Water From Your Eyes(ネイト・エイモス、レイチェル・ブラウンによるニューヨークのインディーポップ・デュオ)は、Weenの「If You Could Save Yourself (You'd Save Us All)」のカヴァーを披露した。

 

Sounds of Saving、988 Suicide & Crisis Lifelineの「Song That Found Me At The Right Time」シリーズのために制作された。このカバーソングをもとに制作されたドキュメンタリーフィルムを下記よりご覧ください。


デュオのレイチェル・ブラウンは声明の中で次のように語っている。「音楽を作るようになった頃、わたしは本当に落ち込んでばかりいて、自殺願望もあった。一日を台無しにするようなひどい考えを持つ以外に選択肢はないと思って過ごしていたときもある。長い間セラピーを受けた。おかげで、自分の考え方を変えることができるという知識を得ることが出来た。ただ、自分が考えていることを表現するのに適切な唯一の場所と感じていたから、曲を書き始めたんだ」

 

このカバーソングのリリースを企画したSound of Saving/988 Suicide & Crisis Lifelineの声明は以下の通り。

 

「インディー・ロックの人気バンドWater From Your Eyesをフィーチャーした次のビデオを公開できることを嬉しく思う。この "Song That Found Me At The Right Time "シリーズでは、Weenの名曲 "If You Could Save Yourself (You'd Save Us All) "をカバーし、高校時代の自殺願望の管理から薬物使用に至るまで、彼らの個人的・集団的なメンタルヘルス体験について克明に記録している。



「ウォーター・フロム・ユア・アイズは、実験的、ダンサブル、ギザギザ、メロディック、悲哀、辛口など、時には定義することもできないが、時代を超越した音楽を制作している。彼らは、2023年に暗鬱でありながら風刺的なアルバム『Everyone's Crushed』をリリースし、世界的に高い評価を得た。SoSは、数年前、@catelebonの前座を務めた彼らのパフォーマンスを見て以来、熱烈なファンになった。厳粛なテーマにユーモラスなアプローチで取り組む彼らの姿は私たちの心を捉えました。彼らと仕事をすることに同意した時、私たちは本当に感激しました」



 

©Gracia Villamil


Four Tet(ロンドンを拠点に活動するキーラン・ヘブデンによるプロジェクト)は、オウテカと並んでテクノ・ムーブメントにとって不可欠な存在。ノンリズムを特徴とする”Autechre”と同じように、アヴァンギャルドなテクノのアプローチを行うことで知られている。リズムの画期的な変革、音階の前衛性に重点を据えるフォー・テットの電子音楽には、テクノ、ジャズ、ヒップホップ、UKグライム、フォークというように驚くべき多彩なクロスオーバーが敷かれている。

 

Four Tetは、クロスオーバーが隆盛である現在のロンドンの音楽シーンの先駆的な存在であるといえるかも知れない。新曲「Loved」は、改めてプロデューサーの魅力の一端に触れるための良い機会となるに違いない。現在、ヘブデンは、新作アルバムのリリースを準備中とのことであり、今回公開された「Loved」はそのニューアルバムに収録予定とのことである。続報に期待すべし。

 

「Loved」はテクノ/ブレイクビーツの影響をもとに、ジャズの変則的なビートを織り交ぜている。しかし音楽そのものが前衛的になりすぎないのは、90年代のテクノのメロディーの懐かしさが散りばめられているのが理由。シンセのパーカッシブな効果は曲にキラキラとした輝きをもたらす。曲全般にどっしりとした安定感すら感じられるのは、経験豊富のプロデューサーの作品ならでは。Bibiloを思わせるエモーショナルな感覚が漂い、リスナーを電子音楽の幻惑に誘う。


昨年、フォー・テットのヘブデンは、単発のシングルトラック「Three Drums」をリリースし、ギタリストのウィリアム・タイラーと2曲入りのEPでコラボレーションを行ったことは記憶に新しい。



 


ノア・ワイマンによるプロジェクトーーRunnerは、基本的にはAlex Gのように現代的なアプローチを想起させるオルトロック/ローファイに根ざした音楽を制作することで知られている。昨年を振り返ってみると、前作『Like Dying Stars, We're Reaching Out』は、アーティストのローファイなロックに対する愛着が余すところなく表現されたアルバムだった。(Reviewを読む)

 

しかし、今回、ワイマンは、インディーロック・ミュージックから離れ、アンビエントを中心としたアルバム『Starsdust』の制作を発表した。本作は、2月2日にRun for Coverからリリースされる。

 

2023年の『Like Dying Stars, We're Reaching Out』の続編となるこのアルバムは、先行シングル「ten」と「eleven」を含む全12曲が収録される。レーベルのプレスリリースによると、本作は既存の楽曲の再構成が中心となっていて、カットアップ・コラージュの手法を用いて制作されたという。

 

特に、「ten」は、電子音楽のプロデューサーとして見事な手腕が発揮されている。プロのエレクトロニック・ミュージシャンが聴いたら、「彼は本当にロックミュージシャンなのか!?」と驚くに違いない。

 

『スターダスト』は、ノア・ワインマンの創造的な落ち着きのなさに根ざしている。曲のスケッチは、ツアー中の移動時間を退屈させないための方法として始まったが、アキレス腱に大怪我を負った後、ワインマンは家に閉じこもりがちになり、新しいプロジェクトのアドヴェンチャーに飛び込んで行った。『ダイイング・スターズ』同様、『ウィ・アー・リーチング・アウト』も新譜制作のための素材となり、美しくも家庭的なインディー・フォークと、より構築的なソングライティングは、『スターダスト』の夢のような雰囲気に大きく変化をもたらした。

 

「このアルバムの制作中、私は自分自身にひとつのルールを課した。アルバムに収録されているすべてのサウンドは、『Like Dying Stars,We're Reaching Out』から再利用した。ピッチを変えたり、反転させたり、伸ばしたり、カットアップすることは許されたが、すべては前作ですでに録音されたものから始めなければならなかった。その結果、魅力的で親しみやすく、かつRunnerがこれまでにリリースしたものとは違う、没入感のある楽曲群が生まれたんだ」


2023年の春、アキレス腱の断裂とその後の手術の療養のため、ノア・ワイマンはほとんど寝たきりの状態で残りのアルバムを作った。それらの制約にぴったり合ったプロジェクトだったようだ。


「これらの曲を作る最初のプロセスは、自分自身を既存のやり方から少し引き離す試みだった。ある曲のベース、別の曲のドラム、3つ目の曲のバンジョーやピアノのループなど、曲のステムを(ある意味)ランダムに選び、それらを組み合わせていく。最初はたいてい混沌としたものになったが、アルバムの楽しみは、最初の不協和音をふるいにかけ、曲の核心を見つけ、それを追求し続けることだった。多くの試みが頓挫したけれど、ここに紹介する12曲は、私にとって最も実りある試みだったと思うんだ」


「このアルバムで、自分の枠を飛び出すことはエキサイティングで、恐ろしく、やりがいのあることだった。アルバムの最後の仕上げを手伝ってくれたマット・エモンソンに感謝したい。マックス・ミューラーには、彼の洞察力に感謝している。イーサン、トム、アンドリュー、そしれから、ジェフ。そして、『Like Dying Stars, We're Reaching Out』に参加してくれたすべてのプレイヤーたち(サム、エヴァン、ジョーダン、ベン・M、ベン・W、マディ)にも感謝したい」

 

 



 





Runner  『Stardust』


Label: Run For Cover

Release: 2024/02/02

 

Pre-order:

 

https://runforcoverrecords.com/products/runnner-stardust 


 



リディア・ガミル率いるブルックリンのポスト・パンク・バンド、Gustavが新作アルバムの制作を発表した 。

 

2021年の『Audio Drag for Ego Slobs』に続く『Package Pt.2』は、ロイヤル・マウンテン・レコードから4月5日に発売される。

 

アルバムはデヴィッド・ボウイの『ブラックスター』を手がけたエリン・トンコンがプロデュースし、スタジオGブルックリンとサーキュラー・ルインでレコーディングされた。アレックス・ロス・ペリー監督による新曲「Starting and Staring」のミュージックビデオは以下からご視聴下さい。

 

 

「Starting and Staring」


Gustav 『Package Pt. 2』


Label: Royal Mountain

Release: 2024/04/05


Tracklist:


1. Statue

2. Close

3. What Does It Mean

4. Starting And Staring

5. I Won

6. Weighing Me Down

7. Here Hair

8. Hard Hair

9. Produce

10. Happiest Thought

11. Ground

12. End Of The Year

 

 Pre-order:

 

https://royalmountain.lnk.to/startingandstaring 

 

©Molly Matalon

ワクサハッチー(Waxahatchee)は、ANTI-からの初アルバム『Tigers Blood』を発表した。2020年の『Saint Cloud』に続く新作は3月22日にリリースされる。

 

本作には、MJ・レンダーマン、スペンサー・トゥイーディー、フィル&ブラッド・クックが参加。レンダーマンはリード・シングル「Right Back to It」でギターとハーモニー・ボーカルを担当した。

 

ケイティ・クラッチフィールドによれば、この曲は彼女が初めて書いた本物のラブソングであるという。バンジョー/ギターの演奏とオーガニックな雰囲気を持つクラッチフィールドのボーカル、そして、メインボーカルとアメリカーナの空気感を尊重するMJ・レンダーマンのコーラスが絶妙にマッチしている。


ワクサハッチーは、このニューシングルの中で次のように歌っている。


”私はずっとあなたのものだった / 私たちはすぐそこに戻ってくる/ 私の心は自由奔放に/ なぜ、そうするのかわからない/ でも、あなたはただ落ち着く/ 終わりのない歌のように"。


ワクサハッチーことケイティ・クラッチフィールドは、2022年末のツアー中、「ホット・ハンド・スペル」と呼ばれる時期に『Tigers Blood』の大部分の曲を書いた。本作はセイント・クラウドのプロデューサー、ブラッド・クックとテキサスのソニック・ランチ・スタジオでレコーディングされた。 

 

 

 「Right Back to It」


アルバムからは先行シングルとして「365」「Bored」が公開されています。レビューはこちらからお読み下さい。2022年、クラッチフィールドは盟友のJess Williamsonと組み、コラボレーションアルバム『I Walked With You A Ways』をPlainsの名義で発表した。

 





Waxahatchee  『Tigers Blood』

Label: ANTI-

Release: 2024/03/22


Tracklist:


1. 3 Sisters

2. Evil Spawn

3. Ice Cold

4. Right Back To It

5. Burns Out At Midnight

6. Bored

7. Lone Star Lake

8. Crimes Of The Heart

9. Crowbar

10. 365

11. The Wolves

12. Tigers Blood

 

 

Pre-order:

 

https://waxahatchee.ffm.to/tigersblood 

「Autobahn」のオリジナル盤のアートワーク

クラフトワーク(独:クラフトヴェルク)は、1970年代にビートルズを凌ぐほどの人気を獲得した。クラフトワークには象徴的なカタログがある。「Trans-European Express」、「Die Mensch Maschine」は当然のことながら、「Autobahn」も軽視することは出来ない。そしてクラフトワークはメンバーを入れ替えながら活動しているが、プロジェクトの主要なメンバーであるラルフ・シュナイダーとフロリアン・ヒュッターに加え、当時、画家として活動していたエミール・シュルトによる上記の3作品における功績を忘れてはならない。シュルトは、クラフトワークの複数のアルバムのカバーアート、歌詞を手がけ、デザインと詩の側面から多大な貢献を果たした人物である。


そもそも、エミール・シュルトがクラフトワークのメンバーの一員となったのは、フロリアン・シュナイダーが彼のスタジオに姿を現したときだった。最初、シュナイダーはシュルトにバイオリンの弓を制作するように依頼し、シュルトはクラフトワークの使用していたスタジオに出入りするようになった。

 

当時から、シュナイダーとヒュッターは最新鋭のドラムマシン、エフェクトボードを所持しており、シンセサイザーのコレクションを多数所有していた。シュナイダーとヒュッターはともに、裕福な家庭の生まれだったが、シュルトは、デュッセルドルフ近郊のメルヒェングラートバッハで育った。この土地は、1960年代の頃、非常に制限的であり、文化的に貧しい場所であったという。その後、奨学金を得て、ニューヨークへと行き、様々な音楽に親しむことになる。


いつもシュルトは彼らのスタジオを訪れるたびに、新しい機材が搬入されたことに驚きを覚えていた。その頃、すでにシュルトはクラフトワークのことを良く知っており、ディーサー・ロスのクラスで勉強をし、彼らの音楽を使い実験映画を作曲していた。流水の音、車の音といった音楽的な実体、現在でいう環境音を表現しようとしていた。

 

クラフトワークのスタジオを訪れるようになった後、エミール・シュルトは、ギター、ベース、ドラム、オルガンを用いて小さなジャムセッションを始めた。その後、実験音楽の方向性へと進んでいった。

 

フロリアンはシュルトに中古ギターを渡し、彼は周波数を調整していた。伝統的な高調波の仕組みまでは理解していなかったというが、周波数変調の技術を実験音楽として制作しようとすべく試みた。うまくいったこともあれば、うまくいかなかったこともあった。音の周波数を変更するため、送信機を使用していたというが、その送信機から物理的な距離があると機能しなかった。

 

実際、クラフトワークのライブステージでもこの送信機が使用された。ケーブルでの接続が出来なかったので、最終的にメンバーはローラースケートを使用してステージを走りまわり、送信機の受信範囲を超えると、激しいひび割れたようなノイズが発生した。しかし、エミール・シュルトに関しては、観客と折り合いがつかず、クラフトワークのライブメンバーとしての期間はあっという間に過ぎ去った。以降、彼はビジュアル・アーティストの経験を活かし、歌詞とアートワークの2つの側面で、いわば''裏方''としてクラフトワークの活動をバックアップしたのだった。曲の歌詞に関しては、「The Model」、「Computerworld」「Music Don't Stop」で制作に取り組んでいる。

  

クラフトワークの音楽の未来性を加味すると意外ではあるが、「歌詞の多くは日常的な生活からもたらされた」とシュルトは回想している。「Autobahn」に関しては、 実際に作品で何が起こっているかを理解出来るように試みた。さらにクラフトワークのメンバーは、仮想的な事実ではなく、実際に起きた現象に対する感覚的な体験を重視していたと話す。つまり、クラフトワークのメンバーは、アウトバーンを横断する旅に出かけ、その体験をもとに「Autobahn」を制作したのだ。


実際、音楽を聴いていると、アウトバーンを走行しているような錯覚を覚えさせるのはそのせいだろうか。アルバムバージョンのタイトル曲では、13分頃に象徴的なコーラスが入る。「Fahn Fahn Fahn, Auf Der Autobahn」というフレーズには言葉遊びの趣旨が感じられるが、このフレーズの発案者はエミール・シュルトであったという。シングル・バージョンではよりわかりやすい。


 

「Autobahn」-single version


 

 

エミール・シュルトは、その後も歌詞とアートワークの側面で、クラフトワークの活動を支えつづけた。しかし、「Trans European Express」のアートワークを手掛けた頃、他のメンバーとは疎遠になった。エミール・シュルトは、1979年にカルフォルニアに赴き、人工知能の研究に専念した。

 

以後、クラフトワークは1989年から二年間活動を休止していたため、エミールはメンバーと連絡をとらなかった。その頃、シュルトは結婚し、カリブ海にいったり、ドイツでレーシングバイクで走ったりと、バカンスを楽しんだ。 この時期についてシュルトは回想する。「''Mensch Maschine"以後の私のバンドへの貢献は限界に至り、それで終わってしまった。しかし、クラフトワークはその後も友人です。ただし、作品についてだけは例外的」であるとしている。

 

クラフトワークは、1970年代のデュッセルドルフの最初の電子音楽シーンの渦中にあって、アングロアメリカの音楽とは別のゲルマンらしい音楽を示すために存在したとシュルトは回想する。

 

また、彼は、クラフトワークが現代の音楽シーンに多大な影響を及ぼしたと指摘し、その功績を讃えている。「ヒップホップ、エレクトロ、テクノ、特に、後者から発生した音楽はすべて……」とシュルトは語った。「クラフトワークが成したことに何らかの影響を受けていると思います。それらはいわば''電子音楽のビーコン''とも言えるかもしれません。シュトゥックハウゼンに(トーンクラスターという)固有名詞がついたりするように、クラフトワークにもなんらかの名詞が付けられて然るべきでしょう」

 

現在、エミール・シュルトは、ビジュアル・アーティストとして活躍しており、音楽とビジュアルの融合に取り組んでいるという。


「音楽と写真、写真と音楽、そして、それらの組み合わせと併せて''共感覚''と呼ばれるものがある。それこそが文化の第一歩となりえるでしょう。音楽とビジュアルの組み合わせは、ユニークな第三の要素、ロマンスの感覚を生み出します」と指摘しており、テクノロジーが進化してもなお、人間の感覚を大切にすべきであるとしている。これは人工知能の研究者の言葉だからこそ、非常に説得力があるのではないだろうか。「私達の未来には黄金時代があり、そして、今後も音楽が文化の主要な役割を果たすことはほぼ間違いがありません」と彼は述べている。

 


 

ビルボードが報じたところによると、ワーナーミュージック・グループがレッドライト・マネジメントと協力し、戦略的パートナーシップを締結した。この決定は、レッドライトに所属するアーティストが世界で二番目の音楽市場を持つ日本での新たな宣伝や販売の事業開拓を視野に入れている。

 

両グループでかわされた新しいパートナーシップ協定により、ワーナー・ミュージック・ジャパンの国際マーケティング部門とADA部門はレッドライトに所属するアーティストのマーケティング、レーベル・チャネルを構築すると発表した。今後は、レッドライト・アーティストと日本国内のアーティストのコラボレーションを積極的に行う予定であるという。

 

最初のパートナーシップとして、英国のレーベル、Akira Recordsに所属するフランス系カナダ人、マルゴ・ソーヴェによるプロジェクト、Ghostly Kissesのプロモーションが予定されている。アーティストは、今年始めに予定されるアルバムの宣伝のため、12月に東京でパフォーマンスを行ったばかりである。


レッドライトの所属アーティストには、ブリタニー・ハワード、ライオネル・リッチー、インターポール、ザ・ストロークス、サブリナ・カーペンター、ダニ‐・L・ハール、ルイス・トンプソンなどがいる。今後、日本国内でどのようなプロモーションが開始されるのかに注目したい。

 

アトランタのトリオーーOmniは、4作目のアルバム『Souvenir』をSUB POPから2月16日にリリースする。『スーベニア』では、ギタリストのフランキー・ブロイルズ、シンガー/ベーシストのフィリップ・フロボス、ドラマーのクリス・ヨンカーが創作意欲を鋭くドライヴする曲に変換している。どの曲もコンパクトにまとめ上げられ、彼らの実在する時代と場所を色濃く反映している。


 
本日、デビューシングル「Exacto」に続くデュエット曲 「Plastic Pyramid (Feat. Izzy Glaudini of Automatic.)」がリリースされた。ザック・パイルズが監督した "Plastic Pyramid "は、フロボス、ブロイルス、ヨンカー、グラウディーニがインフォマーシャル風の歪んだビデオに出演している。


 
Omniはニューシングルについて次のように語っている。「”プラスチック・ピラミッド”は、アルバムのために最初に書かれた曲のひとつだった。どのようなアレンジが一番効果的なのか理解するのにかなり時間がかかった。今の形に落ち着くまで、何度もバラバラにして貼り直したりした。私たちの友人であるオートマティックのイジー・グラウディーニが快くこの曲で歌ってくれることになり、まさにオムニ初のデュエット曲となった。気に入ってもらえると嬉しいよ」



「Plastic Pyramid」

 

 

先日、Omniは「Souvenir」を引っさげて2024年にヘッドライン・ライヴを行うことも発表。アメリカツアーでは、アトランタ、シカゴ、ボストン、ワシントンDC、フィラデルフィアなど、北米を回り、カナダ・トロント、モントリオールでの公演を行う。バンドは、4月にブライトン、ブリストル、ダブリン、グラスゴー、リーズ、マンチェスター、バーミンガム、マーゲートを含む一連のUKツアーの日程をこなし、4月20日にロンドンの”Moth Club”でクライマックスを迎える。

 

『Souvenir」 はアトランタのトリオにとってサブ・ポップ移籍後2作目のアルバムとなる。最初の先行シングルとして「Exacto」が公開されている。リード・シングルのテースターは下記より。

 


 

©︎Kelly Davidson

90年代のUSオルトロックシーンの象徴的な存在であるBuffalo Tom(バッファロー・トム)は、2018年の『Quiet And Peace』に続く次作『Jump Rope』を発表した。

 

このアルバムでは、グループはプロデューサーのデイヴィッド・ミネハンと再会し、彼のウーリー・マンモス・スタジオでレコーディングを行い、ジョン・アグネロも加わっている。リード・シングル「Helmet」のリリースとともにマーリー・マジニスが監督したビデオも公開された。以下からチェックしてみよう。


ギタリストのビル・ジャノヴィッツはプレスリリースで説明している。「バッファロー・トムのほとんどのことに言えることなんだけど、僕らには化学反応があって、どう操作しようとしても自然なサウンドが生まれるんだ」

 

「"Helmet "はこの現象の典型的な例で、これまでのどのレコードにも収録されそうな曲だ。私にとっては、”Big Red Letter Day”の重層的で鮮明なサウンドを思わせる」


「Helmet」



『Just Rope』


 

©︎Pooneh Ghana

ニューヨークのポストパンクバンド、Bodegaはニューアルバム『Our Brand Could Be Yr Life』を4月12日にリリースする。この発表に伴い、ルカ・バルサーが監督したミュージックビデオ付きのニューシングル「Tarkovski」が公開された。以下よりチェックしてみてください。


『Xtra Equipment』に続く『Our Brand Could Be Yr Life』は、ベン・ホジーとニッキー・ベルフィグリオがボデガ・ベイとして2015年に自主リリースした33曲入りのアルバムを再編集したものだ。


「これらの収録曲は几帳面だったが、同時に積極的にローファイで、瑞々しいブライアン・ウィルソンの叙事詩のように扱われ、スクラップなMacBookのマイクを通して録音された」とベン・ホジーは振り返り、そのプロセスについてこう付け加えた。


「ヒッチコックが『知りすぎていた男』をリメイクした時や、小津安二郎が『浮草物語』をリメイクした時のようにね。年をとって自分の技がうまくなれば、同じ素材をもう一度見直して、違うことをすることができる」


「このテーマは依然として切迫したものなんだ。ギター音楽の企業化という考えは、悪化の一途をたどっていないか。ロックのいうのはそもそも常に表面的なものだったのだろうか? 果たしてロックは常に表面的なものであり、私が若くて世間知らずだったため、理解できなかっただけなのか?」


いや、きっとそうではないはずだ。ベン・ホジーは更にロックに対するレクチャーを続けた。


「1957年のロック・ミュージックを振り返ってみると、そこには信じられないような電気が渦巻いていた。チャック・ベリーは本当に過小評価されている詩人。オリジナルのロックンロールを否定するつもりはさらさらないし、今でも大好きで大切にしている。しかし、それは意図的に表面的なものだった。ティーンエイジャーに売り込み、すぐに捨てられるような商品だった」

 


「Tarkovski」



Bodega 『Our Brand Could Be Yr Life』


 

Label: Chrisalis

Release: 2024/01/08

 

Tracklist:

 

1. Dedicated To The Dedicated

2. G.N.D. Deity

3. Bodega Bait

4. Tarkovski

5. Major Amberson

6. Stain Gaze

7. Webster Hall

8. ATM

9. Set The Controls For The Heart Of The Drum

10. Protean

11. Born Into By What Consumes

12. Cultural Consumer I

13. Cultural Consumer II

14. Cultural Consumer III

15. City Is Taken

 

Pre-order:

 

https://bodegabk.bandcamp.com/album/our-brand-could-be-yr-life 

 Pissed Jeans Announce New Album "Half Divorced" via Sub Pop


ペンシルバニア発のハードコアバンド、Pissed Jeansは、2017年の『Why Love Now』以来となる新作アルバムの制作を発表した。『Half Divorced』は3月1日にSub Popからリリースされ、本日、フィラデルフィアのバンドはニューシングル「Moving On」がリードシングルとして公開された。

 

『Half Divorced』は、バンドとドン・ゴドウィンがプロデュース/ミックス、メリーランド州タコマ・パークのTonal Parkでマイク・ペティロがエンジニアを務めた。マスタリングは共同プロデューサーのArthur Rizkが担当した。


「『ハーフ・ディヴォースド』には、こんな現実は嫌という攻撃性がある」とフロントマンのマット・コルヴェットは声明で説明している。

 

「あなたがたは私にこれらのことに注意を払うことを望んでいるようだが、私はそんなことはどうでもいいと言いたい。僕はもう別のところに目を向けている」

 

「私たちは2年ごとに新譜を出すようなバンドではない」とコルヴェットは言った。「Pissed Jeansは、僕らにとって本当にアート・プロジェクトのようなもので、それがとても楽しいんだ」


「Moving On」


 
 
・「Sixty-Two Thousand Dollars in Debt」


Sub Popが送り出すパンクの新星、Pissed Jeansは、ニューアルバムのリリースに向け、着々と準備を整えている。


昨日公開されたニューシングル「Sixty-Two Thousand Dollars in Debt」は彼らの近日発売のアルバム『Half Divorced』からのハイライトで、負債比率が縮小する興奮を歌っている。武骨なギターリフをベースにして、メロディックパンクを基調とした展開へと繋がる瞬間は痛快さがある。

 

先月、バンドはアルバムのリリースを、ジョー・スタクン(「The Bar Is Low」、「Bathroom Laughter」、「Romanticize Me」)による強烈なリード・シングルのオフィシャルビデオと同時に発表した。The Fader、Stereogumによってプッシュされた。

 

Pissed Jeansの『Half Divorced』は、2017年の『Why Love Now』に続くアルバムで、現代生活の平凡な不快感について焦点を絞っている。

 

マット・コルヴェット(ヴォーカル)、ブラッドリー・フライ(ギター)、ランディ・フート(ベース)、ショーン・マクギネス(ドラムス)によるPissed Jeansの悪名高い辛辣なユーモアのセンスは、現代の大人の生活がもたらす喜びを切り口に、これまでになく鋭さを増している。


『Half Divorced』は、Pissed JeansのメンバーとDon Godwinがプロデュースとミックスを担当。メリーランド州タコマ・パークのTonal ParkでMike Petilloがエンジニアを、Arthur Rizk(『Why Love Now』の共同プロデューサー兼ミキサー)がマスタリングを担当した。

 

 

「Sixty-Two Thousand Dollars in Debt」




 ・「Cling to a Poisoned Dream」

 

©Ebru Yildiz

6枚目のアルバムHalf Divorced』のリリースに先駆け、Pissed Jeansがもう1曲シングル「Cling to a Poisoned Dream」を公開した。Bad Religionを彷彿とさせる疾走感のあるパンクロックソング。考えられるかぎり最もクールなメロディックハードコアでゲス野郎共を縦横無尽に蹴散らす。

 

Pissed Jeansは、マット・コルベット(ヴォーカル)、ブラッドリー・フライ(ギター)、ランディ・フート(ベース)、ショーン・マクギネス(ドラムス)。ユーモアのセンスはかつてないほど鋭く、現代の大人の生活がもたらす喜びのいくつかを彼らのデニムのように痛快に切り裂く。


『Half Divorced』は、MOJO(★★★★)やUNCUT(8/10)から賞賛を得た。UNCUTのレビューでは次のように評されている。

 

「デビューから20年近く経った今でも、この連中は、ポストパンク、ハードパンクの猛烈なハイブリッドで、ゲス野郎どもを蹴散らす。「アンチ・サピオ」や「毒の夢にしがみついて」といったトラック・タイトルは、彼らの現状に対する見方が残酷なまでに現実的であることを示唆している。それはいつものように、曲調とダークなユーモアで味付けされている。マット・コルヴェットは人間嫌いの力を持っている」


「ボストンからローマまで、現代の主要都市のネガティブな面を列挙している(「Everywhere Is Bad」)。「エブリウェア・イズ・バッド」であれ、「ヘリコプター・ペアレント」であれ、ボブ・モールドのようなキメの激しさを取り入れた「Moving On」であれ、80年代のハードコアパンクがかなり支配的だ。キリング・ジョーク風の大曲「Junktime」では、特にそうかもしれない」


『God Is In the TV』誌は、「喉をかき鳴らすような強迫観念と紛れもない軽快さが勝利のコンビネーションを呼び込む」と評している。『Record Collector』誌は、「最高の作品だ」と付け加えている。

 


 

アルバムのレビューは下記よりお読みください:


REVIEW - PISSED JEANS 『HALF DIVORCED』 
 
 
 
 Pissed Jeans 『Half Divorced』


Label: SUB POP
Release: 2024/03/01


Tracklist:
 

1. Killing All the Wrong People
2. Anti-Sapio
3. Helicopter Parent
4. Cling to a Poisoned Dream
5. Sixty-Two Thousand Dollars in Debt
6. Everywhere Is Bad
7. Junktime
8. Alive With Hate
9. Seatbelt Alarm Silencer
10. (Stolen) Catalytic Converter
11. Monsters
12. Moving On


Pre-order:


(トム・ヨーク、ジョニー・グリーンウッド、ジャズ・ドラマーのトム・スキナーによる)The Smileは2021年に結成され、翌年のデビュー作「A Light For Attracting Attention」は各方面から賞賛を浴びた。(Reviewを読む)このプロジェクトはバンドの野心を遺憾なく発揮した。ポストパンク・サウンドと旧来のトム・ヨークらしいソングライティングが融合を果たしたアルバムだった。


ニューアルバム「Wall Of Eyes」は今年度最初の話題作。ザ・スマイルが次なるステップへと歩みを進めたことの証となるかもしれない。オックスフォードとロンドンのアビーロード・スタジオでレコーディングされ、サム・ペッツ=デイヴィスがプロデュースとミックスを手がけ、ロンドン・コンテンポラリー・オーケストラによるストリングス・アレンジをフィーチャーしている。

 

本日、アルバムから公開されたセカンド・シングル「Friend Of A Friend」は、ザ・スマイルが最も直接的な表現をしており、(彼らの設定しようとする高い水準から見ると)簡潔であり、真のダイナミズムを実現している。ザ・スマイルのファンのみならず、レディオヘッドのファンもニンマリのベスト・ニュー・トラックスの登場だ。

 

ビートルズのようなアート・ロック/チェンバー・ポップへの回帰を見せながらも、やはり最初のシングル「Bending Hectic」と同じように、オーケストレーションを用いたフィル・スペクターのサウンドがボーカル・ループを含めたモダンなポピュラーミュージックのアプローチと合致している。なだらかな起伏のある展開が含まれ、旋律を上り下りしながら、ラウド/サイレントを交えたシークエンスが映画のワンシーンの切り替わりのように立ち現れる。低音域から高音域までバランスよく音が配置されており、聴覚が疲れないようにほどよく抑制の効いた構成が組まれているのも素晴らしい。最終的に、この曲は「完璧な着地」とも称すべきクライマックスを迎える。

 

 

「Friend Of A Friend」

 

 



後日掲載したレビューはこちらからお読み下さい。


 

 

 

アメリカのインディーロックの良心、Ty Segall(タイ・セガール)がニューアルバム『Three Bells』の最新シングル「My Best Friend」を発表した。この曲は、前作「My Room」、「Void」、「Eggman」に続くシングル。セガール自身の撮影によるホームビデオ風のミュージック・ビデオは以下より御覧下さい。

 

タイ・セガールの新作アルバム『Three Bells』は、1月26日にドラッグ・シティからリリースされる。2022年の『Hello,Hi』に続くアルバムとなる。

 

2008年以来、タイ・セガールは12枚のソロLP、さまざまなコラボレーション・プロジェクト、そして波打つような曲、サウンド、プロダクションの折衷主義を通して、自由でありたいという渇望を表現してきた。 この探求は、タイの最新アルバム『Three Bells』でも続いている。このアルバムは、自己の中心への15曲の旅であり、タイは作曲とパフォーマンスの限界に挑戦し、彼の内なる精神に光を投げかけている。

 

自由を求める気持ちは人それぞれだが、時には人間以外の仲間と過ごす時間も大切だ。タイのファルセット・ヴォーカルとドライヴ感のあるエレクトリック・アレンジが「マイ・ベスト・フレンド」のバックボーンで、ギターがシンクロしたラインを刻み、カウベルがコーラスを強化する。

 

ソロ・セクションでは、共鳴するリズム/リードがめくるめくステレオ効果で煽られる。タイが撮影・監督したこの曲のビデオでは、彼の忠実な仲間であるファニーとハーマンが、新しい一日の夜明けに抑えきれない情熱で尻尾を振っている。甘いおやつ、フレンドリーな匂い、ビーチでの元気な出会いが曲のリズムを映し出している。ーDrag City

 

 

  「My Best Friend」



タイ・セガールは、サンフランシスコのグレート・アメリカン・ミュージック・ホールでの2夜、ロサンゼルスのウィルターンでのレコ発ライヴなど、2月のカリフォルニア公演に続き、春には北米ツアーを行い、6月にはヨーロッパに向かう。新作アルバムの先行シングルのテースターは下記より。

 

 

©︎Frank  Hamilton

ボルチモアのシンセ・ポップバンド、Future Islands(フューチャー・アイランズ)は、アルバム『People Who Aren't There Anymore』の六作目となるシングル「Say Goodbye」をリリースした。

 

このシングルは、ジョナサン・ヴァン・トゥルケン(Top Boy、Shogun)が監督したミュージックビデオとともに到着した。これまでと同様、レトロな雰囲気を擁するシンセポップ/ロックのアプローチに変更はないが、ウイリアム・キャッションのボーカルの渋み、ドライブ感のあるシンセ、ギター、ベースはアンサンブルとして一体感を生み出し、独特な哀愁を醸し出す。

 

ゲリット・ウェルマーズのメロディーに照らされ、ウィリアム・カシオンとマイケル・ローリーのリズムにチャージされたヘリングの人生経験豊かな歌声と叫び声は、当初からフューチャー・アイランズは唯一無二の存在であり、一目でそれとわかるものだ。

 

その前提は『People Who Aren't There Anymore』でも変わっていないが、バンドがこれほど共感的なサウンドを奏で、ヘリングがこれほど統合され、彼が歌っているものとそのサウンドが、ジオラマ・モザイクのように融合したことはかつてなかった。-4AD

 

「The Fight」「Deep in the Night」「The Tower」、「Kingdom of Sweden」、「Peach」に続くプレビューシングル。以下からご視聴下さい。

 

 

「Say Goodbye」

 


2020年の『As Long As You Are』以来となるフューチャー・アイランズの新作は、1月26日に4ADから発売される。これまでにFuture Islandsがリリースした六作の先行シングルの視聴は下記より。


 



ロンドンを拠点に活動するシンガーソングライター、Dana Gavanski(ダナ・ガヴァンスキー)が新作アルバム『Late Slap』の制作を発表。本作はフルタイム・ホビーから4月5日にリリースされる。

 

「このアルバムで、私は彼らを部屋に入れ、その奇妙さ--あるレベルでは、私たち全員が共有していると思う奇妙さ--を讃えるわ」



ダナ・ガヴァンスキーは、前作『When It Comes』の作曲中に(文字どおり)声を失った。『LATE SLAP』ではマジメなモードで、作曲と歌の両方で新たな自信とエネルギーを見せている。「強くなるためには、不快であることに慣れる必要があると気づいたのです」とダナは言う。


『Late Slap』は、マイク・リンゼイ(Tunng、LUMP)とガヴァンスキーのバンド(共同プロデューサーのジェームス・ハワードを含む)と共に、マーゲイトにあるプロデューサーのスタジオ、MESSで5日間かけてレコーディングされた。

 

「マイクは、私が探していたサウンドの奥行きを見つける手助けをしてくれるとわかっていた。彼は音の細部に驚くほどこだわりがあり、私たちは、以前のレコードで一緒に仕事をしたことがある」

 

『Late Slap』の作曲において、ガヴァンスキーは、慣れ親しんだものから新しいものへと切り替えた。従来のギターとヴォイスのアプローチではなく、Appleが提供する作曲ソフトウェア、”Logic Pro"の使い方をトレーニングした。

 

21世紀の生活は、矛盾と頭でっかちに満ちていて、信念を持って何かをするのは難しいかもしれない。当初は無限の可能性に圧倒され、ダナは様々な影響を受けた小さな音世界のデモやコラージュを作り始めた。ある時はオーケストラ・ポップ、アート・ロック、ニュー・ウェーブなど、(セルビア系の移民として)差異と多様性を受け入れた。
  

 

「ある種の作業方法に行き詰まったときはいつも、新しいことに挑戦し、違う方法で自分自身に挑戦することが助けになる。新しい楽器を習うときのようにね。ワクワクするし、完璧を求めなくなる」


アルバムのファースト・シングル「How to Feel Uncomfortable」は、エラ・マルゴリンが監督したミュージックビデオと同時公開された。プレスリリースの冒頭で述べられているように、不快なことについて慣れるという内容。「このアルバムは、私が時に抑圧しようとしてきた、私の性格の一見バラバラな側面をひとつにまとめたものです」とガヴァンスキーは声明で語る。

 

 

 「How to Feel Uncomfortable」






Dana Gavanski 『Late Slap』


 
Label: Full Time Hobby
 
Release: 2024/04/05



Tracklist:

1. How to Feel Uncomfortable
2. Let Them Row
3. Late Slap
4. Ears Were Growing
5. Singular Coincidence
6. Song for Rachel
7. Eye On Love
8. Ribbon
9. Dark Side
10. Reiteration



Pre-order:
 


ウィルコはボウイの1969年のヒット曲 「Space Oddity」のカバーを公開した。本日、1月8日(月)はデヴィッド・ボウイの77回目の誕生日。


このリリースは、ウィルコが2023年にマウンテン・ステージ(NPRミュージックが配信する公共ラジオ番組)で行ったパフォーマンスの音源。本日発表されたコンピレーション『Live On Mountain Stage』に収録される。


今回の公演について、バンドは声明で語っています。 「地球に根ざしたバンドとして、デヴィッド・ボウイの宇宙を彷彿とさせるアレンジに取り組むことは光栄な挑戦でもある。彼の自由と才能の高みに到達しようと努力することは、どのバンドにとっても賢明な目標なんだ。私たちは、この曲を地球上でもうひとつの故郷とさせてくれたマウンテン・ステージに感謝しています」


「Live On Mountain Stage」の収録曲にウィルコが加わる。『Outlaws and Outliers』のトラックリストには、過去40年にわたり同番組で演奏してきたエキサイティングなアーティストの名がずらりと並ぶ。カントリー/フォークシンガーのMargo  Price(マーゴ・プライス)の参加にも注目したい。




また、ウィルコのジェフ・トゥイーデイーは自著「World Within A Songs」の刊行を発表した。先日行われた Pitchforkのポッドキャストに出演し、音楽批評について複雑な胸中を明かしている。


「''音楽批評家は欲求不満のミュージシャンである''という格言を、自分の人生に当てはめて考えてみると、意味がひっくり返った」「セントルイスで同人誌の執筆に挑戦してみたんだけど、あまりに怠け者でうまくいかなかった。それで街を通ったいろいろな人たちにインタビューしたんだ。レイン・パレード、スティヴ・ベータース、ロング・ライダーズ、ソウル・アサイラム。基本的には、ライヴのタダ券を手に入れようとしたし、タダ券をくれるファンジンもあった」


「そのうち1、2回しか仕事をこなせなかったけど、ミュージシャンたちと一緒に遊んだよ。ロック評論家になろうとしたけど無理だったからバンドを始めたんだといつも冗談を言っていた」


トゥイーディの著書は、彼の人生を変えた50曲以上の楽曲、それぞれの楽曲の背景にある実体験、そして音楽と人生がどのように絡み合い、高め合っていくのかについて彼が学んだことが探求される。





昨年、ウィルコは新作アルバム「Cousin」をリリースした。(Reviewを読む)このアルバムは本サイトのベストリストに選ばれています。さらに以前、ジェフ・トゥイーデイーはエンジェル・オルセンの「Big Time」をカバーしたほか、ヨ・ラ・テンゴとの共演時にはビートルズ、ボブ・ディランの曲をカバーしている。



『Live On Mountain Stage: Outlaws and Outliers』


Tracklist:

01. Space Oddity (David Bowie cover) – Wilco

02. The Wolves – Watchhouse

03. You Didn’t Call My Name – Molly Tuttle

04. Going Home – Tyler Childers

05. Joy – Lucinda Williams

06. Sinners Like Me – Eric Church

07. Hurtin’ (On the Bottle) – Margo Price

08. One More Dollar – Gillian Welch and David Rawlings

09. Lodestar – Bird of Chicago

10. Redwing Blackbird – Kathy Mattea

11. Closer to Fine – The Indigo Girls

12. Souvenirs – John Prine

13. You Know the Rest – Steve Earle

14. What’cha Gonna Do – Bela Fleck and Abigail Washburn

15. I’d Do It Again – Sierra Ferrell

16. Cup of Sugar – Tim O’Brien

17. Black Is the New Color – Rhiannon Giddens

18. Let Me Touch You for a While – Alison Krauss

19. Canola Fields – James McMurtry

20. Traveling Alone – Jason Isbell

21. Isn’t Love Great – Sam Baker



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