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シカゴのエモコアバンド、Into It. Over It. は新作アルバム『Interesting Decisions: Into It. Over It. Songs 』を発表した。2007年にエヴァン・ワイスを中心に結成され、エモ/インディーロックバンドとして日本でも根強い人気を誇る。昨年、バンドは大阪と東京で来日公演を行った。

 

このアンソロジーには、彼らがスプリットや単発リリースで発表した曲に加え、3曲の新曲を収録している。発表と合わせてシングル「Bandelier」を含む三作のシングルがリリースされた。以下からチェックしてみよう。


「'Bandelier'はニューメキシコにあるバンドリエ国立州立公園を訪れたことを歌っている」エヴァン・ワイスは声明の中で述べている。

 

「失われた古代文明の中をハイキングできる。かつて人々の住居だった岩の中を這うことができるんだ。風と水によって削られた空間は、何千年もの間、この土地に住む先住民の住居として生き続けてきた。それは美しい。歩いたり探検したりするいたるところで、気配を感じられた」

 

「私たちはマイホームを購入して間もなく、ここで新しい年を迎えた。私たちがいなくなった後、どんな人たちが私たちの家を通るのだろうと考えていた。私たちのことをどう思うか? 私たちの存在を感じるだろうか? そう思ううちに時間はどんどん過ぎていった」

 

ニューアルバムについて、エヴァン・ワイスは次のように説明している。


「フィギュアの作曲とリリースを終えて、アダムと私はIOIの現在のラインナップ(私、アダム、ジョー・ジョージ、マット・フランク)を固めることができた」

 

「ケミストリー、信頼、創造性は、これまでのどのラインナップでもこれほど自然でポジティブなものはなかったんだ。自分とドラマーだけでなく、グループでクリエイティブなプロセスがどのように機能するかを確かめるには、今がベストなタイミングじゃないかと考えていた。フィギュアの作曲セッションで書き留めたアイデアや断片から曲を作り始めたんだ。1曲が2曲になり、2曲が4曲になった。やがて私たちのプロセスはダイヤル式になっていった」


「アダムと私はIOIとのクリエイティブな関係を定義していたけれど、マットとジョーは、IOIの作曲にはなかったスタイルと視点を音楽にもたらしてくれた。これらのレコーディングで、私たちがどれだけ楽しんでいるか分かってもらえると思う。それぞれのテイストが曲に反映されているのが。そして私たち全員が実験しているのがね。自分らしくアイディアを試す。IIOIの寿命が尽きようとする今の時点で、作家としてミュージシャンとして自分たちをプッシュし続けながら、最も純粋な自分たちでいることほど、クリエイティブで楽しいことはないと思うんだ」

 

 

 

 

『Interesting Decisions: Into It. Over It. Songs』 (2020 – 2023) 



Label:  Storm Chasers LTD/Big Scary Monsters

Release: 2024年5月3日

 

 

Tracklist:


1. A Trip Around The Sun

2. My Goddamn Subconscious

3. The Focus. The Compass. The Contract In Hand.

4. Akron, OH

5. The Car’s Still Running Out Front

6. Home Is The Gift

7. New Addictions

8. The Designated Place At The Designated Time

9. Miyajima, JP

10. The Captain Setting Course From Where We Met

11. Bandelier

 

DCのエモ・デュオ、Origami Angelが、8曲入りの新プロジェクト「The Brightest Days」をCounter Intuitive Recordsから6月16日にリリースすることを発表しました。

 

彼らはこの作品を「ミックステープ」と呼び、プレスリリースではその理由を「The Brightest Daysの各トラックの違いは、この作品を特別なリリースにしている」と述べています。「このミックステープには、スカ・セクションとブレイクダウンが同じ曲の中にあるなど、Gamiがこれまでに行った中で最もクリエイティブで冒険的な動きが含まれています」


『The Brightest Days』には、ポップパンク、ビーチボーイズ、ボサノバを繋いだ最近のシングル「Thank You, New Jersey」と、ニューシングル 「My PG County Summer」が収録されています。



 

この曲は、Weezerのブルーアルバムのようなストレートでクランチーなパワーポップの領域でありながら、DCで育ち、他の地域から首都に降り立ち、ストリートで憎しみを説く人々を目撃したことに触発され、政治的な角度からバンドを表現しています。この曲は素晴らしい曲で、下記からチェックできます。


Origami Angelは今週、PinkshiftとSweet Pillとのツアーを終え、今年後半のglaiveのツアーに参加します。また、The Wonder Yearsの新しいフィリーフェスとRiot Festにも出演します。

 

「My PG County Summer」




以前からその噂は流れていたものの、American Footballは所属するPolyvinyl Recordsと共同でファーストアルバムのカバーアートに描かれたイリノイ州の物件を新たに購入したと公式に発表している。正確にいうと、LIESはつい先月のこと、イギリスの音楽メディア”Line Of Best Fit”の取材に応じた際に、この家をレーベルが購入する可能性があると言及していました。


一般的に、この物件は「アメリカン・フットボール・ハウス」というニックネームを持つ。当時、アーバナのハイストリート704Wに実際に住んでいたメンバーはいなかったのだそうです。しかし、何人かの知人は住んでいた。そして、なぜかバンドの写真家仲間であるクリス・ストロングは、その最上階の陰鬱な写真がアルバムのジャケットにふさわしいと考えた。それ以来、この家はエモの歴史の一部とみなされるようになったが、明らかに不動産業界内では認識されていないようです。


ソーシャルメディアの投稿にはこう書かれています。 「本日、心からの喜びとともに、私たちは、アメリカンフットボールハウスを建てたコミュニティの中でその場所と遺産を保存するために、レーベルと共同で購入したことをお伝えできることを嬉しく思います。このランドマークがこれからもずっと生き続けることに乾杯!」


アメリカン・フットボールが最初に解散したのは、1999年の最初のアルバムをリリースした直後でした。しかし、2016年に2ndアルバムで再結成した際、そのジャケットに、同じ家の内部ショットを使用した。素人目には確かに「The American Football House」は特別なものには見えないが、なぜか非常に大きな意味を持つことになる音楽のエネルギーをとらえることに成功している。


「Never Meant」

 

 

American Footballの3枚目の最新アルバム(タイトルも『American Football』)は、2019年にリリースされました。今年の初めには、バンドメンバー/いとこのマイクとネイト・キンセラが、LIESという名義で一緒に、エレクトロポップを主体としたセルフタイトルのデビューアルバムを同レーベルからリリースした。


また、LIESは、来日公演を間近に控えており、東京のポストロックバンド、Toeとのツーマンライブを5月18日にspotify O-Eastで開催します。こちらもかなり楽しみです。





今回の物件購入の経緯はレーベルの公式サイトを通じて、以下のようにアナウンスされている。


ポリビニルレコードは、アメリカンフットボール、アティバ・ジェファーソン、クリス・ストロング、オープンハウス・コンテンポラリーと共同で、レーベルの故郷であるイリノイ州シャンペーン・アーバナにある704 W. ハイストリート、別名「アメリカンフットボールハウス」を正式に購入しました。

 

1893年に建てられたこの家は、バンドだけでなく、その趣のあるファサードが中西部の象徴的なイメージとして定着したデビュー作を聴いたすべてのファンにとって歴史的な記念碑となっています。


2022年の秋、この家が売りに出されていると聞いたとき、私たちは友人たちと、この家を開発業者や取り壊しの可能性から守ろうと誓い合いました。数日前、私たちはこの約束を守り、正式に契約書にサインしました。この空間と、その存在を形成したコミュニティ内のユニークな遺産の両方を保存するためです。

 

American FootballがLP1をリリースしてから約25年、この白い下見板張りの家は「音楽界最大のモニュメントのひとつ」(VICE)となり、世界中からエモ巡礼のために訪れる人たちを受け入れてきました--Googleマップでは「礼拝所」に指定されているほどです。


イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校の向かいに位置し、裏庭のハーフパイプからバックポーチ、地下室まで、敷地内のいたるところで、数十年にわたるハウスパーティやパンクショーを開催してきた。2020年、COVIDの期間中にMinecraftで開催された最初の仮想コンサートの1つであるNether Meantの公式な「会場」となり、単に存在できない時間にファンを集めました。

 

2016年にアメリカン・フットボールが再結成した際、待望のLP2ジャケットはこの家の内部階段を使用し、その神聖な壁の中で撮影された公式ミュージックビデオでブレイクアウト曲「Never Meant」を再演してファンを中に招待しました。

 

この曲のジャングルのようなオープニングリフは、ミームで有名になった家そのものと同じように認知されています。アメリカンフットボールハウスは、長年にわたって多くのテナントにとって文字通り家であっただけでなく、可能性と始まりの美しさというノスタルジックな夢を象徴するものとなっています。私たちは、その夢を手放すわけにはいかないのです。 

 



フロリダの四人組エモバンド、Home Is Whereは、6月16日にWax Bodegaから発売されるニューアルバム『the whaler』を発表しました。




本日の発表は、フロントウーマンのブランドン・マクドナルド曰く、「2人の人間が平常心を偽っている物語」であるニューシングル「yes!yes!a thousand times yes!」のリリースに伴うものです。

 

「愛のアイデア、あるいはイメージは、どんなに改変されていても、完璧にコピーされていても、本物には代えられない」


「このレコードのアイデアは、2021年の春に、自分が精神的にあまりホットな状態ではないことに気づき、神経衰弱になったときに思いついた」とマクドナルドは説明している。「このアルバムの多くは、とてもネガティブなレコードで、自分自身に正直で、曲の中に多くのめちゃくちゃな考えを許容していたので、書くのが怖かった。芸術の世界で慣れているよりも、もっと傷つきやすかったんだ」


「yes!yes!a thousand times yes!」







Home Is where『the whaler』


 
Label: Wax Bodega
 
Release: 2023/6/16
 
 
Tracklist:
 

1. skin meadow
2. lily pad pupils
3. yes! yes! a thousand times yes!
4. whaling for sport
5. everyday feels like 9/11
6. 9/12
7. daytona 500
8. chris farley
9. nursing home riot
10. floral organs

 malegoat   『plan infiltration』(Reissue)

 

 

Label : Waterslide Records

Release: 2023/4/14



Review 


東京/八王子出身のエモーショナルハードコアバンド、Malegoat(メールゴート)は、2000年代より、西東京のパンクロックシーンにおいて力強い存在感を示して来た。八王子のライブハウス、Matchvoxと関わりが深く、The Well Wellsとともに、新宿周辺のパンクシーンとは一風異なる魅力的なミュージックシーンを作り上げてきた。



 

例えば、東東京のパンクシーンが都会的に洗練された雰囲気を持つメロディックパンクやポスト・ハードコアの音が優勢なのに対して、他方、西東京のパンクシーンは、ミッドウェストエモや、往年のパワーポップに触発された個性的で親しみやすいメロディックパンクバンドが数多く活動を行っている。

 

四人組エモ/ハードコアバンド、Malegoatの楽曲はそのすべてが英語で歌われ、そして疾走感のあるスピードチューン、ポストロック/マスロックに触発された変拍子の多い曲展開、プロミス・リングのようにヘタウマ(下手だけど上手い)のボーカルを特徴とする。

 

Malegoatは、以前から、米国のエモシーンとも関わりがあり、Algernon Cadawallderのライブツアーにも参加しているほか、Empire! Emprire!とのスプリットも発売している。もしかすると、米国のエモ/ハードコアのファンで、Malegoatを知っている人も少なくないのではないか。実際、Malegoatの音楽性は米国中西部のミッドウェスト・エモ/トゥインクル・エモの範疇にある。テクニカルで色彩的なギターのフレーズ、ラウドなスクリーモのボーカルの掛け合いは、まさしくAlgernon Cadwallderの兄弟分といえるかもしれない。



 

先週末、アートワークを一新し、バンド初のヴァイナル盤としてWaterslideから発売された『Plan Infiltration』は、デビューEPの再発とともに、複数の未発表曲が新たに収録されている。十年前、私はディスクユニオンで初盤のオリジナル盤を購入していますが、音質自体はそれほど初盤と変わらない印象である。とはいえ、この再発は単なる思い出づくりのために行われたわけではないだろう。現行のどのバンドとも似て非なるMalegoatの音楽性の印象は、より強められ、鮮明になったと言えるかもしれない。

 

リイシューアルバムでは、デビューEPにも収録された「Transparency」、そして、The Get Up Kids/Promise Ring/Algernon Cadawallderを合体させたドライブ感のあるエモ・ソング「Resistance Activity of Brain」、ポスト・ロックのような変拍子に近いテクニカルな構成力とひねりが効いたコード進行、そして、分厚いベースラインが特徴である「Entire」、さらに、近年のリバイバル・エモバンドとも近似性を見出せる「Cogwheel」を中心として、疾走感のあるポストハードコアサウンドが際立っている。また、その一方で、Don Caballero/American Footballに近いミニマルなギターロックサウンドの真骨頂を「Osmosis」に見出すことも出来るはずである。




 

この度、デビューEPに未発表トラックを加えて再発された『plain Infiltration』は、現代の米国のエモバンドのサウンドに比べても遜色ないどころか、音の完成度と勢いに関しては現地のバンドよりも上回る部分もあるかもしれない。ライブ・バンドとして、着実に東京のベースメントシーンでファンベースを広げ、その知名度を上げてきたMalegoatの真骨頂を味わうにはこれ以上はない一枚。また、”日本のパンクロック/ハードコアの決定盤”としても是非おすすめしておきたい。現在、Waterslide Recordsの公式ショップのほか、ディスクユニオンでも購入可能。 

 

82/100



 

©Kay Dargs


米国のエモコアバンド、Hot Mulligan(ホット・マリガン)が、新曲「Gans Media Retro Games」とミュージックビデオを公開しました。この曲は、「Shhh!Golf Is On」に続く作品で、5月12日に発売されるバンドのアルバム『Why Would I Watch』からのリード・シングルです。下記よりご覧ください。

 

「この曲は、自分が間違ったことをしていることだけを見ることについて歌っている」と、ボーカルのTades Sanvilleは声明の中で説明している。「この曲は、自分の悪いところばかりを見ている曲なんだ。音楽的には、この曲は、歪みと、私が熱狂している幽霊のようなリードの間のクールな小さなバランス演技を持っています。この曲は、僕らが今までやったことのないようなサウンドです」

 

「Gans Media Retro Games」

 

Into It. Over It.

シカゴのエモ・リバイバルの筆頭格、Into It. Over It.は10月にTor Johnson Recordsのスプリット7″のサブスクリプション・シリーズの一環として、Tyler Daniel BeanとのスプリットEPをヴァイナルでリリースしています。

 

さらに、今回、1月6日にデジタルストリーミングでこのスピリットが公開されています。バンドは、プレスリリースを通じて次のようなメッセージを送っています。

 

Tyler Daniel Beanとのスプリットのうち、僕らの方をデジタル・ダウンロードでようやくリリースすることができて嬉しく思う。これは元々Tor Johnson RecordsからTJの20周年記念スプリット7インチの定期購入のためにタイラーとのスプリット7インチとして限定リリースされたものなんだ。依頼を受けたことを光栄に思っているよ。

「My Goddamn Subconscious」はオリジナル曲で、現在のIOIの4人編成で初めてレコーディングされた曲で、私のお気に入りの1つなんだ。「Heather Lane」はTyler Daniel Beanのカバーで、個人的に彼の曲の中で一番好きですね。ぜひ、楽しんで!!


 

Total Downer © Andy Shumann


米国クリーブランドのパンクバンド、Total Downer(トータル・ダウナー)がJust Because Recordsから1月27日にリリースするデビューアルバム『Caretaker』を発表しました。
 
 
本日、アルバムのファースト・シングル「Star Rek't」とビデオを公開しました。アルバムのジャケットとトラックリストは以下の通りです。
 
 
ボーカルのAndy Schumann(アンディー・シューマン)は、「"Star Rek't "はWeezerの『Pinkerton』に対するレスポンスとして書いた曲なんだ」と説明する。
 
 
「あのアルバムは本当に良い意味で世間に対して未成熟であったと思うんだ。孤独感、セックスへの違和感、理解されたい、という同じような感情に対し、不親切さや女性嫌悪、人種フェティシズムに根ざしていない別の方法を提示したかったんだ。性的欲求を感じながらも、自分の体を危険な武器以外の何物でもないと思えずに苦しんでいる人がかけられる曲にしたいと思った」
 
 
 
「Star Rek't」
 






Total Downer『Caretaker』
 
 
 


Label: Just Because Records
 
Release: 2023年1月27日
 
 
 
Tracklist:

1. Stupid Smile
2. Dr. Phil
3. Dolly Parton
4. Star Rek’t 02:07
5. Taylor Lautner
6. Big Mouth
7. Shut Up
8. Cruel
9. Falling In Love With You
10. Big Man
11. Hurt Slow
12. Thank You For Listening
13. Luis

©Connor Lenihan

 

The Juliana Theoryは、Dashboard Confessional、Andrew McMahon in the Wildernessとのツアーを先日終えた。

 

バンドは、今年5月に発売された最新アルバム『Still The Same Kids Pt.1 EP』から「Less Talk」のビデオ用の映像を撮影している。ボーカルのBrett Detarのコメントは以下の通りです。


このビデオについて、ボーカルのBrett Detarは次のように語っています:このビデオについて考えるだけで、微笑んでしまうよ。

 

 「ここ数ヶ月、ミュージシャンがツアー中の生活がいかに大変なものであるかを語る記事やTikTokの投稿をたくさん目にしました。長期にわたるフルタイムのツアーは、すべての人の精神衛生や人間関係にとってベストなことではないということには同意しますが、本来、ツアーは美しく、やりがいのあるものだとも思っています。他の仕事と同じように、ツアーミュージシャンには良い面もあれば悪い面もあるけれど、ひとつだけ言いたいのは、良いときは本当に素晴らしいということ。僕は、これまで素晴らしいツアーも悲惨なツアーも(その中間も)経験してきたけど、この夏、友人のDashboard ConfessionalとAndrew McMahon In The Wildernessのツアーに参加することになったとき、僕たちは特別なツアーになることを確信したんだ。

 

 この2つのバンドのメンバーの多くとは付き合いがあり、彼らが一流のアーティストであるという評判はよく理解していましたが、ツアーに参加すると、そのすべてと参加者の人たちが私たちの期待を大きく上回るものでした。しかし、バンドリーダーからバンドメンバー、クルーに至るまで、ツアーに参加したすべてのメンバーから感じた喜び、仲間意識、そしてバンドと私への愛が、私をすぐに癒してくれました。

 

 私がこれまで行ってきた多くのツアーの中で、上から下まで最高のメンバーでした。バンドからお客さんへ、そしてまたバンドへ......と、そのエネルギーはとても温かかった。そのツアーは何ヶ月でも続けられたし、終わってほしくなかったけど、幸運なことに今、この美しい記念品を手にしています。ギタリストのエリック・エスピリトゥはこの旅の間ずっと撮影をしていたので、ツアーが終わった後、彼にちょっとしたツアーの振り返りのビデオを作ってくれるように頼んだんだ。

 

 その1週間後、彼が送ってきたビデオには驚かされたよ。ツアー中の映像を使って、Ericは僕らがセットで始めた曲、"Less Talk "のミュージックビデオを作ってくれたんだ。彼は何の前触れもなく、30秒のレコ発ビデオの代わりにこれを送ってきたのですが、私は驚きと感謝の気持ちでそれを見返しながら、ただ微笑むしかありませんでした。

 

 エリックは”ツアーがあまりにも素晴らしかったので、それに見合うものを作らなければならなかった”と言っていましたが、本当にその通りだと思います。ステージ上でもオフでも楽しんでいる。これは演出されていない本物の映像です。僕らがどれだけ楽しくライブをやっているのか、その一端を垣間見ることができるのは嬉しいことだよ。エリックは、素晴らしい人たちのために音楽を演奏する、素晴らしい人たちに囲まれたツアーがいかに素晴らしいものであるかを、間違いなく垣間見せてくれたんだ」


 

©︎Rebbeca Lader

コネチカットのエモ/ハードコアバンド、Anexious(アンクシャス)は、今年初めにRun For Cover Recordsよりリリースされたデビューアルバム「Little Green House」に続き、ニューシングル「Where You Been」を発表しました。


「”Where You Been "は、私がツアーで頻繁に家を空けるため、家族と十分に会えないことへの不安に焦点を当てている」とヴォーカルのGrady Allen(グラディー・アレン)は説明している。

 

「でも、言うは易く、行うは難し、というものだ。でも、言うは易く行うは難し。コーラスは”心配するな、大丈夫だ”という父の声のはずだから、この曲の多くは、私が十分なことをしていないという私の認識により焦点を当てている」

 

©︎Rebecca Lader

 

人気急上昇中のコネチカット州のエモ/メロディックパンク・グループ、Anexiousがニューシングル「Sunsign」を発表した。

 

Anxiousは、今年1月にフルレングス・アルバム『Little Green House』をリリースしてデビューを飾った。メンバーは、ハードコア・アンダーグラウンド出身で、現在でも多くのハードコア・ライブを行うが、彼らの音楽は、明るく、甘く、エネルギッシュ。パワーポップやポップパンク、エモの中でも、パワーポップ/ポップパンクの青春性、甘酸っぱい性質を擁している。

 

Anxiousは、Oso Oso/Taking Back Sundayのコラボレーター、Mike Saponeと共にニューシングル "Sunsign "に取り組んでいる。また、この曲は、アコースティックなリフと、複雑なメロディーを重ね合わせている。パンチのある推進性と感覚的なほろ苦さを同時に巧みに表現しており、これまでのキャリアの中で最も壮大なサウンドで、堂々たる雰囲気すら漂わせている。

 

さらに、Anxiousは、ニューシングル「De Facto」をリリースしたOso Osoとツアーに出る準備をしているという。

 

 

©Nick Karp

 

 今年初め、Jade Lilitriのエモ・ポップ・プロジェクト”Oso Oso”は、Lilitriの従兄弟でバンド・メンバーだったTavish Maloneyへのトリビュートとして、アルバム『Sore Thumb』をサプライズ発表した。


Jade Lilitriは、従兄弟のMaloneyが亡くなる直前に彼とともに収録曲をレコーディングしている。

 

この前作アルバムは、そういったエピソードもあってか、悲しみにあふれているが、しかし、一方で、温かいエモーションを漂わせる秀逸な作品ともなっている。

 

結果、デモトラックであったものを完成品として、そのままリリースすることを決断したと、ジェイド・リリトリイは、リリース時に説明していた。 「Sore Thumb」は、多少、荒削りな印象のアルバムであるかもしれないが、完成度は決して低くなく、聴き応えのある作品である。サウンドを弄り回して異なる作品にすることは、亡き従兄弟に対する冒涜のように思えたのだろう。

 

 Oso Osoはこの前作アルバム『Sore Thumb』リリース以来、最初のシングル「De Facto」をストリーミング配信としてリリースしている。各種ストリーミング他、Bandcampでも視聴することが出来る。 今回、10月4日に発表された「De Facto」の曲は、ほぼ全てをJade Lilitri自身が演奏しているという。(Miss New BuddhaのJordan Krimstonがドラムを担当している)。

 

「De Facto」は、”新時代のエモ・バンガー”とも称するべきトラックで、彼の名前にかこつけて言うわけではないが、”Jade Tree”の所属アーティストの楽曲の方向性に近い。エモにとどまらず、パワーポップ、メロディックパンクのファンの心にも響く、クールなシングルとなっている。 


 

 

現時点で、Oso Osoは、Jade Lilitriのソロ・プロジェクトとして継続していて、来週、M.A.G.S.とAnxiousとのツアーに出発する予定となっている。

 

 


ワシントンDCのエモコア・デュオ、Origami AngelがニューEP『re:turn』を9月30日(金)にサプライズでリリースしました。前作、2021年の2枚組アルバム『GAMI GANG』で、バンドと仕事をしたJake Checkowayがプロデュースした3曲入りのストリップバック・プロジェクトとなる。

 

このミニアルバムは、10月14日にキックオフされる2人の初のフルUSヘッドラインツアーに先駆けてリリースされました。『re:turn』 EPはいかでチェック出来ます。bandcampでの作品の購入はこちらより。


 

 

 

 

 



Sunny Day Real Estate(サニー・デイ・リアル・エステイト)は昨晩(9月10日)、ワシントン州スポケーンの250人収容のBig Dipperで、待望の再結成ツアーに向けて急遽公演を行いました。2010年5月以来となるこの公演では、シアトルのバンドSpirit Awardの新ベーシストChris Jordanと、この秋のツアーでJason Narducyと役割を分担するツアーギタリストGreg Suranが紹介されました。




「こんにちは、皆さん。とフロントマンのジェレミー・エニグックが淡々と語り、1994年の伝説的なデビューアルバム『Diary』の1曲目「Seven」がスタートしました。「これは本当なんですか?「と観客の女性が叫ぶと、エニックは「そうだと思う。"夢かもしれない"。


この日のセットリストには、2009年と2010年の活動再開時には演奏されなかった曲も多く、『Diary』と1995年のセルフタイトル・アルバム『The Pink Album』に大きく傾倒していた。サニーデイは、1998年の『How It Feels To Be Something On』からタイトル曲など5曲、2000年のラストアルバム『The Rising Tide』から4曲を復活させた。




また、前回の再結成と同時にニュー・アルバムのレコーディングを試みたことで浮上した唯一の新曲「Lipton Witch」もライブ・デビューを果たした。2014年にサーカ・サヴァイヴとのスプリット・シングルとしてリリースされた。

 


Sunny Day Real Estate 

 

 

Big Dipper setlist:

 


Seven
Theo B
48
One
Pillars
Lipton Witch
Guitar and Video Games
The Ocean
5/4
Roses in Water
Every Shining Time You Arrive
How It Feels To Be Something On
Killed by an Angel
J’Nuh

Encore:

 
The Rising Tide
In Circles
Days Were Golden




先週、再結成したばかりのマイ・ケミカル・ロマンスがローリーのPNCアリーナで公演を行い、"Burn Bright "をライブで初披露した。

 

「Burn Bright」は、2013年に発売されたエモ・グレースの解散後のコンピレーション・アルバム『Conventional Weapons』に収録されており、MCRの4枚目のスタジオ・アルバム『Danger Days』制作前の2009年に録音された未発表曲10曲を収録している。

 

「The True Lives of The Fabulous Killjoys」の制作前の2009年に録音された10曲の未発表曲を収録しています。MCRは数日前の8月24日にナッシュビルでそのアルバムから「The World Is Ugly」を14年ぶりに披露したこともある。


MCRは、5月にスタートしたこの再結成ツアーで、多くの無名の音源を再浮上させている。8月初めに、バンドは、オクラホマ・シティのペイコム・センターで19年ぶりに「Bury Me In Black」を演奏している。この曲は、最近20周年を迎えたデビューLP『I Brought You My Bullets, You Brought Me Your Love』に収録されている曲で、2005年以来初めて演奏されました。

 

マイ・ケミカル・ロマンスがライブで初披露した「Burn Bright」のパフォーマンスは以下よりご覧ください。

 

 


今年リリースされた記念すべきデビュー・アルバム「Preacher's Daughter」に続いて、Ethel Cain(エセル・ケイン)は、アルバム収録曲「American Teenager」のミュージックビデオを公開しました。

 

「幼い頃、私はナスカーやロックンロール、そして、全てを変えてしまうような存在になるといったビジョンに囲まれていた」とエセル・ケインはこう語っている。

 

「彼らは、それがすべて実現可能で、何もなければ、少なくとも死ぬほど努力するべきだと思わせる。でも、国があなたを必要としている以上に、あなたは隣人を必要としているということは教えてくれない。この曲は、"American Teenager "がそうであるべきなのに、実際にはそうなるチャンスがないことに対するフラストレーションを表現するために書いたものなんです」


「このミュージックビデオは、母のチアリーディング時代の古いユニフォームにオマージュを捧げようと思った(それと、ミッドウエスト・エモの神々にも・・・。 アメリカン・フットボールよ、永遠に!)」。皆さん、見てくれてありがとう、楽しんでもらえると嬉しい!!」


 Downt   「Sakana e.p.」EP

 


 

  Label:  Downt

  Release Date:  2022年6月22日



フジ・ロックフェスティバル’22(Rokie A Go-Go)に出演が決定したDownt。東京にて、2021年春に、富樫・河合(くだらない一日)・ロバートの3人で結成されたインディーロックバンド。現在は、都内のライブハウスを中心に精力的な活動をこなしている。

 

6月下旬にリリースされたEP「Sakana」は、このバンドの音楽の方向性をよりリスナーに明確に示した作品となる。さらにバンドの今後を占うような作品ともいえるかもしれない。ミッドウェストエモを下地に、ルイヴィルのポスト・ロックをコアなバンドサウンドを加味し、そこにJ-POPに近い女性ボーカルを特徴としている。昨年、リリースされたセルフタイトルのフルアルバムでは、マスロック色が強すぎたため、マニア贔屓のサウンドアプローチだったが、この最新EPでは方向性が様変わりし、より多くのリスナーの耳に馴染む、親しみやすさが引き出されている。

 

オープニングトラック「-1.-」から、二曲目「シー・ユー・アゲイン」の流れを見ても分かる通り、アメリカンフットボールを思わせるクリーントーンのアルペジオを活かしたミッドウェスト・エモの音楽性は健在である。

 

さらに、それに加え、今作では、アンニュイな女性ボーカルのフレージングがより叙情的な雰囲気を生み出している。同じく関東を拠点に活動するマスロックバンド、Picture of Herの繊細かつしなやかなギターフレーズが女性ボーカルのフレージングと絶妙な融合を果たしているのが見事である。


その他にも、近年のアメリカのメロディック・パンクシーンに呼応する形で疾走感に溢れ、パンチの効いた楽曲も収録されている。「minamisenju」では、トゥインクル・エモの麗しさが演出され、ここには激情性と繊細性が掛け合い、独特な表現性として紡ぎ出される。東京のパンクシーンで培われたタフさがここに示されたかと思えば、さらに、「fis tel」では、Nature Living、Start Of The Dayを彷彿とさせる東京のインディーロックの真髄が目眩く様に展開される。

 

その他、2010年代の東京オルタナティヴシーンの影響を受けたピクチャレスクな興趣を持つ「I Couldn't Have」で淡い叙情性を滲ませつつ、「Sakana」の持つ海のように青い世界は、ゆるやかに閉じていく。このEPを聞き終えた後には、何らかのせつない余韻にじんわり浸ることができる。 

 

 


76/100

 

 

Pianos Become the Teeth Credit: Micah E Wood


Pianos Become the Teethが、8月26日にEpitaph Recordsからリリースされるアルバム『Drift』からのニューシングル「Skiv」を公開しました。この曲はリード曲の'Genevieve'に続くもので、以下で聴くことができます。


ギタリストのMike Yorkは、「"Skiv "は、今まで作った曲の中で一番好きな曲の一つだ」とコメントしています。

 

「スローで陰鬱で、不快なほどドライに感じることもある。この曲は、飲み過ぎた後の午前3時の夜のような感じがする」

 

 

 

 



Pianos Become The Teeth 「Drift」

 

 


Label: Epitaph 


Release Date:  2022年8月26日

 

Tracklist

 

1.Out of Sight

2.Generieve

3.The Tricks

4.Easy

5.The Days

6.Mouth

7.Skiv

8.Hate Chase

9.Buckley

10.Pair



 

Suburban Eyes


エモ寄りのグループとして愛されてきたChristie Front Drive、Mineral、Boys Lifeのメンバーが新バンドSuburban Eyesとして再集結し、初の共演曲 "Uncomplicated Lives" を発表しました。


このプロジェクトには、90年代から2000年代のアンダーグラウンド・ミュージック・シーンを通じてお互いを知りながらも、2020年まで一緒にコラボレーションすることがなかったEric Richter (Christie Front Drive, Antarctica), Jeremy Gomez (Mineral, The Gloria Record), John Anderson (Boys Life) が参加しています。


"Uncomplicated Lives "はストロングでジャングリーなサウンドで、メンバーの過去のバンドが持っていたノイジーでエレキギター主体のサウンドを進化させたような曲だ。この曲では、ミネラルのクリス・シンプソンがバッキング・ヴォーカルとピアノを、クリスティ・フロント・ドライブのケリー・マクドナルドがギターとオルガンをフィーチャーしている。ベテラン・プロデューサー、ピーター・カティス(ザ・ナショナル、インターポール)がシンセサイザーとミキシングを担当している。 

 





「90年代後半、マンハッタンのダウンタウンにあるブロードウェイの野外蚤の市によく行っていたんだ」とリクターは回想している。「ある週末に12ドルで買った安物のボロボロのアコースティックギターは、音はあまり良くなかったけど、オープンコードを弾くととても良い音がしたんだ。2008年の夏、グリーンポイントに住んでいたとき、そのギターで何曲か書いて、小さな携帯型デジタルレコーダーで録音した。Uncomplicated Lives」は、その作曲セッションで生き残った唯一の曲だった。結局、数年後に自宅でデモをしたのですが、そのまま13年間、コンピュータのフォルダに眠っていました。このプロジェクトを始めたとき、何年もかけて録音したデモをたくさん共有したんだけど、「Uncomplicated Lives」が引っかかったみたいで、この曲が日の目を見ることになって本当にうれしいよ。"


Suburban Eyesからは、今後数週間のうちに更なる音楽が期待されている。

 without 「Be Corny」

 

 



 Label: Raft Records 

 Release: 2022年6月15日 


Listen/Stream



withoutは、横浜のエモ/メロディックパンクバンドで、大学の軽音楽部出身の四人で結成された。


withoutは、特に、東京、八王子の伝説的なエモーショナル・ハードコアバンド、Malegoatの系譜を受け継いでいるグループのように思われる。(Malegoatは、アメリカのインディーエモシーンと深い関係を持ってきたバンドで、2010年代にAlgernon Cadwallderとのアメリカツアーを行い、さらにempire! empire!とのスピリットCDもリリースしている)実際、アルバムの録音は、Malegoatのレコーディングを手掛けた林が担当し、アートワークについては、たざきかなりが手がけているという。

 

withoutの実際のサウンドについては、アメリカのインディー・エモに対する親しみが込められている。ペンシルバニアのsnowing、フランスのエモバンド、sport、ニューハンプシャーのperspective,a lovely Hand to Hold,カルフォルニアのOrigami Angel、マイルドなところでいえば、Oso Osoの音楽性を彷彿とさせる。これらのバンドのファンにはきっと願ってもない良盤になると思われる。

 

疾走感のあるスピードチューン、無骨さのあるサウンド、シンプルなコード進行、ギターの技巧的なアルペジオ、そして、激情系のエモーション、これらが相まって生み出されるwithoutのバンドサウンドは、上記のバンドに比べて遜色がないどころか、 インディーエモの醍醐味であるせつなさという側面で、上回っている部分もある。本作に記録されている、英語と日本語の混交によるライブサウンドは、スタジオ・セッションで生み出されてきたのではなくて、数々のライブハウスでの出演経験を積み重ねるごとに、必然的にそうなっていったものなのだ。

 

withoutの音楽は、生きているがゆえ、力強い。東京であれ、横浜であれ、その土地土地の独特な空気感を音に染み込ませているからだ。これらは、バンドとして活動していく上で、メンバー間の人間関係の深さ、長く人生を共に過ごした時間が、この四人だけにしか紡ぎ得ない感情の機微として現れ、さらに最終的には、特異なエモーショナルを必然的に生み出す。それは、スタジオセッション形態のバンドには作り得ない、味わい深いライブサウンドでもある。


「Be Corny」は、2022年現在の横浜や東京に点在する小さなライブハウスのスピーカーやモニターから流れている音楽を反映している。だからこそ、貴重であるし、聴き応えがある。「Be Corny」に記録された音は、そこに生きていて、流動的でもあるのだ。

 


Critical Rating:

78/100

 


 

 

 

 

Tower Records Online:   https://tower.jp/item/5452330/Be-Corny

 

diskunion:  https://diskunion.net/punk/ct/detail/1008491879