Bleach Lab(ブリーチ・ラボ)がデビュー・アルバム『Lost In A Rush of Emptiness』の最新カット「Smile For Me」をリリースしました。キャサリン・マークスがプロデュース、9月22日にNettwerkから発売となる本作からは、二作のシングル「Counting Empties」「All Night」が先行リリースされている。
ニュー・シングルについて、フロント・パーソンのジェンナ・カイルはこう語っている。 「この曲は、アルバムの中で最も力強く、でも挑戦的な曲のひとつだった。『Smile For Me』のテーマは、私自身のセクシャル・ハラスメントの経験であり、あまりにも多くの女性が自分自身で苦しんでいることを知っている経験でもあります。人前で女性としてよく耳にするのは、見知らぬ人の誘いにすぐに積極的に応じないと、『元気を出して、愛しい人』なんて言われること・・・。完全に萎え、腹立たしく、屈辱的です。この歌詞は、犯人や加害者に向けて意図的に書かれたものであり、反応を恐れなければ、その場では怖くて言えないような言葉なんです」
「Smile For Me」
・Olivia Rodrigo announce new album "GUTS” via Geffen
数週間後、世界的なポップ・スーパースター、オリヴィア・ロドリゴ(Olivia
Rodrigo)が待望の2ndアルバム『Guts』をゲフィン・レコードからリリースする。前作でグラミー賞を獲得しており、PitchforkのBest
New Tracksを獲得するなど、今年最大の話題作となるのは間違いない。
Mac Krolは、スーパーチャンクのフロントマン/Merge Recordsの共同設立者であるマック・マコーガンとマイク・クロールのコンビです。マイク・クロールに関しては、Mergeから2作のスタジオ・アルバムを発表しています。このデュオは7月28日にMergeからデビュー7インチシングルをリリースします。
R&B界の若きスター、Jon Batiste(ジョン・バティステ)がニューアルバム『World Music Radio』を発表しました。2022年のグラミー賞アルバム・オブ・ザ・イヤーを受賞した2021年の『We Are』に続くこのアルバムは、Verve/Interscopeから8月18日にリリースされます。
プロデューサーのジョン・ベリオンとともにレコーディングされた本作には、ラナ・デル・レイ、リル・ウェイン、ケニー・G、J.I.D、ニュージーンズ、ファイヤーボーイDML、カミロ、リタ・ペイェスらが参加している。ファースト・シングル「Calling Your Name」のミュージックビデオも公開されています。
2000年代には「Filth/Body To Body、Job To Job」というインダストリアルロックの佳作を発表した。この00年代には、ドイツのインダストリアルバンドに近い不気味なアヴァンギャルド性を追求していた。そして、それは金属的なパーカッション、メタリックなギター、そしてやはり、マイケル・ジラの重苦しい低いボーカル、スローチューンの楽曲、こういった彼らの代名詞となるパンクロックソングで国内にとどまらず、海外にもそのファンを増やしていったのだ。
しかし、このアルバム『The Beggar』の全体的な印象を見ると、以前のSWANSにはなかった要素が突き出されているが、やはり、このバンドらしさも作品全体に通底している。「Paradise Mine」は、Slintを彷彿とさせるポスト・ロックであるが、それはやはり彼らの代名詞的なスローチューンによって構成されている。以前のインダストリアルの要素を極限まで削ぎ落とし、それをスタンダードなロック、あるいはコアなロックとして昇華している。続く「Los Angels: City Of Death」は、これまでのSWANSの印象を払拭する、いささか軽快なナンバーとも言える。ただ、それはさっぱりとした明るさではない、奇妙なシニカルや暗喩もさりげなく込められているように思える。また、マイケル・ジラのボーカルは、コーラスが加わったとたん、ジム・モリソンのような瞑想性を帯びる場合もある。スタンダードなロックナンバーと思わせておいて、その中にもアヴァンギャルドらしさ、パンク的な何かを忍ばせているのが重要なのだ。
その後、アルバムの世界は続く「Michael Is Done」でさらに瞑想的な領域へと進んでいくが、マイケル・ジラが駆使するのは、ラップやヒップホップとは異なるリリックやスポークンワードの新たなスタイルでもある。それがいくらか聞きやすさのあるロックソングという形で展開されていく。続く「Unforming」は神秘的なイントロから、優しげなフォーク・ミュージックへと直結している。それ以前の曲と同様に、ジム・モリソンのような瞑想性を帯びているが、それは温和なフォーク・ミュージックとして昇華され、シンセのシークエンス、ラップスティール、グロッケンシュピールのような音色により、かつてのルー・リードの曲のようにロマンチズムを帯びるようになる。謂わば、ここにニューヨーク・アヴァンギャルドの継承者としてのマイケル・ジラの姿が伺える。これまでになくメロディーそのものの良さを追求したこの曲は続いて、ピアノの音色によって美麗な雰囲気に彩られ始める。そして、その上をほのかに漂うラップスティールはカントリーに近い温和さをもたらし、マイケル・ジラの低いヴォーカルと見事なコントラストを描くようになる。ここには、以前のSWANSの煉獄的な音作りとは異なる、天上的な何かが表現されている。もちろんこの要素はデビュー当時にはありえなかったものである。
その他、アンビエント風の楽曲もアルバム全体の主要なイメージを形成している。「No More Of This」は、近年のブライアン・イーノが模索するアンビエント・ロックとの共通項を見出せる。続く「Ebbing」は、フォークとアンビエントの融合に取り組んでいる。「Why Can't〜」では、アメリカーナをサイケフォークという観点から捉え直しており、「The Beggar Lover」では、女性の声のモノローグを取り入れて、シネマティックなアヴァンギャルド・ミュージックに繋がっていく。このアルバムの中では唯一インダストリアルの要素を加味しているが、これは、SWANSがデビュー当時の前衛性や反商業主義を片時も忘れたことがないことを表している。
キム・ディール擁する、The Breeders(ザ・ブリーダーズ)は、1993年のアルバム『ラスト・スプラッシュ』の30周年記念リイシューを発表した。『Last Splash (The 30th Anniversary Original Analog Edition)』は9月22日に4ADからリリースされる。このアルバムはオリジナルのアナログ・テープからリマスターされ、発掘された2曲のアーカイヴ・ソングが収録されている。アイアンウィング・スタジオのブランドン・ウィーヴァーが監督したビデオは以下から。
「Go Man Go」とともに、ダイナソーJr.のJ・マスシスがリード・ヴォーカルを担当した「Divine Hammer」のニュー・ヴァージョン「Divine Mascis」も収録されている。デザイナーの故ヴォーン・オリヴァーによるオリジナルのスリーブ・アートも、彼の長年のデザイン・パートナーであったクリス・ビッグによって再構築されている。
「Go Man Go」
The Breeders 『Last Splash (30th Anniversary Edition)』
Label: 4AD
Release: 2023/9/22
Tracklist:
1. New Year (2023 Remaster)
2. Cannonball (2023 Remaster)
3. Invisible Man (2023 Remaster)
4. No Aloha (2023 Remaster)
5. Roi (2023 Remaster)
6. Do You Love Me Now? (2023 Remaster)
7. Flipside (2023 Remaster)
8. I Just Wanna Get Along (2023 Remaster)
9. Mad Lucas (2023 Remaster)
10. Divine Hammer (2023 Remaster)
11. S.O.S. (2023 Remaster)
12. Hag (2023 Remaster)
13. Saints (2023 Remaster)
14. Drivin’ on 9 (2023 Remaster)
15. Roi (Reprise) (2023 Remaster)
16. Go Man Go
17. Divine Mascis
Oscar Lang(オスカー・ラング)が最新シングル、ピアノ弾き語りの「On God」をリリースした。このニューシングルは7月21日に発売されるニューアルバム『Look Now』に収録される。