コールドプレイは昨夜のサタデー・ナイト・ライブの音楽ゲストにジェイコブ・コリアー・ザ・ジェイソン・マックス・フェルディナンド・シンガーズを迎え、BTSのジンとコラボした「The Astronaut」や、「Human Heart」と「Fix You」のマッシュアップを演奏しました。その様子は以下でご覧ください。


コールドプレイが最後にSNLに出演したのは2019年11月で、「Orphans」と2019年の『Everyday Life』のタイトル曲を披露している。彼らは3月に南米での日程を変更してワールド・ツアーを続け、5月にはイギリスとヨーロッパに戻る予定だ。


2月5日、彼らはロサンゼルスで2023年度グラミー賞に臨む。『ミュージック・オブ・ザ・スフィアーズ』で年間最優秀アルバムと最優秀ポップ・ボーカル・アルバム、BTSとのコラボレーション曲「マイ・ユニバース」で最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス賞にノミネートされた。

Young Fathers 『Heavy Heavy」


 

Label: Ninja Tune

Release : 2023/2/4



 

Review 

 

リベリア移民、ナイジェリア移民、そして、エジンバラ出身のメンバーから構成されるスコットランドのトリオ、ヤング・ファーザーズは、一般的にはヒップホップ・トリオという紹介がなされるが、彼らの持つ個性はそれだけにとどまらない。MOJO Magazineが指摘している通り、多分、このトリオの音楽性の核心にあるのは「ビンテージのソウル/レゲエ」なのだろう。またそれは”近作でトリオが徹底的に追究してきたことでもある”という。そして最新作『Heavy Heavy』では、多角的な観点からそれらのコアなソウル/レゲエ、ファンクの興味を掘り下げている。

 

しかし、ヒップホップの要素がないといえばそれも嘘になる。実際、ヒップホップはビンテージ・レコードをターンテーブルで回すことから始まり、その後、ソウルミュージックをかけるようになった。ヤング・ファーザーズの最新作は一見、ロンドンのドリルを中心とする最近のラップ・ミュージックの文脈からは乖離しているように思えるが、必ずしもそうではない。トラップの要素やギャングスタ・ラップの跳ねるようなリズムをさりげなく取り入れているのがクールなのだ。


バンコール、ヘイスティングス、マッサコイの三者は、自分たちが面白そうと思うものがあるならば、それが何であれ、ヤング・ファーザーズの音楽の中に取り入れてしまう。その雑多性については、他の追随を許さない。もちろん、彼らのボーカルやコーラス・ワークについては、ソウル・ミュージックの性質が強いのだが、レコードをじっくり聴いてみると、古典的なアフリカの民族音楽の影響がリズムに取り入れられていることがわかる。また、UKのドラムン・ベースやクラブ・ミュージックに根ざしたロックの影響を組み入れている。これが時にヤング・ファーザーズが商業音楽を志向しつつも、楽曲の中に奥行きがもたらされる理由なのだろう。

 

『Heavy Heavy』は、トランス、ユーロ・ビート、レイヴ・ミュージックに近い多幸感を前面に押し出しながらも、その喧騒の中にそれと正反対の静けさを内包しており、ラウドに踊れる曲とIDMの要素がバランス良く配置されている。さらにアフリカのアフロ・ソウルを始めとするビート、ゴスペル音楽に近いハーモニーが加わることで新鮮な感覚に満ちている。ヤング・ファーザーズが志す高み、それは、ザ・スペシャルズのスカ・パンク世代の黒人音楽と白人音楽の融合がそうであったように、国土や時代を越えた文化性に求められるのかもしれない。実際、歌詞やレコードのコンセプトの中には、人種的な主張性を交えた楽曲も含まれている。

 

この最新作で注目しておきたいのは、ジェイムス・ブラウンに対する最大限のリスペクトをイントロで高らかに表明している#3「Drum」となるか。アンセミックな響きを持つこの曲は、ラップに根ざしたフレーズ、ダブ的な音響効果、ソウル・ミュージックを中心に、パンチ力やノリを重視し、アフリカの音楽の爽やかな旋律の影響が取り入れられている。ループの要素を巧みに取り入れることにより、曲の後半ではレイヴ・ミュージックのような多幸感が生み出される。


続く#4「Tell Somebody」は、この最新作の中にあって癒やされる一曲で、最後に収録されているしっとりしたソウル・バラード、#10「Be Your Lady」と合わせて、クラブ的な熱狂の後のクールダウン効果を発揮する。他にも、ドリル、ギャングスタ・ラップをDJのスクラッチの観点から再構築し、エレクトロと劇的に融合させた#6「Shoot Me Down」も個性的な一曲である。その他、ドラムン・ベースの影響を打ち出した#9「Holy Moly」も強烈なインパクトを放つ。

 

この新作において、ヤング・ファーザーズは、ブラック・カルチャーの特異な思想であるアフロ・フューチャリズムのひとつの進化系を提示しようとしており、また、同時に既存の枠組みに収まるのを拒絶していて、ここに彼らの大きな可能性がある。ヤング・ファーザーズの一貫した姿勢、ご機嫌な何かを伝えようとするクールな心意気を今作から読み取っていただけるはずだ。

 

 

82/100

 

Matty Healy Interview  With CBC


音楽界を常に掻き回し、騒がさずにはいられない男がいる。つまりそれがロックシンガー、マテイ・ヒーリーなのだ。日本のファンには理解しづらいかもしれないが、マティ・ヒーリーは、かなり鋭い舌鋒をもつ、"歯に衣せぬ男"として周知されている。


今回、マッティ・ヒーリーの意見は自分のバンドでなく何とオアシスが再結成しないことに及んだ。「成長し、グラストンベリーのヘッドラインを務めるべきだ」とカナダの放送局のインタビューで言及したのである。


CBCの「Q with Tom Power」に出演したThe 1975のバンドリーダーは、オアシスが兄弟間の確執のために「世界で最もクールなバンド」であることを放棄していると語った。「オアシスは何をしているんだ? 潜在的に、今、未だに、世界で最もクールなバンドであるはずなのに、兄弟とmardしているからバンドをやらないなんて想像できるかい?」ちなみに 、"マード "の語句の定義は、「かんしゃく持ち」「気難しい」というもの。


彼はさらに続けた。「20代のような服装をしながら50代であることには対処できるだろうけど、20代のように振る舞うのは、成長する必要があるんだろう。リトル・ヴェニスやリトル・ハイゲートで座りこんで、弟と口論になって泣いている。そろそろ大人になるべきだよ、グラストンベリーのヘッドラインを務めてほしい」


その後、マティ・ヒーリーの口調は、さらに鋭くなり、「High Flying BirdsのライブやLiam Gallagherのライブに行く人で、Oasisのライブに行かない人はいないよ。頼むから再結成してくれないか。もう、ごちゃごちゃ言わないで。これが俺の今日の公共的なサービスでもあるんだ」と語ったのだ。


これは、オアシスを心から敬愛するからこその発言なのだろう。ところが、事実関係を見ると、現在のところ、オアシスの再結成の可能性はかぎりなくゼロに近い。昨年、リアム・ギャラガーがネブワースのリリースに関して曲を使用するのを(兄のノエル)に阻止されたと不満そうにしていたばかり。


ただし、これは何か気を惹くための言葉だったように思え、事実にもとづいた発言だったかどうかまでは分かっていない。現状、ギャラガー兄弟はソロ活動で満足している様子である。マティの言うことも一理あるけれど、なかなかそう上手く事は運ばないかもしれない。


 

Satomimagae  『awa』 Expanded

 


 

Label: RVNG Intl.

Release: 2023年2月3日



Featured Review 

 
Satomimagae


 オリジナル・バージョンの『awa』は今から11年前に自主制作盤として発売された。2010年前後というと、日本国内でエレクトロニカのブームがさりげなく到来していた。よくいわれるように、海外で言うエレクトロニカと日本で言うエレクトロニカはその意味するニュアンスが全然異なるのだそうだ。
 
 
海外では、電子音楽の全般的な意味合いとして使用される場合が多いが、他方、日本では、電子音楽のFolktoronica/Toytoronica(フォークトロニカ/トイトロニカ)の意味合いで使用されることが多い。この時代、日本のエレクトロニカシーンからユニークなアーティストが多数登場した。最初期のトクマル・シューゴを筆頭に、高木正勝、現在、シングルを断続的にリリースする蓮沼執太、そして、最近10年ぶりの新作シングルをリリースしたausも、日本のエレクトロニカシーンの代表格。もちろん、一時期、小瀬村晶が主宰するインディペンデント・レーベル”schole”も、ハルカ・ナカムラを中心に魅力的なエレクトロニカのリリースを率先して行っていた。大袈裟に言えば、海外でも北欧を中心にして、このジャンルは一時代を築き上げ、アイスランドのmúm、ノルウェーのHanne Hukelberg、Kim Horthoy,イギリスのPsappと、黄金時代が到来していた。
 
 
このエレクトロニカは、さらに細かな分岐がなされ、その下にフォークトロニカ/トイトロニカというジャンルに分かれる。そしてこの二番目のToytronicaというジャンルを知る上では、トクマル・シューゴや、今回ご紹介するSatomimagaeが最適といえるだろう。このジャンルはその名の通り、ToyとElectoronicaを融合させたもので、フォーク・ミュージックを電子音楽的な観点から組み直している。本来楽器ではない玩具を活用し、それらを楽曲にリズムやメロディーとして導入する。アンビエント等で使用される技法”フィールド・レコーディング”が導入される場合もある。それは日本の童謡のようであり、おそらく真面目になりすぎたそれ以前の音楽にちょっとした遊び心を付け加えようというのが、このジャンルの目的だったのである。



 2012年に発売されたSatomimagaeのデビュー作『awa』は、Folktoronica/Toytoronicaのブームの最盛期にあって、そのジャンルを総括したような作風となっている。ただ、あらためて、この音楽を聴くと、単なるお遊びのための音楽と決めつけるのはかなり惜しいアルバムなのだ。つまり、このレコードには、音楽にあける感情表現の究極的なかたちが示されており、サトミマガエというアーティストしか生み出し得ない独特な情感が全編に漂っている。サトミマガエは、そもそも幼少期をアメリカで過ごしたミュージシャンで、その後、日本の大学で生物分子学を専攻していた頃に音楽活動を始めたのだという。その音楽活動を始める契機となった出来事も面白く、環境音楽における気付きのような一瞬をきっかけに始まったのだった。
 
 
2021年にリリースされた『hanazono』を聴いて分かる通り、 このアーティストの音楽性は10年を通じて、それほど大きな変化がなかったように思える。ところが、このデビュー・アルバムを聴くと、必ずしも変化がなかったわけではないことが分かる。サトミマガエは、アメリカに居た時の父親の影響で、アメリカの南部の音楽、デルタ・ブルースに強い触発を受けたとプロフィールでも説明されているが、特に、このブルースの個性が最も色濃く反映されたのがこのデビュー作『awa』と言える。米国の作家、ウィリアム・フォークナー(若い時代、米国南部のブルースの最初期のシーンを目撃し、かなり触発を受けている。)のヨクナパトーファ・サーガのモデルであるデルタ地域、そして、その地方の伝統性がこのブルースの核心にあるとすれば、不思議にもこの日本人アーティストがそのデルタの最も泥臭い部分を引き継いでいる。それは例えば、往年のブルース・マンのような抑揚のあるギターの演奏、そして、日本的な哀愁を交えたフォークトロニカのサーガを生み出すような試みに近いものがある。サトミマガエは、それらを日本語、あるいは、英語のような日本語の歌い方により、ひとつひとつ手探りでその感触を確かめていき、FolktoronicaともToytoronicaともつかない、奇妙な地点に落ち着こうとする。それは日本とアメリカという両国の中での奇妙な立ち位置にいる自分の姿を、楽曲を通じて来訪しようというのかもしれない。アイデンティティというと短絡的な表現になるが、自分とは何者かを作曲や歌を通じて探していく必要にかられたのではなかっただろうか。
 
 
このアルバムは、ニューヨークのレーベル”RVNG Intl.からのリイシュー作品ではあるが、今週発売された中で最も新味を感じる音楽である。Satomimagae(サトミマガエ)は、自分の日常的な生活の中に満ちている環境音楽を一つの重要なバックグランドと解釈し、それらを癒やし溢れるフォーク・ミュージックとゆったりとした歌に乗せて軽やかに展開する。それは周りに存在する環境と自分の存在をなじませる作業であるとも言える。すでに一曲目の「#1」、二曲目の「Green」から見られることではあるが、現代的なオルタナティヴ・フォークにまったく遜色ないハイレベルの音楽が繰り広げられる。言語の達人ともいえるサトミマガエは、ある意味、その言語につまずきながら、英語とも日本語ともつかない独特な言葉の音響性を探る。それは内省的なフォークミュージックという形で序盤の世界観を牽引するのである。そして、独特な電子音や緩やかなフォークと合わさって紡がれる詩の世界は抽象性が高く、言葉のニュアンスと相まってサイケデリックな領域に突入していく。これはギターのフレーズに常にオルタナティヴの要素が加味されているのである。そして、サトミマガエは嘘偽りのない言葉で詩を紡ぎ出していく。
 
 
ひとつ奇妙なのは、これらのフォーク・ミュージックには、例えば、Jim O' Rouke(ジム・オルーク)のGastr del Solのようなアヴァンギャルド・ミュージックの影響が色濃く感じられることだろう。しかし、サトミマガエの音楽は、若松孝二監督の映画『連合赤軍 あさま山荘への道程』のサウンド・トラックの提供で知られる日本愛好家のジム・オルーク(近年、日本に住んでいたという噂もある)とは、そのアプローチの方向性が全然異なっている。 表向きには米国のフォークやブルースを主体に置くが、それは日本の古い民謡/童謡や、町に満ちていた子供たちの遊び歌等、そういった日本と米国の間にある自分自身の過去の郷愁的な記憶を音楽を通じて徐々に接近していくかのようでもある。そして、そのことが最もよく理解できるのが、リイシュー盤の先行シングルとして最初に公開された「Inu」となる。これは日本的な意味合いでいう”イヌ”と米国的な意味合いの”Dog”の間で、その内的な、きわめて内的な感覚が微細な波形のように繊細に揺れ動く様子を克明に表現しようとしているように思える。「Inu」は、そういった自分の心にある抽象的な言葉という得難いものへの歩み寄りを試みているという印象も受ける。 

 

 その後の「Q」を見ると分かる通り、この内的な旅は、かなり深淵な地点にまで到達する。それはまた時に、表面的な感覚にとどまらず、かなり奥深い感覚にまで迫り、それは時に、やるせなさや哀しみや寂しさを表現した特異な音楽へと昇華されている。簡素なフォーク音楽の間に導入される実験的なノイズはつまり、内的な軋轢を表現したものであるようにも思える。また、続く「koki」は水の泡がブクブクと溢れる音を表現しているが、それを和風の旋律をもとに、ガラスのぶつかりあうサンプリングを融合し、モダンなオルタナティヴ・フォークとして組み直している。基本的には憂鬱な感覚の瞬間が捉えられているが、その中にはふんわりとした受容もある。
 
 
続く、アコーディオンと雑踏のサンプリング/コラージュをかけ合わせた「Mouf」は、このアルバムの中で最もエレクトロニカの性質が強い一曲である。前の2曲と比べると、上空を覆っていた雲が晴れ渡るかのように爽やかなフォーク・ミュージックへと転ずる。繊細なアコースティック・ギターの指弾きとささやくような声色を通じ、開放的な音楽が展開されるが、それは夕暮れの憂鬱とロマンチシズムを思わせ、瞬間的なせつなさが込められている。続く「Hematoxylin」では、生物学を題材に置き、科学実験の面白さをギタースケッチという形で表現したような一曲である。さらに、「Bukuso」は「Mouf」と同じく憂鬱とせつなさを織り交ぜたオルタナティヴ・フォークで、これらの流れは編糸のように繊細かつ複雑な展開力を見せる。
 
 
「Tou」は、序盤の「Inu」とともに、このデビュー・アルバムの中で強いアクセントとなっている。序盤の内省的なフォーク・ミュージックは、この曲で強調され、オルタナティヴロックに近い音楽性へと転ずる。ここにはこのアーティストの憂鬱性が込められており、序盤の楽曲に比べると、ベースの存在感が際立っている。それは、どちらかと言えば、スロウコア/サッドコアに近い雰囲気を擁する。サトミマガエの歌は、序盤では内向きのエネルギーに満ちているが、この曲では内的なエネルギーと外的なエネルギーが絶妙な均衡を保っている。内省的な歌のビブラートを長く伸ばした時、内的なものは反転し外向きのエネルギーに変換される。とりわけ、アウトロにかけてのアントニン・ドヴォルザークの『新世界』の第2楽章の「家路」のオマージュはノスタルジアに満ちている。ある意味で、効果的なオマージュのお手本がここに示されている。
 
 
その後、嘯くように歌う「Kusune」は、日本の民謡と米国のブルースをかけ合わせた個性的な一曲である。ここには日本的な憂いが表現され、自分の声を多重録音し、ユニゾンで強調している。サトミマガエは、「変わらない、どうせいなくてもひとり」、「かんじょうはもういない」といった個性的な表現性を交えつつ、民謡的なブルースの世界を展開させる。この曲は、海外のポップスやフォークに根ざしているが、実際にサトミマガエにより歌われている歌詞は、日本の現代詩のような鋭い文学性に彩られていることが分かる。さらに、一転して、「Riki」は、ダブ風のホーン・アレンジを交え、ユニークな雰囲気を生み出している。この曲もまた前曲と同様に歌詞が傑出している。「沼の底に 流れと温度を与えます」「上手く生きられるのさ 恬然と」と、倒置法を駆使し日本語の特異な表現を追究する。これらの曲は、一度その言葉を含んだだけでは理解しがたいものがあるけれども、これは内的な感情の断片を見事に捉えている。ここでも、サトミマガエらしさともいうべき特異な表現性が見いだされ、歌詞は日本的なのだが、スパニッシュ音楽やフラメンコのようなエキゾチムが妖しい光を放っている。
 
 
続く「Kaba」は、ジム・オルークのアバンギャルド・フォークに対する親和性を持っている。それは淀んだ沼の中の得難い生物を捉えるかのように、異質な視点と感覚が込められている。サトミマガエは、アンビエント風のノイズを交え、フォーク・ミュージックを展開させるが、同じ言葉(同音)のフレーズの反復性を効果的に活用している。「触れないはずの 触れないはずの 触れないはずの 触れないはずの隙まで」、「すり抜け」、「吹き抜け」ー「埋まらないはずの 埋まらないはずの 埋まらないはずの 埋まらないはずの底まで」、「擦りむけ」、「吹き抜け」ーというように、対句的な言葉遊びの手法を用い、感傷的な言葉を選び、その日本語の連続性が持つ意味合いを巧みに増幅させる。このレコードの中で最も前衛的な感覚の鋭さを擁する一曲で、その情感は、言葉の持つ力とともに見事な形で引き上げられているのである。

 
 
作品のクライマックスに至っても、これらの言葉の実験性/前衛性に重点を置いた楽曲の凄さは鳴りを潜めることはない。奇妙な清涼感に彩られた「Hono」は、海外の昨今のトレンドのフォーク・ミュージックと比べてもまったく遜色のない、いわばワールドクラスの一曲である。ギターの六弦をベースラインに置いた安定感のあるフォーク・ミュージックは、中盤までの曲に比べてだいぶ理解しやすさがある。そして、曲の途中では、(指弾きの)アルペジオのギターの演奏は力強さを増し、アルバム序盤の収録曲とは相異なる未曾有の領域へと差し掛かる。その演奏に釣り込まれるような形で繰り広げられるアーティストの歌声もまた同じように迫力を増していく。特に終盤における情熱的な展開力は目を瞠るものがある。それに続く、「beni.n」は「Riki」のようにトランペットのアレンジを交えたリラックス出来る一曲となっている。そして、十年前のデビュー・アルバムには収録されなかった「Hoshi」はタイトルの通り、夜空に浮かぶ星辰を、フォーク・ミュージックを介してエモーションを的確に表現した曲となっている。
 
 
このアルバムは、Satomimagae(サトミマガエ)なるアーティストのキャリアをおさらいするような作品となっているが、他方、新譜のような感覚で聴くことも出来る。そして、日本語という言語の面白さや潜在的な表現の可能性も再確認出来る。また、実際の楽曲は、オリジナル盤と比べ音質が格段に良くなったのみならず、冗長な部分が意図的にカットされたり、各トラック・パートの音像の遠近が微妙に入れ替えられたりと、パーフェクトな再編集が施されている。この度、長らく入手困難となっていたデビュー作がボーナス・トラックを追加収録して再発売となったことで、サトミマガエの再評価の機運は近年になく高まりつつあるように思える。

 

86/100




Satomimagaeさんのインタビュー記事を後日ご紹介しております。ぜひこちらからお読み下さい。

 

 


satomimagae


東京を拠点に、ギター、声、ノイズのための繊細な歌を紡ぎ、有機と機械、個人と環境、暖と冷の間で揺らめく変幻自在のフォーク系統を伝播するサトミマガエ。最新作は、RVNG Intl.から初のリリースとなる「HANAZONO」。石や川や風から受ける純粋で私的な驚きという日常の神秘主義へのオマージュとして、彼女は自由な遊びやアンサンブル音楽への関心と孤独な音作りの私的世界を融合させ、シンプルさと複雑さを兼ね備えた、まさに無垢な芸術の生物圏というべき作品を作り上げました。



Satomiの芸術的な旅は、中学生の時にギターに出会ったことから始まります。父親がアメリカから持ち帰ったテープやCDのカプセルに入った古いデルタブルースの影響もあり、すぐにこの楽器に夢中になり、10代で曲作りの実験に取り掛かりました。コンピュータを導入したことで、より多くの要素を取り入れることができるようになり、まもなくソロ活動もアンサンブルを愛するようになる。大学では分子生物学を学びながらバンドでベースを弾き、様々な音の中に身を置くことに憧れ、自然やそこに生息する生き物への情熱と交差する。



この頃、アンビエント・ミュージック、エレクトロニック・ミュージック、テクノなど、より実験的でヴォーカルを排除した音楽に傾倒し、リスナーの幅を広げていく。サンプラーを手に入れ、クラブやカフェでソロライブを行うようになり、自分の声やギターの演奏に、追加楽器として考えたノイズを重ね合わせるライブを行うようになる。Satomimagaeは、彼女の特異なフォークトロニックの反芻を通じた公式キャラクターとなった。

 

©Ebru Yildiz


テキサス州グレンローズ生まれのソングライター、Jena Horn(ジャナ・ホーン)は、ニューアルバム『The Window Is the Dream』を4月7日にNo Quarterからリリースすることを発表した。

 

この作品は、彼女がセルフ・リリースした2020年のデビュー作『Optimism』に続くもので、同レーベルは昨年これを再発売している。ジャレッド・サミュエル・エリオセフによるチェロ・アレンジをフィーチャーしたリード・シングル「After All This Time」は下記よりチェック。


"Optimism "を書いたのは、人生の中で非常に儚い時期で、一度にどこにもいられなくて、すべてが濡れた魚のように手の中をすり抜けていくような時期だった」と、ホーンは声明で述べている。一方、『The Window Is The Dream』は、「基本的に1つの部屋で書かれたものです。行き場がなくなると、記憶や夢の記憶の中に入っていく...。私は別の頭の中にいたのです。 」


『The Window Is The Dream』は、失敗した詩として始まりました。目覚めたときに書いたんです。"この存在の息吹の中で私が最後に望むことは/どんな鳥でも飛ぶのをやめるように/窓が夢であるときに/そこに自分を投げ出さないこと"。元のセリフは "ヒキガエルの息 "だったと思う。クラスメートたちは、先生も含めて、そのことについて親切だった。


私は難解な文学のクラス、小説のワークショップ、詩のクラスを受けていました。その詩はまだ...詩ではなかったが...火が消えた後の煙のように、そこから歌が生まれたんだ。その曲は'The Dream'と呼ばれ、もしかしたらこのアルバムが指し示しているのかもしれません。鳥が窓を叩くようなイメージで繰り返されるこれらのセリフは、忘却の彼方からではなく、鳥が私たちの知らない何かを知っているからなのです。


私の好きな物語『Car Crash While Hitchhiking』(Denis Johnsonの著作)に出てくる、ひどく傷つき、去ろうとする人を観察する男のセリフを思い出す。だから私は、人がこの世で生きていくことの大きな憐れみを見下ろした。みんな死んでしまうという意味じゃないんだ、それは大きな哀れみじゃない。彼が夢を見ていることを私に告げられず、私も何が現実なのか彼に告げられなかったということです。


これ以上引用するのはやめておきますが...この曲とアルバムで私が考えたのは、この幅広い、進行中の会話をビーチボールのように空中に保つ手助けをすることだったのかもしれませんね。


これらの曲は、ライティング・プログラムの真っ最中に書きました。レコードプレーヤーは壊れ、車のステレオも、ラップトップは最後のスピーカーになり、そして痙攣し始めました。あの頃の感覚は、求心力だけですべてを動かしているような、しがみついているような感じだった。歌がこぼれた。日々は過ぎていく/時間がないのだ。散歩も、墓地をぐるっと回って帰ってくるようなものだった。

 

「After All This Time」

 

 

 

 Jena Horn 『The Window Is the Dream』

 


Tracklist:


1. Leaving Him

2. After All This Time

3. Days Go By

4. The Dream

5. Love In Return

6. Old Friend

7. Song For Eve

8. In Between

9. Energy Go

10. The Way It Is

©Zev Schmitz

 

アルバム・リーフことカナダのエレクトロニック・アーティスト、ジミー・ラヴァルが、7年ぶりの新作LPを発表した。2016年の『Between Waves』に続く『Future Falling』は、5月5日にNettwerkから到着する。



 

最初の発表では、Bat for LashesのNatasha Khanとコラボしたニューシングル「Near」が公開されています。アルバムのアートワークとトラックリストは以下の通りです。


LaValleは「Near」について、「私はNatashaに私が作っている曲を送って、彼女がコラボしてくれるかどうか確認したんだ」とLaValle(ラヴァル)は語っている。

 

私たちは午後、私のスタジオで過ごし、彼女はその曲の上でいくつかのアイデアを歌った。私はそれらのアイデアを取り入れ、彼女のボーカルに触発されて新しいものを作りました。彼女が描く夢のような物語をサポートするようなものを作りたかったんだ。全てはとても自然なことでした。


カーンは、「私たちは有機的に仕事をし、私はジミーの音楽の上でボーカルを作り、メロディーと言葉で遊びました...そして彼はそれを取り上げて、『Near』になるように彫刻したのです。暗い森の奥深くへ入っていくようなイメージで、何か貴重で秘密めいた小さな安全が垣間見える。アンビエントなおとぎ話のようなものです。とても自発的で、即興で作るのが楽しかった」




新作『Future Falling』の背後にあるプロセスについて、LaValle(ラヴァル)はこう説明した。


パンデミックの間、私はほとんど毎日新しい音楽を作りました。私は、自分が関係あると感じる膨大な量の新しい素材を蓄積しており、それはほとんど障害物のように作用していました。アナログ・シンセサイザーへの愛に忠実でありながら、新しい技を学び、多くのオーディオ・マニピュレーションを実験しました。

最終的に1曲のコレクションに落ち着き、すべてを再検討した後、複数の友人や協力者に連絡を取り、楽曲を提供してもらいました。これらの貢献により、私が常にインスピレーションを受けているコラボレーション・スピリットを保ち、一人で発見し、創造の時間を表現するレコードを作ることができたのです。


 



 

 

Album Leaf 『Future Falling』 

 

 

 

Label: Nettwerk Music Group


Release: 2023/5/5

 

 

Tracklist:


1. Prologue

2. Dust Collects

3. Afterglow [feat. Kimbra]

4. Breathe

5. Future Falling

6. Cycles

7. Give in

8. Stride

9. Near [feat. Bat for Lashes]

10. Epilogue




 

©Fin Flint


Nia Archives(ニア・アーカイヴス)は、新曲「Conveniency」を収録したEP『Sunrise Bang Ur Head Against Tha Wall』を発表した。3月10日にHIJINXX/Island Recordsからリリースされる。「Conveniency」のセルフプロデュース・ビデオは以下よりご覧ください。

 

英国のレコード プロデューサー、DJ、ソングライターであり、ジャングルやドラムンベースのジャンルでの作品で知られている。 ウェスト ヨークシャーのブラッドフォードで生まれ、リーズで育ち、16 歳でマンチェスターに移り住み、そこでレイヴ・シーンに興味を持つようになった。


この新作EP『Sunrise Bang Ur Head Against Tha Wall』について、ニア・アーカイブスは、プレスリリースで次のように語っている。


『Sunrise Bang Ur Head Against The Wall』は、アフター・ファイブに誰かのキッチンにいるときの感覚...頭の中をいろんなことがぐるぐる回り、次いで太陽が昇ってきて、今までで一番嫌な感じだけど、そこには同時に至福の要素もある。

(頭を壁に打ち付けて)家にテレポートしたいだけ。EP全体を通して、人間としての成長、成熟の新しいレベルへの到達、愛と喪失、拒絶、疎遠、立ち上がりと立ち下がりについて幅広く語っている。今までで一番エキサイティングなプロジェクトで、私がどんなアーティストになりたいか、未来を見通す窓のようなもの・・・。6曲のトラックで、6つの異なるムードのサウンドトラックが、私の人生の最近の章を物語っている。


「Conveniency」

 


The Tallest Man on Earth(通称:スウェーデン人ミュージシャン Kristian Matsson)が、ニュー・アルバム『Henry St.』を発表し、ファースト・シングル「Every Little Heart」をミュージック・ビデオで公開しました。

 

『Henry St.』は、ANTI-から4/14にリリースされる予定です。Jeroen Dankersが「Every Little Heart」のビデオを監督しています。このビデオは以下で視聴可能です。


Henry St.は、昨年9月にカバー・アルバム『Too Late For Edelweiss』をリリースしている。マトソンにとって、4年ぶりのオリジナル曲のアルバムとなった。レギュラー・アルバムは2019年の『I Love You, It's a Fever Dream』が最後である。


2020年、クリスティアン・マットソンはニューヨークを離れ、スウェーデンの農場に戻った。新しい音楽を書いてレコーディングするインスピレーションが湧いたのは、2021年にツアーに復帰してからだった。


「"移動中 "は、自分の本能に集中でき、また白昼夢を見ることができるんだ。ようやく再びツアーができるようになったとき、私は狂ったように書き始めた」とマットソンはプレスリリースで語っている。


このアルバムには、ライアン・グスタフソン(ギター、ラップスチール、ウクレレ)、TJマイアニ(ドラム)、ボン・イヴェールのCJカメリエリ(トランペット 、フレンチホルン)、フィル・クック(ピアノ、オルガン)、ボン・イヴェール、yMusic(ストリング)、アダム・シャッツ(サクソフォーン)が参加しています。


「彼らはすべてを開放し、私が書いた曲が必要としているもの、つまり私が自分で考えたり作ったりすることができないようなサウンドを理解してくれました」とマクソン。「多くの曲をスタジオでライブ録音し、演奏し、楽しみ、そしてお互いに本当にオープンであった


「Every Little Heart」について、マットソンは「いや、もちろん、まだ自分の中に小さな悪魔がいるんだ」と言う。「この曲では、自分では自然にできたキーチェンジをいくつか書いたんだけど、他の人には不自然に聞こえるかもしれないと心配していた。TJマイアニがそれを聴いたとき、彼はすぐにこのドラムビートを始めた。最初は少し驚いたけど、彼にとってはまったく自然だった。この曲にはぴったりだった」


Jeroen Dankersはこのビデオを”16mm コダック・フィルム"で撮影し、三部作の第一部としました。Dankersは、このビデオについて、「自分の中にまだ持っていて、手放したいけれど、それはいつも簡単なことではない、自分の中の子供との葛藤を描いている」と語っています。


クリスティアン・マットソンは新作アルバムを以下のように統括した。「ヘンリー・セントは、僕の頭の中にある様々なノイズをたくさんカバーしているから、今までで一番遊び心があって、一番僕らしいアルバムになった。というのも、私の頭の中にある様々な雑音を網羅しているからです。物事を考えすぎると、本来のアイデアから遠ざかってしまいます。そして神は、私が一人でいるときに考えすぎていることを知っている」

 

「Every Little Heart」




The Tallest Man on Eath 『Henry St.』




Label: ANTI-
 
Release: 2023年4月14日


Tracklist: 

1. Bless You 
 2. Looking for Love 
3. Every Little Heart 
4. Slowly Rivers Turn 
5. Major League 
6. Henry Street 
7. In Your Garden Still
8. Goodbye (Goodbye Lonesome) 
9. Italy 
10. New Religion 
11. Foothills

 

©Anthony Scanga


ヘヴィー・ロックバンド、Slipknotがニューシングル「Bone Church」をリリースした。この曲は、M. Shawn 'Clown' Crahanが監督を務め、バンドの「Yen」のビジュアルの映像を再活用したビデオと合わせてリリースされた。

 

「ツアーでは、ショーの舞台裏にジャム・ルームを設け、そこで、演奏、練習、ウォームアップ、時には新しいアイデアを試しています」とM. Shawn 'Clown' Crahanはプレスリリースで述べています。

 

「"Bone Church "は、.5: The Gray Chapterツアーのジャム・ルームで始まった。それ以来、どんどん核心に近づけるようになり、ついにここに完成した。これはファンのためのものだ。まだ書きかけのSlipknotの歴史にさらに深いヴィジョンが加わるはずだ。お楽しみに!!」


Slipknotは、2021年に最新アルバム『The End, So Far』をNYのメタルの老舗レーベル”Roadrunner”からリリースしている。


 

 

先日、フェス・マニアの間で公式サイトで情報が事前リークされたと大騒ぎとなっていたフジ・ロック・フェスティバル ’23の第一弾ライン・アップが本日遂に発表されました。公式です。

 

ヘッドライナーは、Foo Fighters、Lizzo、The Strokesの三組。他にも豪華メンバーが目白押しとなってます。


ニューヨークのカレン・Oが率いるロックトリオ、Yeah Yeah Yeahs、ロンドンのエクスペリメンタルロック・バンド、Black Midi、Alanis Morisette,Denzel Curry、Louis Cole、WEEZERと激アツのメンツが勢揃いとなっています。また、ニューアルバム『This Stupid World』の発売を目前に控えるオルタナティヴ・ロックの雄、 Yo La Tengo、そして、弦楽器を演奏する米国のシンガー・ソングライター、Sudan Archives、イギリスの最も勢いに乗るポストパンクバンド、Idles、Yard Act、さらに、オリジナル世代のシューゲイズバンド、Slowdiveの出演も見逃せません。

 

フジ・ロック・フェスティバルは7月28日から三日間、苗場スキーリゾートで開催されます。すでに、先行予約は開始されており、チケットを手にした方もいるようです。今年のフジ・ロックは満を持したラインアップで、安定感が例年とは段違いです。さあ、夏を楽しみにしていきましょう!!

 

Fuji Rock Festival '23の詳細:

https://www.fujirockfestival.com/artist/




ロサンゼルスを拠点とするアーティスト、Sam Burton(サム・バートン)は、ニューヨークのレーベル”Partisan"と新たに契約を交わしたと発表した。このニュースに合わせて、サム・バートンは新曲「Maria」をリリースしました。楽曲の各種ストリーミングはこちら

 

このリリースに関してサム・バートンはプレスリリースを通じてこう述べている。


「この曲は、Jonathan Wilson (Angel Olsen, Father John Misty, Margo Price) のTopanga Canyon Studioで制作され、BurtonのローレルキャニオンAMの才能をいかんなく発揮している。牧歌的なストリングス・アレンジが、サムの印象的なハニー・ヴォーカルをバックに咲き誇り、まるで現代のキャンベル、オービソン、ニルソンのようです」


また、サムはこう言っている。「”Maria "は短い救済の歌なんだ。柔らかい光の中にある形を見て、それが明確でなくてもそこにあると信じることだ」


ウィルソンとバートンは、レトロなパスティーシュに陥ることなく、むしろ喚起的なエコー、過去の夢のようなサウンドを実現している。2020年のデビュー作『I Can Go With You』よりもはるかに大きなキャンバスを使用し、そこにある感情に新たな緊張感と激しさを与えている。

 


Dr. Dre (ドクター・ドレー) は、1992年に発表した大作「The Chronic (ザ・クロニック)」の発売30周年を記念し、ストリーミング配信を開始しました。


シングル 「Nuthin' But a "G" Thang」でトップ10入りを果たし、ビルボード200で最高位3位、その後97週連続チャートイン。歴史上最も影響力のあるヒップホップ・アルバム『The Chronic』は、Stereogumが指摘するように、スヌープ・ドッグがBillboard 200にランクインした頃、ストリーミングから姿を消した。しかし、スヌープ・ドッグがこのアルバムをリリースしたレーベルであるデス・ロウ・レコードを買収し、ストリーミング配信から姿を消してしたのである。The Chronicの不在は、おそらくその後の著作権に関する騒動のせいだと思われる。


しかし、ドクター・ドレーとスヌープ・ドッグが長きにわたる時空のねじれを解消したように見える。『クロニック』は、現在、インタースコープによって配布され、ストリーミングに復帰を果たしている。「私は、その元の配布パートナー、インタースコープレコードにクロニカルな意味合いをもたらすことにとても興奮している」とドクター・ドレーはプレスリリースで述べています。「私の長年の同僚であるSteve BermanとJohn Janickと共に、アルバムを再リリースし、世界中のファンに提供するために働くことは、私にとって刺激的な瞬間です」

 

©︎Chiara Gambuto


Poppy Hankin、Iris McConnell、Sophie Mossの3人からなるノースロンドンのガールズバンド、Girl Rayが、最新シングル「Everybody's Saying That」を発表した。
 

"このシングルの歌詞は、ディスコの偉人たちのストレートに心に響くシンプルさにインスパイアされた "とポピーは説明する。


2020年のツアー中にパートナーに会えなくなった時に書いた曲で、新しい愛と自己不信をテーマにしている。
 
 
音楽的には、2020年に盛り上がりを見せていたニュー・ディスコの復活、特にカイリー・ミノーグ(ディスコ)、ジェシー・ウェア(ホワッツ・ユア・プレジャー)、デュア・リパ(フューチャーノスタルジア)、ロイシン・マーフィー(ロイシン・マシーン)のようなアーティストから参考にした。私たちは、ディスコを再創造するこれらの女性たちに本当にインスパイアされました。
 

"私たちは、パンデミック中に映画のセットでみんなでコーヒートラックで働いていた時に、監督のアリスと出会いました。"とポピーは付け加えます。


アリスは、全幅の信頼を寄せて素晴らしいものを作ってくれる特別な人なので、彼女が私たちのビデオの監督を引き受けてくれたとき、私たちはとても興奮しました。曲の雰囲気に合うように、物語性よりも雰囲気や色彩に重点を置いたビデオにしたかったのですが、アリスは見事にそれを実現してくれました。この曲の歌詞は憧れについて歌っていますが、撮影はスラウで行われましたが、非常に才能のあるキャストとクルー、そしてアリスによる数えきれないほどの協力のおかげで、ビデオは純粋なハリウッドの雰囲気に満ちています。ぜひ楽しんでください。

Everybody's Saying That」のミュージックビデオは以下よりご覧ください。ストリーミングはこちら

 


アイルランドのInhalerは2月17日にPolydor Recordsからニュー・アルバム『Cuts & Bruises』にリリースする。彼らは最新シングル「If You're Gonna Break My Heart」を公開した。

 

「昨年、アメリカでのツアー中に、ボブ・ディラン、ザ・バンド、ブルース・スプリングスティーンなど、偉大なアメリカの作家たちの音楽をたくさん聴いていたんだ」とバンドは記している。「大きなオープン・ハイウェイを旅しながら、これらのアーティストを聴くことは、僕らの心に響き、この曲を以前よりもライブバンドらしいサウンドにするのに役立ったんだ。」


「If You're Gonna Break My Heart」の試聴は以下から。インヘイラーは2023年のサマーソニック公演で来日を果たす予定。

 

 


SwinomishのミュージシャンKatherine Paul(キャサリン・ポール)のプロジェクト、Black Belt Eagle Scoutは、11月にニューアルバム『The Land, The Water, The Sky』を発表しました。

 

そのアルバムからのシングルとミュージック・ビデオが公開となった。「Spaces」は、控えめなギターとエレクトリック・バイオリン、ウィスパー・ボイス、そして、キャサリンの両親の参加が特徴です。Quinn Christophersonがコンセプトを担当、Evan Benally AtwoodとMorningstar Angelineが監督を務めたミュージック・ビデオでは、キャサリンの父親がコースト・セイリッシュスタイルの彫刻を披露しています。キャサリンはこの曲についてこう語っている。


私は観客のために、癒しのメロディーを歌い、観客をケアする方法として、『Spaces』を書きました。Black Belt Eagle Scoutを始めてから、私は多くのスペースを移動し、大勢の人の前でライヴをしてきました。いつもみんなと1対1でつながることはできないので、この曲は、私の音楽を支えてくれるみんなへの感謝の気持ちを形にしようとしたものです。サビのメロディには両親が声をあててくれています。力強いパウワウボイスの父と、僕と区別がつかないくらい似ている健全な母。この曲は、何かを掴み、感じなければならない人への供え物でありたいと思います。


私の家業である彫刻をミュージックビデオに取り入れることは、とても素晴らしいことでした。私の父は50年以上にわたってコースト・セイリッシュ様式の彫刻を彫ってきました。私はその周りで育ち、10代の頃に彫り方と絵の描き方を学びました。このビデオでは、制作の過程と、私たちが作品に与える親密さを表現しています。映像では、イエロー・シダーから鷲を彫っています。鷲は、強さと導きを象徴しています。


『The Land, The Water, The Sky』は2月10日にSaddle Creekからリリースされます。このシングルの前に発表された、「Don't Give Up」「My Blood Runs Through This Land」「Nobody」も収録される。


©︎Julian Ortiz Arena

 

ニュージーランド出身、現在はオレゴン州ポートランドを拠点とするサイケデリック・ロックバンド、Unknown Mortal Orchestra(アンノウン・モータル・オーケストラ)が次作の二枚組アルバム『V』を発表し、そのリード曲となるニュー・カット「Layla」をリリースしました。


また、Unknown Mortal OrchestraがWilco、Future Islands、King Gizzard and the Lizard Wizardと共に”2023 End of the Road Festival”のヘッドライナーとして発表された数日後にリリースされた新曲「Layla」は、12月に発表したクリスマスソング「SB-10」以来の新曲となる。


「Layla」は10月のシングル「I Killed Captain Cook」と共にニュー・アルバム『V』に収録される予定だ。


『V』は、カリフォルニア州パームスプリングスとハワイ州ヒロの間で制作された。リード・ヴォーカルのルーバン・ニールソンは、「ハワイでは、すべてが私と私の音楽から離れたところにシフトした」と語る。

 

「突然、他の人が何を必要としているのか、家族の中で自分の役割は何なのかを考えることに、より多くの時間を費やすようになった。また、自分ではそうだと思っていたことが、案外大きなものであることも知りました。私のいたずら好きは、私だけでなく、ポリネシア人としての側面もあるのです。家族のために音楽から離れるつもりでしたが、結果的にこの2つはつながりました」

 




©︎Juan Ortiz Arenas


今月上旬に "Layla "でVを発表したUnknown Mortal Orchestraが、VIRA-LATAが監督したビデオを伴った "Nadja "というダブル・アルバムからの新たなアウトプットを公開した。


『V』は、Unknown Mortal Orchestraの2018年のアルバム『Sex & Food』に続く作品で、昨年のシングル『I Killed Captain Cook』も収録される予定。


リード・ヴォーカルのルーバン・ニールソンは、カリフォルニア州パームスプリングスとハワイ州ヒロの間で制作された本作について、「ハワイでは、僕と僕の音楽からすべてがシフトしていった。突然、他の人が何を必要としているのか、家族の中で自分の役割は何なのかを考えることに、より多くの時間を費やすようになったんだ。また、自分ではそうだと思っていたことが、案外大きなものであることも知りました。私のいたずら好きは、私だけでなく、ポリネシア人としての側面もあるのです。家族のために音楽から離れるつもりでしたが、結果的にこの2つはつながりました」と述べている。




©Juan Ortiz Arenas


ルーバン・ニールソンを中心とするポートランドのサイケロックバンド、Unknown Mortal Orchestraは、今週金曜日に発売予定のアルバム「V」の最終プレビュー「Meshuggah」をリリースしました。Vira Lataが監督したビデオを公開した「Layla」と「Nadja」に続き、以下よりお聴きください。


アンノウン・モータル・オーケストラの新作アルバム『V』は3月17日にJagjaguwarからリリースされる予定です。





Unknown Mortal Orchesta 『Ⅴ』
 


 
Label: Jagujauwar
 
Release: 2023年3月17日
 
 
 
Tracklist: 

1.The Garden 
2.Guilty Pleasures 
3.Meshuggah 
4.The Widow 
5.In The Rear View 
6.That Life 
7.Layla 
8.Shin Ramyun 
9.Weekend Run 
10.The Beach 
11.Nadja 
12.Keaukaha 
13.I Killed Captain Cook 
14.Drag


Unknown Mortal Orchestra ©︎Jenny Nelson

ニュージーランドのローファイの雄、Unknown Mortal Orchestra(アンノウン・モータル・オーケストラ)が、ニューシングル「I Killed Captain Cook」を発表しました。

 

ルーバン・ニールソンは、ヒロ出身のカナカ・マオリで、1973年のミス・アロハ・フラでもある母、ディディ・アイポラニ・ニールソンへのトリビュートとしてこの曲を書き、シングルのカバーアートと付属のビデオにも出演しています。


プレスリリースによると、この曲は、ポリネシアの植民地化に大きく貢献したイギリスの探検家、キャプテン・クックを殺したハワイ人の視点から語られている。ニールソンの母親は、幼いころにその話を誇らしげに語ってくれたそうだ。


Unknown Mortal Orchestraの今年最初の新曲となる「I Killed Captain Cook」は、2023年にリリース予定のダブルアルバムの最初のプレビューとなる。昨年は、シングル「That Life」と「Weekend Run」を発表しています。