オーストラリアのシンガーソングライター、Indigo Sparkeが、Aaron Dessner(アーロン・デスナー)プロデュースのアルバムからのタイトルトラックで最新シングルとなる「Hysteria」のPVを公開しました。この曲は、前作「Blue」と「Pressure in My Chest」に続く3rdシングルとなる。
「Time On My Hands」は、ここ数年の多くを自宅とスタジオでの作曲、録音、翻訳、プロデュースに没頭してきたÁsgeirが、自己反省と実験性に満ちた状態で制作した作品となる。このアルバムでは、音響とエレクトロニクスやブラスを綿密に重ね合わせ、作曲の新領域に踏み込んでいる。2017年の「Afterglow」、2020年の「Bury The Moon」を筆頭とする既存作品と同様、Ásgeirは彼を有名ならしめたアコースティカの内省的でボーカルをリードするスタイルを保ちつつ、エレクトロニック・ポップミュージックやコーラスの要素を用いて演奏している。
この曲は2016年に書きました。元々は声とピアノだけだった。それをタイラー・バッシー(Thank you Thank youのメンバー)に持っていって、一緒に少しアレンジし直したんです。この曲はアルバムの中で一番好きな曲で、ライブでみんなに向けて演奏するのが本当に好きなんです。
『The Sun Still Seems to Move』は9月30日にLame-O Recordsよりリリース予定です。
カナダのシンガーソングライター、Dylan MacDonald(ディラン・マクドナルド)のプロジェクト、Field Guideがセルフタイトルのセカンドアルバムの制作を発表し、新曲「Leave You Lonely」のビデオも公開されました。『Field Guide』は、”Birthday Cake Records”から10/28にリリースされます。「Leave You Lonely」のミュージックビデオは下記よりご覧ください。
「"Time and Place "では、物事がスローダウンしています」とチャンは声明で説明しています。「タイトルにある最も基本的な経験の分類は、アコースティックギターのコードの影響力のあるシンプルさにマッチしています。時間と場所 "が経験の中心であるように、アコースティックギターの簡単な正直さがこの曲の美しさの中心なのです。愛する人があなたの場所から静かに去っていく、悲しくも美しい曲です。”Time and Place”は、Davey Copelandによるオリジナルのストリングスアレンジが施されています」
McCombsは以前、アルバム・シングル "Belong to Heaven" と "Karaoke" を公開している。ニューアルバムの発表と同時に、彼は "Unproud Warrior "というトラックをシェアしています。前作『Tip of the Sphere』は、2019年にANTI-からリリースされた。2020年には、2011年の楽曲 "Don't Vote" をアップデートした楽曲 "Don't (Just) Vote" をシェアしている。
ファースト・エイド・キットがニューアルバムを発表しました。スウェーデンのフォーク・デュオ、First Aid Kitの5枚目のアルバム『Palomino』は、11月4日にColumbia Recordsよりリリースされ、ファーストシングル「Out of My Head」は現在発売中です。
First Aid KitのKlaraとJohanna Söderberg姉妹は、Daniel Bengtsonと共に母国スウェーデンでPalominoをレコーディングしました。6月にリリースされたシングル "Angel "では、アンセム的なハーモニーとアコースティックギターが印象的な、11曲入りのアルバムとなっています。アルバムは、ブラック、トランスルーセントグリーン、ホワイトのレコードと、CDで発売される。
First Aid Kitは、新曲「Out of My Head」でも同様にアンセム調の曲を書いていますが、アコースティックギターの代わりに賑やかなシンセサイザーとドラムを使用し、このシングルにドライブ感を寄与しています。Jason Lesterが監督したこの曲のミュージック・ビデオでは、この姉妹が最高のパーティー・ドレスで屋敷を歩き回り、ビーチを情緒的に歩るという興味深い内容となっています。
また、First Aid Kitの5作目のアルバム『Palomino』のアートワークとトラックリストは以下の通りです。
First Aid Kit 『Palomio』
Tracklist:
01. Out of My Head 02. Angel 03. Ready to Run 04. Turning Onto You 05. Fallen Snow 06. Wild Horses II 07. The Last One 08. Nobody Knows 09. A Feeling That Never Came 10. 29 Palms Highway 11. Palomino
Plains Credit: Molly Matalon
Waxahatchee(ワクサハッチー) の Katie Crutchfield(ケイティ・クラッチフィールド)とJess Williamson(ジェス・ウィリアムソン) による新たなプロジェクトPlainsは9月30日にファースト・アルバム『I Walked with You a Ways』をANTI-Recordからリリースすると発表しました。アルバム発表告知に併せて、Plainsは先行シングル「Problem With It」をリリースした。
ワクサハッチーの最新アルバムは2020年の『Saint Cloud』、ウィリアムの最新作『Sorceress』も同年に発売されている。「Problem With It」の試聴とPlainsのアルバムについては下記にて。
Plains 『I Walked with You a Ways』
Label: ANTI- Records
Release: 2022年10月14日
Tracklist:
1.Summer Sun
2.Problem With It
3.Line of Sight
4.Abilene
5.Hurricane
6.Bellafatima
7.Last 2 On Earth
8.Easy – 2:35
9.No Record of Wrongs
10.I Walked With You A Ways
米国内で根強い人気を誇るインディーフォーク歌手、Surfjan Stevens(スフィアン・スティーヴンス)は、神話を元に独特な世界観を紡ぎ出し、博愛的な考えを持った特筆すべきミュージシャンです。昨年のAngelo De Augustineとの共作『A Begineers Of Mind』は、ニューヨークの山小屋で制作され、ホラー映画やヴィム・ヴェンダースの映画、東洋の禅の思想、他にもブラインアン・イーノの作曲技法『オブリーク・ストラテジーズ』に触発されて制作が行われました。
2015年に発表しされた愛らしくも切ない感覚に彩られたアルバム『Carrie & Lowell』で、スフィアん・スティーヴンスは「Fourth Of July」という一曲を録音した。スティーヴンスは、この曲を、癌で病院で死期を迎えていた母親と自分との対話として組み上げた。スティーヴンスは、曲の最後に "we're all gonna die(我々はみな、死にゆく定めである) "という哲学的なな意味を持つ楽節を幾度も反復することにより、暗い感情を癒やしの感情として昇華しようとしている。
昨日、サフィアン・スティーヴンスはこの2015年に収録されていた「Fourth Of July」の未公開バージョンを発表した。スティーヴンスが所属するレーベル”Asthmatic Kitty”のウェブサイトには、スティーブンスが昨日、この曲の新バージョンをリリースした理由が書かれている。
スフィアン・スティーブンスは、『キャリー&ローウェル』の制作中、さまざまなスタジオで「Fourth Of July」の異なるバージョンを録音し、それぞれ微妙に異なる曲のヴィジョンを表現している。スティーブンスはウィスコンシン州にあるジャスティン・ヴァーノン(Bon Iver)のアルファ・ベース・スタジオで "Fourth Of July "の1バージョンを録音しており、メインボー活に加え、アルバムテイクには登場しない幽玄な雰囲気を擁するバックヴォーカルが収録される。さらに、今回新しく公開となったもう一つのバージョンは、ニューヨーク/ブルックリンのダンボ地区にあるスティーブンスの古いスタジオで録音されたもの、フィンガーピッキングされたアコースティックギター、数少ないピアノの音、彼のヴォーカルトラックが追加されている。
Sufjan Stevens - Fourth of July (April Base Version)
Sufjan Stevens - Fourth of July (Dumbo Version)
kendall bailey atwater
6月初め、Mountain Manのバンドメイトである、Amelia Meath(Sylvan Esso)とAlexandra Sauser-Monnig(Daughter Of Swords)は、新しい共同プロジェクト「The A's」を発表しました。
新プロジェクト、THe A'sは、子守唄、伝統的なバラード、フォークスタンダード曲などを再構築し、オリジナル曲 "When I Die" を1曲収録したデビュー・アルバム『Fruit』を、7月15日にリリースすると発表した。
A面の「He Needs Me」(1980年の『ポパイ』で、ハリー・ニルソンとシェリー・デュバルが担当)とB面 「Why I'm Grieving」(デズリク・シスターズが担当)が発表済みです。今回、デュオは、三作目の先行シングル「Wedding Dress」を公開。「Wedding Dress 」は、アパラチアにルーツを持つフォークソングのカバーであり、2014年まで存命であったアメリカのフォーク歌手、ペギー・シーガーが歌っている(「The Wedding Dress Song」はFolkways Years, 1955-1992: Songs Of Love And Politicsに収録)。暑い夏に清涼感をもたらすシングルです。
The A's 「Fruit」
Tracklist
1.He Needs Me
2.Swinging and Turn Jubilee
3.Wedding Dress
4. Why I'm Grieving
5. When The Boom Is On the Stage
6. My Poncho Pony
7. Go to Sleep My Darling Baby
8. Chopper Kettle
9. When I Die
10. Buckeye Jim
Angel Olsen Angela Ricciardiー
数週間前、Angel Olsenはアルバム『Big Time』をリリースしました。新作は、Olsenがこれまであまり探求してこなかったクラシックなカントリーミュージックの領域に立ち返り、非常にハードなサウンドを作り上げています。このアルバムのリリースに伴い、Olsenは、彼女のインスピレーションの源の一つである曲の新しいカバーを発表した。Lucinda Williamsの1998年の名盤『Car Wheels On A Gravel Road』のハイライトである "Greenville "をカバーしている。
Angel Olsenは、他人の曲をたくさんカバーしており、先月はAppleの番組Shining GirlsでBob Dylanの「One Too Many Mornings」をカバーしたばかり。しかし、この "Greenville "のカバーは、そのほとんどが素晴らしいサウンドのため、出色の出来である。オルセンのバージョンは、ウィリアムズの原曲よりも少しフォーク調になっている。King Tuffとして知られるKyle Thomasがこのカバーのエンジニアリングを担当し、Hand HabitsのMeg Duffyがバックで歌っている。
プレスリリースを通じて、Angel Olsenは以下のように語っている。
Big Timeを書く前に、ルシンダの作品群に新たな執着と愛情を感じました。彼女のような人はこの世にいないのです。彼女の歌はとてもリアルなところから生まれているのが明らかで、私が好きなのはそういう歌だけです。
LAを拠点に活動するフォークロックバンド、Dawes(ドーズ)は、通算8作目となるスタジオ・アルバム『Misadventures of Doomscroller』のリリースを明後日に控えています。いよいよ7月22日の発売を前にして、バンドは、先週、ニューシングル 「Everything Is Permanent」を公開、新たなプレビューを行いました。是非、アルバム発売前にチェックしてみて下さい。
9分近くにおよぶ壮大なスケールを持つ "Everything Is Permanent "は、Dawesが限界を超えるための十分な空間を与えてくれます。この曲は、フォークロック調の淡々とした曲ですが、中間部ではドラマチックなジャズ調になり、ボーカルが壮大なギターソロに切り替わっていきます。しかし、このモードに馴染んできたところで、ドーズは、曲のタイトルに背き、再び状況を一変させる。
”Everything Is Permanent”は、先行リリースされたシングル "Someone Else's Café / Doomscroller Tries to Relax "に続く作品となります。Dawesは、2022年後半に、The Head and the Heartとのツアーで、ニューアルバム『Misadventures of Doomscroller』の曲をファンの前で披露する予定です。
Rachel Sarmanni 「Every Swimming Pool Runs To The Sea」EP
Label: Jellygirl Records
Release: 2022 6/16
スコットランドのフォークシンガー、レイチェル・サーマンニの新作EP「Every Swimming Pool Runs To The Sea」は、穏やかで心地良いコンテンポラリーフォークの良盤に挙げられます。
意外に、スコットランドのフォークというよりかは、アメリカのフォークに近い性格も持ち合わせていて、例えば、Adrian Lenkerのソロ作品がお好きな方であれば、本作はうってつけの音楽となるはずで、2019年にリリースされたアルバム「So It Turns」に比べると、物語性はいくらか薄められてはいるものの、終始、穏やかで、温和で、平らかなフォークミュージックが一貫して提示されている。「Every Swimming Pool Runs To The Sea」で繰り広げられるコンテンポラリーフォークは、1970年代の音楽の良い側面を現代に引き継ぎ、フィドルをはじめとする楽器こそ導入されてはいませんが、セルティックからの伝統性もフレーズの節々に滲み出ています。さらに、二曲目の「Soak Me」では、ミニアルバムの中で最もドラマティックさがあり、突如として、ディストーションギターが、叙情性あふれるアルペジオを縫うようにして導入される。
「私は、ウィルコのソリッド・サウンド・フェスティバルで、私の大切な友人ジェフ・トゥイーディーと書いた曲を演奏しているところだ。コレまでのキャリアにおいて、"TGIF "と言いたくなるような仕事も確かにあったが、結局は自分が楽しんでいることを何らかの形でやってお金をもらえるような人生の選択に憧れるようになり、いつか "Thank God It's Monday "と言う夢を達成できるかもしれないのだ」
パフォーマンスでは、オファーマンがアコースティックギターを弾きながら、"Billy Bob BIll was a worker bee/ He punched the clock and he carried his load/ Haulin' dust from all the flowers in the trees/ Hoverin' up and peein' on the criters below "と口ずさんでいる。Nick Offermanの「T.G.I.F.」は、彼のニュースレターでこちらからストリーミングできます。
ハリウッドスター、ニック・オファーマンとジェフ・ツイーディとの温かな友情が始まったのは、何年も前にさかのぼる。実際、2019年に、彼は、ウィルコに対する長年の感謝の気持ちを打ち明けている。ニック・オファーマンは、最近、Huluシリーズの『Pam and Tommy』に出演し、今後、リブートされる『A League of Their Own』では、奇妙なマネージャーの役柄を演じる予定だ。
元々は、シカゴのマリンタワーのアートワークで知られる2002年の名作アルバム「Yankee Hotel Foxtrot」に代表されるオルタナ・カントリーともいえる作風で一世を風靡したバンドではありますが、どことなく2000年代のコンピュータープログラミングの要素をそれらの伝統的な音楽の中に取り入れたアヴァンギャルド性も垣間見えるバンドです。当時、フロントマンのジェフトゥイーディーは「カントリーバンド」とみなされることに懐疑的ではありましたが、時を経て、彼は今ではそのことをいくらか感謝しているというように語っています。
古典的なフォーク/カントリー性を突き出した#10「Tired of Taking It Out On You」#15「Hearts Hard To Find」といった楽曲も、ジョージ・ハリスンの晩年の名曲を思わせるものがあり、爽やかな雰囲気が込められています。その他にも、ウィルコらしい実験的手法を交えた「Many Words」では、「Yankee Hotel Foxtrot」のクライマックス「Reservation」を彷彿とさせる美麗さが味わえます。本作は、円熟期を迎えたロックバンドの音を介しての歴史の探求と称すべきロマンチシズムにあふれており、もちろん、2000年代初頭の名作「Yankee Hotel Foxtrot」のような劇的さこそ感じられませんが、表向きの静かな印象と異なり、かなりワイルドさが込められた作品です。