アトランタのラッパー、JIDは 「30 Freestyle」と銘打たれたニューシングルで新年のスタートを切った。この曲は、グリセルダ所属のコンダクター・ウィリアムス、クリスト、タネ・ルノがプロデュースした。この曲でJIDは、彼の唯一無二のフリースタイルのフローを披露し、ラップしている。ソウルミュージックのサンプリング/チョップを配したバックトラックに合わせて、JIDが挑発的なフロウを披露する。


アルバムの前にテープを落とすんだ、お前らのほとんどは味覚を失っている/しかし、俺は猟犬のように失われた偉人たちの匂いを嗅ぎまわっているところ/俺が本当に誰なのか、詐欺師なのか、それとも偽物なのかを見極めようとしている/そいつはゲームか神の門のどちらかで道を見つけるだろう。


新曲を宣伝するインスタグラムの投稿で、JIDは今年を通じて新曲をドロップすることを確認した。アトランタを拠点に活動するラッパーは、X/Twitterの別の投稿を介して「練習のためにフリースタイルを始めたんだ。普段はペンでリリックを書くことが多いんだけど、この曲では一行一行書くのをやめて、自分を試すためにあまり時間をかけずに書いたんだ」とコメントしている。


JIDは昨年8月に待望の来日公演を行っている。最新作は2022年の最新アルバム『Forever Story』。さらにコラボレーターとしてミック・ジェンキンスの最新作『Patience』に参加している。本作は2023年のMusic Tribuneのアルバム・オブ・ザ・イヤーに滑り込みで選ばれている。






J.I.D   最新アルバム『The Forever Story





試聴/購入はこちら:


https://umj.lnk.to/JID_TheForeverStory

 

発売元:ユニバーサル ミュージック合同会社 


 

 
アーティストHP  

 

https://www.jidsv.com/#/

 
 

レーベルHP 

 

 https://www.universal-music.co.jp/jid/ 


ニューヨークのドリームポップ/インディーポップバンド、Lightning Bugが、近日リリース予定のアルバムから、デモ曲「Just Above My Head」と「No Paradise」を同時公開した。リリースはBandcamp限定です。

 

元旦に公開された2つのデモソングはライトニング・バグらしい、かすかなノスタルジアとエモーションを漂わせている。オードリー・カンのボーカルの柔らかさは往年のカレン・カーペンターに比するものがある。混乱した心を鎮め、入り組んだ思考を正し、しずかな安らぎを与えてくれる。レトロなシンセがバンドアンサンブルと溶け合い、オーガニックな空気感を醸成する。

 

Lightning Bugはさらに、この二曲のデモの発表とともに最新アルバム『A Color of the Sky』をリリースしたファット・ポッサムとの契約終了を公表した。バンドは2021年から同レーベルに所属していた。

 

 

 


Release Comment:


来るべきアルバムからの2つのデモで、獣を眠りから優しく目覚めさせたい。私たちはレーベルを離れて、当分の間、すべて自分たちの足で飛び上がることにしました。だから、あなたがたのサポートは殊に特別に感じられます。ジェームス・バルドウィンとこれまでのすべての詩人に感謝したいです。

 

PROJECTOR

 



Next Preview:


イギリス国内では珍しく観光ビーチを持つ港町ーーブライトンは、若者の街であり、ファッションの街でもある。現在、ポストパンクの最重要地になりつつあるこの都市から登場するトリオがいる。


2018年の結成以来、PROJECTORは頑なに独自の道を歩んできた。フックのあるオルタナティヴロックに鋭利なインダストリアル・ドラム・マシン、そしてロンドンのシーンに触発された熱狂的なポストパンクにみずみずしいメロディを持ち込む。バンドはサウンドの幅広さとポップに対する実験的な姿勢をデビュー時から保持している。トリオはロック界の巨人、クレオパトリック(Cleopatrick)とヨーロッパツアーを行い、BBCラジオ6のスティーヴ・ラマック/エイミー・ラメの番組でオンエアされるようになった。それはこのクラフトに対する自信の賜物だった。


PROJECTORのサウンドを聴けば、現代のポストパンクがどうあるべきなのか、そして何をアウトプットすべきかを熟知しているかは瞭然だ。表現の微妙なニュアンス、現代生活、精神、政治の真の狂気と厳しさについて言及している。(彼らは歌詞について話したがらない)。レコーディングに対して一貫した姿勢を貫いてきたPROJECTORはこの数年、独力でプロデュースとレコーディングを行うことで、クリエイティブなアウトプットの手綱をしっかりと握っている。


PROJECTORのデビューアルバム「NOW WHEN WE TALK IT'S VIOLENCE」は2月9日に自主レーベルから発売が予定されている。三者三様の芸術的な錯乱、攻撃性を持ち寄り、そしてバンドがメインストリームのロック・シーンに殴り込みをかける。ポップなフックの間を軽やかに行き来する。 

 


 

 

ある時は、ジョイ・ディヴィジョン/インターポールを想起させるダークでインダストリアルなブルータリズムに染め上げられたかと思えば、またある時は、Squid風味のハイパーアクティブなラントポップのスペクタクルを織りなす。アルバムのクライマックスは、ドラムマシーンとみずみずしいハーモニーで歪んだアシッドに侵食されたカントリーに傾き、ラナ・デル・レイ風味のコーラスに乗せ、『Incesticide』時代のパラノイアなグランジ・ロックへと飛躍してゆく。


男女の双方のメインボーカルの個性が苛烈なポストパンク性、それとは対照的な内省的なオルトロック性を生み出す。ボーカルにはリアム・ギャラガーのようなフックと親しみやすさがある。かと思えば、それとは対照的にアンダーグラウンドなカルト的な雰囲気を擁する。それはロックの持つ原初的な危険性である。なによりも、バンドのテンションが、ピクシーズの初期のような奇妙な熱気を持ち、曲全般をリードする。それは彼らのライブのリアルなエネルギーを力強く反映している。

 

PROJECTORは、デビューを記念し、2024年2月からUKおよびEUツアーを行う。ツアーの皮切りはノッティンガムで開始を告げ、故郷のブライトン、グラスゴーでのライブが予定されている。


ブライトンの新進気鋭のバンドがこの先どのようなウェイブを巻き起こすのか。それはまだ誰にも知り得ないこと。 

 





「ブライトンのトリオ、プロジェクターは、マイ・ブラッディ・ヴァレンタインのウォール・オブ・サウンドとピクシーズの刺すような衝動の中間に位置する」-DIY Magazine

 

 



・TOUR DATES:


・2/22

The Bodega Social ClubーNOTTINGHAM


・2/23


The Green Door StoreーBRIGHTON

 

・2/29

The Garage AtticーGLASGOW





PROJECTOR 『Now When We Talk It's Violence』 


 

Label: Projector

Release: 2024/02/09


Tracklist:

 

1.And Now The End

2.No Guilt

3.Dubious Goals Committee

4.Sunshine

5.Don't Give Anything Up for Love

6.Now When We Talk It's Violence

7.Chemical

8.Necessary

9.Big Idea

10.Breeding Ground

11.Tasyes LIke Sarah

 


Pre-order:

 

https://projectorofficial.bandcamp.com/album/now-when-we-talk-its-violence

 


ジャングルポップ/パワーポップ・リバイバルの雄、The Lemon Twigsがニューシングル「The Golden Years」をキャプチャード・トラックスから発表した。


ブライアン/マイケル・タダリオ兄弟は60/70年代のビンテージロックに傾倒し、デジタル・レコーディングとは異なるアナログレコード時代の温かみのある音作りを意識している。本日公開された「My Golden Years」は、The Rubinoos、 Raspberries、Cheap Trickを彷彿させる甘酸っぱいメロディラインが特徴のシングル。


昨年、The Lemon Twigsは最新アルバム『Everything  Harmony』をキャプチャード・トラックスからリリースした。(レビューはこちらよりお読みください)その後、オーストラリア・ツアーを成功させた。


バンドは、5月29日から6月2日までバルセロナで開催されるプリマヴェーラ・サウンドに出演する。12時ごろにオフィシャルミュージックビデオが公開される予定。ぜひ下記よりご覧ください。


「My Golden Years」


ブライトンの四人組のロックバンド、YONAKAが2024年の幕開けを告げる「Predator」を発表した。


このニューシングルは、旧来のバンドのアプローチとは異なり、メタルコアやラップメタルの影響を交えたミクスチャー・サウンドとなっている。その音楽性は90/00年代のミクスチャーロックにヒントがありそうだが、もちろんそれを2020年代の形にアップデートしているのは言うまでもない。

 

2023年、ユニバーサルミュージックから発表されたEP『Welcome To My House』では、マンチェスターのPale Wavesのように、ポップ・パンクとハイパー・ポップを融合させたスタイルで話題を呼んだ四人組。だが、YONAKAを単なる「ニューライザー」等と称する段階は過ぎているのではないだろうか。Evanescence(エヴァネッセンス)を基調としたメタルコアに近い音楽性、チャーリーXCXのハイパーポップ、現代的なUKラップを吸収し、それらをポピュラーミュージックとして昇華したスタイルは劇的である。今後さらに多くのファンベースを獲得しても不思議ではない。昨年のG2、Jeris Johnsonとのコラボレーション曲「Detonate」の進化系がニューシングル「Predator」で遂にお目見えとなった。問題無用のベストニュートラックだ。

 

YONAKAは、2023年、イギリスの最大級の都市型の音楽フェスティバル、レディング/リーズに出演し、続いて彼らの新たな代名詞となるアンセムソング「PANIC」を発表した。今後、急上昇が予想されるブライトンのロック・バンドに注目したい。

 

 

「Predator」

Snõõper

ナッシュヴィルの新進気鋭のパンクバンド、Snõõperは大晦日に2023年を締めくくるべく、カオティックなトラック 「for yr love 」を公開した。この曲はサイケロック風のリミックスソングで、エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジが在籍したヤードバーズの代表曲。彼らのビンテージロックに対する愛着がターンテーブルのようなミックスと融合を果たした。


今年、Snõõperはジャック・ホワイトの主宰するサードマンから『Super Snõõper』(Reviewを読む)をリリースした。先月は単発シングル「Company Car」を公開している。両シングルはいずれもバンドキャンプの限定リリース。


デビューアルバムでは、カルフォルニアのオリジナル・パンク、DCやボストンのストレイト・エッジに傾倒をみせたが、二つのシングルは双方とも一定のジャンルでは語りつくせないものがある。snooperの雑多性、クロスオーバー性を象徴するづけるユニークかつ魅力的なトラックだ。


 James Bernard & anthéne  「Soft Octaves」


 

Label: Past Inside the Present

Release: 2023/12/31

 

 

 

Review


 

James Bernard(ジェイムズ・バーナード)は、カナダ/トロントを拠点に活動するアンビエントアーティストで、多数のバック・カタログを擁している。 今作でコラボレーターとして参加したanthéne(Brad Deschamps)は、トロントのレーベル、Polar Seasの主宰者である。


ジェイムズ・バーナードによると、『Soft Octaves』の主なインスピレーションは、私たちの「不確実性と希望の時代」にあるという。ヘッドホンをつければ、別世界へと誘われ、カラフルで想像力豊かな地平線を発見することができる。ジェームズ・バーナードはそれを以下のように表現している。


窓のシェードの向こうの燐光が最初にまぶたを乱す、その限界の瞬間を特定するのは難しい。

 

あるときは、千尋の夢の最後の数瞬間の、長い尾を引く部分的な記憶であり、またあるときは、不安であれ熱望であれ、その後に続くものを予期するときの抑えがたい下降するため息である。あなたの無意識の不在の間に何世紀もの時間が流れている。


このアルバムには、パンフルートのような音色を用いたアブストラクト・アンビエントを主体とする楽曲が際立つ。その始まりとなる「Point Of Departure」は、超大な、あるいは部分的な夢幻への入り口を垣間見るかのようでもある。しかし、アンビエントの手法としては、それほど新奇ではないけれども、アナログシンセにより描出されるサウンドスケープには、ほのかな温かみがある。そしてその上に薄くギターを被せることにより、心地よい空間性を提供している。

 

「Flow State」でも温和な音像が続く。(アナログ)ディレイを用いたシンセの反復的なパッセージの上にアンビエント・パッドが重ねられる。 それらの重層的な音の横向きの流れは、やはりオープニングと同様に、夢想的なアトモスフィアを漂わせている。夢想性と論理性を併せ持つ奇妙な曲のコンセプトは、聞き手に対して幻想と現実の狭間に居ることを促そうとする。その上にギターラインが薄く重ねられるが、これが微妙に波の上に揺られるような感覚をもたらす。

 

 「Saudade」ではオープニングと同様に、パンフルートをもとにしたアンビエントの音像にノイズを付け加えている。アルバムの冒頭の三曲に比べると、ダーク・アンビエントの雰囲気がある。しかしギターラインが加わると、その印象性が面白いように変化していき、神妙な音像空間が出現する。それらの空気感は徐々に精妙なウェイブを形作り、聞き手の心に平安をもたらす。

 

「Trembling House」はリバーブ・ギターで始まり、その後、ロサンゼルスのアンビエント・プロデューサー、marine eyesのボーカルが加わる。マリン・アイズは、今年発表した「idyll (Extented Version)」の中で、カルフォルニアの太陽や海岸を思わせるオーガニックなアンビエントを制作していて、この曲でも、自然味溢れるボーカルを披露している。器楽的なアイズのボーカルはディレイ・エフェクトの効果の中にあって、安らぎと癒やしの感覚をもたらしている。

 

「Overcast」は叙情的なアンビエントで、イントロの精妙な雰囲気からノイズ/ドローンに近い前衛的な作風へと変化していく。しかし、この曲は上記の形式の主要な作風を踏襲してはいるが、かすかな感情性を読み取ることが出来る。途中に散りばめられる金属的なパーカッションの響きは、制作者が述べるように、夢幻の断片性、あるいは、それとは逆の意識の中にある無限性を示しているのだろうか。当初は極小のフレーズで始まるが、以後、極大のなにかへと繋がっている。サウンドスケープを想起することも不可能ではないが、それは現実的な光景というよりも内的な宇宙、もしくは、意識下や潜在意識下にある宇宙が表現されているように思える。


続く「Soft Octave」もオーガニックな質感を持つアンビエント。その中には雨の音を思わせるかすかなノイズ、そして大気の穏やかな流れのようなものがシンセで表現されている。聞き手は小さな枠組みから離れ、それとは対極にある無限の領域へと近寄る手立てを得る。かすかなグリッチノイズは、金管楽器のような音響性を持つシンセのフレーズにより膨らんでいき、聞き手のイメージに訴えかけようとする。核心に向かうのではなく、核心から次第に離れていこうとする。音像空間は広がりを増していき、ややノイジーなものとなるが、最後には静寂が訪れる。

 

「Cortage」は、Tim  Heckerが表現していたようなアブストラクトなアンビエントの範疇にある。しかし、それは不可視の無限の中を揺らめくかのようである。暗いとも明るいともつかないイントロからシンセのパッドが拡大したり、それとは正反対に縮小していったりする。フランス語では、「Cortage」というのは「葬列」とか「行進」という意味があるらしい。ぼんやりとした霧の中を彷徨い、その先にかすかに見える人々の影を捉えるような不可思議な感覚に満ちている。シネマティックなアンビエントともいえるが、傑出した映画のサウンドトラックと同じように、独立した音楽であり、イメージを喚起する誘引力を兼ね備えていることが分かる。

 

「Renascene」は、Chihei Hatakeyamaが得意とするアブストラクトアンビエントを想起させる。精妙な音の粒子やその流れがどのようなウェイブを形成していくのか、そのプロセスをはっきり捉えることが出来るはずである。その心地よい空間性は、現代的なアンビエントの範疇にある。しかし、曲の最後では、グリッチ/ノイズの技法を用い、その中にカオスをもたらそうとしている。表向きには静謐な印象のあるアンビエントミュージックがそれとは逆の雑音という要素と掛け合わされることで、今までになかったタイプの前衛音楽の潮流ができつつあるようだ。

 

『Soft Octaves』のクライマックスを飾る「Summation」では、James Bernard、anthéneの特異な表現性を再確認出来る。


アルバムのオープニングと同じように、夢想的、あるいは無限的な概念性を込めた抽象的なアンビエントは、ニューヨークのRafael Anton Irissari(ラファエル・アントン・イリサーリ)の主要作品に見受けられる「ダーク・アンビエント」とも称されるゴシック調の荘厳な雰囲気があり、表向きの癒やしの感覚とは別の側面を示している。この曲は、威厳や迫力に満ちあふれている。


ジェームズ・バーナードが語るように、本作は、シュールレアリスティックな形而上の無限性が刻印され、クローズ曲が鳴り止んだのちも、アルバムそのものが閉じていかないで、不確実で規定し得ない世界がその先に続いているように思えてくる。希望……。それは次にやって来るものではなく、私たちが見落としていた、すでにそこに存在していた何かなのかもしれない。


 

 

90/100

 

 

 

 



アンビエントの名盤ガイドもあわせてお読みください:


アンビエントの名盤 黎明期から現代まで


 

今年のはじめ、フランスの音楽シーンを牽引するナント出身のシンガー、クリスティーン・アンド・ザ・クイーンズは「Stayin' Alive」「Saturday Night Fever」のカバーをカンヌ国際映画祭で披露しています。昨日、歌手はクリスマスバージョンをリリースし、カンヌで撮影されたライブ映像を同時公開しました。


ビージーズのカバーについて、クリスティーン・アンド・ザ・クイーンズは次のように説明しています。


アートは癒しがある。私たちを何度も何度もひとつにする。人間性の経験であり、想像力の喜びの船であり、私たちが共に再発明する炉辺なのだ。私の師匠たちは、アートを魔法の避難所として見なしている。仮面を被り、自分自身から解き放たれ、彼ら自身の夢の主権の領域へと入り込むため...。


素晴らしい友人、気前のいい見知らぬ人々、美しいヴェネツィアの住人たちとともに、数日という緊急事態の中で制作された本作は、2023年への私たちの惜別の言葉、そしてより良い未来に向けたパンクのジェスチャーでもある。ではまた会おう!! ークリス


クリスティーン・アンド・ザ・クイーンズの最新作は「PARANOÏA, ANGELS, TRUE LOVE」

 

 

 

「Staying Alive!」‐Chris version

 

 

「Staying Alive」-Live From Canne Cante le Cinema

 



「1989」(テイラーズ・ヴァージョン)がビルボード200の1位に返り咲き、ロックの伝説、エルビス・プレスリーが持つチャート首位獲得最多週間記録に並んだ。最高記録の保持者であるビートルズは、アルバムチャートに最も多くランクインさせたアーティストとして132週を記録している。

 

2023年はテイラー・スウィフトにとって素晴らしい一年となった。『スピーク・ナウ(テイラーズ・ヴァージョン)』と『1989(テイラーズ・ヴァージョン)』をリリースしただけでなく、記録破りの『The Eras Tour』に乗り出し、コンサート映画『Taylor Swift | The Eras Tour』を発表。


ドレイクと並んでビルボード・ミュージック・アワードの歴代最多受賞記録を更新し、ビルボードのチャートでトップ10に4作のアルバムをランクインさせた最初の女性アーティストとして歴史を刻み、アカデミー賞の映画芸術科学アカデミーに招待された。さらにタイム誌のパーソン・オブ・ザ・イヤーにも選ばれた。


今週、テイラー・スウィフトはアルバムがチャート上位にランクインして67週目を迎えた。以前はエルヴィス・プレスリーがこの記録を保持していたが、スウィフトはそれに並んだことになる。1989(テイラーズ・ヴァージョン)』は、クリスマスにレコードが売れたこともあり、チャート3位の『ミッドナイツ』、7位の『ラヴァー』と並んで、再びチャートのトップに返り咲いた。



2023年も残すところあと2日。バラク・オバマ元大統領は、ポップス、カントリー、R&Bなど、この1年で最もノリノリだった曲を明かし、「バラク・オバマのお気に入りの音楽」を発表した。


2023年、彼は28曲をリピートしている。ハイライトは、カロルGとシャキーラの "TQG"、ザック・ブライアンの 「I Remember Everything」 、ケーシー・マスグレイヴスの「Sprinter」、デイヴ・アンド・セントラル・シーの「America Has a Problem」、ビヨンセ feat.ケンドリック・ラマー。Megan Thee Stallionの 「Cobra」、Tylaの 「Water」、Mitskiの 「My Love Mine All Mine」、Victoria Monétの 「On My Mama」も含まれている。12月29日(金)、彼はインスタグラムに以下のように書いている。


「今年のお気に入りの曲を紹介します。チェックすべきアーティストや曲があったら教えてくださいね」


オバマ氏がかなりの音楽通であることは以前から知られている。そのあまりのセンスの良さに、ミシェル夫人に手伝ってもらっているのでは、との噂も流れるほど。過去数年間の彼の楽曲リストにも記録されている。2022年、Lizzo、Rosalía、Ari Lennox、Ethel Cain、Steve Lacy、Omar Apolloといったアーティストの音楽を選んだ。ビヨンセ、ケンドリック・ラマー、ザック・ブライアンなど数組は、2022年と2023年の両方のプレイリストでフィーチャーされている。


また、第44代アメリカ大統領は毎年、夏のお気に入りの曲を紹介している。2023年のベストリストには、Boygenius、Ice Spice、Luke Bryan、Nicki Minaj、Leonard Cohenのソングが含まれている。


 


チャカ・カーンがRolling Stone誌のインタビューに応じ、自身の音楽的遺産と最近のロックの殿堂入り、そして最近のジョージア州での暮らしについて語った。


11月、チャカ・カーンはついにロックの殿堂入りを果たし、2023年殿堂入りを果たしたケイト・ブッシュ、ミッシー・エリオット、シェリル・クロウらとともに、音楽優秀賞を受賞した。


自分のキャリアと遺産を振り返り、カーンは、50年にわたる成功を経験できたことは信じられないほど幸運なことだと感じている。そしてかつてはそのような成功を予期していなかったと謙遜している。

「私は今ほど有名になるとは一度も思ったことはありませんでした。なぜなら、私は何もする必要もなく、私の曲に関して起こったことだからです。私を世界に大々的に紹介してくれる素晴らしい人はいませんでした。この業界で自分がどれほど愛されているかに今でも驚いているくらいです」


R&B、ファンクの女王は、ロバート・パーマー、レイ・チャールズ、クインシー・ジョーンズ、グラディス・ナイト、デ・ラ・ソウル、メアリー・J.ブライジ、アリアナ・グランデらとコラボするなど、輝かしいキャリアを持っている。パフォーマンスは彼女の構想の中にあるが、ツアー・キャリアを終える時期が近づいたと感じている。


「ある人たちは、それがすべてなんだ。私はこの豊かな人生を手に入れた。ひ孫もいるし、もっと仲良くなりたい。だからもうツアーはしない。日程は組むけど、ツアーには見えない。その間に寝る時間があるくらいに間隔を空ける」と彼女は説明し、「完全な引退という点ではまだそこまでには至っていないかもしれません」と付け加えた。


さらにアーティストは現在、ジョージア州に引っ越し、森の近くに住み、自家栽培をしながら充実したライフを送っているらしい。チャカ・カーンはユニークなジョークを込めて、RSのマーク・サマーに以下のように語った。

「私はビッグフットを探してます。それからサスカッチも探してます。なぜなら、この家は森に囲まれていて、とっても美しいのだから。私は、毎日起きると、森の中の湖を眺めてます。私は外に座って、純粋な空気を吸い、次の夏に向け、田植えの準備をしています。私は自分で野菜を育て、自分のハーブをたくさん育てるつもり。それをいつも楽しみにしてます。そして、私には自分らしい人生を送る計画がありますよ」

 

20世紀の作曲家は、特に古典派やウイーン学派に属する作品に一定の評価が与えられており、同時に主要な楽団やオーケストラにより再演される機会が多い。また、それ以後のコンテンポラリー・クラシック、すなわち現代音楽家を見ると、グラスやライヒなどの現代のポピュラーミュージックに強い触発を及ぼした音楽家のスコアは一般的に、日の目を見る機会が多いように思える。

 

けれども、他方、その中間の年代にある作曲家、例えば、ベルク、ウェーベルンを除いては、以後の年代に属する作曲家は、現代的な観点から軒並み不当な評価を受けている場合が多い。例えば、バルトーク・ベーラに興味を持つオーケストラやコンダクターはいるにせよ、その東欧近辺の20世紀の作曲家のスコアが軽視されるケースは、それほど少なくないように思えてならない。しかし、ソビエト連邦/ドイツのアルフレート・シュニトケ、そして、ポーランドのヘンリク・グレツキなど、20世紀のクラシックからポピュラー・ミュージックへと主要な音楽の舞台が変遷する時代に、良質なオーケストラによるスコアを書いた作曲家は数多く存在する。

 

ヘンリク・グレツキ(Henryk Mikołaj Górecki)は、バルトークと同様、ブルックナーやマーラーの系譜にある管弦楽法にポーランドの民謡の要素を取り入れた作曲家だ。しかし、オーケストレーションにおける技法の巧緻さは、同年代の作曲家の中でも傑出している。グレツキは晩年になると、指揮者も務めるようになったが、これはパリでの音楽教育の賜物であると解釈できる。特に、彼が遺したオーケストラのスコアの中では、クワイア(混声合唱)やオペラに属する楽曲に名作が多い。合唱曲では、ポール・ヒリアーが指揮した『5 Kurpian Songs:Op.75』 がある。この曲集はポーランドの「Kurpie」という地域の独自の民族性や文化性にスポットライトを当てている。

 

今回、言及する「交響曲第三番 (別名:悲歌のシンフォニー)」は、ヘンリク・グレツキの代表的な傑作として知られる。一楽章のブルックナーの系譜にある巧みな管弦楽の流れは序章的な内容を暗示し、二楽章のオペラを思わせるストリングスとオペラの融合の見事さ、そして二楽章の余韻を補佐するような形で続く同じく三楽章は、現代の東欧圏の主要な作曲家と比べても遜色がない。この作品こそ、主要な楽団や指揮者に再評価されるべきものであるかもしれない。

 

1977年の「ワルシャワの秋」音楽祭で、ヘンリク・グレツキの独唱ソプラノと管弦楽のための交響曲第3番「悲歌の交響曲」作品36(1976年)がポーランドで初演されると、大きな感動を呼んだ。当時の反応はいかなるものだったのか??

 

 

聴衆は混乱した。ある者は「傑作」と評価し、また、ある者は「作曲家の創作意欲のなさの現れ」と見なした。聴衆は、いくつかの和音と繰り返される旋律に還元された音楽言語の手段の単純さに感動した。グレツキの以前の、極めて洗練された工房での作品と比較すれば、これは真の革命だった。作曲家は批評家の意見に対して自らを弁護する必要があったーー



実際、交響曲第3番の前には、16年前の「ワルシャワの秋」と銘打たれた音楽祭で演奏された極めて前衛的な作品『スコントリ』に象徴されるように、作曲家の創作態度がそれ以前へと急進的に変化することを予感させる作品がいくつかあった。しかし、交響曲第3番を聴いた聴衆は、言葉の異常な単純化、「受け入れがたい」までの表現手段の削減、ブルックナーのような「原始的な調性」への回帰に衝撃を受けたのだ。

 

これらと同じ要素に、ヘンリク・グレツキの作品の熱狂的なファンは、新たな作曲コンセプトとこの作曲家の天才の証しを感じ取ったのである。その一方で、この音楽の特徴は、やはり表現の膨大な負荷にあることを誰もが認めざるを得なかった。交響曲第3番では、そして、それ以前のアド・マトレムと交響曲第2番では、この表現は異なる色調を帯びている。交響曲第3番が初演から16年後に驚異的な大成功を収めたのは、祈りにも似た熱情があったからなのだろうか。

 

交響曲第3番の初演時に、ヘンリク・グレツキは以下のようなコメントをプログラムのブックレットに添えている。


「1976年10月30日から12月30日にかけて、バーデンバーデンのラジオ局Südwestfunkの委嘱で『交響曲第3番』を作曲しました。1977年4月4日、第14回国際現代芸術祭の一環として初演された。歌はステファニア・ヴォイトヴィッチ、演奏は、エルネット・ブール指揮シュトヴェストフンク放送交響楽団。交響曲は3曲からなる」

 

「一番長い(約27分)第1曲は、ソプラノの呼びかけによって中断される厳格なカノンである。カノンのテーマには、ヴワディスワフ・スキエコフスキ師のコレクションにある”クルピーの歌”の断片を用いた。第2曲は、ABABCの構造 を持つソナタ形式の一種の哀歌である。第3曲では、アドルフ・ディガツ師のコレクションから、オポーレ地方の本格的な民謡の変奏曲を使用した。この交響曲はヘンリク・グレツキの妻に捧られたものである。演奏時間は約55分。ーー(1977年、音楽祭「ワルシャワの秋」のプログラムブックレットに収録された作曲家のコメント)」 

 

 

 「Symphony No.3」ーMovement 2

 

 

しかし、これらのセンセーショナルな聴衆の反応については、当初、ポーランドを始め、東欧圏に限定されていたことを付け加えねばならない。三楽章から構成されるこの交響曲には、ヴェルディのオペラに象徴される華やかさがあり、さらに以後のミニマル学派の予兆となる楽節や全体的な構成の簡素化、そして、新古典派以降の作曲家、及び新ウイーン学派の作曲家らが複雑的な構造を用いるようになったことに対する反駁の意図が見受けられ、ソナタ楽章の原始的な回帰という意味も込められている。そしてバルトーク・ベーラのように、土地固有の民謡、現在でいえばフォーク・ミュージックの要素をオーケストラスコアの中に導入しようと試みた。

 

また、交響曲第三番の第2楽章における「叙情的なテーマ」は、シューベルトやブラームスに代表されるウイーン/ドイツ圏のロマン派の持つテーゼへの回帰という意図も読み解くことが出来る。ヘンリク・グレツキは、アルフレート・シュニトケと並んで、以降の時代のミニマル学派への架橋を行った重要な作曲家であり、映画音楽なども含めて現代的な音楽へ与えた影響は図りしれないものがある。古典的なソナタ形式に回帰しながらも、ポピュラーミュージックのような簡素な構成を選んだことも、このスコアを今なお音楽的に意義深いものにしている理由だ。




ヘンリク・グレツキ(Henryk Mikołaj Górecki):

 

 (1933年12月6日ツェルニツァ生まれ、2010年11月12日カトヴィツェ没):ポーランドの作曲家、教育学者。


1960年にカトヴィツェの国立高等音楽学校を卒業し、作曲をボレスワフ・シャベルスキに師事。後に同大学の学長を務める。その後、パリで音楽の勉強を続ける。PAUの全国的な正会員。


1958年のワルシャワ秋音楽祭で、ジュリアン・トゥヴィムの詞による混声合唱と器楽アンサンブルのための「エピタフィウム」を発表し、初めて認められた。


1960年の「ワルシャワの秋」での《スコントリ》の発表により、グレツキの音楽への関心がさらに高まった。この曲は、ポーランドのソノリズムを代表する作品のひとつである。タイトルの「zderzenia」は、ぶつかり合う音の塊と訳すことができる。この作品の音の密度は並外れて高く、88音群にも達する。同時に、ポーランド音楽における連弾技法の最も一貫した応用例のひとつでもある。


同年、ソプラノと3群の楽器のための《モノローギ》でポーランド青年作曲家連盟コンクール(1960年)第1位を受賞。この賞のおかげで、彼は初めての海外旅行(フランス)に出かけることができた。


『リフレイン』(1965年)では、作曲家は伝統的な演奏技法、さらには和声に立ち戻った。曲の最初と最後の短いエピソードでは、旋律さえも聴くことができる。初期の作品の典型であったコントラストは弱まった。この作品は1967年、パリのユネスコ国際作曲家コンクールで受賞した。


1969年、彼は金管楽器と弦楽器のための《古いポーランドの音楽》を作曲した。この曲の特徴は、その後、グレツキの音楽の典型となった。また、別の変化もあった。作曲家は声楽と楽器のジャンルや、(一般的には)聖なるテキストに目を向けた。彼は、主にポドヘール地方の古楽や民俗音楽を明確に参照することが多く、明確な旋律と伝統的で単純な和声、モチーフやフレーズが何度も繰り返される作品を生み出している。ゴレツキの音楽がしばしばミニマリズムと結びついたり、「新しいシンプルさ」と呼ばれたりするのは、このような特徴があるからである。


これがグレツキの代表作である交響曲第3番、別名「悲歌の交響曲」の特徴である。1976年にワルシャワの秋の現代音楽祭で初演され、その後海外でも演奏されたが、当時はあまり関心を集めなかった。


1992年、非常に効果的なプロモーション・キャンペーンにより、アメリカの歌手ドーン・アップショーによって録音された後、この曲はクラシック音楽のみならず、世界のヒットチャートに登場した。交響曲第3番は、とりわけポーランドの優れた歌手ステファニア・ヴォイトヴィッチとゾフィア・キラノヴィッチによって録音された。ゴレツキは一夜にして国際的な有名人となった。


2005年10月15日、ビエルスコ=ビャワで開催された第10回ポーランド作曲家フェスティバルで、アメリカの弦楽四重奏団クロノス・クァルテットによって弦楽四重奏曲第3番作品67『歌は歌う』が初演された。スタイル的には、弦楽四重奏曲第3番は、前作と大きな違いはないが、瞑想的なものへと大きくシフトしていることが見て取れ、第3楽章(最も調性的な楽章)だけが、単純な遊びの要素を取り入れている。


2003年にルクス・エクス・シレジア賞を受賞したほか、数々の国際コンクールや国内賞を受賞している。ワルシャワ大学(1994年3月10日)、ヤギェウォ大学(2000年)、ルブリン・カトリック大学(2004年)などから名誉博士号を授与さふすふすれ、上シレジアのカトヴィツェ市(2008年)とリブニク市(2006年)の名誉市民でもある。2003年、ポロニア・レスティトゥータ勲章星付中佐十字章を受章。

 

Geese

ブルックリンの5人組オルタナティヴロックバンド、Geeseがギタリストのフォスター・ハドソンの脱退を正式に公表した。バンドはソーシャルメディアに、ハドソンがバンドにいないと勘づいたファンからのメッセージに対応する声明を投稿した。

 

「今年初め、フォスターは学業に専念するためにバンドから離れることを決めました。フォスターは学業に専念し、ギースは4ピースとして活動を続けます。私たちはフォスターが学業を続けるという決断を心から応援していますし、皆さんもそうしてくれることを願っています」


Geeseはニューヨークのベースメントでセッションを始めたところから始まった。バンドはハイスクールの放課後に活動するバンドとして以後活躍している。ハドソンは結成当初から在籍しており、2021年のデビューアルバム『Projector』、及び、今年初めにリリースされた『3D Country』でギターを演奏している。バンドはその後、『4D Country EP』を発表している。


ギタリスト、ハドソンの脱退を発表したものの、Geeseは今後も活動を続ける予定だ。来年の秋には、オーストラリアのKing Gizzard & Lizard Wizzardのツアーサポートを務める他、5月には、Nation Of Language、Indigo De Souza、Thus Loveなどが出演する「Field Day Rocks」でライブアクトを行う。


現在、バンドはPartisan Recordsと契約し、リリースを行っている。さらに今年、バンドは新作アルバム『3D Country』の発表時、NMEのカバーを飾り、彼らにとって飛躍の年となった。来年以降の活躍にも期待。

 

 

「Rain Dance」ー1st Album『Projector』に収録

Novestaの生産ライン

旧チェコ・スロバキアのパルチザンスケという町がある。1939年、NOVESTA(ノヴェスタ)社はその小さな町にある歴史的な工業地区、BATA Industrial Parkの中にひっそりと誕生しました。


ラバーとキャンバスの製品に特化した靴工場は、第二次世界大戦、戦後の冷戦、社会主義時代や国家分裂の歴史の流れを経て現在まで、ミリタリー、ワーク、ラバーブーツ、ランニングシューズなど、純スロバキア産のフットウェアを創業から一貫して作り続けてきました。


チェコとスロバキアが分裂した後の1992年、創業から半世紀の間にヨーロッパを代表する工場として名を上げた工場は純スロバキア産スニーカーブランド、NOVESTAを立ち上げます。以来、NOVESTAはオリジナルブランドとして成長を続けながら世界各国のブランドと共に多様なコラボレーションプロジェクトを世界に発信しています。


Novesta社

ノベスタ社は、1939年に創業した靴製造の長い伝統を受け継ぐ会社である。数十年の間、工場ではゴム長靴やランニングシューズなど、軍用や作業用の靴を生産していた。また、OEMサプライヤーとして、大手ブランドにも製品や半製品を供給していました。


日本におけるノベスタのストーリーは、2013年9月、現在ノベスタの日本における流通とクリエイティブ戦略を担当しているクラインシュタイン(日本のデザイン・コンサルティング会社)の小石祐介氏がノベスタ・チームに声をかけたことから始まった。

 

当時、小石は日本を拠点とする世界的ファッション・ブランド、コム デ ギャルソンのスタッフだった。コム・デ・ギャルソンはノベスタに靴のOEM生産を依頼し、コラボレーションが始まった。ノベスタにとっては、世界的に有名なブランドとの初めての協業であった。それから3年後の2016年、クラインシュタインはノベスタのクリエイティブ・ディレクションをサポートするようになった。


業務提携で生産されたモデルは世界中に展開され、ブランドは徐々に市場で注目を集めるようになった。現在、日本では伊勢丹新宿店を含む70店舗以上、世界では250店舗以上で取り扱われている。  


ノベスタとそのパートナーであるクラインシュタインは、ノベスタ・ブランドはその独自性と、加硫設備を備えたゴムから靴までの垂直統合生産システムにより、強い可能性を秘めていると考えている。ノベスタの成功の鍵は、品質と美観の融合に焦点を当てることである。また、ノベスタ社とクラインシュタイン社の協力は、日本におけるスロバキア文化のより良い理解にも貢献した。例えば、ノベスタは、ブラチスラバを拠点とする有名な現代写真家マルティン・コラーなど、スロバキアのアーティストとのコラボレーションを通じて、スロバキアの美学と文化を伝えている。


アディダス、コンバースに飽きてきたユーザー、さらにデイリーユースのミリタリースニーカーをお探しの方におすすめ。



Main Product


 ・Star Master


ノベスタブランドのシグネチャーシューズであるスターマスターは、今もなお、紛れもないチャンキーソールとバルカナイズマークを受け継いでおり、過酷な試練にも耐えうる真のノベスタシューズであることを保証している。スターマスターは、スロバキアで半世紀にわたって生産されてきたミリタリー・スポーツシューズに端を発し、履き心地の良さと逞しい決意を兼ね備えている。一足一足、最高級の天然ゴムとキャンバスから手作りされている。そのスタイルは、世界中どこでも見分けがつく。この靴には、スロバキアの人々の靴の子孫であることを示す「Trampky」のロゴが入っている。一目でそれとわかるこのシルエットは、真のヨーロピアン・クラシックであり、ヨーロッパ大陸で最も不朽のスニーカー・シェイプのひとつである。



・Marathon



クラシックなランナー・スタイル、ノスタルジックでありながら生命力溢れるマラソンは、ノベスタのカノンにエレガントに加わります。ノベスタの特徴である最高級素材へのこだわりに支えられた豊富なスタイルバリエーションにより、Marathonは退廃的な雰囲気を漂わせる洗練された必需品となっています。履き心地がよく、控えめでありながら、他とは一線を画すMarathonは、長い目で見れば当然の投資である。1988年のオリンピックでソウルに遠征したチェコスロバキアチームのためにパルチザンスケで生産されたのが始まりで、マラソンは急速にスロバキアの主力商品となった。





・Itoh


 

時代を超越したシルエットのItohは、80年代から今日まで受け継がれるクラシックなデザイン。レザーの裏地が快適な履き心地をもたらし、象徴的なラインで構成されている。1980年代、ブランドにとって最も信頼できるテニスシューズ・メーカーのひとつとして、ノベスタは10年間を通じてドイツをはじめとするヨーロッパのブランドにシューズを供給した。そのクラシックなテニスシューズのフォルムはイトーにも反映されているが、このシューズは、現代人が求める技術的なアップデートを享受している。


Paramore


パラモアがソーシャルメディアのプロフィールを消去し、公式ウェブサイトも閉鎖した。このことに様々な憶測が流れている。今年リリースされた6枚目のスタジオ作『This Is Why』の後、パラモアはアトランティック・レコードとの契約が終了している。直近のUproxxとのインタビューでは、このアルバムが彼らの最後のアルバムになる可能性を明らかに示唆しているようだった。


パラモアは『THIS IS WHY』のリリースツアーに1年を費やした。これで彼らはレーベルの契約における義務をすべて果たし、事実上フリーエージェントとなった。パラモアの将来については、3人のメンバー全員が "不確実性がある "と同意している。


ヘイリー・ウィリアムズは、バンドの最後の言葉を暗示するにとどめた。これをバンドの解散宣言と取るかどうかはファンの考え方次第となる。「唯一重要なことは、私たちがまだお互いのコミュニティーになれるということ、そして、ドラマーのザック・ファロは、"パラモア帝国を築き続け、そして世界を支配することができることを願っている”とだけ付け加えた」


現時点では、バンドは永久的な活動休止に入るのではないかという噂も流れているというが、パラモアのファンは、これは彼らが新しい時代の幕開けを意味しているだけだと確信している。


アトランティック・レコードとの契約が終了した現在、バンドは今後について多くを語っていないが、リミックス・アルバム『Re:This Is Why』をリリースし、デヴィッド・バーンとのコラボレーションを予告し、スタジオ入りしたことも明らかにした。


テキサスのインディーポップデュオ、Hovvdyがニューシングル「Portrait」をリリースした。(ストリーミングはこちらから)

 

最近リリースされた「Jean」と「Bubba」に続き、チャーリー・マーティンとウィル・テイラーのデュオは、アンドリュー・サルロとベン・リトルジョンと共にニューシングルをプロデュース。


Hovvdyは今年9月に来日公演を行っている。来年には、アメリカ各地の公演に続いて、ブリストル、ノッティンガムでもライブを開催する予定だ。リリック・ビデオは以下より御覧下さい。

 

 

「Portrait」


 

 

Hovvdy:

 

デュオは2014年にEPをリリースしてキャリアをスタート。翌年、彼らはLoaferとのスプリットをリリースした。2016年、Hovvdyはデビューアルバム『Taster』をリリースした。

 

2018年、Hovvdyは『Cranberry』というタイトルのセカンド・アルバムをリリースした。2019年、デュオはロメルダとして知られるミュージシャンのハンナ・リードとのスプリットをリリース。このスプリットでは、HovvdyとLomeldaが互いの曲をカバーしている。2人はまた、スプリットのプロモーションのために夏のツアーを行った。デュオのサード・アルバム『Heavy Lifter』は2019年にリリース。4枚目のアルバム『True Love』は2021年10月1日にリリースされた。