1. shanty 2. prayer remembered 3. alife 4. andalucia plays 5. kisses 6. skin in the game 7. chained to a cloud 8. the slab
Tour Date:
July 26 – Auckland, NZ @ Powerstation July 29 – Niigata Prefecture, JP @ Fuji Rock Festival (フジロック公演) Aug. 5 – Mysłowice, PL @ Off Festival Aug. 11 – Sicily, IT @ Ypsigrock Festival Aug. 18 – Brecon Beacon, GB @ Green Man Festival Sep. 23 – Toronto, CA @ Queen Elizabeth Theatre Sep. 25 – Boston, MA @ House of Blues Sep. 27 – New York, NY @ Webster Hall Sep. 28 – New York, NY @ Webster Hall Sep. 29 – Philadelphia, PA @ Union Transfer Sep. 30 – Washington, DC @ 9:30 Club Oct. 2 – Cleveland, OH @ The Roxy Oct. 3 – Chicago, IL @ Riviera Theatre Oct. 4 – St. Paul, MN @ Palace Theatre Oct. 6 – Denver, CO @ Cervantes Masterpiece Ballroom Oct. 7 – Salt Lake City, UT @ The Union Event Center Oct. 9 – Portland, OR @ Crystal Ballroom Oct. 10 – Seattle, WA @ Showbox Sodo Oct. 12 – San Francisco, CA @ Warfield Theatre Oct. 14 – Los Angeles, CA @ The Bellwether Oct. 30 – Glasgow, UK @ QMU Oct. 31 – Manchester, UK @ Ritz Nov. 1 – Bristol, UK @ SWX Nov. 3 – London, UK @ Troxy Nov. 5 – Belfast, UK @ Mandela Hall Nov. 6 – Dublin, IR @ National Stadium
「I See Myself」は、前作「Mysterious Love」、「Cowboy Nudes」、そしてタイトル曲に続く楽曲です。カウボーイを彷彿とさせるようなアメリカーナを基調としたオルトロックで、また最初のシングルから一貫していますが、ファンカデリックに対する親和性も込められている。「デビュー・アルバムからの大きな飛躍を感じさせ、2ndアルバムの発売日に向けて期待感を盛り上げている。
フロントマンのキャメロン・ウィンターは声明の中で、「『I See Myself』は、アルバムのためにまとめた最後の曲の1つだ」と説明しています。「シンプルで大きなコーラスと美しいバック・ヴォーカルを持つ、僕の大好きなファンカデリックの曲からインスピレーションを受けたんだ。これは、Geeseにとって初めての正式なラブソングかもしれません。自分の人間性が他の誰かに反映されるのを見ることは、私にとって最も純粋な種類のつながりの1つです。でも、この曲には、邪悪で止められないものから愛する人を救いたいという、歌詞の暗さもあると思う」
オレゴン州のシンガーソングライター、M.Wardは、今週末のニューアルバム『Supernatural Thing』のリリースに先駆けて、最終シングル「too young to die」を公開しました。これまで、アメリカーナ、ロックンロールと変遷を辿ってきたWardは、3曲目のシングルで古き良きコンテンポラリー・フォークへの旅を企てている。この曲は、スウェーデンのフォーク・デュオのFirst Aid Kitがフィーチャーされ、ソダーバーグ姉妹はミュージックビデオにも出演していますよ。
ニューシングル「too young to die」は、メディエーション風の緩やかなフォーク・ミュージックで、ファースト・エイド・キットのボーカルの美麗なハーモニーが心に染みるナンバーで、心に静かな潤いを与えてくれます。今週最初のHot New Singlesとして読者の皆様にご紹介します。
「First Aid Kitは、ストックホルム出身の姉妹で、彼女たちが口を開くと何かすごいことが起こるんだ」M.Wardはこのコラボレーションについて話しています。
LAを拠点にするプロデューサー/シンガーソングライター、Astra Kingは最新シングル「Make Me Cry」をリリースしました。A.G.Cookとの共作で、デビューEP「First Love」に収録されます。新作EPはPC Musicから7月7日に発売予定です。
ロンドンのレーベル、”PC Music”に登場した23歳のプロデューサー、歌手、ソングライターのAstra Kingは、ハイパーポップ・コミュニティに歓迎されている。Appleville でのセット(Charli XCX、Oklou、Clairo などと一緒)は歴史に残るもので、新曲「Make Me Cry」は広大なシークエンスが展開されている。
PC MusicからリリースされたAstra Kingの最初の公式リリースは、彼の最初のデビューアルバム『7G』に収録されたA. G. Cookの「Silver」のカバーでした。「"カバーバンド "として評判になったのは、自分の作品をイジらないようにしながら、実はまだ自分の作品をイジっているお気に入りの方法だからです」とアストラ・キングは説明しています。「しばらくの間、このようなショーで演奏するのは、それだけで心地よかった。面白いことに、PC Musicのもとでリリースする最初の公式リリースは、PC Musicのカバーで、なんだか完璧な感じがします」
このニューシングルのプロダクションは、歌詞は親しみやすく、正直で、個人的なレベルでこの曲と簡単につながることができるようになっています。キャッチーなビートと忘れられないフックを持つ「Make Me Cry」は、新人を限界の空間から、より広く、よりカラフルな宇宙へと解き放つに違いない。
Astra Kingは、このシングルの構想について、「あなたを泣かせる音楽についてです...。A. G. Cookとの初めてのコラボレーションでもあります」と回想しています。
二曲目以降は、NWOHMの要素が強くなっていき、「Supercell」では『British Steel』や『Screaming For Vengeance』の時代のジューダス・プリーストの影響を交えた渋すぎるメタルサウンドで、そのエンジンのギアをアップしていく。彼らはロブ・ハルフォードに次ぐメタル・ゴッドの二代目の称号を得ようとしているのか、そこまではわからないことだが、キング・ギザードの演奏は、真正直か愚直ともいうべきブリッティシュ・メタルのオマージュやイミテーションを通じて展開されていく。80年代のメタル・フリークにとってはコメディーのような雰囲気があるため、ニヤリとさせるものがある。しかし、それらの硬派で気難しげなメタル・サウンドへのオマージュやイミテーションの中にも、じっくりと聞かせる何かが込められていることも理解できるはずである。なぜ、これらのB級メタルサウンドの中に聞かせるものが存在するのだろうか。それはキング・ギザードのバンドの演奏力が世界的に見ても際立って高いこと、ライブ・セッションの面白みをそつなくレコーディングの中に取り入れているからなのだろう。
さらにキング・ギザードの面々は、80年代のメタル・サウンドの最深部へと下りていく。アルバムの先行シングルとして公開された「Gila Monster」は、メタリカの『Ride The Lightning』に近い音楽性を選択し、北欧メタルへの親和性を示している。メタリカのこの曲に見られたアラビア風の旋律の影響を交えたギター・ソロは必聴で、ツインリードの流麗さと、ベタなフレーズを復刻しようとしている。この曲は、現代の簡略化されたメタルサウンドへの強いアンチテーゼともなっている。彼らは、あえて無駄と思われることを合理主義的な世界の中で勇敢に行おうというのだろうか。その中には消費主義に対するバンドの反駁的な思いも読み取ることが出来る。
アイルランドのロックバンド、Fontaines D.C.のリードシンガー、Grian Chatten(グリアン・チャッテン)は、デビューアルバム『Chaos For The Fly』を6月30日にリリースします。アルバムからのシングル曲は、"The Score"、"Last Time Every Time Forever"、"Fairlies "が公開されています。
週末、グリアン・チャッテンは、BBC Musicのトーク番組”Later... with Jools Holland”に出演し、「Fairlies」をステージで初披露しました。ライブパフォーマンスの模様は下記よりご覧下さい。
これまで一般のラップファンほどには、キラー・マイクの音楽をじっくりと聴いてこなかったのは確かなので、見当違いなレビューにもなるかもしれないと断っておきたい。しかし少なくとも、『Michael』には、現代のトラップやドリルを中心に、DJスクラッチの技法や、レゲエ、レゲトンの影響を織り交ぜた軽快なトラックが強い印象を放っている。法意識に対する思いを込めたオープニング「Down By Law」は、ドリルのリズムを元にして、キラー・マイクのマイク・パフォーマンスが徐々に流れを作っていく曲で、コラボレーターのCeelo Greenの参加はR&Bに近い雰囲気を、このトラック全体に与えている。渋いラップではあるけれど、どっしりとした重厚感すら持ち合わせたナンバーで、このアルバムは少しずつ、言葉の流れを作り始める。
キラー・マイクのブラック・カルチャーにとどまらない普遍的な愛は、その後、より深みを増していく。先行シングルとして公開された印象的なオルガンのイントロで始まる「RUN」は、このアルバムのハイライトとも言える。この曲ではおそらく、昨今の政治的な関心における賛否両論を巻き起こすため、デイブ・シャペルのモノローグが導入され、トランスフォビアへの際どいジョークが織り交ぜられている。キラー・マイクは、ビンテージ・ファンクに近い、渋さのあるベースラインにリリックを展開する。そして、ファンクの要素は、コラボレーターのヤング・サグの参加により、中盤から後半にかけて、レゲトンとチルアウトを融合させたような展開に緩やかに変遷していく。考えようによっては、ベテラン・プロデューサーのトレンドのラップへの感度の高さを表しており、モダンなラップへの親しみを表したような一曲といえるだろうか。続く「NRICH」も鮮烈な印象を残す曲で、ブラックネスの最深部に迫ろうとしている。面白いのは、キラー・マイクのラップに対し、6Lack、Eryn Allen Kaneの重厚感のあるコーラスは、曲全体にバリエーションをもたらし、レゲエに近い楽曲へと徐々に変貌させていく。ある意味では、オールドスクールのヒップホップに近いコアなアプローチを感じさせる一曲だ。
その後も、ドリルのトレンドを忠実になぞられた「Takin' That Shit」の後に続いて、ソウル/ゴスペルの影響を込めた「Slummer」では、このアーティストを単なるラップミュージシャンと捉えているリスナーに意外性を与えるだろうと思われる。キラー・マイクは、この曲を通じて、ラップ芸術がどうあるべきかという見本を示すとともに、この音楽の通底には、憎しみではなく、普遍的な愛情が流れていることを示そうとしている。それはもちろん教会の音楽として登場したゴスペル、その後のソウルや、80年代のディスコで示されて来たように、一部の信奉者のために開かれたものではなく、ストリートや大衆へ、富む人から貧しい人まで、その感覚を広めていくため、これらのブラック・ミュージックの系譜は存在していたのだ。キラー・マイクはそのことを踏まえ、今一度、ストリートへの芸術の本義を、この楽曲を通じて問おうというのだろうか。特に、ジェイムス・ブラウンやオーティス・レディングといった旧来のソウル/ファンクへの、このラップ・アーティストの愛着と敬意がこの曲にはしめされているように思える。
高橋健太郎さんは、2014年のアルバム『Chante De Recrutement』を、Music Magazineの2014年度のベスト・アルバムとして選んでいる。「アントワーヌ・ロワイエを前に、僕は身も心も打ち砕かれている。中略……、アントワンヌの歌は線の細いつぶやきのようなもので、ギターはニック・ドレイクを思わせるのだが、それがなぜかラジャスタン音楽をも見事な融合を見せる。ブリュッセルやパリの街が持つエキゾ性をそのまま体現しているように。12音を自由に行き来する作曲法。ワールド録音的な音像を含め、新しい世代感覚を感じる」と高く評価している。
2021年のフルレングス『Sauce chien et la guitare au poireau』以来の2年ぶりのニューアルバム『Talamanca』の収録曲には、前作と同じく、Mégalodons malades(メガロドンズ・マラデス)というオーケストラが参加している。5作目のアルバムのレコーディングは、スペインのカタルーニャ地方の同名の村の教会と、古い家で行われた。作品に妥協はない。ブリュッセルの小学生と一緒に作った曲も数曲含まれるという意味では、既存のアルバムの中では最もアクセスしやすいことは間違いない。
クラシック・オーケストラの最も奥深い楽器であるコントラ・ファゴットが、レコードの全編に力強く流れている。『Talamanca』は、優しく、軋むとすればほんの一瞬である。ブリュッセルの学校で子供たちとともに作られた歌が録音時に持ち込まれ、("Demi-lune "、"Pierre-Yves bègue")、("Robin l'agriculteur d'Ellezelles", "Un monde de frites")ではピッコロが演奏される。
アルバムは、スペインの村の教会を中心に録音されたが、中世の教会音楽としての形式はそれほど多くは含まれていない。その一方で、音楽の形式的な部分や曲のタイトルのテーマの中に密かに取り入れられている。オープニング曲を飾る、ソ連の映画監督であるアンドレイ・タルコフスキーの映画に因む「Chant de Travail」で、この五作目のアルバムはミステリアスに幕を開け、 メガロドンズ・マラデスのコントラ・ファゴットと女性中心のクワイア/コーラスにより一連の楽曲の序章のような形で始まる。
米国のアヴァンギャルド・フォークに詳しい方ならば、次の3曲目の「Marcelin dentiste」では、初期のGastr del Solの時代のJim O' Rourke(ジム・オルーク)の内省的なエクスペリメンタル・フォークの作風を思い浮かべる場合もあるのかもしれない。しかし、この曲は、アフガニスタンの音楽を基調にしていると説明されていて、インストゥルメンタルが中心のオルークの作品と比べると、メガロドンズ・マラデスの調和的なコーラスのハーモニーは温和な雰囲気を生み出し、更に、その合間に加わるアントワーヌの遊び心のあるボーカルも心楽しげな雰囲気を醸し出している。ギター・アルペジオの鋭い駆け上がりがリズムを生み出し、その演奏に合いの手を入れるような感じで、両者のボーカルが加わるが、それほど曲調が堅苦しくもならず、シリアスにもならないのは、メインボーカルとコーラスのフランス語に遊び心があり、言語の実験のようなフレーズが淡々と紡がれていくからなのだ。アントワーヌ・ロワイエにとっては深刻な時代を生きるために、こういった遊び心を付け加えることが最も必要だったのだろうか。
以後も、中東のアフガニスタンを始めとするイスラム圏の音楽なのか、はたまた北アフリカの民族音楽なのか、その正体が掴みがたいような文化性の惑乱ーーエキゾチズムが続いていく。聞き手はそのヨーロッパとアラビア、アジアの文化性の混淆に困惑するかもしれないが、しかし、それらのエキゾチズムをより身近なものとしているのが、アントワーヌ・ロワイエのギターである。弦を爪弾き始めたかと思った瞬間、次の刹那には強烈なブレイクが訪れる。こういった劇的な緩急のある曲展開は「Tomate de mer」以降も継続される。それ以後の曲の展開は、アヴァンギャルド・フォークという形式に基づいて続いていくが、それらの中には時に、フランスのセルジュ・ゲンスブールのような奇妙なエスプリであったり、ビートルズ時代と平行して隆盛をきわめたフレンチ・ポップの甘酸っぱい旋律が、これらのフォークミュージックに取り入れられていることに驚きをおぼえる。表向きには現代的な音楽ではあるのだが、20世紀の今や背後に遠ざかったパリの映画文化が最盛期を極めた時代の華やかな気風や、当代の理想的なヨーロッパの姿がここには留められているような気がするのだ。
『Talamanca』の中で最も素晴らしい瞬間はクライマックスになって訪れる。それが「Jeu De Des Pipes」である。この曲は、おそらく近年の現代音楽の中でも最高の一曲であり、Morton Feldmanの楽曲にも比する傑作かもしれない。森の奇妙な生き物、フクロウや得体の知れない不気味なイントロから、題名の「一組のパイプ」とあるように、霊的な吹奏楽器を中心とするオーケストラ曲へと変化していく。イントロに続いて、フルートと弦楽器のレガートが奇異な音響空間を生み出す。それに続いて、複数のカウンター・ポイントの声部の重なりを通じて、アントワーヌ・ロワイエは古い時代の教会音楽の形式に迫り、管楽器や弦楽器、そしてクワイアを介して、バッハのカンタータのような作曲形式へと昇華させているのが見事である。その後、曲の中盤では、ボーカル・アートへと変化し、以前の主要な形式であったアントワーヌの声ーーメガロドン・マラデスの楽団のメンバーの声ーーがフーガのような呼応する形で繋がっていく。弦楽器の十二音技法の音階やチャンス・オペレーションのように偶発的に配置される音階によるレガートの演奏に加え、それらの反対に配置される演奏者たちの声は洗練されたベルギー建築のように美しく、高潔な気風すら持ち合わせている。
Norah Jones(ノラ・ジョーンズ)がニューシングル「Can You Believe」を発表した。この曲はJonesとLeon Michelsの共作で、Leon Michelsはこの曲のプロデュースも担当しています。この久しぶりのジョーンズの新曲は、アカペラ風のコーラスを交えたスモーキーなR&Bナンバーです。今週最後のHot New Singlesとして読者の皆様にご紹介いたします。以下よりご視聴下さい。
プレスリリースによると、ノラ・ジョーンズはスタジオに戻り、9枚目のアルバムに取り組んでいる最中であるという。新作アルバム「Can You Believe」は、7月5日にキックオフされる彼女のヨーロッパ・ツアーに先駆けて到着する。アルバム発売後の公演にも期待したいところです。
「Bored」は、バンドの前シングル「Delirious」に続くトラック。前回のシングルは女性としての尊厳を損ねるような異性の侮蔑的な扱いに対する怒りを表現した内容でしたが、今回のニューシングル「Bored」も同様に、アンチ的な存在にどのように対処すればいいのかが示されています。今週のHot New Singllesとして読者の皆様にご紹介いたします。