彼女の3枚目のフルアルバム『Do I Have to Feel Everything』は1月27日に発売される。アンビエントにインスパイアされたこのLPは、「Blooming Yucca」などのトラックを含む12曲が霞んだ地平線に向かって風を切るように進み、移り変わる心を万華鏡のように映し出している。このアルバムは、2020年のLP『Cover the Blue』、デビュー作『Morning Moon』に続く作品です。
ノエルはまた、文芸誌「Lyrics as Poetry」の編集にも携わっており、11月に28人のアーティストと20人のライター/ジャーナリストによる第4刷が発行された。
Noelleの最新アルバムは1月27日に到着する予定。ダン・ダジンスキーがプロデュースしたこの作品は、2020年の『Cover the Blue』と2016年のデビュー作『Morning Moon』に続く作品となる。
「Blooming Yucca」
「Color of Light on the Water」
「Slip Away」
Belle & Sebastian
スコットランド/グラスゴーのロックバンド、Belle & Sebastian(ベル・アンド・セバスチャンが、サプライズ・アルバム『Late Developers』を1月12日にリリースすると発表しました。また、先行シングル「I Don't Know What You See In Me」がMVと合わせて公開されていますので、下記よりご覧下さい。
昨年の『A Bit of Previous』と同じセッションで録音された『Late Developers』は、新曲とCamera ObscuraのTracyanne Campbellをフィーチャーした「1994-era pre-Belle and Sebastian」の曲を収録。既にスコットランドのバンドの忠実なファンの中には初期盤を受け取った方もいるとか。
リード・シングル「I Don't Know What You See In Me」は、Belle and Sebastianの曲としては初めて、グラスゴー出身のポップ・コンポーザーWuh Oh(本名:Peter Ferguson)を共同作曲者に迎えて制作されました。ベル・アンド・セバスチャンのフロントマン、スチュアート・マードックが語っています。
1. Juliet Naked 2. Give A Little Time 3. When We Were Very Young 4. Will I Tell You A Secret? 5. So In The Moment 6. The Evening Star 7. When You’re Not With Me 8. I Don’t Know What You See In Me 9. Do You Follow? 10. When The Cynics Stare Back From The Wall 11. Late Developers
モリー・ペイトンは、世界のその他の地域ではマッシュルーム・ミュージック・パブリッシングと契約しています。Bucks Music GroupとMushroom Music Publishingは長年の関係にあり、それぞれの本国では互いのカタログを代理しています。
Buck Music GroupのディレクターA&RであるSarah Liversedge Platzは次のように述べています。「私たちは、イギリス、アイルランド、ヨーロッパでMollyの代理人を務めることができ、本当に嬉しく思っています。彼女はエキサイティングな才能の持ち主で、素晴らしいミュージシャンであり、たくさんのことを語ることができます。Mollyのキャリアを促進するために、マッシュルーム・ミュージック・パブリッシングと密接に協力できることは、二重の喜びです。Mushroomは、独立系で非常に積極的かつクリエイティブなファミリービジネスとして、我々と同じアプローチと倫理観を持っています」
Mushroom Music PublishingのA&Rとクリエイティブの責任者であるErol Yurdagulは、次のように述べています。「Molly PaytonをMushroom Musicファミリーに迎えることができ、とても嬉しく思っています。Mollyは非常に才能のあるソングライターで、その誠実で魅惑的なストーリーテリングは、私たちをすぐに魅了しました。オーストラレーシアにルーツを持ち、国際的なキャリアを急成長させているモリーは、バックスとのパートナーシップをさらに強化するために最適なアーティストでした。両チームは、モリーの音楽に対する情熱と、私たちを駆り立てる独立した創造的精神を共有しているのです。
テキサス/オースティンのロックバンド、Spoonは、デヴィッド・ボウイの最後のアルバム『ブラック・スター』のエンディング曲「I Can't Give Everything Away」のカヴァーを公開し、この偉大なロックシンガーの誕生75周年を祝福している。ストリーミング視聴はこちらからどうぞ。
今回のカバーソングについて、スプーンのブリット・ダニエルは声明を通じて述べている。「”I Can't Give Everything Away”」は、キーボーディストのアレックス・フィシェルと私が2016年にメキシコ・シティでのアコースティックとピアノのライヴのために覚えて以来、ずっと演奏し続けている曲なんだ。とにかく素晴らしい曲で、ボウイの最後のアルバム、そして最後の曲として相応しい。このカバー・バージョンは、2021年12月にライヴでレコーディングを行った」
このカバーソングは、1月8日のボウイの75歳の誕生日を記念するAmazon Musicの1ヶ月間の[RE]DISCOVERキャンペーンの一環として公開された。デヴィッド・ボウイはこの最後のアルバムを2016年1月8日にリリースした後、69歳の誕生日の2日後、1月10日に死去している。また、昨年、Spoonはオリジナル・アルバム『Lucifer On The Sofa」をMatadorからリリースしている。
Keith Jarret 『Dramaten Theater,Stockholm Sweden September 1972』
若い時代、ジャレットはマイルス・デイヴィスのバンドにも所属し、ECMと契約を結び、ジャズとクラシックの音楽を架橋させる独創的な演奏法を確立した。その後、90年代になると、難病の慢性疲労症候群に苦しんだけれども、最愛の妻の献身的な介抱もあってか、劇的な復活を遂げ、『The Melody At Night,With You」(ECM 1999)という傑作を作りあげた。ピアニストの過渡期を象徴するピアノ・ソロ作品には、その時、付きっきりで介抱してくれた最愛の妻に対する愛情を込めた「I Love You, Porgy」、アメリカの民謡「Sherenandoah」のピアノ・アレンジが収録されている。2000年代に入ってからも精力的にライブ・コンサートをこなしていたが、数年前に、ジャーレットは脳の病を患い、近年は神経による麻痺のため、新たに活動を行うことが困難になっている。そして、残念ながら、コンサート開催も現時点ではのぞみ薄で、昨年発売されたフランスでのライブを収録した『Bordeaux Concert(Live)』もまた、そういった往年のファンとしての心残りや寂しさを補足するようなリリースとなっている。
ジャレットの傑作は、そのキャリアが長いだけにあまりにも多く、ライブ盤、スタジオ盤ともにファンの数だけ名盤が存在する。ライブの傑作として名高い『ケルン・コンサート」は、もはや彼の決定盤ともいえようが、その他、『At The Deer Head Inn』がニューオーリンズ・ジャズのゴージャスな雰囲気に充ちており、異色の作品と言えるかもしれないが、彼の最高のライブ・アルバムであると考えている。また、ECMの”NEW SERIES”のクラシック音楽の再リリースの動向との兼ね合いもあってか、これまで、ジャレットは、バッハ、モーツァルト、ショスターコーヴィッチといったクラシックの大家の作品にも取り組んでいる。クラシックの演奏家として見ると、例えば、ロバート・ヒルのゴールドベルク、オーストリアの巨匠のアルフレッド・ブレンデル、その弟子に当たるティル・フェルナーの傑作に比べると多少物足りなさもあるけれど、少なくとも、ジャレットはジャンルレスやクロスオーバーに果敢に挑んだピアニストには違いない。彼は、どのような時代にあっても孤高の演奏家として活躍したのである。
今回、リリースされた70年代でのスウェーデンのフル・コンサートを収録した『Dramaten Theater,Stockholm Sweden September 1972』は、今作のブートレグ盤の他にも別のレーベルからリリースがある。私はその存在をこれまで知らなかったが、どうやらファンの間では名盤に数えられる作品のようで、これは、キース・ジャレットがECMに移籍した当初に録音された音源である。もちろん、ブートレグであるため、音質は平均的で、お世辞にも聞きやすいとは言えない。ノイズが至る箇所に走り、音割れしている部分もある。だが、この演奏家の最も乗りに乗った時期に録音された名演であることに変わりなく、キース・ジャレットのピアノ演奏に合わせて聴こえるグレン・グールドのような唸りと、演奏時の鮮明な息吹を感じとることが出来る。
また、「Happier Than Ever」の歌手は、映像の上に白文字でベン・フォールズの歌詞を書き込んだ。"私はすべての答えを持っているという印象を与えなければならない/あなたは私が簡単に解けてしまうのを見てとてもがっかりした/それは変化でしかない"。Eilishはこのビデオに、"You Don't Know Me "のシンガーソングライターの姓である "folds "とシンプルにキャプションをつけている。
このバラード曲は、2006年に公開されたドリーム・ワークスが配給するアニメ映画『Over The Hedge』のサウンド・トラックに収録されている。ベン・フォールズは "Still "に加え、オリジナル曲 "Heist "と "Family of Me "を提供した。そして、同年末に発売された自身のコンピレーション・アルバム『Supersunnyspeedgraphic』に、この曲のヴァージョンを収録している。
「生きれば生きるほど、経験すればするほど、そして、毎日たくさんの人に美辞麗句に塗れるほどに、自分が何も知らないことに気づかされる。何もかも! 厳密な知性化と思っていたことは、結局、どこにも行き着かなかった。もはや降参し、このままで行こうと思うこともある。とにかく、物事が丸く収まりつつある。昔の自分なら、ファンクこそ、真の音楽のジャンルと主張したはずだ。そして今、ここに、We Are Scientistsの最もファンキーな曲が誕生したんだ!」
Soccer 96
Blue Note Recordsは、ロンドンの活気ある"Total Refreshment
Centre"のコミュニティに所属する幅広いジャンルのアーティストをフィーチャーした新しいコレクション、『Transmissions from
Total Refreshment Centre』を2月17日に発売すると発表しました。
このコンピレーションには、Byron Wallen, Jake Long, Matters Unknown, Zeitgeist Freedom Energy Exchange, Neue Grafik, Resavoirといったグループが参加しています。また、Soccer96が、MCのKieron Bootheをフィーチャーした「Visions」が最初の先行シングルとしてリリースされた。
Soccer 96 「Visions」
TRC(Transmissions from
Total Refreshment Centre)は、Lex Blondel(レックス・ブロンデル)が設立した音楽スタジオであり、ロンドンのジャズ・シーンの重要拠点となっています。このTRCを取り巻くグループは、大陸や世代を超えてつながり、豊かな人間関係を生み出しています。
Tyler Daniel Beanとのスプリットのうち、僕らの方をデジタル・ダウンロードでようやくリリースすることができて嬉しく思う。これは元々Tor Johnson RecordsからTJの20周年記念スプリット7インチの定期購入のためにタイラーとのスプリット7インチとして限定リリースされたものなんだ。依頼を受けたことを光栄に思っているよ。
「My Goddamn Subconscious」はオリジナル曲で、現在のIOIの4人編成で初めてレコーディングされた曲で、私のお気に入りの1つなんだ。「Heather Lane」はTyler Daniel Beanのカバーで、個人的に彼の曲の中で一番好きですね。ぜひ、楽しんで!!
同グループは、マサチューセッツ州クインシーの”Veterans Memorial Stadium”で8月19日から20日にかけて開催される”In Between Days Festivalのヘッドライナーに抜擢された。
「モデスト・マウスのマネジメントは、In Between Daysに出演することを約束していると我々に連絡してきました」と、フェスティバルの主催者は述べています。
「バンドへの敬意を表し、人員や詳細に関するその他のメッセージや声明は、後日バンド自身から発信されることになります。In Between Daysは、Jeremiah Green(ジェレマイア・グリーン)を追悼して”Dana-Farber Cancer Institute”に寄付を行いました」
In Between Days Festivalには、その他、Lord Huron、Metric、Trampled by Turtles、リユニオンしたSunny Day Real Estate、Blitzen Trapper、Cautious Clay、Illiterate Lightの公演も予定されている。
更に、これはサニー・デイ・リアル・エステートにとって、2023年に予定されている唯一の東海岸公演となり、ドラマーのウィリアム・ゴールドスミスが手を骨折したために昨年末から再調整された春の西海岸公演に続く出演となります。また、10月下旬に行われるCoheed and Cambriaのドミニカ共和国へのクルーズS.S. Neverenderに出演する予定です。
In Between Days Festivalでは、音楽以外にも、Little City Thrifty Vintage MarketとThe Good Trade Makers Marketの協力によるショッピング体験、Bit Bar Salemによるレトロゲームセンターが売りのイベントとなっています。チケットは公式ウェブサイトから発売中です。
シカーダのメインメンバー、作曲者である、Jesy Chiangは、スキューバ・ダイビングと登山をライフワークとしており、『Coastland』では、台湾西岸部へ、さらに、その続編となる『Light Shining Through the Sea』で、台湾の東岸に足を運んで、海や山を始めとする風景の中から物語性を読み解き、その風景にまつわるイメージを音楽という形で捉え直しています。
その後、2019年のアルバム『Hiking in The Mist』では、Jesy Chiangみずから山に赴いて、小川のせせらぎや木々の間を風が通り抜ける様子などをインスピレーションとし、室内楽として組み上げていきました。とりわけ、”北大武山”での夕日の落ちる瞬間、”奇來山”と呼ばれる山岳地帯の落日に当てられて黄金色に輝く草地に心を突き動かされたという。言わば、そういった実際の台湾の神秘的な風景を想起させる起伏に富んだオーケストラレーションがCicadaの最大の魅力です。
東京のレーベル、FLAUから1月6日に発売されたばかりの新作アルバム『Seeking the Sources of Streams』においても、アンサンブルの主宰者、作曲者、ピアノを演奏するJesy Chaingは、台湾の自然の中に育まれる神々しさを再訪し、それを室内楽という形式で捉えようとしています。
Cicadaの音楽は、ピアノを基調とした、チェロ、バイオリン、ギターによる室内楽であり、映画のサウンドトラックのような趣があります。彼らは、坂本龍一、高木正勝の音楽に影響されていると公言していますが、実際のバンド・アンサンブルは、さらに言えば、久石譲の気品溢れる誠実なモダン・クラシカルや映画音楽にもなぞらえられるかもしれない。「源流を訪ねもとめて」と題された新作アルバムのオープニングを飾る「Departing In The Morning In The Rain」は、一連の物語の序章のような形で始まる。これは、『Hiking~』の流れを受け継いだ音楽性であり、親しみやすく穏やかな世界観を提示している。さらにピアノの演奏とギターの音色は、聞き手の心を落ち着かせ、そして、作品の持つ奥深い世界へ引き入れる力も兼ね備えています。
二曲目の「Birds-」からは、上記の楽器の他、オーボエ/フルートといった木管楽器が合奏に加わり、まさにジブリ・ファンが期待するような幻想的なサウンドスケープが展開される。演奏が始まる瞬間には、どのような音楽が出来上がるのか、演奏者の間で共有されているため、四人が紡ぎ出す音楽は、清流の中にある水のように自然かつ円滑に流れ、作品の持つ現実的な風景と神秘的なファンタジーの合間にある平らかな世界観が組み上げられていく。そして、前二曲の前奏曲の流れを継いで、三曲目の「On The Way to the Glacial Cirque」では、それらのストーリーが目に見えるような形で繰り広げられる。ピアノとギターに、チェロとバイオリンが加わり、4つの楽器により幅広い音域をカバーすることで、楽曲そのものに深みが加えられています。
続く、五曲目のタイトル・トラックは、このアルバムの中での大きなハイライトでもあり、山場ともいえ、11分以上にも及ぶ大作となっています。ここでは、坂本龍一、久石譲の系譜にある柔らかな表情を持った繊細なピアノ曲が展開されますが、室内楽のアンブルやギターのソロにより、中盤部に起伏のある展開が設けられています。その後、中盤での大きなダイナミクスの頂点を設けた後に訪れるピアノの静謐でありながら伸びやかな演奏は、彼らの創造性の高さを明確に象徴づけているように思えます。この曲は、Jesy Chaingが台湾の山間部を歩いた際の風景をありありと想起させ、聞き手は心地よい癒やしの空間に導かれていきますが、それは、果てしない神秘的な空間に直結しているかのよう。まさに、ここで、表題の『Seeking the Sources of Streams』に銘打たれている通り、Cicadaはアンサンブルの妙味を介して、台湾という土地の源流を訪ね求め、さらに、その核心にある「何か」を捉えようと試みているのかもしれません。
そして、今作の多くの山の中にあって、谷地のように窪んだ形で不意に訪れるのが、六曲目の「Encounter at the Puddle」となります。これは、前半部のテーマの提起を受け、その後に訪れる束の間の休息、または間奏曲のような位置づけとして楽しむことができるはずです。この曲もまた、前曲と同様、オリヴィエ・メシアン等の近代フランス和声を基調にした坂本龍一の繊細なピアノ曲を彷彿とさせ、とても細やかで、驚くほど切なげであり、なおかつ、儚いような響きに彩られている。とても短い曲ではありながら、このアルバムの中にあって強いアクセントをもたらす。なにかしら深い落ち着きと平らかさが、聞き手の心に共鳴するような佳曲となっています。
アルバムの後半部に差し掛かると、楽曲は、精細感を増し、物語性をよりいっそう強めていきます。聞き手は、神秘的な山間の最深部に足を踏み入れ、そして、きっと、その自然の中にある何がしかの神秘性を目の当たりにすることでしょう。「Raining On Tent」は、マリンバとチェロを主体に組み上げられた一曲であり、その後にバイオリンやピアノが最初のモチーフを変奏させていく。そして、それは確かに、山間部の天候の急な変化と同じように、上空を雲がたえず流れていく際の景色の表情が、時間とともに刻々と移ろう様子が音楽として克明に捉えられている。
さらに、それに続く、8曲目の「Remains of Ancient Tree」は、スペイン音楽、ジプシー音楽の影響をほのかに感じさせ、Hsieh Wei-Lunのアコースティック・ソロと称しても違和感がないような一曲となっている。ガット・ギターのミュート奏法を介して繰り広げられる華麗な演奏は、聴き応えがあるため、かなりの満足感を与えると思われますが、このギターの卓越した演奏を中心にし、ピアノやバイオリン、チェロのフレーズが、調和的に重なり合うことによって、曲そのものの物語性やドラマ性が強化されていきます。もちろん、それはまた、表題曲とまったく同じように、台湾の自然の源流の神秘性に接近しながら、自然の奥底にある神々しさに人間が触れる瞬間の大いなる感動とも称せるかもしれない。特に、クライマックスにかけてのチェロの豊潤な響きは、この音楽が途切れずに延々と続いてほしいと思わせるものがあるはずです。
これらの8つの神秘的な旅を終えて、最後の曲「Forest Trail to the Home Away Home」によって、物語は、ゆっくり、静かに幕引きを迎えます。この最後の曲は、アルバムのオープニングと呼応する形のささやかなピアノを中心とする弦楽アンサンブルとなっていますが、この段階に来て、聞き手はようやく神秘的な旅から名残惜しく離れていき、それぞれの住み慣れた家に帰っていく。しかし、実のところ、不思議なことに、Cicadaの最新作で織りなされる幻想的な感覚に触れる以前と以後に見えるものは、その意味が明らかに異なっていることに気がつくはずなのです。
本作『Every Loser』は、シングル「Frenzy」と「Strung Out Johnny」が先行リリースされており、ポップの2019年のソロ作品『Free』に続く作品となる。近年の作品の中でも、パンクの性格が最も強い作品で、75歳とは思えないエネルギッシュさに充ちており、ハードコア・パンクやシンセ・ポップに挑戦している曲も収録されています。ポップは、年老いても丸くならず、今もなお尖り続ける。改めて、偉大なロックスターのチャレンジ精神に大きな称賛を送りたい。
Lead Cut -「New Atlantis」
2022年初めに、イギー・ポップは、レナード・コーエンの「You Want It Darker」のカバーを発表し、最近では密かに、かつてAC/DCへの参加を求められたことがあることを明かしている。