New York–based singer-songwriter and musician ROREY transforms raw confession into art that unsettles as much as it heals.
Her sophomore EP, Dysphoria, is a fearless plunge into the contradictions of mental illness, where haunting melodies and ethereal vocals merge with hypnotic, swirling instrumentals.
Co-written and produced in 2021 with longtime collaborator Scott Effman, the project captures the chaos, beauty, and disorientation of a young artist clawing her way toward meaning in the midst of a manic episode.
ROREY’s music doesn’t just resonate, it names the truths you’re afraid to speak and reminds you that you’re not alone in feeling them.
Her new single "Hurts Me To Hate You" is a powerful song of acceptance, healing and overcoming anger. The stunning and transformative song is shared alongside a personal music video with ROREY and her mom. ROREY confides, “I wrote Hurts Me To Hate You at 21, when I realized the anger I held toward my mother wasn’t protecting me — it was only keeping me stuck in a cycle of pain. And it hurt me to hate her.
Even though she may never fully understand me, I still wanted her in my life. And that meant accepting her for who she is, and what she’s capable of giving. It was a profound turning point for me in embracing radical acceptance. At the end of the day, I am responsible for my emotions - not my mother. You can’t control other people. It has taken me years to get there.”
Weekly Music Feature: Shabason/Krgovich/Tenniscoats
4人はたった2回のリハーサルしかできなかったが、それで十分だった。彼らの絆は瞬時に生まれ、音楽に滲み出ていた。瞬時に音楽的に結びついた4者は互いの演奏に興奮と喜びを持って反応し合い、ライブ・セットは公演を重ねるごとに生き物のように美しく成長を遂げていく。齋藤はこの相性の良さを予見し、録音エンジニアを神戸(塩屋)で待機させる手配をした。彼らは名高いグッゲンハイムハウスに滞在する。この117年前のコロニアル様式の邸宅はアーティスト・レジデンシーに改装されていた。これまでにもテニスコーツ&テープの『Music Exists disc3』、ホッホツァイツカペレと日本人音楽家たちのコラボ作『The Orchestra In The Sky』、マーカー・スターリングとドロシア・パースのライブ・アルバムなどが録音されてきた伝説的な洋館である。
トロントでのシャバソンによるミックスを経て完成したアルバム『Wao』。さやによる日本語とケルゴヴィッチによる英語がナチュラルに歌い継がれる“Departed Bird”から、ツアー中テニスコーツのセットにてシャバソン、ケルゴヴィッチ両人を迎え演奏されていた “Lose My Breath”(マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン)に至るまで録音順に収録された全8曲。ケルゴヴィッチ&テニスコーツと親交の厚い、ゑでゐ鼓雨磨(ゑでぃまぁこん)のコーラス(M5、M6)を除き、全ての歌唱と演奏は4者によるもの。
続いて、二曲目の「A Fish Called Wanda」は、ヴァースとサビという基本的なポピュラーの構成から成立しているが、実験音楽の性質がそうとう強い。言語的なストーリの変遷が描かれ、「Wanda」という英語の言葉から、最終的には王子動物園の「Tan Tan」の追悼という結末へと繋がっていく。しかし、これらは、英語の「Wanda」と日本語の「ワンダ」という言葉を対比させ、その言葉を少しずつ変奏しながら繰り返し、実験音楽としての性質を強めたり、弱めたりしながら、驚くべき音楽的な変容を遂げる。このあたりに、言語によるコミュニケーションの一致とズレのような意図がはっきりと現れている。 その言葉の合間に、サックスの実験的なフレーズ、シロフォンのような打楽器の効果が取り入れられる。同じような言葉が連鎖する中、言葉が語られる場所が空間的に推移していく。そして、それと対比的なポピュラー音楽のフレーズが英語によって歌われる。これがシュールな印象を与え、ピンク・フロイドのシド・バレットのごとき安らかな癒やしをもたらす。もちろん、ピアノの伴奏に合わせて歌われるフレーズは、明晰な意識を保持している。この点は対称的と言える。ときどき、スキャットを駆使して明確な言語性をぼかしながら、デュオのボーカルが背後のサックスの演奏と美しいユニゾンを描く。「Wanda」「Under」「Anta(You)」など、英語と日本語の言葉を鋭く繰り返し交差させながら、実験音楽の最新鋭の境地へと辿り着く。これらは、二人のボーカリストの言語的な感性の鋭さが、現実性と夢想性の両面を持ち合わせた実験音楽へと転移しているといえる。最終的には、アコースティックギターとサックスの演奏に導かれ、温かな感情性を持つに至る。
先日、Shinichi Atobeは自身のプライベートレーベル、Plastic & Soundsを設立した。第一弾となるリリース「A.Whispers into the Void | AA.Fleeting_637」が12INCH(45RPM/Limited Press)レコード/デジタルでリリースされる。あらためてこの音源を確認してもらいたい。
ミニマルなシンセとリズムからピアノのリフレインの導入と共に徐々に禁欲的に展開する「Whispers into the Void」。BPM125前後のフロアライクな没入感のあるミニマル・ダブ・テクノ「Fleeting_637」の2曲が収録される。
追記として、一曲目の「Whispers into the Void」は古典的なダブステップではなくて、その次世代に位置づけられる未来志向の色彩的なフューチャーステップの音楽である。一方、二曲目の「Fleeting_637」は、マンチェスターのクラブ・ハシエンダの80年代後半のフロアサウンドに回帰したような多幸感に満ちたサウンドである。最初期のWarp/XLのカタログに見受けられるようなアンダーグランド界隈のダンスミュージックの熱狂的な空気感を見事に復刻している。
After more than 10 years of silence since his debut in 2001 on Chain Reaction subsidiary of Basic Channel, he has been consistently releasing music since 2014 on DDS label in Manchester, UK, attracting not only the club audience of dub techno / minimal but also the enthudieatic music fans around the world. Electronic musician Shinichi Atobe has established his own private label Plastic & Sounds.
The first release on Plastic & Sounds includes two tracks: ‘Whispers into the Void’, which gradually and ascetically develops from minimal synths and rhythms with the introduction of a flowing piano refrain, and the floor use ‘Fleeting_637’, which develops immersive minimal dub techno at around 125 BPM. Mastering / record cutting was done by Rashad Becker in Berlin, who has worked on many of Shinichi Atobe's productions.
Shinichi Atobe:
Electronic artists based in Saitama, Japan.
He made his debut with the 12-inch “Ship-Scope” (2001) released on Chain Reaction, a sub label of Basic Channel, a 90s cult label leading to dub techno and then the “minimal” trend of the 00s. A decade later, in early 2010s, he released his first full-length album, “Butterfly Effect” (2014) on DDS label by lobbying of Manchester duo Demdike Stare.
Since then, he has consistently released “World” (2016), “From The Heart, It's a Start, a Work of Art” (2017), “Heat” (2018), “Yes” (2020), “Love of Plastic” (2022), “Discipline” and the EP ‘Ongaku 1’ (2024). He has garnered a large number of music listeners as well as club audiences and has received acclaim from various music media.
Although his debut on the legendary Chain Reaction and his releases on DDS have brought him to the attention of the world, he has remained an enigmatic and rare entity.
In 2025, he established his own private label, "Plastic & Sounds" .
それ以来同レーベルからコンスタントに「World」(2016年)、「From The Heart, It's A Start, A Work of Art」(2017年)、「Heat」(2018年)、「Yes」(2020年)、「Love of Plastic」(2022年)、「Discipline」、EP「Ongaku 1」(2024年)をリリース。クラブオーディエンスだけでなく多くの音楽リスナーを獲得し、多様な音楽媒体からも定評を受けている。
このシューゲイズアルバムは、まるでそれ以上の意味を持ち、人生の一部分を切り取ったかのような趣を持つ。名作ではないが、はっきりとした聞かせどころがある。ウインターは、写真でも日記でもブログでもTikTokでもない、音楽という形でそれらの記憶を留めておく必要があった。コラボレーションは人生の視野を広げ、華やかにするためにある。このアルバムに、独特なテイストを添えるのが、Tanukicyan、Horse Jumper of Loveである。前者は西海岸のシューゲイズの象徴的なミュージシャンによるコラボ、後者はボストンの気鋭のアルトロックバンドとのコラボレーションで、それぞれ異なる楽曲となっている。ただ、シューゲイズに傾倒したアルバムといよりも、ストレートなオルタナティヴロックソング集として楽しめるかもしれない。
アルバムの冒頭を飾る「Just Like A Flower」はどちらかと言えば、今週アルバムをリリースしたSuperchunkに近いロックソングで、シューゲイズの要素は薄めである。唯一、サミラ・ウィンターのドリーミーなボーカルがシューゲイズの要素を捉え、それらを伝えている。センチメンタルなボーカルが骨太のギターラインと結びつき、このジャンルの陶酔的な雰囲気を生み出している。湿っぽくナイーブなヴァース、それとは対象的に晴れやかなコーラスを対比させ、キャッチーなソングライティングが強調されている。サビはクロマティックスケールを使用して、ペイヴメントのような曲に近くなる。しかし、その旋律の中には、切ない感覚が潜んでいる。
これらのシューゲイズの憂愁により、まったりとした効果を添えているのが、Horse Jumper of Loveである。こちらのコラボレーションもボーカルが中心だが、良いコラボレーションの見本を提示している。こちらの曲は『Loveless』を現代的なアルトロックとして再解釈したという感じ。『Loveless』の「Sometimes」と聴き比べてみると面白いはず。この曲をシューゲイズの中のシューゲイズにしている理由は、アコースティックギターやエレアコのような音色を駆使して、スコットランドのThe Patelsのようなサウンドを作り出しているから。また、ボーカルのメロディーラインも秀逸で、Horse Jumper of Loveのドミトリー?のボーカルは、シールズに匹敵する鋭い感性がある。コラボレーターがどのように歌えば良いのかを熟知していて、それらを的確に声で表現している。音楽的な効果が明瞭に表れ出ている。この曲は、Wrensのような00年代のロックソングを思い起こさせる。決してクールではないが、その点に共感のようなものを覚えるわけなのだ。
NYを拠点に活動するフューチャーソウル・バンド、The Love Experiment(ラヴ・エクスペリメント、以下LEX)が、ニューシングル「Whoʼs Gonna Save the World (feat. J. Hoard)」を2025年9月5日にリリース。記事の最下部のリンクより楽曲のプリセーブが可能だ。
東京を拠点に活動するエクスペリメンタルソウルバンド、WONKとのコラボアルバム『BINARY』をリリースし、日本でのツーマンツアーも成功させたLEX。その後 、メンバーはプロデューサー、ソングライター、ミュージシャンとして、それぞれのキャリアを広げ、ソウル/R&B、ジャズ、ヒップホップシーンで活躍している。Lauryn Hill、Nas、Anderson .Paak、Solange、Corey Henryなどのビッグネームから、Amber Mark、Poppy Ajudha、Standing on the Cornerなどの新進気鋭のアーティストまで、幅広くコラボレーションを重ねてきた。
Chance The Rapperの「No Problem」の作詞でグラミー賞を受賞し、NYのジャムセッション<The Lesson>のホストバンドでヴォーカリストも務める"J.Hoard"をフィーチャーした「 Who's Gonna Save the World」。
タイトルは『Chin Up Buttercup』で、11月14日にドミノ・レコードよりリリース予定。ステルマニスはキーラン・アダムスと共同プロデュースを手掛け、マドンナの『Ray of Light』に代表されるユーロダンスサウンドからインスピレーションを得ており、その影響は先行シングル「Math Equation」にも響き渡っている。
アルバムのタイトルは、笑顔を貼り付けて前へ進めという社会の圧力への言及だ。ステルマニスと共同プロデューサーのキーラン・アダムスは、ウィリアム・オービットがプロデュースしたマドンナの1998年の画期的なアルバム『Ray of Light』のユーロダンスサウンドからインスピレーションを得て、催眠的なダンスフロアアンセムと、傷ついた心を癒す優雅なメロディを融合させた。
新曲として、生々しいパワーが炸裂するロックナンバー「Chateau Blues」と、煮えたぎるような熱量を持つ「Guess I’m Fallin In Love」が登場。ジャスティン・メルダル=ジョンセンとスプーンが共同プロデュースしたこの二本立ては、グラミー賞ノミネートアルバム『Lucifer On The Sofa(ルシファー・オン・ザ・ソファ)』以来となるバンドの新録音作品だ。バンドのブリット・ダニエルはこう語る。
「今年アルバム制作を始めたんだが、普通なら曲を作ってリハーサルし、レコーディングしてミックスし、全てを完璧に仕上げた後に曲を世に送り出す。でもLP用の最初の2曲を完成させた時、誰かが、そして最終的には全員がこの2曲を今すぐリリースすべきだと気づいたんだ。さあ、世に出そう。というわけで本日『Chateau Blues』と『Guess I’m Fallin In Love』をお届けしたい」
レディオヘッドは2016年の『A Moon Shaped Pool』以来新作アルバムを発表していないが、最近は新たな動きを見せている。今月、バンドはライブアルバム『Hail to the Thief Live Recordings 2003 – 2009』をリリース。2003年のアルバム『Hail to the Thief』収録曲の改変・拡張アレンジを収録している。また、1995年発表のアルバム『ザ・ベンド』の30周年を記念し、トム・ヨークによる未公開の貴重なアコースティック演奏を公開。さらに今年に入り新たな事業体を設立したことから、レディオヘッドの新時代が間近に迫っていることを示唆している。
ニューヨークのWater From Your Eyesは、2023年のアルバム『Everyone's Crushed』に続いて、Matadorから二作目のアルバム『It's A Beautiful Place』をリリースした。前作は、アートポップやエクスペリメンタルポップが中心の先鋭的なアルバムだったが、本作ではよりロック/メタル的なアプローチが優勢となっている。ネイト・アトモスとレイチェル・ブラウンの両者は、この2年ほど、ソロプロジェクトやサイドプロジェクトでしばらくリリースをちょこちょこと重ねていたが、デュオとして戻ってくると、収まるべきところに収まったという感じがする。このアルバムを聴くかぎりでは、ジャンルにとらわれないで、自由度の高い音楽性を発揮している。
表向きの音楽性が大幅に変更されたことは旧来のファンであればお気づきになられるだろう。Y2Kの組み直した作品と聞いて、実際の音源に触れると、びっくり仰天するかもしれない。しかし、ウォーター・フロム・ユア・アイズらしさがないかといえば、そうではあるまい。アルバムのオープニング「One Small Step」では、タイムリープするかのようなシンセの効果音で始まり、 レトロゲームのオープニングのような遊び心で、聞き手を別の世界に導くかのようである。
「Nights In Armor」では先鋭的な音楽性を取り入れ、ほとんどバンド形式のような巨大な音像を突き出し、ルイヴィルのバストロ以降のポストロックの系譜を称賛するかのような刺激的な音楽が続いている。新しい時代のプログレ? Battlesのリバイバル? この曲を聴けば、そんな些細な疑問は一瞬で吹き飛び、ウォーター・フロム・ユア・アイズのサウンドの虜になること必須である。K-POPのサウンドを部分的に参考にしたとしても、二人の秀逸なソングライターの手にかかると、驚くべき変貌を遂げ、誰にも真似出来ないオリジナリティを誇るポップソングが作られてしまう。ミニマルミュージックの構成やミュージックコンクレートのようなギター、そして、それらのカオスな音楽の中で奇妙なほど印象深いブラウンの声、すべてが混在し、この曲のすべてを構成している。それらの音楽はときおり、宇宙的な響きを持つこともある。
Water From Your Eyesの多趣味は以降もほとんど手がつけられない。それは彼らが音楽制作におけるオールラウンダーであることを伺わせる。「You Don't Believe In God?」では、古典的なアンビエントでセンスの良さを見せつけ、古参のアンビエントファンを挑発する。しかし、アルバムの中で奇妙なほど静かなこの曲は実際的にインタリュードとしての働きを担っている。さらに続く「Spaceship」では、ニューヨークのAnamanaguchiがやりそうでやらなかったチップチューンを朝飯前のようにこなす。しかも、それ相応にセンスが良い曲として昇華されている。 その中には賛美歌のようなボーカル、アートポップ等が織り交ぜられ、まるでそれは''音楽バージョンのメトロポリタンミュージアムがどこかに開設したかのよう''である。続く「Playing Classics」もまたチップチューンを主体とした曲で、ゲームサウンドとエレトロニカの融合に挑んでいる。この曲もまた同年代のエレクトロニックのプロデューサーに比肩するような内容である。しかし、ボーカルが入ると、軽快なエレクトロ・ポップに印象が様変わりする。背景のビートとボーカルの間の取れたリズムは、単発のコラボレーションでは実現しえないものである。
これらのデュオの多趣味は、デモソングのようなローファイなロックソング「It's A Beautiful Place」で最高潮に達する。史上最も気の抜けたタイトル曲で、わずか50秒のやる気が微塵もないインスタントなギターロックのデモソング。炭酸の抜けたコカコーラのような味わいがしなくもない。最後とばかりに気を取り直し、実質的なクローズ「Bloods On Dollar」が続く。クライムサスペンスみたいな妙なタイトルだが、曲は同郷の有名なインディーフォークバンドのオマージュかイミテーションそのもの。しかし、この模倣もそれなりの曲として完成されている。アルバムの最後では再びイントロのタイムリープのようなシンセの効果音が入る。入り口と出口が繋がっているのか。それとも別の世界に続いているのか。その真相は謎に包まれたままだ.......。
ダンガンは、ドイツの首都ベルリンでのツアー滞在中に、豊かなツィターのリフと長いリバーブの余韻が、テキサスの起伏に富んだ丘陵地帯への広大な深夜の賛歌を織り成す映画的な『Berlin』を執筆しました。ジェイソンの親密で情感豊かな作風は、『Flowers for David』で感じられます。この心温まるフォーク調のトリビュート曲では、高揚感のあるフィンガーピッキングのギターが、友人の死への温かい別れのメッセージを伝えています。
アルバムのハイライト曲「Flower For David」は、アコースティックギター、ツィターを中心に演奏され、カントリーの空気感に満ちている。ミニマル・ミュージックをヒントにした独創的なカントリーミュージックとも言えますが、その中にはやはり様々な文化や民俗が入り混じるように混在している。南欧の古学、あるいはイスラム圏の古楽の影響が折り重なり、これらの表層のヨーロッパ的なフォークミュージックを支えていると言える。しかし、この曲は現代的な音楽として出力されているのは間違いなく、それらがスタイリッシュな印象を及ぼすことがあります。
・“A pastoral gem..painting a gorgeous vista of experimental Americana, country music for someone who is far from home(牧歌的な宝石…実験的なアメリカーナ音楽の壮麗な風景を描き出す、故郷から遠く離れた人に向けたカントリー音楽)” - Beats Per Minute
・“Gentility and grace.. lowered my blood pressure about 10 points(優美さと優雅さ…血圧を10ポイントほど下げてくれる)” - NPR All Song Considered
USポップシーンで最も大胆かつ独創的な歌声を持つシンガーソングライター、Madeline(マデリン)のニューシングル「Happy as Hell」を今週最後にご紹介致します。
魅力的で大胆なニューシングル「Happy as Hell」について、アーティストは次のように説明してくれています。
「このシングルは、人生で取り残されているような感覚について歌っている。このアンセム的な曲は、映画のようなストリングスのサウンドが特徴であり、私が「シアターポップ」と呼ぶ新しい時代を先導する作品です。''Happy as Hell''は、アーサー・ベスナ(Nessa Barrett、Lay Banks)とジョン・ブセマ(Sophie Truax)がプロデュースしてくれた」
マデリンは、月間50万人以上のリスナー、2,000万回以上のストリーミング再生、40万人以上という驚異的なフォロワーを誇っている。アーティストは最近、Em Beihold と Sub Urban のツアーに参加し、Cat Con 2025 でフィーチャーされたパフォーマーです。シングル「I’m Only Here for the Beat」は、ビルボードのダンス/ミックスショーエアプレイチャートで1位を獲得しました。今後ブレイクの可能性のあるシンガーです。早耳のリスナーはぜひ押さえておきたいところです。
「Happy As Hell」
Madelline is on the rise as one of pop's most daring and original voices. Crafting left-of-center lyrical bops that tackle heavy topics like life, death, and mental health, Madelline uses her witty lyricism and theatrical stage presence to captivate audiences with her blend of music, dance, and performance art - as much ‘catwalk’ as it is ‘cabaret’.
Her music has struck a chord online, leading to several viral moments across Instagram and TikTok, and earning her a dedicated following of nearly half a million monthly listeners. Most notably, her bilingual double-single "dopamine" has amassed over 15 million streams, while her dance pop anthem "I’m Only Here for the Beat" topped Billboard's Dance/Mix Show Airplay chart at #1. Described as the love child of Lily Allen, Marina, Taylor Swift, with a spoonful of Ashnikko, Madelline brings a fresh, fun energy to pop that makes her live performances unforgettable.
Her new single “Happy as Hell” is a riveting and bold release. She shares, "The single is about feeling like you’re falling behind in life. This anthemic song has cinematic strings and ushers in my new era of what I call “Theatrical Pop”. “Happy as Hell” is produced by Arthur Besna (Nessa Barrett, Lay Banks) & Jon Buscema (Sophie Truax)."
2020年以来初のフルアルバムであり、新レーベル・ゴーストリー・インターナショナルからリリースされる『Bury the Key』は、カナダ・モントリオール出身のバンドにとって魅力的な再始動作です。彼らは秀逸なメロディメイカーとして確固たる地位を築きつつも、常に変化や進化を恐れないで、時には暗く重いトーンに挑戦する姿勢を示している。世界のミュージックシーンは刻一刻と移り変わりつつあるが、TOPSもまたそれらの流れに与する。「TOPSは常に同じ本質を持っていますが、世界は新しい時代に差し掛かっている。私たちは、この運動の一部であると感じています」シンガーのジェーン・ペニーは述べている。また、フラット化された概念に対する反感を隠そうともしない。「今日の美学の均質化にうんざりしている」と彼女は付け加えている。TOPSとはつまり、個性的な音楽とはなにかを率先して追求するプロジェクトなのだろう。
『Bury the Key』は封印されていた感情に向き合い、幸福、享楽主義、自己破壊の間の相互作用を描いている。架空のキャラクターが頻繁に登場するものの、彼らの輝きとグルーヴに満ちたセルフプロデュースの曲は、個人的な観察からインスパイアされている。バンド内外での親密さ、毒のある行動、薬物使用、そして終末的な恐怖がライトでポップなサウンドに織り込まれている。
レコーディングが始まった際、彼らはその変化に内心気づき、冗談交じりに「evil TOPS」と名付けたとペニーは振り返っている。「私たちはいつもソフトなバンドや、カナダらしい純真で親しみやすいバンドと見なされてきましたが、周囲の世界を真摯に表現するべく挑戦しました」それらの迫りくる時代と年齢に応じた明晰さを通じて、TOPSは『Bury the Key』でより陰湿なディスコの世界に浸り、ソフトフォーカスのソフィスティポップに鋭いエッジを加えています。
TOPSのヴォーカル、ソングライター、プロデューサー、フルート奏者、シンガーとして幅広い役目をこなすジェーン・ペニー。彼女の静かでささやくようなボーカルは、広範な表現力を持ち、Men I TrustからClairoまで現代のアーティストに影響を与え続けている。彼女の歌詞のテーマは時代を超えた普遍性を擁する。権力のダイナミクス、欲望、認められるための闘い、愛が報われるか否かなど、人間の普遍的な主題に及んでいる。2024年にモントリオールに戻り、初のソロ作品をリリースしたペニーは、過去の自分自身の街に戻り、一歩成長した姿で戻ってきた。
彼女の曲に描かれる洗練された車と永遠のハイウェイは、リズムの相棒デビッド・キャリエールと共に書かれた『Bury the Key』でさらに深化している。キャリエールは、ハイシェーンなフックと絶え間ないドライブ感を特徴とするソングライター、プロデューサー、ギタリストとして、音色とテクスチャーのトリックをさらに魅惑的に拡充している。そしてドラマーのライリー・フレックは、バンドの心臓部として活動し、他者のプロジェクト(最近ではジェシカ・プラットのライブバンド)でも活躍する彼は、より高いテンポとハードなリズムに挑戦している。
仕事に対する倫理観だけでなく、相性や好みも重要な要素となった。どのアーティストの曲が流れているかといえば、フリートウッド・マックやスティーリー・ダンといった予想通りの名前も挙がる。さらに深く掘り下げると、チャイナ・クライシス、プレファブ・スプラウト、フランソワ・ハーディ、ミッシング・パーソンズ、エヴリシング・バット・ザ・ガールといったアーティストたちがプレイリストを独占している。これらのすばらしいアーティストから学んだ輝きとスリル、甘くも陰鬱な楽曲への本能が、バンドを『Bury the Key』へと導いていった。特にフランソワ・ハーディをメインとするフレンチポップからの影響が相当大きかったという。
「私は特にフランソワーズ・ハーディを考えて、Bury the Keyのために歌いました。なぜなら、彼女は同時に感情と思考のバランスを取れる女性だとわかったから。私は彼女の歌のこのような甘いグルーヴも大好き。私たちは、彼女がスタジオでとても楽しかったと感じている」と彼女は言います。ジェーン・ペニーの声の拡散した官能性は、レコードが浸る感情の複雑さを結晶化させる。「異なる要素を混ぜ合わせることを一緒にイメージするというわけではありませんが、うまくいってしまう。TOPSのブランドみたいなものです」とミュージシャンは言います。
『Bury the Key』の影は、アルバムが進むにつれて、ますます鮮明になっていく。中盤に差し掛かる「Annihilation」はバンドの転機となる曲と紹介されている。この曲は非伝統的なアプローチから生まれた。フレックはドラムから曲を作成する挑戦を受け、バンドが構築する基盤となる速いハイハット、フィル、そして、4ビートを特徴としたリズムフィールドを生み出していった。坂本龍一、シネイド・オコナーの死後間もなく書かれたこの曲は、徐々に消え去りつつある文化的な神話へのオマージュになっている(「すべての偉大な男と女は死ぬ、友よ!!」)
「Falling On My Sword」は、キャリエールのハードコア音楽への興味をアレンジの観点から反映している。「最終的には私たちのスタイルで演奏した」と彼は言います。「私たちは常に、変化や再発明のアイデアに反対してきた」とペニーは言います。「しかし、私たちはサウンドの限界を押し広げ、これまで作ってきたものとは異なるものを試したかった。少しハードな方向へ進みたかった」
中心となるのは「Chlorine」と銘打たれた空虚な愛のバラード。毒素、化学物質に満ちたウォーターパークの懐かしさ、不健康なバーの夜の安らぎを交差させる。「成長過程での感情の幅、私たちが経験する事柄、自分を満たすような方法が私たち自身を破壊する要因にもなるかもしれない」とペニーは説明する。この概念の重みは、『Bury the Key』という多面的な作品全体に滲み出ている。最新作では、痛みと快楽に根ざした、生きることの複雑な喜び、あるいは、私達の時代の最高峰のバンドとしての存在感が、粗削りな素材から磨き上げられて完成へと繋がった。
『Bury the Key』はソフィスティポップ(AOR/ソフトロック)を中心に構成され、そしてヨットロックの音楽性も盛り込まれている。 しかし、実際の音楽は表向きの印象とは対照的に軽いわけではない。ギター、ベース、ドラム、フルート、シンセの器楽的なアンサンブルは、無駄な音が一切鳴らず、研ぎ澄まされている。メロディーの良さが取り上げられることが多いが、TOPSのアンサンブルは、EW&F(アースウィンド&ファイア)に匹敵するものがあり、グルーヴやリズムでも、複数の楽器やボーカルが連鎖的な役割を担い、演奏において高い連携が取れている。
TOPSのサウンドは、Tears For Fears、Freetwood Macといった、70、80年代のサウンドを如実に反映させているが、実際的なサウンドはどこまでもモダンな雰囲気が漂い、スウェーデンのLittle Dragonに近い。表向きに現れるのは、ライトな印象を持つポップソングであるが、ディスコ、アフロソウル、R&B、ファンク等、様々な要素が紛れ込み、それらの広範さがTOPSの音楽に奥行きをもたらしている。これが、音楽に説得力をもたせている要因ではないか。しかし、それらのミュージシャンとしての試行錯誤や労苦をほとんど感じさせないのが、このアルバムの凄さといえるのだ。
オープニング曲「Stars Comes After You」は、表面的なイメージよりも奥深い内容である。チルアウトやヨットロックの範疇にあるムード感のあるイントロで始まり、以降は、80年代のディスコサウンドへと移行していく。まるで時代を遡るかのようなワクワクした感覚が、アルバムの中にある音楽的な空間を押し広げる。曲のメロディだけで構成を作らず、全体的なリズムや楽器のアンサンブルと連動しながら、構成が推移していく。これぞベテランの領域のサウンドの運び。この点に最高の敬意を表したい。
TOPSの新機軸が早くも2曲目「Wheels At Night」で示される。イントロのバッキングギターをベースラインに重ね、その上にシンセをリズミカルに重ね、二拍目を強調する裏拍の軽快なリズムのセクションを作り出す。その上に、主旋律を担うメインボーカルが乗せられる。ボーカルに目が行きがちだが、土台となる楽器のアンサンブルが盤石だからこそ、ボーカルの旋律の良さが引き立てられる。そして最終的に導き出されるのは、ファビアーノ・パラディーノのサウンドを想起させる、80年代のソフトロックやソウルを反映させた軽やかなポップロックである。
ベタなように思えるコーラス(サビ)の箇所もまたドラムやシンセといった楽器がたちどころに出現し、ジャズのコールアンドレスポンスのような形式を駆使して、主旋律が自由自在に変遷していく。こういった主旋律が変化する自由性が曲に聴きごたえをもたらしている。さらに、サブボーカルとしてのコーラスワークがこの曲に楽しげな雰囲気を与えている。”i see you do,i see"といったフレーズですら、リズムの側面でポリフォニックな影響を及ぼすための作用を担っている。この曲はメロディーとリズムの両側面において絶妙なバランス感覚が保たれている。
「Outstanding In The Rain」は表側からは想像しづらいTOPSのソウルミュージックの影響が最も色濃くなる瞬間です。ジェニー・ペニーの演奏するフルートは、アフロソウルのテイストを曲にもたらす。イントロの後、ディスコ風の曲に移ろい変わり、この曲はダンス・ミュージックの性質が強まる。前曲と同様、シンセとベース、ギターは70年代~80年代のファンクグループのサウンドに近く、巧みなアンサンブルを披露している。そして、複数の楽器のアンサンブルからバロックポップなどで頻繁に登場するチェンバロの音色がはっきりと浮かび上がる。
アルバムの中核を担う「Falling On My Sword」は、スパイスとエッジの効いた曲として心を楽しませてくれる。パンキッシュなテイストをギターで表現し、従来のTOPSの軽やかなポップワールドを体現している。エッジの効いた音楽、そして、それとは対象的な夢想的な感覚に浸されたこの曲は、このアルバムの重力ーーヘヴィネスーーを明らかに象徴づけている。表向きのTOPSの軽さに隠された''ヘヴィネス''の側面を体感するのにうってつけの一曲ではないだろうか。
さて、終盤のハイライトは、「Standing at the Edge of Fire」で訪れます。曲名は、YYY’S、Cheap Trickのようだが、実際の曲はAORとブラック・コンテンポラリーに属する。イントロのボーカルは、EW&Fの「Boggie Wonderland」のような乗りの良いダンサンブルなな効果を与える。こういったポップソングでは、''お約束''ともいうべきボーカルのフレーズが登場します。その後、この曲は、ミドルテンポの軽やかな雰囲気に満ちたディスコポップへと変遷していく。そして、その中に現れるシティポップのように切ないメロディを織り込んだセンチメンタルな音楽性が最高の聞き所となるはずです。曲の後半では、ゆったりとしたライブセッションのような感じに近づいて、ギター、シンセ、ドラムを中心としたヨットロックサウンドへと傾倒していく。