ロンドンのシンガーソングライター、The Japanese HouseはEP「ITEIAD Sessions」をリリースした。
The Japanese HouseはDirty Hitに所属。今年、セカンドアルバムをリリースした。アルバム発売前には、マッテイー・ヒーリーとライブセッションを行った。
「ITEIAD Sessions」はアルバムのシングルカット「Sad to Breathe」、「Touching Yourself」、「Sunshine Baby」、「One for sorrow, two for Joni Jones」の既発ライヴ音源を集めた6曲を収録。「Boyhood」の新しいライブ・バージョンも併録。セッションでは、The 1975の女性シンガーソングライター版とも称すべきソフト・ロック寄りのポップスを堪能出来る。
10月にはタイ・バンコクでの海外公演を行い、2023年3月17日より、NY、ボストン、フィラデルフィア、サンフランシスコ、シアトル、サンディエゴ、LAの全7都市にて「US Tour 2023」、9月には中国「Strawberry Music Festival 2023」を含む「China Tour 2023」、10月には韓国のストリートカルチャー・コンベンション「FLOPPY 1.0 - Let’s FLOPPY」、11月にはインドネシア「Joyland Festival」へ出演が決定。海外での展開も積極的に行なっている。
Formed in March 2016 by Natsuki (ba/vo) Erika (vo) Sunao (gt) Tamio (gt) Shin (dr).
In January 2018, they released their debut album "Luby Sparks", produced entirely in London with Max Bloom (Yuck).
The single "Somewhere" was released in September 2019, with a remix by Robin Guthrie of Cocteau Twins.
In February 2022, the band sold out their independent project "One Last Night" (WWW X) with DYGL, and on May 11, 2022, they co-produced their second album with Andy Savours, who has produced and engineered for My Bloody Valentine and Rina Sawayama.
In June of the same year, their first one-man live concert "Search + Destroy Live" (WWW X) was also sold out.
In October, they performed overseas in Bangkok, Thailand, and from March 17, 2023, they will be on "US Tour 2023" in 7 cities including NY, Boston, Philadelphia, San Francisco, Seattle, San Diego, and LA, and in September, "
China Tour 2023" including "Strawberry Music Festival 2023" in China. In October, they will perform at "FLOPPY 1.0 - Let's FLOPPY", a street culture convention in South Korea, and in November, they will perform at "Joyland Festival" in Indonesia. The group is also actively expanding overseas.
Sleaford Mods(スリーフォード・モッズ)はPet Shop Boysの名曲「West End Girls」をカヴァーした。昨年、デュオはYazooの曲をカバーしている。「West End Girls」のヴァイナル・シングルは12月15日に発売される。
この12インチには、"クリーン "と "ダーティー "のミックス、ペット・ショップ・ボーイズ自身によるリミックス、そしてHiFiショーンによるリワークが収録される。「West End Girls」は、スリーフォード・モッズの硬質な雰囲気にマッチしており、PSBのリミックスも素晴らしい。
「『West End Girl』は僕の心にとても近い曲で、いろんな意味で青春の曲なんだ」とモッズのビートメイカー、アンドリュー・ファーンは言う。
フロントマンのジェイソン・ウィリアムソンは、「ペット・ショップ・ボーイズのアルバム『Please』と『Actually』をよく聴いているよ。アンドリューが "West End Girls "のカヴァーを提案したとき、この曲の素晴らしさを尊重することが重要だった。だから、ニールとクリスがこの曲を認めてくれたとき、私たちのちっぽけな心は吹き飛んだよね」
オープナー「Heart of Dysfunction」を聴くと分かる通り、ジョン・ブリオンは、ビートルズが「Magical Mystery Tour」で繰り広げたシアトリカルなアート・ロックを、Alex Gに象徴されるような現代的なオルタナのサウンドプロダクションに落とし込んでいる。序盤のブリオンのボーカルは、ジョン・レノンのオマージュとも言え、模倣的ではあるけれど、節回しには貫禄も感じられる。アーティストのソングライティングは、ビートルズを下地にしつつ、逆再生等、ローファイな音作りに基づいている。トリップ感溢れる曲の展開力を見せる時も稀にある。レトロで牧歌的なポピュラーミュージックの根底には、サイケデリックやアシッド的な雰囲気が漂う。
ミュージカル調のシアトリカルな作風はその後も続く。「Into The Atlantic」では、ハープの軽やかなグリッサンドの駆け上がりを足がかりにし、同じようなレトロ感のあるバロックポップ、アート・ロックへと転じていく。
ジョン・ブリオンのソングライティングの土台を形成するのは、マッカートニー/レノン/ハリソンのピアノをベースとして処理したポップス。しかし、そのボーカルは、60年代のヴィンテージ・ロックのフレーズを意識しつつも、Big StarのAlex Chilton(アレックス・チルトン)のような艶気を漂わせている。これはBig Starの「The Ballad of El Goodo」、「Thirteen」といった伝説的なインディーロックの名曲を聴くとよくわかる。けれど、それらは洗練されたサウンドプロダクションではなくて、ローファイ/サイケの範疇にあるプリミティブな感じで展開される。今はそうではなくなったけれど、Dirty Hitに所属するOscar Langのデビュー当時のギターロックの質感に近い。
「Pray For Rain」は、ビリー・ジョエル、ビートルズの古典的なポップのソングライティングを継承し、華やかな印象を持つトラックに昇華している。ミュージカル調のイントロから、ドラムが加わることにより、親しみやすいバロック・ポップ/ジャングル・ポップの王道のソングへと変遷を辿る。そこに、The Rubinoosを始めとするThe Beach Boysのドゥワップに触発された甘酸っぱいファルセットを基調とするコーラスワークが加わると、この曲はファニーな雰囲気を帯びる。
「Through With You」では、60、70年代のピアノバラードに立ち返り、ジョン・レノンのソングライティングに対するオマージュを捧げている。しかし、この曲には、単なる模倣以上の何かがあるのも事実で、独特な内省的な情感、古典的な音楽に漂う現代性がリスナーの心を鷲掴みにする。
以後もワイアードな魅力を擁するサウンドが続く。「Love Of My Life」ではシニカルな眼差しを自らの人生に向け、The Dickiesの「Banana Spilt」を思わせる少しキッシュなサウンドに挑戦している。しかし曲そのものは、パンクとまではいかず、Young Guv(Ben Cook)を彷彿とさせる風変わりなジャングル・ポップ/パワー・ポップの範疇に収められている。これは「ロックはもう古いのでは?」というような考えを逆手に取ったシニカルなサウンドといえるかもしれない。
さらに、Mo Troperのジャングル・ポップはコアな領域に入っていき、ロックフリークを大いに驚かせる。「Any Other You」では、R.E.Mを思わせるセンス抜群の90年代のカレッジ・ロックの音楽性をリバイバルしている。続く「Not Ready Yet」では、ストーンズのキース・リチャーズのような渋みのあるブギー/ブルースのイントロのリフを元にして、モダンなローファイソングを制作している。それと同様に、不完全で荒削りなプロダクションを基調とする「Stop The World」は、ジョン・レノンの「Across The Universe」の現代版とも言えるかもしれないし、Big Starのアレックス・チルトンの「Thirteen」のインディーフォークの現代版とも称せるかもしれない。
「No One Can Hurt Me」では、ローファイなカレッジ・ロックやビートルズ風のアプローチに転じる。クローズ曲では米国の最初のインディーロック・スター、アレックス・チルトンにリスペクトが捧げられている。
「エリックがCOVID-19を発症し、彼の祖父が他界し、それからバンドはショーに出演することになった。リリックの「Simple Projections」は、人生の不確実性とレコードの全体的なトーンの多くを要約している。5枚目のアルバムのタイトルのように、"No One Said This Would Be Easy"(誰もこれが簡単だとは言わなかった)。もちろんそうだったんだけれど、バンドはそれを実現させたんだ」
アルバム「Pick-Up Full of Pink Carnations」の第3弾となるThe Vaccines(ザ・ヴァクシーンズ)の最新シングルは、彼ららしいギター・ドライヴのアップビート・インディーで、フェスティバルの野原と暖かいビールをすぐに思い起こさせる。「Lunar Eclipse」と題されたこの曲は、フロントマンのジャスティン・ヤングが2022年にジョシュア・ツリーの砂漠を訪れた際に書かれた。