「burnt lips」はハイライトの一つ。イントロは「I Only Said」のオマージュだが、その後はRIDEのようなエモーショナルで繊細なシューゲイズサウンドに移行していく。この曲において、彼らはフォロワー以上の存在感を示すことに成功している。魔神的な印象を持つディストーションギター、陶酔感のあるボーカルという、なかなかの再現ぶりであるが、ベッドルームポップ的なアプローチ、ホームレコーディング風のアプローチがこの曲にオリジナリティを付け加えている。
例えば、「ashly」、「ancient sign」などは、未来志向のサウンドを把捉することが出来る。その一方で、アルバムの後半に収録されている「method acting」も隠れたハイライト曲である。MOGWAI、Explosions In The Skyを筆頭とする音響派のポストロックの原石に磨きをかけ、 それらをドリームポップライクの現代的なサウンドで縁取っている。旋律的な心地よさ、そして、抽象的で淡いボーカルは、曲の背景となる極大の音像を持つギターのアンビエンスと上手く溶け合う。これらは、ハイファイ時代のシューゲイズサウンドの出現を予見しているかのようだ。
本日、Yossy Little Noise Weaverによる前作アルバム「Sun and Rain」(2018年)以降に発表されたシングルやコンピレーション参加曲に新録を追加した、7年振りのフルアルバム「恋に忙しくて」が6月11日に発売決定となった。同時に、先行シングル「Night Music」が本日配信開始された。
BUS-010 | CD | 2025.06.11 Release | 2,500Yen+Tax Released by BUS Records
収録曲:
1. 恋に忙しくて
2. Night Music
3. 灰色に包まれる前に
4. Secret Heart
5. Heart Of Glass
6. The World Is Waiting For The Sunrise
7. Je T`Aime...Moi Non Plus
8. Walk On The Wild Side
9. WANDERING
▪YOSSY「HONEY [CD]」
BUS-008 | CD | 2025.06.11 Release | 2,000Yen+Tax Released by BUS Records
収録曲:
1. すろういと
2. HONEY
3. BALLET FOR A RAINY DAY
4. ROW
5. COLORS
6. CLOUDY
【YOSSY LITTLE NOISE WEAVER】
DETERMINATIONS、BUSH OF GHOSTSでの活動を経て、YOSSY(キーボード・ヴォーカル)とicchie(トランペット・トロンボーン)が2005年に始動したユニット。 2005年、EGO-WRAPPIN’の中納良恵をヴォーカルに迎え1st.album『PRECIOUS FEEL』を発表した。
2017年より自然豊かな山深くに自宅兼プライベートスタジオを構え、2018年親交の深いミュージシャンを招き制作された4th.album『Sun and Rain』をリリース。小西康陽氏がアルバムと同時リリースした7インチシングル「GHOST」を2018年の「ダントツ1位」とコメントするなど好評を博す。
2020年に7インチシングル『WANDERING』、2021年にはYOSSYソロ名義でミニアルバム『HONEY』、2021年に7インチシングル『PEACE/WALK ON THE WILD SIDE』をリリース。2025いよいよ5th.album『恋に忙しくて』がリリースされる。
Car Seat Headrestの最新シングル "The Catastrophe (Good Luck With That, Man) "は、他の曲に比べると、5分半という簡潔な曲だ。 80年代のUSロックをモチーフにしたハードロッキンな曲だが、サーフロックが登場したり、あるいはビーチ・ボーイズ風のコーラスも登場する。
ブリストル/ロンドンに跨って活動するMOULD。 2024年デビューEPをリリースし、BBC Radio 6でオンエアされ、DORKでも特集が組まれた。イギリスの有望なパンクロックトリオである。『Almost Feels Like Purpose』EPは間違いなく先週のベストアルバムの一つに挙げられる。パンクロックの魅力は完成度だけではない。時には少しの欠点も魅力になり得ることも教えてくれる。
モールドのサウンドは、Wireのようなニューウェイブを絡めたイギリスのポストパンク、エモ、ハードコア、Fugaziのようなポストロック、グランジ、そして時々、最初期のグリーン・デイのようなメロディックパンクの雰囲気を持つ。デビューEPでは、まだ定かではなかった彼らのサウンドは『Almost Feels Like Purpose』において、より鮮明さを増したと言えるかもしれない。侮れないものがある。
「Oh〜!」というサッカースタジアムのチャントのように陽気に始まる「FRANCES」では、従来のStiff Little Fingersのようなガレージロックサウンドのようなブギーで粘り気のあるギターリフを00年代以降のメロディック・パンクのイディオムと結びつけ、軽快なサウンドを作り出している。このバンドの持ち味のシャウトやドライブ感のあるパンクロックが所狭しと散りばめられているが、一方で、楽曲の展開の面で工夫が凝らされている。つまり、変拍子、静と動、緩急を生かしたサウンドが、性急で疾走感のあるパンクサウンドを巧みに引き立てているのだ。
デビューEPは曲の寄せ集めのような初々しさがあったが、二作目のEP『Almost Feels Like Purpose』ではいよいよモールドらしさ、音楽の流れのようなものが出てきた。ライヴレコーディングのような迫力、そして若いバンドらしい鮮烈さに満ち溢れている。聞いたところによると、まだまだ持ち曲はたくさんあるということ。今後もモールドのアクティビティに注目だ。
ミュージカル・エクセレンス賞は、デルフォニックス、スタイリスティックス、スピナーズとの仕事で知られるフィリーソウルの伝説的プロデューサー、トム・ベル、レッキング・クルーのメンバーでビーチ・ボーイズの「グッド・ヴァイブレーション」やナンシー・シナトラの「These Boots Are Made for Walkin'」に参加したセッション・ミュージシャン、キャロル・ケイ、ローリング・ストーンズ、ザ・フー、その他のブリティッシュ・インヴェイジョンとの仕事で知られるスタジオ・キーボーディスト、ニッキー・ホプキンスに贈られる。 ドリームワークス・レコードの共同設立者であるレニー・ワロンカーがアーメット・エルテガン賞を受賞する。
1972年に公開されたペリー・ヘンゼルの代表作『The Harder They Come』のサウンドトラックは、多くのポップ・ファンやロック・ファンにとって、レゲエへの最良の入門編となった。マイルストーンに満ちたこのアルバムの収録曲「Johnny Too Bad」は、ザ・スリッカーズとして知られるミステリアスなバンドによるもの。オリジナル・アルバム『Panther 45』にも収録されている。
この頃、スリッカーズこそがパイオニアだったというコンセンサスが形成された。デリック・クルックス(Derrick Crooks)と、"Johnny Too Bad "を生み出した1970年のセッションでリード・ヴォーカルを務めたアブラハム・グリーン(Abraham Green)、通称ラス・エイブラハム(Ras Abraham)を含む気まぐれなキャストたちだ。
荒れ狂う 「a-lootin' and a-shootin 」はルードボーイへの指令であり、その結末は暗く予兆的で絶対的である。
1967年、デリック・ハリオット(Derrick Harriott)がまだ「Penny for your song」に参加していたキングストンのグループ、フェデラルズ(Federals)の廃墟から「Tears of a clown」と「The Chosen Few」が誕生した。
再結成されたこのグループはアフロビートやR&Bとレゲエのリズムを巧みに融合させることで名声を得た。「Thme from Shaft」、「Drift Away」、「Everybody plays the fool」、そしてスモーキー・ロビンソンの名曲の数々。「Tears of a clown」、「I second That Emotion」などは、シルキーなヴォーカル・カルテットによってジャマイカ風にアレンジされたヒット曲である。
・Desmond Decker 「You Can Get It You Really Want」
ボブ・マーリー(Bob Marley)やトゥーツ・ヒバート(Toots Hibbert)と同じく、デスモンド・アドルファス・ダクレス(Desmond Adolphus Dacres)はジャマイカ音楽界において驚くべき機敏さで変化に対応した。当初はスカと関連していたが、シングル「Honour Thy Mother and Father」でジャマイカでNO.1を獲得。
ペリーとの再会を果たしたバイルズは、奴隷制度と抑圧についての感動的な瞑想曲「A Place Called Africa」を筆頭に、ルーツ・レゲエの名曲を次々と発表し、本領を発揮した。1975年にエチオピアのハイレ・セラシエ皇帝が崩御した後、敬虔なラスタファリアンは自殺を図り、その後数十年間は散発的に活動していた。
1936年にジャマイカ/ケダルで生まれたペリーは、1950年代後半にレコード・ビジネスの世界に入り、活躍した。1960年代の彼の革新は、ロックステディ期の終焉とレゲエの誕生の先駆けとなり、ダブとヒップホップの発展における彼の重要な役割は議論の余地がない。1968年にリリースされた 「I Am The Upsetter 」は”音占い師”の奇妙な気まぐれを示す代表的な事例である。
・The Melodians 「Rivers of Babylon」
レゲエのカノンの中で最も人気のある曲として親しまれている「Rivers of babylon」は、ユダヤ人がシオンの家から連れ去られ、バビロンに移住させられたという詩篇137篇に基づいている。
1960年代後半のスパゲッティ・ウエスタンは、ジャマイカのミュージシャンにとって特異なインスピレーションの源のひとつであった。風変わりなスタジオの錬金術師は、「For Few Dollars more 」や 「Clint Eastwood 」のようなトラックで、当時人気のあったこのジャンルに脱帽した。
ザ・アップセッターズ(ペリーのお抱えバンド)は、イタリア人監督セルジオ・コルブッチの『ジャンゴ』にインスパイアされた 「Return of Django 」で全英5位を記録した。この超暴力的なジャンゴのキャラクターはペリーの特にお気に入りで、ペリーは1968年にサー・ロード・コミックの『Django Shoot First』をプロデュースし、ペリーに敬意を表した。このインストゥルメンタルの軽快な、スカを取り入れた音楽が、19世紀のアメリカ西部とどのように関係しているのか不思議に思っているなら.....、このバンドの音楽を聴いておくべきかもしれない。
▪映像作品 【Rude Boy- The Story Of Trojan Records(Documentary Film)】
ニューイングランドを拠点に活動するシンガー・ソングライター、サム・ロビンスのニュー・アルバム『So Much I Still Don't See』は、年間45,000マイルをドライブし、ニューハンプシャー出身の20代の男である彼自身とは全く異なる背景や考え方を持つ多くの人々と出会ったことで生み出された。
サム・ロビンスのサード・アルバム『So Much I Still Don't See』は、シンガー・ソングライターとしての20代、年間45,000マイルに及ぶツアーとトルバドールとしてのキャリアの始まりという形成期の旅の証だ。 そして何よりも、ハードな旅と大冒険を通して集めた実体験の集大成なのだ。
マサチューセッツ州/スプリングフィールドにある古めかしい教会でレコーディングされた『So Much I Still Don't See』のサウンドの中心は、旅をして自分よりはるかに大きな世界を経験することで得られる謙虚さである。 アップライトベース、キーボード、オルガン、エレキギターのタッチで歌われるストーリーテリングだが、アルバムの核となるのは、ひとりの男と、数年前にナッシュビルに引っ越して1週間後に新調したばかりの使い古されたマーティン・ギターだ。
『So Much I Still Don't See』のサウンドは、ジェイムス・テイラー、ジム・クローチェ、ハリー・チャピンといったシンガー・ソングライターのレコーディングにインスパイアされている。 ニューハンプシャーで育ったロビンズは、週末になると父親と白い山へハイキングに出かけ、古いトラックには70年代のシンガー・ソングライターのCDボックスセットが積まれていた。
『So Much I Still Don't See』のストーリーテリングは、タイトル曲の冒頭を飾る「食料品店でグラディスの後ろに並んで立ち往生した/孫娘のために新しい人形を見せてくれて微笑む」といった歌詞に見られるように、小さな瞬間を通して構築されている、
そして、オープニング・トラック「Piles of Sand」の "I'm standing in the sunlight in a public park in Tennessee/ and I know the soft earth below has always made room for me "や、チェット・アトキンスにインスパイアされたアップビートな「The Real Thing」の "The Hooters parking lots are all so bright "などの歌詞がある。
ミュージック・シティでの波乱万丈の5年間を経て、2024年初めにボストン地域に戻った後に制作された最初のレコーディングが『So Much I Still Don't See』である。 週に5日、カントリー・ソングの共作に挑戦した後、ロビンズは路上ライブに活路を見出し、今では全米のリスニング・ルームやフェスティバルで年間200本以上のライブをこなしている。
『So Much I Still Don't See』は、彼の妻のミドルネームにちなんで名付けられたオリジナル・インストゥルメンタル・トラック「Rosie」を含む初のアルバムである。 この曲は、アルバムの中盤に位置する過渡期の曲で、あるメロディー・ラインを最後までたどり、そのラインを中心にコード・カラーを変化させながら流れていくという、画家のようなスタイルで書かれている。
このツアーとその後のソングライティングの成長により、ロビンスはいくつかの賞を受賞し、フェスティバルに出演するようになった。2021年カーヴィル・フォーク・フェスティバルのニュー・フォーク・コンテスト優勝者、2022年ファルコン・リッジ・フォーク・フェスティバルの「Most Wanted to Return」アーティスト、その後、2023年と2024年には各フェスティバルのソロ・メインステージ出演者となった。
2023年初頭、サム・ロビンスは、16代ローマ皇帝が記した名著、マルクス・アウレリウスの『瞑想録』を贈られた。 ストイシズムの概念を中心としたこの本からのアイデアは、『So Much I Still Don't See』の楽曲に染み込んでいった。 このアルバムの多くは、過去1年間の旅を通してこの本を読んで発見したストイックな哲学によって見出された内なる平和を反映している。
「All So Important」の軽快でアップビートなバディ・ホリー・サウンドは、この哲学を瞑想した歌詞と相性がよく、私たちは、皆、大きな宇宙の中の砂粒に過ぎないという感覚を表現している。 「ローマ帝国の支配者のブロンズの胸像、太陽が照らすあらゆる場所の皇帝/彼の名前は永遠に生き続けると思っていた/それでも、今は目を細めなければ読めなくなった」というような歌詞の後に、「It's all so, all so important」という皮肉なコーラスがシンプルに繰り返される。
『So Much I Still Don't See』の曲作りにもうひとつ影響を与えたのが、ロビンズが主催するグループ、ミュージック・セラピー・リトリートでの活動だ。
『So Much I Still Don't See』のラストは、全米ツアー中のシンガーソングライターであり、ロビンスの婚約者でもあるハレー・ニールとの静かで穏やかなひととき。 2人はバークリー音楽大学で出会った後、別々のキャリアを歩んできたが、ここぞというときに一緒になる。 最後の10曲目に収録されているビートルズのカバー「I Will」は、レコーディング最終日にスタジオの隅にあった安物のナイロン弦ギターでレコーディングされた。 短くて甘いラブソングは、内省的で温かみのあるアルバムのシンプルな仕上げであり、『So Much I Still Don't See』に貫流する真の精神である。冷静さとシンプルさ、そして、常に未来を見据えていることにスポットを当てている。
「What a Little Love Can Do」
アルバムからの最初のシングル「What a Little Love Can Do」は、ある瞬間を切り取った曲だ。 ナッシュビルで起きた銃乱射事件のニュースを聞いた後、ロビンズは一人でギターを抱えていた。 ニューイングランドの故郷から遠く離れた赤い州の中心部に住んでいた彼は、その日の出来事によって、今まで見たこともないような亀裂がくっきりと浮かび上がった。
その瞬間に現れた歌詞が、この曲の最初の歌詞である。"It's gonna be a long road when we look at where we started, one nation broken hearted, always running from ourselves"。 (長い道のりになりそうだ、私たちがどこから出発したかを見渡せば、ひとつの国が傷つき、いつも自分自身から逃げていたのだった)
バーミンガムからデトロイト、ニューオリンズからロサンゼルス、ボストンからデンバーまで、この曲は知らず知らずのうちに、これらの冒険から学んだ教訓の集大成として書かれた。 お互いに物理的に一緒にいるとき、話したり、笑ったり、お互いを見ることができるときに見出される一体感の深さが、『What a Little Love Can Do』、そしてこのアルバム全体の核心となる。
「What a Little Love Can Do」のサウンド・ランドスケープは、アルバムの中でもユニークだ。セス・グリアーが優しく弾く、荒々しく柔らかいピアノの瞬間から始まる唯一の曲である。
この曲のピアノとアコースティック・ギターの織り成すハーモニーは、ロビンズのライヴとサウンド・センスを象徴している。 ギター、ピアノ、そしてサム自身の温かみのあるリード・ヴォーカルが一体となった 「What a Little Love Can Do」は、サード・アルバム『So Much I Still Don't See』への完璧なキックオフだ。
『So Much I Still Don't See』のセカンド・シングルでありオープニング・トラックである、きらびやかで内省的な「Piles of Sand」は、このアルバムのために書かれた最初の曲だった。 この曲はナッシュビルで書かれ、アルバムの多くと同様、シンプルで観察的な視点から出発している。
アルバムのオープニング・トラックである "Piles of Sand "のサウンドは、一人の男とギターのシンプルなサウンドを中心に構成されており、アルバムの幕開けにふさわしい完璧なサウンドだ。 ジェームス・テイラーのライヴ・アルバム『One Man Band』にインスパイアされた、この曲には、ピアノの音だけがまばらに入っている。サム・ロビンスの見事なギター・ワークとフレッシュで明瞭なソングライティング・ヴォイスを披露するアルバムの重要な舞台となっている。
『So Much I Still Don't See』からの3枚目のシングル、チェット・アトキンスにインスパイアされたアップビートな "The Real Thing "は、アルバムの2曲目に収録されており、10曲からなるコレクション全体の様々なエネルギーの一例である。
「The Real Thing」は、歌詞のグルーヴから始まった。ツアー中のアメリカのある都市を車で出発し、自宅から何千マイルも離れた場所で、12時間のドライブを前にして、インスピレーションの火花が散った。 「郊外の柔らかな灯りの下、滑らかなハイウェイを走っている/アップルビーズが角を曲がるたびに視界に飛び込んでくる」という最初の行のノリから、「The Real Thing 」の残りの部分は、アメリカの人里離れたホテルで一晩で書き上げられた。
この曲は、アルバム全体に存在する実存的な問いかけを軽やかに表現している。 環境保護主義、世界における人間の居場所、作家の居場所についての質問に言及する「The Real Thing」は、ソフトでカッティング、詮索好きな「So Much I Still Don't See」へのアップビートなキックオフ曲である。
サウンド的には、「The Real Thing」はロビンスがギターで影響を受けた偉大なフィンガースタイル・プレイヤー、チェット・アトキンスへのオマージュである。
『So Much I Still Don't See』のタイトル・トラックは、白人としてニューハンプシャーで育ったロビンズの人生と生い立ちの瞬間を中心とした、澄んだ瞳と澄んだ声の曲だ。
歌詞のニュアンスとしては''世界には自分はまだ知らないことがたくさんあった''ということを感嘆を込めて歌っている。曲全体を通して歌われる「There's so much I still don't see(まだ見えないものがたくさんある)」という柔らかく、小康状態で瞑想的なリフレインが、テーマをひとつにまとめる結びとなっている。
明確な認識(気がつくこと)は変化への第一歩であり、「So Much I Still Don't See」は政治的な歌の静かな瞑想として書かれた。 ただこれは、説教じみた、不遜なマニフェストではない。 この曲は、明瞭で、柔らかく、内向きの曲であり、書き手と聴き手の内省のひとときを意味している。
「So Much I Still Don't See」のサウンドは、歌詞とメッセージの瞑想的な雰囲気を反映している。鳴り響くオープン・アコースティック・ギターのストリングス、うねるような暖かいコード、ロビンスの柔らかく誘うようなヴォーカルが、聴く者を曲の世界へ、そして曲とともに自分自身の物語や歴史へと導いていく。
「So Much I Still Don't See」は、同名のアルバムのアンカーとして、そして、10曲の核となる曲として、ロビンスの明晰な眼差しと真摯でフレッシュなソングライティング・ヴォイスを端的に表している。