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©︎David Richardson

イギリスのヒップホップ/ロック・グループ、The Go! Team(ザ・ゴー! チーム)が、アフリカのベナンを拠点に活動するボーカルグループ、The Star Feminine Bandをフィーチャーした新曲「Look Away, Look Away」を公開しました。

 

この曲は、彼らの次作アルバム『Get Up Sequences Part Two』の先行シングル(アルバムの先行予約等はコチラ)となり、すでにIndigoYajが参加した「Divebomb」が公開されています。


The Go! TeamのIan Partonは、今回のコラボレーションについて、「ベナンのStar Feminine Bandというとても興味深いグループのことを聞いたんだ」と述べている。

 

ベナンのスター・フェミニン・バンドは、12歳から19歳のシンガーで構成されるグループです。メンバーの2人の少女の父親が、ベナンにおける女性や少女の扱いを変えたいと考え、結成しました。

 

彼は、ベナンの女性や少女の扱いを変えたいと願い、地方自治体の協力を得て、少女のための無料の音楽学校を設立し、そこでスターフェミニンバンドが誕生したのです。

 

連絡を取ってから1日後には、私はブライトン、バンドはベナンのナティチングーで、「ズームイン」することができました。1ヵ月後、ベナンの首都から移動式録音装置を持って彼らの故郷に向かい、彼らがフランス語で書いた歌詞をもとに、ボーカルを録音するチームが現れました。彼らは、私が期待していなかった、しかし本当に好きな、充電された、全力のギャングボーカルを与えてくれました"。


グループ7枚目のアルバムとなる『Get Up Sequences Part Two』には、Neha Hatwar、栃木宇都宮のガールズポップバンド/Lucie Tooに所属するChisato Kokubo、Hilarie Bratset、Nitty Scottらも参加する予定です。


『Get Up Sequences Part Two』は、2023年2月3日にMemphis Industriesから発売される予定です。

 

 

©︎Phil Sharp

Radioheadのドラマーとして知られるPhilip Selway(フィリップ・セルウェイ)が新作アルバム『Strange Dance』をBella Unionより2月24日にリリースすることを発表した。

 

本作は、Hannah Peel、Adrian Utley、Quinta、Marta Salogni、Valentina Magaletti、Laura Moodyがゲスト参加している。リード・シングル「Check for Signs of Life」の試聴は以下でお願いします。


『Strange Dance』は、フィリップ・セルウェイにとって2014年の『Weatherhouse』以来のソロ・アルバムとなるが、近年は映画『Let Me Go』『Carmilla』のサウンドトラックを手掛けている。

 

"このアルバムの規模は、当初から私にとって非常に意図的なものでした "とセルウェイはプレスリリースで述べている。

 

「サウンドスケープは広く、高く、しかし何とかその中心である親密なボーカルを包み込むようにしたかったのです。


このアルバムで気に入っていることのひとつは、55歳の私がその事実を隠そうとしていないことだ」とも語っている。加齢のプロセスを隠すべきものとして見るのではなく、ある種の無防備さを感じるんだ" と彼は付け加えた。  

 




Phillip Selway 『Strange Dance』

 


 Label: Bella Union

 Release:  2023年2月24日

 

Tracklist:

 

1. ‘Little Things’


2. ‘What Keeps You Awake At Night’


3. ‘Check For Signs Of Life’


4. ‘Picking Up Pieces’


5. ‘The Other Side’


6. ‘Strange Dance’


7. ‘Make It Go Away’


8. ‘The Heart Of It All’


9. ‘Salt Air’


10. ‘There’ll Be Better Days’ 


 


Mdou Moctarが、2022年第2弾EP「Niger EP Vol.2」をリリースしました。


8月にリリースされた『Niger EP Vol.1』に続く6曲入りのこの新作は、Moctarのディスコグラフィーから、彼の故郷ニジェールでのライブと別バージョンの楽曲を収録しています。この最新EPのデジタル・リリースに続き、Niger EPシリーズの両作品が3月10日に限定ヴァイナルでリリースされることも決定しています。


Niger EP Vol.2』に収録される楽曲の中には、2019年の『Blue Stage Session』に収録された「Ibitilan」の新しいライヴ・ヴァージョンが含まれている。この曲について、Moctarのプロデューサー兼ベース・プレイヤーは次のように語っている。  


"イビトラン "はラブソングです。Mdouはある女性への愛を、彼女を小川が流れる美しい谷に例えて、彼女の肌は黄色い花、彼女の笑顔は稲妻のようだと歌っているんだ。


"この特別な録音は、2017年にアガデスで行われた結婚式で行われたものです。Mdouと私は、その旅で約1ヶ月半、1日3組の結婚式を演じたのです。ブートキャンプのようでした。私はそれが好きでした。「Ibitilan」はMdouの最も古い曲のひとつで、かなり多くのトゥアレグのギタリストにカバーされている。私たちはこの曲の20分以上のバージョンを演奏したことがある。間違いなく演奏するのが好きな曲の一つだよ!"



 

Sam Fender

Sam Fenderは、12月9日にPolydor Recordsからリリースされる「Seventeen Going Under」のデラックス・エディションに先駆け、新曲「Wild Grey Ocean」を公開しました。


デラックス・エディションに収録される2曲のうちの1曲、「Wild Gray Ocean」は、このアルバムのセッション中に録音され、「Samの10代の頃の瞬間や思い出を反映した」楽曲となっているす。


 

Dave Rowntree


 Blurのドラマーとして知られるのみならず、弁護士、地方議員と多彩な経歴を持つDave Rowntree(デイヴ・ロウントゥリー)がデビュー・アルバム『Radio Songs』のプレビュー第3弾として新曲「HK」を公開しました。

 

「HK」は、これまでのシングル "Devil's Island "と "London Bridge "に続く作品です。


”HK”は、Hong Kongの略で、Blurのツアーで訪れた香港で書かれた楽曲なんだそうです。「飛行機が着陸する前に、この街に私はすっかり恋をしてしまった」とDave Rowntreeはこの新曲について説明している。

 

「この曲は、混沌とした中国のラジオ局を背景に、香港の街の美しさ、閉所恐怖症、暗い不吉な感覚にインスパイアされたんだよ」


Dave Rowntreeのアルバム『Radio Songs』は”Cooking Vinyl”から2023年1月23日にリリースされる。

 


マンチェスターのロックバンド、The 1975は、Amazon Musicと提携し、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで行われる公演を全世界に配信することになりました。


この公演は、Amazon Music UKのTwitchチャンネルで11月7日(月)午後8時30分(東部標準時)/午前1時30分(日本時間)にライブ配信される予定です。この番組は、米国以外の視聴者の便宜を図るため、日本時間の翌日午後6時に再放送され、後日、オンデマンド配信しで視聴することができます。



このニューヨーク公演は、The 1975のワールド・ツアー「At Their Very Best」の一環で、5枚目のUKチャートでナンバーワンを獲得した最新アルバム『Being Funny In A Foreign Language』の宣伝を兼ねて開催されます。

Arctic Monkeys

Arctic Monkeysは、先週金曜日にニューアルバム「The Car」をリリースしましたが、これを記念して、先日行われたブルックリンのキングスシアターでの公演をプロが撮影したマルチカメラによるフルビデオを公開しました。

 

このライブビデオは10月23日にオフィシャル公開となり、下記から視聴が可能ですよ。The Carの収録曲 "I Ain't Quite Where I Think I Am "のパフォーマンスも収録されています。


アークティック・モンキーズは、2023年にフォンテーヌD.C.とツアーを行う予定で、その内には9月8日と9日にフォレストヒルズスタジアムで行われるニューヨークでの2大ライブもスケジュールに含まれています。

 


 

Niel Young & Crazy Horse

 米国のフォークレジェンド、Niel Young & Crazy HorseがRick Rubinのプロデュースによる新作アルバム『ワールド・レコード』から「Break The Chain」と題された2曲目の先行シングルを公開しました。

 

先月、Nile Youngは新作アルバム『World Records』をのリリースを公にし、最初のリードシングル「Love Earth」をリリースしている。

 

「Break The Chain」のリリースとともに公開されたBernard Shakey監督が手掛けたミュージックビデオでは、この新曲をリック・ルービンのシャングリ・ラ・スタジオでレコーディングしている様子が映し出されています。


『World Record』は、Niel Young & Crazy Horseの2001年のアルバム『Toast』の次作となり、11曲が収録される予定です。


"Break The Chain "は現在発売中です。ニール・ヤングとクレイジー・ホースのアルバム『ワールド・レコード』は、11月18日にReprise Recordsよりリリースされます。



  Arctic Monkeys  『The Cars』

 


 

Label: Domino

Release: 2022年10月21日



Reveiw

 

全世界のロックファン待望のアークティック・モンキーズの四年ぶりのアルバム『The Cars』遂に発売となりました。この新作の到着には、往年の熱心なファンにセンチメンタルな感涙すらもたらしたでしょう。

 

さて、シェフィールド出身のアークティック・モンキーズの最新作は、すべての楽曲のソングライティングをフロントマンのアレックス・ターナーが手掛けている。そして、アルバムのレコーディングは、イギリスのサフォークで行われている。アルバムのレコーディングの様子を映した写真が公開されているので、それを、以下に掲載しておきます。この写真は、アレックスと古くからの盟友であり、バンドの屋台骨でもあるマット・ヘルダースが撮影したものです。 

 

 


 

このアルバムには、明らかに、以前よりもソウルミュージックや1960年代のビートルズのマージーサウンドに象徴されるアクの強いアプローチが取り入れられていますが、一体、アレックス・ターナーとバンドは何をこのアルバムで志向しようとしたのでしょう。実は、ターナーは、一ヶ月前に、自身のお気に入りの楽曲を集めたspotifyのプレイリスト公開していて、この最新アルバムの謎を解き明かす上で、このプレイリストはかなり参考になると思いますのでぜひチェックしてみてください。ここで、アレックス・ターナーは、セルジュ・ゲンスブール、ジョン・カーペンターをはじめとする、かなり渋い選曲をしていることからも分かる通り、どうやら、ロック/ポップスの核心を徹底して追求しようとしたのが「The Car」の正体のようです。


最初の先行シングル「There’d Better Be A Mirrorball」は、アルバムの中で最も説得力のある楽曲に挙げられる。アナログテープの逆再生の手法を交え、クラシカルなロックと古典的なR&Bの中間にあるポイントを探っているように見受けられる。この新たなポイントに加え、アークティックの最初期の名曲「Only Ones Who Know」を彷彿とさせる内省的なロマンチシズムが漂う。その他、この曲と同系統に当たる「Body Paint」もまた、アレックス・ターナーのボーカリストとしての円熟味を感じさせるバラードソングとして十分に楽しんでいただけると思われます。

 

これらの最初期のガレージロックバンドとしての性質の中に隠れていた要素、実はこのバンドの最も重要な性質でもあるソウル・バラードをアルバムの全体像として捉えることも出来るのですが、その他にも、表題曲の「The Car」では、近年の『AM』『Tranquility Base Hotel & Casino』の音楽性の延長線上にあるゴージャスな雰囲気を持ったR&Bソングに、ダンスホール時代のソウル・ミュージック、ファンク、はては、フランスのゲンスブールのようなイエイエの時代のダンディズムを加えた、玄人好みの音楽観を感じさせる。それらが、ピアノ、ギター、ベース、ストリングスを交えて、多角的なアプローチに取り組んでいる。これはありえないことではあるものの、音楽から、往古の時代の芳醇なノスタルジアが匂い立つように感じられる。映画音楽、また、古い時代への温かなロマンチズムやノスタルジア、つまり、それこそ、アレックス・ターナーがこの最新作『The Car』で描きたかった表現性なのかもしれません。

 

バックトラックに関しては精妙に作り込まれており、完璧なポピュラー/ロックミュージックの表現性が引き出されています。この点は、バンドのしたたかな経験が作品に目に見える形で表出している。ただし、ひとつ大きな問題を挙げるとするなら、その完璧なバックトラックに対して、ややもすると、アレックス・ターナーの掲げる理想のイメージが高すぎるのか、ボーカルが背後のダイナミックなトラックメイクに合致しているとは言いがたい部分もある。もっというならば、ボーカルがバックグラウンドから少しだけ浮いているようにも感じられるわけです。


アークティック・モンキーズは、すでに『AM』の時代から、初々しく突っ走るガレージロック/ダンスロックのイメージから脱却しようと試みており、その凄まじいチャレンジ精神が前々作、前作、そして、この最新作にも引き継がれていることは事実ですが、この最新作の転身ぶりには若干の不安も残ります。アルバム到着を待ち望んでいたファンの期待には大いに答えてみせている作品ではあるにしても、最初期からのファンとしては違和感を少し覚える部分もある。

 

いずれにしても、この作品だけで最終的な結論を出すのは難しい。ニック・オマリーのPファンクをベースにした演奏のアプローチについては卓越しており、さらに映画のサントラのようなドラマティック性についてもバンドの進化と呼ぶべきでしょう。今後、このアプローチがよりバンドの結束した意思となり、それぞれの概念が融合を果たした時、時代を超える傑作が生み出される瞬間となるはず。正直、最初のリスニングでは、このアルバムに関して複雑な感情を覚えた部分もありますが、後に少しだけ考えを改めました。ひょっとすると、アークティック・モンキーズは、この作品でバンドとして一つの通過点を迎えたに過ぎないのかもしれません。

 


82/100

 


Featured Track 「There’d Better Be A Mirrorball」

 



 

Arctic Monkeys


アークティック・モンキーズが、本日Dominoよりニュー・アルバム『The Car』をリリースしました。

 

また、先月ブルックリンのKings Theatreで行われた45分間のパフォーマンスをYouTubeがライブ配信されることも発表されました。ライブストリームは、10月23日(日)に公開される予定です。アルバムの試聴は以下からどうぞ。


『The Car』は、2018年の『Tranquility Base Hotel & Casino』に続く作品。バンドにとって7枚目のアルバムとなる。全曲をフロントマンのアレックス・ターナーが書き、ジェームス・フォードがプロデュースしている。

 

今回のアルバムは、フロントマン、アレックス・ターナーが全曲のソングライティングを手掛けており、イギリスの田舎地方の一軒家でレコーディグが行われた。秀逸なシンガーソングライター、アレックス・ターナーの最近の音楽のバックグランドを感じさせ、古い時代のモータウン・サウンドや、ビートルズ時代のマージー・ビート、サム・クックへの敬愛を感じさせる一作となっています。 


The Beatles

 

 解散から50年以上経った今でも、ビートルズはなお大きな驚異に満ちている。そのことを証明づけるのが、今回、Calderstoneから初公開となった、ジョン・レノンが "Yellow Submarine "の最初のヴァースを歌っている64秒間の断片、デモトラックである。この曲は『Revolver』のアルバムバージョンでは、ドラマーのリンゴ・スターが歌っていることで有名だが、レノンが歌ったバージョンの存在は、ビートルズ信奉者の間でも知られることはなかったと思う。


ジョン・レノンはアコースティック・ギターの伴奏で、陽気で子供向けのリボルバー版の「イエロー・サブマリン」を、「僕が生まれた場所では/誰も気にしない、誰も気にしない/そして僕が生まれた名前/誰も気にしない、誰も気にしない」という歌詞に変えて歌い、よりメランコリックなものに変えているのだ。マッカートニーはこの曲のコーラスを書き、レノンの詩の骨組みに張り付けるという、ビートルズの最も愛される作品の多くが実現したのと同じ方法で、この曲を完成させた。


また、本日発売のシングルの一曲目に収録されている「Get To Get You Into My Life」は、『Revolver』に収録されている最終テイクより7秒長い「セカンド・ヴァージョン」と呼ばれている。

 

このバージョンは、後にトランペット奏者のエディ・ソーントン、イアン・ハマー、レス・コンドン、サックス奏者のアラン・ブランカムとピーター・コーが演奏するホーン・パートがなく、代わりにジョージ・ハリスンがギターでそのメロディーを演奏している。また、マッカートニーのフェードアウト・ヴォーカルも異なる。

 

©Madeline McManus

VUの元メンバーとして知られるJohn Caleは、1月20日にDouble Six/Dominoからリリースされるニューアルバム『Mercy』を発表しました。

 

このアルバムには、既発シングル「Night Crawling」と、Weyes Blood(ウェイズ・ブラッド)をフィーチャーした新曲「Story of Blood」が収録されます。Jethro Watersが監督したミュージックビデオは以下よりご覧いただけます。


今回のコラボレーションについて、ジョン・ケイルはプレスリリースを通じて次のように語っている。

 

「ウェイズ・ブラッドの最新作を聴いていて、ナタリーの清純派なボーカルを思い出したんだ。

 

もし彼女に来てもらって、"Swing your soul "の部分と他のいくつかのハーモニーで一緒に歌ってもらえたら、きっと美しいものになるだろうと思ったんだ。

 

でも、彼女からは別のものをもらったんだ。彼女の声の多様性を理解すると、まるで最初から彼女を想定して曲を書いていたかのようでした。彼女の音域の広さと、音律に対する大胆なアプローチは、予想外の驚きでした。ちょっとしたパッセージもあって、彼女はニコと瓜二つなんだ」

 


『Mercy』には、Animal Collective、Sylvan Esso、Laurel Halo、Tei Shi、Actressなどが参加している。さらに、Weyes Bloodは、11/18にアルバム『And in the Darkness, Hearts Aglow』をSub Popからリリース予定です。




John Cale 『Mercy』 


 

 

Label: Double Six/Domino

Release: 2023年1月20日

 

 

Tracklist:


1. Mercy [ft. Laurel Halo]

2. Marilyn Monroe’s Legs (Beauty Elsewhere) [feat. Actress]

3. Noise of You

4. Story of Blood

5. Time Stands Still [feat. Sylvan Esso]

6. Moonstruck (Nico’s Song)

7. Everlasting Days [feat. Animal Collective]

8. Night Crawling

9. Not the End of the World

10. The Legal Status of Ice [feat. Fat White Family]

11. I Know You’re Happy [feat. Tei Shi]

12. Out Your Window


©Shervin Lainez

フランス・ヴェルサイユの注目のロックバンド、Phoenixは「Winter Solstice」と題したサード・シングルを公開しました。


この曲は、Warren FuとSaoli Nashが監督したミュージックビデオと合わせて公開されています。 Vampire WeekendのEzra Koenig(エズラ・クーニグ)をフィーチャーしたシングル「Tonight」、6月のアルバム・タイトル曲に続くシングルとなります。


次作アルバム『Alpha Zulu』は、Phoenixの2017年の『Ti Amo』に続く作品となる。本作は、パリの装飾芸術美術館でレコーディングされたセルフ・プロデュース・アルバムとなっています。

 

"Winter Solstice "は、アルバムの中で唯一Musée des Arts Décoratifsで録音されていないトラックとなる。


この曲は、Lauren Brancowitz、Christian Mazzalai、Deck D'ArcyがリードボーカルのThomas Marsに送ったループの音源をもとに、リモートワークで作曲されました。

 


ニューシングル"Winter Solstice "は現在発売中です。Phoenixのニューアルバム『Alpha Zulu』は、Loyaute/Glassnote Recordsより11月4日にリリースされる。

 

©︎Zachery Michael

アークティック・モンキーズが、10月21日(金)にリリースされる新作アルバム『ザ・カー』からの最終先行シングル「I Ain't Quite Where I Think I Am」のPVを公開しました。


この映像はBen ChappellとZackery Michaelが監督を務め、最近ブルックリンで行われたキングス・シアターのギグで撮影された。以下よりチェックしてみてください。


2018年の『Tranquility Base Hotel & Casino』に続く『Car』には、以前シェアされたシングル「There'd Better Be a Mirrorball」と「Body Paint」が収録されている。


 The 1975  「Being Funny In A Foreign Language」

 


 

Label: Dirty Hit

Release: 2022年10月14日


Review


マンチェスターのロックバンド、The 1975の「Being Funny In A Foreign Language」のレビューをお届けします。

 

The 1975は多くの人が知っている通り、英国内では、賛否両論あるロックバンドです。レディングのヘッドライナーを務めたときも、批判もあった。彼らのロックは親しみやすいものであるとともに、また消費的な商業音楽でもあり、その点が意見が左右される場合があるのでしょう。しかし、この点は、例えば、日本国内でのこのバンドの評価を見た際に、洋楽初心者と、比較的、洋楽に慣れ親しんだリスナーとの間で評価が二分されることも事実かもしれません。しかし、間違いなく、The 1975のライブパフォーマンスは、世界的に見ても随一のクオリティーであり、フロントマンのマッティー・ヒーリーも、ロックバンドのフロントマンとしては世界的に見ても秀でた歌唱力を持っている、そのことはまず認めておかなければなりません。

 

ダーティー・ヒットからの最新作「Being Funny In A Foreign Language」は、マッティー・ヒーリーが、「外国語で人を笑わせることが出来たら、どれほど世界が朗らかになるだろう?」というアーティストなりの提言となっている。そして、アルバムのアートワークに関しても、モノトーンに映された写真で車の上に乗っているのは、他でもないマッティー・ヒーリー本人で、これは2013年に発表された「Music For Cars EP」時代のThe 1975のイメージからの脱却という意味、暗示が込められている。この2013年の自分たちの古びたイメージとの決別を告げている(古い自分たちを乗り越えよう)という表明と捉えることも出来るわけです。


しかし、興味深いことに、最新作「Being Funny In A Foreign Language」は、彼らの次なる段階への進歩を示しつつ、原点回帰を図ったアルバムに位置づけられるかもしれません。2018年の「Brief Inquiry Into Online Relationship」ではエレクトロの影響が色濃かったものの、今作では一転、クラシカルなロックのスタイルに方向転換を図っている。それは、普遍的なロックバンドへの歩みを進めつつある過程ともいえ、それらの苦心の跡もアルバムには感じられる。

 

全体的には、アルバムのハイライトで、サマーソニックで初披露された「I'm In Love With You」を始めとする1980年代のディスコ時代のポップス、そして、ダリル・ホール&ジョン・オーツのソフト・ロックを融合させたようなサウンドで、口当たりはよく、それほど洋楽に詳しくないという方でも入りやすさがあるように思われる。さらに、以前に比べて、バリエーションを持たせるべく、バンドは苦心しており、サックスを取り入れたこれらのダンサンブルなロック/ポップスの中に、これまでのアルバムのオープニングと同タイトルである、お馴染みの「The 1975」では、ボン・イヴェールを思わせる実験音楽とポップスの融合を試みていたり、さらには、R&Bの全盛期を思わせる「All I Need To Hear」といったトラックでは、まさにマッティー・ヒーリーのソングライティングの核心とも言える、しっとりとしたバラードソングも聴くことが出来ます


そして、もうひとつ、バンドとしての大きな変化を感じさせるのが、#10「About You」で、ここではこれまでのバンドの経験を踏まえつつ、典型的なスタイルから脱却し、轟音ポストロックサウンドのような斬新なアプローチを図っている。しかし、それらは、このバンドの手にかかると、なぜか、親しみやすいキャッチーなアンセムソングに変化してしまうというのが面白い。

 

フロントパーソンのマッティ・ヒーリーのヒット曲を、それほど苦心せず、さらりと書いてしまうという性質は、ほとんど天性のもので、また、その曲をさほど重苦しくならず、さらりと気安く歌う事もできる、つまり、イメージに爽やかさがあるという点も、このシンガーの類まれなる天性でもある。

 

「Being Funny In A Foreign Language」は、多くの人の心を捉えるような出来となっており、クオリティーも軒並み高い。そして、アリーナクラスの楽曲が勢揃いしていて、何より多くのリスナーの共感を得そうな雰囲気もあるため、洋楽の入門編としては、これ以上のアルバムは存在しない。しかし、ひとつだけ、このアルバムの難点を挙げるとするなら、これらの楽曲は、とっつきやすさがあるのと同時に飽きやすさがあるという点でしょう。実はバンドは、そのことを前作ですでに把握していて、そういったこのバンドイメージにまつわる軽さを払拭しようと苦心し、ロックバンドの経験を踏まえ、円熟味や深みを追求したのが、「All I Nerd To Hear」「About You」あたりの楽曲ではないだろうかと思われます。


しかし、この最新アルバムは、The 1975の結成から20年の集大成であることはたしかですが、このバンドの最終形ではなく、ひとつのターニングポイントに過ぎないのかもしれません。マンチェスターのロックバンド、The 1975のビッグチャレンジは、まだまだこれからも永く続いていくことでしょう。

 

 

80/100

 

 

Featured Track 「I'm In Love With You」

 

©︎Lewis  Evans

アイルランドのロックバンド、Inhalerは、セカンドアルバム「Cuts & Bruises」のリリースを発表しました。2月17日にPolydor Recordsからリリースされる。


昨年のデビュー作「It Won't Always Be Like This」に続くこの2ndアルバムでの先行シングルとして「Love Will Get You There」を公開している。下記よりご試聴下さい。

 






Inhaler 「Cuts & Bruises」
 
 


Label:  Polydor
 
Release:  2023年2月17日



Tracklist:


1. Just To Keep You Satisfied
2. Love Will Get You There 
3. So Far, So Good
4. These Are The Days 
5. If You’re Gonna Break My Heart
6. Perfect Storm
7. Dublin In Ecstasy 
8. When I Have Her On My Mind 
9. Valentine 
10. The Things I Do 
11. Now You Got Me

©︎Greg Williams
 

今年初めにリリースされたアルバム「C'mon You Know」に続き、リアム・ギャラガーが男性のメンタルヘルスにおけるチャリティ団体”Talk Club”とタッグを組み、「Too Good For Giving Up」のPVを制作している。


「私たちは、皆、自殺の影響を受けた人を知っています。悲しいことに、自殺は過去最高になりつつあるようです」リアム・ギャラガーは説明する。「私は、あまりにも早く、多くの人を失ってしまったので、何らかの話をすることは重要です。この曲で少しでも力になれることを本当に嬉しく思っていますし、僕の曲『Too Good For Giving Up』LG xでTalk Clubと組む予定です」


"Talk Club"の共同設立者であるBen AkersとGavin Thorpeは、「自殺は50歳未満の男性にとって最大の殺人者となる」と付け加えています。「リアムは、その世代の多くの人にとってのヒーローなんだ。だから、Talk Clubの認知度を上げ、男性に話をさせ、メンタルフィットネスを向上させるべく彼とコラボレートすることは、誰かの命を救うことに繋がるでしょう」と語っている。


「Too Good For Giving Up」のミュージックビデオは以下よりご覧ください。



 

©︎Alysse Gafkjen


ダン・アウアーバックのバンド、The Arcs(ジ・アークス)の8年ぶりのアルバムが発表された。アークスの2015年のデビューLP『Yours, Dreamily』に続く『Electrophonic Chronic』は、アウアーバッハの自身のレーベルEasy Eye Soundから1月27日にリリースされる。

 

ファースト・シングルは「Keep On Dreamin」、Robert "Roboshobo" Schoberとビジュアル・アーティスト、El Omsが手がけたアニメーション・ビデオと共に到着した。下記よりご覧ください。


Electrophonic Chronicは、ナッシュビルのアウアーバッハのEasy Eye SoundスタジオとニューヨークのElectric Lady and the Diamond Mindで録音され、アウアーバック、レオン・ミケルス、ニック・モブション、ホーマー・スタインワイス、故リチャード・スウィフトのバンドのオリジナルラインナップをフィーチャーしている。アウアーバッハとミケルスが共同プロデュースしたこのアルバムは、そのほとんどが2018年にリチャードが亡くなる前にレコーディングされたものだそうです。


"この新譜はスウィフトを称えるためのものだ "とアウアーバッハはプレスリリースで述べている。

 

"彼が演奏し、笑い、歌う姿を再訪することで、彼に別れを告げるための方法なんだ。重い時もあったけど、やっていて本当に助かったと思う。"


「ニューヨークでもナッシュビルでもロサンゼルスでも、スウィフトの故郷であるオレゴン州コテージグローブでも、どこにいてもいつも一緒にスタジオに入っていた "と、アウアーバッハは付け加えた。

 

「それは私たちの大好きなことだった。あんなに気が合って、すぐに打ち解けられる仲間に出会えることはめったにない。ただ楽しくて、音を出して、音楽を作っていた。僕にとって素晴らしい時間だった」


さらに、ミケルスはコメントしています。Yours, Dreamily』を出した後、ひたすらレコーディングをしていたから、おそらく80~100曲はある。もう一度スタジオに入るのはとても楽しくて、ずっと音楽を作っていたんだ。次のアルバムを作る計画は常に頭のどこかにあったんだと思う」



クイーンが、故フレディ・マーキュリーのヴォーカルが収録される未発表曲 "Face it Alone" を10月13日に公開した。

 

この曲は1989年のアルバム『The Miracle』のセッションを行っている時に作られたもので、ギタリストのBrian MayとMercuryが中心となっているドラマティックなバラードである。「この曲のことはしばらく忘れていたんだ」とロジャー・テイラーは言う。「そこにあったのは、この小さな宝石だった。素晴らしい、本当の発見だよ。とても情熱的な曲だ」と語っている。


Brian Mayは、BBC 2のパーソナリティを務めるZoe Ballに、「この曲が出来上がるまでにはちょっとしたスタジオ・マジックが必要だった」と語っている。


「それは、ありふれた風景の中に隠れているようなものだ。私たちは何度もそれを聴いて、"いや、これは本当に救出できないかも"と思った。「でも、実際、もう一度行ってみたら、素晴らしいエンジニアリング・チームが『よし、これとこれならできる』とアドバイスしてくれたんだ。ビットを縫い合わせるようなものだった。しかし、それはとても美しい。感動的な曲です」


ブライアン・メイは、さらにプレス・リリースを通じて、「これだけの年月を経て、僕ら4人全員...、そう、ディーシーも参加しているんだ...。決して完成しなかった素晴らしい曲のアイデアをスタジオで作業している時に聞くのは本当に素晴らしいことだよ...」とも述べている。

 

 

©︎Bridie Florence

 イギリスのロック・トリオ、Tigercubが、Pearl JamのギタリストであるStone Gossardが主宰するレーベル”Loosegroove”から初の楽曲となるシングル "The Perfume of Decay" をリリースしました。このトラックは、来年、Loosegrooveから発売となるフルアルバムに収録される予定です。


”The Perfume of Decay "は、Queens Of The Stone AgeやMuseのファンにはたまらないヘヴィーなサウンドで、フロントマンのJamie Hallは「僕らの新しい時代の始まりだよ。これはTigercubの中で最もヘヴィであり、最も完成度が高く、最も無表情なものだ」と説明している。


「この曲は、インターネットやソーシャルメディア、あるいは、ホールが言うところの”毎日自分の社会的履歴書を修正し、自分の人生を可能な限りバラ色に、そして、不可解な方法で他人に描写しなければならない公開台帳”の遍在をテーマにしている。もちろん、現実はこれ以上ないほど真実だ。この仮面の下で、私は崩れ、絶望に落ち、自分の感情と対立しているのだ。”The Perfume of Decay”は、この感情を表現したもので、気取った感じと自然体の間の議論である」