John Robert Rowlands

ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館が、デヴィッド・ボウイの膨大なアーカイブを取得したと、AP通信が報じている。手書きの歌詞、手紙、楽譜、オリジナル衣装、ファッション、写真、映画、ミュージックビデオ、セットデザイン、アルバムアートワーク、賞など8万点以上のコレクションがあり、2025年にThe David Bowie Centre for the Study of Performing Artsで展示される。この新館は、V&Aのイースト・ストアハウスを拡張し、ストラトフォードのクイーン・エリザベス・オリンピック・パーク内に設置される予定です。


アーカイブの取得と新しいボウイセンターは、デヴィッド・ボウイ財団とブラヴァトニック・ファミリー財団およびワーナーミュージックグループからの1000万ポンドの寄付により実現しました。「デヴィッドのライフワークが英国の国家コレクションの一部となることで、彼は他の多くの文化的アイコンや芸術的天才の中で正当な位置を占めることになります」とヴィクトリア&アーカイブ博物館は声明で述べています。「デヴィッドの作品は、これまで不可能だった方法で一般の人々と共有することができ、私たちはV&Aと密接に協力してデヴィッドの永続的な文化的影響を記念し続けることができることをとても嬉しく思っています」


 


BABYMETALがニューシングル「Light And Darkness」を公開した。この曲は3月24日にリリースされるアルバム『THE OTHER ONE』に収録。


アルバムのテーマについて、「あなたが見て理解するものは、真実の一面しか明らかにしないかもしれないという知覚のアイデアを中心に展開している」とSU-METALはKerrang!に説明している。?したがって、それは "もう一方の側 "を探ることに飛び込んでいくのです」


"METALVERSE "と呼ばれるパラレルワールドを通じて、THE OTHER ONEの修復プロジェクトが始まった」とMOAMETALは同誌の取材に答えた。「"THE OTHER ONE "は10の神話で構成されており、今まで出会ったことのないBABYMETALが明らかになる。過去、現在、未来といくつもの次元を超越したマルチバースストーリーとなっています。そして、コンセプトアルバム「THE OTHER ONE」は、その過程で発見された10個のテーマごとに作られた10曲で構成されています。中には時空を超えて、過去に録音された私たちの声を復元し、現在の声と融合させた曲もあります」


 Anna Wise 『Subtle Body Down』

 

 


Label: Sweet Soul Records

Release Date: 2023年2月17日



Review

 

アンナ・ワイズは既存の音楽の枠組みにとらわれない独創的なポピュラー・ミュージックをこのセカンド・アルバムで生み出しています。この作品は特に既存のポピュラー音楽に飽きてしまった人に強くおすすめします。

 

アンナ・ワイズは、ケンドリック・ラマーのファンであれば、その名を耳にしたことがあるはず。 彼女は『To Pimp A Buttefly』の「These Walls」でゲストボーカルとして参加しています。アンナ・ワイズ名義のソロ・プロジェクトに関し、アンナ・ワイズは、彼女自身が属するオルタナティヴ・ソウル・グループ、Sonnymoonの延長線上に位置すると考えているようで、ネオソウル、R&Bを通じて、女性であることの試練と高揚、愛、人間関係と様々なテーマを掘り下げています。


アルバムには、全七曲が収録されており、フルアルバムではありながら、ほとんど捨て曲がなく、高い密度を誇る作品です。実際、全体的な音楽性の密度だけでなく、一曲ごとの密度も極めて高く、聴き応えたっぷり。アンナ・ワイズは、バークリー音楽院で学んだ経歴を持ちますが、ジャズ、クラシック、さらにアーティストのライフワークのような意味を持つネオ・ソウルという多様な音楽性を、目眩く様に展開させていく。変拍子が多く、ブレイク・ビーツのような手法を用いながら独創的な音楽を作り出していきますが、それは、例えばノルウェーのニュージャズのグループ、Jaga Jazzistの2010年代の作風に近い要素がある。『Subtle Body Dawn』の収録曲は、一つの展開に収まることを避け、目まぐるしくその曲調や曲風が変化していく。アルバムの中で、空想の舞台が繰り広げられるようにも思え、曲の中に幅広い要素を込めようとするアーティストの試行錯誤が上手く昇華されたというべきなのかもしれません。


また、アンナ・ワイズの歌についても面白く、曲ごとにそのボーカル・スタイルを様変わりさせ、まるでこれは演劇の舞台でその役どころを変化させるかのよう。ある曲では、米国の古き良き時代のシンガー、エタ・ジェイムスのようなソウルフル/ジャジーな懐深さがあったかと思えば、他の曲では、ビョークの最初期の先鋭的でありながらポピュラー音楽の未知なる可能性を示すボーカルスタイルに変化する。曲をよく聴き込めば聴き込むほど、アンナ・ワイズという歌手の実像は謎めいて来て、その正体がより不可思議な存在として感じられるようになるのです。

 

アルバム全体としては、オープニングを飾る「Time」から「The Now」の流れを聞くと、コンセプト・アルバムとして捉えることも出来る。弦楽器のピチカートやビンデージピアノの音色を部分的にコラージュのように交えながら、ジャズ風のバックビートに下支えされたポピュラー・ミュージックの展開力は、きっとこのアーティストの作品に初めて触れる際に強烈な印象をもたらすことでしょう。その後も、ダンサンブルなエレクトロニカの作風を反映させながら、ネオ・ソウルやジャズの性質をセンスよく散りばめた「Green」、さらに、このアーティストのファンシーな性質を帯びた「Jelousy Blocks Your Blessings Every Time」は幻想的な雰囲気が漂う。その後、Sonnymoonの音楽性の延長線上にある囁くように歌われるネオ・ソウル「Several Dimensions」もまたワイズの持つ神秘性や不思議な魅力を味わうことが出来るでしょう。

 

これら中盤のバリエーション豊かな楽曲を引き継いだ後、アルバムのハイライトが立ち現れる。フィドルとオルガンの音色、その後の休符を埋めるタイプライターのサンプリングに導かれながら、タイトル曲のような意味を持つ「Subtle Body」に来て、いよいよアンナ・ワイズの独創的なポピュラー・ミュージック・ワールドが大きく花開くことになる。特に、サビにおける往年のソウルシンガーの歌唱力に比べて何ら遜色のないダイナミックなボーカルに注目しておきたい。ポップバンガーとしての展開が訪れた後、唐突に、エタ・ジェイムズを彷彿とさせる深みのあるジャズ/ソウル・ミュージックの最深部へと引き継がれる。これらの落ち着きがありながら甘美な雰囲気に彩られた展開は、最終曲の「Mother Of Mothers」に神妙な形で続いていき、本作をクライマックスに誘導していく。トイピアノの可愛らしい音色とロック寄りのグルーブ感を押し出したベースライン、続く、賛美歌やゴスペルを通じて繰り広げられる摩訶不思議な世界は、聞き手を幻惑へと誘う。


このアルバムは既に何度か聴き通していますが、聴くたびに何かそれまで気づかなかった新しい発見があって面白い。そして作品が終わっても、何度も聴き直したいと思えるような安定感に満ちています。これは、製作者の提示する世界観がこれまでありそうでなかったものであること、そして、個々の楽曲と複雑なバックビートが緻密に作り込まれているからなのかもしれません。ケンドリック・ラマーのコラボレーターという言い方は、もはやアーティストにとって不要となったかもしれない。すでにアンナ・ワイズは『Subtle Body Dawn』で才能あふれるソロミュージシャンとしての道を確立しはじめているように感じられます。

 

90/100

 


Featured Track 「Subtle Body」

 

©︎David Black


Daft Punkが、4枚目のアルバム『Random Access Memories』の10周年記念エディションを発表した。5月12日にコロンビアから発売されるこの拡張版には、デモ、アウトテイク、その他のレア音源を含む35分の未発表音源が収録される。



このアルバムは、3xLPと2xCDのセットで、デジタルでも発売されます。トラックリストとリイシューのトレイラーは以下よりご確認ください。


ダフト・パンクは2021年2月に解散。昨年、デビュー・アルバム『Homework』をヴァイナルでリイシューしている。4月7日には、同デュオのトーマス・バンガルターがオーケストラ・アルバム『Mythologies』をリリースする。 





Random Access Memories (10th Anniversary Edition) 



Tracklist:


1. Give Life Back to Music

2. The Game of Love

3. Giorgio by Moroder

4. Within

5. Instant Crush [feat. Julian Casablancas]

6. Lose Yourself to Dance [feat. Pharrell Williams]

7. Touch [ft. Paul Williams]

8. Get Lucky [feat. Pharrell Williams and Nile Rodgers]

9. Beyond

10. Motherboard

11. Fragments of Time [feat. Todd Edwards]

12. Doin’ It Right [feat. Panda Bear]

13. Contact

14. Horizon (Japan CD)

15. GLBTM (Studio Outtakes)

16. Infinity Repeating (2013 Demo)

17. GL (Early Take)

18. Prime (2012 Unfinished)

19. LYTD (Vocoder Tests)

20. The Writing of Fragments of Time

21. Touch (2021 Epilogue)





Lucinda Chuaが3月24日に4ADから発売されるニュー・アルバム『YIAN』から最新シングル「An Ocean」を公開しました。

 

ロンドンを拠点に活動するエクスペリメンタルアーティストLucinda Chuaのソロデビュー作となる本作は、5月9日にICAで開催されるロンドンでの特別公演に併せてリリースされる予定です。


 

 

©Neto Velasco

LAのロックバンド、Death Valley Girlsが、Suicide Squeeze Recordsから今週金曜日(2月24日)にリリースされるアルバムからタイトルトラック「Islands in the Sky」を公開した。すでに「Sunday」「What Are the Odds」「Magic Powers」という曲を公開している。Dylan Greenbergが監督した「Islands in the Sky」のビジュアルは以下よりご覧ください。


「私たちは、現世、そしてすべての過去世から学んだ秘密を共有できれば、次のカーネーションで再び苦しんだり、孤独を感じたりする必要はないだろうと願い、未来の自分たちのために「Islands in the Sky」を書きました!」と、バンドのボニー・ブルームガーデンは声明でコメントしている。

 

「あなたは最高の自分になるのではない、あなたは今までも、そしてこれからも、永遠に最高で最高のあなたなのだ!"と。社会的なプログラム、育てられ方、トラウマ、先祖代々の環境などから忘れてしまっているかもしれませんが、あなたが成長するにつれ、最高バージョンのあなたがあなたを応援していることを思い出してみてください。直感に注意を払い、自分を信頼するようにメッセージを送っています。自分を愛せということ」とグリーンバーグは付け加えました。

 

「Island In The Sky」


 

ボニーからこの曲のビデオ制作の話があったとき、この曲はすぐに私の心に響いたので、興奮しました。シャーマン兄弟や故バート・バカラックの作品に見られるような、時代を超越した美しさと、ロックやパンクのエッジを感じさせる哀愁のある楽観的な音楽と歌詞です。


 のビデオはリモートで制作されたので、バンドとゴーストが移動できるような没入感のあるデジタル環境を作りたかったのです。私とパートナーは全身黒ずくめの服装で、彼らが作ったゴーストのコスチュームを身につけ、それを映像に二重露光しています。これは、ジョージ・メリーズのような特殊効果のパイオニアが、その黎明期から行ってきた効果ですが、デジタル効果の恩恵により、バーチャルカメラで彼らをコントロールすることができるようになったのです。動き、トーン、ビジュアルのすべてが曲の「スピリット」(シャレではありません)と一致し、音楽から発せられると感じる流れるような楽観的なエネルギーを持つようにしたかったのです。 

 

Death Valley Girlsの新作アルバム『Islands in the Sky』 は明日、2月24日(金)に発売となる。

 


U.S. Girls(通称:Meghan Remy)は、明日(2/24)に4ADから発売される新作アルバム『Bless This Mess』の最終シングル「Tux (Your Body Fills Me, Boo)」を公開しました。この曲は、空のタキシードが踊るユニークでチュールなミュージック・ビデオとともに到着している。
 

『Bless This Mess』は、レミーが双子の男の子を妊娠、出産したのと同じ時期に制作された。
 
 
以前のプレスリリースで説明されているように、レミーの体が変化するにつれ、彼女の声も変化し、横隔膜は呼吸するスペースを失い、体内で成長する生命に適応していった。
 
 
『Bless This Mess』の多くのテイクは、胎内や彼女の腕の中にいる赤ちゃんたちと一緒に録音された。(アルバムの最後に収録されている詩的な曲「Pump」では、母乳ポンプも使っている)。結果としてのパフォーマンスは、人生行路の身体性で満たされている:より多くの血液、より多くの感情、織り成す驚異、そして子育ての心の傷・・・。
 

このアルバムには、Holy Ghost!のAlex Frankel、Marker Starling、Cobra StarshipのRyland Blackinton、Basia Bulat、Jellyfish、BeckのRoger Manning Jr.など、多くのコラボレーション・アーティストが参加しています。また「Tux (Your Body Fills Me, Boo)」の発売前には、タイトルトラック「Bless This Mess」、2曲の先行シングルが公開されています。
 
 
 
「Tux (Your Body Fills Me, Boo)」
 
©Kristin Cofer

 

La LuzのShana Clevelandがニューシングル「Walking Through Morning Dew」をリリースしました。前作「Faces in the Firelight」「A Ghost」に続くシングルとなります。下記からチェックしてみて下さい。


「Walking Through Morning Dew 」についてシャナ・クリーブランドは次のように説明しています。「これは春と再生についての曲なんだ。カリフォルニアでは、春は自然が家の中に入ってくる季節なんだ。家の中は突然変な虫でいっぱいになる。この曲の一節に、このアルバムが凝縮されている。"すべてがまばゆく咲き誇っている 」


Shana Clevelandのニュー・アルバム『Manzanita』は3月10日にHardly Artから発売される。


 

サウスロンドンのポストパンクバンド、Shameがニューアルバム『Food For Worms』の最終シングル「Adderall」を公開しました。これまでに2曲の先行シングル「Fingers Of Steel」「Six Pack」が公開されています。


「Adderall」について、フロントマンのCharlie Steen(チャーリー・スティーン)は次のように語っている。「”Adderall "は処方薬に依存している人の観察記録だ。これらの薬は彼らの精神的、肉体的な状態を変化させ、彼らの行動を変える。このことが彼らや彼らの周りの人々にどのような影響を与えるかを描いているんだ」


「この曲は、同情、フラストレーション、そして変化を受け入れることを歌っている。自分の助けや愛では周りの人を治せないこともあるけれど、苛立ちを感じながらも、それでも助けようとすることをやめないという事実に折り合いをつけている部分もあるんだ」と語っている。

 

『Food For Worms』はDead Oceansから明日(2/24)に発売されます。

 

「Adderall」



Yusuf / Cat Stevensは、George Harrisonが設立したDark Horse Recordsと新たなパートナーシップを結び、この取り組みの手始めとなる、故ビートルズのギタリストの代表曲 "Here Comes the Sun" の新録カヴァーを発表しました。


2001年に癌で亡くなったハリスンは、2月25日(土)に80歳の誕生日を迎えた。ハリソンの音楽は、当時20歳だったキャット・スティーブンスに強い衝撃を与えたが、当時スティーブンスは新たに得た名声の影響に苦しんでいた。当時20歳だったスティーブンスは、深刻な結核の発作から回復する過程で、ハリソンの東洋神秘主義への傾倒に触発され、ポップチャートでの成功を超えた深い意味を探し求めるようになったのである。


「私の世代の多くは、ただ音楽に夢中になっていたが、私はジョージのように、音楽がもっと高いものへの鍵になるようなところがあったのさ」と、7月に75歳になるスティーブンスは言う。


「60年代の激情を受け、彼の意識は覚醒し、ジョージは多くの人が経験できないレベルまで超越した。彼の歌詞を聴けば、それがわかるし、彼の生き方や物質世界との付き合い方を見ても、それがわかるんだ。ジョージは、何百万人ものバングラデシュ人が紛争から逃れ、難民となっていた時期に、貧しい人々のためにチャリティーコンサートを開いた最初の一人です。それは、あらゆる既成概念に反した、勇気ある行動だったんです。彼の歌を歌えることをうれしく思います。特にこの歌は、深刻な暗黒と破壊に満ちた世界に光と希望を取り戻すことを象徴しているのですから」


「Here Comes the Sun」のレコーディングは、Dark Horseの新しいYusuf / Cat Stevensソロアルバムに先立ち発表された。これは彼の膨大なバックカタログから7枚のアルバムのリイシュー作の先行シングルとなる。また、Dark HorseはYusuf / Cat Stevensのオフィシャルストアの運営も引き継ぎ、Yusufの娘たちがデザインした商品も多数取り揃えている。


「ユセフは偉大な音楽的伝説であるだけでなく、彼の曲はDark Horseの神話にこれ以上ないほどぴったりです」と、ハリソンの息子DhaniはDavid Zonshineと共同でレーベルを運営しています。「彼のバックカタログから新曲まで、ユセフは間違いなく、史上最も影響力のあるシンガーソングライターの一人だ」


スティーブンスは1978年に音楽から離れ、イスラム教に改宗し、2000年代初頭まで以前のスタイルで定期的にレコーディングやパフォーマンスを行うことはなかった。それ以来、彼はスタジオやツアーで活発に活動しており、昨年には『Harold and Maude』のサウンドトラックを発売している。


本日のニュースは、Dark Horseにとって大きな1週間の一部となる。月曜日には、ハリソンの12枚のスタジオ・アルバム、ライヴ・アルバム、コンピレーション・アルバムの権利を再取得し、「最高のパッケージ」での再発を計画していることを発表している。また、Dark Horseは昨年秋にJoe Strummerのボックスセットをリリースし、長年、Tom Pettyのキーボードを担当してきたBenmont Tenchとのプロジェクトや故Leon Russellの16枚のアルバムの強力な再発キャンペーンも計画しているという。


 

Do Nothing


ノッティンガムのポスト・パンクバンド、Do Nothingがニュー・シングル「Happy Feet」を携えてカムバックを果たした。


2021年の『Glueland』EP以来となる新曲は、Andy Savours (Black Country New Road, My Bloody Valentine) がプロデュース、Oli Barton Wood (Nilufer Yanya, Porridge Radio) がミックスを担当し、Luke Aingerがミュージックビデオを提供しています。


この曲は、バンドがデビュー・アルバムの制作中、ライターズ・ブロックにぶつかった時にインスピレーションを受けたもので、芸術的なプロセスをありありと表現している。ボーカルのChris Baileyは、「この歌詞は、音楽を作るとき、人々に聴いてもらいたいから世の中に出すという考え方の一種なんだ。純粋に何かを表現するためのものですが、常に人に気に入ってもらいたいという要素があります」と説明しています。


将来有望なバンドの嬉しい復帰作、「Happy Feet」は以下からチェックできます。


Runner  『Like Dying Star,We're Reaching Out』
 

 

 


Label: Run For Cover

Release: 2023/2/17

 




Review

 

 

LAをベースに活動するRunner(ノア・ワインマン)は、近年のローファイ、エレクトロニカ、オルト・フォークを融合させた米国の最新のミュージックシーンに呼応したサウンドをこのセカンドで作り出しています。


「私は、ただ、簡単に識別できないような、少しオリジナルなサウンドを作りたいだけなんだ」とワインマンは説明していますが、その言葉通りのユニークさを今作には見出すことができるはずです。学生時代にはトランペットとジャズを学んだというRunnerは、それらの下地に加えて、バンジョー、ピアノ、ギター、友人の声のサンプリングなど、楽器とサンプリングを絶妙に加工し、緩やかで穏やかな音響の世界を全12曲に内包させている。

 

バック・トラック自体は相当複雑に作り込まれていますが、背後のビートにナチュラルで優しさのある70年代のフォーク・ミュージックを彷彿とさせるボーカルがアルバムの世界を軽妙に牽引していきます。さらに実際に紡ぎ出される歌詞も、「アルバムに収録する曲を決めようとデモを整理していたら、言葉の限界というテーマに気がつき始めた。誰かに何かを伝えようとしたとき、うまく伝わらなかったり、結局、何も言えなかったりする。親しい人に自分を表現するのに苦労するのは、私の人生でもよくあるパターンなんだ」と語るように、表向きの言葉を越え未知なる感覚的な言葉の世界を探求しているようにも感じられます。この点が、曲を聴いている際に、ワインマンの言葉が耳に深く馴染み、浸透していくように思える理由なのかもしれません。

 

全編に一貫しているギターとバンジョーの軽妙な掛け合いは、Runnerの詩人のような性質を明確に感じさせるものとなっていますが、加えて、シンプルな演奏をサンプリングやコラージュの手法でループさせ、独特なグルーブ感をもたらしており、これは、ローファイミュージックの影響が楽曲に巧みに吸収されている事を表す。そして、Runnerのボーカルは朗らかでどことなく開放感に満ちあふれている。きっとこのアルバム全体を聴いていると、不思議と清々しい気分になるでしょう。


Alex Gを始め、近年、ローファイとフォークを融合させた複数の魅力的なアーティストが存在感を示しているが、Runnerもまたその筆頭格に挙げられるだろうと思われます。上記のアーティストに比べ、ノア・ワインマンの音楽は、とくに、ナチュラルなオルト・フォークの性格を強く反映させています。そのことは、「plexigrass」、「raincoat」 を始めとするゆったりした存在感のある曲に加えて、Superchunkのオルト・ロック性に近い盛り上がりを見せる「chess with friends」といった曲を中心に顕著な形で表れ出ているように思える。

 

Runnerの書き上げる楽曲は最近のインディーミュージックファンの耳に馴染みやすいものとなっていますが、プレスリリースでも説明されている通り、簡潔な音楽にはアーティストのささやかな慈しみが垣間見える。友人との関係性をはじめとするノア・ワインマンの普遍的な感覚が全体に飾らない形で表現されています。実際の人間関係と同様、一筋縄ではいかないような内容によって彩られているものの、どのような出来事もノア・ワインマンは愛着を持って、さらりと歌い上げる。この点に気づきというか、何かしらふと考えさせられるものがあると思います。

 

 

78/100



 

イギリスのラップ・アーティスト、Little Simz(リトル・シムズ)は”The Late Show With Stephen Colbert”の音楽ゲストとして招かれ、素晴らしいパフォーマンスを披露している。

 

リトル・シムズは、Harlem Gospel Choir、B String Quartet、The Late Showのバンドと「Heart on Fire」をステージで演奏しています。またリトル・シムズは昨年の英国、アイルランド圏の当年度の最優秀アーティスト/作品を選出するマーキュリー・プライズを受賞している。

 

今回、アーティストがステージで披露した「Heart on Fire」は2022年12月に発売されたリトル・シムズの最新アルバム『No Thank You』に収録されています。レビューはこちらからお読み下さい。

 


 


ニュージーランド/オークランド発のフォーク・グループ、Tiny Ruins(ティニー・ルインズ)が新作アルバム『Ceremony』を発表しました。ニュー・アルバムは4月28日にMarathon Recordsより発売されます。この告知に合わせてバンドは最初のテースターとなる「Dorothy Bay」を公開した。

 

Hollie Fullbrook率いるニュージーランドのプロジェクトは、2019年のアルバム『Olympic Girls』で批評家の称賛を受けた後、再びスタジオに向かった。セッションには喪失の時期があり、Hollieはその経験を音楽で表現しようと試みている。


最初の先行シングルは、作詞家、Hollie Fullbrookの地元であるリトル・マディー・クリークとオークランドのマヌカウ・ハーバーを舞台に、喪失と再生をテーマとした瑞々しいサウンドに仕上がっています。

 

「Dorothy Bay」

 

 

 

Tiny Ruins 『Ceremony』

 

Label: Marathon Records

Release Date: 2023年4月28日

 

Tracklist:

1. Dogs Dreaming
2. Daylight Savings
3. Driving & Soaring
4. In Light Of Everything
5. Out Of Phase
6. Dorothy Bay
7. Seafoam Green
8. Earthly Things
9. Dear Annie
10. Sounds Like
11. The Crab/Waterbaby

 

©︎Kaye Song


ロンドンのスローコアバンド、deathcrashがニューシングル「Duffy's」を公開した。これは、3月17日にリリースされる彼らのアルバム『Less』からのセカンド・シングル。トラック「Empty Heavy」がリードしていた。


「とてもまばらなスローコアのセクションと、よりオープンでキャッチーなメロディやリフが交互に現れる」と、ベーシストのPatrick Fitzgeraldは「Duffy's」について声明で述べています。「急いではいないけど、何かに屈服している、明るさかもしれないね」


付属のビジュアルについて、「この明るさ、そして一緒に音楽を作ってレコーディングする、時に楽しく、時にフラストレーションのたまるプロセスを捉えることを目的としている」と彼は付け加えている。私はバンドの撮影をたくさんしていたので、その過程を記録するためにスコットランドにカメラを持ち込んだ。私が不在の時はジョーが撮影を手伝ってくれ、長いプロジェクトのための映像が揃った。後になって、DuffyのビデオをもっとDIYで個人的なものにしたら面白いんじゃないかと思いついたんだ」

 

 「Duffy's」

 

©Noah Kentis


Militarie Gunがニューシングル「Do It Faster」をリリースした。昨年の『All Roads Lead to the Gun (Deluxe)』に続く、ロサンゼルスのバンドのまだ発表されていないデビュー・アルバムの初プレビューとなる曲だ。この曲のビデオは以下よりご覧ください。


ボーカルのイアン・シェルトンは、「Do It Faster」について次のように語っている。「この曲は、僕の人生に対する焦りを歌っているんだ。物事が実現するまでの苦しい待ち時間...だから、自分でやることを諦める前に、もっと早く動いてほしいと世界に対して訴えかけているんだ」