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M.Ward


米国のシンガーソングライター、M. Ward(M.ウォード)が新しいベスト・アルバム『For Beginners: The Best of M. Ward』を発表した。『For Beginners』は、ディスコグラフィから抜粋された14曲で構成され、新曲「Cry」が追加収録される。Mergeから9月13日にリリースされる。

 

新たにレコーディングされた 「Cry」を含め、Merge Recordsのディスコグラフィーの中から14曲を集めた『For Beginners』は、入門書であると同時に、お気に入りの曲を新たな命を吹き込む形で並べたミックステープでもある。



2006年の『Post-War』に収録された「Chinese Translation」と「Poison Cup」に始まり、『For Beginners』ではスタジオでの録音の腕を上げたウォードに迫る。2003年の『Transfiguration of Vincent』に収録されたボウイの「Let's Dance」の特異なカヴァーから、2009年の『Hold Time』に収録された陽気な「Never Had Nobody Like You」へと展開する。

 

時系列的なアレンジが示唆する整然とした進化のラインよりも、『For Beginners』をひとつにまとめているのは、ウォードの完璧な演奏である。彼のサウンドは、ローファイなホーム・レコーディングからエレクトリックなものへとその意義を拡大させようとしている、 ラジオで聴けるようなストンプまでを網羅している。M.Wardの魅力を知るのに最適な一枚となるだろう。

 

 

昨年、M.ウォードは、ソロアルバム『supernatural thing』を発表したほか、ドクター・ドッグのセルフタイトル・アルバムに収録されたシングル「Love Struck」でフィーチャーされている。コナー・オバースト、ジム・ジェイムズ、マイク・モギス、そして、今回のウィル・ジョンソンも参加するスーパーグループ、モンスター・オブ・フォークは、最近、ボーナストラック入りのセルフタイトル・アルバムの15周年記念リイシューを発表した。




M. Ward  『For Beginners: The Best of M. Ward』

Label: Merge

Release: 2024年9月13日

 

Tracklist:


1. Chinese Translation

2. Poison Cup

3. Let’s Dance

4. Never Had Nobody Like You

5. Lullaby + Exile

6. Duet for Guitars #3

7. Vincent O’Brien

8. For Beginners

9. Magic Trick

10. Outta My Head

11. Undertaker

12. Rollercoaster

13. Hold Time

14. Cry

Sleaford Mods reissues "Divide And Exit" to commemorate the 10th anniversary of its release.

Sleaford Mods

ノッティンガムのポストパンクデュオ、Sleaford Mods(スリーフォード・モッズ)がレア音源ボックスから2曲の未発表曲を探し出した。

 

ジェイソン・ウィリアムソンとアンドリュー・ファーンによるデュオは、当初、ウィリアムソンのソロ・プロジェクトだったが、後にファーンが合流し、ユニットの形になった。

 

ブレイクの瞬間であった「Divide And Exit」をリリースしてから10年が経った。スリーフォード・モッズは、スカ・パンクの伝説であるザ・スペシャルズとの共演を期に、プロミュージシャンとしての道を歩み始めた。それ以来、スリーフォード・モッズは上昇の一途をたどり、近年では、『Spare Ribs』『UK Grim』といった象徴的なカタログをラフ・トレードにもたらした。ライブ活動も順調であり、最近ではグラストンベリーで素晴らしいセットを披露している。

 

10周年を記念して、「Divide And Exit」の拡張版がRough Tradeから7月26日に CD/LPでリリースされる。この拡張版には、二作の未発表曲「Git Some Balls」と「Air Con」(アルバムカット「Air Conditioning」のリワーク)が収録されている。これらの2曲を彼らは気に入ってはいるものの、アルバムの収録曲としては相応しくないと考えていたようだ。

 

「"Git Some Balls "は、スタジオのフロアの切り抜きのひとつで、当時はあまりピンと来なかったけれど、今では素晴らしいサウンドになっている」とヴォーカルのジェイソン・ウィリアムソンは言う。

 

「私たちはアルバムに何を求めているかわかっていたし、これが『Divide and Exit』にふさわしいとは感じていなかった」

 

「不思議なのは、ボツになった曲は、アルバムに収録された曲と同じくらい、聴き直すといつも良い音に聞こえるんだ。あの時点で僕らがやっていたことをやってる人は、この国には誰もいなかったはずだよ。30年前のことのように感じるけど、まだ10年しか経っていないなんて、本当に狂気の沙汰だよね」

 

 

 

Dinosaur Jr. announces 15th anniversary expanded reissue of 2009 album "Farm"


J マシスとルー・バーロウ擁するダイナソーJr.が2009年にリリースしたアルバム『Farm』の15周年記念エクスパンデッド・リイシューを発表した。海外盤が8月16日にjagujaguwarからリリースされる。

 

ダイナソーJr.が再結成されたとき、その結成と伝説的な解散から20年以上を経て、心配されたのは、彼らがバック・カタログを売りさばき、昔のショーをマーケティングの仕掛けとしてツアーに連れ出しているだけではないかということだった。

 

しかし、2007年にリリースされた『Beyond』は、そのような詮索好きなファンに対して、マーシャル主導の「F**K YOU!」という心のこもった答えを与えてくれた。

 

続いて発表された『Farm』は、J・マスシス、ルー・バーロウ、マーフのオリジナル・ラインナップによる9枚目のフルレングス・アルバムで、2007年にリリースされた『Beyond』に続く作品。『Dinosaur』、『You're Living All Over Me』、『Bug』という最初の3枚の傑作アルバムで確立された刺激的なサウンドを取り戻し、バンドは偉大なロックバンドの地位を不動のものにした。

 

『Farm』は、ダイナソーJr.が時代を超越した爽快なロックミュージックを奏でることができると対外的に示したものである。実際的にこのアルバムはダイナソーJr.の特徴的なパレットを包括している。

 

歪んだギター、揺るぎないフック、蜂蜜のように豊かなメロディー。ある時は70年代のギター・エピック、また、ある時は、ジョニやニールとともに小川のせせらぎを聴くのに最適な収録曲。頭の中にすっと入ってきて、そこに留まり、楽しく跳ねまわる。耳を引く「Plans」は7分近いクラシック・ロック。さらに「I Don't Wanna Go There」はジェイムス・ギャングやハンブル・パイのようなストレートアヘッドな歌声、無愛想なリード・ギターがミックスされている。

 

『Farm』の拡張デラックス・エディションには、「Houses」、「Whenever You're Ready(The Zombies Cover)」、「Creepies" (Instrumental)」、「Show」が収録されている。これまでヴァイナルにプレスされることもなく、世界中でリリースされることもなかった幻の未発表曲。新たな拡張版のデラックスエディションは、ヘヴィーなマシスのファンにとって垂涎の的となるだろう。

Galaxie 500 announces  the release of its first archival material in almost 30 years.

Galaxie 500
©︎Michael Macios

マサチューセッツの伝説的なインディーロックバンド、Galaxie 500が、約30年ぶりとなるアーカイヴ音源のリリースを発表した。シルバー・カレント・レコードとバンド自身のインプリント20/20/20から9月20日にリリースされる『Uncollected Noise New York '88-'90』は、Noise New Yorkのスタジオ録音全24曲からなり、未発表アウトテイク、B面曲、アルバム未収録曲を収録している。


バンドによって編集され、スタジオでの初期のレコーディングから最後のレコーディングまで、彼らのキャリアをたどることができる。アルバム『Today』のセッションから「Shout You Down」、アルバム『On Fire』のセッションから「I Wanna Live」の2曲の未発表音源を聴き、全トラックリストは以下をチェック。


ギャラクシー500は、マンハッタンにある彼のスタジオ、ノイズ・ニューヨークで、プロデューサーでありシミー・ディスク・レーベルのボスであるクレイマーと5回のスタジオ・セッションを行い、3年間で3枚の名作LPをレコーディングした。


オリジナル・アルバム『Today』、『On Fire』、『This Is Our Music』とともに、『Uncollected Noise New York '88-'90』には、この時期にノイズ・ニューヨークで録音されたギャラクシー500の全音源が収録されている。


8曲以上の未発表スタジオ・トラックが復元され、時系列に並べられ、過去にリリースされたがレアな音源も含まれている。このセットは2xLP、2xCD、2xTapeで発売される。


ドラムのデイモン・クルコウスキーは声明でこう語っている。


「これらのテープ・ボックスを開けると、まるで古い日記やデータブックを覗き込んでいるようだった」


ベーシストのナオミ・ヤンはこう振り返る。


「音楽のプルースト的な力。これらの初期のレコーディングを聴いていると、自分がどのようにベースを弾きたいかを考えているのがわかる」


シンガー兼ギタリストのディーン・ウェアハムは言う。


「これらの曲のいくつかを保管庫に残した理由はわかるが、今聴くと喜びがある。ノイズ・ニューヨークだったレンガ壁の部屋でギャラクシー500が演奏しているように、とても生き生きと聴こえる」


シルバー・カレントのレーベル・オーナーであるイーサン・ミラーは、このセットの範囲についてこう説明している。


「これは単なる "オッズ・アンド・サッズ "コレクションではなく、音楽で語られるバンドの秘密の歴史なんだ。バンドの成長と創造的拡大の弧を着実に歩んできた、知られざる物語を余すところなく伝えている。それはバンドの別の歴史というよりも、最初から最後まで鏡の向こう側から見た彼らの実際の歴史の別の視点を明らかにするものである」





ギャラクシー500 (Galaxie 500)はアメリカで活動していたロックバンド。1987年に結成され、1991年に解散した。活動期間は4年と決して長くはなかったが、その後のインディー・ロックやスロウコア、シューゲイザーやドリーム・ポップなどのジャンルのバンドに影響を与えた。バンドの傑作としては、1988年の『Today』、翌年にリリースされた『On Fire』などが挙げられる。



Galaxie 500 『Uncollected Noise New York '88-'90』



Tracklist:

​(February 1988 session)
1. Shout You Down (previously unreleased)
2. See Through Glasses (previously unreleased)
3. On the Floor (Noise NY version) (previously unreleased)
4. Can’t Believe It’s Me (Ryko Box Set bonus CD, otherwise unreleased)
5. Oblivious (Ryko Box Set bonus CD, Chemical Imbalance fanzine 7-inch)
6. King of Spain (Today CD bonus track, Aurora Records 7-inch B-side)
(July 1988 session)
7. Jerome (Ryko Box Set bonus CD, otherwise unreleased)
8. Song in 3 (Ryko Box Set bonus CD, otherwise unreleased)
9. Crazy (Ryko Box Set bonus CD, European Today CD bonus track)
(February 1989 session)
10. I Wanna Live (previously unreleased)
11. I Will Walk (previously unreleased)
12. Cold Night (On Fire CD bonus track, Rough Trade BlueThunder EP)
13. Ceremony (On Fire CD bonus track, Rough Trade BlueThunder EP)
(August 1989 session)
14. Never Get to Heaven (previously unreleased)
15. Maracas Song (Ryko Box Set bonus CD, otherwise unreleased)
16. Victory Garden (On Fire CD bonus track, Rough Trade BlueThunder EP)
17. Blue Thunder (w/sax) (Ryko Box Set bonus CD, Rough Trade EP)
(June1990 session)
18. Cheese and Onions (Ryko BoxSet bonus CD, Rutles Highway Revisited Shimmy Disc LP)
19. Fourth of July (video mix)
20. Cactus (previously unreleased)
21. Moonshot (previously unreleased)
22. Them (Ryko Box Set bonus CD, otherwise unreleased)
23.Final Day (Ryko Box Set bonus CD, otherwise unreleased)
24. Here She Comes Now (This Is Our Music CD bonus track, Rough Trade Fourth of July 12-inch B-side)


Bob Dylan's 431-song, 27-CD box set to be released September 20; includes 1974 arena tour

©Barry Feinstein
フォーク・ロックの伝説、ボブ・ディランは、1974年のバンドとのアリーナ・ツアーを収めた27枚組の巨大ボックス・セットを発表した。

 

9月20日発売予定の『Bob Dylan - The 1974 Live Recordings』には、なんと431曲(うち417曲は未発表曲、133曲はオリジナルの16トラック・テープから新たにミックス)が収録され、ジャーナリストのエリザベス・ネルソンによるライナーノーツも付いている。日本の大手レコードショップでも販売される。

 

本日の発表では、1974年2月9日(土)にシアトルでライヴ録音された「Forever Young」のヴァージョンがリリースされる。試聴は以下から。


CDボックス・セットに加え、サード・マン・レコードは、ディランとザ・バンドのライヴ・アルバム『Before The Flood』のオリジナル・トラックリストに収録されていない1974年ツアーの全曲のヴァージョンを収録した3xLPレコード・ボックス・セット『The 1974 Live Recordings - The Missing Songs From Before The Flood』をリリースする。このセットは、サード・マンのサブスクリプション・シリーズ、ヴォールトを通じてのみ入手可能である。

 


「Forever Young」


Aphex Twinの『Selected Ambient Works Volume II』(Music Tribuneのアンビエントの名盤特集でもお馴染みのアルバム)がワープ・レコードから今年の秋に再発される。エイフェックス・ツインの最初期の実験音楽を収録したこのアルバムは、実際的にこのジャンルの知名度を広める契機となった。


10月にリリースされる30周年記念盤には、様々な異なるフォーマットでリリースされたアルバムの全曲が初収録される。


その中には、以下で聴くことができるビニール盤のみの「#19」(より広く知られているのは「Stone In Focus」)と、初めてフィジカル・フォーマットで正式にリリースされ収録される追加トラック2曲も含まれている。


デジタル・リリースに加え、リイシューはいくつかのフィジカル・フォーマットで発売される。そのひとつが、限定4xLPレコード・ボックス・セットで、折り畳みポスター、ステッカー・シート、オリジナル・アートワークの開発スケッチが掲載されたブックレットが付属する。また、前面に銅メッキとエッチングでエイフェックス・ツインのロゴをあしらった特注の蝶番付きオークケースに収められる。


他のフィジカル・エディションには、価格の4xLPヴァイナル・セット、トリプルCD、250枚限定のダブル・カセットがある。


1994年3月にリリースされた『Selected Ambient Works Volume II』は、リチャード・D・ジェームスの2枚目のスタジオ・アルバムで、前作『Selected Ambient Works 85-92』よりもビートのないアンビエント・サウンドに焦点を当てている。


ワープ・レコードは、2024年10月4日に『Selected Ambient Works Volume II (Expanded Edition)』をリリースする。日本盤の発売は未定。


 


ソニー・ミュージックは、ブルース・スプリングスティーンの『Born In The U.S.A.』の発売40周年を記念して、新色ヴァイナルと拡張パッケージを採用したスペシャル・エディションをリリースする。海外盤の他、日本盤についても、対訳付のカラー・ヴァイナル・ヴァージョンが発売される。海外盤は6月14日に発売、それに次いで、日本盤は6月19日に発売となる。

 

スプリングスティーンの代表作『Born In The USA』の40周年記念のアニヴァーサリー・エディションLPは、レッド・クリア・ヴァイナルで、ゲットフォールド(見開きジャケット)となり、エリック・フラニガンによる書き下ろしのライナーノーツと当時のアーカイブ写真を追加したブックレット、LPサイズのカラーリトグラフが付属する。国内盤は、完全生産限定輸入盤国内仕様で、特色シルバーの巻き帯と英文ライナー翻訳他、解説・歌詞・対訳付で発売される。


Born In The U.S.A.ツアーが1984年夏にスタートしてから40年、スプリングスティーンとEストリート・バンドは先月カーディフで2024年のヨーロッパ公演をスタートさせた。『Born In The U.S.A.』の40周年記念リリースは、ソニー・ミュージックがリリースしたキャリアを網羅する『Best Of Bruce Springsteen』コレクションに続く作品となる。


『ボーン・イン・ザ・U.S.A.』ツアーがキック・オフした1984年夏から40年。ブルース・スプリングスティーン & Eストリート・バンドはヨーロッパ・ツアー中。「他のどんなチームの追随も許さない」(ビルボード誌)、「基準を打ち立て続ける」(ローリング・ストーン誌)、「史上最強にパワフル」(ヴァラエティ誌)と称賛されてきたライヴ・パフォーマンスを披露している。


 

 

 

 

ブルース・スプリングスティーン 『ボーン・イン・ザ・USA』 (40周年記念カラー・ヴァイナル)


ブルース・スプリングスティーン 『ボーン・イン・ザ・U.S.A.(40周年記念カラー・ヴァイナル)』帯付きパックショット
 

Side A


1. BORN IN THE U.S.A. ボーン・イン・ザ・U.S.A. *
2. COVER ME カヴァー・ミー *
3. DARLINGTON COUNTY ダーリントン・カウンティ
4. WORKING ON THE HIGHWAY ワーキング・オン・ザ・ハイウェイ
5. DOWNBOUND TRAIN ダウンバウンド・トレイン
6. I’M ON FIRE アイム・オン・ファイア *


 
Side B


1. NO SURRENDER ノー・サレンダー
2. BOBBY JEAN ボビー・ジーン
3. I’M GOIN’ DOWN アイム・ゴーイン・ダウン *
4. GLORY DAYS グローリィ・デイズ *
5. DANCING IN THE DARK ダンシン・イン・ザ・ダーク *
6. MY HOMETOWN マイ・ホームタウン *
(*=シングルカットされすべてTOP10入りを果たした)

 

 

*先行予約はこちらから

(Tower Records Online/Sony Music Shop/HMV/Onkyo Music等で予約受付中)



 2024年6月19日発売 完全生産限定盤1LP SIJP-178 税込4,400円 (輸入盤国内仕様)
*レッド・クリア・ヴァイナル 新見開きジャケット 新ブックレット LPサイズのカラーリトグラフ収録
*日本盤のみ特色シルバー巻き帯、英文ライナー翻訳、解説・歌詞・対訳付

Katy Kirby

 

ニューヨークを拠点に活動するソングライター、Katy Kirby(ケイティ・カービー)が、セカンドアルバム『Blue Raspberry』の拡大版を発表した。デラックスエディションはANTIから7月12日にリリースされる。

 

セカンドアルバム『Blue Raspberry』の新拡張版には、「ヘッドライト」と「ネーパービル」を含む2曲の未発表曲が収録されている。ブルー・ラズベリー』は、2021年2月に発売されたカービーのデビュー・アルバム『クール・ドライ・プレイス』に続く作品である。

 

「実は、『Headlights』はアルバムの収録されたどの曲よりも開放的な曲ではない」とケイティ・カービーは説明する。

 

「この曲は、すべての人間の人生に付随する、蓄積された低レベルの苦しみへの賛歌と呼ぶこともできる。)あるいは疲れたことを歌った、少し生意気なバラードと言うこともできるかもしれない」

 

 

「Headlight」

 

 

 

 

 Katy Kirby 『Blue Raspberry』 - Deluxe Version

https://res.cloudinary.com/epitaph/image/upload/v1/anti/releases/KatyKirby_BlueRaspberry_2 

 

Label: ANTI-  

Release: 2024/ 07/12

 

Tracklist:

1.Redemption Arc

2.Fences 

3.Cubic Zirconia
 
4.Hand to Hand
   
5.Wait Listen
   
6.Drop Dead

7.Party of the Century
    
8.Alexandria
   
9.Salt Crystal  
    
10.Blue Raspberry   
    
11.Table
    
12.Headlights
    
13.Naperville  


 
ーーニューヨークを拠点に活動するソングライター、ケイティ・カービーは、セカンドアルバム『ブルー・ラズベリー』で、親密さの作為に真っ向から挑んだ。

 

『ブルー・ラズベリー』は、カービーが初めて経験したクィアな関係の釈義であり、新しい愛の絶頂と崩壊を、ロック・キャンディや割れたガラスの破片の輝きを味わいながら辿っていく。

 

『Blue Raspberry』は、カービーの高評価を得たデビューアルバム『Cool Dry Place』に続く作品で、同じくナッシュビルでレコーディングされ、2021年2月にリリースされた。

 

そのアルバムに収録された曲は、カービーが自分の声を見つける中で展開されたが、『ブルー・ラズベリー』は洗練された自信に満ちた2作目で、『クール・ドライ・プレイス』を通して湧き上がった、人と人とのつながりが陥没するあらゆる危険地帯があるにもかかわらず、人はいかにして互いに連絡を取り合うことができるのかという問いを深めている。

 

©Dusdin Condren

 

アメリカのシンガーソングライター、シャロン・ヴァン・エッテン(Sharon Van Etten)が4thアルバム『Are We There』の10周年を記念し、jagujaguwarからスペシャル・エディションを5月31日(金)にリリースする。

 

リリースには「Every Time the Sun Comes Up」の7インチが同梱され、この曲の別ヴァージョンとシドニー・オペラハウスでのライヴ音源が収録される。別バージョンの試聴は以下から。


この「Every Time the Sun Comes Up」のヴァージョンは、バンドと私が自分たちのサウンドに磨きをかけている時に生まれた」とヴァン・エッテンは声明の中で説明している。

 

「私たちはWe've Been Going About This All Wrongのツアーのリハーサルをしていて、自分たちが影響を受けたものを取り入れて、その時の私たちのクリエイティヴな状況により近づけるようにしました。ライブで披露したら、ジョイ・ディヴィジョンのような新しいアレンジに観客がすごく反応してくれた。Are We Thereの10周年を記念してこの曲をリリースし、新たな生命を吹き込むというアイデアが浮かんだんです」


「”Are We There”を作っている間、私はずっと市内のアパートからホーボーサウンドに通っていて、電車でバス・ターミナルまで行き、リンカーン・トンネルからニュージャージー州ウィーホーケンのスタジオまで徒歩で歩いてました」(ニューヨークからニュージャージーに続くトンネルのこと)

 

「このレコードを作ることで、バンド仲間(ダグ・キース、ヘザー・ウッズ・ブロデリック、ジーク・ハッチンス)はすぐに私のファミリーになり、私はスタジオにシェルターを求めていることに気づきました。スタジオは、私が育まれたと感じる場所だった。自分のホームのように感じていました。私は自分自身を見つけることができたし、このアルバムのコラボレーションを通して、その弱さと強さがとらえられた気がします。このアルバムの名前は、私にとって、旅立った場所でありながら、いまだ到着していないことを認めていることを表しています」

 

 

「Every Time the Sun Comes Up」

 

Will Long

東京を拠点に活動するアメリカ人アーティスト、Will Long(ウィル・ロング)によるアンビエント・プロジェクト、Celerによるアルバム『Perfectly Beneath Us』が、オランダの電子音楽レーベル”Field Records”よりヴァイナルでリイシューされる。

 

リマスターはStephan Mathieu(ステファン・マシュー)が担当した。本作は膨大なカタログの中からStill*SleepからCD-Rとして2012年にリリースされた。



Celer(セラー)は2005年にカリフォルニアでWill LongとDanielle Baquetの共同プロジェクトとしてスタートし、数多くのセルフ・リリースを発表してきた。2009年にBaquetが他界してしまったが、Longはプロジェクトを続行することを決め、最も純粋なアンビエントの可能性を追求し成長を続けている。また、Long自身の名義でのソロ活動も並行して行われており、DJ SprinklesのComatonse RecordingsやノルウェーのSmalltown Supersoundから数多くの作品をリリースしている。



本作は非常に没入感のある魅惑的なドローン・ミュージックで、熱心なリスナーを満足させるだけでなく、カジュアルなリスナーをも癒してくれる。2012年にわずか100枚限定でリリースされたこの作品は、今、丁寧にデザインされた美しいパッケージに収められ、Field Records独自のレパートリーである刺激的なサブリミナルな電子音楽作品に華を添えている。



本作『Perfectly Beneath Us』のリイシューはCelerの膨大なカタログへの理想的な入り口となるだろう。

 

 

Celer  「Perfectly Beneath Us』- Vinyle Reissue

 




発売日 : 2024年6月14日
アーティスト : Celer
タイトル : Perfectly Beneath Us
フォーマット : 12" Vinyl / デジタル配信
品番 : FIELD32
レーベル : Field Records(オランダ)

試聴はこちら: https://fieldrec.bandcamp.com

 

 
TRACK LIST: 


A1 Slightly Apart, Almost Touching (12:36)
A2 Distressing Sensations(3:14)
B1 Ultra-terrestrial Yearning(3:15)
B2 Absolute Receptivity Of All the Senses(14:34)


オアシスのデビュー・アルバム『ディフィニットリー・メイビー』は今年30周年を迎える。この記念すべき年を祝して、バンドはアルバムを(再び)リイシューする。今回は、Monnow Valley Studiosでのオリジナル・レコーディング・セッションからのトラックと、コーンウォールのSawmills Studiosでレコーディングされたアウトテイクを収録。また、2014年にリマスターされたアルバムからのトラックも収録されている。アルバム収録曲のリカバリー・ヴァージョンに加え、リアム・ギャラガーがヴォーカルをとる「Sad Song」の1992年の未発表デモが収録されている。


ノエル・ギャラガーとカラム・マリーニョがリミックスを担当している。昨年、ノエル・ギャラガーは、これらのセッションが録音されたテープの紛失を発見したと話していた。


「これからリリースされるクールな音源が入ったマスターテープを見つけたんだ。それはソニーの保管庫にあって、ラベルが間違っていたんだ。オアシスが『Definitely Maybe』を作った時、各トラックを3テイクずつやって、次に進むというアイデアだったんだ。おそらくマスター・ヴァージョンには、選ばれなかったもう2つのヴァージョンがあるよね? でも、マスターテープが紛失してしまったんだ。そのテープは、ラベルを間違えて30年間もソニーに保管されていたんだ。それを見つけたんだけど、面白いものが入っていたんだ」




Oasis Definitely Maybe 30th anniversary reissue 



tracklisting:


Volume 1


1. Rock ‘n’ Roll Star (Remastered)


2. Shakermaker (Remastered)


3. Live Forever (Remastered)


4. Up In The Sky (Remastered)


5. Columbia (Remastered)


6. Supersonic (Remastered)


7. Bring It On Down (Remastered)


8. Cigarettes & Alcohol (Remastered)


9. Digsy’s Dinner (Remastered)


10. Slide Away (Remastered)


11. Married With Children (Remastered)


Volume 2


1. Rock ‘n’ Roll Star (Monnow Valley Version)


2. Shakermaker (Monnow Valley Version)


3. Live Forever (Monnow Valley Version)


4. Up In The Sky (Monnow Valley Version)


5. Columbia (Monnow Valley Version)


6. Bring It On Down (Monnow Valley Version)


7. Cigarettes & Alcohol (Monnow Valley Version)


8. Digsy’s Dinner (Monnow Valley Version)


9. Rock ‘n’ Roll Star (Sawmills Outtake)


10. Up In The Sky (Sawmills Outtake)


11. Columbia (Sawmills Outtake)


12. Bring It On Down (Sawmills Outtake)


13. Cigarettes & Alcohol (Sawmills Outtake)


14. Digsy’s Dinner (Sawmills Outtake)


15. Slide Away (Sawmills Outtake)


16. Sad Song (Mauldeth Road West Demo, Nov ’92)


 

©Pat Piasecki

 

日本人ギタリスト、安江さんを擁するデトロイトのシューゲイザーバンド、ドロップ・ナインティーンズ(Drop Nineteens)は、デビューアルバム『Delaware』の再発リリースを発表した。このアルバムは6月21日にWharf Catからリリースされる。バンドは2曲の新曲「Nest」とラナ・デル・レイ(Lana Del Rey)の「White Dress」のカバーを公開した。試聴は以下から。


「バンドリーダーのグレッグ・アッケルは声明の中で、「私はラナに遅れをとったんだ。それでも、この曲は僕の心を掴んで離さなかったから、バンドに持ち込むことに決めた。ラナ・デル・レイの'White Dress'をカヴァーしようと提案した時、バンドは少し横目で僕を見たんだけど、僕が考えていたことを一緒にやり始めた瞬間、彼らはこの曲にロックオンしてくれたんだよ」


『Nest』については、次の通りである。「『Nest』はもともと、最新アルバム『Hard Light』のオープニングかエンディングを飾るつもりだった。より良いオープニングとクローザーがあることに気づいたとき、アルバムに収めるのに最適な場所が見つからなかったんだ。この曲は、『White Dress』のB面として適切なクローズだよ。なぜなら、この曲はドロップ・ナインティーンズがしばらくの間、いや、おそらくこれまでリリースする最後の曲なのだからね」


バンドは再発のため、アルバムのカバー・アートも変更し、少女が手に持っている銃を花に置き換えた。

 

「これは自己キャンセルのためというよりも、今日の情勢において、銃を手にした若者のイメージを世に出すわけにはいかなかったというのが理由なんだ。公正を期しておくと、1992年のリリース当時でさえ、このコンセプトは誇張されすぎていたかもしれない。私たちは、この新しいジャケット・デザインをものすごく気に入っている。このデラウェアの再発盤の売り上げの一部を慈善団体、Artist For Action To Prevent Gun Violenceに寄付できることを誇りに思っています」


昨年、ドロップ・ナインティーンズ(Drop Nineteens)はカムバック・アルバム『Hard Light』をリリースした。

 

 

 





Drop Nineteens 『Delaware』 ーReissue



Label:  Wharf Cat

Release: 2024/06/21

 

Tracklist:


1. Delaware

2. Ease It Halen

3. Winona

4. Kick the Tragedy

5. Baby Wonder’s Gone

6. Happen

7. Reberrymemberer

8. Angel

9. My Aquarium

10. (Plus Fish Dream)



Broadcastは、イギリス人デュオの最後のアルバムとなる2枚のデモ集『Spell Blanket』と『Distant Call』を発表した。これらは今年後半にWarpからリリースされる予定。

 

5月3日にリリースされる『Spell Blanket』は、トリッシュ・キーナンとジェイムズ・カーギルが2006年から2009年にかけて、5枚目のアルバムになる予定だった幻のデモ音源を収録している。

 

9月28日発売予定の『Distant Call』には、アルバム『Haha Sound』、『Tender Buttons』、『The Future Crayon』の収録曲のデモが収録されている。


以下、『Spell Blanket』の「Follow the Light」と『Distant Call』の「Tears in the Typing Pool [Demo]」を下記よりご視聴下さい。


ブロードキャストの最後のアルバムは、フォーカス・グループとのコラボレーションで、キーナンが42歳で急逝する2年前の2009年にリリース。『Distant Call』には、キーナンの死後にカーギルが発見した初期のデモ2曲、「Come Back to Me」と「Please Call to Book」も収録されている。

 

 

「Follow The Light」



「Tears In The Typing Room」




Spell Blanket – Collected Demos 2006-2009

Tracklist:


1. The Song Before The Song Comes Out

2. March Of The Fleas

3. Greater Than Joy

4. Mother Plays Games

5. My Marble Eye

6. Roses Red

7. Hip Bone To Hip Bone

8. Running Back To Me

9. I Blink You Blink

10. Infant Girl

11. I Run In Dreams

12. Luminous Image

13. A Little Light

14. Hairpin Memories

15. My Body

16. Follow The Light

17. Tunnel View

18. Where Are You?

19. Singing Game

20. I Want To Be Fine

21. The Games You Play

22. Grey Grey Skies

23. Puzzle

24. The Clock Is On Fire

25. Petal Alphabet

26. Tell Table

27. Fatherly Veil

28. Dream Power

29. Heartbeat

30. Call Sign

31. Crone Motion

32. Sleeping Bed

33. Join In Together

34. Colour In The Numbers

35. I Am The Bridge

36. Spirit House



Distant Call – Collected Demos 2000-2006


Tracklist:

1. Tears In The Typing Pool [Demo]

2. Still Feels Like Tears [Demo]

3. Come Back To Me [Demo]

4. The Little Bell [Demo]

5. Distant Call [Demo]

6. Valerie [Demo]

7. Colour Me In [Demo]

8. Ominous Cloud [Demo]

9. Flame Left From The Sun [Demo]

10. Where Youth And Laughter Go [Demo]

11. Poem Of A Dead Song [Demo]

12. O How I Miss You [Demo]

13. Pendulum [Demo]

14. Please Call To Book [Demo]


 


マタドール・レコードが、伝説的なテキサスのバンド、バットホール・サーファーズの主要カタログ・タイトルの再発を発表。すべてのレコードは、グループの監修のもとリマスターされている。


今回、このシリーズの最初の3作品「Psychic...Powerless...Another Man's Sac」、「Rembrandt Pussyhorse」、「PCPPEP」のリマスター・オーディオがストリーミング・サービスで聴けるようになり、3月22日にはレコードも発売される。


プレオーダーはこちらから。また、ゲイル・ブテンスキーが1980年代に撮影したバンドの貴重な写真を使用した「Butthole Surfer」の新しいビデオも見ることができる。さらなるタイトルは秋にリリースされる予定。


バットホール・サーファーズは1981年、ヴォーカルのギビー・ヘインズとギタリストのポール・リアリーによって結成された。1983年にドラマーのキング・コフィーが加入。彼らは、さまざまなレコーディング・セッションやツアーに参加しながら、バンドの3人の不動のメンバーであり続けた。のちにサーファーズは信じがたいメジャーデビューを果たし、知る人ぞ知るバンドとなった。




Pixiesのソールドアウト・ツアーを記念して、『Pixies at the BBC, 1988-91』が3月8日に4ADからリリースされる。  初のレコードプレスで、2枚組CDとHDデジタル・オーディオでも発売される。


1988年から1991年、4ADの在籍時代に、ピクシーズはBBCのために6つのセッションを録音した。ブラック・フランシス、キム・ディール、ジョーイ・サンティアゴ、デイヴィッド・ロヴァリングがフロント・ランナーを駆け抜けた瞬間をタイムスタンプ化したこれらのセッションは、バンドのライブ・パフォーマンスのリアルなエネルギーをキャッチし、即座に注目に値すると感じた。


この時期に録音された24曲(「Allison」と「Wave of Mutilation」の2曲を含む)の中には、ミニ・アルバム『Come on Pilgrim』や4ADの4枚のスタジオ・アルバムのうち3枚からのお気に入りが含まれている。また、ビートルズの「Wild Honey Pie」、イレイザーヘッドの「(In Heaven) Lady in the Radiator Song」、ビーチ・ボーイズの「Hang On To Your Ego」の3曲のカヴァーもレコーディングされた。


1998年にCDでリリースされたこのリブート盤は、6つのセッションの全トラックが収録され、トラックリストは年代順に並べられている。


スリーブも一新され、クリス・ビッグによる黒と金の素晴らしいデザインが施されている。サイモン・ラーバルスティエによる未公開のピクシーズ・アーカイヴ・イメージを使用し、クリスはバンドの故ヴィジュアル・ディレクター、ヴォーン・オリヴァーに愛情を込めたオマージュを捧げている。



こちらの記事もあわせてお読み下さい:


THE TOP 10 SONGS : PIXIES  ピクシーズのベスト曲 トップ10




Pixies at the BBC, 1988-91』



Label: 4AD
Release: 2024/03/08


John Peel Session 3rd May 1988 


1. Levitate Me
2. Hey
3. In Heaven (Lady In The Radiator Song)
4. Wild Honey Pie
5. Caribou 

John Peel Session 9th October 1988 

6. Dead
7. Tame 
8. There Goes My Gun 
9. Manta Ray 

John Peel Session 16th April 1989 

10. Down To The Well
11. Into The White
12. Wave Of Mutilation

John Peel Session 11th June 1990 

13. Allison
14. Velouria 
15. Hang On To Your Ego 
16. Is She Weird

Mark Goodier Session 18th August 1990 

17. Monkey Gone To Heaven
18. Ana 
19. Allison 
20. Wave Of Mutilation

John Peel Session 23rd June 1991 

21. Palace Of The Brine
22. Letter To Memphis
23. Motorway To Roswell 
24. Subbacultcha


Pre-order:



サトミ・マツザキをベースに擁するDeerhoof(ディアフーフ)は、2002年のアルバム『Revielle』のリイシューを発表し、ノイズロックの先行シングル「Almuatin」をリリースした。リイシューアルバムはJoyful Noise Recordingsから3月8日にリリースされる。海外盤の予約はこちらより


ーーディアフーフは新ギタリスト、ジョン・ディートリッヒをデビューさせ、初めて幅広い批評家の称賛を得た。

 

2002年の『Reveille』は、芸術的再生の反抗的な表現であり、狂気的な高揚感、黙示録的なイメージ、無予算のDIYレコーディング方法とは裏腹の新たな技術的自信、そして2曲とも同じに聴こえない衝撃的な様式美で溢れかえっている。キャッチーでチャーミングなマツザキ・サトミのメロディアスさと、ジョンとグレッグのノイジーでシネマティックな爆音のコントラストは、初リリースから20年以上経った今でも、スリルとくすぐり、動揺させる力を持っている。


バンドがいつも思い描いていたほのかな朝焼けのジャケット・アートを、クリアなサンカラーのレコードに収録。センター・ラベルにサトミが書き下ろした歌詞を初収録。


このレコードは、忘却の彼方からの復活だった。もちろん当時は気づいていなかった。笑いを取るために作っていただけだった。1999年、サトミと私はバンドとして確実に終わったと思っていた。創設者でギタリストのロブ・フィスクは辞めてしまった。私は負けじと学校に戻った。その後、サトミと私が学校で初めて出会ったギタリストに加入を頼み、その人がジョン・ディートリッヒだったというのは信じられない。彼はオークランドに引っ越してきたばかりで、私たちがいつもストーク・クラブで演奏していた20人のために演奏することを嫌がりませんでした。


ロブが在籍していた頃には決して演奏しなかったような様々なスタイルの曲を、2年以上にわたって無造作にレコーディングしてはボツにした。ジャッジメント・デイ(審判の日)をイメージの中心に据えたとき、物事が理解できるようになった。しかし、西洋の神がジョージ・ブッシュのような資本主義のキリスト教徒を門に通す代わりに、地獄の神が動物で天国を埋め尽くすことを支持して彼らを呪った。まさにロブ・フィスクそのもの。ディアフーフはそれで息を吹き返した。そして、『Reveille』は、私たちにとって新たな夜明けとなった。このアルバムは好評を博し、私たちはより多くのツアーを行うようになったんだ。


ーーグレッグ・ソーニエ、2024年



ーーディアフーフには、"ブレイク "したアルバムが1枚もない。ディアフーフのファンにとっては、誰もが最初に聴いたアルバムがお気に入りのようだ。私にとっては、『Reveille』がそのアルバム。初めて聴いたのは19歳くらいのときだったと記憶している。どうやったらこんな音楽ができるんだろう? 曲作りや演奏にどんなアプローチをすれば、こんなサウンドの曲ができるんだろう?

 

ノリノリのカオティックなドラム。隠された論理に従って、あるいは論理の根底にある虚無への献身によって、ヨーヨー状に上下する拍子記号。クランチング・フィードバックを多用したギターと爆発的に複雑なパーカッションを並置するサトミのヴォーカル。これほど粗雑でかわいらしいサウンドを聴いたのは生まれて初めてのことだった。混沌としていながら正確。しつこく遊び心があり、それでいて攻撃的である。漫画のような、しかし、本物の別世界が、この音の縁や謎の裾のすぐ向こうに横たわっているようだった。


私の頭の中では、秩序も偶然も、私が聞いている音の説明としては、同じように不可能に思えていた。自分たちが何をしているのか、まったくわかっていなかったということなのだろうか? しかし、知的なデザインの要素もまた、明らかに、そして紛れもなく存在しているように思えた。バンドの練習中やレコーディング中に、どのような方法や超能力的なトリックが、このアルバムの長さにわたって、この生きた、変幻自在のサウンドを生み出したのだろうか? 絶対的な当惑とともに、私は見当もつかないという事実を受け入れなければならなかったんだ。


このアルバムがどのように作られたかについて、私が耳にした都市伝説は、彼らのサウンドを際立たせる主要な要素として、厳格なDIY過激主義をカルト的に信奉するグループのイメージを喚起したということなんだ。(『テープ・オプ』かどこかで読んだという友人の話をもとに)私が聞いたところでは、このアルバムは、セルフ・レコーディングされただけでなく、バンド・メンバーは、3台のMacBookをネットワークでつなぎ、それぞれがスペースバーを同時に押しながら、各楽器をProToolsの無料版にキャプチャーしてトラックしなければならなかったという。アルバムの全体を通して、ベース音をクローンしてピッチシフトしたものは1つだけだった。


いずれにせよ、これらは、『Revielle』がどのように作られたかについての神話的な”Tape Op”の記事(結局のところ、これは存在するが、特にミルクマン・セッションについて言及している)についてのこの友人の説明に含まれていた詳細であると私は記憶している。時間が経ってから確認できたが、この説明はその特殊な部分の適用において正確とは言いづらいが、言及されている特殊な部分それ自体はすべて真実なんだ。『Reveille』に関しては、その秘密は私自身にも、おそらくバンド自身にも、今日に至るまで曖昧なままだ。そして、今でもそのように聞こえる。


そのようなわけで、Deerhoofの『Reveille』をリイシューできることを大変光栄に思っている。このような音楽がどのように作られるのか、私たちが知ることがありませんように・・・。


ーーカール・ホフステッター、2024年



「Almuatin」



昨年、Deerhoofは全編日本語詩からなるアルバム『Miracle-Level』をリリースした。(レビューを読む) 2022年には『Apple-O』のリイシューをリリースした。待望の日本公演を行った。


この時のサポート・アクトは、ヨーロッパや北米で絶大な人気を誇る''おとぼけビーバー''が務めた。今年、おとぼけビーバーは、レッドホットチリペッパーズと共演を果たす。最新作のリリース時に、あっこりんりんに絡まれまくったのは今では良い思い出だ。「バンドは水物だから」とフロントパーソンはラインナップを何度か変更してきたことについて感慨深く話していた。それに加え、おとぼけビーバーが絶望的な状況から立ち上がったバンドであることを教えてくれた。



Deerhoof 『Revelle』‐  Reissue


Label: Joyful Noise Recordings

Release: 2024/03/08


Tracklist:

 

Sound the Alarm

This Magnificent Bird Will Rise

The Eyebright Bugler

Punch Buggy Valves

No One Fed Me So I Stayed

Frenzied Handsome, Hello!

Days & Nights in the Forest

Top Tim Rubies

Hark the Umpire

Our Angel's Ululu

The Last Trumpeter Swan

Tuning a Stray

Holy Night Fever

All Rise

Cooper

Hallelujah Chorus



BONUS 7"

1. Friday Night Fever

2. Tub Tim McGrob

3. Uh-Un

4. Almuatin


また、Deerhoofは、2024年度のUSツアーの詳細を明らかにしている。このツアーは3月28日のミネアポリスでの公演に始まり、5月5日のブルックリンのロング・プレイ・フェスティバルで一連のツアーの日程を終える。その中にはシカゴのリンカーン・ホールでの公演も含まれている。




 


MPLとUMeは、ポール・マッカートニー&ウイングスの代表的アルバム『バンド・オン・ザ・ラン』の50周年記念エディションを発表した。


グラミー賞を何度も受賞したこのアルバムのオリジナルは、1973年12月に発売された。不朽のタイトル曲「Jet」、「Bluebird」、「Let Me Roll It」、「Picasso's Last Words (Drink to Me)」、そしてクローズ曲「Nineteen Hundred and Eighty Five」を収録した『Band on the Run』は、間違いなくウイングス史上最も成功し、名高いリリースである。


『バンド・オン・ザ・ラン』50周年記念エディションは、エッセンシャルな1LPから始まり、様々なフォーマットで発売される。この特別盤は、ロンドンのアビイ・ロード・スタジオでマイルズ・ショウエルが1973年のオリジナル・マスター・テープを高解像度トランスファーし、ハーフ・スピードでカッティングされた。シングル盤のアルバム構成は、「Helen Wheels」をフィーチャーしたUS盤のトラックリストを反映しており、リンダ・マッカートニーのポラロイド・ポスターが付属する。



バンド・オン・ザ・ラン(アンダーダブド)』は、バンド・オン・ザ・ランの9曲の名曲を、初めてオーケストラのオーバーダブなしで収録したもので、デジタルで入手できる。未発表のラフ・ミックスは、1973年10月14日にAIRスタジオでピート・スウェッテンハムのアシストにより、ジェフ・エメリックによって制作された。トラックリストは、MPLアーカイヴで発見されたオリジナルのアナログ・テープに忠実に再現されている。


アンダー・ダビング」バージョンについてポール・マッカートニーはこう語っている:「これはバンド・オン・ザ・ランなんだ。曲を作るときに、ギターを1本追加するなどの追加パートを加えるのはオーバーダブだ。このアルバムのヴァージョンはその逆で、アンダーダブなんだ」。


バンド・オン・ザ・ラン』は、ジャイルズ・マーティンとスティーヴ・オーチャードが新たにミックスしたドルビーATMOSでも初めて聴くことができる。


未発表の "Underdubbed "ミックスを収録した『バンド・オン・ザ・ラン』50周年記念エディションは2月2日発売。

 

 


 

ダブの先駆者の一人、Lee "Scratch" Perry の遺作となるアルバム『King Perry』が、2024年2月2日にフォルス・アイドルからリリースされる。そのプレビューとして、グリーンティー・ペンをフィーチャーしたリード・シングル「100lbs of Summer」がTRICKYによるリミックスとともに本日到着した。


『キング・ペリー』は、85歳のペリーが2021年に亡くなる数ヶ月前に作曲、プロデュース、レコーディングした。レゲエのアイコンと英国を拠点とするプロデューサー、ダニエル・ボイルとの10年にわたるコラボレーションの最終成果である。

 

ダブの枠組みを広げ、新しいサウンドや実験を取り入れることを目指した2人のミュージシャンは、大西洋の反対側からファイルをやり取りすることからプロジェクトを始めた。やがて、このプロジェクトは、グリーンティー・ペン、ハッピー・マンデーズのショーン・ライダー、フィフィ・ロンなどがコラボレートした、ペリーのスタイルを讃えるフルレングスへと開花した。


アルバムの12曲の中には、グルーヴするビートに乗せられ、メロディックなホーンの挿入で彩られたレイドバック・チューンであるシングル曲「100lbs of Summer」と、ペリーのキャリア最後のレコーディングとなった「Goodbye」が収録。


『グッドバイ』について、ボイルはこう説明した。「不思議なことに、リーはクラシックの作曲家ヒューゴ・ベヒシュタインが手掛けたトラックの声を担当することになったんだ。彼の歌詞は、赤ちゃんに戻って生まれ変わることについて考えている。音楽が止まると、彼はただ『さよなら』というのさ」




Numero Groupは、USオルタナ/パンクのバックカタログの原石を発掘し、当該ジャンルのファンに向け魅力的なリイシューを行っている。と同時に、90年代のスロウコア/サッドコアバンドを招聘し、イベントを開催している。


ヌメロ・グループの最新作は、ブライアン・ケース(ディサピアーズ、FACS)、ロバート・アイキ・オーブリー・ロウ(リッチェンズ)、ケイシー・キー、チャンドラー・マクウィリアムスが在籍していた中西部のポストハードコア・グループ(00年代初頭まで活動)のボックス・セットになる。

 

『90 Day Men: We Blame Chicago』と題された5枚組アルバムには、ヘバ・カドリーがリマスターしたバンドの3枚のスタジオ・アルバムに加え、2001年のピール・セッション、EP、シングル、アウトテイク、レア音源や未発表音源が収録されている。発売は1月19日。公式サイトで予約可能。かなりマニアックなボックス・セットとなるが、ファンはぜひチェックしてみよう。


全音源に加え、貴重な写真や、その他のエピソードを掲載した60ページのブックレット、ジョーン・オブ・アークのティム・キンセラが監修した、アット・ザ・ドライブ・イン/ザ・マーズ・ヴォルタのセドリック・ビクスラー=ザヴァラ、ゲット・アップ・キッズのマット・プライヤーとロブ・ポープ、ジョン・コングルトン、ショーン・ティルマン、ジャスティン・チェルノ(パンサーズ、ピッチブレンデ)などを含むバンドとその関係者をフィーチャーした豪華な68ページのオーラル・ヒストリーも付いている。いずれも現時点では海外盤のみの販売となる。

 

さらに、ヌメロ・グループはウェブサイト限定で、ボーナス・カセット『Orbit To Orbit』に90 Day Menの初7インチ『Taking Apart The Vessel』とバンド初期の未発表曲8曲が収録された『Silver And Snow Variant』エディションも発売する。 

 

 




『90 Day Men: We Blame Chicago』


Tracklist:


(It (Is) It) Critical Band

1. Dialed In

2. Missouri Kids Cuss

3. From One Primadonna To Another

4. Super Illuminary

5. Hans Lucas

6. Exploration Vs. Solution Baby

7. Sort Of Is A Country In Love

8. Jupiter and Io


To: Everybody

1. I’ve Got Designs On You

2. Last Night A DJ Saved My Life

3. Saint Theresa In Ecstasy

4. We Blame Chicago

5. Alligator

6. A National Car Crash


Panda Park

1. Even Time Ghost Cant Stop Wagner

2. When Your Luck Runs Out

3. Chronological Disorder

4. Sequel

5. Too Late Or Too Dead

6. Silver And Snow

7. Night Birds


EPs, Singles & Outtakes

1. My Trip To Venus

2. Sink Potemken

3. Streamlines And Breadwinners

4. Sweater Queen

5. Hey Citronella

6. From One Prima Donna To Another

7. Studio Track Four

8. Methodist

9. To Everybody: Outtake 1 (Previously Unissued)

10. To Everybody: Outtake 2 (Previously Unissued)

11. Harlequins Chassis

12. Eyes On The Road


Peel Session

1. Sort Of Is A Country In Love (Previously Unissued)

2. The Methodist (Previously Unissued)

3. Hans Lucas (Previously Unissued)

4. National Car Crash (Previously Unissued)


Orbit To Orbit

1. 17,000 Kiloujoules Of Light

2. Rex Roth

3. Orbit To Orbit

4. Untitled 01 (Previously Unissued)

5. Kid Kool Aid (Previously Unissued)

6. Untitled 02 (Previously Unissued)

7. Untitled 03 (Previously Unissued)

8. Two Word Title (Previously Unissued)

9. Pull Up The Brass (Previously Unissued)

10. Kid Kool Aid 97 (Previously Unissued)

11. What’s Next, Explorers? (Previously Unissued)

 

©Todd Weaver

 

The Killersは、12月8日にIsland Recordsからリリースされるベスト盤『Rebel Diamonds』を発表。2013年の『ダイレクト・ヒッツ』に続く、バンドにとって2枚目のベスト・アルバムとなる本作は、時系列に並べられた20曲が収録。プレスリリースでは「世界中のフェスティバルで歌われるアンセム」と表現されている新曲「Spirit」がアルバムを締めくくる。予告編は以下から。


「リード・シンガーのブランドン・フラワーズは、「記憶に残るものは生きると言われるように、我々はこの20年間、スタジアムを思い出でいっぱいにしてきた。20年分の20曲 - Rebel Diamonds」

 





The Killers 『Rebel Diamonds』


Tracklist:


1. Jenny Was a Friend of Mine

2. Mr. Brightside

3. All These Things That I’ve Done

4. Somebody Told Me

5. When You Were Young

6. Read My Mind

7. Human

8. Spaceman

9. A Dustland Fairytale

10. Runaways

11. Be Still

12. The Man

13. Caution

14. My Own Soul’s Warning

15. Dying Breed

16. Pressure Machine

17. Quiet Town

18. boy

19. Your Side of Town

20. Spirit