アトランタを拠点に活動するインディー・ロック・バンド、Mamalarkyが、Fire Talkからアルバム『Pocket Fantasy』を9月30日にリリースしました。

 

アルバム発売前には、Spencer Fordが監督したニュー・シングル "Frog 2" のPVが公開されています。


プレス・リリースで、バンドのLivvy Bennettはこのシングルについてこう語っています。"この曲ほど、自分が感じていることを言葉でうまく合成できたことはないわね。私が毎日感じていることをうまくコラージュできたと思う。私は人生の中で大きく内向的な時期を過ごしていましたが、その中で希望と地に足がついたものを感じていました。自分自身の小さな音楽の世界で孤独を感じなくなっていた”


「マイケルはこの曲を書くために、正直に言っていじめられたんだ。私たちはこの小さなカシオの前に座っていて、私が”何か書いて”と言うと、彼はやや嫌々ながら書いてくれた。オースティンとロサンゼルスを結ぶ砂漠のドライブで、何かを具現化しようと歌詞とハーモニーを書いたんだ」



Mamalarkyは、ボーカルとギターのBennett、キーボードのMichael Hunter(White Denimのメンバーでもある)、ドラムのDylan Hill、ベースのNoor Khanで構成される。Mamalarkyは、セルフタイトルのデビューLPをFire Talkからリリースしている。

 



Mamalarky 『Pocket Fantasy』

 ニューヨークのロックバンド、Yeah Yeah Yeahs(ヤー・ヤー・ヤーズ)が先週の木曜、9月29日に、”Jimmy Kimmel Live”にゲスト出演し、最新作『Cool It Down』収録のシングル「Burning」を演奏しました。このライブパフォーマンスの模様は以下でご覧ください。


Yeah Yeah Yeahsにとって12年ぶりの新作アルバム『Cool It Down』には、Perfume Geniusをフィーチャーした既発シングル「Spitting Off the Edge of the World」も収録されています。


 


 ニール・ヤングとクレイジー・ホース、そして、敏腕プロデューサー、リック・ルービン。このフォークミュージックの伝説達は、『World Record』と題された次のアルバムで魅力的なチームを組んでいる。これはヤングとクレイジー・ホースが2021年12月にリリースした『バーン』に続く作品となる。
 

ニール・ヤングは、自身の運営する公式サイト、Neil Young Archives Webへの最近の投稿において、この新しいアルバムを "Real magic lasts and we think we have it. (本物の魔法は永続するものであり、私達もまた、そうありたいと考えている)"というように表現している。



『World Record』は、マリブのルービンの”シャングリ・ラ・スタジオ”でライブ録音が行われている。全10曲で構成されており、ニール・ヤングの長年所属するレーベル”Reprise Records”から11月18日に発売される予定。アルバムのアートワーク、及び収録曲は下記よりご確認下さい。
 

 



Neil Young with Crazy Horse『World Record』
 
 


Tracklist:

  1. Love Earth
  2. Overhead
  3. I Walk With You (earth ringtone)
  4. This Old Planet (changing days)
  5. The World (is in trouble now)
  6. Break The Chain
  7. The Long Day Before
  8. Walkin’ On The Road (to the future)
  9. The Wonder Won’t Wait
  10. Chevrolet
  11. This Old Planet reprise

 Yeah Yeah Yeahs  『Cool It Down』



 

Label: Secretly Canadian

Release: 2022/9/30

 

 

 

Review

 

  カレン・O率いるヤー・ヤー・ヤーズは、 知るかぎりにおいて、当初、シカゴのレーベル、Touch And Goが発掘したロックバンドで、最初のEP作品のリリースを契機に、当時のジャック・ホワイト擁するホワイト・ストライプスを始めとするガレージ・ロックリバイバルのムーブメントの機運を受け、着実な人気を獲得していきました。


デビューEP「Yeah Yeah Yeahs」を聴く限りでは、ニューヨークのバンドらしく、アーティスティックな雰囲気を持ち合わせており、ローファイやアート・ロックの色合いを持つバンドとしてミュージック・シーンに登場したのだった。しかし、意外なことに、当時、この流れに準じて登場したこれらのガレージロックバンドのいくつかは解散してソロ活動を転ずるか、それとは別の音楽性へ舵取りすることを余儀なくされる場合もあった。というのも、こういった直情的なロックを長く続けることは非常に難しく、それは限られたミュージシャンのみが許される狭き道でもあるわけです。

 

そしてまた、ヤー・ヤー・ヤーズも2013年に発表された前作「Mosquito」で同じような岐路に立ったように感じられます。彼らはすでにこの前作で、音楽性の変更に挑戦していたが、それはいささか評価の難しい作品になってしまった印象も見受けられる。それは、以前のアート・ロック/ガレージロック/ローファイバンドとしてミュージック・シーンに台頭してきたときの成功体験を手放すことが出来なかったからというのが主な理由であるように思える。そして、前作から九年の時を経て、LAとニューヨークの公演と並行して新作アルバムの発表が行われました。それ以前から新作が出るという噂もありましたが、実際、その時のカレン・Oのライブステージ写真での表情を見るかぎりでは、いささか安堵の雰囲気すら見て取ることが出来たのだった。

 

Yeah Yeah Yeahs

 九年という歳月は、決して短い期間ではありません。カレン・Oは、すでに母親になっており、以前のように若さと衝動性で何かの表現性を生み出すミュージシャンではなくなっている。そこにはすでに思慮深さだけでなく、慈しみのような性質も立ちあらわれるようになった。これはロックミュージシャンとしての人生の他にも様々な貴重な人生体験を得たからであると思われる。


それは残りの二人のミュージシャンについても同様のことがいえ、つまり、このヴェルヴェット・アンダーグラウンドの『Loaded』の曲にちなんで名付けられたという「Cool It Down」には、カレン・O、ニック・ジナー、ブライアン・チェイスという三者三様の人生が色濃く反映されているともいえる。一般的に、家庭の生活とミュージシャンの両立ほど難しいものはない。そして、憶測ではあるものの、カレン・Oはこの九年間に苦悩していたかもしれず、ファンもそのことを考えると、どうするのかとやきもきするような気持ちになったに違いありません。しかし、今回の新作はこのボーカリストからのファンに対する明るい回答とも言える。今作を聴くかぎり、彼女は音楽を心から愛していることが分かる。


 フロントパーソンのカレン・Oは、今回の新作『Cool It Down』のリリースに関して以下のようなメッセージを添えています。下記のコメントにはこのボーカリストの作品に対する一方ならぬ思いが込められています。

 

 

「この21年間、音楽は、わたしとニック(ジナー)とブライアン(チェイス)にとって命綱のようなものだったし、多くの人にとってもそうだった。大きな感情に対する安全な避難所なんだ。だから、2021年に再びほかのふたりと一緒になれたとき、音楽に対する喜び、痛み、そして深い感謝の気持ちが、1曲1曲、私達の心から溢れ出てきたんだ。


このアルバムの多くの曲は、私が、音楽で返して欲しい感情を声にしている。誰も見たがらないようなことに向き合い、感情的になっている。アーティストとして、それを行う責任があります。それが自分に返ってくるのを感じると、とてもありがたく思います。なぜなら、そうすることで自分がおかしくなくなり、この世界で孤独でなくなると感じるからです。

 

そこに音楽がある。このレコードは、そのスーパーパワーを発揮するチャンスだった。このレコードは、これまでとは違う緊急性を持っているように感じる。


『クール・イット・ダウン』は多くの意味で、そこに、ぶら下がって待っていたあなたや、私たちを見つけたばかりのあなたへの私たちのラブレターです。

 

戻ってこれて本当に嬉しい! ええ、戻ってこれて本当に嬉しい。待って! 他の人は私たちみたいにあなたを愛していない」

 

 

 アルバムの全体は、デビュー当時とは全く別のバンドの音楽に様変わりしていて、華麗なる転身ぶりが窺えます。「Cool It Down」の全編は、シンセ・ポップやポスト・ディスコを基調としており、ハイパーポップとまでは行かないのかもしれませんが、最新鋭のポピュラーミュージックが提示されていることに変わりなく、そこにはやはり、アート・ロック/ガレージロックバンドとしての芯がしっかり通っている。この作品はいくらかポピュラリティーに堕している部分もあるものの、カレン・Oの歌声は以前よりも晴れやかです。何かしら暗鬱な雰囲気を漂わせていた『Mosquito』に比べ、良い意味で、吹っ切れたかのような清々しさがアルバムの全編に漂っている。


次いで言えば、ヤー・ヤー・ヤーズは新しいバンドとして生まれ変わることを、あるいは、以前のイメージから完全に脱却することをきっぱりと決意したかのように思える。その決意が、実際の歌にも乗り移ったかのようで、カレン・Oのこれらの八曲の歌声に、凄まじいパワーとエネルギーがこもっています。そして、それは、先行シングルとしてリリースされたオープニング「Spitting off the Edge of the World」に象徴されるように、外向性と内向性を兼ね備えた麗しい楽曲群がそのことを如実に物語っている。さらに「Burning」において、ポストディスコ、R&B、ロックの融合に果敢にチャレンジしており、カレン・Oの音楽に対するダイナミックな情熱が表現されている。ほかにも、バンドはこのアルバムの終盤に収録されている「Different Today」では、シーンの最前線のシンセポップのモダニズムに挑んでおり、これらの楽曲は、カレン・Oの音楽に対する深い愛情と慈愛に根ざしているように感じられます。 

 

「そのことを心から楽しむ人間に叶う者は居ない・・・


 ひとつの結論として、『Cool It Down』は、以上の格言を体現する一枚であり、ここには、カレン・Oの音楽に対する大きな愛情と喜びが満ちている。今作はきっと長らく復活を待ち望んでいたファンにとっては記憶に残るようなアルバムとなるでしょう。

 

90/100


 

Weekend Featured Track 『Different Today」


  Pixies    『Doggerel』

 

 

 

Label:  BMG

Release:  2022 9/30

 


 

 

Review

 

 

 US・インディーロックの伝説であるピクシーズは、最新アルバム「Doggerel」で復活の兆しを見せたと言えるでしょう。

 

 1980年代後半から、ニルヴァーナ、ウィーザー、日本のナンバーロックバンドに強い影響を及ぼしてきたピクシーズは、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドに次いで、このオルト・ロックという文脈を語る上で欠かすことが出来ない最重要バンドです。以前にも記しましたが、元々、マサチューセッツの大学生だったブラック・フランシスがハレー彗星を見るか、大学に残るか迷ったあげく、この伝説的なプロジェクト、Pixiesを立ち上げることになったというエピソードもある。




80年代後半から90年代にかけて、ピクシーズは「Surfer Rosa」「Come On Pilgrim」「Bossanova」といった名作群で、数々のオルタナティヴ・ロックの金字塔を打ち立てました。(『Surfer Rosa』収録の「Where is My Mind?」は、ブラッド・ピット主演映画『ファイト・クラブ』の主題歌としても知られています)

 

その後、ピクシーズのベーシストのキム・ディールは、Amps,Breedersといったバンドで活躍しました。その後、ピクシーズは一度は解散をするものの、2004年に再結成を果たす。その後、脱退したオリジナル・メンバー、キム・ディールの後任として、パズ・レンチャンティンをメンバーに迎え再結成。以後、今作『Doggerel」を含め、二作のオリジナルアルバムをリリースしている。



 

 

Pixies

 

  『Doggerel』は、まさにオルタナティヴ(亜流)という概念を掴む上で聞き逃すことが出来ない作品であるとともに、以前より普遍的なロックミュージックへ傾倒をみせたレコードとなっている。今作には、ピクシーズの雑多な音楽、ロカビリー、カントリー、スパニッシュ、アメリカーナにいたるまで、幅広いジャンルが内包されている。

 

 アルバムの序盤は、マイナーコード主体のミドルテンポの楽曲が繰り広げられていく。『No Matter Day』でピクシーズは、ピクシーズワールドの中にリスナーを誘う。その次のトラック「Vault Of Heaven」では、ピクシーズ節ともいうべき独特なコード進行で、さらに、その世界観を徐々に押し広げていく。ブラック・フランシスのボーカルはこれらのオープニングをさらりと歌い上げ、作品のテーマ性を丹念に引き出し、中盤部分へと物語を引き継いでいきます。




 #3の「Dregs Of Wine」では、ビートルズの「Because」を彷彿とさせるマイナー調のチェンバー・ポップ風のイントロから、曲のサビにかけて渋さのあるロックミュージックへと変容していく。ここでもピクシーズらしさは健在であり、特異なコード進行が見られる点にも注目したいが、さらにツインボーカルの兼ね合いにも着目です。


 ブラック・フランシスのボーカルは、90年代は勢いのみで突っ走るような感もありましたが、現在ではそれに加え、ヴォーカリストとしての貫禄が備わっており、それはまさに「オルタナティヴ界のボス」とも称すべき。フランシスのボーカルは、迫力とパワフルさに独特なダンディズムが加わっていることを確認出来る。そのアクの強さを上手く中和するのが、パズ・レンチャンティンのコケティッシュなコーラスです。レンチャンティンのボーカルは、以前のキム・ディールの雰囲気を顕著に受け継いでいるため、以前からのファンも、それほど違和感をおぼえることはないと思われます。



 

 アルバムの序盤において、ピクシーズはより円熟味を帯びたクラシカルなロックバンドの一面を見せているが、中盤にさしかかると、オルタナティヴ・ロックの始祖としての独特なひねりを持つ楽曲が徐々に現れて来る。「Get Simulated」から、変拍子を交えた荒削りなギターフレーズを生かした、ピクシーズらしいサウンドに回帰を果たしています。「The Lord Has Come Back Sound」は、往年の名曲「Here Comes Your Man」を彷彿とさせる、温和なインディー・ロックで、初見のリスナーにも親しめるような楽曲となっている。これらの曲の流れに、ピクシーズの熱烈なファンは、甘美なノスタルジアを覚えるに違いありません。さらに、それに続く「Thunder and Lightning」で、ピクシーズは、クラシカルなフォークミュージックに依拠したオルト・ロックに挑戦している。ブラック・フランシスは、近年のソロ活動の経験を踏まえ、シンガーソングライターとしての才覚を十分発揮してみせている。聴けば、聴くほどに、渋さが滲み出てくるような楽曲です。



 

 「Pegan Man」を聴いた時、リスナーは、このピクシーズの真の魅力の一端に触れることが出来る。こういった素朴な哀愁あふれるバラードソングは、涙を誘うような温かな情感が漂う。曲のクライマックスに挿入される口笛は、モリコーネ・サウンドの影響か、はたまた坂本九の影響なのか、ワイルドでありながら淡い哀愁に満ちている。

 

 

「Pegan Man」 

 



 

  最新アルバム『Doggrel』は隙きがなく、細部まで入念に作り込まれており、終盤からエンディング近くになっても、このアルバムは緊張感を緩めることを知りません。


#11「You’re Such A Sadduce」で、ピクシーズは、オルト・ロックの未知なる領域に踏み入れている。ジョーイ・サンティアゴの名ギタリストとしての才覚が遺憾なく発揮されているにとどまらず、バンドサウンドとしての1つのスパークが見受けられる。ブラック・フランシスの覇気のあるパワフルなボーカル、パズ・レンチャンティンのキム・ディールを彷彿とさせるコケティッシュなボーカル、さらに、デイヴィッド・ラヴァリングのシンプルでタイトなドラミングが見事に劇的な合致を果たし、緊密なバンドアンサンブルが生み出されている。さらに、ジョーイ・サンティアゴのギターは、かつての「River Euphrates」時代のように、宇宙的な壮大さを内包しています。



 

「You’re Such A Sadducee」は、ピクシーズの”New Classic”と称すことが出来る。さらにクローズド・トラック「Doggerel」で、ピクシーズは、この作品で終わりではないという宣誓をファンに提示し、ダブ、ファンクの雰囲気を取り入れたロックソングで、リスナーの期待を良い意味で裏切ってみせる。これまでのピクシーズの音楽性からは想像できないような楽曲となっている。

 

少なくとも、私見においては、ピクシーズは、このアルバム「Doggerel」で、復活の呼び声を高らかに告げており、現行のオルタナティヴ・ロックバンドとの存在感の違いを明確に示すことにも成功している。また、前作「Beneath the Eyrie」とは別のバンドに転身を果たしたような印象を受ける。

 

 

86/100

 

 

Weekly Featured Track 「You’re Such A Sadducee」

 



Sofcult
 

カナダのSoftcult(Mercedes/ Phoenix)がニューシングル「One Of A Million」で戻ってきました。


「元々、私はフラストレーションの観点から書いていて、自分たちは例外だと考え、その過程で誰を傷つけても自分勝手な行動を繰り返す社会の人々に対する私の気持ちを表現していました」とMercedesは説明している。


「しかし、この曲について考え、書けば書くほど、私たちが人間としていかに似ているかを受け入れることは、重要なことではないにしても、慰めになる感情であることに気づいた。

 

私たちが互いに関わり合い、共通点を認めれば認めるほど、互いへの共感と思いやりが生まれる。私たちが分断されればされるほど、これらの問題は解決されるどころか、長引くことになる。私たちの多様性と独自性を祝うだけでなく、非常に基本的なレベルでは、私たちは皆、異なるよりも同じであることを思い出すことが重要なのです」



「One Of A Million」

 



10日6日に予定されていたSpiritualizcedの公演が休止となりました。これはメンバーの体調不良によりキャンセルが決定したようです。詳細、及び、メンバーからのコメントは下記の通りです。



Spiritualizedからのメッセージ》


“Following the recent cancellation of US dates due to medical issues, we regret to say that we are also going to need to cancel our upcoming Japanese shows. We will have more news on returning there soon but please rest assured that everyone is recovering well.”


"先日の健康上の問題によるUS公演のキャンセルに続き、残念ですが、日本公演もキャンセルせざるを得ませんでした。今後の来日の可能性について は進展があり次第お知らせしますが、全員が順調に回復に向かっていますのでご安心ください


チケットの払い戻し等の詳細につきましては下記、smash-jpn公式ホームページよりご確認下さい。











 

2023年2月18日と19日、The Numero Groupは、音楽史に残る不世出のヒーローや失われた貴重なサウンドを再発見するためのイベントを開催する。

 

昨日、発表された2夜限りのイベントNumero Twentyは、ロサンゼルスのダウンタウンにあるThe Palace Theaterで開催される。3つのフロアに分かれて、1980年代から1990年代のパンク、ハードコア、芸術的ロックなどNumeroの200 Lineシリーズから、ダイナミックな10バンドによるライブパフォーマンスが展開される。

 

アンワウンド、コデイン、ザ・ヘイト、カラテ、アイダ、チゼル、エブリワン・アスクド・アバウト・ユー、ウイ、レックス、ツナミが、Numero Groupの20周年を記念し、Numero Twentyのステージに立ち、ポップアップレコード店や追加プログラムでは、同社が過去20年間に発掘した数多くのタイトルと無限のジャンルにスポットを当てる予定だという。



「Numero Groupの共同設立者であるKen ShipleyとRob Sevierは、「20年というのは、レコード会社はおろか、何かをするにも長い時間です」

 

「特に21世紀には。Numeroは、ダウンロード、いくつかのディストリビューターの倒産、ストリーミング、レコード、そして進化し続ける平均的なリイシュー愛好家の特殊な嗜好に応えながら、最も冒険的な仕事をしながら、20年目に突入したのです。

 

90年代のインディーが再発見される可能性があると考え始めたのは、私たちが10歳のときでした。

 

私たちはNumeroの10代を、Codeine、Unwound、Karateの豪華なボックスセット作りに費やしたが、それは私たちが1990年代の実際の10代にやってみたかったことと同じです。

 

Numero Twentyは、ある感覚、ある時代のリイシューである。ミックステープや手紙、グローブボックスの中のボロボロの地図帳など、電子的につながっておらず、Letrasetのフライヤーや口コミでクールなものを知っていたあの時代以前のものです」



2003年にシカゴで設立されて以来、Numero Groupは、1950年代から今日までの歴史的な音楽を深く研究し、専門的に蘇らせ、豪華にパッケージしたボックスセット、プレイリスト、エフェメラを提供し、その品質において際立った存在であり続けている。LP、CD、アプリ、カセット、45s、12 "シングルのカタログは常に拡大し、細部まで丁寧に編集され、その時代には騒がれることなかった音楽を演奏し、録音した人々の困難な努力に光を当てている。忘れ去られたエキセントリックなソウル、個人的に発行されたフォーク、離島の音楽や無名のゴスペル、スピリチュアル、パワーポップ、ニューヨークディスコ、コズミックカントリー、ヒルビリー、ヘルファイア、フランコベルギーのエレクトロサンバ、ティキトーチのエキゾチカ、シカゴファンクブルース、Numero Twentyで披露されるパンク、ハードコアなど、Numero Groupによって集められるものは、音、映像、言葉の驚くべき新しいアーティファクトなのである。


Numero Groupは、近年、リイシュー・レーベルから総合的な著作権管理組織へと移行し、ストリーミング、映画やテレビでの起用などを通じて、音楽とストーリーにさらに新しい命を与えている。まったくの無名だった音源を、数千万人のSpotifyリスナー、TikTokトレンド、Netflixシリーズでの同期、ヒップホップヒットでのサンプルなど、はるかに超えた存在に育て上げた。



Numero Groupは拡大を続ける中で、20周年イヤーを迎える。シカゴのフラッグシップ拠点から、2018年にはロサンゼルスオフィス、2022年には英国チームが新たに結成され、10月5日から9日にかけて5日間のロンドンでのテイクオーバーを控えている。

 

ブロンディ、ダスター、カラテ、パスター・T・L・バレット、ルパ、シル・ジョンソン、アンワウンドのメジャープロジェクト、クーカ、シップタウン、タミー、V4ビジョン、バレー・オブ・ザ・サンのレーベル買収といった最近のハイライトに続き、ヌメロもこれまで以上の楽曲と忙しいリリーススケジュールを計画している。


チケットは9月30日から販売されている。詳細はこちらから。


 



ビョークが今週金曜日、ニューアルバム『Fossora』をOne Little Independentよりリリースしました。


前回、ビョークはアルバムのカバーアートとトラックリストを公開しました。彼女は、アルバムのファースト・シングル "Atopos "を、奇妙で素晴らしい新曲のビデオとともに紹介してくれました。



アルバムの発表と並行して行われたインスタグラムでの発言で、ビョークはこう書いている。


各アルバムはいつもフィーリングから始まり

音にしようとするもの

今回は

そのフィーリングは着地するものだった

(前作『ユートピア』は雲の上の島で、空気もベースもなかったから)

大地に足を踏み入れるような感覚だった。


ビョークは最近、Björk.Sonic Symbolismと題された新しいポッドキャストのリリースも発表している。このポッドキャストはMailchimp PresentsとTalkhouseからリリースされています。 



 

 Benjamin Clementineが、来るサード・アルバム『And I Have Been』のプレビュー第4弾として、ニュー・カット "Delighted "を公開した。


1ヶ月前に "Genesis "でAnd I Have Beenを発表したベンジャミン・クレメンタインは、カーティス・エッセルが監督したビデオとともに「Delighted 」と題された先行シングルを共有している。この曲は、"Copening"、"Weakened "とともにニューアルバムに収録される予定となっています。


クレメンタインは、この曲について、「今も昔も、試しに傾いて、それから試練で学び、そして監視塔に沿って尊敬を勝ち得る。傲慢は自己満足の元凶になる。だから、苦労して形にしたものから目を背けると、長年の情熱、忍耐、練習をすべて燃やすことになるんだ。幸いなことに、私たちは人間ですから、もう一度やり直すことができ、それゆえに喜びを感じるのです」と述べている。


『And I Have Been』は、ベンジャミン・クレメンタインの2017年のセカンド・アルバム『I Tell a Fly』に続くもので、2023年には第2弾が予定されており、プレス・リリースによると、もしかしたら最後のアルバムになるかもしれない。


「”And I Have Been "はCovidの時に構想されたものだ、と彼は説明する。「みんなと同じように、私も特別な人と道を共有することに関わる多くの教訓、複雑さ、そして啓示に直面したんだ。パート1はシーンを設定しているだけで、より深いパート2のシーンを設定する氷山の一角なんだ」


 

「Delighted」はシングルとして現在発売中です。Benjamin Clementineのアルバム『And I Have Been』は自身のレーベルPreserve Artistsから10月28日にリリースされる予定となっている。

 


 アイルランドの新星オルトロック・バンド、NewDadが、Charlie XCXの「ILY2」のカヴァーを公開しました。

 

Jacob Mansonがプロデュース、Alan Moulderがミックスしたこの曲は、Hugh Mulhern監督によるミュージックビデオと併せて公開されています。


フロントパーソンのJulie Dawsonは、「私たちはずっとCharli XCXの大ファンで、彼女の曲を自分たちのバージョンにしたらクールだと思ったの」とコメントしています。「歪んだシンセのILY2は、ラウドなシューゲイザー的な曲としてとてもうまく変換できるように思えたから、試してみたんだ!」


 


ワシントンDCのエモコア・デュオ、Origami AngelがニューEP『re:turn』を9月30日(金)にサプライズでリリースしました。前作、2021年の2枚組アルバム『GAMI GANG』で、バンドと仕事をしたJake Checkowayがプロデュースした3曲入りのストリップバック・プロジェクトとなる。

 

このミニアルバムは、10月14日にキックオフされる2人の初のフルUSヘッドラインツアーに先駆けてリリースされました。『re:turn』 EPはいかでチェック出来ます。bandcampでの作品の購入はこちらより。


 

 

 

 

 

 11月4日にコロンビアレコードからリリースされる新作アルバム「Palomino」に先駆けて、First Aid Kitが最新シングル「Turning Onto You」を公開しました。


"『Palomino』からのシングル「Turning Onto You」が発売されました!" とデュオは語っている。"

 

「これは甘いラブソングだよ。この曲をレコーディングした時、昔のカントリーソウルのようなサウンドを実現したかった。Goran KajfêsとPer Johanssonの素晴らしいブラスセクション、Moussa Faderaのゆったりとしたグルーヴ、そして、Daniel Bengtsonのジョージ・ハリスン風のキラーギターと、まさにチームワークで完成したんだ。気に入ってくれるといいんだけど」


 


米国のシンガーソングライター、Alex Gが昨夜のThe Late Show with Stephen Colbertにゲストとして招かれ、自身の曲「Miracles」を披露しました。ライブパフォーマンスの模様は下記でご覧いただけます。

 

「Miracles」は、Alex Gの9枚目のスタジオ・アルバム『God Save the Animals』に先行シングル「Runner」、「Blessing」、「Cross the Sea」とともに収録されいる。この最新作はDominoから先週リリースされた。アルバムは先週の金曜日にDominoからリリースされ、7月にはAlex GがThe Tonight Showに "Runner "を持ち込んでテレビデビューを果たしています。


「Miracles」

 

©Danniel Sannwald


M.I.A.が、近日発売予定のアルバム「MATA」から新たなシングルをリリースしました。この曲は「Beep」と呼ばれ、前作「Popular」、「The One」のフォローアップとなる。M.I.A.はまた、アルバムのカバー・アートワークも公開しています。以下で「Beep」とともにチェックしてみて下さい。


 

 

MATA Artwork





 


WMEは、英国の作曲家マックス・リヒターと全面的に契約を締結した。リヒターはこれまで、ソロアルバムや映画音楽など多岐にわたる活躍をしてきたが、映画やテレビの作曲分野でのみWMEに所属していた。


リヒターは、史上最もストリーミングされた作曲家であり、キャリアのストリーミングは30億を超えます。彼の音楽は、バレエ、劇場公演、コンサートホールでのパフォーマンス、ファッションショーのほか、映画、テレビシリーズ、アートインスタレーションなどでも使用されています。


マルチプラチナセラーのスタジオアルバム『Sleep』(2015年)は、万里の長城などの場所での宿泊ライブ、ドキュメンタリー、SLEEPアプリなどで世界的に注目を集め続けている。


リヒターは次のように述べています。"WMEのルーシーと彼女の素晴らしいチームと一緒に、私の音楽を世界中の新しいオーディエンスに届け続けることに興奮しています"


Studio Richter Mahrのマネージングディレクターであり、RichterのマネージャーであるDanielle Wadeは、次のように続けます。「今年初めにStudio Richter Mahrを立ち上げたので、これはWMEとの既存の関係を深めるための完璧な機会だと感じています。アーティストとしても作曲家としても、マックスは常に境界と期待を破り続けています。ですから、私たちがこの新しい章に入り、将来に向けて持っている野心的な計画を実行することは、大きな興奮とともにあります」