Jack Whiteが週末のツアーでNirvanaの「Heart Shaped Box」をカバーした。ホワイトは2022年に2枚のアルバムをリリースし、その過程でRough TradeのAlbum Of The Yearを受賞している。彼のSupply Chain Issues Tourは世界中を回っており、イギリス公演は息を呑むような評価を得ているという。
マレーシアでは、11月16日(水)夜、2,500人収容のZepp Kuala Lumpurでライブを行いました。
「Universal Music Central Europe & Deutsche Grammophonの会長兼CEOであるFrank Briegmann氏は、次のように説明しています。「オンライン上の優れたクラシック音楽コンテンツには大きな欲求があります。「約2年前にDG Stageを立ち上げて以来、ライブストリーミングによるコンサートやオペラ公演の需要が大幅に伸びています。Stage+は、オンライン・クラシック音楽の世界を一変させるでしょう。我々の素晴らしいチームとパートナー企業のStage+に対する努力と献身に感謝したいと思います。彼らは、世界中のクラシック音楽の聴衆を喜ばせ、感動させる特別なものを作り上げたのです」
My Ma Was Good」は、「Fog」と「The Plague」に続く、Nakhaneと彼らの母親との関係から着想を得た3部作の3曲目である。"彼女はおっとりした壁の花ではないが、それでも問題のある男らしさに犯されていた "と彼らは言う。ここで私は自分自身に問いかけていました。「もし私の母が良い人で、それでも生ぬるい扱いを受けたのなら、なぜ私は良い人でなければならないのか?と自問していました。これは、私の人生の中で、私の中の悪役をもてあそんでいた時期でした"。
『Leading Lines』には、先行リリースされた楽曲「Tell Me Your Politik」(Moonchild SanellyとNile Rodgersが参加)、「Do You Well」(Perfume Geniusが参加)が収録される予定。
Nakhane 『Leading Lines』 EP
Label: BMG
Release: 2022年12月6日
Tracklist:
1. Tell Me Your Politik [feat. Moonchild Sanelly and Nile Rodgers]
2. Do You Well [feat. Perfume Genius]
3. My Ma Was Good
3. You’ve Got Me Living
Laraaji
Numero Groupは、Laraajiの初期のリリースを集めた4枚組LPボックスセット、『Segue To Infinity』を発表しました。シカゴのNumero Groupは、90年代のUSインディーロックバンドの再結成イベントや、個性的なミュージシャンのバックカタログを中心にリリースするレーベルです。
『Segue To Infinity』には、Laraajiの1978年のデビュー作Celestial Vibration、3枚の未発表音源、ララージの新しい写真、Living ColourのギタリストVernon Reid(ヴァーノン・リード)によるライナーノーツが収録されています。この音源は、ある大学生が、ララージの出生名であるエドワード・ラリー・ゴードンを記した倉庫ロッカーのアセテートをeBayで購入し、未発表の音源を発見したことからリリースされるに至った。
今週初め、テイラー・スウィフトの「2023 The Eras Tour」の一般発売は、前代未聞の需要によりチケットマスターがクラッシュし、ファンが憤慨する事態となり、販売がキャンセルされた。昨日(11月18日)、スウィフトは自身のインスタグラム・ストーリーへの投稿を通じて、ファンが自分のツアーのチケットを手に入れるのに苦労しているのを見るのは「耐え難い」ことだと述べた。
バラエティ誌が指摘するように、この声明の多くは、同社が木曜日に発表し、その後削除したものと同じであり、謝罪の言葉がないため、ファンをさらにいらだたせることになった。(オリジナルは、Music Business Worldwideに掲載されている)。今回の長い声明は、「テイラーと彼女のすべてのファン、特にチケットを購入しようとしてひどい経験をした人たち」に謝罪することから始まっています。そして、なぜそのシステム構築が失敗したのかを説明するため、いくつかの統計を引用しています。
The New York Timesによると、この調査は "Live Nation Entertainmentが数十億ドル規模のライブ音楽産業に対する権力を乱用したかどうかに焦点を当てた"とのこと。また、司法省の反トラスト部門は、"同社が業界を独占しているかどうか "を判断するため、"音楽会場やチケット市場のプレーヤーに、Live Nation社のやり方や業界の広い力関係について質問している "と報じています。
2020年9月26日、パンデミックの真っ只中、ロイドはカリフォルニア州ソノマ郡のワインカントリー、ヒールズバーグのThe Paul Mahder Galleryでバーチャルオーディエンス向けのコンサートをストリーミング配信した。フサインとギタリストのジュリアン・ラージが加わり、ロイドは「ミュージシャンと観客の間のエネルギーや交流がなくなる一方で、拍手によって中断されることのない集中力と集中力がある」と観察している。
トム・ヨーク擁するザ・スマイルは、11月17日、米国のテレビ番組、The Tonight Show Starring Jimmy Fallonに出演、彼らの曲「You Will Never Work in Television Again」を披露しました。ライブパフォーマンスの模様は以下よりご覧ください。
「You Will Never Work in Television Again」は、5月にリリースされたレディオヘッドのサイドプロジェクトのデビューフルアルバム『A Light for Attracting Attention』に収録されています。彼らは、現在、Primavera Sound 2022での公演を含むヨーロッパ・ツアーの後、北米でツアー中です。
シカゴのラッパー、Chance The Rapperは、『2000』という新作のリリースする予定だったが、どうやらサンプル・クリアランスの問題で延期されたという。
Chance The Rapperの次のプロジェクトは、『Star Line Gallery』と呼ばれている。しかし、果たして、これが2000と同じプロジェクトなのか、それとも全く別なのかは現時点では不明だという。しばらく、Chanceは新曲を単発でリリースしていていたのはファンならご存知だろう。6月にJoey Bada$$と一緒にシングル 「The Highs & The Lows」をリリースしている。
Elvis Costello & The Impostersは、日本のラップ・デュオ、chelmicoによる「Magnificent Hurt」のリミックスを11月18日に公開しました。トラックにはRyo Takahashiが参加しています。(楽曲のストリーミングはこちらから、もしくは下記からどうぞ) このニューシングルは、次作アルバム『The Boy Named If (Alive at Memphis Magnetic)』に収録される予定です。
chelmico
chelmico(チェルミコ、Rachel,Mamikoからなるラップデュオ)は、今回のリミックスについて、「Elvis Costello & The Impostersとコラボしたなんて信じられない!!!」とコメントしている。
『The Boy Named If (Alive at Memphis Magnetic)』は、今年1月に発表されたアルバム『The Boy Named If』の「コンパニオン・レコード」となっている。本作は、パンデミック中にリモートで録音されたアルバム『TBNI』を経て、2021年10月と2022年5月に米国/メンフィスのMagnetic Recordingでライブ録音された。
近日発売のアルバム『The Boy Named If (Alive at Memphis Magnetic)』には、バーズ、ポール・マッカートニー、ローリング・ストーンズ、ニック・ロウの楽曲のカバーも収録される予定だ。
Elvis Costello &The Imposters 「Magnificent Hurt」 New Single
先日、カバーアルバム『Only The Strong Survive』を発表したばかりのブルース・スプリングスティーンは、アメリカン・ロックの祖であるにとどまらず、長年、レコード業界とショービジネスに深く携わってきたミュージシャンだ。今回、スプリングスティーンは、その長年の音楽業界の表から裏までを知り尽くしている人物としてのチケットマスターの制度改革を公に訴えています。
このコレクションは、彼にとって「90年代は素晴らしい10年ではなかった」という考えを覆すためにあるとスプリングスティーンは語っている。スプリングスティーンは80年代に『Born In USA』という傑作を残しているが、90年代にはスタジオ・アルバムを二作発表したのみで、その他はほとんどライブアルバムやスタジオセッションを中心にリリースしていた。このミュージシャンの全てのバックカタログ、及び、全般的なアメリカン・ロックにもたらした大きな功績を鑑みると、表向きには、物足りなさを感じる90年代との評価を受ける場合もあるが、それはミュージシャン/ロックスターとして眠っていた時期ではなかったとスプリングスティーンは説明している。「いや、私はあの時期にたくさんの音楽を作ったんだ。実際にアルバムも作っていたし。ある理由で、タイミングが合わなかったりして、アルバムを出さなかっただけなんだよ」
その他、ブルース・スプリングスティーンは、インタビューの中で、発売されたばかりのソウル・カヴァー集『Only the Strong Survive』の続編を75%完成させたこと、来年初めのEストリート・バンドのツアー復帰に向けてセットリストをすでに構想していること、さらに、それらのショーは3時間程度に及ぶはずだとも語っている。いまだ73歳という年齢を感じさせないアメリカン・ロックのボス。二作目のカバー集のリリース、そして、今後、ライブ業界に対して最善に働きかけ、これからも音楽業界に清々しい息吹をもたらしてくれるはずだ。
Weekly Recommendation
Weyes Blood 『And In The Darkness,Hearts Glow』
Label: Sub Pop
Release: 2022年11月18日
Review
ウェイズ・ブラッドの名を冠して活動するナタリー・メリングは、前作『Titanic Rising』で歌手としての成功を収め、その地位を確立したが、この三部作の二作目となる『And In The Darkness,Hearts Aglow』で今日のディストピアの世界の暗闇に救いや明るい光を見出そうとしている。三部作は、ナタリー・メリングのとって、恋愛小説のような意義を持ち、それはいくらかロマンティックな表現によって縁取られている。
世界を描く・・・。こういった壮大な試み、あまりにも大がかりにも思えるテーマが成功することは非常に稀有なことである。アーティスト、もしくはバンドが、それらのテーマをどのように描くか、自分の現時点の位置を嘘偽りのない目で見極めながら、それらの理想郷に手を伸ばさねばならない。しかしながら、ナタリー・メリングは、もともとが電車に乗って、路上ライブを行っていた人物であるからか、様々な階級の世界をその目で見てきた人物としての複数の視点、それは王侯から奴隷までを愛おしく描くウィリアム・シェイクスピアのような、すべての世の人を愛するという温かい心に満ちあふれているのだ。にとどまらず、ナタリー・メリングは、時に、実際的な社会の問題を見た際には悲観的にならざるをえない、きわめて理知的かつ現実的な視点を持ちあせ、さらに、そのユートピア的な思想を実現するための音楽的な素養と深い見識に裏打ちされた「知」がしっかりと備わっている。暗澹とした先行き不透明なディストピアの世界に対峙する際、その暗闇の向こうにかすかに見える一筋の光を手がかりに、メリングはモダン/クラシカルの双方のポップスの世界を探訪していく。これらの音楽を思想的に強化しているのが「God Turn Me Into a Flower」のナルキッソスの神話や、オープニング・トラック「It's Just Me,It's Everyone」での傷ついた人を温かく、慈しみ深く包み込むような共感性にあるのだ。これらは、単なる作品舞台の一装置として機能しているのではなく、その楽曲を生み出すためのバックボーン、強い骨組みのようなものになっているため、そこで、実際の音楽として聴くと、深く心を打たれ、そして、深く聴き入ってしまうような説得力を持ち合わせているのである。
ナタリー・メリングのセカンド・アルバム『And In The Darkness,Hearts Aglow』の収録曲は、クラシカルなポップスの雰囲気に彩られている。それは実際に、ナタリー・メリング自身が最近の音楽をあまり聴かず、シューマンや、メシアンを始めとする新旧の古典音楽に親しんでいるのが主な理由として挙げられる。しかし、ドローン・アンビエントのシーンで活躍するブルックリンの電子音楽家、ワンオートリックス・ポイント・ネヴァーのDanel Lopatin(ダニエル・ロパティン)がシンセの反復的なフレーズを提供した、「God Turn Me Into a Flower」にも見受けられるように、これらの曲は、決して、古びているわけでもないし、懐古的なアプローチであるとか、アナクロニズムに堕しているとも言いがたい。常に、このセカンドアルバムでは、ポスト・モダンに焦点が絞られ、そして、メリング本人が話している通りで、既存の音楽を破壊し刷新するような「脱構築主義」にポイントが置かれているのである。古典的なポップス、映画音楽、そして、ジャズ、クラシックの要素がごく自然に入り混じったナタリー・メリングの楽曲は、モダンなエレクトロのアレンジが付け加えられることで、複雑な構造を持つ音楽へと転化されている。さらに、メリングの女性的なロマンチシズムを込めた叙情的な歌詞や、伸びやかな歌唱によって、これらの曲は、ほとんど信じがたい、神々しい領域にまで引き上げられていくのである。
では、果たして、ナタリー・メリングが追い求めようとする救いは、ここに見いだされたのだろうか? それはアルバム『And In The Darkness,Hearts Aglow』全編を聴いてのお楽しみとなるが、このアルバムの中で「God Turn Me Into a Flower」と合わせて、最もロマンティックな楽曲といえるクローズド・トラック「A Given Thing-与えられたもの」では、昨今の二年間にわたり、このアーティストが訪ね求めていた答えらしき何かが、暗喩的に示されているのに気がつく。
ピアノのシンプルな伴奏、古めかしいハモンド・オルガンのゴージャスなアレンジを交えたクラシック・ジャズ的な芳醇さを持ち合わす、このクライマックスを劇的に彩る楽曲において、ウェイズ・ブラッドは、楽曲が幾つか出来つつあり、今後開催するツアーで段階的に観客の前で新曲を披露していくと話す、三部作の最後のスタジオ・アルバムのテーマがどうなるのかを予兆的に示し、二年間にわたる分離された社会に自分が見出した感慨を、さながら劇的な恋愛小説のクライマックスを演出するかのように、甘美に、あまりにも甘美に歌いながら、『And In The Darkness,Hearts Aglow』の持つ、穏やかで、麗しい、この壮大な物語から名残惜しげに遠ざかっていく。「ああ、それは、きっと与えられたものなのだ、愛は、永遠に続く・・・」 というように。
01. Love Earth 02. Overhead 03. I Walk With You (Earth Ringtone) 04. This Old Planet (Changing Days) 05. The World (Is in Trouble Now) 06. Break the Chain 07. The Long Day Before 08. Walkin’ on the Road (To the Future) 09. The Wonder Won’t Wait 10. Chevrolet 11. This Old Planet (Reprise)