1026日、PSP Socialの新曲『Angel Halo』のMVが公開されました。下記よりチェックしてみてください。


ラフなミックスで、ミニマルな構成の日本語ロック。これまでと同様にPSPらしいサイケな感じが才気煥発な魅力を放っています。部分的にバンドが何を志しているのかうっすら見えてきます。曲の中や詩に僅かに見られる抒情性や切ない感じ、やるせなさをどのように活かしていくか、この辺りが今後のポイントになるかもしれません。


前作”Communication Breakdown vol.1”のリリースから1か月足らずで公開された今作は、歪んだギターの反復が印象的な一曲になっている。10月28日には自主企画「エスパー教室vol.3」も開催予定。新曲”Communication Breakdown vol.2”も披露される予定です。バンドは新宿ナインスパイスを中心に活動中です。




 Sampha 『Lahai』

 

 

Label: Young

Release: 2023/10/20



Review

 

アルバムの終盤部に収録されている「Time Piece」のフランス語のリリック、スポークンワードは、今作の持つ意味をよりグローバルな内容にし、そして映画のサウンドトラックのような意味合いを付与している。

 

2017年のマーキュリー賞受賞作「Process」から6年が経ち、サンファは、他分野でにその活動の幅を広げている。ケンドリック・ラマー、ストームジー、ドレイク、ソランジュ、フランク・オーシャン、アリシア・キーズ、そしてアンダーグラウンドのトップ・アーティストたちとの共演。ファッションデザイナーのグレース・ウェールズ・ボナーや映画監督のカーリル・ジョセフらとクリエイティブなパートナーシップなどはその一例に過ぎない。

 

『Lahai』は、ネオソウル、ラップ、エレクトロニックを網羅するアルバムとなっている。特に、ミニマル・ミュージックへの傾倒を伺うことが出来る。

 

それは#3「Dancing Circle」に現れ、ピアノの断片を反復し、ビート化し、その上にピアノの主旋律を交え、多重的な構造性を生み出している。しかし、やはりというべきか、その上に歌われるサンファのボーカルは、さらりとした質感を持つネオソウルの範疇にある。ヒップホップの要素がないとは言いがたい。しかし、ボーカルとスポークンワードのスタイルを変幻自在に駆使する歌声は、それほど大げさな抑揚のあるものではないにも関わらず、ほんのりとしたペーソスや哀愁を誘う瞬間がある。

 

内的な感情性を顕にせず、考え方によってはフラットな感覚を元にしたリリックやスポークワードは、意外にも多くの音楽ファンの心に響く可能性がある。他にもオープニングを飾る「Stereo Colour Cloud(Shaman's Dream)」でもミニマリズムの要素がイントロに、かなりはっきりとした形で見えている。


イントロのシンセの細かなアルペジエーターは、ドラムン・ベースのビートを背後にして、サンファのスポークンワードに導かれるように、グルーヴィーな展開性を帯びる。効果的なのは、それをドリルンベース的なコアなアプローチへと転化させている点にある。それ以前のベースメントのクラブ音楽を飲み込んだUKのドリルを要素をちりばめ、ケンドリックの「United In Grief」のように、ドライブ感のある展開へと持ち込もうとするのだ。

 

このアルバムに満ちる、ある種のオーガニックな爽やかさは、ネオソウルファンにとどまらず、これからUKのポピュラー・ミュージックに親しもうというリスナーにもとっつきやすさをもたらすに違いない。


#2「Spirit 2.0」では、やはりサンファのボーカルはネオソウル風となっているが、 エレクトロニックの要素を部分的に配することで、ボーカルのフレーズとの間に絶妙なコントラストを設けている。

 

ミニマリズムという要素は、#3と同様ではあるが、ドラムンベースやベースラインの複合的なリズムラインを織り交ぜることで、ビートそのものに複雑性をもたらす。それがサンファのしなやかなリリックと組み合わされると、稀に化学反応が起こる。ビートの一端に強いインコペーションの効果と、リズムにおけるジャンプの箇所を生み出すのだ。これがサンファの楽曲をシンプルに乗りやすく、そして聴きやすくしている要因である。

 

アルバムの冒頭はこんなふうにして始まるが、それ移行は落ち着いたモダン・クラシカルや、エレクトロニック、ネオソウルという3つの語法を駆使し、やはりしなやかな楽曲が続いている。本作のハイライトであり、SSWとしての成長を示した#4「Suspended」は、イントロのネオソウルのアプローチからダイナミックなエクスペリメンタルポップへと移行する。これらの作曲における展開力は、しかし、グリッチの要素を加えながらミニマルなトラックメイクを施すことで、無限に拡散し、散漫になりそうな曲のベクトルを中心点に集めることに成功している。


これまで多数のミュージシャンとの共同制作の経験を経たことで、曲を書く上で何が最も必要なのかを熟知しているからこそ、こういった核心を突いたソングライティングを行うことが出来るのである。サンファの曲には、実際に、誇張表現はおろか、無駄な脚色、脚注は一切存在しない。まるで、同心円を描いた上で、たえずその中心点に向かい、曲がランタイム毎に進行していく。その過程をリスナーは見届けることが出来るのだ。

 

実際的な音楽の高水準のソングライティング技術に加えて、もうひとつ注目しておきたいのは、本作の全般に感じられる映画的な雰囲気、そして、ファッション的なおしゃれさという伏在的な要素である。


「Satellite Business」では、ジャズ・ピアノを基礎に、ヒップホップのリリックとエレクトロニックの要素を付加し、真夜中の哀愁のようなアンニュイな感覚を織り交ぜる。孤独であるこを自らに許し、自らの魂と対話を重ねる瞬間は、アウトプットされるスタイルこそ違えど、往年のソウルミュージックの名曲にも匹敵する深みがある。それはまたソングライターとしての大きなステップアップを意味し、人間的な深化がトラックに反映された証でもある。イントロから中盤まではジャズの性質が色濃いが、コーラスワークが加わると、ヒップホップに変化する。

 

とくに面白いと思うのは、リリックの組み合わせにより良いウェイブを生み出そうとしていることである。そしてヒップホップの表向きの印象はモダンソウルへと転化していく。さらにそれらのシネマティックな印象性は、#6「Jonathan L. Seagull」にも見出すことが出来る。

 

ここでは、複数の人物の声を反映させ、ゴスペル的な形で、多様性を表現しようとしている。UKラップのヒーロー、Stormzyは言った。「多様性が重要である」と。そして、声はひとりひとり違う性質を持つ、醜いものもあり、美しいものもある。低いものも、高いもの。しわがれたものも、透き通るようなものも。しかし、それらの多彩さが組み合わせることで、はじめて美が生み出される。これらのゴスペル的な曲の展開は、ピアノの古典的な伴奏を背後に、シンプルなバラードソングのような普遍性を併せ持ち、開放的な雰囲気に満ちている。

 

これらの曲の展開になかにあるまったりとして落ち着いた雰囲気は、その後、より深い感情性に支えられて完成へと向かっていく。「Inclination Compass」では、モダンクラシカルとネオソウルを組み合わせ、和らいだ感覚を表現しようと努めている。サンファが心情を込めてビブラートを伸ばすと、それはそのまま温かな感覚に変わり、同じように受け手側の心を癒やす。

 

そして、ここでも、前曲と同じようにボーカルのコーラスをコラージュ的に配し、別の形の多様性を表現している。多様性というのは感情における色彩性を表す。その点を見事にシンガーは熟知し、シンセの土台となるスケールの進行がサンファ、及び、正体不明なボーカルに色彩性を与えている。同じ音階やフレーズを歌おうとも、その土台となるベースが変化すると、全く別の表現に変わる。

 

しっとりとしたネオソウルのトラック「Only」はシンプルな魅力がある。続く、「Time Piece」ではフランス語のスポークンワードが展開される。

 

ここでは多様性の先にあるグローバルな感覚を表現しようとしている。しかし、サンファの表現にある程度の共感を覚える理由があるとするなら、それはシンプルにそしてわかりやすく内側にある考えをつかみ取り、それをスポークワードという形に昇華しているからなのだろう。フランス語のスポークワードは耳に涼しく、20世紀のパリの映画文化を思わせるものがある。この曲を起点あるいは楔として、アルバムはかなりスムースに終盤の展開へと続いていく。 


「Can't Go Back」では再度、オーガニックな味わいのあるネオソウルとヒップホップの中間にある音楽性で聞き手の心を穏やかにさせる。そしてこの曲でも、ネオソウル風のソングライティングにスポークンワードを効果的に組み合わせようとするサンファの試行錯誤の跡を捉えることが出来る。

 

「Evidence」では、現代のポピュラー音楽の範疇にあるR&Bの理想的な形を見出すことが出来る。親しみやすく、聴きやすく、乗りやすい。こういった一貫した音楽のアプローチは、アルバムの終盤においても持続される。


「Wave Therapy」では、シンセのストリングスのダイナミックな展開力を呼び覚まし、「What If You Hypnotise Me?」では驚くべきことに、和風の旋律をピアノで表現しながら、アルバムに内包される和らいだ世界、穏やかな世界を完成させる。


「Rose Tit」では、ソウル/ラップというより、ポピュラーアーティストとしての傑出した才質の片鱗を見せる。ジャズ・ピアノの演奏の華やかな印象はアルバムのエンディングにふさわしい。

 

 

85/100



 

Pole

Sleaford Modsがダブ・テクノ・プロデューサー、Poleの楽曲を新たにリミックスした。このシングルはPoleの「Tempus Remix EP」に収録される。『Tempus Remix EP』は2023年11月24日にMuteから発売予定。


UKデュオは、2022年のアルバム『Tempus』に収録されたドイツ人プロデューサーのトラック「Stechmück」をリワークを手掛けた。

 

リミックスは、近日リリースされる『Tempus Remix EP』に収録される。下記よりご視聴下さい。アレッサンドロ・コルティーニとローズは、11月にリリースされる同リリースにもリミックスを提供している。


Sleaford ModsのAndrew Fearns(アンドリュー・ファーン)は声明の中で次のように述べている。 「ポールは素晴らしいプロデューサーだよ。彼とコラボレーションできることは、とても嬉しく光栄なことだ。僕は長い間ファンで、去年ロンドンのカフェOTOで彼がプレイするのを見たときは感動した」


・Yard Act announce new album ”Where's My Utopia” via Islands(Universal Music)

Yard Act


リーズから登場したヤード・アクトの伝説は地元のバーでの他愛のない会話からすべてが始まったことを忘れてはいけない。パンデミック時には、バンドの運命に大きな壁が立ちはだかったが、見事にそれを乗り越え、最初のビック・チャンスを手に掴んだ。もちろん、彼らの噂は、海を越え、米国のテレビ番組出演、ニューヨークのラフ・トレードショップ前での撮影まで繋がった。


今回、制作発表されたセンセーショナルな話題を攫ったデビュー作に続くセカンドアルバム『Where's My Utopia?』は、3月1月に発売日が予定されている。この新作は、ヤード・アクトとゴリラズのメンバー、レミ・カバカ・ジュニアの共同制作。


このニュー・シングル「Dream Job」について、ヤード・アクトのボーカリストのジェームス・スミスは次のように語っています。

 

「”Dream Job”は絶えず、『Where's My Utopia?』- と語っている。その一方で、音楽業界がいかに制御不能な野獣であり、何も考えずに突き進み、それに関わる全ての人がそれぞれの役割を担っているかということも訴えようとしている。

 

実は、私もその一人なんだ。昨年、私の頭の中を駆け巡った他のほとんどのことと同じように、私が感じていた複雑な感情やその深刻さを表現する適切なタイミングを見つけようとしても見つからなかった。良いことも悪いこともある。自分に起こったことすべてが、今でも嬉しいんだ」


デビュー・アルバム発表以降、バンドの軌道が上昇し続ける中、ヴォーカルのジェームス・スミスと彼の妻は、息子も迎えていた。そして、責任感と野心、罪悪感、愛、意欲、そしてその間にあるあらゆるものの二律背反が、探求的なセカンド・アルバム『Where's My Utopia? 』に示されている。


絶え間ないツアースケジュールの合間のスナップショットで書かれたこのアルバムについて、スミスは、ヤード・アクトが新しいサウンドに移行できるようになった理由をこう語っている。「アルバム1で "ポスト・パンク "という手法を使ったのは、手頃な値段でできたからなんだ。アルバム全体を通して、フェラ・クティからエンニオ・モリコーネ、そして、スピラーの00年代ポップ・スマッシュ「Groovejet」まで、様々な影響を受けている」


ジェームス・スミスは、これまで以上にリリックを自分自身の中に深く入り込ませている。以前のような外向きの人物研究はほとんどなくなり、人生のヘッドライトを凝視し、フロントマン自身の恐れや挫折と格闘しながら、ある種のプロメテウスのような物語を作り上げる曲群に取って代わったのだ。「私たちは、食べてセックスして、そして死ぬだけの動物だ。しかし、私にとってクリエイティビティとは、人間存在とは何かという真理を表現する最良の方法のように思えてならない」


今年、フジ・ロックでもアクトを行ったヤード・アクト。少なくとも、セカンドアルバムでさらなる飛躍を見せてくれることを期待したい。彼らはすでに2024年春にイギリスとEUで大規模な公演を行うことを発表した。一連のツアーは今年11月のレイキャビク公演で幕を開け、来年の8月の地元リーズでの凱旋公演まで続く。ツアーの成功を祈っています。ツアー日程は下記よりご覧下さい。

 

リードカットのリリースと同時公開された「Dream Job」の映像は下記よりご覧下さい。デビュー当時から変わらず、TVレポーターに扮するジェイムス・スミス。以前と変わらないスポークンワードのスタイルが維持されている。しかし、その背後では、きらびやかなディスコサウンドとマイケル・ジャクソンの「Thriller」を元にしたダンス・パフォーマンスが繰り広げられる。

 


「Dream Job」


 ・「Petroleum」



Yard Actは、2ndアルバム『Where My Utopia?』のセカンドシングル「Petroleum」をリリースした。この曲は、アルバムと同時に発表された「Dream Job」に続くシングル。コメディアンのローズ・マタフェオが出演したミュージックビデオが公開されている。下記よりご覧下さい。


「Petroleum」の由来について、バンドのジェームス・スミスは声明の中で次のように述べている。「ボグナー・リージスで観客と喧嘩して、退屈だし、あそこにいたくないって言ったんだ。その後、ライアンと口論になって、ライアンは僕の態度をたしなめたんだ。私は、これは仕事なのだから、その条件は何なのだろうかと考えるようになった。人々は正直さを求めていると思っているんだけど、実はそうではなくて、お金を払ってまで私に正直さを求めているのだ」


このビデオについて、スミスはこう説明している。「"Petroleum "は、"Utopians "と呼ばれる恐ろしいバイカーギャングのアジトにつまずいた訪問者を見つける。彼女はまだH.G.E.のエージェントから逃げている」


「このビデオの撮影はとても楽しかったし、友人のローズ・マタフェオがユートピアンズのリーダーに命を吹き込むのを見るのは楽しかった。ストーリーは直線的なフォーマットで語られているわけではありませんが、過去3本のビデオを通しての『ビジター』の旅がまとまり始め、私たちが何か大きなものに取り組んでいることを明らかにしてくれることを願っています。まだまだ続きます」


マタフェオはこう付け加えた。「私は電話のほとんどを選別しているけど、電話が "JAMES YARD ACT "と点滅したら、あなたはすぐにそれを拾うだろう。ヤード・アクトのビデオに出演することは、彼らに頼まれてからバケットリストに追加したんだ。このアルバムの全体的なビジョンはとてもクリエイティブで野心的で、楽しくてクールで、その一部に少しでもなれたことをとても興奮している。訛りがひどくてごめんなさい。ラインダンスについては謝らないよ」


 

・「We Make Hits」

©Phoebe Fox

リーズのロックバンド、Yard Actが2ndアルバム『Where's My Utopia?』の四作目のシングルを公開した。「We Make Hits」について、ジェイムズ・スミスは「友情と、人生で大切にしている人たちと音楽を作っているときに感じる、ありのままの喜びへの賛歌」を表現しているとしている。


この曲の構想について、彼はコメントしている。「''We Make Hits "は、最近のヤード・アクトの曲のほとんどがそうであるように、ライアンの空きベッドルームで始まった。彼はベースラインをいくつか録音していて、僕はその上に言葉を乗せて、何が起こるか試してみたんだ。ラップトップの周りに座ってお互いを笑わせようとしたり、ブラックコーヒーを飲んだり、1時間おきくらいに窓から顔を出してタバコを吸ったりしていた。外では大騒ぎしていても、密室の中では私たちは同じで、そのことに感謝しているよ」


このシングルはまた、新しいビデオと一緒にリリースされ、バンドの拡大し続ける映像世界に加え、「The Trench Coat Museum」のビデオで紹介された物語や登場人物をさらに進化させている。

 

バンドのビデオ・ディレクターであり、頻繁にコラボレートしているジェームス・スレイターはこう語っている。

 

「バンドのオリジン・ストーリーを描いた曲を使い、2人のしがないアサシンが、学生のベッドルームで立ち退きの通告を受け、職探しに乗り出し、最終的に神聖なるグローバル・エンタープライズの殺し屋として働くことになるというバックストーリーを描いたんだ」

 


「We Make Hits」

 

 

・「When The Laughter Stops」

©Phoebe Fox

リーズのYard Actが、アルバム『Where's My Utopia?』の最新シングル「When The Laughter Stops」を公開した。ジェームス・スレーター監督によるミュージック・ビデオ付き。

 

毎回、自分やバンドが直面した人生や出来事に照らして、詳細に曲の説明を行ってくれるスミス。ニューシングルの声明は以下の通り。

 

「歌詞の情感は、『Where's My Utopia?'』の核心をほとんどすぐに突いていて、『Dream Job』の時に自分が置かれたのと同じ境遇から最初に生まれた皮肉が、今はもっと本物の一抹の惨めさに変わっていることに気づく。幸いなことに(ネタバレになるが)、今のところ、この落とし穴から抜け出す方法を見つけることができた。


 歌詞はすぐにできたが、音楽的には大変だった。ライアンがベース・ラインを提示するときによくあることだが、ハーモニー的にはかなり曖昧で、人によって聴こえ方が違う。私はこの曲をかなりブルージーなマイナー・キーで聴いていたし、一方サム(ギタリスト)はとても甘ったるいメジャー・キーの曲を聴いていた。曲は行ったり来たりで、僕の記憶が正しければ、カーディガンズの『Lovefool』のことをよく話していた。

 

 2022年12月にケタリングのパーラー・スタジオでラッセル・ラッセルとレコーディング・セッションをしたとき、私はローランド・ジュノでアルペジエーターを鳴らしていた。ジョン・カーペンターの終末時計のカウントダウンか何かのようだった。


 サムはギターをエレクトリック・シックスの「High Voltage」のようなサウンドに作り直し、私たちはファンキーなパーカッションを取り除き、リズムを「Seven Nation Army」のような攻撃的なものにした。ケイティがロンドンのメトロポリスに会いに来てくれて、コーラスのヴォーカルをダビングしてくれたんだ。彼女は素晴らしい。デヴィッド・セウリスにマクベスを朗読してもらったのは、明らかな理由だ。結果が物語っている!」


このビデオについて、ジェームス・スレーターはこうコメントしている。ミュージックビデオは、「『訪問者』の旅を続きであり、彼女が2人組のアサシンに引きずり出されるのを見た『石油』に続くものだ」


「『When The Laughter Stops』では、彼女の運命が明らかになる...年老いたサーカス団員でいっぱいの刑務所。警備が少し緩いのは認めるので、すべてが失われたわけではないかもしれない。私たちが制作したビデオはすべて、より広いヤード・アクトの映画的世界の一部であり、すべてを映画化する過程にある。お楽しみに!」

 

ニューアルバムはデビュー・アルバムで世界的な成功を手にしたバンドが次なる内面の幸福を探す旅とも言える。その中にはヤードアクトらしい皮肉もあり、そして人生を生きる上での喜びもある。 シアトリカルな演出は彼らの音楽が1つ上にステップアップしたことの証左となる。どうやらピカレスク・ロマンのようなテーマも音楽性に含まれているのはMVを観ると明らか。

 

新曲では、フロントマンのジェームズ・スミスがメインボーカルの座を女性ボーカルに受け渡す箇所に面白さがある。それは英国の古典演劇で主役が物語の中心にいながら、舞台袖に捌ける瞬間のような滑稽味をもたらす。その空白の瞬間にこそ想像をめぐらす余地がある。曲の後半のスミスのスポークンワードは、ブラック・フランシスのように渋い。これはアルバムのタイトルがピクシーズの曲にちなんでいることのジョークなのか。ディスコ風のダンサンブルなナンバーであることは先行シングルと同様だが、より軽やかなポップネスに焦点が絞られている。

 

 

「When The Laughter Stops」


 

Yard Act 『Where’s My Utopia?』




Label: Island Records(国内盤はUniversal Musicより発売)

Release: 2024/03/01


Tracklist:


1. An Illusion

2. We Make Hits

3. Down By The Stream

4. The Undertow

5. Dream Job

6. Fizzy Fish

7. Petroleum

8. When The Laughter Stops (ft. Katy J Pearson)

9. Grifter’s Grief

10. Blackpool Illuminations

11. A Vineyard for the North

 



Yard Act 2023-2024 Tour Dates


2 Nov | Iceland Airwaves, Reykjavik, IS

4 Nov | Warsaw, Brooklyn US

5 Nov | Underground Arts, Philadelphia US

6 Nov | Ottobar, Baltimore US

7 Nov | Motorco Music Hall, Durham US

9 Nov | The Basement East, Nashville US

10 Nov | The Earl, Atlanta US

11 Nov | Toulouse Theatre, New Orleans US

14 Nov | Mohawk, Austin US

15 Nov | Deep Ellum Art Company, Dallas US

17 Nov | Corona Capital Festival, Mexico City, MX

2 Dec | Maho Rasop Festival, Bangkok, TH

3 Dec | Clockenflap Festival, Hong Kong, HK

5 Dec | Shangri-la, Osaka, JP

7 Dec | Club Quattro, Tokyo, JP

13 Mar | The Nick Rayns LCR (UEA), Norwich, UK

14 Mar  |  Rock City, Nottingham , UK

15 Mar  |  O2 Academy, Glasgow, UK

16 Mar  |  O2 Apollo, Manchester, UK

17 Mar  | Northumbria University, Newcastle, UK

19 Mar  | Mandela Hall, Belfast, UK

20 Mar  | Vicar Street, Dublin, IE

22 Mar  | Invisible Wind Factory, Liverpool, UK

23 Mar  | O2 Academy, Bristol, UK

25 Mar  | The Dome, Brighton, UK

27 Mar  | Eventim Apollo, London, UK

04 Apr  | Stereolux, Nantes, FR

05 Apr  | Cabaret Sauvage, Paris, FR

06 Apr  | Rock School Barbey, Bordeaux, FR

08 Apr  | LAV, Lisbon, PT

09 Apr  | Mon, Madrid, ES

11 Apr  | La 2, Barcelona, ES

12 Apr  | Le Transbordeur, Lyon, FR

13 Apr  | Locomotiv Club, Bologna, IT

14 Apr  | Santeria Toscana 31, Milan, IT

16 Apr  | Mascotte, Zurich, CH

17 Apr  | Muffathalle, Munich, DE

18 Apr  | Festsaal Kreuzberg, Berlin, DE

20 Apr  | Slaktkyrkan, Stockholm, SE

24 Apr  | Uebel & Gefährlich, Hamburg, DE

25 Apr  | Paradiso Main Hall, Amsterdam, NL

26 Apr  | Doornroosje, Nijmegen,NL

27 Apr  | Kantine, Cologne, DE

28 Apr  | Les Nuits Botanique, Brussels, BE

30 May | Belly Up Tavern, Solana Beach, CA

31 May | The Regent Theater, Los Angeles, CA

1 Jun | Pappy and Harriet’s, Pioneertown, CA

3 Jun | The Catalyst Atrium, Santa Cruz, CA

4 Jun | The Independent, San Francisco, CA

6 Jun | Mississippi Studios, Portland, OR

7 Jun | Rickshaw Theatre, Vancouver, BC

8 Jun | The Crocodile, Seattle, WA

3 Aug | Millenium Square, Leeds, UK


・The Tonight Show Starring Jimmy Fallon


リーズのYard Actが昨夜(2月13日)、米国の深夜番組、ジミー・ファロン主演の「ザ・トゥナイト・ショー」に出演し、最新シングル「We Make Hits」を披露した。

 

ヤード・アクトがジミー・ファロンの番組に出演するのは、デビューアルバムのリリース直後の「Overload」の時以来のことである。

 

過酷なツアー・スケジュールをこなしてきたせいもあってか、一昨年に比べ、格段にパフォーマンスの水準が上がっている。今回のステージは複数のコーラス隊を背後に従え、ゴージャスなラインナップを組んだ。スミスのスポークンワードの雰囲気は00年代のアークティックモンキーズを彷彿とさせて素晴らしい。アルバムのバージョンよりもクールな演奏となっている。

 


「We Make Hits」



・アルバム発売後のレビューは以下よりお読み下さい:


New Album Review- Yard Act 『Where’s My Utopia?』


ダニエル・ロパティンは、One Ohtrix Pointneverの最新アルバム『Again』のため、Freeka Tetと組み、"A Barely Lit Path "のミュージックビデオを含む、ビジュアル・コンポーネントを制作した。2人は "Memories Of Music "のミュージックビデオで再びコラボレーションする予定だった。しかし、インスタグラムの投稿によると、このビデオは制作時、予期せぬトラブルに見舞われた。


「私たちは行き詰まり、私たちが存在すべきと信じるレベルでビデオを実現することができなかった」


しかし、OPNとTetは、ビデオ制作は継続するとしており、WeTransferのリンクを通じてプロジェクトの生ファイルを共有している。


何百ものファイルの中には、エイフェックス・ツインと『ベター・コール・ソウル』の俳優マイケル・マッキーン、ツイン・ピークスのシェリル・リー、ウーバーのロゴ、曲の様々なミックス、そして予定されているクリップのアニメティックの写真もある。


このミュージックビデオでは、マッキーンが架空の人物として出演し、ニューヨークの金融街の中心からイーストチェスター・ミュージック・センターまで、8時間かけて徒歩で旅をしながら、頭の悪い秘密を追うという設定になっている。しかし、ファイルに含まれていたテキストメッセージのスクリーンショットによると、この俳優はビデオへの出演を拒否したことが分かった。


One Ohtrix PointneverとTet'sは声明の中で、読者に対して「いつか最終的な製品と会話する可能性のある、さまざまな可能性を想像してほしい」と呼びかけている。彼らはまたパートナーシップの機会について議論したい場合は、接触するために治療に言及されたブランドを奨励している。


 

Shuwa Shuwa ©Space Shower Music

 

渡邉光平と紺世晃子による男女デュオ、Shuwa Shuwaが2ndEP『michikake』を本日リリースします。新作EPに収録されている「Swimming Pool」のMVが公開されていますので、リリース情報の詳細、EPの配信リンクとともに下記よりチェックしてみてください。

 

渡邉光平と紺世晃子による男女デュオSchuwa Schuwa。2022年3月にリリースしたデビューEP「Are You Schuwa?」が新人として異例のロングヒットを記録する最中、遂に2nd EP「michikake」のリリースが決定。


前作同様、それぞれの自宅で緻密に練り上げられた現代のハイブリッド・ポップミュージック。現役のフォトグラファー/映像作家として活躍する渡邉光平の視覚の世界観と、フランス文学などから影響を受けた紺世晃子の作る世界観がSchuwa Schuwa独自の物語性を創り上げている。リミックスでRejoicer、nosh、マスタリングではKentaro Kimura(Kimken Studio)が参加。



2nd EP「michikake」は、月の「満ち欠け」のような自然現象の中に人々が想像力で生み出す物語をコンセプトに、生活の至る所に現れる想像力への入口を、カラフルで鮮やかなサウンドと情景描写に富んだ歌詞で描いている。前作から一貫して親しみのあるポップスでありながらも、その枠を超える実験的なサウンドを多分に取り入れた作品となっている。生活と想像の接点を捉えた歌詞が、サウンドと融合し、共感と新しさを感じられる表現となっている。



EPから最初のSGとなる「a Tourist」は、コスミックなビートとシンセサウンドのループが、メロディやベースラインと共に自由自在に展開し、聴きどころが豊富なポップスに昇華している。歌詞においては深夜飛行をテーマにしており、自由や疾走感、非日常に逃避する刹那的な感情を、飛び回るようなコーラスと共に表現している。続く「Swimming Pool」は、ファンタジーで象徴的な歌詞を中心にして、ポップで多幸感のあるシンセサウンドに仕上がっている。歌詞では、宇宙旅行から帰ってきた少女を主人公とする物語をテーマに、少年少女が大人になる時の喪失感や刹那的な輝きを描く。タイトルはフランソワ・オゾンの映画「Swimming Pool」から。

 

また「Swimming Pool」のリミックスをStones Throw Recordsからのリリースでも知られるイスラエルのプロデューサーRejoicerが担当。原曲からガラッと変わったホーリーな気持ちを喚起させるサイケデリックなビートミュージックに変貌。続く「Taxi Driver」は、ヒップホップ的なシンプルでソリッドなビートをベースとしながらも、コードとメロディの展開を多く取り入れたポップな魅力を持たせている。

 

歌詞では、雨の湿った空気が日常にもたらす不思議な感覚を、歩くようなリズムの中に立体的に描写している。ジム・ジャームッシュの映画「ナイト・オン・ザ・プラネット」も世界観のリファレンスとなっている。「Taxi Driver」のリミックスは、JJJ、KID FRESINO、KANDYTOWN等にビートを提供しているnoshが担当。どこか夜を感じさせるメロウなビーツとフレイヴァが加えられている。

 

そして、EPの一推し曲でもある「nagame」は、バラード調のシンプルなR&Bをベースとしながらも、各所でフックとなるシンセサイザーのサウンドを盛り込み、それらがアコースティックなピアノ、ギターと混ざり合う現代的で暖かなサウンドとなっている。歌詞では、外の景色を眺めながら大切な人や自分自身に想いを巡らせるような暖かな瞬間を描写している。 

 

 

 「Swimming Pool」MV



Shuwa Shuwa 2nd EP『michikake』 

 


2023.10.25 Release | Schuwa_012
Released by AWDR/LR2



収録曲:


1. a Tourist
2. Taxi Driver
3. Swimming Pool
4. nagame
5. Taxi Driver (nosh Remix)
6. Swimming Pool (Rejoicer Remix)



配信リンク:

https://ssm.lnk.to/michikake



Directors : Kohei Watanabe, Teruko Konse
Cinematographer : Kohei Watanabe
Camera Assistant : Akari Yagura
Stylist : Narumi Aoki
Flower Coordinate : Kaho Nishi(Lopnur)
English Subtitle : Eri Kunimatsu
Special Thanks : Tofu-ya




Shuwa Shuwa

 

1989年生まれの静岡県沼津市出身の渡邉光平と1995年生まれの東京都品川区出身の紺世晃子による男女デュオ。楽曲からアートワークの制作に至るまで2人によるセルフプロデュースで行う。


2019年11月結成。楽曲制作は共に行い、歌詞は紺世、サウンドプロデュース/ミックス/MV/アートワークは渡邉が担当。


WONKの井上幹、荒田洸、リミックスでSeiho、XL Middletonが参加したデビューEP「Are You Schuwa?」を2022年3月にリリース、J-Wave「TOKIO HOT 100」へのチャートインやサブスクリクション・サービスの人気PLAYLISTに多数ピックアップされるなど新人として異例のヒットを記録。


以降、CM音楽制作や映画への音源提供など活動の幅を広げる中、2023年7月よりいよいよ怒涛のリリースを開始する。



渡邉は、銀行勤務を経て桑沢デザイン研究所卒、現在はフォトグラファー/映像作家として活動。Princeをはじめとするブラックミュージックに傾倒。紺世は、6歳からピアノを習い、学生時代は軽音楽部に触れ、この頃から作曲をスタートさせている。大学ではフランス文学を学び、フランス映画/音楽に出会い、フレンチポップ、エレクトロの世界に傾倒していた。共に慶應義塾大学卒。

 

 

ゴシックロック、ドゥームメタル、フォークミュージックを取り込む新世代のSSW、Chelsea Wolfe(チェルシー・ウルフ)が新作アルバム『She Reaches Out to She Reaches Out to She』を発表。『She Reaches Out to She Reaches Out to She』は2024年2月9日にロマ・ヴィスタからリリース予定。チェルシー・ウルフの作り出す怪しげな世界に魅了されること必須だ。

 

アルバムの制作発表と同時に、ドゥーム・サウンドを織り込んだダイナミックなハイパーポップ・ナンバー「Whispers in the Echo Chamber」が公開された。また、以前、アルバムの収録曲「Dust」も公開されている。こちらも余裕のある方はぜひチェックしてみてほしい。


リードカット「Whispers in the Echo Chamber」のビデオはコロンビアで撮影された。ウルフはプレスリリースでこのように語っている。

 

「このビデオは、私自身と睡眠麻痺の実体との間のラブストーリーのように感じられる。このビデオのために、精神的な対話や不安を切り裂く穏やかな内なる声を表し、私をより確かな道へと導いてくれる。内なるものから外なるものへと、この実体は私に新しい可能性の広がりを見せてくれる」


ウルフは、マルチ・インストゥルメンタリストのベン・チショルム、ドラマーのジェス・ゴウリー、ギタリストのブライアン・トゥーラオといういつものコラボレーターと曲作りに取り組み、2022年初頭にはプロデューサーのデイヴ・アンドリュー・シテックも参加した。ショーン・エヴェレットがミックスを担当し、エンジニアのヘバ・カドリーがマスタリングを行った。


このアルバムについてウルフは、「過去の自分が現在の自分に手を差し伸べ、未来の自分に手を差し伸べて、変化、成長、導きを呼び起こすというレコードだ。自分を縛り付けている状況やパターンから解放され、自己啓発するための物語だ。自分らしさに踏み出すための招待状」と述べている。


チェルシー・ウルフの最新のソロ・スタジオ・アルバム『Birth of Violence』は2019年にリリースされた。2022年にはA24の映画『X』のサウンドトラックを手がけた。 

 

 

 「Whispers in the Echo Chamber」



2nd Single 「Tunnel Lights」

©︎Ebru Yildiz


チェルシー・ウルフは、近日発売予定のアルバム『She Reaches Out to She Reaches Out to She』からセカンドシングルをリリースした。


この曲は「Tunnel Lights」と名付けられ、前シングルのビジュアルを手がけたジョージ・ガラルド・カタ監督と再びタッグを組んだミュージック・ビデオも公開された。以下よりご覧下さい。


「Tunnel Lightsは、ただ "やり過ごす "のではなく、"実際に生きる "ことについて歌っている。「暗闇の中でぐずぐずしているという事実に目覚め、トンネルの洞窟から抜け出すための道しるべとなる光に向かって一歩を踏み出す時なのだ」


2019年の『Birth of Violence』に続く『She Reaches Out to She』は、2月9日にLoma Vistaからリリースされる。


「Tunnel Lights」


Chelsea Wolfe 『She Reaches Out to She Reaches Out to She』

Label: Loma Vista

Release:2024/2/9

 

 

Tracklist:

 

1. Whispers in the Echo Chamber 

2. House of Self-Undoing

3. Everything Turns Blue

4. Tunnel Lights

5. The Liminal

6. Eyes Like Nightshade

7. Salt

8. Unseen World

9. Place in the Sun

10. Dusk

 

©Tonje Thilesen

米国、ナッシュビルの拠点に活動するSSW,Katy Kirby(ケイティ・カービー)は、ソロアーティストながら、バンドサウンドに比するインディーロック性と良質なソングライティングを兼ね備えた有望株である。その中にはベッドルームポップサウンドに対する親しみもある。今回、

 

カービーは、2ndアルバム『Blue Raspberry』をANTI-より2024年1月26日にリリースすると発表した。この発表は、同アルバムのリードカット「Table」と、リリースを記念した2024年のツアー日程と共に発表された。


『Blue Raspberry』は、ケイティ・カービーが自分自身のクィアネスを認識する過程と、それに続く初めてのクィアな関係におけるほろ苦い痛みを記録している。

 

「このアルバムは、私が意図していたよりもずっと個人的なものです」とカービーはプレスリリースで語っている。「自分の書き方を試している時期で、出てきたのは、ある女性について、想像上の彼女について歌ったものでした。自分自身として、あるいは自分自身について書いているとは考えていませんでしたが、この種の歌がどんどん出てきて、重なり合った歌詞の断片が、紐の上の数珠のようにつながっていた。それらは同じ世界に生息しているように思えたんです」


「Table」では、カービーはデビューアルバム『Cool Dry Place』のフォーク調のロックから一歩踏み出し、反復的なメロディーに、スローコアにインスパイアされたギターを組み合わせている。

 

さらに、カービーは、「”Table”は、このアルバムの中ではテーマ的には異質なもので、私の神隠しにあった過去のリフトの名残のようなもの」と付け加えた。「この曲はアルバムの最後で、他の曲のエピローグやアウトロのような役割を果たしている。何より歌っていてとても楽しいんだ」と述べている。

 

 

「Table」


後日掲載したアルバムのレビューはこちらよりお読み下さい。


Katy Kirby 『Blue Raspberry』

Label: ANTI-

Release: 2024/1/26


Tracklist:

1. Redemption Arc
2. Fences
3. Cubic Zirconia
4. Hand to Hand
5. Wait Listen
6. Drop Dead
7. Party of the Century
8. Alexandria
9. Salt Crystal
10. Blue Raspberry
11. Table

 


TOUR DATES:

 
Feb 3 – Washington, DC @ Songbyrd#
Feb 4 – Carrboro, NC @ Cat's Cradle - Back Room#
Feb 5 – Asheville, NC @ Eulogy#
Feb 7 – Nashville, TN @ The Blue Room at Third Man Records#
Feb 8 – Atlanta, GA @ The Masquerade – Purgatory#
Feb 9 – Jackson, MS @ Hal & Mal's#
Feb 11 – Dallas, TX @ Sons of Hermann Hall#
Feb 13 – Austin, TX @ The Ballroom#
Feb 15 – Tucson, AZ @ Club Congress#
Feb 16 - Santa Ana, CA @ Constellation Room#
Feb 17 - West Hollywood, CA @ The Roxy Theatre#
Feb 18 - San Francisco, CA @ Rickshaw Stop#
Feb 19 – Sacramento, CA @ Goldfield Trading Post#
Feb 21 - Portland OR @ Polaris Hall#
Feb 22 – Seattle, WA @ Barboza#
Feb 24 – Boise, ID @ Shrine Basement#
Feb 25 - Salt Lake City, UT @ Kilby Court#
Feb 27 – Denver, CO @ Hi Dive#
Feb 29 – Omaha, NE @ Reverb Lounge#
Mar 1 – Minneapolis, MN @ 7th St. Entry#
Mar 2 – Madison, WI @ High Noon Saloon#
Mar 3 – Chicago, IL @ Lincoln Hall#
Mar 5 – Detroit, MI @ The Sanctuary#
Mar 6 – Pittsburgh, PA @ The Warhol Entrance Space#
Mar 7 – Philadelphia, PA @ Johnny Brenda's#
Mar 8 - New York, NY @ Bowery Ballroom



# - with Allegra Krieger

 

©Nik Soelter

ウォーター・フロム・ユア・アイズは、今年リリースされた『Everyone's Crushed』のフル・アルバム・リワーク『Crushed By Everyone』をMatadorから11月17日にリリースすると発表した。このリミックス・アルバムには、マンディ・インディアナ、ザ・デア、ナリッシュド・バイ・タイムなどによるアルバム収録曲のリワーク、リミックス、カバーが収録されている。

 

Rachel Brown(レイチェル・ブラウン)とNate Amos(ネイト・エイモスがキュレーションしたこのアルバムは、友人、ツアー仲間、仲間など、急速に拡大するグループのコミュニティをマッピングした貢献で、彼らの個人的な名簿を大きく掘り下げている。このアルバムは、全員が実際に会ったことがある(少なくともDMを共有したことがある)珍しい「リミックス」アルバムだ。


2回に分けてリリースされる本日は、インディアナ州マンディによる「Remember Not My Name」の解体、ソード IIによる「Open」のパス、失恋ファンタジーによる「Buy My Product」のテイク、そしてネイト・エイモスによる「Barley」の再構築ヴァージョンが収録されている。

 


「これほど多くの素晴らしいミュージシャンたちが、私たちにインスピレーションを与えてくれるだけでなく、私たちの既存の作品を彼ら独自の手法で構想してくれるような時代に生きていることは素晴らしいことです」とウォーター・フロム・ユア・アイズは言う。「才能あるアーティストたちが、このプロジェクトにかけがえのない時間とエネルギーを費やしてくれたことに感謝している。私たちと同じように、これらのリミックスを聴いて楽しんでほしい」


バンドは、マンチェスター、ピッチフォーク(パリ、ロンドン、ベルリン)、ミューテーションズ、プリマヴェーラ・ウィークエンダー・フェスティバル、11月7日にロンドンのヴィレッジ・アンダーグラウンドで行われる同レーベル、Matadorに所属するbar italiaとの公演を含む、イギリスとヨーロッパのフェスティバルとヘッドライン公演をスタートさせる。

 

 

Water From Your Eyes 『Crushed by Everyone』(Remix Album)

 


Label: Matador

Release: 2023/11/17

 

Tracklist:


1. Structure (The Cradle Version)
2. Crushed Barley
3. Out There (The Dare Version)
4. Open (Sword II Version)
5. Everyone’s Crushed (Kassie Krut Version)
6. True Life (Nourished by Time Version)
7. Remember Not My Name (Mandy, Indiana Version)
8. 14 (Jute Gyte Version)
9. Buy My Product (fantasy of a broken heart Version)

WATER FROM YOUR EYES – 2023 TOUR DATES
October 25-26 – Austin, Texas @ Levitation
October 30 – Manchester, UK @ The Deaf Institute
October 31 – Glasgow, UK @ The Hug and Pint
November 1 – Leeds, UK @ Brudenell Social Club
November 3 – Berlin, DE @ Pitchfork Berlin
November 5 – Margate, UK @ Where Else
November 7 – London, UK @ The Village Underground #
November 8 – Bristol, UK @ Dareshack
November 10 – Paris, FR @ Pitchfork Paris
November 11 – London, UK @ Pitchfork London
November 12 – Kortrijk, BE @ Sonic City
November 13 – Luxembourg, LU @ Rotondes
November 15 – Den Haag, NL @ PAARD
November 16 – Amsterdam, NL @ Bitterzoet
November 17 – Benidorm, ES @ Primavera Weekender

# w/ bar italia

 



ボルチモアのシンセ・ポップバンド、Future Islands(フューチャー・アイランズ)はニューアルバム『People Who Aren't There Anymore』の制作を発表し、その中から新曲「The Tower」をミュージックビデオで公開した。People Who Aren't There Anymore』は、4ADから2024年1月26日に発売予定。


ジョナサン・ヴァン・トゥルケンが監督したリードカット「The Tower」のビデオは、灯台のそばのビーチでバンドをフィーチャーしている。アルバムのトラックリストとジャケットアートワークは以下の通り。


The Towerのビデオを監督したTullekenは、ヘリングが出演した最近のApple TV+シリーズThe Changelingでヘリングと仕事をした経験がある。 

 

 

 「The Tower」



プレスリリースの中で、ジョナサン・ヴァン・トゥルケンはビデオの監督について次のように語っている。

 

サムのステージを見たことがある人なら誰でも、彼の全身と声が、胸が締め付けられるような優しさからファンタスティックな獰猛さにいたるまで、変幻自在に変化するのを見て、彼が本当に魅力的なパフォーマーであることを知っている。

彼が『チェンジリング』で、あるように見えて実は別の複雑なキャラクターを演じる役に抜擢されたのは、そのためだ。どんなにベテランの俳優でも簡単には演じられないような役柄だったが、サムは舞台技術、カリスマ性、頭の良さ、そして天性の共感力のすべてを駆使して、釘付けになるような演技を披露した。

私は、音楽で築き上げたペルソナを通して演技をするようになった人と仕事をするのが好きだった。特に、光と闇という二面性を文字どおり、そして比喩的に探求している。同じように魅惑的で、心を揺さぶるようなパフォーマンスを見つけることができたよ。



アルバムの制作後、フューチャー・アイランズは六作のシングルをリリースしている。「The Fight」「Deep In The Night」「Say Goodbye」など注目のシングルが目白押しとなっている。六作の先行シングルは下記よりご視聴下さい。

 

 




Future Islands  『People Who Aren’t There Anymore』


Label: 4AD

Release:  2024/1/25


Tracklist:


1. King of Sweden

2. The Tower

3. Deep In The Night

4. Say Goodbye

5. Give Me The Ghost Back

6. Corner Of My Eye

7. The Thief

8. Iris

9. The Fight

10. Peach

11. The Sickness

12. The Garden Wheel

 

Pre-order:

 

https://futureislands.ffm.to/pwata 


現在、ロサンゼルスの活動拠点を移したArlo Parks(アーロ・パークス)が月曜夜の『ザ・レイト・ショー・ウィズ・スティーヴン・コルベア』にゲスト出演し、シンガーソングライターの最新アルバム『My Soft Machine』(レビュー) の収録曲「Weightless」を披露した。パフォーマンスの全貌は以下からご視聴下さい。


明らかに深夜番組への出演を楽しんでいる様子のパークスは、パフォーマンス中ずっと笑顔を浮かべていた。パープルとブルーの柔らかな光に包まれ、パークスの落ち着いたヴォーカルは、バック・バンドのデュアル・シンセの上で難なく浮遊していた。「あなたを待ちたくない/でもあなたが必要、だから私は行かない」といった甘い歌詞にもかかわらず、良い雰囲気が漂っていた。

 



The  Smasing Pumpkinsのギタリストとして2007年から活動するJeff  Schroeder(ジェフ・シュローダー: 写真の右から二番目)がバンドを脱退すると表明した。


シュローダーは16年間(15年)で5作のスタジオアルバムに参加した。脱退の理由は、別の道を模索するというもの。ジェフ、バンドメンバーのソーシャルで公開された公式の声明は以下の通り。


2007年にスマッシング・パンプキンズに加入したとき、自分が何に巻き込まれるのかまったく想像もつかなかった、と今だから言うのは簡単だ。チャンスは突然やってきたように思えたんだ。

 

UCLAで比較文学の博士号取得を目指していたとき、親しい友人からメッセージがあって、スマッシング・パンプキンズがギタリストを探しているよって言われたんだ。バンドの大ファンだった私は、オーディションに身を投じたんだ。

 

人生で最高の決断のひとつだったよ。バンドとの16年間に作られた素晴らしい思い出は、数値化できないほどたくさんある。とても難しい決断だったけれど、少し違う道を模索するためにバンドを離れることにしました。ビリー、ジミー、ジェームス、ジャックには、素晴らしいバンドメイトであり、さらに素晴らしい友人であったことに感謝します。君たちとステージを共にできなくなるのは本当に寂しい。バンドの今後の成功を祈っています。見ているし、聴いているよ

 

-Jeff  Schroeder


私たちは、ジェフがバンドと私たちの偉大なファンのために絶え間なく尽くしてくれたことに感謝しています。彼が友人であり、良い時も辛い時もSPのそばにいてくれたことに、言葉では言い表せない感謝とお礼を言いたい。愛をこめて


-William, Jimmy, James



マッシヴ・アタックのギタリスト、アンジェロ・ブルスキーニが肺がん闘病の末、死去した。マッシヴ・アタックはソーシャルメディアでこのニュースを伝えた。「RIP アンジェロ。唯一無二の素晴らしい、そしてエキセントリックな才能。マッシヴ・アタックのカノンへの貢献を数値化することは不可能だ。このような人生を共に過ごせて、僕らはなんて幸運だったんだろう」


ブルスキーニが在籍していたもうひとつのバンド、ザ・ブルー・エアロプレーンズは昨日のフェイスブックの投稿でこのニュースを確認した。「弟のアンジェロ・ブルスキーニが亡くなり、ショックを受けています。この困難な時に、彼の家族のことを思っています。安らかに眠ってください。ブルスキーニの妻、ジェシカはフェイスブックの投稿で、彼が10月23日午前12時15分に "希少で侵攻性の癌、多形癌で "亡くなった」と記している。


ブルスキーニは7月に肺がんと診断されたことを発表し、フェイスブックにこう書いていた。「肺がんのことで、病院の専門医から "幸運を祈る "と言われたことが2回もある!素晴らしい人生を送り、何度も何度も世界を見て、たくさんの素晴らしい人々に出会った」


ブリストルで育ったブラスキーニは、1990年代にマッシヴ・アタックに加入し、1998年の『Mezzanine』や2003年の『100th Window』などのレコードに参加。また、ナンバーズやリムショッツなどのバンドのメンバーでもあり、1997年にはストレンジラヴのセルフ・タイトル・アルバムをプロデュース、2005年にはジェーン・テイラーのシングル「Blowing This Candle Out」でプレイしている。


ポップ・パンクのアイコン、Green Dayが、近日発売予定のスタジオ・アルバム『Saviors』の制作を発表。『Saviors』は2024年1月19日にReprise/ワーナー・レコードからリリースされる。さらにリードシングル 「The American Dream Is Killing Me」も公開された。


「The American Dream Is Killing Me」には、フィルム・ノワールにインスパイアされたモノクロのミュージック・ビデオが付属しており、ゾンビの黙示録の真っ只中にいるグリーン・デイをフィーチャーしている。ビデオはブレンダン・ウォルターとライアン・バクスリーが監督し、ロサンゼルスで撮影された。


バンドは先週末、ニューアルバムから「The American Dream Is Killing Me」と「Look Ma, No Brains!バンドは、800人収容のフリーモントでソールドアウトのサプライズ・ライヴを行ない、そこで『ドゥーキー』をフロントからバックまで披露した。


The American Dream Is Killing Me」は、グリーン・デイが『Saviors』のために書き、レコーディングした最後の曲のひとつである。ビリー・ジョー・アームストロングは、この新曲を「伝統的なアメリカン・ドリームが、多くの人々にとってうまく機能していないことを表現している」と説明する。


 


ロンドンとロサンゼルスでレコーディングされた『Saviors』は、グリーン・デイとグラミー賞受賞プロデューサーのロブ・カヴァロとの最新のコラボレーションである。彼は、グリーン・デイとの過去の代表的な仕事として、1994年の『Dookie』と2004年の『American Idiot』の2枚がある。


『Saviors』のリリースは、『Dookie』の30周年を目前に控え、未発表のDookieデモ音源(4トラック・デモ、カセット・デモ)、Outtakesに加え、2つの重要なライヴ音源『Live At Woodstock』(1994年)と『Live In Barcelona』(94年6月5日)が収録された大ボリュームのデラックス・エディションがリリースされ、お祝いムードが始まっている。また、ドナルド・トランプの顔写真をあしらった新しいTシャツをリリースし、その収益金は、すべてマウイ島の火災で被災した人々に食料を提供するためのグレーター・グッド・ミュージック・チャリティに寄付された。


最初の先行シングルの後、「Look Ma, No Brains!」「Dillemma」「One Eyed Bastard」を先行シングルとして公開している。後日掲載したアルバムレビューはこちらからご一読ください。



ポップパンクについてより良く知りたい方は名盤ガイドを参照してみてください。スケーターパンクを中心に特集しています:



スケート・パンク特集 「歴代のポップ・パンクの名盤」

 


キャット・パワーが2022年11月に行ったボブ・ディランの伝説的な1966年のロイヤル・アルバート・ホール公演を再現したライヴ『キャット・パワー・シングス・ディラン:ザ・1966 ロイヤル・アルバート・ホール・コンサート』がライヴ・アルバムとして11月にリリースされる。彼女は、2024年2月14日、今度はカーネギー・ホールでロイヤル・アルバート・ホールの再演を行うことを発表している。


ニューヨーク公演に先駆け、キャット・パワーは11月6日と7日にロサンゼルスのトルバドール、そしてアルバム発売(11/10)直前の11月8日にはパレス・シアターでもディランをカヴァーする。


キャット・パワーは、ライヴ・アルバムから「Mr. Tambourine Man」と「Like a Rolling Stone」の2曲を公開した。どちらも以下で聴くことができる。

 

 

 「Mr. Tambourine Man」

 

 

 「Like a Rolling Stone」

 


今年来日公演を予定しているAndy Shauf(アンディ・シャウフ)が、ハロウィンに合わせて最新アルバム『Norm』収録曲「Halloween Store」のミュージックビデオを公開しました。クリエイティブ・ディレクションはヴェラ・ハダッド、アニメーション制作はマーガレット・ビアリスが担当した。


ヴェラ・ハダドは声明の中で、「『ハロウィン・ストア』のビデオは、アンディの音によるストーリーテリングと乾いたユーモアを、カナダ中部/中西部の田舎町をイメージして映像化したものです。この曲には、このレコードの重要な登場人物である "あなた "と "ノーム "を通じて探検することができた素晴らしい景色のディテールがある。「ハロウィン・ストア」の秋の雰囲気が、紙とインクを使って物理的にアニメーションさせるという選択につながった。「アーティストが毎月毎日絵を描くことに挑戦する「インク・トーバー」の伝統に少しうなずく」


 



さらに、シャウフは2024年のツアー日程を発表しました。11月下旬には東京、大阪、愛知の3公演を行います。詳細はクリエイティヴマンの公式サイトをご覧下さい。日程は下記をチェックしてみて下さい。



Andy Shauf Tour Date:

 

Oct. 22 – Dublin, IE @ The Sugar Club

Oct. 23 – Cork, IE @ St. Luke’s

Oct. 25 – Toulouse, FR @ Le Metronum

Oct. 26 – Barcelona, ES @ La Nau

Oct. 27 – Zaragoza, ES @ La Lata De Bombillas

Oct. 29 – Madrid, ES @ El Sol

Oct. 30 – Porto, PT @ Mouco

Nov. 1 – Kortrijk, BE @ De Kreun

Nov. 2 – Liège, BE @ Reflektor

Nov. 4 – Reykjavik, IS @ Iceland Airwaves

Nov. 24 – Seoul, KR @ Musinsa Garage

Nov. 27 – Tokyo, JP @ Club Quattro

Nov. 28 – Osaka, JP @ Club Quattro

Nov. 29 – Aichi, JP @ Club Quattro

Dec. 2 – Hong Kong, HK @ Clockenflap Music Festival

Mar. 21 – Homer, NY @ Center For The Arts

Mar. 22 – Woodstock, NY @ Levon Helm Studios

Mar. 23 – Portland, ME @ First Parish Church

Mar. 25 – Boston, MA @ First Church Cambridge

Mar. 26 – South Deerfield, MA @ Tree House Brewing

Mar. 28 – Brooklyn, NY @ Murmrr

Mar. 29 – Arden, DE @ The Gild Hall

Mar. 30 – Vienna, VA @ The Barns @ Wolff Trap

Apr. 1 – Asheville, NC @ Asheville Masonic Temple

Apr. 3 – Nashville, TN @ Third Man Records

Apr. 6 – Eau Claire, WI @ Pablo Center

Apr. 7 – Evanston, IL @ SPACE

Apr. 8 – Evanston, IL @ SPACE

Apr. 20 – Boulder, CO @ Bluebird Music Festival

Apr. 21 – Boulder, CO @ Bluebird Music Festival

Apr. 22 – Santa Fe, NM @ St. Francis Auditorium

Apr. 25 – Los Angeles, CA @ Pico Union Project

Apr. 26 – Los Angeles, CA @ Pico Union Project

Apr. 27 – Ojai, CA @ Ojai Women’s Club

Apr. 28 – Big Sur, CA @ Henry Miller Library

Apr. 30 – San Francisco, CA @ The Chapel

May 1 – San Francisco, CA @ The Chapel

May 3 – Seattle, WA @ Washington Hall

May 4 – Portland, OR @ The Old Church

May 5 – Portland, OR @ The Old Church

May 8 – Bend, OR @ Old Saint Francis

May 9 – Boise, ID @ El Korah Shrine