©︎Jess Flynn


ペンシルバニアのパンクロックバンド、The Menzingersがニューシングル「Bad Actors」をリリースしました。この曲は、バンドの6枚目のアルバム、2019年の『Hello Exile』のセッションで書かれた。以下でご視聴下さい。

 

「アルバムのために書き、スタジオで仕上げた最後の曲のひとつです」とシンガー/ギタリストのトム・メイは声明で説明している。「この曲は亡くなった大切な旧友へのオードでもあるんだ」

 

The Menzingersは昨年、新作EP『On The Possible Past』をEpitaph Recordsから発表している。

 

 「Bad Actors」

 


イギリスのロックバンド、Arctic Monkeysが「Sculptures Of Anything Goes」のPVを公開しました。

 

この曲は、昨年、ドミノから発売されたアルバム『The Car』からの最新カットです。この映像は、バンドが最近行ったオーストラリアと南米のツアーで主に撮影され、Ben Chappellが監督、Matt Croninが編集を担当しました。またアークティック・モンキーズはイギリス最大級の音楽フェスティバル、グラストンベリー・フェスティバルのヘッドライナーを務めることが決定している。


 

©Katy Silvester


UKのシンガーソングライター、Billie Marten(ビリー・マーティン)が、アルバム『Drop Cherries』からの最終先行シングル「I Can't Get My Head Around You」を公開しました。この曲は、先に公開された「Nothing But Mine」「This Is How We Move」に続く曲です。


I Can't Get My Head Around You」について、マーテンは声明で次のように述べています。「これは非常にクルーザーです。街を出るときや家に帰るときの長いドライブで、大音量にする曲だ。コーラスはヴァースよりずっと前に書いたんだけど、何ヶ月も前から持っていて、ギターを手にするたびに再登場したんだ。この曲は、帰郷の感覚を表現しており、自分が望んでいる場所に到着し、そして新しい時代の喜びを発見するという、ちょっとありえないような感情です。この曲でのバンドの演奏は、とても甘く、とても自然で、生き生きとしていて、本当に素晴らしい」


Billie Martenの新作アルバム『Drop Cherries』はFiction Recordsから4月7日に発売予定です。

 

「I Can't Get My Head Around You」

 

©︎Caroline Tompkins

ブルックリンのドリーム・ポップバンド、Barrieは、近日発売予定の『5K』「Empty」と呼ばれる最新シングルを発表しました。以前に公開されたシングル「Races」に続く作品です。


「"Empty "は、私の思考がいかに自分自身のものでないかを振り返り、怒ったものです。私は、自分の思考の所有権を取り戻し、自分が実際に何を考え、何を感じているのかにアクセスしようとしてきました。自分の頭の中にあるものに責任を持たなければならない」


「この曲は、"there is no act to private / that I don't want you to like it "というセリフから始まり、その気持ちを凝縮している。結局、曲には合わなかったけど、自分の考えと他人の考えが常に混同しているようなところが、この曲の核になっているんだ」


Barrieの『5K』 EPは、3月31日にWinspearに発売されます。

©︎Schott Smith


2023年3月6日は、トム・ウェイツのデビュー・アルバム『クロージング・タイム』の発売から50周年にあたります。これを記念し、ANTI- Recordsは新しいヴァイナル・リイシューを発表しました。あらためてウェイツの初期の傑作をチェックしてみてください。


ラフトレードショップはこのデビュー作『Closing Time』について以下のように評しています。


トム・ウェイツの1973年のデビュー・アルバム『Closing Time』は、深夜の孤独の歌に満ちたマイナー調の傑作である。

 

カクテルバーのピアニスティックと呟くようなヴォーカルという一見狭い範囲の中で、ウェイツとプロデューサーのジェリー・イエスターは、ジャジーな「Virginia Avenue」からアップテンポのファンク「Ice Cream Man」まで、そしてアコースティックギターのフォーク調「I Hope That I Don't Fall in Love With You」からサルーンソング「Midnight Lullaby」まで、驚くほど幅広いスタイルのコレクションを実現しており、フランクシナトラかトニーベネットのレパートリーに加えたいほどの完成度がある。ウェイツの音楽的アプローチは、もちろん様式化されており、時には派生的な内容もある。


『Lonely』はランディ・ニューマンの『アイ・シンク・イッツ・ゴーイング・トゥ・レイン』を少し借りすぎている。しかし、彼には優しく転がるようなポップなメロディの才能もあり、印象的で独創的なシナリオを思いつくこともある。例えば、ベストソングの「Ol' 55」と「Martha」は控えめにストリングスで補強されている。「Closing Time」は、才能あるソングライターの登場を告げるもので、その自意識過剰なメランコリーは、驚くほど感動的である。 

 

 「Martha」-Original Version-

 

 

Artwork



 

©︎Stephan Vanfletern


The Tallest Man on Earthが、近日発売のアルバムからタイトル曲「Henry St.」をリリースしました。

 

この曲は、リード曲「Every Little Heart」に続き、アムステルダムで撮影されたビジュアルで、Jeroen Dankersが監督したミュージックビデオの3部作のうち2作目となる。


「Henry St.」について、Kristian Matsson(クリスティアン・マットソン)は次のようにコメントしています。「個人として、私たちは成功のために努力するべきだと言われています。しかし、それを手に入れたところで、何の解決にもならない。この曲は、一歩離れて、"なぜ自分は実際にこんなことをしているのだろう?"と考えることをテーマにしています」


「低空飛行からの好転についての曲です。また、この曲は、たとえ暗い時でも、私は常に頑固な楽観主義者であることを思い出させるものです」と付け加えています。「彼はこの曲をソロ作品としてレコーディングしようとしていたが、スタジオに入った初日にフィル・クックがやってきたんだ」


「私たちが演奏している間、フィルは基本的にピアノの上で私の肩にぶら下がっていて、そして彼がそれを録音したんだ。彼は、あの美しいアウトロを即興で演奏した。その時、私たちは顎が外れ、私は思わず涙を流していました」


The Tallest Man on Earthの新作アルバム『Henry St.』は4月14日にANTI-からリリースされます。


 「Henry St.」

©Sam Williams

 

昨年、エレクトラと新たに契約を結んだセドナ・シャットとノア・ユーのニューヨークを拠点に活動するデュオ、Cafune(カフェーネ)がニューシングル「Perspective」を公開しました。2021年のデビューアルバム『Running』のリリース後、初のニューシングルとなります。

 

「"Perspective "は、私たちがそれぞれの人生における人間関係の死や、かつてあなたのすべてだった人がいない状態で人生の新しい季節に移行する際に起こりうる混乱についての会話から生まれたの」とSchatは、Imad Royalが共同プロデュースしたこの曲について語っています。


 slowthai 『UGLY』

 


Label: Method Interscope

Release Date: 2023年3月3日

 


 

UGLYは、Dan Careyがサウスロンドンの自宅スタジオで、頻繁にコラボレーションを行っているKwes Darkoと共に制作した。また、Ethan P. Flynn、Fontaines D.C.、JockstrapのTaylor Skye、beabadoobeeのギタリストJacob Bugden、ドラムのLiam Toonが参加している。

 

「このアルバムは、バンドが持つ兄弟愛の精神を僕が模倣しようとしたものだ。音楽は、そこに込められた気持ちや感情が大事なんだ」とslowthaiは語っている。


「アーティストが絵を描くように、その刹那の表現なんだ。以前はラップが自分の持っているツールで表現できる唯一の方法だったのに対し、ラップはやりたくないという気持ちがすごくありました。今はもっと自由に作れるし、やれることも増えたのに、なんで変えないんだろう?」


「人にどう思われようが、誰だろうが関係ない、ただ真実であり続けること、自分を尊重することなんだ」と彼は付け加える。


「私が顔にUGLYのタトゥーを入れているのは、常に自分を卑下したり、人が持つ印象が私という人間を決めるべきだと感じるのではなく、自分自身を愛することを思い出させるためなのです。結局のところ、僕が作るアートは自分のためのものだし、僕が作る音楽も自分のためのもので、僕が楽しめればそれでいいんだ。だから、自分の生き方というのは、誰にも期待されないものでなければならない。なぜなら、誰にでも笑顔が必要だし、誰にでもちょっとした喜びが必要で、それを本当に感じるためには自分の内面を見つめる必要があるから。"誰も本当の気持ちを与えてはくれないから」 


イングランド中東部にあるノーザンプトンの労働者階級出身のラップ・アーティスト(彼は単純に「ラッパー」と呼ばれるのを嫌うという)は、これまでヒップホップの潜在的な可能性を探ってきた。


もちろん、革靴の生産(高級革靴ブランド、JOHN LOBB、Dr.Martensの別ラインの革靴メーカー、Solovairが有名)に象徴されるノーザンプトン出身という土地柄は、彼の音楽にまったく無関係であるはずがない。スロウタイの政治的主張はノッティンガムのポスト・パンク・デュオ、スリーフォード・モッズと同じくらい苛烈であり、2019年のマーキュリー賞の授賞式では、当時の首相だったボリス・ジョンソンの人形の首をぶらさげて過激なパフォーマンスを行った。これは相当、センセーショナルな印象をもたらしたものと思われる。

 

今回、上記のアートワークにも見られるように、顔に『UGLY』のタトゥーをほったスロウタイ。そこにはヒップホップアーティストのプライドとそして何らかの強い決意表明が伺えるような気もする。そして、先週末にMethodから発売となった新作アルバム『UGLY』を聴くと、あらためてスロウタイというヒップホップ・アーティスト(ラッパーではない)が自分がどのような存在であるのかをイギリス国内、あるいは海外のファンに知らしめるような内容となっている。

 

UKの独自のミュージックカテゴリーであるグライム、そしてヒップホップのトラップの要素についてはそれ以前の作風を踏襲したものであろうと思う。しかし、 そこには近年、現代的なヒップホップアーティストがそうであるようにNirvanaをはじめとするグランジ、オルタナティヴ・フォーク、ポスト・パンク、そのほかそれ以前のメロディック・パンクを織り交ぜ、ヒップホップという音楽があらためて広範なジャンルを許容するものであることを対外的に示している。

 

もちろん、スロウタイは常に健康的な表現やリリック、フロウを紡ぎ出すわけではない、時としてそれは荒々しく、乱雑な表現性を赤裸々に表現するのだ。何か心の中にわだかまる激しいいらだちや虚無感、それらを一緒くたにし、ドラッグ、セックス、そしてアルコールへの溺愛を隠しおおそうともせずすべて表側にさらけ出す。そしてそれらはフロウとして激しいアジテーションを擁している。このアルバム全編にはスロウタイの動的な迫力満点のエネルギーに充ちているのである。

 

若い時代には、エミネム、ノートリアス、BIG、2Pacといったアーティストに親しんでいたスロウタイ。それらのラップミュージックの影響をベースに、ポストパンクのようなドライブ感のあるビートを交え、痛快な音楽を展開させていく、オープニングトラック「Yum」を聴くと分かる通り、表向きには危なっかしく、どこへいくのかわからないような感じに充ちている。


しかし、これらの乱雑かつ過激なアジテーションに充ちた音楽、その裏側にはこのアーティストの実像、実は気の優しいフレンドリーな姿も伺う事ができる。表向きには近づきがたい、しかし少し打ち解けると、誰よりも真正直な笑顔を覗かせる。そのような温和さをこの音楽の中に垣間見ることができる。それはスロウタイというアーティストが言うように、誰もがインターネットや表向きの情報を通して、そうであると決めつけているその人物の印象、その裏側には一般的なイメージとは全然別のその人物の本当の姿があると思う。どのような有名な人物でさえも。


その全面的なイメージをその人と決めつけることの危険性、そしてそれはその人物の幻想にすぎないことをスロウタイは知り尽くしていて、それらをあらためてこれらの楽曲を通じて表明していくのである。


そして、これまでのスロウタイのイメージとは異なる、またこのラップアーティストの親しみやすい姿を伺わせる楽曲もこのアルバムにはいくつか収録されている。その筆頭となるのが「Feel Good」となるだろうか。


2000年代のメロディック・パンクやエレクトロニックの影響を織り交ぜて彼はこのアルバムの楽曲の中で比較的爽やかなボーカルを披露している。  この楽曲こそ、スロウタイのアーティストとしての成長を伺わせるものであり、今作のアルバムがより革新的な音楽として組み込まれる理由で、より多くのファンを獲得しそうな気配もある。

 

その他、全体的に過激なイメージの中にあって、爽やかな印象を持つ曲も数多く収録されている。「Never Again」も聴き逃がせない。ここでトラップを始めとするヒップホップをグライムと織り交ぜ、繊細なフロウを披露する。また、エミネムの時代を彷彿とさせる「Fuck It Puppet」もヒップホップファンにとって痛快な感覚を与えるだろう。


そのほか表題曲「UGLY」は普通のインディーロックとしても楽しむことができる。これらのバリエーション豊かな楽曲は、依然としてスロウタイがイギリスのミュージックシーンのトップランナーである事を示している。




90/100

 

 

Featured Track 「Feel Good」

 


米国のロックバンド、Portugal. The Manが待望のニュー・アルバム『Chris Black Changed My Life』をAtlanticから6月23日に発売することを発表した。


このニュー・アルバムは2017年の『Woodstockand』に続く作品で、ライヴで彼らのハイプマンを務めることもあった亡き友人、クリス・ブラックに捧げる作品となっている。アルバムはJeff Bhaskerがプロデュースしており、「Thunderdome [W.T.A]」「Summer of Luv」「Time's a Fantasy」「Champ」「Anxiety:Clarity」などいくつかの曲にはTBAゲストフィーチャーが参加しているのでお楽しみに。カバーアートとトラックリストは以下からご覧下さい。


最初の公式シングルは「Dummy」。新しいバンドメンバーであるTank Dogが出演している付属のミュージックビデオを以下で見ることができます。「"差し迫った核戦争が心配だって? 『Dummy』はThe Cureへの頌歌なんだ」とJohn Gourleyは言う。"ボーイズ・ドント・クライ "を踊り狂いながら、終末の時代について詩的に語る絶望的な運命論者たちのために。私の悩みはすべて遠くにあるように思える。待っててくれてありがとう! 戻ってこれてよかったよ!」

 

「Dummy」




Portugal,The Man 『Chris Black Changed My Life』

 

Label: Atlantic Records

Release Date: 2023年6月23日


Tracklist:


1.Heavy Games II (feat Jeff Bhasker)


2.Grim Generation
Thunderdome [W.T.A] (feat. ** & **)


3.Dummy
Summer of Luv (feat. **)


4.Ghost Town
Time’s a Fantasy (feat. ** & **)


5.Doubt
Plastic Island
Champ (feat. **)


6.Anxiety:Clarity (feat. **) 


 


Arcade FireのメンバーであったRichard Parry、Sarah Neufeldを擁するモントリオールのBell Orchestreが昨年12月に発売された『Recording a Tape the Colour of the Light』に続いて、4月28日にセカンドアルバム『As Seen Through Windows』のリイシューをリリースします。


このリイシューと合わせて、バンドの友人でサックス奏者のColin Stetsonが参加した未発表のボーナストラック3曲を含むデジタルスペシャルエディション版も発売される。Recording a Tape the Colour of the Lightにより築きあげた土台をさらに発展させ、この傑作ではサウンドに磨きをかけ、引き締まったものに。ダイナミックなリード・シングル「Open Organ」は、これまで聴くことのできなかった作品のひとつ。


「"Open Organ "は、僕とピエトロのロフト "The Bread Factory "で、Bell Orchestreのショーやパーティーをやっていた時に思いついたことから始まった」とリチャード・リード・パリーは説明している。

 

「ドラムロールやウッドブロックを録音するためにテープマシンを速くしたり遅くしたり、ピッチを上下に曲げたりして実験したんだ。そして後半は、シカゴのソーマでジョン・マッケンタイアと録音しました。コリン・ステットソンとアンディ・キングが加わって、トランペットの火力が増したんだ」



Bell Orchestreは、アルバータ州の岩山にあるBanff Centreに滞在し、デビューアルバムの続編を書きあげた。タイトルの『As Seen Through Windows』は、この曲が書かれたリハーサルスペースからインスピレーションを得ている。その部屋は外壁2面がすべて窓になっており、映画のような山々の景色を眺めながら、時折エルクやディアの群れが通り過ぎるのが見えたそうです。


アルバムのプロデュースは、シカゴの伝説的ポストロックバンド「トータス」のドラマー兼プロデューサー、ジョン・マッケンタイア(Stereolab、Jeff Parker)。グループにとって憧れのプロデューサーとして仕事をすることになった。


バイオリニストのサラ・ノイフェルドは、「ジョン・マッケンタイアの前では、誰よりもスターウォーズしていたと思う」と言う。マッケンタイアは、スタジオでどんなことにも挑戦し、バンドに限りないインスピレーションを与えてくれました。


ラップスティール・ギタリストのマイケル・フォイアスタックは、レコーディング・セッションを振り返って、「私たちの絆や音楽制作の方法がユニークであることにどれだけ気づいていたかはわからないが、このレコーディングにはそれがはっきりと表れている」と語っている。

 

 

「Open Organ」(Bonus Track)

 

 「Quintet」(Bonus Track)

 



Bell Orchestre 『As Seen Through Windows』 Reissue


 

Label: Erased Tapes

Release Date: 2023年4月28日

 

Tracklist:

 

1.Stripes

2.Elephants

3.Icicles/Bicycles

4.Water/Light/Shifts

5.Bucephalus Bouncing Ball

6.As Seen Through Windows

7.The Gaze

8.Dark Lights

9.Air Lines / Land Lines

10.Open Organ(Bonus Track)

11.Quintet(Bonus Tack)

12.Icicles (Outdoor Version) (Bonus Track)


 


The Nationalは、米国のトーク番組、The Tonight Show Starring Jimmy Fallonに出演し、最近のシングル「Tropic Morning News」を披露しました。パフォーマンスの様子は以下でご覧ください。


Tropic Morning News」は、テイラー・スウィフト、スフジャン・スティーヴンス、フィービー・ブリジャーズがゲスト参加した同バンドの近作アルバム『First Two Pages of Frankenstein』の収録曲である。1月の同アルバム発表後、ザ・ナショナルは「New Order T-Shirt」という別のシングルをシェアしている。アルバムは4ADから4月28日に発売されます。


 Weekly Recommendation


Yazmin Lacey 『Voice Notes』 

 



Label: Own Your Own/Believe

Release Date: 2023年3月3日

 

  

 

 「決して遅くはないが、今やっているという観点では遅い」と語るように、ヤスミン・レイシーは遅咲きのミュージシャンで、さらに音楽活動を開始するのも人よりも遅かったという。


 彼女は音楽シーンに身を置いている間ーー自分の人生の部分のスナップショットのような瞬間ーーをとらえ、歌にするための練習として音楽を制作してきました。


 デビューアルバム『Voice Notes』もまた、ヤスミン・レイシーの人生の瞬間をとらえた重要な記録となる。Black Moon(2017年)、When The Sun Dips 90 Degrees(2018年)、Morning Matters(2020年)という3枚の素晴らしいEPに続く本作は3部作の一つに位置づけられますが、それらが書かれたテーマに沿ってタイトルが付けられたという。


 『Voice Notes』は、アルバムが誕生するきっかけとなったあるツールからインスピレーションを受けている。音楽制作の長年のツールであり、コラボレーターとメロディーを共有する方法であるボイスノートは、彼女にとって特別なコミュニケーションの方法なのです。  


「私にとってボイスノートは、何かに対する即座の反応を表しています」と彼女は語っています。「濾過されていない、生の音を聞くことができるのです」


 Craigie Dodds、JD.REID、Melo-Zed、エグゼクティブプロデューサーのDave Okumuといったコラボレーターとともに、スタジオでのジャムセッションから生まれたこの作品は、"不完全さの美しさ"を意図的に捉えた録音になっています。レイシーは、洗練されたサウンドを出来るだけ避け、生々しさ、つまり、アルバムタイトルにもなっているように「誰かの間や立ち止まり、声のひび割れを聞く」チャンスを与えることを選んだのです。


 サウンド面でも、彼女はカテゴリーにとらわれず、様々なスタイルや影響を受けており、「自分自身を表現するさまざまな方法という点で、そこにはたくさんの異なるフレーバーがある」とレイシーは話しています。「私が聴いているもの、大好きな音楽、それを特定するのは難しいかもしれない。それはある意味、ソウルと呼べるかもしれない。なぜなら、それは私自身の魂から生まれたものだからです」


 ヤスミン・レイシーは、Evening Standard、The Guardian、BBC Radio 6 Musicから支持を獲得したにとどまらず、Questloveのようなファンを持ち、特に2020年のCOLORSに”On Your Own”という曲で出演しています。しかし、幅広い賞賛の他に、『Voice Notes』の主要なストーリーとなるのは人生の細かな目に見えない部分であり、レイシーがリスナーと共有することを選択した個人的な観察となっているのです。

 

 「私にとっては、自分の経験に対する反応なのです」とヤスミン・レイシーは語っています。「三作のEPを作ることは、音楽的にも人生的にも学んだことの次の章を形作ることになりました。そして、ここ数年で起こった多くのことを手放したかったんです。別れ、引っ越し、再出発、失敗、自分を見失うこと、自分を見つけること、大切なものをより広い視野でとらえることができるようになる・・・。そういった瞬間をとらえた経験こそが、不完全であっても前面に出てくるのです」   


 ヤスミン・レイシーは、人気DJ/Gilles Peterson(ジャイルズ・ピーターソン)が称賛するというネオ・ソウルシンガーで、最も注目しておきたいシンガーソングライターの一人です。


 イギリス国内でも今後、大きな人気を獲得しても不思議ではない実力派のシンガーです。『Voices Notes」は文字通り、アーティストが自分の声をメモとしてレコーディングし、それを綿密なR&Bとして再構築したデビュー作となる。ロンドンで生まれ、現在はノッティンガムに拠点をおいて活動を行うシンガーソングライターは三作のミニアルバムをリリースしていますが、今作ではその密度が全然異なることに多くのリスナーはお気づきになられるかもしれません。

 

 一般的に、R&Bシンガーは、これまでのブラックミュージックの歴史を見ても、同じようなタイプのシンガーを集めたグループか、もしくはソロアーティストとして活躍する事例が多かった。それはモータウンレコードや、サザン・ソウル、その後の時代のクインシー・ジョーンズなどディスコに近い時代、それ以後のビヨンセの時代も同様でしょう。しかし、ヤスミン・レイシーはソロアーティスト名義ではありながら、コラボレーターと協力し、新鮮なソウルミュージックを生み出しています。


 また、今作はソウルミュージックとして渋さを持ち合わせているだけでなく、そしてレイシーの音楽的なバックグランドの広範性を伺わせる内容となっています。表向きには、近年のエレクトロとR&B、そして現代のヒップホップを融合させた流行りのネオ・ソウル、そして、ジャズとエレクトロを融合させたニュー・ジャズの中間にある音楽性を多くのリスナーは捉えるかもしれません。しかし、このデビュー作を聞き進めるうち、それより古いモータウンサウンドや、サザン・ソウル、そして何と言っても、イギリスのクラブ・ミュージックの文化に根ざしたノーザン・ソウルの影響が色濃いことに気づく。これらの要素に加え、評論筋から”Warm& Fuzzy”と称される、深みがあり、メロウで温かいレイシーのボーカルが、奥深い豊潤なソウル・ミュージックの果てなき世界を秀逸なコラボレーターとともに綿密に構築していくわけです。

 

 近年のネオソウルのムーブメントのせいか、私自身はソウルミュージックの定義について揺らぐようなこともありました。本来のソウルの要素が薄れ、エレクトロやジャズやヒップホップの要素を根底に置くミュージシャンが最近増えてきて、厳密にはソウルとは言い難いアーティストもソウルとして言われるようになってきているからです。しかし、ヤスミン・レイシーの音楽的な背景にあるのは古き良き時代のソウルであり、それらの音楽性を支えるバックバンドがローファイやニュージャズの要素を加えて作品の持つ迫力を引き上げているのです。


 アルバムの全14曲は、非常にボリューミーであり、近年のソウルミュージックにはなかった濃密なR&Bの香りが漂う。それは最初のヒップホップを基調にした楽曲「Flyo Tweet」で始まり、現代社会の感覚とアルバムのテーマであるボイスメモという2つの概念をかけ合わせたクールな雰囲気を擁している。そして、続く、二曲目の「Bad Company」では、自分の中にいる悪魔と対峙し、レイシーはローファイ・ヒップホップと古典的なR&B、普遍的なポピュラー・ミュージックの中間点を探ろうとしています。コーラスワークについては理解しやすいですが、曲全体に漂うエレクトリック・ピアノを用いたメロウさは、アンニュイなボーカル、まさに「Warm & Fuzzy」によって引き立てられていきます。さらに、「Late Night People」では、ノーザン・ソウルのクラブ・ミュージックの文化性を根底に置き、新境地を開拓する。この曲はテクノ性の根底にある内省的なビートを通じ、ヤスミン・レイシーの温かな雰囲気を持つコーラスワークが掛け合わさり、渋さと甘美さを兼ね備えたファジーな一曲が生み出されています。


「Bad Company」


 更に続く、「Fools Gold」はフュージョン・ジャズのシャッフル・ビートを駆使し、チルアウトの雰囲気を持つリラックスした楽曲でやすらぎを与えてくれます。アルバムの序盤から続き、レイシーのハスキーなボーカルはメロウさを持ち合わせており、ポンゴのリズムが軽妙なグルーブをもたらしています。時に、レイシーはラップのフロウのような手法を用いながらジャジーな雰囲気を盛り上げる。アウトロにかけてのフェードアウトは余韻たっぷりとなっている。


 それに続く「Where Did You Go?」では、古典的なレゲエでは、お馴染みの一拍目のドラムのスネアを通じて導かれていきますが、アーティストはダビングの手法を巧みに用い、ネオ・ソウルの豊潤な魅力を示してみせています。この曲でも、レイシーはファンク、ジャズ、ソウルを自由に往来しながら、傑出したボーカルを披露します。微細なトーンの変化のニュアンスは、楽曲に揺らぎをもたらし、そして、メロウさとアンニュイさを与えている。またファンクを下地にしたヒップホップ調の連続的なビートは、聞き手を高揚した気分に誘うことでしょう。

 

 中盤においても、ヤスミン・レイシーとバックバンドはテンションを緩めずに、濃密なソウルミュージックを提示しています。真夜中の雰囲気に充ちた「Sign And Signal」は、イギリスの都会の生活の様子が実際の音楽を通じて伝わって来る。続く、古典的なレゲエとダブの中間にある「From A Lover」は、ボブ・マーリーのTrojanの所属時代の懐かしいエレクトーンのフレーズ、ギターのカッティング、そして、レゲエの根源でもある裏拍を強調したドラムのビートの巧みさ、ヤスミン・レイシーの長所である温かなボーカルの魅力に触れることが出来るでしょう。アウトロにかけてのメロウなボーカルも哀愁に溢れていて、なぜか切ない気持ちになるはずです。

 

 レゲエ/ダブの音楽性を下地においたレイシーのファジーなソウル・ミュージックが「Eyes To Eyes」の後も引き継がれていきます。メロウさと微細なトーンの変化に重点を置いたレイシーのボーカルは、自由なエレクトリック・ピアノと、ディレイを交えたスネアの軽妙さとマッチし、渋く深い音楽性として昇華される。時に、そのアンサンブルの中に導入されるジャズギターも自由なフレーズを駆使し、絶えず甘美な空間を彷徨う。バンドの音の結晶に優しく語りかけるようなレイシーのボーカルは圧巻で、ほとんど筆舌に尽くしがたいものがある。

 

 さらに、アルバムのハイライトとなる「Pieces」は成熟した魂を持つアーティストとして、ポピュラー・ミュージックの持つ意義を次の時代に進めてみせています。 ここでは、自分や聞き手に一定の受容をもたらしつつ、ジャズの要素を交えて、ゴージャスなポピュラーミュージックの特異点へと落着していきます。前時代のブリストル発のトリップ・ホップの影響を交え、サックスのメロウな響きを強調し、アーティスト特有の独特なR&Bの世界へと聞き手をいざなっていく。甘く美麗なコーラスは優れた造形芸術のように強固であり、内実を伴う存在感を兼ね備えており、途中からはダンサンブルなビートを交え、聞き手を陶酔した境地へ導いていくのです。


 この曲以降の楽曲は、ある意味では、クラブ・ミュージックの熱狂後のクールダウンの効果、つまりチルアウトの性質が強く、聞き手を緩やかな気分にさせてくれますが、しかし、それは緊張感の乏しい楽曲というわけではありません。これまでの音楽的なバックグランドをフルに活用し、クラブミュージックを基調にするノーザン・ソウルの伝統性を受け継いだ「Pass Is Back」、レゲエをダンサンブルな楽曲として見事に昇華した「Tomorrow's Child」 、ドラムのフュージョン性にネオ・ソウルの渋さを添えた「Match in my Pocket」、そして、アフロ・ソウル/ヒップホップの本質を捉え、それらをアンサンブルとして緻密に再構築した「Legacy」、さらに映画のサウンドトラックのような深みを持つ「Sea Glass」まで、聴き応えたっぷりの楽曲がアルバムの最後まで途切れることはありません。


 アルバムとして聴き応え十分で、収録曲は倍以上のボリュームがあるようにも感じられる。そして、本作に現代の流行の作品より奥行きが感じられる理由は、レイシーが育ったロンドンとノッティンガムの文化性、そして、彼女の人生の中で出会った沢山の人々への変わらざる愛情が流動的に体現されているからなのです。ヤスミン・レイシーというシンガーソングライターにとって、33年という歳月は何を意味したのか? その答えがこの14曲にきわめて端的に示されています。


 

95/100


 


Weekend Featured Track #9「Pieces」



 


時代は遡るが、日本のテレビ番組でもタレントとして出演するマーティー・フリードマンはかつてMegadethのメンバーでもあった。フリードマンはメガデスの旧作にも参加していることで知られる。スラッシュメタルギタリストとしてマーティーの右に出る演奏者は容易に見つからない。

 

2月27日に日本武道館公演で、デイヴ・ムスティンはマーティン・フィリードマンとステージ上で感動の再会しました。実際、演奏時にはデイヴ・ムスティンの目には涙が浮かんでいたように見えた。それは23年という時間の重みでもある。フリードマンは1990年にメガデスに加入し、10年間バンドのリード・ギタリストとして活躍、1990年の『Rust In Peace』、1992年の『Countdown To Extinction』を含むアルバムに参加した。1999年末にバンドを脱退している。


マーティ・フリードマンはメガデスのセット中に登場すると、キコ・ルーレイロを含む現在のラインナップで3曲を演奏しました。「キコとマーティが一緒になるのはとても楽しいことだよ。2人ともギターの天才だからね」とムステインは2週間前にローリング・ストーン誌に語っている。「だから、これは僕にとって巨大な誕生日とクリスマス・プレゼントのようなものなんだよ」


「デイヴ・ムステインと同じステージで音楽活動を行うようになって23年。あれから二人とも全く違う道を歩んできた」とマーティン・フリードマンは感慨深く語っている。「それでも、メガデスの歴史と遺産の中で自分が果たした役割を非常に誇りに思っていることに変わりはないんだ。また、私が不在の間、バンドが多くの偉大な功績を残して、成功を収め続けていることもこの上なく誇りに思っている。今はただ、計り知れない喜びと、深刻なアドレナリンを感じている。武道館というとてもクールな場所で、メガデスと一緒に演奏できることを楽しみにしている」


世界中の視聴者に向けてライブストリーミングで公開されたライヴの後半、マーティー・フリードマンは「Countdown To Extinction」(メガデスにとって10年ぶりの演奏)、「Tornado Of Souls」、「Symphony Of Destruction」といった名レパートリーを演奏するためにステージに姿を現わし、全盛期と遜色のない圧巻のギタープレイを大勢の観客の前で披露したのだった。

 

©︎Ryo Mitamura

 

日本のヒップホップMC/トラックメイカーであるOMSBが昨年の『ALONE』の発売を記念んしたライブパフォーマンスを収録したアルバム『ALONE LIVE』をSUMIITから3月1日に発売しました。アートワークの原案はOMSB作品としてお馴染みの俳優の浅野忠信が手掛けています。このアルバムは、スタジオ録音にはない熱気を克明に捉えている。あらためてチェックしてみてほしい。
 
 
OMSBの何がすごいのか。もちろん、ラップの祖国である米国生まれで、現地の音楽を体に浸透させていること、それに加え、日本語と日本的な感性を駆使し、米国にも、イギリスにもない日本語のラップ・ワールドを展開しようとしている。さらにそれに加えて、ヒップホップのDIYのカルチャーを踏襲し、比較的小さなスペースでのDJセットを交えたライブを開催し、観客との近さを重点に置く。歌詞の中には、日本文化の中での他者との相違についてマイルドに言及されています。昨年発売となった『ALONE』は、Music Magazineの年末号で日本のラップ部門で一位に輝くなど着実に実績を積み上げています。今後の活躍を楽しみにしていきたい。
 
 

2022年に発表した3rd Album「ALONE」が、2022年のミュージック・マガジン誌「JAPANESE HIPHOP」部門において年間一位を獲得し、2023年にも最新シングル「Vision Quest」を発表したOMSB。
 
 
 
彼が昨年6月に開催した自身初のワンマンライブの模様をマルチ録音し、The Anticipation Illicit Tsuboiが今回のパッケージに向けて全編ミックスを施したライブアルバムが配信決定しました。OMSBとHi'Specによるコンビネーションでのパフォーマンスに加え、この日サプライズゲストとして登場した、小袋成彬、PUNPEE、VaVaによる参加楽曲などもライブ収録している。
 
 
 
カバーは浅野忠信氏が描きおろしたイラストを、OMSB作品のデザインを1stアルバムから手掛けているMA1LLが今回の為にリアレンジした仕様となっている。最新アルバム「ALONE」の全収録楽曲のライブパフォーマンスに加え、今までのOMSBの活動を集約する新旧織り交ぜた全23曲のセットリストであり、会場の熱量を十分に体感できる作品となっている。 

 



OMSB 『ALONE LIVE』



Label: SUMMIT

Release Date:2023年3月1日

 

 

Tracklist:

1. 祈り | Welcome Back (Live ver.)
2. Kingdom (Homeless) [Live ver.]
3. Fellowship (Live ver.)
4. Nowhere (Live ver.)
5. New Jack (Live ver.)
6. 波の歌 (Live ver.)
7. Hush (Live ver.)
8. Scream (Live ver.)
9. 大衆 (Live ver.)
10. Life Goes On (あんじょうやっとります) [feat. OMSB] [Live ver.]
11. Naruhodo (Live ver.)
12. 黒帯(Black Belt Remix) [Live ver.]
13. Think Good (Live ver.)
14. Season 2 (Live ver.)
15. A Few Flames (Live ver.)
16. One Room (Live ver.)
17. OMSBから君へ (Live ver.)
18. LASTBBOYOMSB (Live ver.)
19. Standalone | Stallone (Live ver.)
20. Wheels feat. 吉田沙良(モノンクル) [Live ver.]
21. HULK (Live ver.)
22. CLOWN (Live ver.)
23. Childish Wu (Live ver.)



 未清算のサンプルやライセンス契約をめぐる長年の法廷闘争を経て、De La Soulのカタログがついにストリーミング・サービスで解禁されました。

 

デ・ラ・ソウルのヒップホップは今日の文脈からいうと、少し古めかしいスタイルではあるものの、サンプリング、DJのスクラッチ、引用元の楽曲のチョイスの的確さ、明らかにR&Bの影響が現在のアーティストより色濃いことを見ると、現在のラッパーにとって教科書のような素晴らしい音源ばかり。

 

デ・ラ・ソウルは、前所属レーベルのトミーボーイとストリーミング配信の権利をめぐって10年にわたる争いを繰り広げていたが、同レーベルがレザボアメディアに買収されたことで解決した。

 

ストリーミングへの復帰は、トゥルーゴイ(トルゴイ・ザ・ダヴ)が54歳で死してから数週間後に起こった。

 

残されたメンバーのMaseoとPosdnuosは、ソーシャルメディア上で亡くなったバンドメイトと友人に賛辞を送った。

 

「私はあなたのお母さんがあなたをダヴと呼んでいたのを覚えています、だからあなたはいつも翼を持っていました、だから行って、光に向かって飛んでください、マースと私はあなたの遺産がよく保存されていることを確認します」Maseoは書いています。「私たちはデ・ラ・ソウルです。人生のために、そして人生の後に、しかし明らかに、それは決して同じではありません。一方では、あなたがもう病状の痛みに苦しむ必要がないことを嬉しく思っていますが、他方では、私たちが一生懸命働き、戦ったことを祝い、楽しむためにあなたがここにいないという事実に非常に動揺しています」


Posdnuosは報道発表の中で、次のように述べています。「私たちは、ついに私たちのフルバックカタログをすべてのストリーミングプラットフォームで利用できるようになったことに興奮しています。同時に、私たちの兄弟であるデイヴの喪失に深い悲しみを感じています。彼のユニークな声と才能は惜しまれますが、彼の精神は常に我々の音楽を通して生き続けるでしょう」

 

 De La Soulの旧カタログの全音源は現在こちらで公開されています。

 

「The Magic Number」

 


 

©︎Reed Schick

サウスロンドンの気鋭シンガーソングライター、Matt Maltese(マット・マルチーズ)は「故郷への頌歌」である「Museum」を公開しました。このニューシングルは4月28日にNettwerkからリリースされるニューアルバム『Driving Just To Drive』の収録曲です。


SorryのAsha Lorenzのバッキングボーカルをフィーチャーしたこの曲は、「(前シングル)『Mother』とともに、このアルバムの構成要素でした。この曲は、故郷のレディングと自分の関係を振り返ることから生まれた」という。


「あなたはたくさん変わるけれど、このような場所には、あなたが持っていた、そしてあなたが変えることのできない、異なるバージョンのあなたがいる。レディングは、都会と田舎の中間的な雰囲気があって、私は都会に憧れていた。面白いことに、18歳でロンドンに引っ越すまで、私の人生は本当に始まっていなかったように感じることがよくあります。ある意味ではその通りなのですが、それだけではなく、この別の場所で生きてきた人生全体があり、正直なところ、それについて考えたり書いたりしたいと思ったことはないのです」


「10代の自分より今の自分の方が好きだけど、今がいかに過去と絡み合っていて、恩義があるのかがわからないのは残念なことだとも思った」と彼は付け加えます。「そして、今がそうでないとしても、その多くの日々において、リーディングは故郷であった。今はそうでなくても、リーディングはそのような日々を過ごしてきたのです。今はもうあの頃とあまり関係ないとしても、ようやくそれを受け入れたいと思えるようになったと思う」



「Museum」