ベッドルームポップの新星、Alfie Templeman(アルフィー・テンプルマン)がニューシングル「Beckham」のセッション・バージョンを公開した。ギターラインが印象的なこの曲は、アルフィーの次のアルバムに収録される予定である。

 

もちろん、曲のタイトルは赤い悪魔こと、マンチェスター・ユナイテッドのデイヴィッド・ベッカムに由来している。ライアン・ギグス、ダレン・フレッチャー、ロイ・キーンを始めとする、アレックス・ファーガソン麾下のマンチェスター・ユナイテッドの黄金時代を支えた象徴的なプレイヤーだ。


「ワルシャワでのライブで演奏された新曲だ。次のアルバムに収録されるよ。お楽しみに」とアルフィー・テンプルマンは説明している。また、この曲の中で、シンガーはStreathamとPeckhamとDavid Beckhamを韻を踏んでいる。というわけで、DORKによると、この曲は”モダン・クラシック”なのだそうだ。


アルフィー・テンプルマンは、昨年5月にデビュー・アルバム『Mellow Moon』をリリースした。”Radio Kolor 103 FM”のために録音された「Beckham」は以下よりチェックしてみてほしい。

 

 

©︎Jasmine Safaeian

カーリー・レイ・ジェプセンがニューシングル「Shy Boy」をリリースした。この曲はジェームス・フォードがプロデュースし、ビジュアルも公開されている。


ジェプセンは10月に最新アルバム『The Loneliest Time』をリリース。彼女は最近、ニューヨークとロサンゼルスで夏の連続公演を発表した。また、グラストンベリー・フェスティバルへの出演も決定しており、北米ツアーではboygeniusの数日間に参加する予定だ。


 



2023年8月11日、マージ・レコードからホリー・クックの『ハッピー・アワー・イン・ダブ』がリリースされる。アルバムの発表とともに最初のシングル「Kush Dub」が公開された。下記よりチェックしてみよう。


2012年以来となるホリーのフル・ダブ・アルバム『ハッピー・アワー・イン・ダブ』は、オリジナル・アルバムの魅力的でモダンなラヴァーズ・ロックをよく聴くことによって生まれ



Happy HourのプロデューサーBen Mckoneは、Hollieのソウルフルな作品を、Josh SkintsとKiko Bunのヴォーカルをフィーチャーし、サウンドの限界まで引き伸ばした。ハッピー・アワーをダブで作ることについて、ホリーはこう語っている。


「ダブのレコードを作りたいと思った理由とインスピレーションは、オリジナルのハッピー・アワーには、バッキング・ヴォーカルやストリングスのアレンジから、もっと繊細なディテールに至るまで、曲全体を貫く複雑な音楽的ディテールがたくさんあったからなんだ。ミキシング・プロセスで、ドラムとベースの土台の上でこれらのパートのいくつかを聴いたとき、曲の中に探求し、さらけ出し、宇宙空間に連れて行くものがたくさん残されていると感じたんだ」


「Kush Dub」




Hollie Cook 『Happy Hour In Dub』

Label: Merge

Release: 2023/8/11


 Tracklist:

1.Praing Dub
2.Dub My  Way
3.Dub in the Dark
4.Golden Dub(feat. Rosie  Turton)
5.Unkind Dub
6.Kush Dub(feat.John  Skints & Jah9)
7.Full Moon Dub
8.Dubbing On(feat.kiko Bun)
9.Happy Dub


 

Zoe Palanski

イスラエル、テルアビブ在住のアーティストZoe Polanski(ゾーイ・ポランスキー)が日本のヴァイオリニスト、高原久実とコラボし、楽曲「Home Alone」を本日、配信リリースします。

 

「ホーム・アローン」は、パンデミックの隔離の最中に行ったジャム・セッションから生まれた。

 

ちょうど制作中の映画音楽のために新しいシンセサイザー、KORG DW 8000を買ったばかりで、それでたくさんの音とループを録音したんだ。この曲のメイン・メロディもDWで演奏したものだが、後になって、このメロディはアコースティック楽器で演奏するべきだと思い、特別な温かみと深みのあるメロディにした。繰り返されるコードやその他のノイズが作り出す情景の中で、メロディがトラックの中心を担ってくれるようにしたかったんだ。


以前、クミ(高原久美)のトラック 「Roll」をリミックスしたときに、クミのレコーディングに参加したことがあるんだ。彼女のヴァイオリン演奏は、私が求めていたタッチと繊細さを持っているとわかっていたので、自然にこの作品への参加を依頼した。彼女は美しい流動性と軽やかさをもたらし、思いがけない方法で私のビジョンを共有してくれた。

 

Zoe Polanski(ゾーイ・ポランスキー)



Kumi Takahara


高原久実のアルバム楽曲をZoe Polanskiがリミックスしたことで交流が始まった両者。 コロナ隔離中にZoeが購入したKorg DW 8000で製作したというトラックに、高原久美のヴァイオリンが全面的にフィーチャーされた幻想的な1曲です。七分近くにも及ぶ壮大なインストゥルメンタルのシングルです。

 

楽曲のテーストは下記より。配信リンク及び、楽曲のご購入は下記よりどうぞ。

 

 

 

Zoe Polanski & Kumi Takahara 「Home Alone」-New Single-

 

Label: flau

Release: 2023/6/23



Tracklist:

 1.Home Alone


ダウンロード/ストリーミング:

https://flau.lnk.to/FLAUD07

 

 

©Hannes Caspar

 

Haushka(ハウシュカ)ことフォルカー・ベルテルマンが、ニューアルバム『Philanthropy』を発表した。2019年の『A Different Forest』に続く今作は、10月20日にCity Slangからリリースされる。

 

本日、この作曲家はリード・シングル「Loved Ones」を発表し、ティリー・シャイナー監督による短編映画『I Haven't Told This to Anybody Before / Finding Nick Ayer』を映像化したビデオも公開した。


バーテルマンは2022年の夏から、新作のほとんどを自身のスタジオでピアノ1本でレコーディングした。「プレスリリースの中で、彼はこう語っている。「最初に始めた頃とつながりたかったんだ」。Philanthropy』には、チェリストのラウラ・ヴィークとヴァイオリニストのカリーナ・ブッシンガー、そしてムームのドラマー、サムリ・コスミネンが参加している。


フォルカー・ベルテルマンの『西部戦線異状なし』は、2023年のアカデミー賞で作曲賞を受賞している。映画音楽の作曲家の注目作です。


「Love Ones」

 

 

Hauschka 『Philanthropy』

Label: City Slang

Release: 2023/10/20



Tracklist:


1. Diversity


2. Searching


3. Invention


4. Detached


5. Limitation


6. Nature


7. Science


8. Loved One


9. Generosity


10. Magnanimity


11. Altruism


12. Noie


 

 

日本のエクスペリメンタルフォークアーティスト、Satomimagaeが福岡のアンビエント・プロデューサー、duennとのコラボレーションアルバム『境界 KYOKAI』を今週水曜日(6/21)に発表しました。


Satomimagae(サトミマガエ)は、 今年2月にデビューアルバム発売から十周年を記念する「awa」(Expanded)をRVNGより発表しています。一方のduenn(ダエン)は、ベルギーの実験音楽レーベル”Entr'acte”、大阪の”スローダウン・レコーズ”を始めとする複数の国内外のレーベルより作品を発表している。2017年、Merzbow、Nyantoraと共にエクスペリメンタル・ユニット「3RENSA 」を結成した。Nyantoraとアンビエントのイベント「Haradcore  Ambience」を共催している。

 

今回、イタリアのレーベル、Rohs! Recordsから発売されたニューアルバム『境界 Kyokai』は、 両者のコラボレーターの音楽的な個性が上手く合致している。アンビエントアーティスト、duennのアンビエント/エレクトロニックのトラックに、サトミマガエのアンニュイかつアブストラクトなボーカルが特徴の作品となっています。ロンドンの現代的なエレクトロニックや、エクスペリメンタル・ポップにも近い音楽性です。

 

“KYOKAI”は、duennとSatomimagaeによる初めてのコラボレーション作品である。2021年、duennとナカコー(Koji Nakamura: 青森出身の伝説的なインディーロックバンド、Supercar[スーパーカー]のフロントマン。現在はエレクトロニック・プロデューサーとして活躍している)が主催するイベント、”HARDCORE AMBIENCE”にSatomimagaeが出演したことをきっかけに始まったこのプロジェクトは、duennの実験的なアンビエントトラックにSatomimagaeがボーカルで参加し、シンプルな歌を加えていくことで、「異形のポップ・ミュージック」を目指す試みである。

 

コンセプトは「短歌(俳句)以上、音楽未満」で、音楽になる寸前の短い断片を集めたかのようなアルバムになっている。タイトルである「境界」はduennの通勤途中に立っていた標識に由来しており、身の回りに存在するいくつもの曖昧な境界線がこのアルバム全体のインスピレーションとなっている。


ニューアルバム『境界』は、デジタルストリーミング他、限定60枚のカセットテープでも販売されている。 アルバムのご購入はBandcampにて受付中です。duennさんのインタビュー記事はこちら。 Satomimagaeさんのインタビューはこちらからお読み下さい。


   


 

Satomimagae + duenn 『境界 Kyokai』 

 

Album Version

 

Cassette Version

Label: Rohs! Records

Release: 2023/6/21


Tracklist:

1. cave

2. air

3. wave

4. in

5. non1

6. fog

7. flow

8. gray

9. space

10. blue


Purchase(アルバムのご購入):


https://rohsrecords.bandcamp.com/album/kyokai


2年前の夏、ドラマー兼トランペット奏者のスティーヴ・ラモスは、生活環境の変化を理由にアメリカン・フットボールの脱退を発表しました。その後、従兄弟のキンセラ兄弟は、エレクトロニック・デュオ、LIESを結成し、セルフタイトルのデビュー・アルバムをリリースしました。

 

今週に入り、ラモスはアメリカン・フットボールへの電撃復帰を果たし、セッションに参加したとStereogumが報じた。つい先日、フロントマンのマイク・キンセラのSNSを通じ、リハーサル映像を公開した。そして今日、彼らはイギリスと北米での今後の公演に先駆け、サプライズで地元でのライブ開催を発表した。どうやら、ドラマーの正式なバンドへの復帰と見て良さそうです。


6月28日、アメリカン・フットボールは、2014年に再結成を発表したシカゴのクラブ、ビート・キッチンでライブを行います。7月にはイギリスでの公演をこなし、8月と9月にはさらに数回の公演が予定されている。グループからファンへのメッセージが公開されています。


最後のライヴ(シカゴでの2020年に向かう大晦日)から3年半が経ったなんて信じられないよ。『LP3』のツアーの後、私たちは長い休みを取るつもりでいたが、次の数年が何をもたらすか想像もできなかった。

スティーヴ・ラモスが2021年の夏にバンドから離れることを決めたとき、私たちは彼なしでどうやって、あるいはどうやってバンドを続けることができるのかよくわからなかった。ありがたいことに、このバンドが得意なことのひとつに忍耐があるんだ。

6月28日にシカゴのBeat Kitchenで行われる3年ぶりのライヴで、錆びを落とすことができるなんて、これ以上嬉しいことはないよ。アメリカン・フットボールLP1のリイシューをサポートするために、2014年に最初にライヴを行ったのと同じ会場を、予告なしに再訪するのは適切なことだと思う。

 

 

 

「Doom in Full Bloom」 ー『LP4』に収録

 Queen Of The Stone Age-『In Times New Roman...』 / Review



Label: Matador

Release: 2023/ 6/16



Review 



そもそも、QOTSAは、KYUSSのメンバーだったジョシュ・オムが結成したロックバンドで、ストーナー・ロックの象徴的なバンドである。「Stoner」というのは、ガレージ・ロックやグランジが下地にあるジャンルで、砂漠をトラックで砂埃を巻き上げて突っ走るようなイメージがある。それは実際、このジャンルの黎明時代を担った、KYUSS、Fu Manchuのアルバムのアートワークに象徴されるように、「カルフォルニアの砂漠のロックンロール」というイメージがある。音楽の出発としては、カルフォルニアには該当しないものの、カート・コバーンが学生時代にオーディションを受けたシアトルのMelvinsがその原点にあるといえるだろうか。これらのストーナー・ロックの音楽性については、「Honey Bucket」、「Now A Limo」といった楽曲、それから、長尺のトラックを一曲のみ収録した92年のセルフタイトル・アルバム『Melvins』に象徴される。その中には、アップテンポの楽曲もあるが、スローテンポの楽曲もある。とにかく、玄武岩のように鈍重で、重力を感じさせる、それがこの音楽ジャンルの正体である。おそらく「Stoner」という言葉は、同バンドの94年のアルバム「Stoner Witch」に因んでいると思う。

 

「Stoner」と呼ばれるロックサウンドは、米国のガレージ文化に裏付けされたもので、ガレージにアンプを持ち込み、フルテン(アンプのすべてのダイヤルをフルに回す)で、ローファイな轟音ロックサウンドを鳴らすことに主眼が置かれていた。 これはギター・ウルフという前例があるにせよ、日本や土地が狭小な場所ではなしえないロック・ミュージックのひとつだ。もちろん、QOTSAもグランジの後の2000年以降の時代、「Song For The Deaf」を始めとする傑作群においてヒットを飛ばし、「良きロックの伝道師」として活躍してきた経緯があったのである。

 

結局のところ、QOTSAのバンドとしてのイメージは、Melvinsのようなガレージに近いラフなロックをより洗練させ、それを大衆にわかりやすい形で伝えていくというものだった。もちろんコミカルな悪魔的なイメージは、バンドに付加的な価値を付け加えることになった。彼らは、忠実にその使命をこなし、近年は、寡作になった印象こそあるものの、少なくとも彼らがロックンロールバンドでなかったことは一度もなかった。そして、それは最新作『In Times New Roman...』でも変わることはない。彼らは、ロックバンドではなく、ロックンロールバンドなのだ。

 

フロントマンの病からの復帰の過程を示した今作『In Times New Roman...』は、もちろんタイトルが示すとおり、「これで終わらない」というバンドの熱いメッセージが込められているとも推測出来る。ベテランの領域に達するとともに、「No One Knows」、「Feel Good Hit of The Summer」といった旧来のアンセム・ナンバーを、昔のように生み出すことは至難の技となった。実際、ロック・バンドとしても、以前のようにスムースにはいかなくなっていると、正直にフロントマンのジョッシュ・オムは打ち明けている。このアルバムを見ても、一目でわかるヒット・ナンバーはそれほど多くは収録されていない。しかし、一方で、テキサスのSpoonにも通じるブギーを基調にしたアクの強いロックソングは今も健在である。フロントマンがお気に入りであるという「Paper Machete」では、シンプルなロックンロールにガレージ・ロックの性質を加味し、The Hivesのヒット曲「Hat To Say I Told You So」にも比する痛快なロックナンバーによって、旧来のファンを納得させるような音楽を提供しようと努めている。QOTSAの音楽は、お世辞にも、古びていないとは言いがたいが、少なくともベテランのロックバンドとしてのプライドを、アルバムのハイライトの一つで示してみせたことは確かなのだ。


しかし、本作では、ワイルドなロックバンドとしてのプライドは示されてはいるものの、人目を惹くトラックが非常に少ないこともまた事実である。楽曲はいずれもパンチやフックに乏しく、また、どことなく重苦しい雰囲気が漂っている。これはフロントマンが今作を復帰のための道筋を示す「治癒の過程」と捉えていることを見れば、多少致し方ない部分もあり、同情的な気持ちにもなる。しかし、それは少なくとも、ストーナーやガレージ・ロック、スタンダードな楽曲に彼らの独特な「ちょいワル」な感じもわずかに漂っているとは言え、2017年のアルバム『Villains』に比べると、以前のような圧倒的な迫力が薄れてしまったことは事実なのである。

 

ただ、アルバムには、ファンの胸中を複雑にするものもあるけれど、それと同時に、一筋の光明となる希望を見出すことも出来る。もちろん、制作した順序通りに曲が収録されていないのは百も承知ではあるのだが、後半部のドラマティックなナンバー「Carnavoyeur」では、ロック・オペラ風のシアトリカルなアプローチを行っていることに注目したい。これは以前までのバンドにはあまりなかった要素で、いくらか新鮮味を与えてくれる。その他、「Sicily」では、ワイルドな悪漢のイメージに象徴されるロックバンドとしての姿が伺え、彼らは全盛期に近い感触や手応えを取り戻しかけているように思える。もし、バンド内でこれらのイメージが共有することができれば、今後、以前のような生き生きとしたQOTSAの姿を見れる日もそう遠くはないはずだ。

 

もうひとつ、本作の一番の魅力を挙げておくと、旧来の直情的なロックソングに加え、米国南部やメキシコの文化に象徴されるアメリカーナの音楽的な要素が加わったことだろうか。アメリカーナといえば、Calexicoというバンドが最もその音楽に近いが、そのイメージから直結するサボテン、テキーラ、その他、ワイルドな雰囲気が加われば、QOTSAの完全な復活は近い。とにかくユニークなロックバンドとして、QOTSAは2000年代からミュージック・シーンに君臨しつづけてきたわけで、そのユニークさだけは他の誰にも絶対に譲ってほしくはないのである。

 

 

64/100


 

 

スウェーデンの四人組、エレクトロ・ポップ・バンド、Little Dragon。フロントパーソンに、日系スウェーデン人、ユキミ・ナガノを擁することで知られる。

 

バンドはニューアルバム『Slugs of Love』のリリースに先駆け、最新シングル「Tumbling Dice」を発表した。この新曲は、ネオソウルとダンスミュージックを融合させた軽快なナンバーです。

 

リトル・ドラゴンは、この曲はリスナーに今という瞬間を味わうように促すものであると説明している。「この瞬間、この人生に喝采を。一呼吸一呼吸、祝福しよう。これは人生があっという間に消えてしまうというリマインダーでもあるんだ」


ニューアルバム『Slugs of Love』は、Ninja Tuneから7月7日に発売される。 先行シングルとして、「Kenneth」「Gold」「Stay」等が公開されている。


「Tumbling Dice」

 


Far Caspianは、アイルランド出身で、リーズ在住のマルチ・インストゥルメンタリスト、ジョエル・ジョンストンのプロジェクトです。ジョンストンは、2021年のデビュー・アルバム『Ways To Get Out』を筆頭に、複数のシングル、EPなどを発表し、2018年から、この名義で音楽を制作している。音楽性に関しては、Beach Fossilsに近いもので、独特な哀愁が漂っている。


Far Caspianは2ndアルバム『The Last Remaining Light』のリリースを発表した。タイトル曲「Arbitrary Task」、「Own」をリリースしている。ジョエルが作曲、レコーディング、プロデュース、ミックスを手がけた本作は、Tiny Library Recordsから7月14日にリリースされる。


本日は、ニューアルバムからの最新シングル、日本建築にインスパイアされたという 「Pet Architect」が公開された。「Pet Architectは、ツアー中にクローン病が悪化し、他のメンバーから疎外されているように感じたことから書いたんだ」とジョエル・ジョンストンは述べている。 

 

 

 「Pet Architect」

 

「自分を哀れんだり、自分の状況をあんまりくよくよ考えたりしないように頑張っているんだけど、ある時期が私をフラストレーションに追い込んだんだ。

 

そのとき、私が望んでいたのは、空港の手荷物受取所で痛みに耐えながら床に横たわるのではなく、『普通』を感じることだった。家に帰るといつも、診断される前の自分に戻りたい、と願っていた。日本の建築の本を読んでいて、ビルとビルの間の通りの小さなスペースをいかに凝縮された建物で埋めているか、それが以前にはなかった病気に追い込まれた気持ちのメタファーとして機能しているように感じたんだよ」



Far Caspian 『The Last Remaining Light』


Label: Tiny Library Records

Release: 2023/7/14


Tracklist


1. Commuter Repeating


2. The Last Remaining Light

3. Arbitrary Task


4. Choice


5. Answer


6. First Warning Shot


7. Own


8. Pet Architect


9. Cyril


10. Pool


 

BeckとPhoenixが "オデッセイ "というタイトルのコラボレーション・シングル「Odyssey」を発表した。今回のニューシングルは今夏に開催される、オデッセイ・ツアー に先駆けてリリースされた。


ベース、シンセサイザー、マリンバが組み合わさったバブリーでエレクトリックなトラックで、活気に満ちた夏のテーマソングだ。ベックとフェニックスが作曲とプロデュースを手がけ、セルバン・ゲネアがミックスを担当したこの曲では、ベックとトーマス・マーズが詩を交互に歌っている。


フランスのロックバンド、Phoenixのラスト・アルバムは2022年の『Alpha Zulu』で、今年初めにはClairoをフィーチャーしたシングル・カット「After Midnight」のリミックス・バージョンを公開している。また、今年、ベックは昨年のニール・ヤングの「Old Man」のカバーに続いて、シングル「Thinking About You」を発表した。

 

 「Odyssey」

©Sebastian KIm Steps


オ・ルヴォワール・シモーヌのキーボーディスト、Annie Hart(アニー・ハート)が4枚目のスタジオ・アルバム『The Weight of a Wave』を発表しました。2021年の『Everything Pale Blue』に続く本作は、8月4日にUninhabitable Mansionsからリリースされる。

 

ハートはリード・シングル「Stop Staring at You」と、Benjamin Kasulkeが監督したビデオを公開しました。また、アルバムのジャケットとトラックリストは下記よりご覧ください。

 

「この曲は、インスタグラムの「いいね!」の数を見ることにハマっている、とてもカリスマ的な友人からインスパイアされました。私は、彼らの他愛もない魅力的な魔法にかかり、彼らの友情と楽しい冒険の旅に同行していた。ある夜、彼らが媚びへつらう半分ファンに囲まれ、その空虚な愛情の輝きに浴し、崇拝されることですべてを照らしているのを見て、そういう存在の悲しい虚しさを目の当たりにし、この人にできることは何もないのだ、彼らは自分自身の不幸の囚人となったのだ、と思ったんです。この曲は、他人の中途半端な注目で、自分の価値を判断せずに、自分自身と本当の人間関係の中に自分の本当の価値を見出すことを歌っています」

 

さらにアニー・ハートは次のように説明している。「この曲のビデオは、このコンセプトをメタ的に捉えたものです。私は監督を雇い、自分自身に執着している他の人々の歌を歌う、私だけのビデオを作りました。私たちは皆、このような自己中心的な行動の参加者であるということを主張したかったのです。でも、ただビーチで踊って、奇妙なアートを作りたかったんです」

 

 

「Stop Staring at You」

 

 

 

Annie Hart 『The Weight of a Wave』



Label: 
Uninhabitable Mansions

Release: 2023/8/4

 

Tracklist:


1. Boy You Got Me Good


2. Crowded Cloud


3. I Never Do


4. A Lot of Thought


5. Waking Up


6. What Makes Me Me


7. Stop Staring at You


8. Falling


9. Nothing Makes Me Happy Anymore


10. While Without


エイフェックス・ツインが5年ぶりとなる新作EPの制作を発表しました。4曲入りEPのタイトルは『Blackbox Life Recorder 21f / in a room7 F760』で、ワープ・レコードから6月28日にリリースが予定です。ドラムンベース/ダウンテンポ風の新曲のスニペットが公開されています。


エイフェックス・ツインは、今年の夏、ロンドンのフィールド・デイやベルギーのドゥールで開催されるドゥール・フェスティバルなど、イギリスとヨーロッパで開催される一連のフェスティバルに出演する予定です。




Blackbox Life Recorder 21f / in a room7 F760 




Tracklist:

01. Blackbox Life Recorder 21f

02. zin2 test5

03. in a room7 F760

04. Blackbox Life Recorder 22 [Parallax Mix]


The Smile(トム・ヨーク、ジョニー・グリーンウッド、トム・スキナー)は、昨年モントルー・ジャズ・フェスティバルでライブデビューした新曲「Bending Hectic」をリリースしました。

 

非の打ち所がないシングルです。イントロからポスト・ロックにも近いギターフレーズの組み立て方をしていますが、トム・ヨークのソングライティングの念頭には、はっきりとモダン・ジャズのスケールが存在している。そして、ザ・ビートルズのアート・ロックのダイナミックな要素を織り交ぜながら、最終的には創造性の高いカオティックなロックの展開へと引き継がれる。彼の巧緻な構想をその背後で強固に支えているのが、ロンドンのジャズシーンで名高いドラマーのトム・スキナー、として盟友とも言えるギタリスト、ジョニー・グリーンウッドです。


ニューシングル「Bending Hectic」は、Sam Petts-Daviesのプロデュースで、青葉市子とのライブ共演でもお馴染みのオーケストラ、London Contemporary Orchestraのストリングスをフィーチャー。曲の途中のストリングスのダイナミックな駆け上がりは、ビートルズの全盛期を支えた伝説的な名プロデューサー、フィル・スペクターの遺産を受け継いでいる。

 

「Bending Hectic」



後日掲載した『Wall of Eyes』のレビューはこちらからお読み下さい。

 

©Nik Pate


ロイシン・マーフィーは、9月に発売予定のアルバム『Hit Parade』からヒップホップ・カルチャーに強い触発を受けた3曲目の先行シングル「Fader」を公開しました。前作「The Universe」、「CooCool」に続き、マーフィーの故郷である、アイルランド/ウィックロー州アークローを舞台にした自主制作のミュージック・ビデオも同時に公開されました。モノクロの街を闊歩するマーフィーや数多く登場する子どもたちも華麗ですが、アイルランドの町並みもとても美しい。


「このアイデアは、アルバムのアートワークでシュールで "別の "イメージを作ったことへの反動と、トラックそのものへの反応から生まれた」と、マーフィーはこのビジュアルについての声明で説明しています。「”Fader”を演奏するには、完全に本物の空間が必要だと感じた。この曲は生と死と音楽について歌っているので、自分にとってすべてが始まった場所に帰ってきた」


「音楽と同じように、ビデオにもヒップホップの大きな影響があり、そのためのシアワセなフロントが必要だったので、私の故郷であるアークロウは、実際、唯一の選択肢でした」と彼女は続けた。

 

「ハイストリートを閉鎖しなければならなかったので、地方自治体のカウンセラーと連絡を取り、ミュージシャン、ダンサー、スカウト、マジョレット、農家など、あらゆる種類の地元のグループと、私の家族の多くと連絡を取り...、このようなことをするのは巨大な責任で、時には、私を圧倒する恐れがありました。しかし、当日はハリウッドのような太陽に恵まれて、信じられないほどの好意が感じられました。アークローの人たちは、私をとても誇りに思ってくれました。本当に人生最高の日になったよ...」



「Fader」

 


Róisín Murphyのニューアルバム『Hit Parade』は9月8日にNinja Tuneから発売されます。

 

©John Andrews


Woodsは、ニューアルバム『Perennial』を自主レーベルであるWoodsistから9月15日に発売することを発表しました。この発表に伴い、サイケ・フォーク・バンドは新曲「Between the Past」と「White Winter Melody」を公開しました。以下よりお聴きください。


2020年の『Strange to Explain』に続く本作は、バンドのジェレミー・アールが作ったギター、キーボード、ドラムのループから発展し、バンドメンバーのジャーヴィス・タヴェニエール、ジョン・アンドリュースと共にニューヨークの自宅で曲が組み上げられていった。アルバムは、カリフォルニア州スティンソンビーチのパノラミックハウススタジオで完成しました。



 

 

 Woods 『Perennial』

 

Label:  Woodsist

Release:2023/9/15

 

Tracklist:


1 The Shed


2 Between the Past


3 Another Side


4 White Winter Melody


5 Sip of Happiness


6 Little Black Flowers


7 Day Moving On


8 The Wind Again


9 Weep


10 Double Dream


11 Perennial