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©︎Daniel Topote

米国のパンクロックバンド、Militarie Gunがデビューアルバム『Life Under tge Gun』のリリースを発表しました。『Life Under the Gun』はLoma Vista Recordingsから6月23日に発売されます。

 

『All Roads Lead to the Gun EP』に続くアルバムには、初期のシングル「Do It Faster」と、新曲「Very High」が収録される。Mason Mercerが監督したミュージック・ビデオ、アルバムのジャケットとトラックリストは以下より。

 

バンドリーダーのイアン・シェルトンは、プレスリリースで「『Very High』は、日々の生活の恥ずかしさからできるだけ逃れたいという願望が中心になっている」と説明しています。

 

歌詞からビデオ、そしてアルバムのカバーアートに至るまで、「とても気分が落ち込んでいるから、とてもハイになる」という、誰も見ていないものと格闘していることが描かれています。


また、バンドは昨年10月に『All Roads Lead To The Gun』のデラックス・エディションをリリースしている。


「Very High」





Militarie Gun 『Life Under the Gun』
 


Label: Loma Vista
 
Release:2023/6/23
 
 
 
Tracklist:
 

1. Do It Faster

2. Very High

3. Will Logic

4. My Friends Are Having A Hard Time

5. Think Less

6. Return Policy

7. Seizure of Assets

8. Never Fucked Up Once

9. Big Disappointment

10. Sway Too

11. See You Around

12. Life Under The Gun


 malegoat   『plan infiltration』(Reissue)

 

 

Label : Waterslide Records

Release: 2023/4/14



Review 


東京/八王子出身のエモーショナルハードコアバンド、Malegoat(メールゴート)は、2000年代より、西東京のパンクロックシーンにおいて力強い存在感を示して来た。八王子のライブハウス、Matchvoxと関わりが深く、The Well Wellsとともに、新宿周辺のパンクシーンとは一風異なる魅力的なミュージックシーンを作り上げてきた。



 

例えば、東東京のパンクシーンが都会的に洗練された雰囲気を持つメロディックパンクやポスト・ハードコアの音が優勢なのに対して、他方、西東京のパンクシーンは、ミッドウェストエモや、往年のパワーポップに触発された個性的で親しみやすいメロディックパンクバンドが数多く活動を行っている。

 

四人組エモ/ハードコアバンド、Malegoatの楽曲はそのすべてが英語で歌われ、そして疾走感のあるスピードチューン、ポストロック/マスロックに触発された変拍子の多い曲展開、プロミス・リングのようにヘタウマ(下手だけど上手い)のボーカルを特徴とする。

 

Malegoatは、以前から、米国のエモシーンとも関わりがあり、Algernon Cadawallderのライブツアーにも参加しているほか、Empire! Emprire!とのスプリットも発売している。もしかすると、米国のエモ/ハードコアのファンで、Malegoatを知っている人も少なくないのではないか。実際、Malegoatの音楽性は米国中西部のミッドウェスト・エモ/トゥインクル・エモの範疇にある。テクニカルで色彩的なギターのフレーズ、ラウドなスクリーモのボーカルの掛け合いは、まさしくAlgernon Cadwallderの兄弟分といえるかもしれない。



 

先週末、アートワークを一新し、バンド初のヴァイナル盤としてWaterslideから発売された『Plan Infiltration』は、デビューEPの再発とともに、複数の未発表曲が新たに収録されている。十年前、私はディスクユニオンで初盤のオリジナル盤を購入していますが、音質自体はそれほど初盤と変わらない印象である。とはいえ、この再発は単なる思い出づくりのために行われたわけではないだろう。現行のどのバンドとも似て非なるMalegoatの音楽性の印象は、より強められ、鮮明になったと言えるかもしれない。

 

リイシューアルバムでは、デビューEPにも収録された「Transparency」、そして、The Get Up Kids/Promise Ring/Algernon Cadawallderを合体させたドライブ感のあるエモ・ソング「Resistance Activity of Brain」、ポスト・ロックのような変拍子に近いテクニカルな構成力とひねりが効いたコード進行、そして、分厚いベースラインが特徴である「Entire」、さらに、近年のリバイバル・エモバンドとも近似性を見出せる「Cogwheel」を中心として、疾走感のあるポストハードコアサウンドが際立っている。また、その一方で、Don Caballero/American Footballに近いミニマルなギターロックサウンドの真骨頂を「Osmosis」に見出すことも出来るはずである。




 

この度、デビューEPに未発表トラックを加えて再発された『plain Infiltration』は、現代の米国のエモバンドのサウンドに比べても遜色ないどころか、音の完成度と勢いに関しては現地のバンドよりも上回る部分もあるかもしれない。ライブ・バンドとして、着実に東京のベースメントシーンでファンベースを広げ、その知名度を上げてきたMalegoatの真骨頂を味わうにはこれ以上はない一枚。また、”日本のパンクロック/ハードコアの決定盤”としても是非おすすめしておきたい。現在、Waterslide Recordsの公式ショップのほか、ディスクユニオンでも購入可能。 

 

82/100



 

Origami Angel


ワシントンDCのエモコア・デュオ、Origami Angelは、ニューシングル「Thank You, New Jersey」をリリースしました。同時にBob Sweeneyが監督したビデオを公開。オリガミ・エンジェルはデュオの構成ではありながら、ライブのパワフルさに定評があり、今最もホットなパンクデュオの一つ。

 

昨年に続いて発表されたこのニューシングルは、来週から始まるライブフェス、ピンクシフト、スウィートピルのUSヘッドライナー・ツアーに先駆けて公開された。この曲は下記よりご覧いただけます。


Origami Angelは昨年、2作のEP、『re: turn』『Depart』をサプライズ・リリースしています。

 

「Thank You,New Jersey」

 

©Alice Baxleymain


サンタクルーズを拠点に置くハードコアバンド、Scowlが、近日発売予定の『Psychic Dance Routine』 EPから最新シングルをドロップした。スカウルは、日本のDJ/ピーター・バラカン氏も推薦のバンド。女性ボーカルのハードコアバンドとしてZULUとともに頭角を現しつつある。

 

ニューシングルは「Shot Down」と呼ばれ、先日公開された「Opening Night」に続く作品。以下よりチェックしてみて下さい。


「この曲は、自分の恐れや弱さを隠すことと、その恐れについて必死に打ち明けることの間の戦いを表現することになっています」と、バンドのKat Moss(キャット・モス)はプレスリリースで説明しています。

 

「自分の中の恐怖の部分に対して嫌悪と怒りを表現している。"Hate you right now "は自分自身に向けられたものだ。感動したい、印象的な音-自分の作品に自信を持ちたいと懇願している。この曲は、バブルガムのフックでその内なる恐怖をこっそりと隠しているが、すぐに速いギターと厳しいボーカルで腹を殴られるような気がするんだ」


Scowlの『The Psychic Dance Routine』 EPは4月7日にFlatspot Recordsからリリースされる。


「Shot Down」

 


BLACK FLAGのような80年代のハードコア・パンクとPIXIESら90年代のオルタナティブ・ロックやグランジの影響を反映させた独自のポストパンク/ハードコアバンド、Drug Churchがニューシングル「Myopic」で戻ってきました。ミュージック・ビデオは以下からご覧下さい。


Drug Churchは昨年、最新アルバム『Hygiene』を発表しています。本日、Prince Daddy and the Hyena、Anxious、Webbed Wingのサポートを得て、USヘッドライン・ツアーに出発します。


「Myopic」

 

©Libby Zanders


MSPAINTが新曲「Titan of Hope」をドロップした。この曲は、デビュー・アルバム『Post-American』からの最新シングルです。「Titan of Hope」のビデオは、以下からご覧ください。


『Post-American』は、Convulse Recordsから3/10にリリースされる予定です。アルバムは、Militarie GunのIan SheltonとエンジニアのTaylor Youngが共同プロデュースしてます。


 

Envy


ジャパニーズ・ハードコアバンドの代表格、Envyが新作EP『seimei』の発売を記念して、今年4月に東名阪のワンマンツアーの開催を発表した。オフィシャル先行予約は、1月31日 17:00からチケットぴあで開始されている。Envyの4月のライブスケジュールは下記よりご確認下さい。

 

Envyは、1995年に神奈川で結成された。Gauzeの名物企画「消毒Gig」を始めとする東京のアンダーグランド・シーンと深いかかわりをもち、2000年代には、ニュースクール・ハードコアの代表的な存在と目されるようになった。


2001年には『君の靴と未来』、2003年には『A Dead Sinking Story』といった伝説的なハードコア・パンクの金字塔を打ち立ててみせた。その後も、ポスト・ロック的な方向転換を図った『Insomniac Doze』、東日本大震災に触発されて制作された『Recitation』をリリースしている。

 

以後、ENVYは国外に活躍の幅を広げ、フランスで開催される世界最大級のメタル・フェス、Hellfestにも出演し、さらにスコットランドのポスト・ロックバンド、Mogwaiの『My Beast』でフロントマンの深川哲也がボーカルとしてゲスト参加するなど、世界的なロックバンドとの関わりを持つ。2016年、最初期からのメンバーであった深川が脱退するも数年後に復帰。Temporary Residenceからリリースされた最新EP『seimei』では、Envyらしいヘヴィー・ロックの路線に回帰している。 

 

 



・2023/4/18 (Tue) LIQUIDROOM 
(東京)


OPEN 18:30 START 19:30
スタンディング 前売り:¥4,000



ドリンク代別 


お問い合わせ 
SMASH 03-3444-6751 



・2023/4/20 (Thu) LIVEHOUSE ANIMA(大阪)

 

 
OPEN 19:00 START 19:30
スタンディング

前売り:¥4,000



ドリンク代別 


お問い合わせ
 SMASH WEST 06-6535-5569  

 


・2023/4/22 (Sat)  池下 CLUB UPSET (名古屋)

 


OPEN 18:00 START 18:30
スタンディング

 

前売り:¥4,000



ドリンク代別 


お問い合わせ 
CLUB UPSET 052-763-5439 



ライブスケジュール、チケットの詳細:

 

https://smash-jpn.com/live/?id=3873 

 

 Fucked Up 『One Day』

 

 


Label: Merge Records

Release :2023/1/28



Review 

 

2001年にカナダ/トロントで結成され、USインディー・ロックの総本山、Matador”,Promise Ringを輩出したエモ・コアの名門レーベル”Jade Tree”を渡り歩いてきたFucked Upの通算5作目となるフル・アルバム『One Day』は、近年のパンクシーンにあって鮮烈な印象を放つ傑作となっている。今作のリスニングは多くのコアなパンクファンの熱狂性を呼び覚ます機会を与えるはずだ。

 

「One Day」と銘打たれた5thアルバムは、文字通り、一日で録音されたコンセプト・アルバムとなる。ただ、バンドの一発取りではなく、トラックごとに分けられて、八時間ごとの三つのセクションに分割してレコーディングが行われ、2019年と2020年の二回にわたって制作された作品であるが、それらの個別のトラックは正真正銘、「一日」で録音されたものだという。これはポスト・ハードコアバンドとして20年以上の長いキャリアを積むバンドの一つの高い山へのタフな挑戦ともなった。

 

Fucked Upは、プロフィールとしてポスト・ハードコアという形で紹介される場合が多いが、その内実はエモーショナル・ハードコア・バンドに近い音楽性を擁している。それは近年あまり見られなくなった形ではあるが、彼らの哀愁に充ちたハードコア・サウンドはどちらかといえば、メロディック・ハードコア・バンド、Hot Water Musicに近いものである。ボーカルについてはニュースクール・ハードコアの範疇にあり、かなりゴツさのあるメタリックなデス・ヴォイスが展開されている。これらは旧来のボストンのハードコアバンド、Negative FX、またはデトロイトのNegative Approachに匹敵する無骨な雰囲気に満ちている。その反面、この屈強なメイン・ボーカルに対するコーラスワークは明らかにエモに近い質感が込められており、サウンドのバランスが絶妙に保たれている。そして曲の全般においてシンガロング性が強いという側面、また、ライブサンドに重点を置くサウンドという側面では、マサチューセッツのDropkick Murphysのように力強く痛快なサウンドの特徴も併せ持つ。今作で繰り広げられるパンクロックサウンドはパワフルであるだけでなく、爽快な雰囲気が漂い、さらに繊細性をも兼ね備えているのだ。

 

「一日」というシンプルなタイトルには、バンドがファンに伝えておきたい趣旨がすべて集約されている。


パンク・ロックに長い時間はいらず、ただ、言いたいことの核心を叩きつければよく、余計な言葉や音を徹底的に削ぎ落とした表現がパンクの核心と言える。しかし、このアルバムは必ずしも勢いに任せたハードコア・サウンドとはいえない。実際の収録曲は綿密に作り込まれている。レコーディング以前からスタジオで演奏を通じて曲の原型となるアイディアを練り上げて行った感もある。つまり、これらの曲の制作に費やした時間は1日ではあるが、その中には気の遠くなるような時間が内包されている。そして、20年のキャリアを誇るバンドとしての豊富な経験に裏打ちされた信頼感と聞き応えのある名曲がレコードには数多く収録されているのである。

 

近年では、アメリカには、Turnstile等の勢いのあるハードコアバンドが数多く登場し、これらはNew York Timesの記事でも紹介されていた。そこには、ハードコアは、ニューヨークの文化でもあると記されていた覚えもある。そして、カナダのファックト・アップもまた、米国の現代的なハードコア・サウンドに良い刺激を受けつつ、上記のHot Water Musicのような往年のメロディック・ハードコアやエモーショナル・ハードコアの良い影響を受け、それらをシンプルでキャッチーな楽曲として提示している。Fucked Upのパワフルな音楽性は、大衆にわかりやすいように作り込まれており、拳を突き上げ、共にシンガロングせずにはいられないアジテーションが内包されている。そして、何より、アルバムの収録曲は聴いていると、不思議と元気が漲り、気分が明るくなってくる。もう、それでパンクロックソングとしては百点満点といえるのではないか。

 

このレコードの中には、パンク・ソングとして傑出した曲が複数収録されている。#4「Lords Of Kensington」は、新時代のメロディック・パンクの名曲であり、ここには近年のハードコアバンドが実際の音楽を生み出す上で見過ごしてきたエモーションと哀愁が曲全体に押し出されている。もちろん、線の太い迫力満点のボーカルと、それと相対する清涼感のあるコーラスワーク、ポップパンクのキャッチーなメロディー、いかにもこのバンドらしいキャラクター性に彩られた激情ハードコアサウンドは一連のイギリスを題材とするコンセプトアルバムとして緊密に紡がれていくのである。

 

他にも続く、#5「Broken Little Boys」では、Dropkick MurphysやSocial Distortionのようなロックンロール/ロカビリーサウンドを反映させながら現代的なパンク・ロックアンセムを生み出している。#7「Failing  Right Under」も、エバーグリーンな雰囲気を持った硬派なニュースクール・ハードコアとして聞き逃せない。さらにアルバム発売直前にリリースされた#9「Cicada」はひときわ強い異彩を放っている。他のメンバーがメインボーカルをとり、Hüsker Dü/Sugar(Bob Mould)を彷彿とさせる哀愁溢れるメロディック・パンクを聴かせてくれる。


近年、さらに細分化しつつあるハードコア・パンク界隈ではあるが、『One Day』を聴いて分かる通り、本来、パンクロックに複雑性はそれほど必要ではないように思える。それは、複雑化して難解になったプログレッシブ・ロックやハード・ロックのアンチテーゼとして、音楽に詳しくない人でも親しめるものとして、この音楽ジャンルは70年代に登場した経緯があるからである。


現在、あらためて多くのファンから望まれるのは、パンクロックの原点にある痛快さ、明快さなのだろう。Fucked Upは、頼もしいことに、そのパンクの本義を『One Day』で見事に呼び覚ましてくれた。意外にも、現代のパンクとして多くのファンの心の掴む鍵は、時代を経るごとに細分化されていったマニア性にあるのではなく、パンク・ロックの簡素な音楽性に求められるのか。まだ、2023年始めなので、断定づけるのはあまりに性急のように思えるが、『One Day』は今年度のパンクロックの最高傑作となる可能性がきわめて高い。

  

100/100(Masterpiece)

 

 


カナダのポスト・ハードコアバンド、Fucked Upが、今週金曜日に発売されるニューアルバム『One Day』の最終シングル「Cicada」を公開しました。

 

是非、ニューシングル「Cicada」を発売前に改めてチェックしてみてください。ギタリストのMike Haliechukがリード・ヴォーカルをとるこの曲は、Colin Medleyが監督したビデオ付きでリリースされました。今回のシングルについて、バンドはプレスリリースを通して次のように説明しています。


"Cicada "は、人を失った後の人生とはどんなものか、そして彼らが教えてくれたことを光として、未来に引き継ぐ私たちの責任についての曲です。

 

蝉の鳴き声を、私たちのサブカルチャーにおける奇妙な生活のメタファーとして想像するのが好きだ。私たちは皆、土の中で奇妙な小さな隠れ生活を送り、ある世代に一度、私たちの誰かが土から飛び出して、全体に聞こえるほど大きな声で歌を詠む。


『One Day』は、Superchunkのマック・マコーン氏が主催するMergeから1月27日に発売されます。既発のシングル「I Think I Might Be Weird」「Found」タイトル曲が収録されています。


「Cicada」

 

American Nightmare

ボストンのニュースクール・ハードコア・クルー、American Naightmara(アメリカン・ナイトメア)がニューEPを発表した。

 

『Dedicated To The Next World』は、2020年の『Life Support EP』以来となるバンドの新曲で、初の10インチ・ヴァイナルは6月2日に”Heartworm Press”からリリースされる予定だ。

 

ボストンのMystic Valley Recording StudioでドラマーのAlex Garcia-Riveraがテープにライブ録音したこの4曲は、ブリスター・パンクの鋭い衝撃となること間違いなし。新曲「Self Check-Out」の試聴は以下から。

 





American Nightmare 『Dedicated To The Next World』EP

 

 

 
 
Label: Heartworm Press
 
Release: 2023年6月2日 


Tracklist:


1. How I Got Away

2. Self Check-Out

3. Real Love

4. Praying Hands On Fire

 

©︎Spencer Chamberlain

米国のニュースクール・ハードコアバンド、One Step Closerが、Run for CoverよりEP「Songs for the Willow」をサプライズ・リリースしました。

 

デビュー・アルバム『This Place You Know』を手がけたEric Chesek、Drug Church、Koyo、さらに、Soul Blindのアルバムに参加しているJon Marksonが再び参加した3曲入りのこのプロジェクトは、先に先行シングルとして公開されている「Dark Blue」が収録されている。EPのストリーミングは以下から。


 

©︎Jeannie Kaufer

 

カナダ/トロントのパンク・バンド、Fucked Upは、1月27日にMerge Recordsよりリリースされるニュー・アルバム「One Day」収録の最新シングル「I Think I Might Be Weird」を公開しました。


前作「Found」、アルバム・タイトル曲に続き、「Damian Abraham」は、このアルバムの制作について、「何かでボーカルを録音するのはこれが最後かもしれないと感じるほどだった」と語っている。「もうここにはいない友人たちに何を伝えたいか? 自分自身に何を伝えたいのか?『イヤー・オブ・ザ・ホース』でファンタジーの世界に引きこもった後、このレコードは現実の生活に戻ってきたような感じなんだ、つまり、内面を振り返ることがたくさんあったわけなんだ」

 

新曲「I Think I Might Be Weird」と、Maxwell McCabe-Lokoが監督し、ギタリストのMike Haliechukと共作した「OCDへの頌歌」として公開された付属するミュージック・ビデオは下記よりご覧ください。


Fucked Up - I Think I Might Be Weird from Merge Records on Vimeo.

 

テキサス/ヒューストンのインディーロックバンド、Narrow Headは、近日発売予定の最新アルバムから「Gearhead」をリリースしました。「Moments of Clarity」はRun for Coverから2月10日に発売されます。

 

このシングルは、激情系のハードコア/スクリーモを下地にし、そこにグランジ、ストーナーの要素が加わった懐かしくもあり新しくもあるシンガロング必須のナンバーです。

 

Narrow HeadのフロントマンのJacob Duarte(ジェイコブ・デュアルテ)は、「この曲は、僕がいつも書きたかったタイプの曲なんだ」と声明を出しています。「キャッチーなフックのあるハードコアな曲だ。もし誰かに僕らのサウンドを説明したいと思ったら、ぜひ、この曲から薦めてみてほしい」

 


 

One Step Closer ©Spencer Chamberlain


Wilkes-Barre擁するUSハードコアバンド、One Step Closerがニューシングル「Dark Blue」をリリースした。

 

2021年のデビュー・アルバム『This Place You Know』に続くスタンドアローンシングルです。以下、チェックしてみてほしい。


今回の新曲について、ボーカルのライアン・サヴィツキーは声明で次のように語っている。

 

「今年の初め、Pacific Northwwestをドライブしている時、今年どれだけツアーをやろうとしているのか悩んだ。ワクワクすると同時に、自宅での生活が変化するのが怖かった。自分のことを忘れてしまうんじゃないかとか、人間関係が変わってしまうんじゃないかとか・・・。

 

そんな中、バンの窓から見える、思いもよらない光景に私はちょっとした安らぎを覚えた。同時に、この人生を共に歩んできた親友たちの姿にも目を向けることが出来た。葛藤があった。大好きなことをするため、家にいる大切な人たちを失うかもしれない、と。この曲は、そんな葛藤の瞬間を表現している」


One Step Closerは、冬から秋にかけてツアーに出る予定で、アメリカ、オーストラリア、アジアでの公演が予定されています。


 

©︎Rebbeca Lader

コネチカットのエモ/ハードコアバンド、Anexious(アンクシャス)は、今年初めにRun For Cover Recordsよりリリースされたデビューアルバム「Little Green House」に続き、ニューシングル「Where You Been」を発表しました。


「”Where You Been "は、私がツアーで頻繁に家を空けるため、家族と十分に会えないことへの不安に焦点を当てている」とヴォーカルのGrady Allen(グラディー・アレン)は説明している。

 

「でも、言うは易く、行うは難し、というものだ。でも、言うは易く行うは難し。コーラスは”心配するな、大丈夫だ”という父の声のはずだから、この曲の多くは、私が十分なことをしていないという私の認識により焦点を当てている」

 

 

©︎Jeaninne Kaufer


 ハードコアパンクバンド、Fucked Upは、ニューアルバム『One Day』のリリースを発表し、タイトルトラックも公開した。この新作アルバムは1月27日にMerge Recordsからリリースされる


マイク・ハリーチャックは「1日で何が録音できるか試してみたかったんだ」と説明している。

 

「バンドを長くやっていると、自分たちのサウンドが何なのかわからなくなるんだ。24時間は長いと感じるかもしれないが、その間に多くのことを成し遂げることができる。24時間は長いと感じるかもしれないけど、その分たくさんできる。1日だけ何かに取り組んだら、それが本当に特別なものになることもあるんだ」


ジョナ・ファルコは、「このレコードは、私たちの生活の中で、どのように時間が過ぎていくかを表現している」と付け加える。

 

「これは、Fucked Upの曲作りのプロセスが常にそうであったように、一人から他のメンバーへと広がっていくアイデアの発端を実現したものなんだ。このアルバムでは、すべての展開が自発的に行われたから、二の足を踏んでいる暇はなかった。自信を持つ必要があったんだ」


タイトル曲は以下よりご試聴ください。

 




 
Fucked Up 『One Day』 
 
 

 

Label:  Merge


Release:  2023年1月27日



Tracklist:


1. Found
2. I Think I Might Be Weird
3. Huge New Her
4. Lords of Kensington
5. Broken Little Boys
6. Nothing’s Immortal
7. Falling Right Under
8. One Day
9. Cicada
10. Roar


 

Envy

 日本のポストハードコアバンド、 Envyが約3年ぶりの新曲を発表、11月9日にTemporary Residence LtdからリリースされるEP『Seimei』のタイトル・トラック(先行配信)を公開した。




このEPは、2020年初頭のアルバム『The Fallen Crimson』に続く3曲入りで、レコーディングとミキシングは、日本のポストロックバンドtoeのフロントマンである美濃隆章が担当している。pg.99のCris Crudeが手がけたトラックリストとアルバムアートは以下よりご確認ください。


"Seimei "は、常に転がるドラムとファズアウトしたギターが、露骨なボーカルに変わる、地に足の着いた激しさを持っています。バンドは、"暗い時間の流れの中に小さな希望を見出す、私たちを待ち受けるいつもの生き方に「晴明」という言葉を託したタイトルです。"とバンドはコメントしています。さらに、バンドはファンにむけて以下のようなメッセージを付け加えている。



 

「11月9日に3曲入りの新作 "Seimei"をリリースします。 また10月12日未明、そのうちの1曲を先行配信します。 今、世界で起きている事を肌で感じながら制作をし、今、レコーディングをし、今、ツアーをする。 それを目標に制作した作品です」


2019年以来のロードトリップとなるEnvyのヨーロッパ・ツアーが明日ついに開幕する。フランス、スペイン、ドイツ、オランダの都市を回る予定だ。




 Envy 「Seimei







Tracklist:



1. Seimei
2. Zanshin
3. Yamayura

 

 

 

 



Envy -- 2022 European Tour
13/10 - FR Seyssinet-Pariset, L'Ilyade
14/10 - FR Biarritz, Atabal
15/10 - PT Porto, Amplifest
16/10 - ES Madrid, Copernico
17/10 - ES Barcelona, Boveda
18/10 - FR Toulouse, Metronum
20/10 - FR Paris, Trabendo
21/10 - DE Cologne, Club Volta
22/10 - NL Nijmegen, Soulcrushe
24/10 - DK Copenhagen, Lille Vega
25/10 - SE Gothenburg, Monument
26/10 - SE Stockholm, Debaser
27/10 - NO Oslo, Vaterland
29/10 - DE Berlin, Columbia Theater
30/10 - BE Ghent, Desertfest
31/10 - DE Karlsruhe, Dudefest



 

©︎Reggie McCafferty


 来月、絶えず進化を続けるポストハードコアバンドTurnoverが、ニューアルバム『Myself In The Way』をリリースする。

 

ターンオーバーは新作アルバムに収録される「Wait Too Long」、「Mountains Made Of Clouds」、TurnstileのBrendan Yatesとのコラボシングル「Myself In The Way」、次いで、Temple Of AngelsのBre Morellとの共作シングル「Ain't Love Heavy」などを先行公開している。

 

昨日、Turnoverは、ニューアルバムから「Tears Of Change」を公開した。新曲の発表と同時に、Turnoverは秋に予定されているツアーのオープニングアクトの詳細も発表している。彼らのツアーで、George Clanton、Yumi Zouma、Horse Jumper Of Love、Video Age、Temple Of Angels、そしてRikiがそれぞれ異なる公演のオープニングアクトを務める予定である。

 

©︎Dakota Varney

 

 今週に入って、エモーショナルハードコアプロジェクト、Origami Angelが、先週末にリリースされた『re: turn』に続き、またしてもサプライズEP「Depart」を発表している。

 

Counter Intuitive Recordsからリリースされたポストハードコア寄りの『DEPART』は、Jake Checkowayがレコーディングとマスタリング、Owen Traynorがミキシングを担当している。

 

先週のEP『re: turn』と同様、『Depart』には全3曲(「Judge」「Fawn」「Foe」が収録されている。Youtubeで試聴できる他、bandcampでも購入することが出来る。


 


ワシントンD.C.の伝説的なポスト・ハードコアバンド、Soulsideがニューアルバム『A Brief Moment in the Sun』をDischordから11月18日にリリースすることを発表しました。

 

この新作は、1989年の『Hot Bodi-Gram』以来のフル・アルバムとなる。ドラムのAlexis Fleisig、ギターのScott McCloud、シンガーのBobby Sullivan、ベースのJohnny Templeは、2021年にIan MacKayeの助けを借りて、J. Robbinsと直接会ってレコーディングを行ったという。


「"ア・ブリーフ・モーメント・イン・ザ・サン "の曲作りは2020年後半に始めたんだ」とバンドは語っている。

 

「世界的なパンデミックの最中に、4つの別々の場所(ニューヨーク、ロサンゼルス、ノースカロライナ、オーストリア)からバーチャルに音楽を作ろうとするのは、最初は、大変でしたが、すぐに曲作りのグルーヴを見つけ、自分たちのペースを保つために隔週で、ビデオ会議通話を追加していきました」

 

「11月には、ブルックリンで4日間の直接リハーサルを行い、その後、ボルチモアのカササギケージスタジオで、旧友のJ・ロビンスと一緒に、アルバムのレコーディングに臨みました。J.との作業は、とても素晴らしいもので、彼は、曲に重要な変更を加えるインスピレーションを与えてくれ、イアン・マッケイもスタジオに2日間来て、曲をさらに強くする手助けをしてくれた」

 

「『A Brief Moment in the Sun』は、物語性のあるLPで、ボビーの個人的な体験に基づくものもあれば、アメリカにおける人種的抑圧の歴史的な視点を含む、社会政治的に不安定なテーマを扱ったものもある。音楽と歌詞の両方において、この新しいアルバムはSoulsideが数年前に去った場所をピックアップしている-しかし、ノスタルジアは全くない」 

 

 

 

 

Tracklist:

 

1.Times Like These
2.Day 2
3. Every Clover
4.Reconstruction
5. Runner
6.Walker
7.Tambourine
8.70's Heroes
9. Resolved
10.Rediscovery
11. Survival
12. It's All About Love
 
 
 
 
 
 
Soulside  ーーBiographyーー



ソウルサイドは1985年にワシントンDCで結成され、1989年に解散、その後2014年に再結成し、その後も演奏や曲作りを続けている。
 
 
Sammich/Dischordからデビュー・アルバムをリリースした後、Trigger (Dischord, 1988) とHot Bodi-Gram (Dischord, 1989) を録音し、1990年にSoon Come Happy CDにまとめられた。この時期、バンドはアメリカやヨーロッパで大規模なツアーを行い、1989年のベルリンの壁崩壊直前にはポーランドや東ベルリンでの画期的なライヴも行った。

 
2020年、ソウルサイドはプラハで録音された30年ぶりの新作7インチ『This Ship』をリリースした。
 
 
2022年後半、Dischordは12曲入りのソウルサイドのアルバム『A Brief Moment in the Sun』をリリースするが、これはコロナウイルスのパンデミックの中心で書かれ、2021年11月にJ・ロビンスによって直接録音されたものである。
 
 
ソウルサイドは2022年9月にヴァーバル・アサルトと東海岸で5公演を行い、2023年にはニュー・アルバムをサポートするためにアメリカとヨーロッパでのツアーを計画している。ソウルサイドは アレクシス・フライシグ(ドラムス)、スコット・マクラウド(ギター&ボーカル)、ボビー・サリバン(ボーカル)、ジョニー・テンプル(ベース)。