した「思い出の記」を何度も読んでもらい、松江でゆかりの場所を訪ね、スタジオの撮影にも足を運んでもらい、ドラマの世界にたっぷりと浸ってい ただきました。

 

そうして出来上がってきた曲を聞き、ただひたすら感動しました。「笑ったり転んだり」は何度聞いても飽きがこない曲です。聞くときの気分で、よりそってくれる時もあれば、はげましてくれる時もあり、泣ける時もあれば笑えるときもある。聞くたびに違って聞こえる歌です。ドラマの中で流れて、すっとしみ入るように心に入ってくる、そんな主題歌をいただけたと思います。 

 

 

・物語(あらすじ) 

 

明治時代の松江。松野トキ(まつの・とき)は、怪談話が好きな、ちょっと変わった女の子です。 松野家は上級士族の家系ですが、武士の時代が終わり、父が事業に乗り出すものの失敗。 とても貧しい暮らしをすることになってしまいます。

 

世の中が目まぐるしく変わっていく中で、トキは時代に取り残されてしまった人々に囲まれて育ち、この生きにくい世の中をうらめしく思って過ごします。 極貧の生活が続き、どうしようもなくなったトキのもとに、ある仕事の話が舞い込んできます。 

 

松江に新しくやってきた外国人英語教師の家の住み込み女中の仕事です。外国人が珍しい時 代、世間からの偏見を受けることも覚悟の上で、トキは女中になることを決意します。その外国人教師はギリシャ出身のアイルランド人。小さい頃に両親から見放されて育ち、親戚をたらい 回しにされたあげく、アメリカに追いやられ、居場所を探し続けて日本に流れ着いたのでした。 

 

トキは、初めは言葉が通じない苦労や文化の違いにも悩まされます。ところが、お互いの境 遇が似ている事に気が付き、だんだんと心が通じるようになっていきます。しかも、二人とも怪談話が好きだったのです!  へんてこな人々に囲まれ、へんてこな二人が夜な夜な怪談話を語り合う、へんてこな暮らしが始まります――。

 


※実在の人物である小泉セツ(1868―1932)をモデルとしますが、大胆に再構成し、 登場人物名や団体名などは一部改称してフィクションとして描きます。原作はありません。

 

 

・番組の詳細 

 

【公式ホームページ】 

https://nhk.jp/bakebake 

【公式X】

@asadora_bk_nhk 

https://x.com/asadora_bk_nhk


【公式 Instagram】

@asadora_bk_nhk 

https://instagram.com/asadora_bk_nhk/



・番組紹介 2025年度後期(大阪制作) 第 113 作 連続テレビ小説 『ばけばけ』

  

【放送予定】2025年9月29日放送開始 [総合] 月~土 午前8時~ ※土曜は一週間の振り返り ほか
【作】 ふじきみつ彦

【主題歌】ハンバート ハンバート「笑ったり転んだり」 

【出演】 髙石あかり トミー・バストウ / 吉沢亮 ほか

【スタッフ】制作統括 : 橋爪國臣
プロデューサー : 田島彰洋 鈴木航 田中陽児 川野秀昭 演出 : 村橋直樹 泉並敬眞 松岡一史 小林直毅 小島東洋

カール大帝の戴冠式

古代ギリシアで盛んになった音楽をはじめとする芸術形態は、次にローマ・カソリックとフランク王国との同盟によって発展していった。


西ローマ帝国が476年に滅亡すると、ヨーロッパ全体は絶え間ない領土を争うための戦争の時代を迎え、様々な民族が入り乱れながら発展していく。 5世紀の時代からおよそ1000年の間が一般的に中世ヨーロッパと呼ばれる。 西ローマが崩壊した後、この土地を支配したのがフランク王国であった。


5世紀末、メロヴィング朝のクローヴィスがキリスト教のアタナシウス派に改宗し、ローマ・カソリックとの結びつきを強める。これは地政学的に見れば、''同盟関係''のようなものである。6世紀末になると、教皇のグレゴリウス一世がゲルマン人の改宗を推進し、西ヨーロッパ全土でキリスト教が繁栄していく。こういった中、この教会を権威付けるために、グレゴリオ聖歌が登場し、宗教音楽の一時代を築き上げるに至った。


カール大帝が即位したことは、アルプス以北のヨーロッパの平定を意味し、そしてローマ教会がカールに帝冠を付与し、政治的な権力を与えたことで、一度は滅亡した西ローマ帝国の覇権が復活した。古代世界、キリスト教、ゲルマン世界の三つの地域は分裂していたが、フランク王国の誕生により、これらの世界が統合され、文化の中心地になった。カール大帝は、芸術をこよなく愛し、文芸の発展に貢献した。宮廷に学問者や研究者を招聘し、積極的に議論を行わせたのも、カール大帝であった。フランク王国の発展と繁栄の過程全般を通じて、リベラルアーツ等の学問が政治に最も近い場所にあったという事実は、歴史的に見ても再考すべき点がある。
 
 
現在のスペイン、イタリア、フランスの大部分を領土としていたフランク王国は、以降、分裂し、フランス、ドイツ、 イタリアとして独立していく。その間、外的な勢力からの影響もあった。


ノルマン人、マジャール人、イスラム勢力の侵攻が相次ぐが、ローマカソリックの勢力拡大を通じて、ヨーロッパ全土は歴史上稀に見る最盛期を迎えた。歴史的な出来事としては、十字軍の遠征、レコンキスタ、ドイツ人によるエルベ川以東への東方植民が発生し、領土自体が拡大する時代であった。
 
 
 
モンテ・カッシーノ修道院 ラツィオに現存
 
 
こうした中、原始的な段階を経た音楽という分野は、いよいよ最初の栄華を迎えつつあった。その過程で、教皇のグレゴリウスを称えるためのグレゴリオ聖歌が発展していったのは当然の摂理だった。そもそも、中世ヨーロッパの時代において、王国は世俗を意味し、教会は宗教を意味していた。これらの離れた領域を結びつけるために音楽は存在し、大きな意義を持つようになった。 そして建築学から見れば、西ヨーロッパ全土は、修道院建築が隆盛を極める。この中で、ソレントとの交通路にあるモンテ・カッシーノ修道院が、ヨーロッパのキリスト教文化の中心的な役割を担う。土壁を用いて、要塞のような堅牢な建築を築きあげたという点が、カソリックそのものの権威を高めるとともに、フランク王国を中心とする文化、および、産業的な発展を意味したのである。こうした中で、ヨーロッパは独自の音楽的な発展を遂げていった。
 
 
グレゴリオ聖歌は、これらの修道院等で日例の礼拝のために生み出された。聖書に記されている言葉などを朗唱しながら単旋法を唄う形式である。最初期の宗教音楽で用いられる旋律の流れーー旋法ーーはパレストリーナ様式でひとまず完結する。(後にドビュッシー、ラフマニノフなど、近代の著名な作曲家が全音階法[半音階を使用せず、長二度で旋法を構成する]と呼ばれる教会旋法を作曲に積極的に取り入れるようになった)これらの聖歌は、歌詞の変更、ポリフォニーの独立した複数声部の形式等、音楽のコンポジションを発展させていくための基礎となった。
 
 
このような中で、スカルラッティ、モーツァルト、JSバッハなどの音楽に代表される多声音楽(同時に複数の旋律が配置される、ジャズではおなじみの音楽形式)が登場する。こういった初期の多声音楽は、”Organum(オルガヌム)”と称され、特に、フランス地域を中心に大いに発展していく。パリのノートルダム寺院では、独自の音楽形式が発展し、''ノートルダム楽派''と呼ばれるようになった。修道士はオルガヌムの音楽を実際に寺院の中で演奏するようになった。

 
戦争や侵略は今日では否定的に見られることが多い。この時代の歴史的な負の側面は古代ヨーロッパにおけるローマ人によるケルト文化の破壊が挙げられる。しかし、貿易や交易が未発達の時代には、新しい文化を流入させるという良い側面もあった。十字軍の遠征により、ギリシアの文化は、イスラムを経て、ヨーロッパに伝来していく。ヨーロッパでは、ギリシア古典やキリスト教の神学研究がますます盛んになり、文芸や芸術全般の発展を促した。12世紀頃になると、最初の大学が、ボローニャ、パリ、オックスフォードに設立された。知的欲求の高揚が、12世紀のヨーロッパ社会の流行となった。学問に励むことがある種の嗜みとなったのである。

 
こうした中で、ローマ典礼で用いられた''ローマ聖歌''が発展していく。ローマ聖歌は、エチオピアや地中海の東方教会の聖歌などを取り入れて、独自の発展を遂げていった。また、ローマを中心とするキリスト教のほか、東ローマ帝国の首都コンスタンティノープルを中心とするビザンツ教会、いずれの地域にも属さない、シリア、アルメニア、エジプト、エチオピアを中心とする東方教会と、ヨーロッパ社会は三つのキリスト教に分かれていた。これらのローマ以外の教会では、ヘレニズム文化(古代ギリシアと古代オリエントの融合)やイスラム文化の影響が色濃かった。
 
 
東ローマのビザンツ教会では、カソリックの聖歌(グレゴリオ)、レパートリー、記譜法がギリシア語で発展した。シリアでは、ビザンツ教会の聖歌の影響を受けた上で、アラビアの影響を取り入れ、”四分音”と呼ばれる現在の半音階法を二分割した旋法が使用された。
 
 
さらに、エジプトでは、ギリシア語が用いられていたが、コプト語(古代エジプト)に翻訳され普及していく。自由なリズムを込めたメリスマ様式で音楽が歌われ、イスラム発祥のドーム(円屋根)など凝った装飾を伴った。諸般芸術では、フレスコ画が発達していく。これらは現在のトルコのイスタンブール、イタリアのヴェネチアなどの建築に残されている。


サン・マルコ寺院-ヴェネチア ドームの尖塔が特徴

 
そうした中、ローマ教皇、グレゴリウス一世の命により、グレゴリオ聖歌が誕生する。これはブリテン(イングランド)のキリスト教化のために、ローマ聖歌が導入されたことが始まりだ。


フランク王国とローマが結びつきを強め、同盟関係を結ぶ中で、ガリア、アイルランドの地域の聖歌やモラべ(イスラムの支配下に入ったイベリア半島南部のキリスト教を示す)の聖歌が融合し、グレゴリオ聖歌が成立した。これは、儀式音楽の性質が強く、祭礼や修道士の務めの日常の時間に歌われた。


グレゴリオ聖歌は、9世紀に成立し、12世紀まで発展していった。ヨーロッパ全土にキリスト教が普及していく過程で、多くの地域で歌われた。こうした中で、当初、音楽全般は、口承の形で伝わっていったが、10世紀頃になると、楽譜が誕生した。最初期の楽譜は、ネウマ譜が使用され、その後、四線譜や五線譜の記譜法が登場するようになった。少なくとも、キリスト教の普及は、多くの場合、建築や芸術、音楽など、他の分野に依拠する場合が多かったのである。
 
 




アメリカのフォーク・ロックのブームの波は、最初にボブ・ディランが呼び込み、サイモン&ガーファンクルが完成させた。その瞬間、イギリスのロックに侵略されていたアメリカの音楽の流れが変わった。

 

1964年、サイモン&ガーファンクルは名曲「The Sound of Silence」を録音した。現在、2つのバージョンが残されており、当初はアコースティックバージョンで録音された。

 

その頃、ポール・サイモンは実家暮らし、両親のバスルームでこの曲を作曲した。タイル張りの中で、自然な音響が得られることをポールは気に入り、その暗闇の中で伝説的なフレーズが生み出された。

 

「暗闇よ、こんにちわ」という最初の行はフォーク史にとどまらず、ポップ史に今なお燦然と輝いている。この曲は1964年にリリースされたデビューアルバム「Wednesday Morning 3 A.M」に収録されたが、アルバム自体の売上は惨敗、3000枚の売上にとどまった。しかし、この曲はまったく思わぬ形でリミックスされ、異例の大ヒットを記録することになる。そして、この二人の成功を影から支えた重要人物がいた。有名な著作家のサンディ・グリーンバーグさんである。

 

 

サイモン&ガーファンクルの音楽が世に出る六年前のこと。1958年、アート・ガーファンクルはコロンビア大学に在学していた時、バッファロー出身の学生、サンディ・グリーンバーグと出会う。ガーファンクルにとって運命的な出会いだった。音楽や文学に情熱を注ぐ二人は、すぐさま意気投合し、お互いのフレンドシップを誓いあう。


しかし、友人のサンディはその後、難しい局面を迎え、両者の友情が試されることになる。サンディは、重い緑内障をわずらい、そのせいで失明の危機に陥っていた。彼の主治医は、彼が失明する可能性が高いと確信していた。

 

サンディは、その後、学校を退き、バッファローの自宅に帰ることに決めた。しかし、ガーファンクルは、友情を諦めなかった。彼はバッファローに旅行し、サンディを説得し、誓いを立てる。ガーファンクルは、サンディのダークネスになろうと決めたのである。 ガーファンクルは、自分自身に「ダークネス」というニックネームをつけさえした。この献身的な出来事は、のちのデュオとしての音楽性に強い影響を及ぼすことになったのではないかと推測される。


ガーファンクルは、サンディを一人で歩けるように助け、そのために地下鉄構内を歩く友人を手助けしたりしていた。この献身的な行動のおかげで、サンディは自信を取り戻し、生きることにたいする自信を取り戻していった。サンディは、1962年にコロンビア大学を卒業し、幼馴染のスーと結婚する。サンディは、その後、オックスフォードでフルブライト奨学金を得て、学習を続けた。その後、彼はハーバードで学問を続け、慈善家として著名な存在となっていく。彼の社会的な成功は、アート・ガーファンクルの影のサポートの賜物とも言えるだろう。

 



1964年、『Wednesday Morning 3 A.M』が商業的に散々な結果に終わったため、ガーファンクルは大学に戻り修士課程に進んだ。ポール・サイモンはソロアーティストとして活動するため単身でイギリスに向かう。有名なサイモン&ガーファンクルのプロジェクトは頓挫しかけていた。

 

ポールがイギリスに向かった後、ガーファンクルはニューヨークにとどまり、もんもんとした日々を過ごした。ある日、ガーファンクルは、旧友のグリーンバーグがどうしているのかと思い、電話をした。グリーンバーグはガーファンクルの声を聞いた時、なにかを戸惑うような感じがした。詳しく問いただすと、ようやくガーファンクルは、その目的を明らかにした。

 

彼は、フォークデュオとしての活動を続けるための資金が必要だと旧友に明かした。サンディが電話越しに「いくら必要?」と聴くと、ガーファンクルは気まずそうに答えた。「400ドル.....」 その頃、ミュージシャンとしての二人は、ほとんど無一文に近かった。それほど時を待たずに、彼と妻のスーはガーファンクルを支援することに決めた。夫妻は銀行口座を空にして、すべての貯金をガーファンクルに送付した。これは単なる融資ではなかった。彼らのガーファンクルに対する期待がこういった金額を引き出させた。しかし、思うように事は運ばなかった。一年以上もの間、デビューアルバムはまったく人気が出ず、しばらく忘れ去られていた。

 

流れが変わったのはアルバムが発売されて一年が経過した1965年。この曲に注目した人物がいた。ボブ・ディランのプロデュースで知られるトム・ウィルソンである。ウィルソンは、アルバムのハイライト「Sound Of Silence」を聴き、一発で惚れ込む。彼はまだ、この曲に修正の余地があると感じ、本人には知らせぬまま、この曲をオーケストラレーションを付け加えた再録音した。1966年9月、ようやくこの曲はシングル・バージョンとして発売される。またたく間にこの曲は電波をジャックし、ラジオを中心にヒットしはじめた。この間、トム・ウィルソンは、プロモーターとして暗躍し、数々のキャッチコピーを広め、この曲をプロモーションしつづけた。ウィルソンの熱意が、なかなか日の目を見なかったこの曲をオーバーグラウンドに押し上げた。 

 

1966年1月1日、ガーファンクルが友達のグリーンバーグに電話をかけてからおよそ二年が経過した。「The Sound of Silence」は最初のヒットを記録、ビートルズと首位を争った末、ビルボードのホット100で1位を獲得する。翌年には映画『卒業』の挿入歌として使用され、重要な背景となり、多くのファンを生んだ。そのあと彼らは、「Mrs. Robinson」「Boxer」「The Biridge Over Troubled Water」といった伝説的なヒットソングを連発し、一躍スターダムを駆け上がることに。この時それを予測したのはごく少数の熱心なファンだけだっただろう。

 

「The Sound of Silence」