Sara Noelle

 

ロサンゼルスのアーティスト、Sara Noelle(サラ・ノエル)が、1月27日に発売される次作アルバム『Do I Have to Feel Everything』から、最新シングル「Slip Away」を公開しました。この曲は先行シングルとともに新作アルバムに収録される。下記より御覧下さい。

 

「この曲は、冬のニューメキシコで、広大な空と雪に照らされた光を眺めることができる窓の横で書かれました」と、サラ・ノエルは声明の中で「Slip Away」について述べています。"これはラブソングかもしれないし、そうでないかもしれない、聴き方次第ね"。

 

 彼女の3枚目のフルアルバム『Do I Have to Feel Everything』は1月27日に発売される。アンビエントにインスパイアされたこのLPは、「Blooming Yucca」などのトラックを含む12曲が霞んだ地平線に向かって風を切るように進み、移り変わる心を万華鏡のように映し出している。このアルバムは、2020年のLP『Cover the Blue』、デビュー作『Morning Moon』に続く作品です。



ノエルはまた、文芸誌「Lyrics as Poetry」の編集にも携わっており、11月に28人のアーティストと20人のライター/ジャーナリストによる第4刷が発行された。


Noelleの最新アルバムは1月27日に到着する予定。ダン・ダジンスキーがプロデュースしたこの作品は、2020年の『Cover the Blue』と2016年のデビュー作『Morning Moon』に続く作品となる。

 

 

「Blooming Yucca」

 

 



 「Color of Light on the Water」

 

  

 

「Slip Away」

 

 


 

 

Belle & Sebastian
  

 

スコットランド/グラスゴーのロックバンド、Belle & Sebastian(ベル・アンド・セバスチャンが、サプライズ・アルバム『Late Developers』を1月12日にリリースすると発表しました。また、先行シングル「I Don't Know  What You See In Me」がMVと合わせて公開されていますので、下記よりご覧下さい。


昨年の『A Bit of Previous』と同じセッションで録音された『Late Developers』は、新曲とCamera ObscuraのTracyanne Campbellをフィーチャーした「1994-era pre-Belle and Sebastian」の曲を収録。既にスコットランドのバンドの忠実なファンの中には初期盤を受け取った方もいるとか。


リード・シングル「I Don't Know What You See In Me」は、Belle and Sebastianの曲としては初めて、グラスゴー出身のポップ・コンポーザーWuh Oh(本名:Peter Ferguson)を共同作曲者に迎えて制作されました。ベル・アンド・セバスチャンのフロントマン、スチュアート・マードックが語っています。


この曲のミックスを聴きながら、去年の夏、自転車でスコットランドを横断していたんだ。この曲は、僕らの友人であるピート'Wuh Oh' Fergusonが僕らのために作曲し、プロデュースしてくれたんだ。聴いているうちに、この曲を初めて歌わせてもらえるなんてラッキーだと思った。


この曲を初めて歌ったのは自分でよかったと思った。そして、金と緑の野原を進みながら、ベル・アンド・セバスチャンであることを忘れて、どこかのラジオ局の最新のヒット曲であるかのように装うことができた。音楽はすべて逃避である。そして、この思いがけない曲で、私たちはいつもより少し遠くへ逃避することができたのかもしれない。本当にありがとう、ピート!



「I Don't Know  What You See In Me」




Belle And Sebastian 『Last Developers』



   
Label: Matador

Release Date: 2023年1月12日


Tracklist:

1. Juliet Naked
2. Give A Little Time
3. When We Were Very Young
4. Will I Tell You A Secret?
5. So In The Moment
6. The Evening Star
7. When You’re Not With Me
8. I Don’t Know What You See In Me
9. Do You Follow?
10. When The Cynics Stare Back From The Wall
11. Late Developers

 

Public Image Ltd.
 

パブリック・イメージ・リミテッドは、2023年のユーロビジョンにアイルランド代表として出場することを発表しました。 


元セックス・ピストルのジョン・ライドンとル・エドモンズ、スコット・ファース、ブルース・スミスからなるポストパンク・レジェンドは、第67回ユーロビジョン・ソング・コンテスト出場のため、未発表曲Hawaiiを提出する予定です。


また、この曲は、本日デジタルプラットフォームで公開されるとともに、来月2月3日午後9時30分からアイルランドのThe Late Late Showでライブ演奏される予定です。


この曲の意味について、ジョン・ライドンは次のように説明しています。「この曲は、人生の旅路において、最も大切な人と共に辛い時を過ごす全ての人に捧げます。また、最終的には愛がすべてを克服するという希望のメッセージでもある」


 



Bucks Music Groupは、ニュージーランド生まれのアーティストでソングライターのMolly Paytonと、イギリス、アイルランド、ヨーロッパにおけるライセンスに関する独占契約の締結を発表しました。


モリー・ペイトンのデビューEP『Mess』は2020年4月にリリースされた。このアーティストは、レナード・コーエンやジョニ・ミッチェルから影響を受けている。続いて、2020年10月にセカンドEP『Porcupine』がリリースされた。Oli Barton-Woodと共に録音されたこの作品は、スウェーデンで結成され、ロンドンを拠点とするインディー・グループ、Francobolloの協力を得ている。


2021年、デビュー・ミニ・アルバム『Slack』をBug Recordsよりリリース。彼女は今年9月にBeabadoobeeとツアーを行い、12月にはオーストラリアで3回のライブを行い、Palaceをサポートした。1月7日にニュージーランドのThe Coro Classic Festivalに出演し、4月後半にはロンドンとブリストルでUK公演を行う。


モリー・ペイトンは、世界のその他の地域ではマッシュルーム・ミュージック・パブリッシングと契約しています。Bucks Music GroupとMushroom Music Publishingは長年の関係にあり、それぞれの本国では互いのカタログを代理しています。


Buck Music GroupのディレクターA&RであるSarah Liversedge Platzは次のように述べています。「私たちは、イギリス、アイルランド、ヨーロッパでMollyの代理人を務めることができ、本当に嬉しく思っています。彼女はエキサイティングな才能の持ち主で、素晴らしいミュージシャンであり、たくさんのことを語ることができます。Mollyのキャリアを促進するために、マッシュルーム・ミュージック・パブリッシングと密接に協力できることは、二重の喜びです。Mushroomは、独立系で非常に積極的かつクリエイティブなファミリービジネスとして、我々と同じアプローチと倫理観を持っています」


Mushroom Music PublishingのA&Rとクリエイティブの責任者であるErol Yurdagulは、次のように述べています。「Molly PaytonをMushroom Musicファミリーに迎えることができ、とても嬉しく思っています。Mollyは非常に才能のあるソングライターで、その誠実で魅惑的なストーリーテリングは、私たちをすぐに魅了しました。オーストラレーシアにルーツを持ち、国際的なキャリアを急成長させているモリーは、バックスとのパートナーシップをさらに強化するために最適なアーティストでした。両チームは、モリーの音楽に対する情熱と、私たちを駆り立てる独立した創造的精神を共有しているのです。


さらに、モリー・ペイトンは次のように述べています。「MushroomとBucksのような情熱的で協力的な2社と仕事ができることをとてもうれしく思っています。今はイギリスを拠点にしていますが、ニュージーランドとオーストラリアは私にとって常に故郷であり、今後どこにいてもサポートが受けられるというのは素晴らしいことです "とコメントしています」


Spoon

 

テキサス/オースティンのロックバンド、Spoonは、デヴィッド・ボウイの最後のアルバム『ブラック・スター』のエンディング曲「I Can't Give Everything Away」のカヴァーを公開し、この偉大なロックシンガーの誕生75周年を祝福している。ストリーミング視聴はこちらからどうぞ。


今回のカバーソングについて、スプーンのブリット・ダニエルは声明を通じて述べている。「”I Can't Give Everything Away”」は、キーボーディストのアレックス・フィシェルと私が2016年にメキシコ・シティでのアコースティックとピアノのライヴのために覚えて以来、ずっと演奏し続けている曲なんだ。とにかく素晴らしい曲で、ボウイの最後のアルバム、そして最後の曲として相応しい。このカバー・バージョンは、2021年12月にライヴでレコーディングを行った」


このカバーソングは、1月8日のボウイの75歳の誕生日を記念するAmazon Musicの1ヶ月間の[RE]DISCOVERキャンペーンの一環として公開された。デヴィッド・ボウイはこの最後のアルバムを2016年1月8日にリリースした後、69歳の誕生日の2日後、1月10日に死去している。また、昨年、Spoonはオリジナル・アルバム『Lucifer On The Sofa」をMatadorからリリースしている。


Keith Jarret  『Dramaten Theater,Stockholm Sweden September 1972』

 

 

 

 

 Label : Lantower Records

 Release Date: 2023年1月2日

 

 

Review


 米国のジャズ・ピアニストの至宝、キース・ジャレットは、間違いなく、ビル・エヴァンスとともにジャズ史に残るべきピアニストのひとりである。

 

 若い時代、ジャレットはマイルス・デイヴィスのバンドにも所属し、ECMと契約を結び、ジャズとクラシックの音楽を架橋させる独創的な演奏法を確立した。その後、90年代になると、難病の慢性疲労症候群に苦しんだけれども、最愛の妻の献身的な介抱もあってか、劇的な復活を遂げ、『The Melody At Night,With You」(ECM 1999)という傑作を作りあげた。ピアニストの過渡期を象徴するピアノ・ソロ作品には、その時、付きっきりで介抱してくれた最愛の妻に対する愛情を込めた「I Love You, Porgy」、アメリカの民謡「Sherenandoah」のピアノ・アレンジが収録されている。2000年代に入ってからも精力的にライブ・コンサートをこなしていたが、数年前に、ジャーレットは脳の病を患い、近年は神経による麻痺のため、新たに活動を行うことが困難になっている。そして、残念ながら、コンサート開催も現時点ではのぞみ薄で、昨年発売されたフランスでのライブを収録した『Bordeaux Concert(Live)』もまた、そういった往年のファンとしての心残りや寂しさを補足するようなリリースとなっている。

 

 ジャレットの傑作は、そのキャリアが長いだけにあまりにも多く、ライブ盤、スタジオ盤ともにファンの数だけ名盤が存在する。ライブの傑作として名高い『ケルン・コンサート」は、もはや彼の決定盤ともいえようが、その他、『At The Deer Head Inn』がニューオーリンズ・ジャズのゴージャスな雰囲気に充ちており、異色の作品と言えるかもしれないが、彼の最高のライブ・アルバムであると考えている。また、ECMの”NEW SERIES”のクラシック音楽の再リリースの動向との兼ね合いもあってか、これまで、ジャレットは、バッハ、モーツァルト、ショスターコーヴィッチといったクラシックの大家の作品にも取り組んでいる。クラシックの演奏家として見ると、例えば、ロバート・ヒルのゴールドベルク、オーストリアの巨匠のアルフレッド・ブレンデル、その弟子に当たるティル・フェルナーの傑作に比べると多少物足りなさもあるけれど、少なくとも、ジャレットはジャンルレスやクロスオーバーに果敢に挑んだピアニストには違いない。彼は、どのような時代にあっても孤高の演奏家として活躍したのである。

 

 今回、リリースされた70年代でのスウェーデンのフル・コンサートを収録した『Dramaten Theater,Stockholm Sweden September 1972』は、今作のブートレグ盤の他にも別のレーベルからリリースがある。私はその存在をこれまで知らなかったが、どうやらファンの間では名盤に数えられる作品のようで、これは、キース・ジャレットがECMに移籍した当初に録音された音源である。もちろん、ブートレグであるため、音質は平均的で、お世辞にも聞きやすいとは言えない。ノイズが至る箇所に走り、音割れしている部分もある。だが、この演奏家の最も乗りに乗った時期に録音された名演であることに変わりなく、キース・ジャレットのピアノ演奏に合わせて聴こえるグレン・グールドのような唸りと、演奏時の鮮明な息吹を感じとることが出来る。

 

 また、本作は、40分以上に及ぶストックホルム・コンサートは、ジャレットの演奏法の醍醐味である即興を収録した音源となっている。意外に知られていないことではあるが、最後の曲では、ジャレット自ら、フルートの演奏を行っている。そして、素直に解釈すると、本作の聞き所は、ジャズ・ピアノの即興演奏における自由性にあることは間違いないが、着目すべき点はそれだけにとどまらない。すでに、この70年代から、ジャレットは、バッハの「平均律クレヴィーア」の演奏法を、どのようにジャズの中に組み入れるのか、実際の演奏を通じて模索していったように感じられる。音階の運びは、カウンターポイントに焦点が絞られており、ときに情熱性を感じさせる反面、グレン・グールドの演奏のように淡々としている。ただ、これらの実験的な試みの合間には、このジャズ・ピアニストらしいエモーションが演奏の節々に通い始める。これらの”ギャップ”というべきか、感情の入れどころのメリハリに心打たれるものがある。

 

 それらは、高い演奏技術に裏打ちされた心沸き立つような楽しげなリズムに合わせて、旋律が滑らかに、面白いようにするすると紡がれていく。さらに、二曲目、三曲目と進むにしたがって、演奏を通じて、キース・ジャレットが即興演奏を子供のように心から楽しんでいる様子が伝わってくるようになる。公演の開始直後こそ、手探りで即興演奏を展開させていく感のあるジャレットではあるが、四曲目から五曲目の近辺で、がらりと雰囲気が一変し、ほとんど神がかった雰囲気に満ち溢れてくる。それは目がハッと覚めるような覇気が充溢しているのである。

 

 コンサートの初めの楽しげなジャズのアプローチとは対象的に、中盤の四曲目の演奏では、現代音楽を意識したアヴァンギャルドな演奏に取り組んでいる、これは、60年代に台頭したミニマル・ミュージックの影響を顕著に感じさせるものであり、フランスの印象派の作曲家のような色彩的な和音を交えた演奏を一連の流れの中で展開させ、その後、古典ジャズの演奏に立ち返っていく様子は、一聴に値する。更に、続く、五曲目の即興では、ラグタイムやニューオーリンズの古典的なジャズに回帰し、それを現代的に再解釈した演奏を繰り広げている。続く、六曲目では、ジャレットらしい伸びやかで洗練されたピアノ・ソロを楽しむことが出来る。

 

 そして、先にも述べたように、最後のアンコール曲では、フルートのソロ演奏に挑戦している。これもまた、このアーティストの遊び心を象徴する貴重な瞬間を捉えた録音である。楽曲的には、民族音楽の側面にくわえて、その当時、前衛音楽として登場したニュー・エイジ系の思想や音楽を、時代に先んじてジャズの領域に取り入れようという精神が何となく窺えるのである。


 この70年代前後には、様々な新しい音楽が出てきた。そういった時代の気風に対して、鋭い感覚を持つキース・ジャレットが無頓着であるはずがなく、それらの新鮮な感性を取り入れ、実際に演奏を通じて手探りで試していったのだ。いわば、彼の弛まぬチャレンジの過程がこのストックホルム・コンサートには記されている。また、後に、ジャズ・シーンの中でも存在感を持つに至るニュー・ジャズの萌芽もこの伝説のコンサートには見いだされるような気がする。

 

 


 

Billie Eilish

 

2023年の年明けからわずか2日後、21歳のポップ・スターは、火曜日(1月3日)に、Ben Foldsのメランコリックな2006年のトラック「Still」をカバーし、クリスマス・ツリーの前でピアノを伴奏にし、自ら撮影した親密なビデオを公開しました。ちなみに言えば、もちろんこれは公式なリリースではありません。


きらめくツリーの光に照らされ、影に覆われ、カジュアルなTシャツを着たエイリッシュの姿がかろうじて確認できるはずです。キーボードでフォールズのピアノを再現した彼女は、最初のヴァースとコーラスを優しく歌い上げ、トレード・マークの繊細な走りをいくつかのセリフに加えます。


また、「Happier Than Ever」の歌手は、映像の上に白文字でベン・フォールズの歌詞を書き込んだ。"私はすべての答えを持っているという印象を与えなければならない/あなたは私が簡単に解けてしまうのを見てとてもがっかりした/それは変化でしかない"。Eilishはこのビデオに、"You Don't Know Me "のシンガーソングライターの姓である "folds "とシンプルにキャプションをつけている。


このバラード曲は、2006年に公開されたドリーム・ワークスが配給するアニメ映画『Over The Hedge』のサウンド・トラックに収録されている。ベン・フォールズは "Still "に加え、オリジナル曲 "Heist "と "Family of Me "を提供した。そして、同年末に発売された自身のコンピレーション・アルバム『Supersunnyspeedgraphic』に、この曲のヴァージョンを収録している。


ビリー・エイリッシュは、12月にキア・フォーラムでのコンサートを終え、21歳の誕生日にザ・ネイバーフッドのジェシー・ラザフォード、ボーイフレンド、ジャスティン&ヘイリー・ビーバーとパーティを開いている。


@billieeilish

folds

♬ original sound - BILLIE EILISH

 


イギリスの大手郵便企業、ロイヤル・メールは1月5日、ヘヴィ・メタルの伝説、アイアン・メイデンのレガシーを称える12枚の新しい特別切手の販売を発表し、商品サンプルの画像を公開しました。


今回の販売のメインとなる切手セットは、アイアン・メイデンのライブ・パフォーマンスを称え、1980年代から2018年までの世界各地でのツアーから、海外と国内での写真を厳選して収録しています。

 


さらに4枚の切手は、バンドのマスコットキャラクターであるエディに敬意を表し、彼自身のミニチュア・シートが付属する。切手には、最近のアルバム『Senjutsu』からサムライ戦士に扮したエディを含む、4つのクラシックなエディのアートワークが描かれている。2021年にリリースされたメイデンの最新スタジオLPは、44,473枚(うちフィジカル盤39,032枚)の初週売上で幕を開けました。


ロイヤル・メールは、切手発行にあたり、バンド・メンバーおよびファントム・ミュージック・マネジメント・リミテッドと緊密に協力した。


アイアン・メイデンの創設メンバーで、ベーシストのスティーブ・ハリスは、この新しい切手について、次のように語っています。「私たちは、皆、良い意味で驚かされました。- この記念プロジェクトについて最初に聞いたときは、良い意味で驚かされましたし、切手を初めて見たときは、言葉を失いました。メイデンのエッセンスとエネルギーが凝縮された素晴らしい作品に仕上がっていると思います。ロイヤル・メールがバンドの遺産をこのように称えることを選んでくれたことを私たちはとても誇りに思うし、私たちのファンも同じように感じてくれると思う」


さらに、アイアン・メイデンのマネージャーであるロッド・スモールウッドは、次のように述べています。「40年以上にわたって他の誰のルールにも従わなかったバンドとして、彼らの母国でこのように表彰されることは非常に喜ばしいことですね。私たちは、この6人のバンドメンバーが、その音楽と伝説的なショーによって、毎年ますます多くのファンを魅了していることを示すことができることを誇りに思っています。この切手は、まさにそれをうまく表現していると思います。エディが名誉を受けたことも素晴らしい。安らかに眠っているであろう女王陛下がこれを見て、その象徴的なシルエットを貸してくれたと思うと信じられません」


 

この切手販売に際する業務提携は、The Trooperのビール、Hellcatのラガー、ビデオ・ゲーム、コミックシリーズを含むメイデンの急成長する商品とライセンス帝国における最新の事業です。

 

さらに、イギリスの郵便企業、ロイヤル・メールの対外広報・政策担当ディレクターであるDavid Gold氏(デイヴィッド・ゴールド)は、次のように公式コメントを述べています。「ロック音楽の歴史の中で、正真正銘のロック・レジェンドと呼べるバンドはほとんどありませんが、しかし、アイアン・メイデンは、まさにそれ以上の存在です。世界中のあらゆる年齢層の熱狂的なファンと共に、彼らはロック音楽のサウンドを変えただけでなく、そのルックスも変えてきました。私たちは、彼らのファンがこれらの切手を愛してくれることを期待しています」


この特別の切手は、1月5日より、www.royalmail.com/ironmaidenにて予約受付を開始しています。切手は、2023年1月12日から一般販売され、12枚すべてが入ったプレゼンテーション・パックの販売価格は17.70ポンドです。


 

We Are Scientists ©Christian Thomason

 

ニューヨークのインディーロックバンド、We Are Scentistsは、1月22日に8枚目のフルアルバム『Lobes』をリリースしますが、4枚目となる最終シングル 「Settled Accounts」が公開されました。


We Are ScientistのフロントマンのKeith Murray(キース・マレー)はこの曲について、「私がもっと若くて図々しい男だった頃、私は自分の信念に信じられないほど固執していた」と説明している。

 

「好きなものはすべて『楽しい』だけでなく『断然良い』もので、一緒にいる人は『楽しい人』だけでなく、『最高の仲間』、購読している媒体から得られる思想は、『興味深い』だけでなく、『根本的に正しい』もののはずだった。でも、最近は、何事にも確信が持てなくなっている。誤解を恐れずに言うなら、僕は今でも、ある特定の音楽ジャンル(カントリーポップ)は本質的にダサいとか、『ベースケトル』は、1990年代の最も重要な映画的貢献だとか強気で主張したりするのだけれど、客観的に見て、これを絶対的に正しいとは思っていないんだ」


「生きれば生きるほど、経験すればするほど、そして、毎日たくさんの人に美辞麗句に塗れるほどに、自分が何も知らないことに気づかされる。何もかも! 厳密な知性化と思っていたことは、結局、どこにも行き着かなかった。もはや降参し、このままで行こうと思うこともある。とにかく、物事が丸く収まりつつある。昔の自分なら、ファンクこそ、真の音楽のジャンルと主張したはずだ。そして今、ここに、We Are Scientistsの最もファンキーな曲が誕生したんだ!」


Soccer 96

 

Blue Note Recordsは、ロンドンの活気ある"Total Refreshment Centre"のコミュニティに所属する幅広いジャンルのアーティストをフィーチャーした新しいコレクション、『Transmissions from Total Refreshment Centre』を2月17日に発売すると発表しました。

 

このコンピレーションには、Byron Wallen, Jake Long, Matters Unknown, Zeitgeist Freedom Energy Exchange, Neue Grafik, Resavoirといったグループが参加しています。また、Soccer96が、MCのKieron Bootheをフィーチャーした「Visions」が最初の先行シングルとしてリリースされた。

 

 

Soccer 96 「Visions」

 

 


TRC(Transmissions from Total Refreshment Centre)は、Lex Blondel(レックス・ブロンデル)が設立した音楽スタジオであり、ロンドンのジャズ・シーンの重要拠点となっています。このTRCを取り巻くグループは、大陸や世代を超えてつながり、豊かな人間関係を生み出しています。  


さらに、このコレクションは、ニュースクール・ジャズ、ヒップホップ、ダブ、ソウル、ファンク、ドリルといった多彩なジャンルで構成されており、キングスランド・ロードを走る車から聞こえてくる音や、玄関から煙のように出てくる音など、様々なサウンドを聴くことができます。ロンドン、シカゴ、メルボルンのトッププレイヤーたちが、新しいコラボレーション、新しいやり方、新しい曲を探し求め、常に、「私たちは皆、お互いを必要としている」という真理に立ち戻っている。ブルーノートのこれまでのレーベル・カラーとはひと味異なる作品となっています。



Blue Note 『Transmissions From Total Refreshment Centre』

 




Label: Blue Note

Release: 2023年2月17日
 


Tracklist:

1. Soccer96 “Visions” featuring Kieron Boothe
2. Byron Wallen “Closed Circle”
3. Jake Long “Crescent (City Swamp Dub)”
4. Matters Unknown “Eloquence” featuring Miryam Solomon 
5. Zeitgeist Freedom Energy Exchange “Isa” featuring Noah Slee 
6. Neue Grafik “Black” featuring Brother Portrait
7. Resavoir “Plight”

 

Into It. Over It.

シカゴのエモ・リバイバルの筆頭格、Into It. Over It.は10月にTor Johnson Recordsのスプリット7″のサブスクリプション・シリーズの一環として、Tyler Daniel BeanとのスプリットEPをヴァイナルでリリースしています。

 

さらに、今回、1月6日にデジタルストリーミングでこのスピリットが公開されています。バンドは、プレスリリースを通じて次のようなメッセージを送っています。

 

Tyler Daniel Beanとのスプリットのうち、僕らの方をデジタル・ダウンロードでようやくリリースすることができて嬉しく思う。これは元々Tor Johnson RecordsからTJの20周年記念スプリット7インチの定期購入のためにタイラーとのスプリット7インチとして限定リリースされたものなんだ。依頼を受けたことを光栄に思っているよ。

「My Goddamn Subconscious」はオリジナル曲で、現在のIOIの4人編成で初めてレコーディングされた曲で、私のお気に入りの1つなんだ。「Heather Lane」はTyler Daniel Beanのカバーで、個人的に彼の曲の中で一番好きですね。ぜひ、楽しんで!!


 

Modest Mouse

Modest Mouseは、先月末に創設メンバーでドラマーのジェレマイア・グリーンが癌で死去してから最初のライヴを行うことを発表しました。現時点では2023年3月30日のメキシコシティでの公演も予定されています。

 

同グループは、マサチューセッツ州クインシーの”Veterans Memorial Stadium”で8月19日から20日にかけて開催される”In Between Days Festivalのヘッドライナーに抜擢された。


「モデスト・マウスのマネジメントは、In Between Daysに出演することを約束していると我々に連絡してきました」と、フェスティバルの主催者は述べています。

 

「バンドへの敬意を表し、人員や詳細に関するその他のメッセージや声明は、後日バンド自身から発信されることになります。In Between Daysは、Jeremiah Green(ジェレマイア・グリーン)を追悼して”Dana-Farber Cancer Institute”に寄付を行いました」


In Between Days Festivalには、その他、Lord Huron、Metric、Trampled by Turtles、リユニオンしたSunny Day Real Estate、Blitzen Trapper、Cautious Clay、Illiterate Lightの公演も予定されている。


また、Weakened Friends、shallow pools、Kat Wright、Dwight & Nicole、Paper Tigers、Dutch Tulips、Carissa Johnson、Mint Green、Gypsy Moths、Sweet Petuniaなど、ニュー・イングランド周辺地域のアーティストが多数出演します。

 

"In Betweenday Festival " -Flyer-


更に、これはサニー・デイ・リアル・エステートにとって、2023年に予定されている唯一の東海岸公演となり、ドラマーのウィリアム・ゴールドスミスが手を骨折したために昨年末から再調整された春の西海岸公演に続く出演となります。また、10月下旬に行われるCoheed and Cambriaのドミニカ共和国へのクルーズS.S. Neverenderに出演する予定です。


In Between Days Festivalでは、音楽以外にも、Little City Thrifty Vintage MarketとThe Good Trade Makers Marketの協力によるショッピング体験、Bit Bar Salemによるレトロゲームセンターが売りのイベントとなっています。チケットは公式ウェブサイトから発売中です。

 Weekly Recommendation

 

Cicada 『棲居在溪源之上 (Seeking the Sources of Stream)』 

 


  

Label: FLAU  

Genre: Post Classical/Modern Classical

Release Date: 2023年1月6日   


 



 

 

Featured Review

 


台湾/台北市の室内楽グループ、Cicada(シカーダ)は、2009年に結成され、翌年、デビューを果たしています。 当初、五人組の室内楽のバンドとして出発し、インスタントな活動を計画していたといいますが、結果的には10年以上活動を行っており、台湾国内ではメジャー・レーベルのアーティストに匹敵する人気を獲得しています。

 

現在のCicadaは、ピアノのJesy Chiang、アコースティック・ギターのHsieh Wei-Lun、チェロのYang Ting-Chen、バイオリンのHsu Kang-Kaiというラインアップとなっています。メンバーの多くは芸術大学で音楽を体系的に習得した本式の演奏者が多いそうです。

 

2013年にリリースされた『Costland』以来、Cicadaは、台湾という土地をテーマに取り上げ、本島を取り巻く海の想いや人々の温かな関係性を演奏に託した楽曲スタイルを確立し、実際の風景をもとにオーケストラレーションを制作している。


シカーダのメインメンバー、作曲者である、Jesy Chiangは、スキューバ・ダイビングと登山をライフワークとしており、『Coastland』では、台湾西岸部へ、さらに、その続編となる『Light Shining Through the Sea』で、台湾の東岸に足を運んで、海や山を始めとする風景の中から物語性を読み解き、その風景にまつわるイメージを音楽という形で捉え直しています。


台湾の穏やかな自然、また、それとは対象的な荘厳な自然までが室内楽という形で表現される。さらに、2017年の『White Forest』では、町に住む猫たちや林に棲まう鳥など、Cicadaの表現する世界観は作品ごとに広がりを増しています。


その後、2019年のアルバム『Hiking in The Mist』では、Jesy Chiangみずから山に赴いて、小川のせせらぎや木々の間を風が通り抜ける様子などをインスピレーションとし、室内楽として組み上げていきました。とりわけ、”北大武山”での夕日の落ちる瞬間、”奇來山”と呼ばれる山岳地帯の落日に当てられて黄金色に輝く草地に心を突き動かされたという。言わば、そういった実際の台湾の神秘的な風景を想起させる起伏に富んだオーケストラレーションがCicadaの最大の魅力です。

 

さらに追記として、2022年、Cicadaは、日本の文学者、平野啓一郎の『ある男』の映画版のサウンド・トラックも手掛けています。

 

 

Cicada
 

 

東京のレーベル、FLAUから1月6日に発売されたばかりの新作アルバム『Seeking the Sources of Streams』においても、アンサンブルの主宰者、作曲者、ピアノを演奏するJesy Chaingは、台湾の自然の中に育まれる神々しさを再訪し、それを室内楽という形式で捉えようとしています。

 

このアルバムについて、Jesy Chaingは次のようにバンドの公式ホームページを通じて説明しています。

 

「2年ほど前、私達、Chicadaは、前のアルバム『Hiking In The Mist』を完成させた。そして次は何をしようかと考えはじめた。やはり、山について書きたい。だが、前作とはちょっと違う観点を探してみたい。

 

迷ううちに、ずいぶんと長い時間が過ぎた。2020年10月、私は中央山脈の何段三と呼ばれるトレイルを10日かけて歩いた。登ったり降りたりが延々と続く長い山道を、毎日ゆうに10時間は歩き続けた。ついに中央山脈の心臓部にたどり着き、果てしなく広がる丹大源流域と呼ばれる谷地(やち)を目にした時の感動は筆舌に尽くしがたい。そして、そのとき、ふと悟ったのだ。ここが私達の次の作品のインスピレーションを与えてくれる場所なのだということを・・・」

 

 

Cicadaの音楽は、ピアノを基調とした、チェロ、バイオリン、ギターによる室内楽であり、映画のサウンドトラックのような趣があります。彼らは、坂本龍一、高木正勝の音楽に影響されていると公言していますが、実際のバンド・アンサンブルは、さらに言えば、久石譲の気品溢れる誠実なモダン・クラシカルや映画音楽にもなぞらえられるかもしれない。「源流を訪ねもとめて」と題された新作アルバムのオープニングを飾る「Departing In The Morning In The Rain」は、一連の物語の序章のような形で始まる。これは、『Hiking~』の流れを受け継いだ音楽性であり、親しみやすく穏やかな世界観を提示している。さらにピアノの演奏とギターの音色は、聞き手の心を落ち着かせ、そして、作品の持つ奥深い世界へ引き入れる力も兼ね備えています。

 

二曲目の「Birds-」からは、上記の楽器の他、オーボエ/フルートといった木管楽器が合奏に加わり、まさにジブリ・ファンが期待するような幻想的なサウンドスケープが展開される。演奏が始まる瞬間には、どのような音楽が出来上がるのか、演奏者の間で共有されているため、四人が紡ぎ出す音楽は、清流の中にある水のように自然かつ円滑に流れ、作品の持つ現実的な風景と神秘的なファンタジーの合間にある平らかな世界観が組み上げられていく。そして、前二曲の前奏曲の流れを継いで、三曲目の「On The Way to the Glacial Cirque」では、それらのストーリーが目に見えるような形で繰り広げられる。ピアノとギターに、チェロとバイオリンが加わり、4つの楽器により幅広い音域をカバーすることで、楽曲そのものに深みが加えられています。

 

特に、注目したいのは、ジブリの劇伴音楽を彷彿とさせる神秘性や幻想性はもちろん、チェロとバイオリンの微細なパッセージの絶妙な変化、クレッシェンド/デクレッシェンドの抑揚により、楽曲は情感が加わり、琴線に触れるような感慨がもたらされること。弦楽器の和音のハーモニーと併行する形で、楽曲の持つ世界感を押し広げているのがJesy Chiangの情感豊かなピアノの演奏であり、 そしてまた、Hsieh Wei-Luの繊細なアコースティック・ギターの演奏なのです。

 

アルバムの中に内包されている世界観は、どのように形容されるべきなのか。少なくとも、これらのオーケストラは現実的であるとともに幻想的でもある。台湾の山間部の神々しく神秘的な風景と同じように、時間とともに、その対象物の観察者しかわからないような、きわめて微細な形で、序盤の音楽は変化していきます。音楽として、急激な展開を避けることにより、その瞬間の真実性に重点が置かれていますが、それは生きているという感を与え、また、聞き手に大きく呼吸する空間性を与える。


続く、四曲目の「Foggy Rain」では、華やかな前曲の雰囲気とは打って変わって、それと別の側面を提示しており、ピアノと弦楽器を基調にした淑やかなポスト・クラシカルの領域に踏み入れる。上品な弦楽のトレモロを始めとする卓越した演奏力は言わずもがな、木琴(マリンバ)、鉄琴(グロッケンシュピール)の音色は、お伽話のような可愛らしい印象を楽曲に付加するにとどまらず、アイスランドのフォークトロニカの幻想的な空気感に溢れている。それはまた、山間の夕暮れの烟る靄の中に降り注ぐ小雨さながらに、繊細で甘美な興趣を持ち合わせている。これらの瑞々しい情緒は他の音楽では得難いものなのです。

 

続く、五曲目のタイトル・トラックは、このアルバムの中での大きなハイライトでもあり、山場ともいえ、11分以上にも及ぶ大作となっています。ここでは、坂本龍一、久石譲の系譜にある柔らかな表情を持った繊細なピアノ曲が展開されますが、室内楽のアンブルやギターのソロにより、中盤部に起伏のある展開が設けられています。その後、中盤での大きなダイナミクスの頂点を設けた後に訪れるピアノの静謐でありながら伸びやかな演奏は、彼らの創造性の高さを明確に象徴づけているように思えます。この曲は、Jesy Chaingが台湾の山間部を歩いた際の風景をありありと想起させ、聞き手は心地よい癒やしの空間に導かれていきますが、それは、果てしない神秘的な空間に直結しているかのよう。まさに、ここで、表題の『Seeking the Sources of Streams』に銘打たれている通り、Cicadaはアンサンブルの妙味を介して、台湾という土地の源流を訪ね求め、さらに、その核心にある「何か」を捉えようと試みているのかもしれません。

 

そして、今作の多くの山の中にあって、谷地のように窪んだ形で不意に訪れるのが、六曲目の「Encounter at the Puddle」となります。これは、前半部のテーマの提起を受け、その後に訪れる束の間の休息、または間奏曲のような位置づけとして楽しむことができるはずです。この曲もまた、前曲と同様、オリヴィエ・メシアン等の近代フランス和声を基調にした坂本龍一の繊細なピアノ曲を彷彿とさせ、とても細やかで、驚くほど切なげであり、なおかつ、儚いような響きに彩られている。とても短い曲ではありながら、このアルバムの中にあって強いアクセントをもたらす。なにかしら深い落ち着きと平らかさが、聞き手の心に共鳴するような佳曲となっています。

 

アルバムの後半部に差し掛かると、楽曲は、精細感を増し、物語性をよりいっそう強めていきます。聞き手は、神秘的な山間の最深部に足を踏み入れ、そして、きっと、その自然の中にある何がしかの神秘性を目の当たりにすることでしょう。「Raining On Tent」は、マリンバとチェロを主体に組み上げられた一曲であり、その後にバイオリンやピアノが最初のモチーフを変奏させていく。そして、それは確かに、山間部の天候の急な変化と同じように、上空を雲がたえず流れていく際の景色の表情が、時間とともに刻々と移ろう様子が音楽として克明に捉えられている。


さらに、それに続く、8曲目の「Remains of Ancient Tree」は、スペイン音楽、ジプシー音楽の影響をほのかに感じさせ、Hsieh Wei-Lunのアコースティック・ソロと称しても違和感がないような一曲となっている。ガット・ギターのミュート奏法を介して繰り広げられる華麗な演奏は、聴き応えがあるため、かなりの満足感を与えると思われますが、このギターの卓越した演奏を中心にし、ピアノやバイオリン、チェロのフレーズが、調和的に重なり合うことによって、曲そのものの物語性やドラマ性が強化されていきます。もちろん、それはまた、表題曲とまったく同じように、台湾の自然の源流の神秘性に接近しながら、自然の奥底にある神々しさに人間が触れる瞬間の大いなる感動とも称せるかもしれない。特に、クライマックスにかけてのチェロの豊潤な響きは、この音楽が途切れずに延々と続いてほしいと思わせるものがあるはずです。

 

これらの8つの神秘的な旅を終えて、最後の曲「Forest Trail to the Home Away Home」によって、物語は、ゆっくり、静かに幕引きを迎えます。この最後の曲は、アルバムのオープニングと呼応する形のささやかなピアノを中心とする弦楽アンサンブルとなっていますが、この段階に来て、聞き手はようやく神秘的な旅から名残惜しく離れていき、それぞれの住み慣れた家に帰っていく。しかし、実のところ、不思議なことに、Cicadaの最新作で織りなされる幻想的な感覚に触れる以前と以後に見えるものは、その意味が明らかに異なっていることに気がつくはずなのです。


 

92/100


 


Iggy Pop(Via Atlantic)

1月6日、デトロイトが生んだ強靭かつ偉大なロックスター、Iggy Popが最新アルバム『Every Loser』をAtlantic/Gold Tooth Recordsからリリースしました。(各種ストリーミングはこちら


イギー・ポップの通算19枚目のスタジオ・アルバムは、2022年のプロデューサー・オブ・ザ・イヤーに選ばれたアンドリュー・ワットが監督を務めた。その他、共同制作のミュージシャンとしては、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのチャド・スミス、ジェーンズ・アディクションのデイヴ・ナヴァロ、エリック・エイブリー、クリス・チェイニー、ガンズ・アンド・ローゼズのダフ・マッケイガン、そして、何と言っても、昨年急遽したフー・ファイターズのドラム、テイラー・ホーキンスも参加しているのに注目。さらに、ワット、トラヴィス・バーカー、パール・ジャムのストーン・ゴッサード、元、チリペッパーズのギタリストでパール・ジャムのツアーメンバーでもあるジョシュ・クリングホッファーもセットに参加しています。


一方、レーベルのトップであるアンドリュー・ワットは、イギー・ポップを「アイコン」と呼び、「光栄だ」「彼とレコードを作らせてくれるなんて信じられない」と喜びを分かち合っています。


本作『Every Loser』は、シングル「Frenzy」と「Strung Out Johnny」が先行リリースされており、ポップの2019年のソロ作品『Free』に続く作品となる。近年の作品の中でも、パンクの性格が最も強い作品で、75歳とは思えないエネルギッシュさに充ちており、ハードコア・パンクやシンセ・ポップに挑戦している曲も収録されています。ポップは、年老いても丸くならず、今もなお尖り続ける。改めて、偉大なロックスターのチャレンジ精神に大きな称賛を送りたい。 

 

 

Lead Cut -「New Atlantis」 

 

 

2022年初めに、イギー・ポップは、レナード・コーエンの「You Want It Darker」のカバーを発表し、最近では密かに、かつてAC/DCへの参加を求められたことがあることを明かしている。

 

Wet Leg

Wet Leg(ウェット・レッグ)が、ニュージーランドのサイケ・ロックバンド、Unknown Mortal Orchestra(アンノウン・モータル・オーケストラ)による同曲の新たなリミックスを公開しました。いかにもUMOらしいサイケデリックな雰囲気を醸し出すダンサンブルなトラックです。

 

このリミックスは、原曲と併録された2曲入りのシングルとして発売中です。(各種ストリーミングはこちらからどうぞ)

 

「Chaise Longue」は、Wet Legのデビュー・シングルで、2021年6月にリリース後すぐさま話題沸騰となった。2022年のマーキュリー賞にノミネートされたデュオのセルフタイトル『Wet Leg』に収録されています。


今回のリミックスは、昨年9月に発表されたAshnikkoのカバー「Daisy」以来のWet Legの新作。Unknown Mortal Orchestraは、クリスマス恒例のインスト曲「SB-10」を昨年末に発表しています。

 

 

Wet Leg(Unknown Mortal Orchestra Remix) 

 

 

Black Belt Eagle Scout ©︎ Nate Emuel


Black Belt Eagle Scout(シンガー・ソングライター/ギタリスト、Katherine Paul)が、2023年2月10日にSaddle Creekよりニュー・アルバム『The Land, The Water, The Sky』をリリースします。

 

今回、彼女は、3枚目のシングル「Nobody」をミュージック・ビデオで公開しました。このビデオは、Evan Benally Atwoodが撮影と編集を担当しています。ビデオは以下からご覧いただけます。


キャサリン・ポールはプレスリリースを通じて、「Nobody」について次のように語っています。

 

「実は、私が子供の頃、テレビやラジオで見ることのできるネイティブ・アメリカンのロールモデルがあまり見当たりませんでした。そして、今、自分の小さなコミュニティの中で、長老たちやコミュニティのリーダーたちからインスピレーションを受けるようなロールモデルを見つけることができた」

 

「近年、音楽やテレビにおけるネイティブの表現が徐々に増えてきている中、私はしばしば、音楽における表現の中で自分はどのような立ち位置にいるのか、どのように見られたいのか、と自問自答することがある。この曲は、音楽における自分自身の表現との関係について歌っています」

 

ビデオについても、彼女はこう付け加えます。「私たちは、先住民族の家族が持つ愛と、私たちを結びつける笑いを見ています。親族の意味をとらえたエヴァンの仕事は、信じられないほどだった」


2020年、キャサリン・ポールは、COVID-19のパンデミック時にポートランドから彼女の先祖代々の土地に戻った。"The Land, The Water, The Sky "は、故郷に戻る旅と、それがもたらした困難と幸福を記録し、振り返るために制作しました」と、彼女はプレスリリースで述べている。

 

 

「Nobody」