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©Space Shower Music

日本のオルタナティヴロックバンド、Luby Sparks(ルービー・スパークス)がインドネシアでのライブ日程を新たに追加しました。ジャカルタでの公演を目前に控え、Luby Sparksのオフィシャルトレイラーが公開となった。フェスティバルのフライヤーと合わせて下記よりご覧ください。 

 
2023年3月に「US Tour」、9月に「China Tour」、さらに10月には韓国公演、同じく10月に東京にて、Pretty Sick(Dirty Hitに所属)を迎えた自主企画ライブを開催する等、海外での活動を精力的にこなすLuby Sparksが、初のインドネシア公演を11月25日、26日に実現させる。


11月25日には、ジャカルタで行われる「Joyland Festival」(Official HP)に出演。フェスには、Interpol、Fleet Foxes、Alvvays、Bloc Party、Mewほか欧米のバンドも多数出演する大型フェスとなっている。

 

26日には、ジャワ州バンドンで「Acid Reflux Music」に出演。ローカルのバンド10バンドと出演予定。また、インドネシア・バンドンのインディ・レーベル”Lisdia Records”より限定Tシャツやカセットテープも発売が決定している。

 

 

 Official Trailer

 

 

Joyland Festivalには、京都のパンクバンド、Otoboke Beaver、日本のラッパー、 Canpanella、ロンドンの気鋭のポストパンクバンド、Squid、さらに、オーストラリアのインディーロックバンド、Last Dinasours(Okamoto’sと交友が深い)の出演も予定されています。

 

 

・Luby Sparks‐ Indonesia Shows

 




・2023 November 25 [Sat]


Jakarta, Indonesia
Joyland Festival

 

GBK Baseball Stadium Senayan, Jakarta

 

Detail(詳細):


[ https://joylandfest.com ]


[ https://www.instagram.com/joylandfest]



・2023 November 26 [Sun]


Bandung, Indonesia


Acid Reflux Music


Baraga Sky 1957, Bandung

 

Detail(詳細):


[ https://www.instagram.com/bragasky1957 ]


[ https://www.instagram.com/lisdia.records ]

 

 

Luby Sparks(ルービー・スパークス):


Natsuki (ba/vo)  Erika (vo)  Sunao (gt)  Tamio (gt)  Shin (dr)により、2016年3月結成された。

 

2018年1月、Max Bloom (Yuck) と全編ロンドンで制作したデビューアルバム「Luby Sparks」を発売した。

 

2019年9月に発表したシングル「Somewhere」では、Cocteau TwinsのRobin Guthrieによるリミックスもリリースされた。

 

2022年2月には、DYGLを迎えての自主企画「One Last Night」(WWW X) をソールドアウトさせ、2022年5月11日にMy Bloody Valentine、Rina Sawayamaのプロデュース/エンジニアを手掛けるAndy Savoursを共同プロデューサーに迎えて、セカンド・アルバム「Search + Destroy」をリリースした。

 

同年6月には、初のワンマンライブ「Search + Destroy Live」(WWW X) もソールドアウトとなった。

 

10月にはタイ・バンコクでの海外公演を行い、2023年3月17日より、NY、ボストン、フィラデルフィア、サンフランシスコ、シアトル、サンディエゴ、LAの全7都市にて「US Tour 2023」、9月には中国「Strawberry Music Festival 2023」を含む「China Tour 2023」、10月には韓国のストリートカルチャー・コンベンション「FLOPPY 1.0 - Let’s FLOPPY」、11月にはインドネシア「Joyland Festival」へ出演が決定。海外での展開も積極的に行なっている。

 

詳細はSpace Showerの公式サイトをご参照ください。

 

 

 

Luby Sparks: 

 

Formed in March 2016 by Natsuki (ba/vo) Erika (vo) Sunao (gt) Tamio (gt) Shin (dr).

In January 2018, they released their debut album "Luby Sparks", produced entirely in London with Max Bloom (Yuck).

The single "Somewhere" was released in September 2019, with a remix by Robin Guthrie of Cocteau Twins.

In February 2022, the band sold out their independent project "One Last Night" (WWW X) with DYGL, and on May 11, 2022, they co-produced their second album with Andy Savours, who has produced and engineered for My Bloody Valentine and Rina Sawayama. 


In June of the same year, their first one-man live concert "Search + Destroy Live" (WWW X) was also sold out.
 
In October, they performed overseas in Bangkok, Thailand, and from March 17, 2023, they will be on "US Tour 2023" in 7 cities including NY, Boston, Philadelphia, San Francisco, Seattle, San Diego, and LA, and in September, "

China Tour 2023" including "Strawberry Music Festival 2023" in China. In October, they will perform at "FLOPPY 1.0 - Let's FLOPPY", a street culture convention in South Korea, and in November, they will perform at "Joyland Festival" in Indonesia. The group is also actively expanding overseas.

筒美京平
 

 

稀代の名作曲家、筒美京平の遺作を盟友・橋本淳が作詞、そして筒美京平に愛された平山みきと野宮真貴がデュエットした新曲第2弾配信シングル「ホットな地球よ」が明日リリースされる。

 

本作が配信される11月23日(木)には、本作品や第1弾シングル「アーティスト」の制作過程を追った「ザ・ヒューマン『さらば友よ 作詞家・橋本淳 作曲家・筒美京平』」(NHK BS1にて21:00~21:49)が放送される予定。こちらの放送もお楽しみに!!

 

 

10月3日に平山みきと野宮真貴がデュエットした「アーティスト」(作詞・橋本淳/作曲・筒美京平)が配信リリースされた。

 

同日、NHK「うたコン」の『筒美京平特集』にて平山と野宮が歌唱して大きな話題を呼んだが、その第2弾となる配信シングル「ホットな地球よ」が11月23日(木)にリリースされる運びとなった。


本作は、筒美京平が作曲、長年の盟友・橋本淳作詞を手がけた作品。10年ほど前に筒美が制作し、橋本に託された譜面を紐解きながら、親友・筒美への思いを歌に託した作品。

 

アレンジは、トリビュートアルバム『筒美京平SONG BOOK』(2021年3月24日発売)へプロデューサーとしても参加し、2008年にヒットした中川翔子「綺麗ア・ラ・モード」等で近年の筒美作品の編曲を担当していた本間昭光。

 

歌唱は、筒美が愛した唯一無二の歌声の持ち主、”秘蔵っ子”と呼ばれる平山みきと、60年代の洋楽、そして70〜80年代のはっぴいえんど人脈やシティポップなどをルーツとする渋谷系のピチカート・ファイヴで時代を作った野宮真貴による、この為だけの新しいユニット"平山みき & 野宮真貴"。


参加アーティストたちの筒美京平に対する限りない愛情が結実した、ポップでカラフルな新しい筒美京平作品が完成した。 

 

 

野宮真貴&平山みき


 

 

 

●コメント from 平山みき●


「アーティスト」「ホットな地球よ」は深い絆の橋本淳先生、筒美京平先生のコンビだから今リリース出来た楽曲です。


京平先生が盟友の橋本先生に残した曲があるなんて
そして平山みきが歌えるなんて


53年 一緒に歩んで来たご褒美だと思います。


橋本先生から今回はデュエットしてみないと提案されて、野宮真貴さんとのコラボが実現しました。


今回のレコーディングで野宮真貴さんも平山みきもこの曲にチャレンジ出来た事で歌への情熱に火がつきました。

 



●コメント from 野宮真貴●


前作の「アーティスト」に続き、二作続けて筒美京平さんの新曲「ホットな地球よ」を歌える喜びを感じています。筒美さんから作品を託された橋本淳さんは、何度も歌詞を書き直し、新曲を完成させてくれました。アレンジは筒美京平さんを深く敬愛する本間昭光さん。レコーディング・スタッフ全員の「京平先生への愛」が結実した素敵な作品になりました。平山みきさんと私で心込めてデュエットした筒美京平&橋本淳のゴールデン・コンビの最新曲お届けします。



●コメント from 本間昭光●


最初にオファーをいただいた時には、ただただ驚きしかありませんでした。このタイミングで京平先生の新曲を編曲することができるなんて、まさに夢を見ている気持ちでした。


そして橋本淳先生とのファーストセッションでもあります。平山みきさんと野宮真貴さんとも、もちろん初めてのセッションです。この歳になってこれ程までに初めて尽くしのプロジェクトに関われることは、至福の極みです。


遺された楽曲を天国にいる京平先生に叱られないように、先生だったらきっとこんなことをリクエストされたのではないかなと想像しながら編曲しました。
是非ともお聴きください。 



平山みき&野宮真貴「ホットな地球よ」 New Single



平山みき&野宮真貴「ホットな地球よ」


Digital | 2023.11.23 Release | DDCB-12985_2 | Released by SPACE SHOWER MUSIC


作詞| 橋本淳(ハシモト ジュン|Jyn Hashimoto)
作曲| 筒美京平(ツツミ キョウヘイ|Kyohei Tsutsumi)
編曲| 本間昭光(ホンマ アキミツ|Akimitsu Honma)


アルバム『New Beautiful』、ポータブル・ロック結成40周年アルバム『PAST & FUTURE 〜My Favorite Portable Rock』が好評発売中。


配信リンク:

https://ssm.lnk.to/HNCY 

 

 

ーNHK BS1 ザ・ヒューマンー

 
「さらば友よ 作詞家・橋本淳 作曲家・筒美京平」


稀代のヒット曲を生んだ筒美京平。彼の遺した最後の譜面がある。その曲を完成させようと立ち上がったのが作詞家の橋本淳。亡き親友と対話しながら、苦難の活動を2年間密着。


初回放送日: 2023年11月23日

 

番組の詳細:

https://www.nhk.jp/p/ts/6GLVG6Q9P4/episode/te/VW9QN6NX7G/



平山みき&野宮真貴:

 
筒美京平が愛した唯一無二の歌声の持ち主、秘蔵っ子と呼ばれる平山みきと、60年代の洋楽、そして70〜80年代のはっぴいえんど人脈やシティポップなどをルーツとする渋谷系のピチカート・ファイヴで時代を作った野宮真貴による、「筒美京平・橋本淳プロジェクト」のために結成された新しいユニット"平山みき & 野宮真貴"。

 

 

平山みき

 
東京生まれ 1970年「ビューティフル・ヨコハマ」でデビュー。


「筒美京平の秘蔵っ子」的存在として1971年に2作目の「真夏の出来事」をリリースし一躍注目される歌手となり、現在も独特の歌声は変わらず、ライブやショーに出演している。


1989年から京都に移住。自称「滞在型観光客」と自身のことを呼ぶ程の京都愛好家である。
2020年他界された作曲家/筒美京平の遺作を、作詞家/橋本淳と平山みきが3人の絆としてセレクトしたアルバム「トライアングル」(全22曲収録)と同時に新曲「jazz伯母さん」を筒美京平を偲んだメモリアルアルバムとして2022年にリリースされている。



平山みき公式ホームページ: 

http://yellowlion.jp/event.html



YouTube: 

mikisanta tv

 


野宮真貴

 
1960年生まれ。1981年「ピンクの心」でソロ・デビュー。1982年結成のポータブル・ロックを経て、1990年ピチカート・ファイヴに加入。

 

元祖“渋谷系の女王”として「渋谷系」ムーブメントを世界各国で巻き起こし、以来、音楽・ファッションアイコンとしてワールドワイドに活躍。現在は“渋谷系とそのルーツの名曲を歌い継ぐ”音楽プロジェクト「野宮真貴、渋谷系を歌う。」を行うなど、ソロアーティストとして活動。現在、デビュー40周年を迎え、音楽、ファッションやヘルス&ビューティーのプロデュース、エッセイストなど多方面で活躍している。40周年記念アルバム『New Beautiful』、ポータブル・ロック結成40周年アルバム『PAST & FUTURE 〜My Favorite Portable Rock』が好評発売中。

 

日本のシンガーソングライター、柴田聡子がニューアルバム『Your Favorite Things』の制作を発表しました。アルバムは来年2月24日に発売される。

 

また、早期予約特典として、新作アルバムを11月22日から来年1月21日に対象店でご予約頂いた方に、柴田聡子さん自身が監督した「台湾周遊記 (DVD)」がプレゼントされます。詳細は下記より。

 

ニューアルバムの制作発表と同時に、新曲「白い椅子」が本日よりデジタルで配信されました。この作品にはなんと、岡田拓郎さんがバンド及びミックス/プロデュースで参加しています。ぜひこちらのインタビューもあわせてご一読下さい。

 

ニューアルバム『My Favorite Things』について、柴田聡子さんはファンに向けてメッセージを添えています。

 

2024年2月28日に新しいアルバムが出ます! タイトルは「Your Favorite Things」です。

 

実はまだまだ制作中です。みんなで色々試しながら作っていてすごく楽しいです。前作までともまた一味違う作品になる予感です。こうしてまた一枚アルバムを作る機会に恵まれたこと、ほんとうにうれしく、感謝ばかりです。一緒に作っている皆さま、聴いて下さっている皆さま、いつもありがとうございます。どうぞお楽しみに!

 

 

また、柴田聡子は恒例のひとりぼっち公演の開催を発表しました。大手町三井ホールで11月25日から2 Days開催。一日目は友人、二日目は外出とテーマが銘打たれています。下記より詳細をチェックしてみよう。

 



岡田拓郎/ 柴田聡子/まきやまはる菜/浜公氣

 

柴田聡子 『Your Favorite Things』


タイトル| Your Favorite Things
発売日 | 2024年2月28日(水)
品 番 | DDCB-12121
定 価 | ¥3,300(税抜価格 ¥3,000)
形 態 | CD



早期予約購入者特典| 柴田聡子の台湾周遊記 [DVD]


対象期間|      2023年11月22日(水)~2024年1月21日(日)各店舗閉店時まで
対象店舗|      TOWER RECORDS/HMV/diskunion/楽天BOOKS/COCONUTS DISK
           詳しくは各店・ECショップにお問い合わせください。


特典内容|      前作「ぼちぼち銀河」の特典DVD「柴田聡子の四万十周遊記」、SSTVで放送された「柴田聡子の鯖江周遊記」に続く、柴田聡子の「周遊記」初の海外編。


注意事項|      ・2024年1月21日(日)の予約終了時間は各店の閉店時間となり、各ECショップについては同日23:59までとなります。


           ・特典物は商品お受け取り時にお渡しいたします。
           ・早期予約特典の付いていないカートで商品を購入された方は対象外となりますのでお気をつけください。

 

 

 オンラインでのご予約:

 https://ssm.lnk.to/YFT




「白い椅子」 New Single

Label:  AWDR/LR2

Release: 2023/11/22


リリース詳細; 

 

2022年5月に発表した「ぼちぼち銀河」にて新境地ともいえそうな変化を遂げた「柴田聡子」。

 

9月にリリースした「Synergy」に続くリリースは「柴田聡子」によるBLACK MUSIC ERA!重心低めのR&B・ファンクが炸裂する「白い椅子」。

 

浜公氣、まきやまはる菜、岡田拓郎による新バンド。ミックス・共同プロデュースに岡田拓郎を迎え、マスタリングは、J Dilla「Donuts」をはじめとする名作に関わったLAの巨匠エンジニア、Dave  Cooley。アートワークは、坂脇慶。



また、みんなで曲を作りました! 録った時から、早く聴いて欲しいな!という一曲でした。先のシングル「Synergy」に続き、岡田拓郎さん、まきやまはる菜さん、浜公氣さん、谷口雄さん、副田整歩さん、宮﨑洋一さんとの録音を経て、またまた岡田さんの絶品ミックスを頂き、Dave Cooleyさんにばちっと仕上げて頂きました。

 

格好良くてプリティなアートワークも引き続き坂脇慶さんです。「Synergy」と並ぶとまた素敵です。またリリースを出来た幸せを噛み締めています。みなさま、ほんとうにありがとうございます。ぜひ聴いてください!


この曲に出てくる白い椅子は実際に自宅近くにあるものです。おおげさに車を回す花屋も実在しています。私はその花屋の店主との相性がものすごく悪いんですよね……。嫌いということではなく、行動や思惑が何もかもすれ違う感じです。少し落ち込んでいます。一番近い花屋はそこですが、ちょっと先の花屋まで買いに行っています……。 ー柴田聡子



配信リンク:

https://satokoshibata.lnk.to/Sitting 

 

 

 

・柴田聡子のひとりぼっち’23 (Event)

 

 柴田聡子、今年もひとりぼっちホール公演決定! 大手町三井ホールにて(しかも2days!)11月25日(土)、26日(日)に開催! 


ーDay1 友人ー


2023年11月25日(土)
OPEN 17:00 / START 18:00
全席指定 4,500円 [+1D]



ーDay2 外出ー


2023年11月26日(日)
OPEN 16:00 / START 17:00
全席指定 4,500円 [+1D]



会場: 東京都・大手町三井ホール
〒100-0004
東京都千代田区大手町1丁目2-1
Otemachi One 3F



大手町三井ホールのHP:

https://otemachi-hall.jp/

 


 

柴田聡子(SATOKO SHIBATA):



シンガー・ソングライター/詩人。北海道札幌市出身。武蔵野美術大学卒業、東京藝術大学大学院修了。


2010年、大学時代の恩師の一言をきっかけに活動を始める。


2012年、三沢洋紀プロデュース多重録音による1stアルバム「しばたさとこ島」でアルバムデビュー。以来、演劇の祭典、フェスティバル/トーキョー13では1時間に及ぶ独白のような作品「たのもしいむすめ」を発表するなど、歌うことを中心に活動の幅を広げ、2022年、6枚目のオリジナルアルバム「ぼちぼち銀河」をリリース。


2016年には第一詩集「さばーく」を上梓。同年、第5回エルスール財団新人賞<現代詩部門>を受賞。詩やエッセイ、絵本の物語などの寄稿も多数。2023年、足掛け7年にわたる文芸誌「文學界」での連載をまとめたエッセイ集「きれぎれのダイアリー」を上梓。


自身の作品発表以外にも、楽曲提供、映画やドラマへの出演、ミュージックビデオの撮影・編集を含めた完全単独制作など、その表現は形態を選ばない。

 

 

石川紅奈と壷阪健登によるジャズ・ユニット、soraya(ソラヤ)が11月22日(水)にニューシングル「ゆうとぴあ」をデジタルリリース。配信リンクとリリースの詳細については下記の通り。


昨年の4月のデビューからリリース毎に”J-WAVE TOKIO HOT 100”にランクインするなど、注目度が高まるピアニストで作曲家の壷阪健登とベーシストでボーカリストの石川紅奈によるユニット、soraya(ソラヤ)が11月22日(水)に新曲「ゆうとぴあ」を配信にてリリースする。1950-60年代にアメリカの音楽家/ピアニスト、マーティン•デニーらによって生み出され、細野晴臣氏も大きく影響を受けたとされる、ムード音楽”エキゾチカ”を再解釈した一曲となる。

 

歌詞の世界観はドイツの詩人、カール・ブッセの「山のあなた」からインスパイアされている。童謡や唱歌を想起させるような歌と、sorayaとしては初めてフィーチャーしたヴィブラフォンやストリングスのアレンジが、奥深く、異国情緒あふれるファンタジックな世界へと誘う。録音、ミックス、マスタリングは、蓮沼執太、青葉市子、スカートなどの作品を手がける葛西敏彦氏が担当した。

 

今年の夏、LOVE SUPREME JAZZ FESTIVAL JAPAN 2023、日比谷音楽祭2023などのフェスへも出演したsoraya。各メンバーのソロ活動も活発化している。石川紅奈は今年春にJAZZの名門レーベル”Verve”よりメジャーデビューを果たし、壷阪健登も国内での単独公演を成功させ、スペインのサンセバスチャン国際ジャズ・フェスティバルへの出演を果たすなど、ミュージシャンとして世界への拡がりを見せる。

 


来年は、sorayaとして初となるフルアルバムをリリース予定。壷阪健登と石川紅奈のソロ活動を含め、今後のsorayaの活動をお楽しみに。

 

 

soraya  「ゆうとぴあ」    -New Single-

 

Label: Ondo Inc.

Release: 2023/11/22


Tracklist:

1.ゆうとぴあ



music: Kento Tsubosaka
lyric: Kurena Ishikawa, Kento Tsubosaka

bass&vocal: Kurena Ishikawa
piano&arrangement: Kento Tsubosaka
violin: Yuko Narahara, Kozue Ito
cello: Koichi Imaizumi
marimba&vibraphone Tomoko Yoshino
drums: Yusuke Yaginuma
percussion: KAN

 

 

配信リンクの予約(Pre-save):

 

 https://linkco.re/1recbcRf



・soraya


2022年4月1stシングル「ひとり/ちいさくさよならを」をリリース。


ジャズフィールドで活躍中の音楽家、壷阪健登と石川紅奈による、国も世代も超えて分かち合うポップスをお届けするユニット。海の向こうのお気に入りのアーティストの曲名、中東の国の親しみのある女性の名、宇宙に浮かぶ星団の名でもある「soraya」(ソラヤ)という、遥か遠くの何処か想起させる、不思議で親しみやすい響きの言葉を由来とする。無国籍に独自の音楽を追求する壷阪が紡いだ楽曲や、ピアノを中心とする繊細で深いサウンド、石川の唯一無二の歌声とベースの温かい音色は、人々を音楽のプリミティブな魅力へと繋ぐ煌めきと包容力を持ち合わせている。

 

2023年夏はLOVE SUPREME JAZZ FESTIVAL JAPAN 2023や日比谷音楽祭2023などのフェスへも出演。各メンバーのソロ活動も活発化しており、石川紅奈は今年春にJAZZの名門レーベルVerveよりメジャーデビューを果たし、また壷阪健登も国内での単独公演を成功させ、サンセバスチャン国際ジャズ・フェスティバルへの出演、ミュージシャンとして世界への拡がりを見せる。



・石川紅奈 (Kurena Ishikawa)

 

埼玉県出身。国立音楽大学ジャズ専修卒業。ジャズベースを井上陽介氏と金子健氏に、ヴォーカルを高島みほ氏に師事。


高校1年生の夏にウッドベースを始め、在学中に世界的ピアニストの小曽根真に見いだされ、同氏が教鞭を執る国立音楽大学ジャズ専修に入学。


在学中からプロ活動を始め、卒業後は小曽根真と女優の神野三鈴が主宰する次世代を担う若手音楽家のプロジェクト「From OZONE till Dawn」のメンバーとしても活動。2021年8月 東京・丸の内コットンクラブで行われた『小曽根真 “OZONE 60 in Club” New Project “From OZONE till Dawn” Live from Cotton Club』にて収録された『Off The Wall』(by マイケル・ジャクソン)の映像がYouTubeで200万回以上再生され、一躍注目を浴びる。


2022年から壷阪健登とユニット「soraya」を結成。2023年3月、名門ヴァーヴ・レコードよりメジャーデビューを果たし、同年6月には「石川紅奈”Kurena”Release Live」(コットンクラブ)にて満員を博す。NHK『クラシックTV』や各主要FMラジオ局などのメディアにも登場する。


・壷阪健登 (Kento Tsubosaka)

 

ピアニスト、作曲家。神奈川県横浜市出身。ジャズピアノを板橋文夫氏、大西順子氏、作曲をVadim Neselovskyi氏、Terence Blanchard氏に師事。


慶應義塾大学を卒業後に渡米。2017年、オーディションを経て、Danilo Perezが音楽監督を務める音楽家育成コースのBerklee Global Jazz Instituteに選抜される。
これまでにPaquito D’Rivera, Miguel Zenon, John Patitucci, Catherine Russellらと共演。2019年にバークリー音楽院を首席で卒業。


2022年から石川紅奈とユニット「soraya」を結成。同年4月1stシングルをリリース。その後全楽曲の作曲、サウンドプロデュースを手掛ける。


2023年7月にはソロピアノでサン・セバスティアン国際ジャズフェスティバル(スペイン)に出演。 11月には銀座ヤマハホールにてピアノ・リサイタルを催行する。2022年より世界的ジャズピアニスト小曽根真が主宰する若手アーティスト育成プロジェクト、From Ozone till Dawnに参加。小曽根真とも共演を重ね、ジャンルを超えた多彩な才能で、次世代を担う逸材と注目を集めている。

 

 

 

日本の注目のインディーロックバンド、No Busesがニューシングル「Ecohh」をS.S.G.G/Tugboat Recordsから発表した。 配信リンクとアートワークを下記より確認してみよう。

 

近藤大彗(Vo,Gt)、後藤晋也(Gt)、杉山沙織(Ba)、和田晴貴(Gt)で構成されるスイートなメロディやタイトなビートが特徴の日本のバンド。


2018年に公開した1stシングル「Tic」が話題となり、仏ローリングストーン誌ほか欧州のメディアにも紹介される。


2022年9月には、3rdアルバム『Sweet Home』をリリース、FUJI ROCK FESTIVAL '22 RED MARQUEE出演を果たし、恵比寿リキッドルームでのワンマンライブをソールドアウトさせた。

 

2023年3月、GU and beautiful peopleのオリジナルムービーのテーマ曲にもなった「Eyes」のリリースから半年。 ニューシングル「Ecohh」は、今までもこれからもスタンダードであるとともに、スタンダードからズレている。 そんな音楽を作り続けてきたNo Busesの新章に期待が高まる。No Busesらしい心を締め付けるメロディとビートで満たされたポップソングに仕上がっている。


また、バンドは、一夜限りの東京でのワンマンライブの開催を発表した。本公演は、来年2月10(土)にShibuya spotify O-EASTで開催される。こちらの詳細についても下記よりチェック。

 

 

 

No Buses 「Echohh」 New Singles

 


2023.11.08 Release
Released by S.S.G.G. / Tugboat Records
Distributed by SPACE SHOWER MUSIC

01.Ecohh
02.Ecohh (Cwondo Remix)

 

配信リンク:


https://ssm.lnk.to/Ecohh



No Buses 『1_1』(ワンワン)  Live Event


イベントの詳細: No Busesとリスナーたちによる〜追想の回廊〜 私たち(No Busesとリスナー)の今までと現在とそしてこれから、この先全てをここで感じよう。この空間は忘れない1日になる!!

 


日程:2024月2月10日(土)

時間:OPEN 17:00 / START 18:00

場所:Shibuya Spotify O-EAST

 

 

チケット詳細はこちら(eプラス):

 

 https://eplus.jp/sf/sys/comingsoon.html


ヴァイオリン奏者/マルチ・インストゥルメンタリスト、高原久実がファーストアルバム「See-through」以来となるニューシングル「The Old Dreams」を本日リリースした。


高原久美は、6月にイスラエル/テルアビブのアーティスト、Zoe Polanski(ゾーイ・ポランスキー)とのコラボレーションシングルを発表している。ニューシングルのアートワーク、配信リンクは下記より。

 


日本のストリングス奏者の高原久実がデビューアルバム以来となるニューシングル「The Old Dreams」をリリース。

 

水に満ちた部屋、 オレンジのイルカなど自身が過去に見た遠い記憶/幻のような夢をストリングスとポエトリー・リーディングで綴った幻想的な楽曲。

 
吉澤嘉代子や World’s End Girlfriend、湯川潮音らのサポートや楽曲提供などで活動してきた東京出身のヴァイオリニスト/マルチ・インストゥルメンタリスト高原久実が各所で高評価を受けたファーストアルバム「See-Through」に続くニューシングルをリリース。

 

このシングルは、高原が昔見た夢を音楽に映し出すもので、その夢の中で出会った人々や感情を 3 つのセクションからなる組曲によって表現している。

 

 自身の弾くヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスを多層的に組み合わせ、ポエトリー・リーディングとボーカルが色彩豊かな幻のような情景を浮かび上がらせる。ミックスには前作から引き続き、The Boats のTape Loop Orchestra、マスタリングは KASHIWA Daisuke が参加、より深みのある立体的なサウンドに仕上げた。アルバムのアートワークは Japanese Breakfast、Alex Gのアーティスト写真を手がけるNYの写真家、Tonje Thilesen による。

 

続いて、高原久美はライブ・イベントの詳細についても明らかにした。11/15にはコロナ禍で2年越しとなるアルバムのリリース・パーティーを6人のストリングス編成で開催する。こちらの日程に関しても以下よりご覧下さい。

 

11/22には、FLAUのレーベルオーナー、ausによる同シングルのリミックスもリリース予定。

 

 

Kumi Takahara  「The Old Dreams」- New Singles



 

シングル発売日:2023年11月8日
リミックス発売日:2023年11月22日
フォーマット:DIGITAL
レーベル:FLAU



Tracklist:


1. The Old Dreams
2. The Old Dreams (aus Remix)

 

配信リンク:

 

https://kumitakahara.lnk.to/TheOldDreams

 

 

 

Kumi Takahara ‘A Little Night Music’ 〜「See-Through」Release Party〜




日程:2023年11月15日(水)


会場:大倉山記念館ホール https://o-kurayama.com/

 

開場/開演:19:00/19:30


前売:4,000円(全席自由)


ご予約・お問い合わせ:dreamtickets2023@gmail.com

 
出演/編成:


Pf.Vn.Vo. 高原久実
Vn 片山奈都実
Vn 七海仁美
Va 青柳萌
Vc 村上咲依子
Cb 千葉広樹

 

イベントの詳細:

 

https://flau.jp/event/kumitakahara-seethrough/ 


 くるり 『感覚は道標』

Label: Victor

Release:2023/10/4

 

Review 

 

立命館大学のサークルで結成されたQurulli(くるり)。1990年代から日本のロックシーンを支えてきた貢献者でもある。


親しみやすいメロディー、ロックバンドとしての卓越した演奏力、そしてグルーブ感を生かしたライブサウンドをモットーに、これまで数々の邦楽のロックを作り出してきた。2021年の『天才の愛』発表後、パンデミックを経て、お目見えとなった『感覚は道標』は、輝かしいロックンナンバーが満載である。(先日、Real Soundに掲載された田中宗一郎さんとのインタビューにおいて、その全貌が語られています。曲の採点もなさっているので、ぜひ興味のある方はチェックしてみましょう)

 

このインタビューでも語られている通り、岸田繁さんは「片面がはっぴいえんど、もう片方がビートルズ」と、このアルバムについて仰っている。また、田中宗一郎さんは「桑田佳祐を思わせるものがあった」と語っていた。

 

個人的な感想としては、はっぴいえんど、及び、大滝詠一のソロ作品が一番近いのではないだろうかという印象を持った。加えて、ローリング・ストーンズのキース・リチャーズが好むようなブギーやブルースを取り入れたギター・リフを活かし、時には、ビートルズの『ラバー・ソウル』時代の音楽性を取り入れ、それらをQurulliらしい戯けたような感じのロックとして昇華している。くしゃみから始まる「Happy Turn」はオアシスの「ワンダーウォール」の咳払いに対するオマージュ。しかし、その後に始まるのは、ビートルズ/ローリング・ストーンズ調のギターリフと、大瀧詠一のソロ作品のような甘い感じのメロディーが歌われる。その合間には、ザ・フーのピート・タウンゼントのモッズ・ロック時代の爽快なリフが小節間に導入され、軽やかな印象を生み出す。他にも、繋ぎとしてローリング・ストーンズの「Rocks Off」のギターラインのオマージュを導入し、彼等のキャリアの中でも最もロックンロール性を感じさせる。

 

 

大瀧詠一の「君は天然色」、「幸せな結末」に象徴されるサウンドからの影響は次の「I'm Really Sleepy」においても反映されている。しかし、岸田繁が歌うと、それがいささか渋みのある印象に縁取られる。おそらく、このあたりがタナソーさんが指摘する、桑田佳祐らしさなのかもしれない。続く「朝顔」は、後に、レイ・ハラカミがリミックスとして発表した「バラの花」のミュートを用いた軽妙なバッキングギターで始まる。これらは旧来のファンとしてはイントロを聴くだけで、気持ちが沸き立つものがある。そして、その期待感を裏切らず、エレクトロニックを取り入れた洗練されたロックサウンドへと移行していく。センチメンタルで湿っぽい歌詞は、Qurulliの代名詞的なリリックであるが、シンプルではありながら掴みのあるサウンドは、The Policeのスティングが書いたMTV時代のポップサウンドに近い雰囲気が漂っている。現在のUKロックにも近い清涼感のあるナンバーは、多くのファンの期待に添えるものとなっている。

 

大滝詠一を彷彿とさせるサウンドの風味は「California coconuts」でも受け継がれ、甘酸っぱい感覚が全体に迸っている。コード進行はきわめてシンプルではありながら、長調の中に単調を巧緻に取り入れながら、ジャングル・ポップやパワー・ポップ風のサウンドとして昇華している。リズムを生かしたバッキング・ギターは、The Knackの「Oh Tara」を思わせる。このあたりの口当たりの良さと渋さを兼ね備えたロックサウンドは、Qurulliの代名詞的なものである。サビの前に現れるメロディーの駆け上がりもワクワクした感覚を与え、軽快なウェイヴを生み出している。ここには三人組であるがゆえに作り出せる綿密なバンドサウンドと、岸田繁の傑出したメロディーセンスが、2020年代の優れたJ-POPサウンドの精髄を生み出すことに繋がった。

 

 もうひとつ、新しい要素として加わったのが、幻想的なアメリカーナ(カントリー/ウェスタン)からの影響である。これらの幻惑的なサウンドの影響を彼らは巧みに取り入れ、それをやはり親しみやすいロックサウンドの中に落とし込んでいる。これは、くるりのオルタナティヴ・ロック・バンドとしての性質が色濃く反映されている。例えば、現行の米国のインディーロックバンドの多くはごく普通のアメリカーナの影響を昇華し、現代的なループ・サウンドの中に反映させているが、そういった現代的なUSロック・バンドからヒントを得た一曲でもある。まったりとしていながらも乾いたギターサウンドが、聞き手を安らいだ幻惑の中に引き込む。

 

バグパイプの演奏をイントロに取り入れた「LV69」もQurulliが常に新鮮なサウンドを思索していることの証左となる。 ここでは、サザン・オールスターズのようなソウルフルかつニヒリスティックなリリック、そしてボーカルの節回しを卒なく取り入れ、ブギー/ブルース色の強い個性的なロックサウンドを生み出してみせている。ループ・サウンドを基調としているが、それらの中に印象の変化があるのは、セッションから生じる実験的な部分を重んじているがゆえなのだろう。特に中盤のギターソロに関しては、白熱したバンドセッションの息吹を録音に留めている。これらの精細感のあるライブサウンドは、旧来のスタジオ・アルバムという観点を飛び越え、ライブ録音とスタジオ録音の中間にあるユニークな性質をもたらすことに成功している。

 

ロックバンドとしての多彩な性質は以後、才気煥発な瞬間性を見せる。続く「daraneko」ではサーフ・ロックやヨット・ロックを意識したコアなギターサウンドを特徴としている。 しかし、そういったイントロの印象も前衛的な印象性を擁するシンセサイザーのシークエンスや、岸田繁の抽象的なボーカルが加わると、化学反応を起こし、単なるリバイバルサウンドの範疇から離れ、清新な印象のあるロックサウンドへと様変わりする。さらにシンセにより具象的なドラネコの声を表現したりと、遊び心溢れるロックサウンドに仕上げているのは見事としか言いようがない。これまでのくるりの主要なイメージであるユニークさが反映された一曲として楽しめる。

 

 

アルバムの終盤に至ると、より渋みのあるサウンドが立ち現れる。「馬鹿な脳」では、ブルースとミュージカルを掛け合せたようなサウンドに挑戦し、「世界はこのままでは終わらない」では、スライド・ギターを取り入れ、はっぴいえんどに近い70年代のロックサウンドを体現している。ローリング・ストーンズ、はっぴいえんどの「台風」のようなブルージーなロックサウンドに果敢に挑戦し、しかもときには、ブリット・ポップのメロディーラインと合致し、最終的には、90年代のBlurのような精細感のあるロックサウンドへと昇華されている。以上の変幻自在なアプローチは、ロック、ポップ、J-POPと、その楽曲の展開ごとに、くるくると印象が様変わりする。歌詞の中では、世の嘆かわしい出来事を断片的に織り交ぜながらも、表現性は明るい未来に向けられている。これらの批評的な精神とメッセージ性に溢れた曲は、現代の日本の音楽の中にあって鮮やかな印象を及ぼす。事実、この曲で繰り広げられるサウンドは、くるりがロックバンドとして、これまでとは別のステップに歩みを進めたことの証となるだろう。 

 

くるりが三十年近いキャリアの中で一貫して示してきたのは、音楽をそれほどシリアスに捉えず、万人が楽しめ、なおかつまたユニークなものとしてアウトプットしようということである。「お化けのピーナッツ」は、タイトルからも絵本のような可愛らしさがあるが、実際の音楽性も、それ以上にユニークである。サルサ、フラメンコを始めとする南米圏の音楽の旋律とリズムを巧みに取り入れて、それらを奇妙なほど親しみやすい日本語のポップスに組み上げている。戯けたような印象は、サザン・オールスターズの全般的な楽曲や、松任谷由実の「真夏の夜の夢」の時代の華やいだJ-POPの最盛期を彷彿とさせる。


日本の音楽と世界の音楽の双方の影響を織り交ぜた新たなクロスオーバーの手法は、その後も続き、「no cherry no deal」では、ミッシェル・ガン・エレファント、ブランキー・ジェット・シティ、ギター・ウルフを思わせる、硬派で直情的なシンプルなガレージ・ロックへと変貌し、更に「In Your Life」では、Sebadoh、Guded By Voices、Pavementに象徴される90/00年代の米国のオルト・ロックの影響を反映させたコアなアプローチへと変遷を辿る。また、クローズで示される「aleha」における、ニック・ドレイク、ジャック・ジャクソンを思わせるオーガニックなフォーク音楽へのアプローチもまた、彼らが音楽に真正面から向き合い、それをいかなる形で日本の音楽にもたらすべきか、数しれない試行錯誤を重ねてきたことを明かし立てている。

 

アーティストやバンドは、よくデビューして数年が旬であり、華であるように言われる。しかし、アメリカやイギリスの例を見ていて、最近つくづく感じるのは、デビューから30年目前後に一つの大きな節目がやって来るということである。音楽家としての研鑽を重ねた結果、十年後、二十年後、時には、三十年後になって、最大の報酬が巡ってくる場合もある。今回のQurulliの新作アルバム『感覚は道標(Driven By Impulse)』には心底から驚かされるものがあった。

 

 

90/100

 


空気公団がニューシングル「白銀の少女」をデジタル・リリースした。このニューシングルは先日ご紹介した「気分のせいさ」につづく新作となる。山崎ゆかりの故郷である青森で撮影されたというティーザー映像が一週間前に公開となっているので、下記よりご覧ください。

 

今作は前作『気分のせいさ』とはまた違ってピアノのキャッチーなリフと巧みなコーラスワークが印象に残る。そしてギター、ベース、ドラムの絡み合うリズム感が心踊る、空気公団的ポップチューンに仕上がっている。演奏陣はE.Gt.奥田健介、Ba.千ヶ崎学、Pf./Syn.田中佑司、Dr.五味俊也が参加。


爽やかさが満面の笑みを浮かべ、こちらに近付いてくるようだ。繰り返し聴きたくなる空気公団の新しさと、懐かしさを併せ持った雰囲気に気分が持っていかれでしまう。まるで空気公団の沼にはまるようだ。「おはよう」の朝が「女の子」と歌うのも斬新で小気味いい一曲と言えるだろう。



 



DIYベースの息の長い活動を続けるJ-POPの良心である空気公団が、2022年3月にリリースしたシングル「大切な風景」以来、約1年半ぶりのデジタル・シングル「気分のせいさ」が本日8月17日(木)リリースとなった。本シングルはバンドの自主レーベルのFuwari Stuioからのリリースとなる。 


軽快なポップソングでありながら、サビのメロディには空気公団が醸し出す特有の深みがあり、夏の夜のような謎めいた雰囲気をまとった楽曲で、サックスやオーボエの演奏がジャジーな空気感を醸し出す。


また、神奈川・千葉・京都にて空気公団ワンマンライブ、LIVE 空気公団2023『Hello!今日の街、今日の君。』が開催されることも発表。

 

今年2月にライブを開催し、好評を得た神奈川・Boulangerie Yamashitaをはじめ、空気公団のライブではお馴染みとなっている千葉・café STAND、そして約5年振りとなる京都・磔磔でのライブも開催。各会場、異なる編成で構成されるステージになるということなので、ぜひそれぞれの会場の雰囲気と様々な編成で表現される空気公団の演奏を体感すべし。

 



 

 

ボーカリストの山崎ゆかりさんのメッセージ動画をこちらからチェックしよう。

 


 


【LIVE INFORMATION】

 

ジョナゴールド(元りんご娘)とコラボ企画ライブ※2部制

会場:KEEP THE BEAT

 

■LIVE空気公団2023「Hello、空気公団。弘前に来ました。」

 

開場/開演 12:00/12:30

出演:空気公団(山崎ゆかり/田中佑司/千ヶ崎学/五味俊也)

guest:ジョナゴールド

 

https://tiget.net/events/259598

 

■JONAGOLD 2MAN LIVE「祭りのあとの、あの風は」

開場/開演 15:00/15:30

出演:ジョナゴールド、空気公団

 

https://tiget.net/events/259600



コーネリアス(Cornelius) 『夢中夢』


Label: Warner Music

Release: 2023/6/28


Review


平成時代、渋谷系のアーティストとして一世を風靡して以来、小山田圭吾は、高橋幸宏、テイ・トウワを擁するMeta Fiveにもギタリストとして参加、J-Popのニュートレンドを開拓しようと試みた。

 

2018年以来のおよそ五年ぶりと成る今回の復帰作『Dream In Dream』はアーティスト特有のシュールなアイディアをモチーフにして、小山田圭吾の代名詞であるエレクトロニックサウンドを絶妙に配している。今は亡き天才プロデューサー、 Rei Harakamiのエレクトロニカの系譜にある「音のデザイン」とも称するべき作品で、立体的な構成力が多角的なサウンドアプローチを生み出し、アーティストのクリエイティビティーが全編に迸っている。聴き応え十分の一作となっている。

 

先行シングルとして発表された「変わる消える」は、お馴染みのエレクトロニカサウンドに、渋谷系の甘酸っぱいボーカルが魅力の一曲である。あえてボコーダーを使用せず、ロボット風のボーカルを駆使しながら、音楽の世界はシンセ/シーケンスの音の配置によって奥行きをましていく。昔から小山田圭吾の作曲法は、A/Bのメロがあり、そしてサビがあるというクラシカルなJ-Popのスタイルではなく、どちらかと言えば、最初のモチーフを自らの想像力によって膨らましていくのが特徴であったが、今作においても、コーネリアスのスタイルは堅持されている。


ときに、曲の中では、驚くような展開力を見せることもあって、その中にはエレクトロニカの傍流であるチップチューンのサウンドや、ギターのフレーズ、楽曲そのもののセンチメンタルなコード進行も多く含まれている。歌詞にも「まだ終わりじゃない、さみしい」など感覚的な歌詞を交え、抽象的なサウンドを追求している。今ある現実から一歩距離を取り、夢の中を彷徨うような不可思議な感覚がこのアーティストの全盛期からの特徴であったが、そのシュールな感覚はこの先行曲でも健在である。この曲の中に挿入されるシンセサイザーのなめらかなアルペジオの配置はやはり驚異的かつ天才的であり、他のアーティストが到達しえない未曾有の領域に達している。

 

 一転して、Meta Fiveでのギターのカッティングの経験が二曲目の「火花」に顕著な形で現れている。懐かしのシティ・ポップサウンドを基調にしたこの曲は、聞き方によっては、J-Popとも聞こえるし、また、ファンカデリックのようなファンクロックにも聞こえる。聞き手の価値観により、サウンドの風味が180度様変わりする。ディストーションを掛けたシンセリードの音色の配置は、Perfumeの中田ヤスタカのソングライティングを彷彿とさせるものがあるが、やはり小山田圭吾のボーカルは、サニーデイ・サービスのように甘酸っぱい感覚をトラック全体に及ぼしている。


一般的なリスナーにとって、このボーカルがいまいち腑に落ちないという意見も聞かれる場合もあるが、しかしながら、実は、この純粋な感覚こそコーネリアスしか持ちえないものなのだ。曲はポピュラーサウンドを取り巻くようにして、終盤では、ギターロックに近い熱狂性を帯びる。ただ、彼の最高傑作の一つ「Fantasma」の時代からそうであったように、その感覚はシニカルで、斜に構えたような雰囲気によって呼び起こされる。いわば内省的な熱狂性なのだ。

 

今回のアルバムで驚くべきなのは、ワールドミュージックやジャズのコードを取り入れ、それをギター・ポップと融合させていることだろうか。そもそも渋谷系は、小沢健二の音楽を見れば分かる通り、小野リサなどに代表されるブラジルのボサ・ノバ音楽の影響、あるいは、フランスのフレンチ・ポップの影響を取り入れているジャンルだったが、「Too Pure」においてコーネリアスは、その''渋谷系''の源流に迫ろうとしている。スタイリッシュなベースのコード進行、そして涼し気なギターのフレーズはもちろん、平成時代の象徴的なアーティストが、このジャンルの出発からおよそ20年後に、''渋谷系の良さ''をモダンな感じを交え、素朴に再現させてみようとしたとも考えられる。


しかし、「Too Pure」は必ずしもスムーズにはいかず、その中には、ひねりが取り入れられ、シューゲイズ・サウンドへのこだわりも読み解ける。ギターロックとしての要素はおそらく、自らの音楽性がオルタナティヴの系譜にある、というミュージシャンの表明代わりとなっているのではないか。曲の後半にかけて、シンセやシーケンスがメインとなっていき、やはり多角的な音の構成力が際立つ。以前よりもはるかに立体的な構造については、「Meta-Pop」とも称することが出来る。これは音のマテリアルがカウンターポイントのように複数の声部を同時に形成していることが驚愕なのである。これは電子音楽における対位法が確立された瞬間かもしれない。

 

4曲目の「時間の外で」はアンビエント風のイントロから、レイ・ハラカミやダン・スナイス(Caribou)風のエレクトロニカへと移行していき、その中に抽象的で器楽的なボーカルが取り入れられ、シュールなアンビエンスを形成していく。ビートの緻密な構成により、この曲はにわかにドライブ感を帯びる。その中に導入されるゲーム音楽を彷彿とさせるチップチューンやエレクトロニカ、さらに抽象的なシーケンスが緻密に絡み合いながら、特異な小山田ワールドを徐々に作り上げてゆく。近未来的な感覚に充ちたこの曲は、恍惚感のあるフレーズによってほのかな叙情性を帯びるようになる。曲の終盤まで来ると、ようやく制作者がダウンテンポを基調にした曲を制作しようとしたことがわかる。そして、曲全体に満ちるドリームポップにも近い感覚はやはり、アーティストが最初期から追求してきたスタイルを継承していると言えるだろう。

 

アルバムの中で、アーティストがアブストラクト・ポップの本質に迫ったのがMeta Fiveでもお馴染みの「環境と時間」となる。


作品の中では、J-Popらしい一曲で聞きやすい。ここでは、平成時代のフレーズの質感を取り入れ、わかりやすい構造の中で素晴らしいエレクトロニカサウンドを確立している。ムーグ・シンセのようなユニークな音色は、二曲目と同様、Perfumeやそれ以前に中田ヤスタカが取り組んでいたゲーム音楽に対するリスペクト代わりとなっている。この曲では日本のエレクトロニカがいかに優れているのかを体感することが出来るはずだ。

 

アルバムの中盤では、「Night Heron」、「蜃気楼」といった楽曲でコーネリアスのシューゲイズやギターロックの他の主要な音楽性であるファンクへの傾倒を読み解くことが出来る。ある意味では、テイ・トウワのテクノとファンクを融合させた音楽性をこれらのトラックを通じて楽しめる。さらに「Night Heron」では、Meta Fiveの系譜にあるファンクロックへの傾倒が見られ、Gang Of Fourのアンディ・ギルのようなポストパンクに近い鋭さを持っている。ただパンクというイメージの強いギルの演奏に比べ、親しみやすいポップを志向するのがコーネリアスの特徴である。続く「蜃気楼」もファンクの要素が強く、ベースラインのグルーブ感がインパクトを放つ。小山田圭吾のボーカルは少し可愛らしい感じでこの曲に親しみやすさを与えている。

 

以前に比べて、センチメンタルな曲が際立つ。その中でも、「Drifts」のような曲は、おそらくMatador Recordsに所属していた時代の「Fantasma」 にはなかった要素ではないかと思われる。自分の感覚に正直なポピュラー・ソングを書くことが出来るようになったのは、近年の活動が危ぶまれかけたアクシデントによるものと思われる。それでもなお、小山田圭吾はそれを自分のクリエイティビティーのために使うことにしたのだ。そのことについては周囲がとやかく言うことではあるまい。自らのクリエイティビティーを最大限に活用することが結果的に他者に喜びをもたらす場合もある。そして、電子音楽をオーケストラのように解釈したこの曲は、アーティストのキャリアの中で類稀なる才質が開花した瞬間である。ゲーム音楽をはじめとする日本の電子音楽の良さをよく知るアーティストは和風のエレクトロニカの真骨頂を見出そうとしている。

 

アルバムの終盤では、タイトルトラック「夢中夢」で近年稀に見る奥深いポピュラーサウンドを確立しようとしている。エンディング曲では、仏教的な概念をタイトルに込めているが、曲自体はジャングリーなポップで、それほど重さを残さず、軽やかな感じでアルバムは終わりを迎える。


これは暗澹たるエンディングではなく、明るい結末をもたらそうとするアーティストなりの配慮が、こういったエンディングを形成したのかもしれない。しかし、本作は以前に比べて繊細な感覚が表現され、音の節々に琴線にふれるものがあるし、ハッと目を覚まされるような瞬間もある。


以前から海外の音楽カルチャーにも詳しく、ラップにも親しんできた小山田圭吾は、2020年代に入り、世界的な文化ではなく、日本の文化の魅力を真摯に伝えようとしている。それは、ここ数年の無念さをはっきり表したものであるとともに、彼自身が日本の音楽家としてシーンを背負って立つ人物という自覚があるからなのかもしれない。


坂本龍一もなくなり、高橋幸宏もなくなった。ここ数年、日本は代表的な音楽家をたくさん失ったが、まだここにはコーネリアスがいる。もしかすると、彼の掲げるテーマは、最新アルバムのタイトルに示されるように、夢の渦中にあり、茫漠としたもので、なおかつ、はっきりした形にはなっていないかもしれない。しかし、コーネリアスの理想とするサウンドは、この最新アルバムで断片的に示された。音楽の本質を誰よりも理解しているためか、本作は他の作品よりもはるかに重みがある。2023年度のJ-POPの中では最高傑作とも称すべき画期的な作品の登場を祝福したい。

 


90/100 


 



NON(のん)は6月28日にセカンドアルバム『PURSUE』をリリースするが、そのアルバムに収録されている「Beautiful Stars」で、ASIAN KUNG-FU GENERATIONとコラボしたことが明らかとなった。

 

NONとJ-POPロックバンド、アジカンが演奏するこの新曲「Beautiful Stars」は、すべての女性に向けた力強いメッセージを込めた爽快なパワーポップナンバー、バンドのフロントマン後藤正文が作曲、井上陽水(Turntable Films)&AKFGがプロデュースしています。既に米ビルボードでも紹介されています。K-Pop系のグループのような世界的なブレイクに期待しましょう。


「Beautiful Stars」

 Cero 「eo」

 

 
Label: カクバリズム
 
Release: 2023/5/24 

 



Review  
 

 
「eo」についてのceroのフロントマン、高城昌平のコメントは以下の通りです。

 


これまでのceroのアルバム制作といえば、常にコンセプトや指標のようなものが付きものだった。それが自分たちのスタイルでもあったし、バラバラな個性を持った三人の音楽家が一つにまとまるには、その方法が最も適していたのだと思う。
ところが、今回に関しては、そういうものが一切持ち込まれぬまま制作がスタートした。コロナ禍によって世の中の見通しが立たなかったこととも関係があるだろうし、年齢的なことにもきっと原因はあるのだろう。一番は、三人それぞれが自分のソロ作品に向き合ったことで、そういった制作スタイルに区切りがついてしまった、ということなのかもしれない。
 
なにはともあれ、唯一の決め事らしきものとして「とにかく一から三人で集まって作る」という方法だけがかろうじて定められた。そのため、まず環境が整備された。はじめは吉祥寺のアパートで。後半はカクバリズムの事務所の一室で。
このやり方は、とにかく時間がかかった(五年…)。「三人で作る」とはいえ、常に全員が忙しく手を動かすわけではないので、誰かしらはヒマしていたりして、効率は悪かった。でも、その客観的な一人が与えるインスピレーションに助けられることも、やはり多かった。
 
また、この制作はこれまででダントツに議論が多かった。シングルのヴィジュアルから楽曲のパーツ一つ一つにいたるまで、一体いくつメールのスレッドを費やしたかわからない。でも、そうやって改めてメンバー+スタッフで議論しながらものづくりができたことは、かけがえのない財産になった。楽曲を成り立たせているパーツの一つ一つが、セオリーを超えた使用方法を持っており、当たり前ながら、それら全てに吟味する余地が残されている。そんな音、言葉一つ一つに対する懐疑と諧謔のバランスこそがceroらしさなのだと、しみじみ気付かされる日々だった。


 

日本国内の音楽を聴いていてなんとなく感じるのは、基本的にパンデミック以前の音楽と、それ以後の音楽は何か別のものに成り代わった可能性が高いということである。成り代わったというのが本当かどうかはわからない。ただ、それはふつふつと煮えたぎっていた内面の違和感のようなものが、2023年を境にどっと溢れ出て、本格的な音楽表現に変貌を遂げたとも解釈出来る。その変革はオーバーグラウンドで起きたというより、DIYのスタイルで音楽活動を行うバンドやアーティストを中心にもたらされた。もしかすると、今後、これらの新しい”ポスト・パンデミック”とも称するべき音楽の流れを賢しく察知しなければ、日本の音楽シーンから遅れを取るようになるかもしれない。現在、何かが変わりつつあるということは、実際のシーンの最前線にいるミュージシャンたち本人が一番そのことを肌で感じ取っているのではないだろうか?

 

ceroーー高城昌平、荒内佑、橋本翼によるトリオは、これまでの複数の作品を通じて、日本語の響きの面白さに加え、中央線沿線(高円寺から吉祥寺周辺)のミュージックシーンを牽引してきた。 元々、2010年代のデビュー当時からトリオの音楽的なセンスは傑出していた。それは街のバーに流れる流行音楽とも無関係の話ではあるまい。メンバーの音楽的な背景には、広範な音楽(ポップス、ラップ、R&B)があり、それを改めて日本のポップスとして咀嚼し、どのように組み上げていくのか模索するような気配もあった。今では「Mountain、Mountain」などで関西風のイントネーションの面白さを追求していたのはかなり昔のことのようにも感じられる。

 

既に多くのファンが指摘しているように、メンバーのソロ活動を経て発表された「eo」については、聞き手の数だけ解釈の仕方があると思う。「大停電の夜に」の時代からのコアなファンであれば、懐かしいシティ・ポップや、akutagawaのような2010年代の下北沢や吉祥寺周辺のオルタナティヴロックのアプローチを見出すことができるし、それ以後の年代のネオソウルやラップ調の影響を見出すファンも少なからずいるかもしれない。実際、このアルバムは旧来と同様、日本語の響きの面白さが徹底的に追求された上で、以前の音楽性に加えてクラシカルやテクノ、ネオソウルの興味がアルバム全体に共鳴しているのである。これを気取っていると読むのか、それとも真摯な音楽であると捉えるのか、それも聞き手の感性や理解度のよるものだと思う。


しかし、オープニング曲「Epigraph」を聴くと理解出来るように、これまでのceroのアルバムの中で最もドラマティックで、彼らのナラティヴな要素が元来の音楽の才覚と見事な合致を果たしている。そのことはバンドの音楽に詳しくないリスナーであっても理解していただけるはずである。

 

また、それは「三人」というそれ以上でも以下でもない最小限の人数によるバンドという形式のぎりぎりのところで、銘々の才覚がバチバチと静かに火花を散らし、せめぎ合っているようにも思える。それは何か大それた形でスパークをみることはないのだが、しかし、確実にセッションの適切な緊張感から旧来のceroとは異なる音楽のスタイルが生み出されたことも事実であろう。上記の高城さんのコメントを見るかぎりでは、アルバム制作には五年という歳月が割かれたというが、結局、長い制作期間を設けたがゆえの大きな収穫を彼らは受け取ったのではないだろうか。これまでのceroの作品の中で最も緊張感がある反面、適度にくつろげる音楽としても楽しめるし、何かしら奇異な感覚に充ちたアルバムである。またソーシャル・メディアで指摘している方もいるが、明らかにこれはJ-Popの流れを変えうる一作と言えるのではないだろうか。

 

今作でのceroのアプローチは最近の洋楽と没交渉というわけではないものの、基本的にはJ-Popの音楽の範疇にあるものと思われる。そして、シティ・ポップの懐かしさとモダンなJ−Popの要素を織り交ぜ、それをどのような形で新機軸の音楽へと導いていくのか、その試行錯誤の跡が留められている。「Nemesis」を始めとする楽曲では、高城昌平が日本語の言葉の重みを実感しながらも嘆くかのような雰囲気に満ちている。以前は、さらりとラップ風にもしくはソウル風に軽快なリリックを展開させていたはずなのに、このアルバムに関してはその限りではないのだ。

 

何かしらパンデミック期の日本のパンデミック時代の閉塞した雰囲気に飲み込まれまいとするかのように、以前とは全く異なるじんわりとした深みのある言葉が一つ一つ丹念に放たれていく。それは日本語の表面上の意味にとどまらず、より深い感情的な意味がシラブルから聞き取ることもできる。さらに、このレコードから感じるのは、「言葉を放つ」というシンプルで実存にも関わる事柄の重要性を、ボーカリストである高城昌平さんはあらためてじっくり噛み締めているのだ。だからこそ言葉に深みがあり、軽やかな音楽と合わさると、奇妙なアンビバレントな効果を生み出すのである。例えば、最も言語的な実験性を込めたのが、「Fuha」となるだろうか。ここではノルウェーのJaga Jazzistの影響の反映させて、高城昌平のリリックは途中でブレイクビーツのように切れ切れとなるが、再びドリルのラップのサビに至ると、その言葉の響きがより鮮明となる。J-Popとしてはこれまでで最もアヴァンギャルドな作風のひとつである。

 

このアルバムには、他にもラテン系のポップや民族音楽の影響を反映した前衛的な作風が確立されつつある。「Tableux」でのイントロからのキャッチーなサビへの展開はアヴァンポップへとJ-Popが最接近した瞬間である。続く「Hitode No Umi」でのブラジル音楽を始めとするラテンとトロピカルの展開を通し、パーカッシブな要素を加味することで、各々の楽曲の印象を迫力ある内容にしている。それに続いて、旧来のceroの音楽性と同様に、少しマニアックな要素を踏襲しつつ、一般的なポップスとして万人に親しめるような形で「eo」は展開されていく。これらのパーカッシヴな要素は、実験音楽とも少なからず関係があり、グリッチに近いエレクトロニカの要素も織り込められている。その他にも、このバンドらしいソウルへの愛着が「Fdf」で示されている。ここにはアース・ウインド・アンド・ファイア直系のディスコソウルの真骨頂を見いだせると共に、ロンドンのJungleに近いレトロなネオソウルとして楽しむことができるはずだ。

 

『eo』はバンドメンバーの非常に広範な音楽的な興味に支えられたクロスオーバーの最新鋭のアルバムと称せるが、この作品を解題する上でもう一つ欠かさざる作曲技法が、アカペラのアプローチである。「Sleepra」では、息の取れた歌声のハーモニーの魅力が最大限に引き出されている。そしてそれは最終的に、ブレイクビーツを活用することによって、ハイパーポップに近い先鋭的なポピュラー音楽へと昇華されていく。これはトリオの現在の音楽に対するアンテナの鋭さを象徴付ける一曲になっている。アルバムの最後になっても、バンドの未知の音楽に対する探究心は薄れることはない。「Solon」では、最初期に立ち返ったかのような甘いメロディーを活かしたキャッチーなポップス、それに続く、クローズ曲では、ピアノを織り交ぜた上品なポップスに挑戦している。これらの曲には、どことなくシティ・ポップにも似たノスタルジアがわずかに反映されているが、しかしもちろん、これは単なる懐古主義を衒ったというわけではあるまい。ceroは2023年の日本のミュージック・シーンの最前線を行くバンドなのだから。

 

 

84/100

 

 

 

 

2007年に米国で発足したレコード会社が協力し、限定版をリリースし、各レコード店で独自イベントを開催する「レコード・ストア・デイ」が本日い店舗で開催されます。

 

本イベントでは、毎年、アンバサダーが選ばれ、このイベントを盛り上げてくれています。


今年のレコード・ストア・デイ・ジャパンのミューズには満島ひかりさんが選ばれ、さらに公式サイトを通じてメインビジュアルが公開となりました。


ビジュアルは、国内外に多くのファンを持つ”ELLA RECORDS”(幡ヶ谷)にて、アナログレコード愛好家、写真家の平間至氏によって撮影。幡ヶ谷のショップ、ELLA RECORDSは、個性的なレコードを多数販売、さらに地元商店街と連携し地域貢献を行っています。以前、テレビ東京の土曜日の夜に放映される番組「アド街ック天国」で紹介されたことがあります。

 

当日、旧作のレコードを中心に限定盤の69タイトルが販売されます。今年のレコード・ストア・デイのイチオシは、NHKの朝ドラ『ちむどんどん』の主題歌でお馴染みの日本の実力派シンガーソングライター、三浦大知さんの「ひかりとだいち love Soil&"Pimp" Sessions」となります。


日本のジャズバンド、SOIL&”PIMP”SESSIONSが盟友の三浦大知さんと共に歌唱し、作曲/アレンジを手掛け、さらに作詞は満島ひかりさんご本人によるという超豪華シングル「ひかりとだいち love SOIL&”PIMP”SESSIONS」 が、RSD限定盤として12インチサイズでリリースされます。B面に収録されているSOIL社長によるAmapiano Remixも必聴ですよ。 (詳細はコチラ


他にも、新旧の名盤のレコード再発が目白押しとなっています。邦楽では、Big Yukiの『Neon Chapter』、De De Mouse/YonYonの『Step in Step in』、Lindbergの『今すぐKiss Me/Little Wing ~spirit of Lindberg』、渥美マリの『夜のためいき』、佐藤千亜妃の『Time Leap』、三木道三のジャパニーズ・レゲエの傑作「Lifetime Respect』、Jun Sky Walkerの『Start/白いクリスマス』と、懐メロも充実のラインアップ。さらに、洋楽では、Mr Bigの鮮烈なデビュー・アルバム『Mr Big』、NirvanaのSub Pop時代のグランジの傑作『Bleach』、Al Greenの『I'm Glad You're Mine(ORIGINAL)/I'm Glad You're Mine(Cut Creator$ EDIT)』の再発も見逃すことができません。

 

これらのレコードの再発イベントは、全国のタワー・レコード/ディスクユニオンの一部店舗を始め、個人レコード店舗を中心に開催されます。限定版のラインアップはこちらから確認出来ます。全国のイベント実施店舗の詳細についてはこちら。また、タワーレコード/ディスクユニオン全店舗でRSDのイベントが開催されるわけではありませんので、くれぐれもご注意下さい!!

 

四人組バンド、Laura day romanceが4月12日に新作EP『Sweet.ep』を配信リリースしました。


春夏秋冬の季節に連動した4連作EPプロジェクト「Sweet Seasons, Awesome Works」の最終章となる今作は、春の匂いをまとった3曲入りのEP作品となる。彼女たちの真骨頂ともいえる軽やかでエヴァーグリーンなメロディーが冴えわたる新曲「書きたい」や、エレキコミックと片桐仁のユニット「エレ片」のコントライブ「エレ片 コントの人 Nānā aita pe'ape'a(ナーナ アイタ ペアペア)のOPテーマに起用された「アイデア」が収録。ぜひチェックしてみて下さい。


「森、道、市場」や「やついフェス」など、大型の春フェスやイベントも出演が決定している彼女たち。今後の情報も見逃すことができません。

 

今回のリリースに関するLuara day romanceのコメントは以下の通りです。


井上花月(Vo.) 

一年間忙しかったです。でも季節ごとに3曲ずつの試みには、誰かにあげるプレゼントを選んでいる時と同じ高揚感がずっとありました。春盤はシンプルに良く、歌っていて気持ちも良かった。桜がぜんぶ散っても聴けば春の匂い思い出すことになりそう。一番ひらけた曲たちです。

 

鈴木迅(Gt.)

バンドの枠を大きく広げられた4連作のepはぶっ倒れそうになりながら結果的に大成功だったと思う、そして春盤でシンプルな歌と演奏に帰ってくると以外に今までと違った手応えで曲が作れた。お気に入り。最後まで楽しんでいただけると幸いです。




Laura day romance 『Sweet.ep』 

 



収録曲

1.書きたい

2.春はバス

3.アイデア(エレ片 コントライブ『Nānā aita pe'ape'a(ナーナ アイタ ペアペア)』OPテーマ)

 

 

ストリーミング:

https://orcd.co/lauradayromance

 

 

 

Laura day romance プロフィール

 

2017年結成。2018年 1st EPをリリースするや否や各店舗で売り切れ続出となり、1st Single「sad number]が耳の早いリスナーの間でスマッシュヒット。サーキットフェスやイベントで軒並み入場制限がかかり、「Summer Sonic」にも出演。これまでに、アパレルブランドや化粧品ブランドとのコラボや、Vo.井上花月のモデルとしての活動など、ジャンルを超えたボーダレスな活動も展開。
 
 
2022年リリースの2nd Album「roman Candles 憧憬蝋燭」を携えて開催した、自身初となる東名阪ワンマンツアーや、今年1月に開催した渋谷 WWW Xでのワンマンライブでは、全公演チケットが即ソールドアウトとなった。

カルチャー/文学的な歌詞を織り交ぜ、エヴァーグリーンなポップセンスを持つメロディーと、メンバーのバックボーンにあるUKオルタナティヴサウンドが混ざりあったニューエイジの日本語ポップスを紡ぐ新世代。
 

 
YouTube Channel:
 

 

 


BABYMETALがニューシングル「Light And Darkness」を公開した。この曲は3月24日にリリースされるアルバム『THE OTHER ONE』に収録。


アルバムのテーマについて、「あなたが見て理解するものは、真実の一面しか明らかにしないかもしれないという知覚のアイデアを中心に展開している」とSU-METALはKerrang!に説明している。?したがって、それは "もう一方の側 "を探ることに飛び込んでいくのです」


"METALVERSE "と呼ばれるパラレルワールドを通じて、THE OTHER ONEの修復プロジェクトが始まった」とMOAMETALは同誌の取材に答えた。「"THE OTHER ONE "は10の神話で構成されており、今まで出会ったことのないBABYMETALが明らかになる。過去、現在、未来といくつもの次元を超越したマルチバースストーリーとなっています。そして、コンセプトアルバム「THE OTHER ONE」は、その過程で発見された10個のテーマごとに作られた10曲で構成されています。中には時空を超えて、過去に録音された私たちの声を復元し、現在の声と融合させた曲もあります」


 Subway Daydream 『RIDE』

 


 

Label: Rainbow Entertainment

Release Date:2023年1月18日

 



Review 

 


Sensaによると、Subway Daydreamは、双子の藤島裕斗(Gt.)、藤島雅斗(Gt.Vo.)と幼馴染のたまみ(Vo.)、そしてKana(Dr.)によって結成された大阪の四人組ロックバンド。


結成直後にリリースした「Twilight」は、自主盤にも関わらずタワーレコード・オンラインのJ-POPシングルウィークリーTOP30にランクインするなど異例のヒットを記録し、更には関⻄の新人アーティストの登⻯門として知られるeo Music Try 20/21において、結成1年目にして1,279組の中から準グランプリに選出された。2021年4月28日にリリースした初のEP「BORN」では、オルタナ/グランジからネオアコ、シューゲイズまで、幅広い音楽性を取り入れながら瑞々しいポップセンスに落とし込み話題を呼んだ。今、勢いに乗る注目の新世代バンドであるとの説明がなされている。

 

『RIDE』は、大阪の新星、Subway Daydreamの記念すべきデビュー・アルバムで、Youtube Musicでも既に大きな注目を受けている。バンドは、デビューアルバムの宣伝を兼ねて渋谷WWW Xでのレコ発ライブの開催を予定している。また地元の大阪でも記念ライブが行われる。

 

オープニング・トラック「Skyline」から、青春味のあるサウンドが全面展開され、バンドは初見のリスナーの心をしっかり捉えてみせている。ボーカルについては、Mass Of Fermenting Dregsを彷彿とさせるものがあるが、MOFDがよりバンドサウンドそのものがヘヴィネスに重点が置かれているのに対して、Subway Daydreamの方は、サニーデイ・サービスの90年代のネオ・アコースティック時代のサウンドに近い青春の雰囲気に充ちたサウンドを押し出しているように思える。そして、ボーカルのメロディに関してはパワー・ポップに近い甘さもあり、メロディーの運びのファンシーさについては、JUDY AND MARRYの全盛期を彷彿とさせる。それに加え、サビでの痛快なシンガロング性についてはパンチ力があり、ロックファンだけでなくパンク・ファンの心をも捉えてみせる。そして、このバンドのキャラクターの核心にあるものは、ツインボーカルから繰り広げられる音楽性の多彩さ、そして、ハイレンジのボーカルと、ハスキーなミドルレンジのツインボーカルなのである。これらの要素は、パンキッシュなサウンドの中にあって、バンドサウンドに「鬼に金棒」ともいうべき力強さをもたらしている。

 

一般的に、デビュー・アルバムは、そのバンドやアーティストが何者であるかを対外的に示すことが要求されている。もちろん、あまり偉そうなことは言えないけれど、その点については大阪のSubway Daydreamはそのハードルを簡単にクリアしているどころか、要求以上のものを提示している。The Bugglesのポピュラー性を骨太のロック・サウンドとして昇華した「Radio Star」で分かるように、溌剌としていて、生彩味に富んだエネルギッシュなサウンドは、多くのJ-Popファンが首を長〜くして待望していたものなのだ。もちろん、サブウェイ・デイドリームは、日本らしい唯一無二の魅力的なポピュラー・サウンドを提示するにとどまらず、シューゲイザー/オルタナティヴロックを、バンド・サウンドの中にセンスよく織り込んでいる。このアルバム全体にある普遍的な心楽しさは、リスナーを楽しみの輪に呼び込む力を兼ね備えているように思える。

 

これらのコアなサウンドの中にあって、力強いアクセントとなっているのが、ノスタルジア溢れる平成時代のJ-Popサウンドの反映である。

 

例えば、七曲目の「ケセランパサラン」では、Puffyのような日本語の語感の面白さの影響を取り入れ、それらをノイジーなギターサウンドで包み込んだ。その他、「Yellow」では、ディストーションギターを全面に打ち出したノイジーなサウンドに挑戦している。これは、大阪のロックバンドが地元を中心とするライブ文化の中で生きた音楽の影響を取り込み、自分たちの音として昇華していることの証立てともなっている。


収録曲のサウンドは、ポピュラー・ミュージックとして傑出しているばかりか、実際のライブを見たいと思わせる迫力と明快なエネルギーに満ちている。何より、サブウェイ・デイドリームのエヴァーグリーンなロック・サウンドは、デビュー作特有の爽やかさがあり、それは他ではなかなか得られないものなのだ。彼らこそ、2020年代という新しい時代の要請に応えて登場したロックバンドである。今後、着実に国内のファンのベースを拡大していくことが予想される。

 

 

 90/100

 

Featured Track 「ケサランパサラン」

 


羊文学がニューシングル「風になれ」をデジタル・ストリーミング限定で発売しました。この楽曲は、12月16日に全国公開された映画『そばかす』の主題歌となり、塩塚モエカが作詞・作曲を務め、主演の三浦透子に提供した楽曲のセルフバンドカバーとなっている。また、配信に合わせてアートワークも公開となった。アートワークの写真を手掛けるのは、写真家の中野道。

 

昨年はメジャー2作目となるアルバム『our hope』をリリースし、ライブでは5大都市のZepp公演を含む初の全国ツアーや東阪でのホール・ライブを開催 & 全公演ソールドアウト。さらに、数々の大型フェスに出演するなど、大きな躍進を遂げた羊文学の今後の活躍に期待です。

 

 

 「風になれ」 三浦透子 Ver.

 

 


 

羊文学 「風になれ」 New Single

 

 

発売日:2023年1月2日

レーベル:F.C.L.S

 

Tracklist:

 

1.風になれ 


楽曲のストリーミング配信:

 

https://fcls.lnk.to/Kazeninare 


 日本のインディーズシーンでカリスマ的な存在感を持つ曽我部恵一擁するサニー・デイ・サービスが、本日、11月1日に待望の新作アルバム『Doki Doki』をリリースしました。リード曲「風船讃歌」のMVがアルバムの発表に合わせて公開されております、下記よりご覧下さい。

 

新作アルバムは、LP,カセット、CDの3形式で、現在、Rose Recordsから販売中です。『Doki Doki』は、サニーデイ・サービスのフルアルバムとして2020年発表の『いいね!』以来の作品となる。また、曽我部恵一は、Covid-19に罹患し、療養していた期間に制作された初のアンビエント作品『Memories& Remidies』を8月26日にRose Recordsから発表しています。 

 

 

「風船讃歌」 MV 

 

 


『Doki Doki』 作品紹介

 

『DANCE TO YOU』(2016)、『いいね!』(2020)を筆頭にバンドの最高値を更新し続ける現在のサニーデイ・サービス。彼らの14枚目となるアルバム『DOKI DOKI』がついにリリースされます。  
 
世界に垂れ込める暗雲を切り開こうとするような先行楽曲「風船讃歌」で幕を開けるこのアルバムは、今日を生き抜く力、すなわち魂の救済に満ち満ちたポップソングがぎっしりと詰まった、43分のロックンロール・ジャーニーとでもいうべき作品。  

曽我部の研ぎ澄まされたメロディと言葉は、田中のメロディックなベースと、大工原が叩き出す推進力に溢れたドラムに彩られ、真っ直ぐなビートとなり聴く者の胸に届くはずです。  
果たされなかった約束、未だ触ることのできない夢、退屈も絶望も...、それらを抱きしめ、そっと空へと舞い上がらせるロックの魔法。そんな青臭くも限りなく真摯な作品と言えるでしょう。  
 
「風船讃歌」MVでは「飛べない天使」に扮した三人。それは、過去を慈しみ、未来を照らしながら現在を爆走し続けるサニーデイの姿そのもののようです。  
激しくもメロウ、優しくもクリティカル、清々しくもセクシーで豊潤な歌たちを携え、彼らの新しい道がここから始まります。  
 
ポップミュージックとは?ロックンロールとは?パンクであり続けるとは?そんな自問自答を繰り返すサニーデイ・サービスというバンドによる、掛け値なしの最高傑作の誕生です。

 

 

さらに、曽我部恵一はこの新作アルバム『Doki Doki』発表に合わせて、以下のようなコメントを添えています。



『DOKI DOKI』というタイトルは、最後に決まった。それまでは『ペンギン・ホテル』にしようと思っていた。グレイトフル・デッドの『マーズ・ホテル』に倣って。旅しているバンドのイメージと、これからどこか知らないところに出かける予感が同時にあったから。
でも、バンドの写真を撮って、最初はアーティスト写真のつもりだったそれがジャケット写真になることになり、そのジャケットを眺めていると「DOKI DOKI」ということばがどこからか出てきたのだった。

写真はぼくらがアマチュアの時から使わせてもらっている幡ヶ谷の練習スタジオに白い幕を下げて撮った。同じ日に「風船讃歌」のMVの衣装合わせもあって、ニコニコと晴れやかな日だった。
こんな写真が撮れたのは、その日のあらゆることのおかげである。全てに感謝したい。


 

サニーデイ・サービス 『Doki Doki』   




SONGS


side A


1 風船讃歌
2 幻の光
3 ノー・ペンギン
4 Goo
5 メキシコの花嫁

side B


1 ロンリー・プラネット・フォーエバー
2 サイダー・ウォー
3 海辺のレストラン
4こわれそう
5 家を出ることの難しさ


Rose Records:

 

https://www.roserecordsshop.com/



 


グソクムズが、新作シングル『冬のささやき』をデジタル配信と7インチでリリースすることになった。


 

グソクムズは昨年2021年末にデビューアルバム『グソクムズ』をリリースすると第14CDショップ大賞2022への入賞するなど話題を呼び、今年9月にはアナログ限定LP初期音源集『グソクムズカン』を発売、そのリリースライブもソールドアウトするなど飛ぶ鳥を落とす勢いの吉祥寺を拠点に活動をする4人組バンド。


 

今作は軽快なテンポに乗せた雪の結晶のようにキラキラ輝くメロディと、冬の空気に鼻の奥がツンとするような切さが間違いなしのグソクムズ印。


 

デジタル版は1012日(水)、さらに7インチは112日(水)リリースとなる。


 

耳に心地良いサビのハモりも胸キュン必至の新たなウィンタークラシックが誕生した。








グソクムズ『冬のささやき』

発売:2022年11月2日(水)
価格:2,420円税込)
品番:P7-6481
レーベル:P-VINE
仕様:7inch / デジタル
*デジタル版は2022年10月12日(水)リリース


収録曲:
A. 冬のささやき
B. 北風燦々恋心



official-order:


https://p-vine.lnk.to/ee9SJE



 
Roth Bart Baronが新作アルバム『HOWL』を11月9日にリリースすることを公表している。さらにこの発売告知に合わせて、現在放送中のTBSドラマシリーズ「階段下のゴッホ」のエンディングテーマ「赤と青」をデジタルシングルとして本日、9月28日にリリースしている。

 

ドラマのために制作された新曲「赤と青」は、この時代に小さな孤独を抱えながらも生きる人々の”勇気の新たな応援歌”となっている。

 

さらに、Roth Bart Baronの7thアルバム『HOWL』のトラックリスト、アートワークも公開された。

 

11月に発売が決定した新作アルバム『HOWL』には、「赤と青」の他、JR東日本のCMソング「KAZE」、Disney+「すべて忘れてしまうから」のライブエンディング曲「糸の惑星」、つくばみらい市、シティプロモーション曲「MIRAI」等が収録される。さらに、8月7日、日比谷野外音楽堂にて開催された”Bear Night 3"で初披露された、中村佳穂をフューチャリングした「月に吠える」や、ライブではお馴染みの「場所たち」がオリジナル音源として初収録される予定だ。  

 


Roth Bart Baron 『HOWL』7th Album

 


 Tracklist:

 

 1. 月に吠える feat.中村佳穂 / Werewolf Under the Moon


2. K A Z E
〜 JR東日本CMソング 〜


3. 糸の惑星 / Yarn Song
 〜Disney+『すべて忘れてしまうから』ライヴ・エンディング曲〜


4. 赤と青 / Red and Blue
〜 TBSドラマ『階段下のゴッホ』エンディング曲 〜


5. HOWL


6. O N I


7. Ghost Hunt (Tunnel)


8. 場所たち / Lonely Places


9. 陽炎 / HAZE


10. MIRAI
〜 つくばみらい市・シティプロモーション曲 〜


11. 髑髏と花 (дети) / Skulls and Flowers (дети)


初回限定盤 CD + Blu-ray - PECF-91044 ¥4,700+tax
通常盤 CD - PECF-1194 ¥3,000+tax
Vinyl - PEJF-91045 ¥3,300+tax ※11月末発売予定

 

また、Roth Bart Barron はビルボードライブ大阪から開始される『Roth Bart Barron”HOWL"Tour2022-2023』を発表している、パート1〜の4公演のオフィシャル先行予約が開始されている。詳細は下記より。

 

チケットぴあ:

https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2222524