Gordi ©︎Jess Glesson

Gordi(オーストラリア出身のシンガーソングライター、Sophie Paytenのプロジェクト)は、2枚のニューシングル、「Stranger」と 「Visitor」を同時に発表。このニューシングルは、彼女が7月15日にJagjaguwarからリリースする予定のEP『Inhuman』からの最新作です。試聴は以下よりどうぞ。


「Stranger」について、ソフィー・ペイテンはプレスリリースを通じて次のように述べています。

 

 2017年1月にファースト・アルバムを作りながら、(アイスランド)レイキャビクの彼のスタジオでアレックス・ソマーズと一日を過ごした後、大雪の中を歩いて自分のホステルまで戻った。8つある2段ベッドの1つに座って、『ストレンジャー』を書いたんです。以来、この曲は様々な形で生きていて、私はいつもこの曲のための家を見つけたいと思っていました。メルボルンの閉鎖的な場所で、友人のJTベイツにドラムを加えてもらい、中西部で書き直したものです。


さらに、もう一つのシングル「Visitor」について、彼女は次のように説明している。


 私は人生の多くの時間を長距離運転に費やしてきました。人生のある章に戻ると、自分が訪問者のように感じられ、自分の経験の中で見知らぬ人になる。この曲は、両親のピアノの前に座って、6、7カ月かけてアレンジを作り上げました。この曲が出来上がるにつれ、あるフレーズが頭の中をぐるぐると回っていました。それは、使い古され、あまり評価されていない「ノスタルジア」の文字通りの意味、つまり「帰郷の悲しみ」でした。


「Stranger」

 

 

 

 

「Visitor」

 

 

 


The 1975は本日、「Hapiness」を発表しました。前作「Part of the Band」が、期待の眼差しをかわすために左にフェイントをかけたバンドだとすれば、続くシングル「Happiness」は、ノックアウトパンチを繰り出すロープ・ア・ドープ的なカムバック作と言える。


この曲は最初の2枚のアルバムの明るさと活気に溢れ、「A Brief Inquiry...」と「Notes on a Conditional Form」の複雑さと発明をうまく組み合わせて、4枚のアルバムのマスタープランの最終形になっている。


5分以上の長さに45秒のイントロを加えたこのアルバムは、The 1975の象徴的なサウンドをよりゆるく、より拡大したものである。


巨大なサックス・ソロ、切れ味の良いギター、中毒性の高いグリッチ・プロダクション、スタジオ・ジャムのように自由に流れるこの曲は、象徴的なタッチポイントを兼ね備えているが、そのすべてが、直近の瞬間にはなかった気楽さで演奏されている。


前作シングル「Part of the Band」のように、本日発表された「Happiness」は本能的なものとなっている。彼らのルーツに立ち返り、これ以上のものはないといえる。高い期待に応えてくれる楽曲である。


 


オルタナティヴ・ロックバンド、ミツメが9月24日(土)に渋谷WWWにて単独公演「mitsume Live 2022」を開催すると発表しました。

 

本イベントはクリエイティヴマンが主催し、ビジュアルは、加瀬透が担当しています。今年初めに行われた大手町でのライブセッションに続き、どのようなイベントになるのか非常に楽しみです。

 

チケットは、8月6日(土)10時から販売されます。また、公演情報の詳細は下記のとおりです。



mitsume live 2022

 

2022年9月24日(土) @ 渋谷WWW(東京都渋谷区宇田川町13-17 B1F シネマライズビル)


OPEN 18:00 / START 19:00
前売り 4800円 (税込/1drink別)



出演:ミツメ



公演ページ:https://www.creativeman.co.jp/event/mitsume-live-2022/

 

主催:CREATIVEMAN PRODUCTIONS


制作:ミツメ

チケット ※2022年8月6日(土) 10:00~販売開始
イープラス「スマチケ」
ローチケ電子チケット
ぴあ電子チケット「MOALA」



お問い合わせ


CREATIVEMAN PRODUCTIONS: 03-3499-6669


 


アメリカのマルチインストゥルメンタリスト/シンガーソングライターのLouis Cole は、2020年以来初のソロ作品となる「Let it Happen」のニューシングルとミュージックビデオを公開しました。2018年にルイス・コールはフライング・ロータスの主宰する”brainfeeder”と契約を交わしています。


ルイス・コールは、この新曲「Let It Happen」について、「喜びと痛みの間にある特別な感情を表現した、時代を超えたモダン・パワーバラードの名曲」と表現している。ルイス・コールは、この曲で、ヴァイオリン(レア・ゼガー)とチェロ(ダスティン・ソ)以外のほぼすべての楽器を自分で演奏しています。 「Let It Happen」は、2019年の『Live Sesh and Xtra Songs EP』以来となる新曲で、ルイス・コールが自ら監督したビデオも同時公開されています。



 

TikTokのプラットフォームの親会社であるByteDanceが「TikTok Music」の商標を申請したとの報道を受け、TikTokの音楽ストリーミングアプリが登場する可能性があることが明らかになりました。


Insiderによると、TikTok Musicの申請は5月に米国特許商標庁に提出され、さらにThe Vergeは、TikTok Musicはユーザーが音楽を再生、共有、ダウンロード、購入を可能にし、さらにプレイリストを作成、他のユーザーと共有したり、推薦できるようになるという。

 

また、このアプリケーションが仮に導入されると、TikTokのユーザーは音楽に対し自由にコメント投稿を行えるようになり、プラットフォーム上でオーディオやビデオをライブ配信したりすることも可能になる。今回の商標申請は、TikTokの親会社であるByteDanceが、昨年11月にオーストラリアで「TikTok Music」の商標を申請していたものが商標庁に受理されたことを示すものです。


中国、北京に本拠を置く”ByteDance”は、TikTok Musicの試験運転を図るためか、既に他地域で音楽ストリーミングサービスを導入しています。2020年に、ByteDanceは、インド、ブラジル、インドネシアでサービスデスクツール”Resso”を立ち上げている。RessoとTikTokは、TikTokのアプリケーション内で見つけた曲のフルバージョンにアクセスするためにユーザーをRessoにリダイレクトすることで、業務連携を図っています。ただ、現時点では、TikTok MusicにRessoのシステムをそのまま導入するのかどうかまでは明らかとはなっていません。

 

また、Billboardも、TikTok Musicについて言及しており、このストリーミングアプリケーションが正式に提供されれば、Spotify、Appleの二社の音楽ストリーミングシェアに少なからず影響を及ぼすのではないかという見方を示しています。


 

モー・オスティン氏は左から二番目

ワーナー・ブラザースとリプライズレコードを30年以上率いた伝説のレコード会社役員、Mo Ostin(モー・オスティン)氏が7月31日(日曜日)に死去した。95歳だった。


ワーナー・レコードの共同会長/CEOであるアーロン・ベイ・チャックと共同会長のトム・コーソンは声明で、「モーは、史上最高のレコード会社の一人であり、現代の音楽ビジネスの主要な建築家だった」と述べている。

 

「モーにとって、常に重要だったのは、何よりもまず、アーティストがビジョンを実現するのを助けることでした。ワーナーミュージックグループの進化における極めて重要な人物の一人である彼は、1960年代、ワーナー/リプライズレコードを革新的で文化を変える芸術性の黄金時代へと導いた人物でもあります」


「レーベルでのその後の30年間、彼は育てた才能と彼のために働く人々の両方に対して、創造的自由のたゆみない擁護者であり続けました」とワーナー・レコードの共同会長/CEOであるアーロン・ベイ・チャックと共同会長のトム・コーソンは以下のように声明を出した。「モーは、好きなことをして並外れた人生を送りました。彼が創設に貢献した業界全体と、彼が最高の自分になるよう刺激を与えた無数のアーティストや同僚が、彼を深く深く恋しがることでしょう。ワーナーの全社員を代表して、モーの功績と、我々の明るい未来に対する彼の信念に感謝します。この困難な時期に、彼のご家族に哀悼の意を表します」


モー・オスティン氏は、50年代半ば、Clef Recordsでコントローラーとしてキャリアをスタートさせたが、まもなくClef recordsは、”Verve Records”と改名され、最終的に、MGM Recordsに売却された。その後、モーは、フランク・シナトラの目に留まり、1960年にリプライズレコードの経営に携わるようになった。リプライズがワーナー・レコードに買収されてから、オスティンは共同レーベルを率いて、60年代には、ザ・キンクスやジミ・ヘンドリックスと契約を結んだ。彼の在任中には、フリートウッド・マック、ニール・ヤング、ジョニ・ミッチェル、グレイトフル・デッドといった錚々たるアーティストがこのレーベルからレコードをリリースしている。


その後、モー・オスティン氏は、1994年にドリーム・ワークスに入社し、同社の音楽部門を設立するまで、同レーベルの会長兼CEOを務めました。2003年には、ロックの殿堂入りを果たしている。さらに、その3年後には、レコーディング・アカデミー会長功労賞を受賞している。


ワーナー・レコード・ミュージックの現CEOであるマックス・ルサダ氏は、声明を通じて、次のように述べています。「クリエイティブな起業家が尊敬される時代にあって、我々は、モー・オスティンを、他の人々が従うべきルールブックを書いたパイオニアとして祝福します。ワーナーミュージックグループとワーナーレコードは、彼の情熱、ビジョン、知性なしには存在し得なかったでしょう。彼は、世界で最も偉大な音楽会社のひとつを築き上げただけでなく、勇気と創意工夫を原動力とする文化を鼓舞したのです。モーは、アーティストのありのままの姿を見抜き、彼らのオリジナリティを十分に発揮できるような空間とサポートを提供しました。ここにマイケルとオスティン一家に対し深い哀悼の意を表します。Moは伝説であり、その死は深く惜しまれることでしょう」


 


ノースカロライナ州ダラムを拠点に活動するインディーロックバンド、The Mountain GoatsがMergeから8月19日発売予定の『Bleed Out』の先行シングル「Mark on You」を公開しました。「Training Montage」と「Wage Wars Get Rich Die Handsome」に続くシングルとなります。


「Mark On You」は、アルバムの制作において、自分がどこに向かおうとしているのかが分かったポイントだった。物理的な状況や手に取るように分かる脅威、監禁の最後を飾る直感的な何かがある曲だ」と、John Darnielle(ジョン・ダーニエル)は、声明の中で説明しています。

 

さらに、このアルバムのプロデューサーのAlicia Bognannoは、「私が彼女に送った最初の曲の一つであり、コーラスに強烈に病的なリフを乗せて音を作り、その延長線上でブラストの表面を押し広げている。シックなWursterのビート、全てはポケットのない縫い目。お楽しみに!」


Luke Hallet

 UKの四人組ポストパンクバンド、LIFEが8月19日発売のニューアルバム『North East Coastal Town』収録のプレビューシングル「Duck Egg Blue」を公開。この曲はダブ風のサウンドアプローチが図られた渋さのある楽曲です。


「”Duck Egg Blue”は、リアリストのラブソングなんだ」と、バンドのフロントマンのMez Green(メッツ・グリーン)は説明する。「お互いの気持ちや感情をナビゲートしようとする旅、小さなフラットに閉じ込められた密室の緊張、日常生活の些細なこと。何が起こっても、すべてが終わった後、私たちはお互いを愛しており、お互いのために存在しているという包括的な感情だ」





Life  『North East Coastal Town』

 


 



Tracklisting:

 

 
1. Friends Without Names
2. Big Moon Lake
3. Incomplete
4. Almost Home
5. Duck Egg Blue
6. Shipping Forecast
7. Poison
8. Self Portrait
9. The Drug
10. Our Love Is Growing
11. All You Are


Frankie Cosmos Credit: Pooneh Ghana


グレタ・クラインと彼女のバック・バンドによるプロジェクト、フランキー・コスモスが、10月21日にSub Popより5枚目のスタジオ・アルバム『Inner World Peace』をリリースすることを発表しました。

 

また、新アルバム・トラック 「One Year Stand」のビデオも公開されています。Eliza Lu Doyleが監督を務めたこのビデオは、アルバムのトラックリストとカバーアートと共に、下記からご覧いただけます。


ビデオ・ディレクターのEliza Lu Doyleはプレスリリースで次のように述べています。「このビデオは、ジオラマと空のアリーナのステージを掛け合わせたようなイメージで作りました。グレタとカメラのやりとりは、不在の観客に手を差し伸べる信仰の行為に近いと思います。私たちは、そのような想像上の視線に対して、半分だけ演技をすることの喜びを伝えたいと思ったのです。


グレタ・クラインはこう付け加えます。「このミュージックビデオは、ビデオやパフォーマンスアートを制作している親友のイライザと共に制作しました。このミュージックビデオは、奇妙で広大でありながら、内包的で内面的であるという点で、このレコードのカプセル化のように感じられます。

 

私とイライザにとって、道化と遊びは共同作業の大きな部分を占めています。私たちは、ダンスをせずにダンスをしたかったのです。プライベートな何気ない瞬間に、自分でも気づかないうちにやってしまうような動きです。一緒に振り付けをすると、まるで小学校の6年生に戻ったような気分になり、愉快な気分になりました。このアルバムとビデオは、このような愛と喜びの環境の中で作られた。

 


Gently Tender  Credit: Holy Witaker
 

Gently Tenderは、Matthew E. Whiteのプロデュースによるデビューアルバム『Take Hold Of Your Promise!』の4枚目のシングル 「True Colours (Sometime I'll Get Through) 」をリリースしました。

 

「True Colours (Sometime I'll Get Through)」は、先行リリースされた 「Sunlight In Motion」「Love All The Population」「Dead is Dead」に続くシングルで、オスカー・キャリア-シッピー監督が制作したミュージックビデオも公開されています。こちらは下記にて御覧下さい。


リード・ヴォーカルのサム・フライヤーは、この新作について、「"True Colours "は、表面的には、交際中の二人の会話のように見える曲だ。実際は、自分自身と不要な感情、例えば不安や鬱の感情との会話に基づいているんだ。この曲では、思考を研究し、まるで昔からの友人のように歓迎しているんだ。その感情に興味を示し、私が忍耐強く付き合うことを示すのです。一度迎え入れたら、脅威ではなくなる。こうして私は、毎日抱くこの感情に対処する方法を学んできたのです。受け入れること/誘うこと、そして忍耐が鍵で、この曲はそれを歌っているんだ。"


『Take Hold Of Your Promise!』は5年前から制作されており、プロデュースはマシュー・E・ホワイトが担当し、ウェールズのロックフィールド・スタジオでグループと制作を行っています。


"True Colours (Sometime I'll Get Through)" は現在発売中です。Gently Tenderのデビュー・アルバム『Take Hold Of Your Promise!』は、”So Young Records”より8月26日にリリースされる。彼らは、11月14日、ロンドンのOmearaでライブを行う予定です。


 

 

 

Gently Tender「Take Hold Of Your Promise!」

 

 

Label:  So Young

Release:  2022年8月26日

 
Tracklist
1.Home Anymore
2.Dead Is Dead
3.Love All The Population
4.Ain’t No River (Shorter)
5.Sunlight In Motion
6.True Colours
7.Ain’t No River (Longer)
8.Heaven Ho
9.God Didn’t Leave
10.Right Time
11.Pointless Noise
12.This Is My Night Of Compassion

 

Hot Chip Credit: Ponneh Ghana

8月19日のニューアルバム「Freakout/Release」のリリースに先駆け、ロンドンのエレクトロポップバンド、Hot Chipがタイトル曲を公開しました。


「Freakout/Releaseは、溜め込んだエネルギーと解放の必要性、そして逃避について歌っているんだ」とAlexis Taylor(アレクシス・テイラー)は説明しています。

 

「音楽が一瞬たりとも頭から離れないのはいいことなんだけど、閉所恐怖症のように感じることもある。また、音楽と演奏との関係で自分の居場所を見つけることでもあります。リフは残忍で間抜けな要素を感じるべきで、ジョーはSeven Nation Armyについて考えていて、静かなところから大きなところへ、そしてその間を行き来するシンプルさについて考えていたんだ」

 

 

 

 

訂正とお詫び: 4月掲載の最初の記事で、『Freakout/Release』8月18日発売と書いておりましたが、正しくは”8月19日”の発売となります。このニューアルバムはドミノからリリースされます。大変失礼致しました。トラックリストとアートワークについては下記より御確認下さい。

 


『Freakout/Release』



Label:  Domino

Release: 2022年8月19日


Tracklisting:

 
1. Down 
2. Eleanor 
3. Freakout/Release 
4. Broken 
5. Not Alone 
6. Hard To Be Funky feat. Lou Hayter 
7. Time 
8. Miss The Bliss 
9. The Evil That Men Do feat. Cadence Weapon 
10. Guilty 
11. Out Of My Depth


 



 ロサンゼルスのインディーロックトリオCheekfaceが、本日、新しいアルバムをサプライズリリースしました。

 

「Too Much to Ask」は本日、自主制作盤として発表された。この新作にはシングルとして公開されていた「We Need a Bigger Dumpster」、「Featured Singer」、「Pledge Drive」に加え、「You Always Want to Bomb the Middle East」、「Vegan Water」といった楽曲が収録されています。


チーク・フェイス--ギタリスト/シンガーのグレッグ・カッツ、ベーシストのアマンダ・タネン、ドラマーのマーク "エコー "エドワーズからなるトリオは、ここ数年の間に『Too Much to Ask』を書き、ほとんど2022年の間にレコーディングを行っています。 このアルバムは、2019年のデビュー作『Therapy Island』、2021年の『Emphatically No.』に続く作品となります。


 Tallies    『Patina」

 

 

Label: Bella Union

Release: 2022年7月29日 

 

Listen/Stream

 

カナダ・トロントの5人組インディーロックバンド、タリーズのセカンド・アルバム『Patina』は、バンドが敬愛してやまないコクトー・ツインズのベーシスト、サイモン・レイモンド氏の主宰するUKのインディペンデントレーベル、Bella Unionと契約を結んで最初のリリースとなります。

 

ファースト・アルバムと同様、この新作で繰り広げられるのは、ディレイ、リバーブ、フェーザー満載のギターロックサウンドです。それらの抽象的なサウンドをタイトでシンプルなドラムビートとベースが支えています。アルバムは、ドリーム・ポップの代名詞ともいえるような夢見がちなサウンドに彩られており、そこには、チルアウトのような涼し気な質感と、ベッドルームポップのような可愛らしいキャラクターも深奥に見え隠れしています。全9曲の収録楽曲の中には、ポスト・シューゲイズ寄りのディストーションソング「Wound Up Tight」も収録されていますが、先行シングル「Heart Underground」「Special」に見られるように、コクトー・ツインズやジーザス&メリーチェイン、アメリカのAllison's Haloを彷彿とさせる王道のインディーポップ/ドリーム・ポップソングがこのレコードには貫流しています。それに加え、スコットランドのネオ・アコースティック/ギター・ポップの爽快な雰囲気も仄かに漂っています。

 

タリーズは、このアルバムで、「光と闇」という大掛かりなテーマを掲げながら、それほど高い位置に立つのではなく、聞き手と同じ位置からこういったテーマを掘り下げているように感じられます。これらの楽曲の歌詞についてはおおよそが個人の人生や人間関係を歌い上げており、その点はリスナーに少なからず親近感を与えると思われます。そして、楽曲にカナダの若者のカルチャーの何らかの反映を込めようという意図も見受けられる。バンドサウンドとしても、メンバー全員が同じ方向を向き、真摯に自分たちの音楽を追求しているように思えます。

 

5人という編成でありながら、バンドサウンドは常に核心を取り巻くようにして、多彩な音楽性を持つ魅力的な曲が展開されています。

 

もちろん、その核心にある感性のようなものが、コクトー・ツインズのように明瞭となっているとまでは言いがたいものの、後のバンドの可能性の萌芽もここに顕著に見て取れるのも事実です。フロントマン、シンガーのサラ・コーガンの歌い上げる美麗なメロディーラインは、バンドの音楽にドリーミーでロマンティックな感覚を与え、フランクランドのリバーブ満載のギターライン、そして、シアン・オニールのシンプルなドラミングが緻密に折り重なることにより、タイトでエッジの効いたバンドサウンドが提示されています。


このアルバムでは、オープニングトラックとして収録されている「No Dreams of Fayes」を始めとする、2020年代のドリーム・ポップのクラシックとなりそうな曲が収録されており、さらに、ジョニー・マーの生み出すスミス・サウンドの影響が色濃く反映された「Am I The Man」「When Your Life Is Not Over」の二曲では、マッドチェスター・サウンドへの傾倒も見せています。ここでは、1980年代のマンチェスター・サウンドのオリジナルのダンサンブルな要素を極力排し、このバンドの音感、感性の良さをこの作品で継承しているように感じられます。

 

二作目の「Patina」は、シューゲイズ、ドリームポップを起点とし、ネオ・アコースティック、マッドチェスターサウンド、バンドの幅広いバックグランドを感じさせる作風となっており、近年のドリーム・ポップシーンの中で、個性的な雰囲気が感じられる作品です。少なくとも、デビュー・アルバム後の三年間で、タリーズは大きな成長を見せており、この作品で何らかの手応えを掴むことに成功している。それは言い換えれば、ソングランディングにおけるメロディーセンス、バンドの演奏力がより洗練され、磨きがかけられたということにもなるはずです。

 

 

Rating:  74/100

 


 「No Dreams of Fayres」

 

 


Cathy Jainが新作EP「spacegirl」のリリースを発表しました。このソングライターは、2枚目のEPとなる「spacegirl」を10月14日にYALA! Recordsから10月14日にリリースされる予定です。

 

BBC 6 Musicで人気の「UFO」を4月にリリースしたばかりのキャシー・ジャインは、このEPからのセカンドシングルで新たな一面を披露している。

 

この4曲入りのEPの二曲目の先行シングルは「gaslight 」という曲で、ベッドルームポップ、そしてオルタナティヴR&Bに加え、レゲエ風のリズムに挑戦した夏らしいポップソング。これから始まるであろう恋愛における様々な経験について歌われています。

 

キャシー・ジャインは次のようにコメントしている。

 

この曲は、誰かを好きになり、その状況下で奇妙な行動をとることについて歌ったもので、少し風刺的なエッジの効いた楽しい曲ですよ。この曲では、片思いの相手が誰なのかは不明ですが・・・(それはリスナーが決めること!)、混乱し、混乱しながらも楽しい方法で片思いについて書きたかったんです。


 

 


 

  

 『Space Girl EP』



 

 Tracklist:

 

1.gaslighting girl boss

2.UFO

3.Playfight

4.the death of cat


 

 

ドキュメンタリー「This Is Amapiano」は、BBC Radio 1Xtraが提供し、南アフリカのルーツから世界中のダンスフロアに影響を与えるミュージックジャンルになるまでの”amapiano”の成長をたどりっています。このジャンルは、南アフリカ国内の独自のハウス・ミュージックとして近年ダンスシーンで脚光を浴びています。

 

この特集では、クワイトのパイオニアであり、「南アフリカのダンスミュージックのゴッドファーザー」であるOskidoが、ディープハウスのサブジャンルがどのように形成されたかを説明しています。また、ログドラムのテクニックが、アマピアノの特徴的なサウンドをどのように作り出しているのかにも触れています。


このほかにも、アマピアノを取り巻く幅広い文化を掘り下げ、ダンスとファッションがこのジャンルのライフスタイルに不可欠な要素を形成していることを強調しています。さらに、ソーシャルメディアの影響、特にTikTokのダンスチャレンジが、世界中のアマピアノトラックの人気に拍車をかけている様子も紹介しています。また、英国初のアマピアノフェスティバルである2021年のイベント「Ama Fest」に関する番組もあります。


このドキュメンタリーには、Major League DJz、Kamo Mphela、Mr JazziQ、DBN Gogo、Daliwonga、Felo Le Teeが出演しています。また、BBC Radio 1XtraのDJ EduとJeremiah Asiamahがゲスト出演しています。


「This Is Amapiano」のドキュメンタリーの全編はこちらで、短縮版はYoutubeで見ることが出来ます。


Connect Music Festivalは8月26日から28日にかけて、スコットランド・エディンバラのロイヤル・ハイランド・センター・ショーグラウンドで開催される。IDLESのほか、スコットランド出身の人気急上昇中のプロデューサー兼DJ、TAAHLIAHも参加し、クラブ向けのハイエナジーなポップで知られる。このイベントについて、TAALIAHは、「母国の首都で開催されるこの素晴らしいフェスティバルでプレイできることに、私はとても興奮しています」と語っています。


さらに、8月には、Charlotte Adigéry & Bolis Pupul、Moses Boyd、I.JORDAN、Little Simz、Sudan Archivesなどの出演も決定しています。また、Optimo (Espacio), Horsemeat Disco, Jamz Supernova, Mogwai, The Chemical Brothersの出演も決定しています。


このエディンバラで開催されるフェスティバルでは、限られた数のブティック・キャンプの宿泊施設が用意されており、参加者はフェスティバル期間中、会場内のホテルに宿泊することができるようです。詳細とチケットについては、Connect Music Festivalのウェブサイトをご覧ください。