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 Weekly Recommendation


Lana Del Rey 『Did You Know That There's a Tunnel Under Ocean Blvd』

 






 

Label: Polydor/Interscope

Relasee Date: 2023/3/24

 

 

Review

 

現在のミュージックシーンを見るかぎり、米国のシンガーソングライターには、古き良き時代のアプローチを取るグループがいる。今回、ラナ・デル・レイが「Let The Light In」で起用したFather John Misty、また昨年傑作を世に送り出したエンジェル・オルセンも同様といえるだろうか。


これまでの作風と比べ、ラナ・デル・レイも今作においてまたこれらの米国文化の古き良き時代にスポットライトを当てている。それはジュディー・ガーランドへの憧憬を込めたアルバムのアートワークにもよく表れている。ただ、今回のラナ・デル・レイの音楽性の変更は、懐古的な音楽に加えて、ヒップホップを始めとする新しい音楽性を取り入れた内容となっている。そして何より、歌手自身が自認するようにサッドコアの悲しみが音楽全体に感じられる。それはある意味では同じような悲哀を内面に抱える人々の心に一筋の光を投げかけるような内容になっている。

 

オープニングトラック「The Grant」では、ゴスペルを思わせるイントロからダイナミックなバラードソングへと移行する。ある意味で、こういった大掛かりなバラードを書き、それを臆することなくさらりと歌い上げるようになったのは、このシンガーソングライターの大きな進化を表しているともいえる。さらにこのアーティスト特有の天使的なコーラスがこれらの悲しみと哀愁を兼ね備えたトラックの中に救いをもたらす。シンガーとしての迫力は十分で、言葉を温かくつつみこむようにして歌い上げる表現力の豊かさも以前よりも素晴らしいものとなっている。

 

前曲と同様に先行曲として公開された『Did You Know That There's a Tunnel Under Ocean Blvd』は前作アルバムのケムトレイルの次にある隠された真実(!?)への言及がなされた一曲である。そして、楽曲自体は一曲目の雰囲気を受け継いだダイナミックなバラードソングとなっている。それに加え、ほんのりとではあるが、ラナ・デル・レイらしいインディーロック性もいくらか加味されている。何か悩ましく歌い上げるシンガーの姿に共感を見出すリスナーも少なくないはずだ。曲のクライマックスにかけては、ラナ・デル・レイらしいアンセミックなコーラスにゴスペルの雰囲気が加味されることによって、再び祝祭的な雰囲気が広がっていくのである。

 

同じく先行シングルとして公開された「A&W」も聴き逃がせないナンバーである。ここではアーティストの重要なルーツであるサッド・コアをオルタナティヴ・ロックと融合させたナンバーを聴くことが出来る。捉え方によっては、ニューヨークのMitskiがそうであるように、スターシンガーと称されることを疎んじ、あえてインディー・ロックの女王の座にとどまろうという声明にも思える。ここでもオープニングの二曲と同じように、何かなやましげな雰囲気を混じえつつ、呟くように歌うラナ・デル・レイの世界観が流麗に展開されていく。このアルバムの内側に満ちた現実的とも空想的ともつかない曖昧な世界観はより、聞き手を困惑させると同時に、ミステリアスな印象をもたらすことだろう。よくわからないという感じがこの歌手の最大の魅力なのであり、その点はむしろ既存のアルバムより強化されている部分もあるかもしれない。


世界のスターシンガー、ジョン・バティステを招いた「CandyNeckless」は、ラナ・デル・レイの幼少期の悲哀や憂鬱を物語のように織り交ぜた一曲である。たしかに、この曲は、子供のころのおとぎ話のように空想的であるが、その一方で、なにかゾッとするような暗示も込められている。それはまた少女時代の少し背伸びをしたような考えがその後の時代にかけてどのように変化していくのかを、あらためて現在のアーティストの視点から捉え直したような曲である。たしかに商業性を意識しているが、シンプルなバラードからジョン・バティステのコーラスが加わることにより、曲の後半では雰囲気ががらりと変化し、一挙に渋さのあるソウルミュージックへと変身を遂げる。


前半部では、シンプルさとミステリアスな感じが多くのリスナーに好印象を与えると思われるが、アバンギャルドな仕掛けがアルバムにはいくつか用意されている。「Interlude」では、ラナ・デル・レイの笑い声と対比するように、少女(ラナ・デル・レイ)を恐れさせるような神父の声がひとつの音の物語を綴る。単なる憶測にすぎないが、これは少女時代のアーティストのキリスト教の文化に対する恐怖、その目から見てあまりにも大きすぎる父性的な権力に対するラナ・デル・レイのささやかな女性的な告発となっているように思える。そこには、何らかの恐れがあり、なにか大きな存在に対する怯えが込められている。よく聴き込むと、アルバムの全体の中にあって重要なポイントを形成し、さらに大きな機能を果たしていることがわかる。

 

続く、「Kintsugi」は、前曲とは打って変わって、現代のアーティストの姿、いや、もしかするとそれよりも老獪な人物の姿でささやかなバラードソングが歌われる。一見、いくらか派手さにかけるように思えるこのナンバーで、再び、前曲の心の傷のようなものを包み込むかのように、デル・レイは温かく歌をうたう。以前に比べて、ソウルの影響を加味したボーカルは以前のアーティストの作風にはあまりなかった要素といえ、これは好き嫌いが分かれるかもしれないが、ある側面ではアーティストの内面的変遷を涼やかなバラードソングとして書き留めておいたとも取れる。それは作家における日記のような役割を果たし、これまでアーティストの作品をたどってきたリスナーに、それらの記憶と現在の出来事を呼び覚ますような機能を果たすのである。

 

一番このアルバムで心惹かれる曲が「Paris,Texas」である。ここでは、アイスランドのポスト・クラシカル/モダン・クラシカルのアーティストが書くようなピアノの伴奏に併せて、ラナ・デル・レイはお馴染みの少し囁くようなボーカルを歌う。このアルバムの中では、最もつかみやすい一曲で、ファンタジックな要素は、実際にこの曲全体をミュージカルの一幕のように見立て、深遠な森の中に迷い込むかのような静寂と孤独を表現している。しかし、他の曲に比べると、それほどシリアスにはならず、 神秘的なポピュラー・ソングとして楽しむことができる。

 

もし、アルバムがこの曲か次の曲で終われば、この作品は良作以上のものとなった可能性もあるが、正直なところ、終盤のトラックが少しだけ冗長な印象を与えかねない。「Grandfather~」はビートルズとディズニー音楽の融合のような雰囲気があり、夢があって素晴らしいが、その後のコラボレーションの経験がある盟友ジョン・ミスティとデュエットは残念ながら前半部の前衛的な雰囲気を損ねる結果となった。懐古的なフォーク・ミュージックの影響は、ジョン・ミスティの前作の主題を持ち込んだと言えるが、それが作品全体の印象を曇らせているように思える。「Margret」の後に続く展開は、同じような曲が続く印象があり、新たな局面が提示されたとは言いがたい。部分的に、ボーナストラックのような印象を与えかねないのが少しだけ惜しまれる点である。



86/100



Weekend Featured Track 「Paris,Texas」


 

©Anton Corbijn

Depeche Modeは、近日発売のアルバム『Memento Mori』から新曲を発表しました。この曲は「My Cosmos Is Mine」と呼ばれ、以前にリリースされた「Ghosts Again」に続くものです。以下よりお聴きください。


2017年の『Spirit』に続く『Momento Mori』は、3月24日にColumbiaからリリースされる予定です。


 

©︎Audley Hall

米国のシンガーソングライター、Alaska Reid(アラスカ・レイド)がデビューアルバム『Disenchanter』を発表しました。


この作品は、シンガーソングライターの2020年の『Big Bunny』に続き、Luminelle Recordingsから7月14日に発売される。リード・シングル「Back to This」のビデオ、カバー・アートとトラックリストは下記をチェックしてみて下さい。
 
 
「Back To This」は、アブサロカ・バートゥース・ウィルダネスでのハイキングで、リードが休憩中の森林局員のグループに出くわしたことからインスパイアされました。「夏の終わりで、彼らは幸せそうで埃っぽかった」と彼女は回想している。
 
 
「それはまるで、古典絵画に描かれた夢想のようでした。私は他人の人生や他人の職業を空想します。書くことは、他の誰かになることがどんな感じなのかを近似することができる方法なのです。この曲は、他人の人生の一場面に遭遇して、その一部になりたいと思ったことを歌っているのですが、スモークジャンパーたちのように、自分がかっこいいと思ったり、価値があると思ったりしたことがあっただろうか、ということも考えています。写真を見返して、なぜその時、写真に写った自分のように感じられなかったのか、ということも考えています」

アルバムのインスピレーションの源について、アラスカ・リードはこう語っています。「私はファンタジーをよく読むのですが、その中で、魔物フォリオというキャラクターが紹介されました」
 
 
「彼は、魔物に接触することでその力を吸収し、逆に魔物を消耗させ、幻惑させることができます。病的かもしれませんが、作家は、ある体験を取り上げ、それを何度も回して、注目する価値のあるもの、魅惑的なものを探し、そうすることで、その魔法の一部を抜き取り、自分のものへと代謝させるのです」




Alaska Reid 『Disenchanter』
 
 


Label: Luminelle Recordings

Release Date: 2023年7月14日

 

 

Tracklist: 

1. French Fries

2. Dogs&Girls 

3. She Wonders 

4. Leftover 

5. Palomino 

6. Back To This 

7. Arctic Heart

8. Always 

9. Seeds 

10. Airship

 

©︎Reed Schick

サウスロンドンの気鋭シンガーソングライター、Matt Maltese(マット・マルテーゼ)は「故郷への頌歌」である「Museum」を公開しました。このニューシングルは4月28日にNettwerkからリリースされるニューアルバム『Driving Just To Drive』の収録曲です。


SorryのAsha Lorenzのバッキングボーカルをフィーチャーしたこの曲は、「(前シングル)『Mother』とともに、このアルバムの構成要素でした。この曲は、故郷のレディングと自分の関係を振り返ることから生まれた」という。


「あなたはたくさん変わるけれど、このような場所には、あなたが持っていた、そしてあなたが変えることのできない、異なるバージョンのあなたがいる。レディングは、都会と田舎の中間的な雰囲気があって、私は都会に憧れていた。面白いことに、18歳でロンドンに引っ越すまで、私の人生は本当に始まっていなかったように感じることがよくあります。ある意味ではその通りなのですが、それだけではなく、この別の場所で生きてきた人生全体があり、正直なところ、それについて考えたり書いたりしたいと思ったことはないのです」


「10代の自分より今の自分の方が好きだけど、今がいかに過去と絡み合っていて、恩義があるのかがわからないのは残念なことだとも思った」と彼は付け加えます。「そして、今がそうでないとしても、その多くの日々において、リーディングは故郷であった。今はそうでなくても、リーディングはそのような日々を過ごしてきたのです。今はもうあの頃とあまり関係ないとしても、ようやくそれを受け入れたいと思えるようになったと思う」



「Museum」


 


エド・シーランがニュー・アルバム『サブトラクト』(様式は「-」)を発表した。2011年の『+』、2014年の『x』、2017年の『÷』に続く、彼の数学をテーマにした最後のLPとなる。共通の友人であるテイラー・スウィフトに紹介されたアーロン・デスナーがプロデュースした『Subtract』は、アトランティックから5月5日にリリースされる。そのジャケットアートワークとトラックリストは以下よりご確認ください。


「"Subtract "に10年間取り組んできて、完璧なアコースティック・アルバムを造形しようと、何百曲も書いて録音し、自分が考えるあるべき姿を明確にイメージしていた」とシーランは声明に記している。「そして2022年の始まりに、一連の出来事が私の人生、私の精神状態、そして最終的には音楽と芸術の見方を変えてしまった」


「曲を書くことは私にとってセラピーなのです。自分の感情に意味を持たせることができる。どんな曲にしようかとは考えず、ただただ浮かんでくるものを書きました。そして、たった1週間で、10年分の作品を、私の最も深い闇の想いに置き換えたのです。


 1ヶ月の間に、妊娠中の妻は腫瘍があると告げられて、出産後まで治療の道がないことを知らされました。兄弟同然の親友ジャマールが急死し、私は自分の誠実さとソングライターとしてのキャリアを守るために法廷に立つことになった。私は恐怖、憂鬱、不安のスパイラルに陥っていました。溺れているような、水面下で頭を抱えているような、上を向いていても空気を吸いに行くことができないような、そんな気分でした。


 アーティストとして、自分が今どこにいて、どのように自分を表現すべきかを正確に表していない作品群を世に送り出すことは、信用に足るとは思えませんでした。このアルバムは、まさにそれを表現したもので私の魂の扉を開けてくれた。初めて、人々が好むようなアルバムを作ろうとせず、ただ単に、私の人生において、私がいる場所に正直で真実であるものを出すことにしました。これは昨年2月の日記であり、それを理解するための方法である。それがSubtractという作品なのです」


Ed Sheeran 「Subtract」



Tracklist:


1. Boat

2. Salt Water

3. Eyes Closed

4. Life Goes On

5. Dusty

6. End Of Youth

7. Colourblind

8. Curtains

9. Borderline

10. Spark

11. Vega

12. Sycamore

13. No Strings

14. The Hills of Aberfeldy



 



グラスゴーのエレクトロポップバンド、CHVRCHES(チャーチズ)がニューシングル 「Over」を発表しました。
 
今年初めに発表されたこの曲は、"CHV4の恐怖からの解放 "であるとバンドは説明しています。さらに、「"Over "は、私達が尊敬するプロデューサー、Oscar Holterと一緒に書いた曲なんだ」と彼らはコメントしている。
 
 
「いつもはアルバム1枚分の素材が完成するまで、何ヶ月も(あるいは何年も!)かけて曲を集めるんだけど、今回はただ自分たちがワクワクするようなものをリリースして、(前作)Screen Violence時代の終わりと、次のCHVRCHESの章がどうであれその始まりを示す新しいものをファンに与えたかったんだ」
 

 

©Janne Rugland


ノルウェーのシンガーソングライター、Susanne Sundfør(スザンネ・スンドフォア)は、6thアルバム『blómi』を4月28日にBella Union/Warnerよりリリースすることを発表した。

 

この発表に伴い、新曲「aryosha」と「leikara ljóð」が公開された。 アルバムのカバーアートワークとトラックリストは、下記よりご覧ください。 

 

Sundførはプレスリリースで、「このアルバムは、今日の我々の文化を支配する暗闇に対する解毒剤にしたい」と語っています。 「私は、より美しい世界を望むためにあえて飛躍するならば、現実を見る別の方法があることを示したいのです」とSundførはプレスリリースで述べています。 スザンネ・スンドフォアの前作は、2017年の『ミュージック・フォー・ピープル・イン・トラブル』となる。 昨年はRöyksopp(ロイクソップ)の楽曲「Stay Awhile」に参加している。 

 

「aryosha」



「leikara ljóð」




Susanne Sundfør『blómi』

 

 

Label: Bella Union/Warner

Release Date: 2023年4月28日


Tracklist:


1. orð vǫlu

2. ashera’s song

3. blómi

4. rūnā

5. fare thee well

6. leikara Ijóð

7. alyosha

8. ṣānnu yārru lī

9. náttsǫngr

10. orð hjartans

 

Pre-order:

 

https://susannesundfor.lnk.to/blomiYo 


 


Caroline Polachek(キャロライン・ポラチェク)が今週のThe Tonight Show Starring Jimmy Fallonに出演し、2ndアルバム『Desire, I Want to Turnto You』から「Welcome to My Island」を披露しています。その模様は以下でご覧ください。


『Desire, I Want to Turn Into You』は2月14日にリリースされました。今回テレビ番組で初のお披露目となった「Welcome to My Island」のほか、シングル「Bunny Is a Rider」、「Billions」、「Sunset」、「Blood and Butter」が収録。ポラチェクは4月に北米ツアーに出ます。


 

©Starling Smith

Hannah Jadagu(ハナー・ジャダグ)は、デビュー・アルバム『Aperture』をSub Popより5月19日にリリースすることを発表した。アルバムのカバーアートワークとトラックリストは以下よりご覧ください。

 

ハナー・ジャダグは、サウンド・クラウドを通じて着実に人気を獲得し、シアトルのサブ・ポップとの契約を結ぶに至った。アーティストの最初の音楽体験は、姉の背中を追い、地元の児童合唱団に行き、そこで合唱の訓練を受けたことである。テキサスの高校を卒業後、ニューヨークの大学に通った。デビューEP『What Is Going On?』は、iPhone7だけで録音され、人生の過渡期に書かれたベッドルーム・ポップの楽曲集として機能していた。前作ではアーティストいわく「クラシックなポップ」を志向して制作が行われた。サブ・ポップからの2作目となる今回のフルレングスで、SSWとしてどのような進化を遂げるのかに期待したいところである。

 

アーティストにとって最初のフルレングスとなる12曲収録の新作アルバム『Aperture』には、先行公開されたシングル「Say It Now」と、今回、ご紹介するGreasy Studios ParisでMax Robert Babyと共同プロデュースした新曲「What You Did」が収録されている。

 

「Say It Now」


「"Admit It "を除いて新作アルバムの楽曲のすべてはギターで書かれており、インストゥルメンタルのスルーラインになっている」とハナー・ジャダグはプレスリリースを通じて説明している。

 

「だけど、全体を通して使っているシンセのブランケットは、私が感性の間を行き来するのを助けてくれるの。ロック・ハンナがあり、ヒップホップ・ハンナがあり、といった具合にね。どの曲もあまり似たような音にはしたくなかったのよ」

 

 「What You Did」



Hannah Jadagu 『Aperture』

 


 
Label: Sub Pop
Release Date: 2023年5月19日
 
 
Tracklist:
 

1. Explanation
2. Say It Now
3. Six Months
4. What You Did
5. Lose
6. Admit It
7. Dreaming
8. Shut Down
9. Warning Sign
10. Scratch The Surface
11. Letter To Myself
12. Your Thoughts Are Ur Biggest Obstacle
 

Pre-order:
 
 


 Anna Wise 『Subtle Body Down』

 

 


Label: Sweet Soul Records

Release Date: 2023年2月17日


Listen/Purchase



Review

 

アンナ・ワイズは既存の音楽の枠組みにとらわれない独創的なポピュラー・ミュージックをこのセカンド・アルバムで生み出しています。この作品は特に既存のポピュラー音楽に飽きてしまった人に強くおすすめします。

 

アンナ・ワイズは、ケンドリック・ラマーのファンであれば、その名を耳にしたことがあるはず。 彼女は『To Pimp A Buttefly』の「These Walls」でゲストボーカルとして参加しています。アンナ・ワイズ名義のソロ・プロジェクトに関し、アンナ・ワイズは、彼女自身が属するオルタナティヴ・ソウル・グループ、Sonnymoonの延長線上に位置すると考えているようで、ネオソウル、R&Bを通じて、女性であることの試練と高揚、愛、人間関係と様々なテーマを掘り下げています。


アルバムには、全七曲が収録されており、フルアルバムではありながら、ほとんど捨て曲がなく、高い密度を誇る作品です。実際、全体的な音楽性の密度だけでなく、一曲ごとの密度も極めて高く、聴き応えたっぷり。アンナ・ワイズは、バークリー音楽院で学んだ経歴を持ちますが、ジャズ、クラシック、さらにアーティストのライフワークのような意味を持つネオ・ソウルという多様な音楽性を、目眩く様に展開させていく。変拍子が多く、ブレイク・ビーツのような手法を用いながら独創的な音楽を作り出していきますが、それは、例えばノルウェーのニュージャズのグループ、Jaga Jazzistの2010年代の作風に近い要素がある。『Subtle Body Dawn』の収録曲は、一つの展開に収まることを避け、目まぐるしくその曲調や曲風が変化していく。アルバムの中で、空想の舞台が繰り広げられるようにも思え、曲の中に幅広い要素を込めようとするアーティストの試行錯誤が上手く昇華されたというべきなのかもしれません。


また、アンナ・ワイズの歌についても面白く、曲ごとにそのボーカル・スタイルを様変わりさせ、まるでこれは演劇の舞台でその役どころを変化させるかのよう。ある曲では、米国の古き良き時代のシンガー、エタ・ジェイムスのようなソウルフル/ジャジーな懐深さがあったかと思えば、他の曲では、ビョークの最初期の先鋭的でありながらポピュラー音楽の未知なる可能性を示すボーカルスタイルに変化する。曲をよく聴き込めば聴き込むほど、アンナ・ワイズという歌手の実像は謎めいて来て、その正体がより不可思議な存在として感じられるようになるのです。

 

アルバム全体としては、オープニングを飾る「Time」から「The Now」の流れを聞くと、コンセプト・アルバムとして捉えることも出来る。弦楽器のピチカートやビンデージピアノの音色を部分的にコラージュのように交えながら、ジャズ風のバックビートに下支えされたポピュラー・ミュージックの展開力は、きっとこのアーティストの作品に初めて触れる際に強烈な印象をもたらすことでしょう。その後も、ダンサンブルなエレクトロニカの作風を反映させながら、ネオ・ソウルやジャズの性質をセンスよく散りばめた「Green」、さらに、このアーティストのファンシーな性質を帯びた「Jelousy Blocks Your Blessings Every Time」は幻想的な雰囲気が漂う。その後、Sonnymoonの音楽性の延長線上にある囁くように歌われるネオ・ソウル「Several Dimensions」もまたワイズの持つ神秘性や不思議な魅力を味わうことが出来るでしょう。

 

これら中盤のバリエーション豊かな楽曲を引き継いだ後、アルバムのハイライトが立ち現れる。フィドルとオルガンの音色、その後の休符を埋めるタイプライターのサンプリングに導かれながら、タイトル曲のような意味を持つ「Subtle Body」に来て、いよいよアンナ・ワイズの独創的なポピュラー・ミュージック・ワールドが大きく花開くことになる。特に、サビにおける往年のソウルシンガーの歌唱力に比べて何ら遜色のないダイナミックなボーカルに注目しておきたい。ポップバンガーとしての展開が訪れた後、唐突に、エタ・ジェイムズを彷彿とさせる深みのあるジャズ/ソウル・ミュージックの最深部へと引き継がれる。これらの落ち着きがありながら甘美な雰囲気に彩られた展開は、最終曲の「Mother Of Mothers」に神妙な形で続いていき、本作をクライマックスに誘導していく。トイピアノの可愛らしい音色とロック寄りのグルーブ感を押し出したベースライン、続く、賛美歌やゴスペルを通じて繰り広げられる摩訶不思議な世界は、聞き手を幻惑へと誘う。


このアルバムは既に何度か聴き通していますが、聴くたびに何かそれまで気づかなかった新しい発見があって面白い。そして作品が終わっても、何度も聴き直したいと思えるような安定感に満ちています。これは、製作者の提示する世界観がこれまでありそうでなかったものであること、そして、個々の楽曲と複雑なバックビートが緻密に作り込まれているからなのかもしれません。ケンドリック・ラマーのコラボレーターという言い方は、もはやアーティストにとって不要となったかもしれない。すでにアンナ・ワイズは『Subtle Body Dawn』で才能あふれるソロミュージシャンとしての道を確立しはじめているように感じられます。

 

90/100

 


Featured Track 「Subtle Body」

 


イギリスのスポークンワード・アーティスト/ラッパー/詩人/小説家/劇作家であり、マーキュリー賞にノミネートされたKae Tempest(ケイト・テンペスト)がニューシングル『Nice Idea』を発表しました。各種ストリーミングの視聴はこちら

 

この新作EPはレコードストア・デイに合わせてリリースされ、Dan Careyがプロデュースし、Kojey Radicalとのコラボレーション曲「Move (Rework)」と2022年のアルバム『The Line Is A Curve』に続く作品となる。昨日、リリースされたEPのタイトル曲は、彼らの幼なじみであるKwake Bassが南東ロンドンで撮影したオフィシャル・ビデオと同時に公開されています。


「この曲は、好きな人と一日中ベッドにいたいという歌なんだ」とTempestはこの曲についてソーシャルで語っている。「全世界をシャットアウトして、お互いを楽しむことができると想像して。いいアイデアだね」

 

 


ニューヨークの気鋭シンガーソングライター、Maggie Rogers(マギー・ロジャース)は、大規模なツアーを開始して1週間が経つ。2月15日、ニューヨークのラジオシティ・ミュージックホールで行われた公演で、ロジャースはステージにデヴィッド・バーンを招き、2008年の楽曲「Strange Overtones」を演奏し、オーディエンスを沸かせました。


ByrneとRogersは、共演を楽しみ、一時はご機嫌なダンスに突入する場面も。この曲は、バーンが2008年にブライアン・イーノと制作したアルバム『Everything That Happens Will Happen Today』に収録され、ファンの間で人気の高い曲で、ロジャースのライブでは初披露となった。

 

ロジャースは、昨年7月にコロンビアから発売された2ndアルバム『Surrender』を引っ提げてツアー中です。このツアーは、ボストンの会場"Roadrunner"での満員の3公演で始まり、オープニング・アクトにDel Water Gapを迎えています。ロジャースは夏の終わりまでツアーを続け、8月13日にロサンゼルスのハリウッド・ボウルでAlvvaysと合同でクロージング・ナイトを行う予定です。

 

 

©Holly Witaker

 

ロンドンを拠点に置くシンガーソングライター、ナイマ・ボックが新曲「Lies」を発表しました。この曲はAli Chantがエンジニアとプロデュースを担当し、Kit Harwoodが監督したミュージックビデオが公開されています。


「”Lines"は、私たちがお互いにすること、ある人は親密さのダンス、交換と呼ぶものについてです」Bockは声明の中でこう説明している。

 

「私たちは何を与えられ、何を持ち、そしてその後、良いことも悪いことも他の人に伝えていくのでしょう。この現実のマイナス面を、受け取る側がいかに不相応なものであるか。これは、非難と罪悪感の孤独をかわそうとすることです。無常観と不健康なパターンが共存する皮肉、”何も残らない”けど”何も変わらない”。変化という概念には慣れていましたが、積極的に取り組まないと変わらないものがあるという現実は、私にとって新しいものでした。少し怠惰な態度を取ることを好み、”すべては過ぎ去る”という言葉を誤解していました。時には、すぐには過ぎ去らないこともある。この曲は、怒りと、それをどこにぶつけたらいいのかわからないという親しみを歌ったものでもある」


ナイマ・ボックは昨年、デビュー・アルバム『Giant Palm』をSub Popからリリースしている。


 

Anna Wise


 米国のシンガー/ソングライター/プ ロデューサー・Anna Wise(アンナ・ワイズ)が、本日(2月16日)、ニューアルバム『Subtle Body Dawn』をSweet Soul Recordsからリリースします。 

 

Kendrick Lamarの傑作『To Pimp A Butterfly』に参加し、Bilal、Thundercatとともにグラミー賞(Best Rap/Sung Collaboration)を受賞。Vogue誌も”フェミニスト・ポップの先駆者”と絶賛したAnna Wise(アンナ・ワイズ)。その後も、Ab-SoulやTeebs、Taylor McFerrin、Chris Dave and the Drumhedzなどの数々の重要作品に参加し、極限までコントロールされた繊細なヴォーカルワークと圧巻の表現力に多様なシーンからのオファーが絶えない。

 

2019年には、BIGYUKIの日本ツアーのゲストアーティストとしても来日。エフェクターを駆使した複雑かつ緻密なレイヤリングと、美しい歌声、ステージ・パフォーマンスで幻想的かつ鮮烈なインパクトを残した。


アンナ・ワイズは、コラボレーターとしての実績だけにとどまらず、オリジネーターとしても唯一無二の魅力を放つ。バークリー音楽院時代に結成された実験音楽バンド・Sonnymoonの活動も含め、これまでに10作ものアルバムをリリースしてきた。また「Dear White People」(Netflix)「Insecure」(HBO) などのドラマシリーズにも楽曲を提供し、尽きることのない創作意欲とジャンルに捕らわれない自由な活動により、シーンにおいて異彩を放ち続けている。

 

2019年に発表された前作のフルレングス『As If It Were Forever』は、自主レーベルからのリリースでありながら、オルタナティブR&Bの傑作として大きな注目を集めた。Denzel Curry(デンゼル・カリー)、Little Simz(リトル・シムズ: Brit Awards 2022 Best New Artistを受賞)、Nick Hakim、Mndsgn、Pink Siifuなど、彼女の才能と魅力に惹き寄せられた豪華アーティストが参加している。


また、昨年には、同作のライブ・バージョン『Gently Powerful, Live (As If It Were Forever)』もリリースされた。さらにYouTubeで配信されたライブの様子からも類稀な才覚に触れることが出来る。前作の楽曲のライブ・パフォーマンスは下記よりご覧いただけます。

 

 Anna Wise- "What's Up With You?" Live at Electric Garden

 

 Anna Wise - Worm's Playground (Live at the Outlier Inn)

 

 本日発売されるニューアルバム『Subtle Body Dawn』はアンナ・ワイズがこれまでにないサウンドを追求した今週最大の注目作となる。


『Subtle Body Dawn』は、全楽曲がMaurice II(Jon Bapとしての活動から改名)によるプロデュース作。ギター、ベース、ドラム、キーボード、バイオリンなどほぼ全ての楽器を彼が演奏し、ミキシングとマスタリングも手がけている。また、Mndsgn、Miguel Atwood-Ferguson、Angel Deradoorian(元 Dirty Projectorsのメンバー)ことDeradoorian、Fear Gortaといった才気溢れるアーティストや、Anna Wiseのライブでも脇を固めるShona Carr、Juuwah、Sarah Galdesといった魅力的なミュージシャンが参加していることにも注目したい。

 

アルバムは、ミニマルなギターにAnna Wiseのリラックスしたヴォーカル/コーラスが映える「Time」で始まり、エネルギッシュかつ表現力豊かな「The Now」へと続く。変則的なメロディーを擁しながらもキャッチーな「Greens」、スポークンワードの要素を取り入れたセンチメンタルで儚いサウンドトラックのような「Jealousy Blocks Your Blessings Every Time」など、振れ幅の大きい楽曲が収録されている。

 

「Several Dimensions」では、ギター、ピアノ、実験的なサウンドエフェクトと妖艶なヴォーカルが溶け合い、幻想的かつロマンティックな世界観に完全に引き込まれる。アルバムタイトルの「Subtle Body」は、オペラのようなストリングスがフォーキーなサウンドにモダンなテイストを加えながら、楽曲内においても多彩な展開を見せ、瞑想的な「Mother Of Mothers」でアルバムは幕を閉じる。


ジャンルを超越したAnna Wiseという現代の妖精が奏でる、癒やしと内省を表現した神秘的なサウンドをぜひ一度体感してみてください。

 

 

 Anna Wise『Subtle Body Dawn』

 


 

Label:SWEET SOUL RECORDS

Release Date :2023年2月16日 (木)



Tracklist:


01. Time
02. The Now
03. Greens
04. Jealousy Blocks Your Blessings Every Time
05. Several Dimensions
06. Subtle Body
07. Mother of Mothers


Purchase(アルバムのご購入):


https://sweetsoulrecords.com/artists/anna-wise/

 

 

 Anna Wise 

 



 音楽一家に生まれ、4歳の時に教会で歌い始めたAnna Wise。自分自身や周りの人のエネルギーを敏感に感じ取る繊細な少女であった彼女は、頭の中で聞こえるノイズが歌っている時だけ消えたという。シンプルなハミングで自分自身にサウンドセラピーを施すうちに、1日に何時間も歌うようになり、やがてそれが自分自身に贈る特別なプレゼントのように感じられるようになった。

 

 バークリー音楽院に進学した彼女は、在籍中に実験的なR&B/ベッドルームポップバンドSonnymoonを結成すると早くから注目を集め、2000年代後半の実験音楽シーンを代表する存在となり、Kendrick Lamar作品への参加にも繋がる。

 

 2019年には、デビューアルバム『As If It Were Forever』(Little Simz、Denzel Curry、Pink Siifuといったアーティストや、長年のコラボレーターであるNick Hakim、Jon Bap、Gwen Bunn、Sid Sriramが参加)をリリース。その後、The Koreatown Oddity、Durand Bernarr、LʼRain、Mndsgnの作品でコラボし、ニューヨーク北部のThe Outlier Innでライブ配信ショー『Gently Powerful, Live』を開催している。

 

Spotify:

 

https://open.spotify.com/artist/0N41KJ4H6bkPAm2tx7VS8C? 

 

Instagram:

 

https://www.instagram.com/annathewise/ 

 

Twitter:


https://twitter.com/annathewise

 

 

©︎ ALICE MOITIÉ

ブラントンの新鋭シンガーソングライター、Maisie Peters(メイジー・ピーターズ)が、2ndアルバム『The Good Witch』を発表した。ニューアルバムは6日16日に発売されます。また、ピーターズは3月17日に初の来日公演を控えています。この公演は渋谷WWWXにて開催される。


新作アルバム『The Good Witch』は、ロンドン、サフォーク、ストックホルム、ベルゲン、LAでレコーディングが行われている。ゲストとして豪華アーティストが多数参加し、Oscar Görres (Taylor Swift, Troye Sivan), Two Inch Punch (Sam Smith, Jessie Ware), Matias Tellez (girl in red), Brad Ellis (Jorja Smith, Little Mix), Joe Rubel (Ed Sheeran, Tom Grennan) and Elvira Anderfjärd (Tove Lo, Katy Perry) をレコーディングに招いて制作された。


 「これは、私の心と魂、ページ上の私の血、私が過去1年間に何とか捕らえることができた物語のコレクションです」とピーターズは説明します。 


このアルバムは、私の最近の人生の真の年代記であり、私自身のひねくれたバージョンの別れのアルバムであり、すべて同じ数ヶ月分の体験とインスピレーションに基づいているのです。 現実と超現実の間を行ったり来たりして、私自身の宇宙が中心になっている。もちろん、私は鍵の番人であり、カードの持ち主であり、言ってみれば良い魔女だ。 この作品は、スイッチを押すだけで光から闇へと変化し、最後には誰かの惑星に迷い込んだかのような旅へと誘ってくれることを願っています。



 


Masie Peters 『The Good Witch』

 


 

Label: Gingerbread Man Records/Asylum


Release Date:  2023年6月16日


Tracklist:


1. The Good Witch

2. Coming Of Age

3. Watch

4. Body Better

5. Want You Back

6. The Band And I

7. You’re Just A Boy (And I’m Kinda The Man)

8. Lost The Breakup

9. Wendy

10. Run

11. Two Weeks Ago

12. BSC

13. Therapy

14. There It Goes

15. History Of Man


Pre-order:


https://maisiepeters.lnk.to/Body-Better

 

アイスランドのシンガーソングライター、"JFDR"の名を関して活動するヨフリヅル・アウカドッティルが、ニューアルバム『Museum』の発表に伴い、ニューシングル「Spectator」をリリースしました。

 

「Timothée Lambrecqが監督を務めたこのミュージック・ビデオは、10月にリリースされた "The Orchid "以来の作品となり、彼女の新作アルバムにも収録される予定です。アートワークと収録曲は下記よりご覧ください。

 

JFDRはこのニューシングルについて、「"Spectator "は共依存者のためのアンセムで、少し共依存している人のための子守歌で、それを感じたことがない人のためのもの」と説明している。

 

「このビデオは、私の親友であるTimothee Lambrecqと、私の夫であるJosh Wilkinsonと昔のバンド仲間Áslaug Magnúsdóttirの見逃せないサポートによって制作されました」

 

「雲は思考を表し、大きな雲に飲み込まれることは、自分の立場を見失ったときに、自分を覆ってしまう思考を象徴しています。また、アルバムとそのアートワークの中心である彫像は、時間の中で凍りついたエネルギーを表しているので、それを参考にしたいと思いました。この曲が誰かの目に留まることを心から願っています。自分であれ、他人であれ、大きな感情を操れるようになるには、長い時間がかかるものです。その時、私はそれを感じていたのです」


JFDRが2020年の『New Dreams』に続いてリリースとなる『Museum』は、「クリアリングとヒーリングについてのアルバムで、古い自分を通して新鮮で強い空気を吸うようなもの」と説明している。

 

「Spectator」




JFDR 『Museum』



Label: Houndtooth

Release Date: 2023/4/28


Tracklist:

1.The Orchid
2.Life Man
3.Spectator
4.Air Unfolding
5.Flower Bridge
6.Valentine
7.Sideways Moon
8.February
9.Underneath The Sun


Pre-order:




 

©︎ Reference Studio

米国のシンガーソングライター、Lana Del Rey(ラナ・デル・レイ)が、アルバム『Did You Know That There's a Tunnel Under Ocean Blvd』から2ndシングル「A&W」を公開しました。タイトル曲に続くこの7分間に及ぶ楽曲は、名プロデューサー、Jack Antonoff(ジャック・アントノフ)との共作、共同プロデュースにより制作された。ストリーミング及び以下で聴くことができます。


ラナ・デル・レイの新作は、2021年のLP『ケムトレイル・オーバー・ザ・カントリー・クラブ』と『ブルー・バニスターズ』に続く作品で、インタースコープ/ユニバーサルから3月24日に発売予定となっています。


「A&W」


 

Kelela(ケレラ)は一昨日の夜に放送された米国の人気トーク番組”The Tonight Show Starring Jimmy Fallon”の音楽ゲストとして出演し、2月10日に発売されたばかりの2ndアルバム『Raven』から「Enough for Love」をピックアップしています。

 

「この瞬間が現実になるとは思ってもみなかったわ」とケレラはTwitterに書いている。パフォーマンスの模様は下記でご覧ください。


ケレラは、ビョーク、ゴリラズ(デーモン・アルバーン)、ソランジュも絶賛する次世代のシンガーソングライター。『Raven』は、Kelelaの2017年のデビュー・アルバム『Take Me Apart』に続く作品です。「Enough for Love」に加え、これまでにリリースされたシングル「Contact」、「Washed Away」、「On the Run」、「Happy Ending」が収録されている。




 

Regina Spektor(レジーナ・スペクター)が水曜日にLate Night With Seth Meyersに出演し、自身の曲「What Might Have Been」を披露しました。ライブパフォーマンスの様子は以下から。


この曲はレジーナ・スペクターの2022年の最新アルバム『Home And Before After』に収録されています。発売当初に、スペクターは”NPR Tiny Desk Concert”でライブを行い、このレコードのプロモーションを行っています。来月、Spektorは米国ツアーの日程に着手し、トロント、サンフランシスコ、サンディエゴ、アトランタ、ナッシュビルなどの都市を訪れる予定です。

 

©Jack Grange


イギリス、ロンドンのシンガーソングライター、Jessie Ware(ジェシー・ウェア)が5thアルバムを発表しました。『That! Feels Good!』は、日本国内ではUniversal Musicから4月28日にリリースされる予定です。ニュー・アルバムには、今回最初のリードシングルとしてご紹介する、Stuart Price、Clarence Coffee Jr.、Sarah Hudsonと共作した「Pearls」が収録されています。


「"Pearls "はあまり深刻に考えないで、踊ることを要求するレコードです」とジェシー・ウェアは声明で述べている。「Donna Summer、Evelyn "Champagne" King、Teena Marie、Chaka Khanといった歌姫にインスパイアされ、私が着ようとしているすべての帽子を(通常は同時に)軽やかに披露しようとしているんだと思う」また、この曲は、スチュアート・プライスとコーヒーとのコラボレーションの2曲目で、サラ・ハドソンという素晴らしいメンバーが加わっている。


またニュー・アルバムについて、彼女は、「”That! Feels Good!”は10年以上にわたって自分が誰なのか、アーティストとしての楽しみ方、パフォーマンスのスリルを理解してきたことに由来しています」と語っている。


2021年4月、ウェアは6曲を追加収録したデラックス・エディション『ホワッツ・ユア・プレジャー?この英国人シンガーは、昨年夏にシングル「フリー・ユアセルフ」で復帰しています。

 

 「Pearls」

  

 

 

 Jessie Ware 『That! Feels Good!』

 


Label: Universal Music/EMI

Release Date: 2023年4月28日

 

Tracklist:


1. That! Feels Good!

2. Free Yourself

3. Pearls

4. Hello Love

5. Begin Again

6. Beautiful People

7. Freak Me Now

8. Shake The Botle

9. Lightning

10. These Lips