さて、シドニーのデュオ、ロイエル・オーティスは3枚のEPを発表した後、『Sofa Kings』をリリースし、着々とファンベースを拡大させてきた。とりわけ、全般的な彼らの音楽の評価を高め、そして、ダン・キャリーをプロデューサーに起用するに至った経緯として「Murder on the Dance Floor」がある。このライブセッションは、ロイエル・オーティスがウェット・レッグに近い存在と見なされる要因となった。この曲のおかげでロイエル・オーティスがどれほどクールなバンドなのか、その評判が広まったのだ。
ロイエル・オーティスのサウンドは、その後も変幻自在に基底とする音楽性を少しずつ変化させていき、「Heading For The Door」では、ネオソウルの影響を絡めたインディーポップで聞き手にエンターテイメント性をもたらし、続いて「Velvet」では、70年代のウェストコーストロックをプレミアリーグのチャントのように変化させる。
いうなれば、パイントのギネスをしばらくテーブルの上に置いておいた時のような渋い味わいに変わる。「IHYSM」は勢いのあるポストパンクで鮮烈さを感じさせ、「Molly」でもBar Italia(バー・イタリア)の三人が好むようなダウナーなスロウバーナーとして楽しめる。「Daisy Chain」ではウェット・レッグのようなアンセミックなインディーポップとニューウェイブの合間を探り、Indigo De Souzaのデビュー当時の鮮烈さを思わせる。
それらのダサさとかっこよさの絶妙なバランス感覚を持ち、アルバムのその後の収録曲をリードし続けている。ただ本来、ロックやパンクはそういったアンビバレントな感覚を探るものでもあるからそれほど悪いことではない。そのあと、ギリギリの綱渡りのようなスリリングな感覚で曲が進んでいき、「Sofa King」ではダンサンブルなビートに彩られたサイケデリック・ロック、「Glory to Glory」では、The ClashのようなUKのオリジナルパンクをインディーポップから再解釈している。曲のサビの部分にはフックがあり、これらのアンセミックな展開はライブでその真価を発揮しそう。
ロンドンのシンガーソングライター、Holly Humberstone(ホリー・ハンバーストーン)が、新曲「Dive」とともに「Work in Progress EP」の詳細を発表しました。EPは3月15日に発売されます。アーティストはつい最近、東京に滞在し、ミュージックビデオを撮影したのは記憶に新しい。
2023年のデビュー・アルバム『Paint My Bedroom Black』に続くこの4曲入りコレクションは、長年のコラボレーターであるロブ・ミルトン、ソングライターのベン・レフトウィッチと共に2022年に書き下ろされたもので、フライテのウィル・テイラーとプロデューサーのアンドリュー・サルロとの新たなコラボレーションをフィーチャーしています。「Dive」の試聴は以下からどうぞ。
ポストシューゲイザー、DIIVが4枚目のアルバムを発表した。『Frog in Boiling Water』は5月24日にファンタジー・レコードからリリースされる。本日、アンドリュー・ベイリー、コリン・コールフィールド、ベン・ニューマン、ザッカリー・コール・スミスの4人は、ニュー・シングル「Brown Paper Bag」を発表した。アルバムのジャケットとトラックリストは以下を参照のこと。
デンマーク/コペンハーゲンを拠点に活動する作曲家、ヴォーカリスト、マルチ・インストゥルメンタリストのClarissa Connelly(クラリッサ・コネリー)で、ワープ・レコード・デビュー作となる『World Of Work』を発表した。
アルバム『World Of Work』の1stシングルとして公開された「An Embroidery」について、コネリーは次のように説明している。「"An Embroidery”は、”ワールド・オブ・ワーク”のために書いた最初の曲。この曲は、全ての糸を集めて刺繍を作ること、アルバムを作ることを歌っている」