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 UKのインディーロックバンド、Dry Cleaningが、4ADから来週金曜日、10月21日にリリースされる『Stumpwork』の最新シングル「No Decent Shoes for Rain」を発表しました。


この曲はバンドが撮影したミュージック・ビデオと共に公開されています。下記よりMVをご覧下さい。


「"No Decent Shoes for Rain "は、あらゆる悲しみにインスパイアされている」と、ボーカルのフローレンス・ショーはプレス資料でこの新曲について次のように述べている。


「過去の人間関係に対する悲しみ、死んでしまった愛する人への悲しみ、そしてそれに伴う全てのもの……。

 

孤独、無感覚、憧れ、過去を反芻すること……」

 

©︎Steve Marucci
 

Jobberは、近日発売予定のEP「Hell in a Cell」から新曲「Heel Turn」を公開しました。先に公開されたシングル「Entrance Theme」、タイトル曲のフォローアップとなる。PVは下記よりご覧ください。


バンドのフロントパーソン、Kate Meizner(ケイト・マインツナー)はPaste Magazineの取材に対し、次のように説明している。


プロレスでは、ヒールターンとは、プロレスの試合の主人公が悪の衝動に屈して、ヒール、つまり悪役に変身することです。


「ヒール・ターン」は、レスラーが暗黒時代に、旧友をスチール・チェアで殴ったり、レフェリーが背を向けたときに相手の目に砂をかけたりといった凶悪な行為をするときの入場曲である。この曲は、EPに収録されている甘くファジーなポップソングとは対照的で、Failureの "Magnified "や "Fantastic Planet "の不協和音でスペイシーなリードに大きな影響を受けています。


歌詞を書くにあたっては、自分がヒール的な行動をとっていると感じるような厳しい対人関係の中で、アプローチしていきました。罪悪感にさいなまれながらも、たとえ大切な人を傷つけることになっても、自分にとってベストなことをしたんだと合理的に考えられるような状況ではなかったんだ。この歌詞は、カタルシスをもたらす告白であり、謝罪であり、自分を許すための練習でもある。


プロレスで最も悪名高いヒールが贖罪の弧を描くことができるのなら、私たちの多くもそうすることができるはずだ。


Jobberの新作「Hell in a Cel」EPは、Exploding in Soundより10月21日に発売されます。



 



ロサンゼルスを拠点とするバンド、Militarie Gunが”Loma Vista Recordings”と契約を交わし、2021年にリリースされたEP『All Roads Lead to the Gun』のデラックス・エディションのリリースを発表しました。


10月20日にリリースされるデラックス・エディションには、既発されたオリジナルEPの4曲に加え、4曲の未発表曲が追加収録される予定です。

 

そのうちの1曲「Let Me Be Normal」は、フロントマンのIan Sheltonが監督、ギタリストのWilliam Acuñaがアニメーションを担当したビデオと同時公開されています。PVは下記よりご覧ください。







Militarie Gun 『All Roads Lead to the Gun (Deluxe)」
 





Tracklist:

1. Ain’t No Flowers
2. Don’t Pick Up The Phone
3. Fell On My Head
4. Stuck In A Spin
5. Big Disappointment
6. Disposable Plastic Trash
7. Background Kids
8. All Roads Lead To The Gun
9. Let Me Be Normal
10. Can’t Get None [feat. MSPAINT]
11. I Can’t Stand Busy People [feat. Woolworm]
12. Pull It Out [feat. Woolworm]

 

©︎J Leiby

 フィラデルフィアのバンド、Gladieは、ニューアルバム『Don't Know What You're In Until You're Out』のリリースを発表しました。この新作は、11月18日にPlum Recordsから発売されます。

 

この発表と同時に、リード・シングル「Nothing」がリリースされています。下記よりチェックしてみて下さい。


バンドのフロントパーソン、元CayetanaのヴォーカリストAugusta Koch(オーガスタ・コッチ)は声明を通じて、ニューアルバムについて次のように語っている。


「この最初の曲を共有し、新譜『Don't Know What You're In Until You're Out』を発表することにとても興奮しています。私たちはこのレコードにしばらく取り組んできましたが、ついにその中から1曲を共有することができ、爽快な気分です。


 この最初の曲「nothing」は、曲のサビの部分である "What would it feel like to want Nothing? "に基づいた思考実験から生まれたものです。

 

 基本的に、人生のあらゆる側面において、人間関係であれ、消費主義であれ、その他の恒常的な欲求であれ、常に外部と内部の力から「もっと、もっと、もっと」と押し付けられるが、それは本当に健全な生き方なのだろうか? 

 

 しかし、それは本当に健康的な生き方なのでしょうか? もしかしたら、より少ない欲望で、今持っているものが見かけより大きいことに感謝する方が実りあることなのかもしれません」


 次作アルバムは、11月18日にPlum Recordsからリリースされる。(レコードは、サプライチェーンの問題で春先に発送される予定ですが、アルバムが発売と同時にデジタルリリースを入手することが可能です。

 


 

 

 『Don't Know What You're In Until You're Out』は、2022年の初めにThe Bunkでマット・シメルフェニグ(ギター、キーボード、ボーカル)、パット・コナボイ(ギター)、デニス・ミシュコ(ベース)、マイルス・ジスカインド(ドラム)とミー・ガス(ボーカル、ギター)で録音されました。

 

マット・シメルフェニグはレコーディングとミキシングも担当し、ライアン・シュワーベがマスタリングを担当しました。マーク・グリック(チェロ)、マイク・パーク(サックス)、ブライアン・ロッカーム(トランペット)がアルバムの4曲でゲスト参加しています。



このアルバムを親友に送ったところ、「あなたのルーツと枝葉の音が聞こえる」と言われました。音楽を共有する限り、私は新しい枝を伸ばすことができると願っています。私たちは、皆、成長する価値がある。そして私たちの音楽を聴いてくれて心から感謝しています。

 

Augusta




Gladie 『Don’t Know What You’re In Until You’re Out』

 

 



Tracklist:

1. Purple Year
2. Born Yesterday
3. Mud
4. Hit the Ground Running
5. Nothing
6. Soda
7. Heaven, Someday
8. Fixer
9. Smoking
10. For a Friend
11. Something Fragile


 

 

 

Label: Polyvinyl/P-Vine

 

Release:  2022年10月7日


 


 

 

 

Review

 

 

 カナダ・ トロントを拠点に活動するインディーロックバンド、アルヴェイズは、2014年にリリースされたセルフタイトルアルバムに収録されている、大学卒業後の世代の若者の声を代弁した「Archie,Marry Me」で一躍、注目を浴びるに至った。その後、リリースされた2ndアルバム「Antisocialites」も好評を博し、カナダ国内のポラリス音楽賞にもノミネートされています。

 

続く、3rdアルバム「Blue Rev」は五年ぶりのアルバムとなる。なぜ、これほど長い期間を擁することになったのか? それは、レコーディングの最初期には多くの障壁がバンドの前に立ちはだかったことによる。多くのファンが知っていることではあるが、モリー・ランキンのデモテープが盗まれたり、地下のスタジオが洪水に見舞われたりと散々だった。もちろん、パンデミックの国境封鎖もそのひとつで、レコーディングが遅遅として進まなかったのも頷ける。こんなことが起きれば、普通なら嫌になりそうなのだけれど、しかし、意外に、フロントパーソンのモリー・ランキンは、これらの難事に対し、あっけらかんと対処している。人生という荒波を乗りこなすには、こういった一種の豪放磊落な性質が、時にはぜひとも必要となってくるのでしょう。

 

2021年10月、改めてバンドは、カナダ人のプロデューサーのショーン・エヴェレットとLAに場所を変え、レコーディングを開始する。そして、このアルバムの制作を急ピッチで仕上げたという。どのような作品でも同じことですが、出来上がった作品を聴くのは、一瞬のことだとしても、その背景にある出来事が作品には反映され、そして、製作者の実体験がその作品に(本人たちが否定するとしても)何らかの形で表れてくるものです。そして、このアルヴェイズの三作目は、アルバム全編を聴き通した時に、スピード感のある作品だという印象を受けます。

 

もちろん、これまでのジャグリーなインディー・ポップ、そして、My Bloody Valentineのようにシューゲイザー寄りのアプローチ、さらに、このバンドの最初期からのエヴァーグリーンな音楽性の要素などなど、一作目、二作目のバンドとしての成果をしっかり踏まえたアルバムとなっている。ところが、二作目とは何かが異なっています。

 

一体、それは何なのか?? それは、バンド自体の音楽性の変化よりも、モリー・ランキンのヴォーカルスタイルの微細な変化、モデルチェンジにあるように思える。前作まで、このヴォーカリストは少なくともインディーロックバンド内のシンガーという役割を十二分に果たしていましたが、この作品からバンドには収まりきらない圧倒的な存在感が現れている。モリー・ランキンのボーカルは、以前よりも抒情的で、さらにエヴァーグリーンな雰囲気を醸し出している。これは紆余曲折あったにせよ、三作目にチャレンジしたバンドのみに与えられる収穫をカナダ・トロントのオールヴェイズはこのアルバムで大いに享受しているのです。


先週も同じようなことを述べましたが、バンド、ひいては、このボーカリストの音楽に対する喜びが凝縮されたのがサード・アルバム「Blue Rev」の本質であり正体です。それは、曲のドライブ感、パンキッシュなサウンドアプローチにより、アルバムの序盤から中盤にかけて加速していくようにも感じられる。始めこそ遅かったが、エンジンをかければ、このバンドは、誰よりも速く、誰よりも遠くへリスナーを運んでみせてくれる何とも頼もしい存在なのです。

 

本作には、ハイライトが幾つもある。それはバンドのたどってきた軌跡のようなものが反映されているとも言え、しっかりと聴きこまなければ、その全容を把握することは難しそうな作品です。オリジナル・シューゲイズの要素を受け継ぎ、このバンドらしい音楽性のひとつ、Nu-Gazeとして昇華させた「Pharmacist」、「Easy On Yoru Own?」、その他にも、村上春樹の小説にインスピレーションを受けた「After The Quake」をはじめ、インディーロックバンドらしからぬ、アンセミックなポップソング、そして、アリーナで演奏されるとシンガロングを誘うようなポップ・バンガーも収録されています。その他、メロウなポップソング、ローファンに触発された楽曲も中盤の展開を強固にしており、バラエティに富んだ世界観を体験することが出来るはずです。

 

特に、オールヴェイズのバンドとしての進化を示しているのがアルバムの終盤に収録されている「Belinda Say」ではないでしょうか。ここでは、このバンドの最初期からの特徴であるエバーグリーンな性質を受け継いだポップ・バラードが提示されていますが、それはショーン・エヴェレットのマスタリングの手腕により、クオリティの高い楽曲に引き上げられており、圧倒されるものがある。アルバムを聞き終えた後には、”アルバムを聴いた”という実感がある。きっと、それは、全14曲が細部まで丹念に作り込まれており、それらが、LAのレコーディングにおいて一気呵成に演奏されているため勢いがあるからなのでしょう。


米国、英国を始め、国外でも評価が高まっているオールヴェイズでありますが、この勢いに満ちたパワフルな作品『Blue  Lev』を聴くかぎりでは、今後、さらにワールドワイドな活躍が期待出来るかもしれません。

 

 

 84/100

 

 

Weekend Featured Track 「Easy On Your Own?」



 Thus Love 「Memorial」

 

 

 

 

Label: Captured Tracks

Release: 2022年10月7日

 

 

Official-order




Review



 もし、そのバンドにとってグループの活動が、バンドの意味以上の何らかの重要な意味があるとしたら? それはきっと説得力溢れる芸術表現として昇華されるに違いありません。そのことを体現してくれているのが、10月7日にCaptured Tracksから記念すべきデビューアルバム『Memorial』をリリースしたThus Loveです。

 

このトリオにとって、Thus Loveとは、バンドという意味があるだけにとどまらず、小さな共同体という意義をも兼ね備えている。バーモント州ブラトルボロ出身のThus Loveは、Echo Mars(彼女/彼)、Lu Racine(彼/彼女)、Nathaniel van Osdol(彼ら/彼女)は、同じ屋根の下で暮らし、自分たちの商品をデザイン・制作し、さらに自分たちのレコーディングスタジオをゼロから作り上げていきました。彼らにとって、音楽活動、及び、その延長線上にある活動は、DIYという流儀を象徴するだけでなく、トランス・アーティストとしての生き様をクールに反映させているのです。 


パンデミック下、元々、Thus Loveは、ライブを主体に地元で活動を行っていましたが、このパンデミック騒動が彼らの活動継続を危ぶんだにとどまらず、彼らの本来の名声を獲得する可能性を摘むんだかのように思えました。しかしながら、結果は、そうはならなかった。Thus Loveは幸運なことに、ブルックリンのインディーロックの気鋭のレーベル、キャプチャード・トラックスと契約を結んだことにより、明日への希望を繋いでいったのである。それは、バンドとしての生存、あるいは、トランスアーティストとしての生存、双方の意味において明日へ望みを繋いだことにほかなりません。

 

この作品は、このブラトルボロでの共同体に馴染めなかった彼らの孤独感、疎外感が表現されているのは事実のようですが、しかし、それは彼らのカウンター側にある立ち位置のおかげで、何より、パンデミックの世界、その後の暗澹たる世界に一石を投ずるような音楽となっているため、大きな救いもまた込められています。Thus Loveのアウトサイダーとしての音楽は、今日の暗い世相に相対した際には、むしろ明るい希望すら見出せる。それは、暗い概念に対する見方を少しだけ変えることにより、それと正反対の明るい概念に転換出来ることを明示している。これらの考えは、彼らが、ジェンダーレスの人間としてたくましく生きてきたこと、そして、マイノリティーとして生きることを決断し、それを実行してきたからこそ生み出されたものなのです。


Thus Loveの音楽性には、これまでのキャプチャード・トラックスに在籍してきた象徴的なロックバンドとの共通点も見出すことが出来ます。Wild Nothingのように、リバーブがかかったギターを基調としたNu Gazeに近いインディーロック性、Beach Fossilsのように、親しみやすいメロディー、DIIVのように、夢想的な雰囲気とローファイ性を体感出来る。さらに、The Cure、Joy Division、BauhausといったUKのゴシック・ロックの源流を形作ったバンド、ブリット・ポップ黎明期を代表するThe SmithのJohnny Marrに対する憧憬、トランス・アーティストとしての自負心が昇華され、クールな雰囲気が醸し出されている。

 

一社会におけるマイノリティー、少数派という立場に置かれる(また、置かれざるを得ない)ことは、彼らのように音楽を表現する上で欠かさざる要素であるように思える。Thus Loveは、このデビュー・アルバムにおいて、自分たちがどのようなバンドであるのか、そして、今後、どのような存在でありつづけたいのかを明示しています。それは、デビューアーティストに対するファンの漠然とした期待感に対する彼等三人のしたたかな回答とも言えるでしょう。

 

さらに、このデビュー作には、Thus Loveの2018年頃からの思い出が色濃く反映されているのが窺える。不思議なことに、彼らの音楽は、どことなく映像的であり、彼らの体験した出来事や感情をこの作品のリスニングを通じてなぞらえる、つまり、彼らの人生の断片を追体験するかのようでもある。それは、単なる音楽を聴くという体験にとどまらず、時に、記憶という得難い概念を通して、何かそれらにまつわるノスタルジアのような感覚を、彼ら、Thus Loveと共有したり、呼び醒ますことに繋がるのです。

 

このアルバム『Memorial』では、バンドとして発足後、最初期から地元のギグで演奏してきたという「Pit and Pont」、次いで、「Morality」がハイライトとなるでしょう。これらの楽曲は、耳の聡いインディーロックファンの期待に沿うばかりでなく、リスナー自身の他では得難い記憶に成り代わるだろえと思われる。Lu Racineのクールなボーカル、シューゲイズに近い歪んだギター、そして、それらのを背後から強固に支えるシンプルなリズムが合致することで、バンドアンサンブルの崇高な一体感が生み出されている。それはバンドのレコーディング風景が如何なるものなのか、これらの音楽から何となく窺えるようでもある。

   

デビュー・アルバム『Memorial』は、Echo Mars、Lu Racine、Nathaniel van Osdol、三者の強い結束力によって結ばれているがゆえ生み出された作品で、強い存在感と説得力を兼ね備えている。このレコードは、社会における少数派として生きざるを得ない人々を勇気づけるにとどまらず、その肩を強く支えるに足るものになるかも知れない。



84/100




Featured Track「Pith and Point」



 
©︎Jena  Cumbo


ブルックリンを拠点に活動するサイケ・ロック・クインテット、GIFTが、ニュー・シングル 「Share the Present」のPVを公開しました。

 

この曲は、10/14にDedstrangeからリリースするGIFTの新作アルバム『Momentary Presence』からの最新シングルとなっている。Andrew Gibsonが監督したビデオは、以下からご覧下さい。


バンドのTJ Fredaは、プレスリリースでこう語っています。「現在を共有することは、今この瞬間にいることだ」

 

「未来に目を向けるのでもなく、過去にとらわれるのでもない。現在にいることは、気分が落ち込んでいるときにできる最も重要なことだ。振り返るな、転べ』、自分が誰であったかの過去にこだわらないこと。今この瞬間に目を向け、自分が誰で、どこへ行こうとしているのかに感謝することだ」


 

©︎Sarah Zade Pollard


Guided by Voicesが、ニューアルバム『La La Land』を発表しました。このアルバムは来年の1月20日に発売される。
 
『Crystal Nuns Cathedral』『Tremblers and Goggles By Rank』に続くスタジオアルバムなる。リード・シングル「Instinct Dwelling」の試聴は以下からどうぞ。
 

ロバート・ポラードは声明で、「新作は、Tremblers and Goggles By Rankのコンパニオン・ピースのようなもので、スタイルやより長く、より冒険的な曲構成における多様性の道を探求し続ける」とローリングストーン誌に語っている。
 

10月28日には、Guided by Voicesは、90年代のレアなEPやシングルを集めたアーカイヴ・コンピレーション『Scalping the Guru』もリリースしている。

 

©︎ Dinomoves & AJ


 コーンウォール出身のインディーロックバンド、The Golden Dregs(通称:Benjamin Woods)が、ニュー・アルバム『On Grace & Dignity』を、2023年2月10日に4ADからリリースすることを発表しました。

 

Benjamin Woodsは、アルバムのリード・シングル、"American Airlines "のミュージック・ビデオも同時公開しています。Dinomovesが監督したこのMVは、アルバムのトラックリストとカバーアートと共に、下記からご覧いただけます。


 

 

ザ・ゴールデン・ドレッグスの前作『Hope Is For the Hopeless』は2019年にリリースされました。

 

 

 

The Golden Dregs 「On Grace & Dignity」





 

Tracklist:


1. Intro


2. American Airlines


3. How It Starts


4. Before We Fell From Grace


5. Not Even the Rain


6. Eulogy


7. Josephine


8. Vista


9. Sundown Lake


10. Beyond Reasonable Doubt


 

©︎Norman  Wong

カナダ/トロントのインディーロックバンド、Alvveys(アルヴェイズ)は、2017年の『Antisocialites』に続く待望の最新アルバム『Blue Rev』を今週金曜日(10月8日)にリリースする。

 

このアルバムの収録曲として、"Pharmacist", "Easy On Your Own?", "Belinda Says", "Very Online Guy" といった先行シングルがリリースされている、さらに、『Blue Rev』のリリース直前に、Alvvaysは最終プレビュー「After The Earthquake」を公開した。これは新作アルバムのオープニングトラックである。

 

Alvvaysのリード・シンガーのMolly Rankin(モリー・ランキン)が最近語っていたように、"After The Earthquake "は、村上春樹の『After The Quake』から主要なインスピレーションを受けたという。また、Alvvaysはこの曲について、"ドライブスルーの故障、テクトニックな別れ、昏睡状態のブレーキ故障の速射リサイタル "と呼ぶ、鮮やかな描写を込めている。

 

 

 


Alvvays 「Blue Rev」

 


 

Tracklist:


1. Pharmacist

2. Easy On Your Own?

3. After The Earthquake

4. Tom Verlaine

5. Pressed

6. Many Mirrors

7. Very Online Guy

8. Velveteen

9. Tile By Tile

10. Pomeranian Spinster

11. Belinda Says

12. Bored in Bristol

13. Lottery Noises

14. Fourth Figure


 

 


 アトランタを拠点に活動するインディー・ロック・バンド、Mamalarkyが、Fire Talkからアルバム『Pocket Fantasy』を9月30日にリリースしました。

 

アルバム発売前には、Spencer Fordが監督したニュー・シングル "Frog 2" のPVが公開されています。


プレス・リリースで、バンドのLivvy Bennettはこのシングルについてこう語っています。"この曲ほど、自分が感じていることを言葉でうまく合成できたことはないわね。私が毎日感じていることをうまくコラージュできたと思う。私は人生の中で大きく内向的な時期を過ごしていましたが、その中で希望と地に足がついたものを感じていました。自分自身の小さな音楽の世界で孤独を感じなくなっていた”


「マイケルはこの曲を書くために、正直に言っていじめられたんだ。私たちはこの小さなカシオの前に座っていて、私が”何か書いて”と言うと、彼はやや嫌々ながら書いてくれた。オースティンとロサンゼルスを結ぶ砂漠のドライブで、何かを具現化しようと歌詞とハーモニーを書いたんだ」



Mamalarkyは、ボーカルとギターのBennett、キーボードのMichael Hunter(White Denimのメンバーでもある)、ドラムのDylan Hill、ベースのNoor Khanで構成される。Mamalarkyは、セルフタイトルのデビューLPをFire Talkからリリースしている。

 



Mamalarky 『Pocket Fantasy』

 


Lowlyが、2月17日にBella Unionからリリースされるサード・アルバム『Keep Up the Good Work』を発表しました。

 

前2作と同様、今作でもプロデューサーにAnders Bollを起用し、彼はバンドの6人目のメンバーとして参加することになった。


「私たちは8年間、友人、同僚、そしてクリエイターとしてお互いをよく理解しています」とLowlyは声明を出している。

 

「私たちは、それぞれが人生で経験してきたことを理解しているし、私たちが一緒に作る音楽の中にもそれが表れている。それは常に、その時々の私たちを反映したものです。私たちは年を重ね、より多くを語ることができるようになりました。パンデミックの間、私たちは子供を持つ喜びと、大切な人を失う悲しみの両方を経験しました。生と死が私たちを襲った、というと平凡で陳腐な文章になるかもしれません。でも、だからこそ、このレコードは普遍的なことを語っていて、多くの人の心に響く可能性があると思うんだ」



 

ボーカルのSoffie Viemoseは、「私たちは、自分が大切にしている人たちに励ましや応援の言葉を録音したものを送ってくれるようお願いした」と述べる。「私たちのDMには、ポジティブな肯定文や、子供や友人、愛する人に伝える個人的なエピソードが殺到しました。その多くはとてもシンプルなものですが、何か破壊的なものに頭をぶつけるのではなく、瞑想するのに有効な考えなのです」


これらの録音は、Keep Up the Good Workの優しく楽しいタイトル・トラックに収録されています。リリック・ビデオは以下よりご覧いただけます。


 



Lowly 『Keep Up The Good Work』



Tracklist;

 
What A Day
Seasons
Keep Up The Good Work
Happen
Feel Someone
The Fish
Yagaily
You Are Good And I Love You
Lead Me
1321
Nothing Much
Took A Day Of Feeling Sad
The We The You The I
Mouth

 

 

Official-order:

 

https://ffm.to/keepupthegoodwork 

©︎Marcus Maddox


 Knifeplayは、次作『Animal Drowning』のシングル「Ryan Song」を9月28日に公開しました。リード・シングル「Promise」に続くこの曲は、Ben Turok監督によるビデオ付きでリリースされます。この曲は、Ben Turokが監督したビデオ付きで、以下で視聴できます。


新曲について、ソングライターのTj Strohmerは次のように語っています。「この曲は、若くして亡くなった友人のことを歌っているんだ」


「彼は才能ある作家であり、誰も批判しない信じられないような、唯一無二の人だった。しかし、彼は多くの人から深く誤解され、多くの痛みを抱えて生きていた。共通の友人との深夜の会話から、私は彼の死に対する私の身勝手な感情ではなく、彼について本当に書きたいことを書く気になりました。もちろん、この言葉が実際に彼の心に響いたかどうかは分からないけれど、私が知っている限りの最善を尽くしたし、この曲で表現された気持ちは誰もが共感できるものだと思う」


『Animal Drowning』は、10月19日にTopshelf Recordsよりリリース予定です。


 

©Allie Gregory


ノースカロライナのインディーロックバンド、Archers Of Loafが、24年ぶりの新作アルバム『Reason In Decline』のリリースを間近に控えています。このアルバムは10月21日に発売される。

 

9月28日に公開されたアルバム収録の3rdシングル「Aimee」について、Eric Bachmannは次のように端的に説明する。

 

「戦争による利益供与、自殺願望、現代のプロパガンダ、反知性主義との戦いについてのアルバムのちょうど真ん中に、ディストピアではあるが、優しいラブソングの形でこの短い息吹がやってくる..."」

 

 


ブルックリンのバンド、Foyer Redが新曲「Pollen City」を公開しました。7月にリリースされた最新シングル「Pickles」、5月の「Flipper」に続く作品です。以下、チェックしてみてください。


リード・シンガーのElana Riordanは、「季節が変わって暖かくなると、特別なざわめきのようなエネルギーが漂う」と説明する。

 

「この曲は、昨年末に5人組として初めて共同でゼロから書いた曲で、”Flipper”と”Pickles”はZigzag Wombat時代のものとより関連がある。新しい音や形、形や色などをいじりながら、5人で作り上げた新しい世界への架け橋だと思いたい」


 



グラスゴーのインディーロックバンド、Humourがニューシングル「pure misery」を公開しました。

 

バンドはグラスゴーでロックダウン期間に結成され、その時間を有効活用し、際限のない作曲セッションを行った。その後、Humourは、ライブをこなしながら、New Normalの中で自分たちのアイデンティティを確立し、その後、Do NothingやFolly Groupなどのサポートに参加し、So Young Recordsと契約を交わした。現在、So Youngには、Gently Tender,Been Stellarなど、有望な若手バンドが複数契約を結んでおり、Humourはシーンの重要な一角を入り込む可能性が高い。

 

バンドは、新作EP『pure misery』を11月25日にリリースすることを発表している。タイトル・トラックはオンラインで試聴可能。有刺鉄線に包まれた無限のアングルはエッシャーのパズルのようであり、Humourのポストパンクのバリエーション性は無限大であるように感じられる。

 

シンガーのAndreas Christodoulidis(アンドレアス・クリストドゥリディス)は、シュールな言葉遊びに苛烈な感覚を適用し、スピーカーから「pure misery」吹き出るかのようである。フロントマンは、この曲について、「何か重要なことを言うことを期待されるようなポジションに自分を置いたり、見つけたりすることで、本当はそうあるべきではないことに気づくことだ」と語っている。

 

「バンドのシンガーであることについて書いた曲で、たくさんの人に向かってとても真剣に立ち上がり、何か意味のあることを言わなければならない、オーディエンスが聞く必要があることを言わなければならないかのように。特に、曲のほとんどが物語や感情についてのものであるとき、そんなことをするのは少しばかげているように感じるんだ」

 

 「だから、この曲の語り手は、オーディエンスに対して、何かとても深い話があると説得しようとしているはずで、何か思いつくまで時間稼ぎをしているようなものなんだ...」

 

 

 

 

Humour  『pure misery』

 


 

 Tracklist:


1. yeah, mud!
2. pure misery
3. dogs
4. alive and well
5. jeans
6. good boys remember well 

 

©︎Meadow Florence

 ノッティンガムの新人、Divorceは、デビューEP「Get Mean」を発表しました。このEPは12月2日に発売されるようです。


ニューシングル「Checking Out」とともに、バンドのTiger Cohen-Towellは、「この曲は、ミュージシャンの友人たちと一緒に、5日間で5曲を書く、という課題に対して作曲演習を行ったときに書いたものなんだ。その4日目くらいだったと思うけど、できるだけ自分から離れたものを書きたかったんだよね、自分の個人的な物語に疲れはてていたからね」と説明している。


「ドラマチックなカントリー&ウエスタン・バラードが昔から好きで、この曲の大きなインスピレーションは、カントリー歌手のマーティー・ロビンスだった。彼は、最も激しい「ガンファイターバラード」を書くが、その絶え間ない暴力とオールアメリカンのヒロイズムがスラップスティックに近い。

 

 ガンマン・バラードは、たとえ彼らが完全に非合理的な行動をとっていたとしても、負け犬のアンチヒーローを応援したくなるものです。「Checking Out」は、風刺的でユーモアがありながら、人間関係での不当な扱いに耐え切れなくなった人の胸中を探るものとなっています(もちろん、殺人は許せないですが!!)」

 

 

 

 Divorce 『Get Mean』

 


 

Tracklist:

 

1.Services

2.Pretty

3.Checking Out

©︎Marieke Hulzinga


 11月4日にデビューアルバム「Big Love Blanket」のリリースを控えたアムステルダムの7人組、Personal Trainerが最新シングル「Former Puppy」を公開しました。


"Former Puppy "は、何も考えていない時や本能に従った時に音楽を作ることについての曲だと思う」とバンドのWillem Smitは語っている。「私はいつも何らかの形でそうしようとしています。それは偽りのノスタルジアかもしれませんが、以前よりも今の方がそれが難しくなっていると感じています。


「この曲を作っている間、僕は自分がもう少し若かった頃の曲の作り方を真似しようとしていた。この曲の大部分では、2つのドラムトラックで同時にたくさんのフィルを演奏しているんだ。この曲ではギターのオーバーダビングが多いですね。近づいたかどうかは判断しかねるけど、作業中は「オアシスみたいな音にしたい!」と何度も言ってました」

 

 


 イギリスのインディーロックバンドMarthaが、近日発売予定のアルバム『プリーズ・ドント・テイク・ミー・バック』からニューシングルを公開しました。「Hope Gets Harder」は、先に発表された「Baby, Does Your Heart Sink」、タイトル曲のフォローアップとなる。下記よりお聴きください。


プレスリリースでMarthaはこう述べている。"「Hope Gets Harder」は、イギリス国家についての歌です”

 

「歴史上最も不条理で平凡な人々によって統治されている場所。利己的で、金持ちで、厚かましく、悪意に満ちたグールたちが、北朝鮮を恥ずかしく思うような、おべんちゃらで、自己満足で、速記で、顧客ジャーナリズムの報道機関によって支えられている。

 

 イギリスは、灰色で湿った人工物であり、準ファシズム的な背景音に振動させられ、大多数が惨めな絶望的な生活を送り、ごく少数の人々が贅沢な生活を送る。私たちは、次から次へと激しく危機を乗り越え、未来への希望の光が徐々に失われていくように感じる。

 

 しかし、私たちは互いに希望を見いだし、より社会的、環境的に公正な世界のために必死で戦っていかなければならないのです。私たち自身が作るもの以外に、運命はないのです。イギリスを廃止する。王なんてくそくらえ」


 


『Please Don't Take Me Back』は10月28日にSpecialist Subject Recordsより発売されます。


 



Track Review 

 

新曲「F.O.O.F. 」は、サブ・ポップからのリリースらしい作品で、USインディーロックの良心とも言うべき楽曲で、今週のシングルの中で聴き逃がすことが出来ない。楽曲の展開の運びは、Throwing Musesをの音楽性を彷彿とさせるが、かのバンドよりも曲のクオリティーははるかに高い。グレタ・クラインの親しみやすい温和なボーカルは、多くのリスナーの耳に馴染む。

 

さらに、グレタ・クラインのボーカルは、ファンキーなベースライン、マイルドで温かみのあるシンプルなギターリフ、さらに、ピアノの簡素なアレンジと見事に合致し、親しみやすいインディーロックサウンドとして昇華されています。二分間あまりのシングルであるため、物足りなさを感じるかもしれませんが、少なくとも、新作アルバムのプレビューシングルとしては大きな機能を果たしており、「F.O.O.F. 」は、次にどのような楽曲が来るのか、ワクワクさせるものとなっています。

 

 

 

フランキー・コスモスのフロントパーソン、Greta Kline(グレタ・クライン)はこのニューシングルについて「私にとって "F.O.O.F. "は、コントロールできていると感じようと、自分自身にランダムな境界線とスケジュールを作り出すことについての作品よ」と説明している。


©︎ Pooneh Ghana


「様々なスピードで過ぎていく時間を感じ、音楽でタイムトラベルする。私はColeのアートが大好きで、このビデオを作るために彼らが参加してくれたことに、私たちはとても興奮し、感謝しています。私は、パンデミックの結果、孤立感に悩まされ、テクノロジーの利用がエスカレートしたこともあり、苦悩しています。このビデオはそれを体現しており、エンディングでは、そうした感情から解放され、安堵感を与えてくれます。私たちは、皆、コンピューターを叩き割り、自然に触れに行くことができるのです」


『Inner World Peace』は、2019年の『Close It Quietly』に続く作品となる。新作はフランキー・コスモス、ネイト・メンデルゾーン、ケイティ・ヴォン・シュライヒャーが共同プロデュースし、ニューヨーク・ブルックリンのフィギュア8レコーディングでレコーディングされた。


「F.O.O.F. 」は、シングルとして現在発売中です。この曲が収録されるアルバム『Inner World Peace』はSub Pop Recordsより10月21日にリリースされます。