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Anamanaguchi(アナマナグチ)がニューシングル「Magnet」を、バットマンをテーマにした映像を織り交ぜたミュージックビデオで公開した。映像の中にはメイキングのシーンも挿入されている。このシングルは、8月8日にPolyvinylからリリースされるアルバム『Anyway』に収録される。


「Magnet」のビデオは、新作映画『Nirvana The Band The Show』でSXSWに出演したばかりのジャレッド・ラーブ監督が手がけた。


「"Magnet "は極端な感情を持ったラブソングで、ほとんどダークなロマンスでありながら、至福のうちに制御不能になっていくような感じだ」とバンドは説明する。「このバランスがバットマン・ミュージックの方程式の重要な部分だと、後になって気づいた」


グループは、バットマンの音楽とは何かを定義するためのキーを発表した。どうやらこの曲はコンセプトシングルらしい。アナマナグチが32歳の誕生日を迎えるまで、このプロジェクトは続く。

 

「私たちは、映画の予告編のためにオーケストラ・バージョンとして作り直されるような、古くて大人気の曲にはうんざりしている.....。印象的なフックは、スローダウンされ、リバーブに浸されている。新しいものを作りたいんだ」


バンドは、いつものプロセスから一歩踏み出し、Anywayをそのままテープに録音した。すべてのディテールは、最初に正しくやる必要性から生まれた」と、『Anyway』についてバークマンはプレスリリースで語っている。今回は元に戻すボタンもなければ、別バージョンもない。決断は後ではなく、前に下す必要があった。

 

「Magnet」






2025年7月5日、イギリスのバーミンガムで行われるオジー・オズボーンとブラック・サバスのファイナル・ライヴ「Back To the Beginning」のストリーミングが有料のチケットで販売される。


6月18日、オズボーンのソーシャル・サイトに投稿されたビデオには、「Back to the Beginning」のライブストリーミングを求めるファンからのコメントでスクリーンが埋め尽くされる中、大勢の観衆がメタル・アイコンと一緒にOiと叫んでいる様子が映し出されている。


76歳のオジーは最近、オリジナル・バンド・メンバーであるギタリストのトニー・アイオミ、ベーシストのギーザー・ブルター、ドラマーのビル・ウォードと共に、地元バーミンガムで行われるサバスの最終公演に何が何でも間に合わせると語った。 一連の手術と健康上の挫折を経て、2018年以来のフル・コンサートに向けてトレーニングに励むオジーはSiriusXM番組で、"何としてでも "ヴィラ・パークのステージに立つと語った。


サバスの最終公演には、メタリカ、マストドン、アンスラックス、パンテラ、アリス・イン・チェインズ、ゴジラ、スレイヤー、そしてガンズ・アンド・ローゼズ、スマッシング・パンプキンズ、リンプ・ビズキット、ジューダス・プリースト、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのメンバーらによるスーパーグループが参加する。ストリーミングチケットは4300円で販売。


オズボーンの妻でありマネージャーであるシャロン・オズボーンは最近、無名のグループのマネージャーと揉めた結果、あるバンドをバック・トゥ・ザ・ビギニングのラインナップから外したと語った。 「ここ数年で最悪の気分だったわ。 その人が私について何を言おうが、どう考えようが関係ない。 そして彼は今、バンドを出演から外したからとでたらめな嘘をついて回っているんだ」



 


アメリカ系カナダ人のメタル・トリオ、SUMAC、フィラデルフィアを拠点に活動する詩人/作曲家のMoor Motherがコラボレーションアルバムの詳細を明らかにした。この作品は4月25日にThrill Jockeyからリリースされ、オープニングトラックであるインダストリアルで閉所恐怖症的な「Scene 1」が現在公開されている。

 

本作は、エンジニア/ミキサーのスコット・エヴァンスと共にスタジオ・リトグラフでレコーディングされた。SUMACは2024年に最新アルバム『The Healer』をリリース。ムーア・マザーの最新アルバム『The Great Bailout』も昨年リリースされた。

 

『The Film』は、SUMACのメタル、ジャズ、ノイズのテクスチャーの探求、そして、Moor Motherのヒップホップに実験性を加えるという両アーティストの作品の特徴を取り入れ、音楽的パターンの変化や表現力に共通点を見出したアルバムだ。このアルバムは、それぞれの分野における伝統的なアプローチを音楽的に否定するものであり、革新的で力強いアルバムである。


このフィルムなる名称は、本作がアルバム、一連なりの物語、物語として構想され、提供されているという事実を如実に物語ろうとしている。

 

Moor Motherはこの作品について次のように述べている。 

 

このアイデアは、既成概念にとらわれない瞬間を創り出すこと。これは芸術作品です。アルバムや曲のコレクションではなく、フィルムとして作品を考える。すべてを消費という箱に押し込めようとする業界では、この作業はほとんど不可能だ。

 

アートワークが完成するまでは、その全貌を理解することも得ることもできない。この仕事は発展途上であり、クリエイティブ・プロセスの中でより多くのエージェンシーを要求している。この作品には明確なテーマがある。 テーマは、土地、移住、気候、人権と自由、戦争と平和、逃げ出すという考えなど、普遍的なものです。

 

 

「Scene 1」



SUMAC/Moor Mother 『The Film』


Label: Thrill Jockey

Release: 2025年4月25日


Tracklist:

1.Scene 1

2.Scene 2: The Run

3.Hard Truth

4.Scene 3

5.Scene4

6Camera

7.The Truth Is Out There

8.Scene 5: Breathing Fire

Mastdon

アトランタのニューメタルゴッド、マストドンとラム・オブ・ゴッドが新曲「Floods of Triton」でタッグを組んだ。


先日リリースされたこの新曲は、マストドンの『リヴァイアサン』とラム・オブ・ゴッドの『アッシュズ・オブ・ザ・ウェイク』の20周年と同時に行われたバンドの共同ヘッドライナー・ツアーの後に発表された。


このコラボレーションは、マストドンのアトランタのスタジオ、ウエスト・エンド・サウンドでレコーディングされ、映画音楽作曲家のタイラー・ベイツと共同プロデュースされた。また、この作品はマストドンの新レーベル、ロマ・ヴィスタからの初リリースでもある。試聴は以下から。



「Floods of Triton」

Yonaka


YONAKAに起きた異変……。2014年にブライトンで結成されたYONAKAは当初、ロックバンドという触れ込みで活動していたが、四人組からトリオ編成になるにつれ、ドラスティックな音楽性の転換を図ろうとしている。YONAKAはライブを活動のベースに置き、いつも観客にどのような影響を与えられるかを考えてきた。もちろん、ライブ・パフォーマンスを通してである。

 

テレサ・ジャーヴィス(ヴォーカル)、アレックス・クロスビー(ベース)、ジョージ・ウェルブルック・エドワーズ(ギター)の3人組は、ポップ、パンク、ヒップホップを融合させ、ヒプノティックなオルタナティヴ・ロックのハイブリッドに仕上げた。このグループは、明確な意図と広大なビジョンを持ち、メンタルヘルス、エンパワーメント、そして「今、ここ」のテーマを深く掘り下げようとしている。1億5,000万回以上のストリーミングを記録し、幅広い賞賛を得たYONAKAは、LAVA/Republic Recordsからリリース予定のEPで次の章をスタートさせることになった。

 

テレサ・ジャービスは不安や抑うつ状態など、自身のメンタルヘルスの問題から、 それらをモチーフにしたロックソングを書いてきた。YONAKAは他のロックバンドと同じように、問題を抱える人の心を鼓舞し、最も暗い場所から立ち上がる手がかりを与える。そしてジャービスは自分と同じような問題を抱えるリスナーに”孤独ではないこと”を伝えようとしてきた。それらのメッセージがひとつの集大成となったのが昨年に発表された『Welcome To My House』だった。


2024年に入って、YONAKAは劇的な変化を遂げた。テレサ・ジャービスのソングライティングは昨年まではまだクリーンな曲が中心だったが、年明けすぐに発表された「Predator」ではホラーパンクともSFチックなニューメタルともつかない最もヘヴィーなロックバンドへと変身を果たした。昨年まではスクリームやシャウトをすることに関してためらいを持っていたテレサ・ジャーヴィスのボーカルには、なんの迷いもなくなり、SlipknotやArch Enemyに匹敵するエクストリームなボーカルを披露するようになっている。バンドサウンドに重要なエフェクトを及ぼすのが、ニューメタルに触発された考えられるかぎりにおいて最もヘヴィーなギターである。昨年まではロックバンドとしての印象を大切にしていたため、ギター・ソロを披露することに遠慮があった。しかし、今年に入ってから何が起きたのか、ジョージ・エドワーズのダイナミックなギターが曲の中を縦横無尽に駆け回り、およそミクスチャー以降のニューメタルの系譜にある迫力のあるギターソロが稲妻のように駆けめぐり、そしてエナジーを極限まで引き上げる。それはスリーピースのバンドとは思えぬほどのヘヴィネスであり、そして激しさなのである。


今週末、LAVAからリリースされた「Fight For Right「権利のために闘う」)では、ボーカリストのテレサ・ジャーヴィスはシンプルに自分たちの権利を守るために歌を歌っている。ここには主張性を削ぎ落とした結果、ニュートラルになったバンドとは全く異なる何かが含まれている。彼らは口をつぐむことをやめ、叫ぶことを是としたのだ。

 

トリオは昨年までのロックバンドとしての姿を留めていたが、年明けのシングル「Predator」と合わせて聴くと、全然異なるバンドへと変貌を遂げたことがわかる。ライブイベントやファンとの交流の中で、”ファンの声を聞き、それを自分たちの音楽に取り入れることが出来た”と話すテレサ・ジャービスが導き出した答えは、YONAKAがニューメタルバンドとしての道を歩みだすことだったのだろうか。「Fight For Right」は彼らが書いてきた中で、最もグルーヴィな一曲。彼らはトレンドから完全に背を向けているが、その一方、最もサプライズなナンバーだった。誰にでも幸福になる権利があり、そしてそれは時に戦うことにより獲得せねばならない。

 

 

 「Fight For Right」


ブライトンの四人組のロックバンド、YONAKAが2024年の幕開けを告げる「Predator」を発表した。


このニューシングルは、旧来のバンドのアプローチとは異なり、メタルコアやラップメタルの影響を交えたミクスチャー・サウンドとなっている。その音楽性は90/00年代のミクスチャーロックにヒントがありそうだが、もちろんそれを2020年代の形にアップデートしているのは言うまでもない。

 

2023年、ユニバーサルミュージックから発表されたEP『Welcome To My House』では、マンチェスターのPale Wavesのように、ポップ・パンクとハイパー・ポップを融合させたスタイルで話題を呼んだ四人組。だが、YONAKAを単なる「ニューライザー」等と称する段階は過ぎているのではないだろうか。Evanescence(エヴァネッセンス)を基調としたメタルコアに近い音楽性、チャーリーXCXのハイパーポップ、現代的なUKラップを吸収し、それらをポピュラーミュージックとして昇華したスタイルは劇的である。今後さらに多くのファンベースを獲得しても不思議ではない。昨年のG2、Jeris Johnsonとのコラボレーション曲「Detonate」の進化系がニューシングル「Predator」で遂にお目見えとなった。問題無用のベストニュートラックだ。

 

YONAKAは、2023年、イギリスの最大級の都市型の音楽フェスティバル、レディング/リーズに出演し、続いて彼らの新たな代名詞となるアンセムソング「PANIC」を発表した。今後、急上昇が予想されるブライトンのロック・バンドに注目したい。

 

 

「Predator」

 


イギリスの硬派なメタルバンド、Architects(アーキテクツ)は、力強いニューシングル「Seeing Red」で2023年の活動を締めくくった。

 

この曲は、昨年リリースされた彼らの最新アルバム『The Classic Symptoms Of A Broken Spirit』以来のリリースとなり、現在すべての主要なデジタル・プラットフォームで視聴可能です。


ニュー・アルバムを引っさげての大規模ツアーやメタリカのオープニングを務めるなど、絶好調の1年を過ごしたサム・カーターのバンドにとって、2024年はビッグ・イヤーとなりそうです。


 King Gizzard & The Lizard Wizard  『PetroDragonic Apocalypse〜』

 

 

Label : KGLW

Release: 2023/6/16

 

 

Review

 

オーストラリアのキング・ギザードはこれまで、得体の知れないロックバンドというふうにみなされて来た。ライブの熱狂性には定評があるものの、彼らの生み出すハイエナジーかつハイボルテージなサウンドは、ヘヴィ・ロックから少しおしゃれなサイケ・ロック、ローファイと様々な音楽性が綯い交ぜとなっている。昨年、一ヶ月で三作のフルアルバムを発表し、86曲収録のライブアルバムを発売するという、ギネス級の離れ業を難なくやってのけたキング・ギザードは、今年に入っても好調を維持している。作れば作るほど、新しいイメージが湧き上がってきてしまうのが、このオーストラリアのロックバンドの凄さなのである。


昨年の『Omnium Gatherum』の収録曲「Gaia」に、その予兆は見えていたが、彼らはアルバムの発表とともに、神話や伝承の要素を取り入れた『PetroDragonic Apocalypse〜』が明確なヘヴィメタル・アルバムであることを公言して憚らなかった。アルバムは、音楽からファンタジックな物語が生み出されたわけではなく、ストーリーを下地に曲を書き上げ、一つのマテリアルに何らかの符牒をつけ、それらを連続したコンセプト・アルバムのように組み上げていったという。キング・ギザードは、このアルバムを「逆向きに作られた」作品であると説明しているが、こういった名人芸を難なく披露出来るのは、彼らの潜在的な演奏力の凄さと構想力の高さがこのバンドの屋台骨ともなっているからである。しかし、ファンタジックなコンセプト・アルバムとして制作されたとはいえ、「現実の中からテーマを作り出し、それを地獄へと放り込む」とプレスリリースで述べていることからもわかるとおり、このアルバムは完全な空想から生み出されたわけではなく、現実と空想が混在したメタル・アルバムと捉えることが出来る。

 

これまでキング・ギザードの作品には現代的なヘヴィロックバンドとしての気負いのようなものが前作のフルレングスまで存在していたが、この最新作については、ほとんどそれまでのプライドをかなぐり捨てたような赤裸々なメタルサウンドが冒頭の「Motor Spirit」から全開となっているのに驚く。 


これまで、アルバムごとにボーカルのキャラクターがまるで別人のように移り変わってきたが、今作では、よりその変身ぶりの多彩さを伺い知ることが出来る。モーター・ヘッドのレミー・キルミスター、ジューダス・プリーストのロブ・ハルフォードなど、稀代のヘヴィロックバンド/メタルバンドのボーカルの影響を交えた拳の効いたワイルドなサウンドで初っ端からエンジンを全開にして疾走していく。しかし、彼らの志向するのは、時代の中に埋もれてきたB級メタルバンドのサウンドだ。アクセプト、アンスラックス、ランニング・ワイルドといったコアなメタルフリークとしての彼らの姿が、このオープニング・トラックを通じて捉えることが出来、それらの断片を元にニューメタルとしてどう組み上げていくのかがこのアルバムの主題ともいえる。80年代のメタルバンドを愛するリスナーにとっては、これらのレトロなメタルを爽快に演奏する姿にユニークさすら感じるはずである。しかし、このユニークなアプローチこそ、このバンドの真骨頂でもあるのだ。

 

 二曲目以降は、NWOHMの要素が強くなっていき、「Supercell」では『British Steel』や『Screaming For Vengeance』の時代のジューダス・プリーストの影響を交えた渋すぎるメタルサウンドで、そのエンジンのギアをアップしていく。彼らはロブ・ハルフォードに次ぐメタル・ゴッドの二代目の称号を得ようとしているのか、そこまではわからないことだが、キング・ギザードの演奏は、真正直か愚直ともいうべきブリッティシュ・メタルのオマージュやイミテーションを通じて展開されていく。80年代のメタル・フリークにとってはコメディーのような雰囲気があるため、ニヤリとさせるものがある。しかし、それらの硬派で気難しげなメタル・サウンドへのオマージュやイミテーションの中にも、じっくりと聞かせる何かが込められていることも理解できるはずである。なぜ、これらのB級メタルサウンドの中に聞かせるものが存在するのだろうか。それはキング・ギザードのバンドの演奏力が世界的に見ても際立って高いこと、ライブ・セッションの面白みをそつなくレコーディングの中に取り入れているからなのだろう。


その後、「Converge」はハードコアパンクのイントロからNWOHMの直系のサウンドに飛躍していく。ボーカルとギターのリフに関しては、ジューダス・プリーストを忠実になぞられている。そして、ロブ・ハルフォードに倣う形で、キング・ギザードはメタルとはかくなるものといわんばかりに、それらのブリティッシュメタルの最盛期のサウンドの核のみを叩きつけていこうとする。

 

その後も、彼らは「現代的なメタル」など眼中にはないとばかりに、古典的なメタルの全盛期を駆け巡っていく。ブラジルのSepulturaの『Roots』に触発されたと思われるニューメタルの名曲「Gaia」で繰り広げられていた、オーストラリアの文化性のルーツに迫るアプローチは、この曲でも健在だ。

 

それらがドゥーム・メタルの黎明期のサウンドとシンプルに絡み合いながら、奇妙ないわく言い難い硬派なメタルサウンドが確立されている。これらの拳の効いたメタル・サウンドが果たして、In Flamesのような音楽性を下地にしているのか、それとも、Acceptのようなダサさのある音楽性を基調にしているのかまではよくわからない。しかし、ここで奇妙な形で繰り広げられる、愚直なシンガロングのフレーズは、やはり、80年代の奇妙な熱狂性に近い雰囲気が漂っている。「Witchcraft」では、  そういった古き良きメタルのロマンへと、キング・ギザードは迫ろうとしているのかもしれない。これらのサウンドに対して、拳を突き上げるのか、一緒にシンガロングするのか、それとも冷静に距離を置くのか、それは聞き手の自由に委ねられている。

 

さらにキング・ギザードの面々は、80年代のメタル・サウンドの最深部へと下りていく。アルバムの先行シングルとして公開された「Gila Monster」は、メタリカの『Ride The Lightning』に近い音楽性を選択し、北欧メタルへの親和性を示している。メタリカのこの曲に見られたアラビア風の旋律の影響を交えたギター・ソロは必聴で、ツインリードの流麗さと、ベタなフレーズを復刻しようとしている。この曲は、現代の簡略化されたメタルサウンドへの強いアンチテーゼともなっている。彼らは、あえて無駄と思われることを合理主義的な世界の中で勇敢に行おうというのだろうか。その中には消費主義に対するバンドの反駁的な思いも読み取ることが出来る。

 

それ以降の「Dragon」では、Halloweenというよりも、Rhapsody、Impellitteriを彷彿とさせる、ベタなファンタジー・メタルへと続いていく。タイトルの『PetroDragonic Apocalypse〜』のテーマがこの曲に力強く反映されており、なおかつ彼らのメタル・フリークの度合いを計り知ることも出来る。これらのサウンドを聴いて、若い時代にメタルにハマったときの熱狂性を思い出させれば、キング・ギザードとしてはしめたものなのだ。彼らは見栄や体裁を張らず、純粋なファンタジックなメタルを再興しているが、これはなかなか出来ることではない。

 

アルバムの最後に収録されている「Flamethrower」では、民族音楽的なパーカッションのイントロに続いて、やはりアルバムの核心にある、疾走感溢れるスラッシュ・メタルが展開される。どれくらいザクザクとしたリフが刻まれているのかは実際の音源で確認してみてほしい。またこの曲には、彼らのバンドを始めたばかりの頃の青春時代のような美しさが刻印されている。Slayerのようなクールさはないが、このアルバムには妙な親しみをおぼえさせるものがある。それはリアルタイムではなかったけれど、メタルを聴き始めた若い時代を思わせるものがあるからなのかもしれない。

 

『PetroDragonic Apocalypse〜』はキング・ギザードのメンバーが主人公となって、ファンタジックな世界を経巡るような面白い作品で、シリアスになりがちな人々ユニークな視点を持つことの大切さを教えてくれる。メタル・フリークにとっては、奇妙なノスタルジアを覚えさせるし、また、メタルミュージックを知らない人にとっても、記憶に残る作品となるのではないだろうか。

 


77/100

 

 

「Gila Monster」


オーストラリアのロックバンド、キング・ギザード・アンド・ザ・リザード・ウィザードは、近日発売予定の2枚組アルバムのセカンド・シングル「ドラゴン」をリリースした。

 

「ドラゴン」はブラック・サバスとメルヴィンズのメタル色をかけ合わせた、ストーナー・ロック風のナンバーです。ニューシングルには、Jason Galeaが監督したビデオが付属しています。下記よりご視聴下さい。


ドラムのMichael Cavanagh(マイケル・カヴァナグ)はプレスリリースで「ああ、私のかわいい赤ちゃんドラゴンは、地獄の子宮から出たばかりで、哀れな道の終わりにいる人間により召喚された。ハードでファストで、自然の秩序を乱し、行く手にある全てのものを消滅させるためにここにいるんだ。だからサミーのスイッチを入れるんだ!」


「この2ヶ月間、私は10分の「ドラゴン」を殺すためにミュージックビデオのコンピュータを駆使した」ジェイソン・ガレアはさらに説明しています。「PS1のカットシーンにインスパイアされたアニメーションとバンドのスタジオ映像を混ぜたライブビジュアルセットアップを使用して、過酷な歪んだビジュアルパレットを探求したかった。アニメーションは、Cinema 4Dで作成し、After EffectsとTachyonsのサーキットベント・ビデオユニットを使って処理しました」


バンドのキャリアの中で明確なメタルアルバムに位置づけられる『ペトロドラゴニック・アポカリプス;永遠の夜の夜明け:惑星地球の消滅と無慈悲な天罰の始まり』は、6月16日にKGLWから発売されます。アルバムの最初のシングルとして「Gila Monster」が公開されています。


「Dragon」

 

King Gizzard & The Lizard Wizard

先日の予告どおり、オーストラリアのロックバンド、King Gizzard & The Lizard Wizardが新しいアルバム『PetroDragonic Apocalypse』を正式に発表しました。

 

これまでサイケロックバンドと称されてきたキング・ギザードが明確にヘヴィメタルへと舵取りを果たした作品です。おそらくリリース史上最も長いタイトルと思われる『Dawn of Eternal Night: An Annihilation of Planet Earth and the Beginning of Merciless Damnation』(通称: 惑星地球の消滅と無慈悲な天罰の始まり)は、KGLWから6月16日に発売となります。


2019年のアルバム『Infest the Rats' Nest』と同様、オーストラリアのバンドがメタルの領域に飛び込む様子が描かれています。 

 

「ラッツ・ネストを作ったときは実験的な感じがした」とバンドリーダーのステュー・マッケンジーは述べています。「例えば、『これは私たちの中にはこの音楽を聴いて育ったけど、これまで本気で演奏する勇気も自信もなかった。だから試しにやってみよう、何が起こるか見てみようじゃないか』みたいな感じだ。あのアルバムを作ったとき、「くそー、なんでこれをやるのにこんなに時間がかかったんだろう?」って思ったけど、あの音楽を演奏するのは本当に楽しいし、ライブで演奏するととてもうまくいった。だから、私たちは常に別のメタルレコードを作ることを念頭に置いていました」


「昨年、『Ice, Death, Planets, Lungs, Mushrooms And Lava』のアルバムを制作したのと同じ方法でこの作品に取り組みました」とマッケンジーは語る。 「私たちは毎日曲を書きましたが、リフも曲もアイデアも何もない状態で練習場に入り、ゼロから始めました。そして、私たちはジャムをして、すべてを録音し、そこから曲をつなぎ合わせました。私は曲が語るストーリーを大まかに描き、7つの曲のタイトルに分割し、曲の中で何が起こるかを短い段落で書きました。私たちは記録を逆に作ってしまったのだと思います」

 

叙情的なテーマに関しては、現代の環境問題とファンタジーや伝承の要素が混ざり合っています。 「現実世界で物語を始めて、それを地獄に送りたかったのです」とマッケンジーは述べています。 「これは人類に関するものであり、地球に関するものですが、魔女やドラゴン、そしてたわごとについてファンタジックに描かれています」

 

そのすべてが、以下でご覧いただける壮大な「Gila Monster」のミュージックビデオで明らかになります。

 

「Gila Monster」



King Gizzardは昨年、三作のフルアルバムと、コロラド州でのライブを中心に収録した86曲収録のライブアルバム『Live at red Rocks '22』を発表しています。
 


King Gizzard & The Lizard Wizard 
 
『PETRODRAGONIC APOCALYPSE; OR, DAWN OF ETERNAL NIGHT: AN ANNIHILATION OF PLANET EARTH AND THE BEGINNING OF MERCILESS DAMNATION』
 
 
 
Label:  KGLW
Release: 2023/6/16


Tracklist:

1. Motor Spirit - 8:33
2. Supercell - 5:06
3. Converge - 6:16
4. Witchcraft - 5:04
5. Gila Monster - 4:36
6. Dragon - 9:45
7. Flamethrower - 9:21
8. Dawn of Eternal Night feat. Leah Senior (Audiobook, VINYL EXCLUSIVE) - 14:22

 Metallica  『72 Seasons』

 

 

Label :  Blackened Recording Inc.

Release: 2023/4/14


 


Review

 

昨年、メタリカは『ライド・ザ・ライトニング』にちなんだ特製ウイスキーを"Blackened"という会社から販売したが、このとき、おそらくメタリカも他の多くのメタルバンドと同じように、過去のアーカイブの中や人々の記憶の中のみで生きるバンドになっていくのだとばかりと考えていた。ところが、実際はそうはならなかった。これはプロレスの壮大な前フリのようなもので、今年になって待望の11作目のアルバム『72 Seasons』をちゃっかり録音し、発売を控えていたことが判明したのである。つまり、メタリカは伝説の中で生きることを良しとせず、現在を生きる屈強なメタルバンドであることを選択したということである。タイトルの72の季節というのは、ラーズ・ウィリッヒとジェイムズ・ヘッドフィールドのメタリカはメタルシーンの最前線を疾走するバンドであるということを対外的に告げ知らせようとしているのである。

 

思い返せば、80年代のNWOHMの一角としてシーンに名乗りを挙げたメタリカだったが、その後には、スレイヤー、アンスラックス、メガデスを始めとするスラッシュ・メタルの先駆者として80年代から、『Master Of Puppets』、『Ride The Lightning』といったスラッシュメタルの傑作を残し、その後の90年代、グランジやオルタナ、ヘヴィ・ロックが優勢になろうとも、表面的な音楽性の変更は行ったものの、他のどのバンドよりもメタルであることにこだわったのがメタリカだった。そして、近年は以前に比べ、その勢いやパワフルさが若干鳴りを潜めていたのだが、2023年の最新作『72 Seasons』は彼らが未だ最盛期の渇望を失っていないことをはっきりと表しているように思える。

 

すでに、イギリスのメタル系の雑誌、Kerrang!とMetal Hammerのデジタル版では、レビューが掲載されているので、その結果をお伝えしておく。イギリスで最も売れるマガジン、ケラング!は4/5、一方のメタルハマーは3.5/5のスコアを記録している。他にもNMEにもレビューが掲載されており、星4つを獲得している。メタル・ハマーは辛めの評価であるが、近年ではパンク/ハードコアを中心に取り上げているケラング!の方が評価が高いというのは少し意外である。


『72 Seasons』は改めて聴くと、基本的にはメタリカの原点回帰を図った作品であることが分かる。意外なのは、アルバムの中盤か終盤に収録されていた叙情的なメタルバラードが収録されていないことである。おそらくバンドの念頭にはダークなメタルバラードを収録することもあったかもしれないのに、あえてそれをしなかった、ということに大きな意義があるように思える。

 

スラッシュ・メタルの代名詞であるザクザクとした歯切れのよいギターリフ、そして、基本的には8ビートであるにもかかわらず、ウルリッヒのもたらすプログレッシヴ・メタルのような変則的な構成が、80年代よりも前面に突き出された作品というのが、『72 Seasons』の個人的な解釈である。つまり、メタリカは80年代に自分たちが何をやっていたのかを思い出し、それを現代的なレコーディングの俎上で何が出来るのか、ということを試したのである。そして結果的には、バラードなしのメタリカらしい屈強なメタルで最後までグイグイ突き通すのである。

 

メタリカは、特にフロントマンのジェイムズ・ヘッフィールドが謙遜して述べているように、「ならず者が集まってできた」のである。そして、現代のメタルシーンの音楽とは関係なしにならず者としてのメタルの集大成をこの作品で示そうとしている。それはタイトル曲「72 Seasons」に目に見えるような形で現れている。ハーレーで突っ走るようなスピード感、そして、アウトサイダー的な雰囲気、そして、今なお衰えないヘッドフィールドのパワフルなボーカル、そして、屈強さと叙情性を兼ね備えるツインリード・ギター、これらのメタリカを構成する主要なマテリアルが渾然一体となって掛け合わさり、唯一無二のサウンドが出来上がったのだ。

 

これまでの個人的な印象としては、メタリカは強者やマッチョイズムに象徴されるようなバンドだった。しかし、今回、彼らは、近年、所属団体がトルコへの義援金を寄付したりと慈善的な活動を行っている。そして、それはバンドの埒外で行われていることではなく、アルバムの収録曲にも反映されており、「Screaming Suicide」では、自殺の危険に瀕した人々へもしっかりと目を向けている。相変わらずの屈強なサウンドではあるのだが、それは同時に単なるヒロイックなマッチョイズムではなく、弱者の心を奮い立たせるべく、彼らはこの曲で奮闘している。メタル・ヒーローのあるべき姿である。

 

はじめにスラッシュ・メタルの原点に回帰する意図があったのではないかと述べたが、一方で、90年代のグランジやヘヴィ・ロックに触発された音楽性も加味されている。一般的には、バンドとして苦難の時期でもあった90年代の『Load』のサウンドメイクを彷彿とさせるワウを噛ませたアメリカン・ロックが、タイトル曲、「Lux Æterna」、そして、さり気なく凝ったメタルサウンドに取り組んでいる二曲目の「Shadow Follow」あたりに乗り移っているのである。乗り移っているというのは、彼らが意図してそうしようとしているのではなく、レコーディングやセッションで自然な形でそうなっていっただけ、という感じもするのである。

 

『72 Seasons』は一貫して、ヘヴィロックやパンクロックに触発されたスラッシュ・メタルという形で展開されていく。この潔さについては作品全体に重みとパワフルさという利点をもたらしている。一方で、アルバムの終盤、そのパワフルさが鳴りを潜めているのが少し惜しまれる点か。しかし、近年のアルバムの中では白眉の出来である。80年代の名作群や、90年代の二部作にも引けを取らない内容となっている。

 

この歴史の浅いサイトの評価軸の一例として、もし仮にヘヴィ・メタルとしての100点が出るとするなら、オジー・オズボーンの「Blizzard Of Ozz』、スレイヤーの『Reign In Blood』、メタリカの『Master of Puppets』、『S&M』、ハロウィンの『Keeper of the Seven Keys Pt.1&2』、アイアン・メイデンの『Number Of The Beast』、もしくは、アーチ・エネミーの『Burning Bridges』、セパルトゥアの『Roots』、スリップノットの『IOWA』といった名盤を挙げておく。

 

『72 Seasons』は、そこまでの超弩級の作品ではないにしても、少なくとも、メタリカの復活、スラッシュ・メタルの復権を高らかに告げるような意味が込められており、佳作以上の意味を持つ聴き応え十分のアルバムである。ひとつ補足するならば、他のバンドがだんだんとメタルではなくなっていき、ロック/ポピュラー化していく中で、メタリカだけは現在も他のどのバンドよりも”メタルバンド”であることにこだわり続けている。そして、それこそが、結成40年を経た2023年になっても、彼らが世界中から大きな支持を集める理由なのではないだろうか??

 

 

86/100 

 

 

Featured Track 「72 Seasons」

 

 



メタリカは金曜日に発売されるアルバム『72 Seasons』の発売に先駆けて、Jimmy Kimmel Liveに出演し、毎晩ライブを行う予定です。ライブパフォーマンスの前に、メタリカの4人のメンバー全員がJimmy Kimmelと一緒に座った。


メタリカの80年代の代表曲でもありスラッシュメタルの稀代の名曲でもある「Master Of Puppets」は昨年の映画『Stranger Things』のバイラルヒットとなったために当然ながらトークのなかで話題にのぼった。James Hetfieldは、「実はストレンジャー・シングスのためにあの曲を書いたんだ、1980年頃だったかな? こうなることは分かっていたんだ」とジョークを交えて語った。

 

さらに、インタビューの中で、ジェイムス・ヘットフィールドはマーチングバンドの大会や、バージニア工科大学が「Enter Sandman」を公式ソングとして採用したことについても少し話した。


「自分たちが演奏し、自分たちがやっていることが好きで、それを誰かが受け止めて、自分たちのセンスで表現して、自分たちのチームの演奏のために観客全体を盛り上げるという事実は二重にクールなんだ」


また、司会のJimmy Kimmelは4人に初めて買ったアルバムを列挙させた。ラーズ:ディープ・パープルの『ファイアーボール』。ジェームス: レナード・スキナードのアルバム。ロバート:サンタナの『アブラクサス』。カーク:パートリッジ・ファミリーのクリスマス・アルバム。


今週の最初のパフォーマンスでは『72 Seasons』のファーストシングル「Lux Æterna」を演奏しました。演奏とインタビューの模様は以下からご覧ください。





Metallicaは次のアルバム『72 Seasons』からタイトルトラックを公開した。Lux ÆternaScreaming SuicideIf Darkness Had A Sonに続く4thシングルだ。


このスラッシーな新タイトル曲は、もちろん、このアルバムの意味についてメタル・レジェンドたちが語ってきたことをすべて集約しており、フロントマンのJames Hetfieldは以前こう説明していた "本当の自分、あるいは偽りの自分を形成する、人生の最初の18年間。両親から "自分は何者か "と告げられたという概念。私たちがどのような人格であるかにまつわるハト派的な可能性。


"最も興味深いのは、そうした核となる信念を継続的に研究し、それが今日の世界の認識にどのような影響を与えるか、ということだと思います。私たちが大人になって経験することの多くは、こうした子ども時代の体験の再演や反応です。子供時代の囚人、あるいはその束縛から解き放たれるのです。


今週初め、ベーシストのロブ・トゥルージロはこれらのテーマについて、そしてジェームスが近年経験したことが72 Seasonsをより「パワフル」なものにしたと振り返りました。


"彼がストーリーやエネルギーを共有することになるということは、みんなよく分かっていたと思う。"とロブは言う。


インパクトのある考えや、彼の世界で起こっていることを考えると、そうならないことはほとんどありえないだろう。このアルバムが素晴らしいのは、彼が経験したこと、成長しなければならなかったことです。


自分の内なる精神、自分が何者であるか、自分が何であるかを再認識する必要があるのだから、いろいろな意味で再生のようなものだ。そして今、あなたはそれを送り出し、もたらし、私たちに、ひいては世界に提示しようとしている。

 

だから、彼にとってそれはとても重いことなんだ。だから、その時点で、パワフルなレコードになることは分かっている。メタリカがこれまでに作ったレコードの中でも、より重要な1枚になると思うよ。


 

©︎Tim Sacecenti

メタリカは、新作アルバム 『Lux Æterna』の最新シングル 「If Darkness Had a Son」を公開しました。この7分にも及ぶシングルで、ヘヴィーなリフを次々に繰り出しています。さらに、1月初旬に撮影されたパフォーマンスビデオが公開され、監督は "Screaming Suicide" "Lux Æterna" のビデオも担当したTim Saccentiが務めています。


メタリカは最近、TikTokで "If Darkness Had a Son "の断片をいじっていた。この曲は、フロントマンのジェイムズ・ヘットフィールドによる陰鬱なイメージに満ちており、彼は「獣」が「炎、燃える欲望/終わらない鎮まらない渇望/容赦ない不品行」を煽ることを歌っている。


 


BABYMETALがニューシングル「Light And Darkness」を公開した。この曲は3月24日にリリースされるアルバム『THE OTHER ONE』に収録。


アルバムのテーマについて、「あなたが見て理解するものは、真実の一面しか明らかにしないかもしれないという知覚のアイデアを中心に展開している」とSU-METALはKerrang!に説明している。?したがって、それは "もう一方の側 "を探ることに飛び込んでいくのです」


"METALVERSE "と呼ばれるパラレルワールドを通じて、THE OTHER ONEの修復プロジェクトが始まった」とMOAMETALは同誌の取材に答えた。「"THE OTHER ONE "は10の神話で構成されており、今まで出会ったことのないBABYMETALが明らかになる。過去、現在、未来といくつもの次元を超越したマルチバースストーリーとなっています。そして、コンセプトアルバム「THE OTHER ONE」は、その過程で発見された10個のテーマごとに作られた10曲で構成されています。中には時空を超えて、過去に録音された私たちの声を復元し、現在の声と融合させた曲もあります」


 

©Anthony Scanga


ヘヴィー・ロックバンド、Slipknotがニューシングル「Bone Church」をリリースした。この曲は、M. Shawn 'Clown' Crahanが監督を務め、バンドの「Yen」のビジュアルの映像を再活用したビデオと合わせてリリースされた。

 

「ツアーでは、ショーの舞台裏にジャム・ルームを設け、そこで、演奏、練習、ウォームアップ、時には新しいアイデアを試しています」とM. Shawn 'Clown' Crahanはプレスリリースで述べています。

 

「"Bone Church "は、.5: The Gray Chapterツアーのジャム・ルームで始まった。それ以来、どんどん核心に近づけるようになり、ついにここに完成した。これはファンのためのものだ。まだ書きかけのSlipknotの歴史にさらに深いヴィジョンが加わるはずだ。お楽しみに!!」


Slipknotは、2021年に最新アルバム『The End, So Far』をNYのメタルの老舗レーベル”Roadrunner”からリリースしている。


©︎Ross Halfin

Ozzy OsbourneはJudas PriestとのイギリスとヨーロッパでのNo More Tours IIをキャンセルすることを公式に発表した。プリンス・オブ・ダークネスは健康のために何度も受けた治療により「体がまだ弱っている」と説明している。


「これはおそらく、私の忠実なファンと共有しなければならない最も困難なことの1つです。「皆さんもご存知のように、4年前の今月、私は大きな事故に遭い、背骨を損傷しました」


「この間、私の唯一の目的は、ステージに戻ることでした。私の歌声は大丈夫です。しかし、3度の手術、幹細胞治療、終わりのない理学療法、そして最近では画期的なサイバニクス(HAL)治療の後、私の身体はまだ弱っているんだ」


オジーはこう続ける。「しかし、良心の呵責に耐えかねて、今度のヨーロッパ/イギリス・ツアーの日程をこなすのは体力的に無理だと悟った。私のファンを失望させるという考えは、あなた方が想像する以上に私を怒らせます」


「私のツアーがこのような形で終わるとは、想像もしていませんでした。私のチームは現在、都市から都市へ、国から国へと移動することなく、私がパフォーマンスを行える場所のアイデアについて考えているところです」


「"私の家族" "私のバンド" "私のクルー" "長年の友人であるジューダス・プリースト" そしてもちろん、 "私のファン" "限りない献身、忠誠、サポート" "私が夢にも思わなかった人生を与えてくれたことに心から感謝したい。私はみんなを愛している」


 

Banymetal

BABYMETALが、待望の4thアルバム『The Other One』の新たな味を披露した。先日のシングル「Divine Attack - 進撃」と「Monochrome」に続き、アルバムのオープニング・トラック「METAL KINGDOM」を発表しました。


『The Other One』はコンセプト・アルバムとなっており、全10曲の断片を含むトレイラーを公開している。私たちは、このアルバムのストーリーをまだ100%理解していませんが、以下、バンドのプレス・ステートメントからの抜粋が、何らかの光を当ててくれることを願っています...。

 

”昨年、BABYMETALは、10年間の旅を成功させ、世界から「封印」された。2022年4月、METALVERSEという仮想世界の中で、私たちの知らないBABYMETALを復元する『THE OTHER ONE』の復元プロジェクトがスタートしました。この修復プロジェクト内では、合計10曲が発見されており、それぞれの曲は、発見された10個の別々のパラレル・ワールドに基づく独自のテーマを表現しています。今度のコンセプト・アルバムには、これらの全く新しい楽曲が収録され、誰も知らなかったもうひとつのBABYMETALの物語を体験することができます。" 

 



BABYMETAL  『The Other One』 

 


 

レーベル: トイズ・ファクトリー

発売日: 2023年3月24日

 
 

Tracklist:


1. METAL KINGDOM

2. Divine Attack - Shingeki -
神撃

3. Mirror Mirror


4. MAYA


5. Time Wave


6. Believing


7. METALIZM


8. Monochrome


9. Light And Darkness


10. THE LEGEND

 

©︎Tim Saccenty


Metallica(メタリカ)が、ニュー・アルバム『72 Seasons』からセカンド・シングル「Screaming Suicide」を公開しました。この曲は、リード・カット「Lux Æterna」のビジュアルを手がけたTim Saccentiが監督したミュージック・ビデオ付きでリリースされました。

 

メタリカは、この新曲について次のように説明しています。


「Screaming Suicide」は、自殺というタブーな言葉を扱ったものです。意図するところは、私たちが内面で感じている闇について伝えることに尽きる。このような考えを持つことを否定すべきだと考えるのは馬鹿げているよ。ほとんどの人が一度や二度は考えたことがあると思うんだ。それに向き合うことは、語られないことを語ること。それが人間の経験であるならば、話すことができるはずなんだ。あなたは決して一人ではないのです。

 

   


新作アルバム『72 Seasons』はメタリカの自主レーベル、Blackened Recordingsから4月14日にリリースされる予定です。


 


Metallicaが先日のロサンゼルスで開催されたチャリティ・コンサート、”My Hands Benefits”のプロショット映像、「Lux Æterna」とThin Lizzyの「Borderline」のアコースティック・カバーのライブ映像を公開しています。


ライブは12月16日にLAのマイクロソフト・シアターで行われ、この夜の募金はすべてバンド自身のチャリティ団体"All Within My Hands"に寄付された。この団体は「労働者教育、飢餓との戦い、その他の重要な地域サービスを支援することによって持続可能なコミュニティを作ることに専念する」


このコンサートは、テレビ番組のホスト役としてお馴染みのJimmy Kimmelの司会で行われ、Paramount+でストリーミング配信されています(観客席から撮影された無数のオンラインビデオもあります)。


この日のライブでは、メタリカは、5曲のアコースティック・ショーケースから始まるユニークな2つのセットを演奏した。「Blackened」、「The Unforgiven」、「Whiskey In A Jar」に加え、このセットにはThin Lizzyの1976年のアルバム「Johnny The Fox」に初めて収録された「Borderline」とUFOの「It's Killing Me」のカバーが含まれていた。また、サンフランシスコのアーティスト、アヴィ・ヴィノカーがギター、マンドリン、バック・ボーカルを担当した。


続くライブ・セットでは、典型的なアコースティック曲「All Within My Hands」をフルバンドで演奏し(ここでもヴィノカーが参加)、全14曲が演奏されました。さらに、St.ヴィンセントをゲストに迎えて「Nothing Else Matters」を演奏し、最近のシングル「Lux Æterna」のライブ・デビューを飾りました。


後者の映像はクリスマス・イブ(12月24日)に、「Borderline」の映像は12月28日未明に公開されています。どちらも下記よりご覧ください。

 

 

「Lux Æterna」 

 

 

 

「Borderline」 Thin Lizzy Cover