Credit: Adam Kuplowksy

トロントの詩人、作曲家、プロデューサーとしても活躍するDaniel KehoeとLuka Kuplowskyのデュオ、Ingredientが、セルフタイトル・アルバム『Ingredient』のリリースを発表しました。

 

この新作アルバムは11月25日に”Telephone Explosion Records”からリリースされる予定となっています。

 

発表と同時に、Ingredientはアルバムのファースト・シングル「Photo」を公開。 また、アルバムのジャケットアートワークとトラックリストは以下の通りです。

 

 

 

 

Ingredient 『Ingredient』 

 


Tracklist:


1. Wolf

2. Variation

3. Raindrop

4. Transmission

5. Photo

6. Illumination

7. Resurface

8. Come


 

Shervin Leinz

The Tallest Man on Earthは、『Too Late for Edelweiss』というタイトルの新しいカバーアルバムのリリースを発表しました。
 
 
アルバム名は、スウェーデンの音楽家Håkan Hellströmの「För sent för Edelweiss」にちなんでおり、Lucinda Williams、The National、Hank Williams、Bon Iverの曲がカバーされている。
 
 
 今週金曜日(9月23日)に-Antiからリリースされるこの作品には、Yo La Tengoの「Tears Are in Your Eyes」や、本日発売のHank Williamsの「Lost Highway」の演奏が収録されています。
 
 
 「この1年、私はツアーに多くの時間を費やしてきましたが、同時に、私が大いに誇りに思っている、いずれ日の目を見ることになるアルバムを書き、録音しました」とクリスティアン・マッツソンは声明で説明しています。
 
 「しかし、旅とセッションの間のわずかな時間に、主にスウェーデンの自宅とノースカロライナのAirbnbで、あちこちのカバーをローファイで録音した。 自分の曲作りのリセットボタンとして、曲作りをしながら渦巻く頭の中を整理するため、何度も何度も。 その夜、私が考えた曲の小さなドキュメントとなっています」

 
 




The Tallest Man on Earth『Too Late for Edelweiss』
 
 

 
 
Tracklist:
 

1. För sent för Edelweiss
2. Metal Firecracker
3. Little Birdie
4. Then You Can Tell Me Goodbye
5. Blood Bank
6. Tears Are in Your Eyes
7. Fairest of the Seasons
8. Pink Rabbits
9. Lost Highway
10. In My Life


 F.S  Blumm  「Kiss Dance Kiss」

 

 

Label: blummrec

Release: 2022年9月16日

 

Listen/Stream

 

 

Review 

 

ドイツ国内のダンスミュージックシーンで異彩を放つF.S Blummは、Nils Frahmとともにベルリンの芸術集団に属していることでも知られる。


F.S.ブラームは、この最新作「Kiss Dance Kiss」で、ダブ、レゲエ、エレクトロと多彩な音楽性に挑戦を試みています。2000年代、元来、王道のエレクトロニカに近い作風のアルバムを制作していましたが、2021年のニルスフラームとのコラボレーションアルバム「2×1=4」のリリースを契機にレゲエ/ダブへ傾倒を見せるようになっていった。このアルバムが何らかの触発、インスピレーションをこのアーティストに与えたことはさほど想像に難くはない。

 

F.S.ブラームのDUBのアプローチは、アンディ・ストット、ダムダイク・ステアといった、現代のマンチェスターのダブステップ勢とは明らかに趣を異にしており、リー・スクラッチ・ペリーの古典的なレゲエの要素を多分に包含している。その点は、この最新作「Kiss Dance Kiss」でも変わらず、ドラムのスネア/ハイハットにディープなディレイ・エフェクトを加え、その素材をループさせることにより、サンプリング的な手法で重層的なグルーブを生み出していく。

 

つまり、上記したようなF.S.ブラームのダブの手法は、本人は意図していないかもしれないが、どちらかといえば、ヒップホップの最初期のDJのサンプリングに近い技法となっている。一見、それは古びているように思えるかもしれないが、このアーティストは、ラップに近い手法に、ラテン、カリブ音楽に近い性格を卒なく込めているため、そのアプローチは、かなり先鋭的な気風が漂う。ブラームは、トラックメイク/マスタリングにおいて、ディレイを駆使し、前衛的なリズム/グルーブを生み出している。本作は、レゲエ・ファン/ダブ・ファンを納得させる作品となるに違いない。

 

最新アルバム 「Kiss Dance Kiss」は、レゲエ、ダブ、スカ、ダンス・ミュージックの本来の楽しさを多角的に追究している。前作EP『Christoper Robin』において、リゾート感を演出した、というF.S.ブラームの言葉は今作のテーマにも引き継がれている。ここでも、彼が言ったように、リゾート地の温かなビーチの夕暮れどき、海の彼方を帆船が往航する様子を眺めるような、何とも優雅な雰囲気が醸し出されているのだ。

 

オープニング・トラック「Kauz」は、近年のマンチェスターのエレクトロに近いアプローチが取り入れられている。名プロデューサー、リー・スクラッチ・ペリーのダビングの手法を最大限にリスペクトした上で、クラウト・ロック、インダストリアルの雰囲気を加味し、スカに近い裏拍を生かしたエレクトロ・トラックを生み出している。


古典的なジャマイカのレゲエサウンドに依拠した2ndトラック「Ginth」は、近年のブラームの作風に実験性が加味され、ほかにも、ギターロックの影響がほのかに垣間見える。「Zinc」は、ジャムセッションの形をとったフリースタイルの楽曲で、オルガン、ギター、ドラムのアンサンブルを介してモダン・ジャズ的な方向性を探究している。

 

「Mage」において、F.S.ブラームは、トーキング・ヘッズの傑作「Remain In Light」で見られたようなイーノのミニマルミュージックの手法を取り入れ、ダンサンブルなロックに挑む。「Nimbb」は、現代的なエレクトロニカの雰囲気を演出しており、ここで、ブラームは、Native Insturument社のReaktorに近いモジュラーシンセを取り入れつつ、実験的なエレクトロを生み出している。


「Mioa」は、「Zinc」に近い、ジャズセッションの形を取ったトラックで、Tortoiseのように巧みなアンサンブルを披露している。反復フレーズを駆使したギター、しなるようなベース、シンプルなドラムとの絶妙な兼ね合いから生み出される心地よいグルーブ感を心ゆくまで堪能することが出来る。

  

「Nout Vision」ー「Nout」は、前作のEPの続編のような意義を持つ楽曲で、一対のヴァリエーショントラックとなっている。ジミー・クリフの精神性を彷彿とさせる古典的なレゲエ・サウンドを、モダン・エレクトロの側面から再解釈しようとしている。ここでは感覚の鋭いダブサウンドとトロピカルな雰囲気が絶妙に融合されている。


さらに、フィナーレを飾る最後の収録曲「My Idea Of Anarchy」ではシカゴのSea And Cakeを彷彿とさせる「Nout Vision」のボーカルバージョンが収録されている。おしゃれで、くつろいだ簡素なジャズ・ロックは、上記のインスト曲と聴き比べても楽しい。


最近、F.S.ブラームはインスト曲にこだわらず、ボーカルトラックにも挑戦するようになっていますが、ボーカルは適度に力が抜けており、心地良さが感じられる。このラスト・トラックを聴き終えた後には、リゾート地に観光した時のように、おだやかで、まったりとした余韻に浸れるはずです。



84/100

 

 

 

Featured Track  「KAUZ」

 

 

Snail Mail  at Fuji Rock Festival


Snail MailのLindsey Jordan(リンジー・ジョーダン)が、””Peppermint Patty”名義で新曲を公開しました。

 

リンジー・ジョーダンは、インスタグラムに、「A Cuckhold's Refrain」のYouTubeアップロード(Snail Mailの公式チャンネルではなく、個人アカウントと思われるもの)のスクリーンショットを投稿したが、それ以外のコメントは公開していない。YouTubeには、歌詞も掲載されていますが、この曲のもう一人のボーカルが”Mac DeMarco”であるかどうかは確認されていなかった。


トラックに参加しているのがMac本人であるかどうか、Stereogumから回答を求められたLindsey Jordanは、"hahahah "と "who knows ¯_(ts)_/¯"と答えた。一方、Pitchforkは、このトラックにMacが参加していることを確認したところ、"この曲は、2年前にDeMarcoの所有するガレージで録音され、他にも、JD Beck、Domi、Deaton Chris Anthonyがゲスト参加しています。"と回答を得た。

 


 

Snail Mailは、今月末にニュージャージー州アトランティックシティのフェスティバルFrantic Cityに出演し、10月にはTurnstileとJPEGMAFIAと共にライブツアーに出る予定となっている。


 

Travis Shinn


System Of A Downのフロントマンとしてお馴染み、Serj Tankian(サージ・タンキアン)は、新作EP、『Perplex Cities』のリリースのために、拡張現実アプリ”Arloopa”と提携し、画期的なプロジェクトを推進させようとしています。 

 

今後発表される5つの楽曲は、9月19日から毎週このプラットフォームを通じて公開され、Tankianは、 "リスナー=視聴者と同じ空間に現れて音楽を説明し、それを一緒に聴く "ことになるという趣旨のようです。

 

このプロジェクトの一貫として、「Pop Imperialism」という曲が最初に公開されている。EPの全曲は、TankianのレーベルSerjical Strikeから10月21日にストリーミング配信としてリリースされる予定。"私は、自分の音楽を聴いている人と一緒に空間に現れるというアイデアが大好きです。"とTankianは熱く語っています。「それは親密で、楽しくて、これまでのものとは違うんだ」


Perplex Citiesに収録されている音楽は、「今までやってきたものとは全くに違うサウンドだよ」とアーティストが語っています。エレクトロニックで、繊細で、音楽的な表現が何層にも重なっていて深い。Perplex Citiesもまた、”私のこれまでのリリースとは違う、ユニークなオーラを放っている "と語っています。

 

『Perplex Cities』は、2021年発表のEP『Elasticity』のフォローアップとなる。System Of A Downの最新曲「Protect the Land」と「Genocidal Humanoidz」は、2020年にリリースされた。

 

  *「Arloopa」はイギリス企業が20万ドルの巨額を投じて開発している仮想現実ゲームアプリ。



Serj Tankian 『Perplex Cities

 


 

Tracklist:

 

1. Pop Imperialism
2. The Race
3. I Spoke Up
4. Rumi Loves His Cars
5. Forgive Me Father

 


ニューヨークを拠点に活動すらシンガーソングライターHawaは、昨年、イギリスの4ADと契約を結んでいますが、この度、デビュー・アルバム『Hadja Bangoura』を11月4日に同レーベルからリリースすることを発表しました。


この新作アルバムは、昨年亡くなったハワの曾祖母にちなんで名づけられ、彼女が住んでいた西アフリカのギニアの首都コナクリを中心に録音が行われた。


今回の発表に併せて、Tony SeltzerとInef Coupeがプロデュースしたニューシングル「Gemini」が公開されています。コートニー・ソフィア・イェーツが監督を務めたこの曲のビデオは以下よりご覧いただけます。



 


『Hadja Bangoura』は、2020年にリリースされたHawaの『One EP』に続く作品となります。




Hawa  『Hadja Bangoura』

 



 
Tracklist:


1. Indya
2. Trade
3. Gemini
4. Actually
5. En Route
6. Mmmm
7. Ain’t U
8. 7 Deadly Sins: Lust
9. Progression
10. Credits
11. Eater [feat. Eartheater]



アーロ・パークス(Arlo Parks)は、ロンドンに戻り、自身の「衰弱した」精神状態の回復に専念するため、一連のアメリカでのツアー日程をキャンセルすると発表しました。


「この18ヶ月間、ツアーに出たり出なかったりで、空き時間をすべて埋め尽くし、骨の髄まで働き尽くした」とパークスは声明に書いている。「それはエキサイティングなことで、私は自分の能力を発揮し、今の自分がいることに、どれだけ感謝しているかを皆に見せようと躍起になっていました。周りの人たちはだんだん心配し始めたけど、私は届けることに不安を感じ、ファンや自分自身を失望させることを恐れていた」


Arlo Parksは続けた。「私は不健康に自分を追い込み、必要以上に遠くへ、そして激しく追い込みました。今、自分はとても暗い場所にいて、疲れ切っていて、危険なほど落ち込んでいる。自分の精神状態が衰弱するほど悪化していること、自分は大丈夫ではないこと、自分は限界を持った人間であることを認めるのはつらいことだよ」と続けた。


そのため、Arlo Parksが予定していた9月14日から9月24日までのツアー日程は、アーティストが「一歩外に出て、家に帰り、自分自身をケアする」ためにキャンセルされた。影響を受けるライブ日程は、ボストン、デトロイト、クリーブランド、シカゴ、ミネアポリス、ミルウォーキー、デンバー、ソルトレイクシティでの日程を含んでいます。アーロ・パークスのツアーは、9月26日のポートランドから再開される予定です。


「私はあなたにこれを補うために私ができることすべてを行うでしょう - 今はあなたが購入した時点で払い戻しを受けることができます "と、アーロ・パークスは述べています。


声明の全文は以下の通りです。


 


2020年代の新たなブラックミュージックの潮流を形作るアーティストとしてあげられるのが、ワシントン出身のソウルシンガー、Yaya Bey。彼女は現在、ワシントンからブルックリンに拠点を移し、活動を行なっている。

 

2022年6月17日、ブルックリンのシンガーソングライター、Yaya Bay(ヤヤ・ベイ)は、大胆かつ優しいデビューアルバム『Remember Your North Star』をリリースし、高評価を受けて、国内外で期待アーティストとして注目を浴びることになりました。

 

ヤヤ・ベイは、モダンR&Bの新しい潮流として位置づけられる自身の音楽性の骨格を形作る上で、そのインスピレーションの源泉として、グラミー賞を受賞し、今年50周年を迎えるロバータ・フラック&ダニー・ハサウェイの1972年のデュエット・アルバム「ロバータ・フラック&ダニー・ハサウェイ」を挙げています。そして彼女の音楽の聴き方を変えたという幼少期のエピソードを語った。

 

ヤヤ・ベイは自分の音楽観を形成する上で欠かすことができないものとして、ロバータ・フラックとドニー・ハサウェイのセルフタイトルのデュエットアルバムの影響を挙げています。最初にこの素晴らしいレコードに出会ったのは、13歳の頃、祖母の家の地下室で叔父のレコードをこっそり聴いた時だったという。

 

この劇的なアルバムを発見したのと同時期、ラッパーのスカーフェイスの「On My Block」という曲がラジオで流れているのを聴き、フラックとハサウェイの曲「Be Real Black For Me」をみずからサンプリングした。つまり彼女の父親が、この2曲の点と点を結ぶように手ほどきをしてくれたのです。

 

「父はラッパーであり、ヒップホップのプロデューサーでもあるので、おさないころの私にレコードをかけては、サンプルを当てさせたり、古いレコードをかけては、こんなものが、これをサンプリングしているんだと色々教えてくれました。私が初めて曲の中にあるサンプルを確認できたのは、たぶん『Be Real Black For Me』だったかと思います」


ヤヤ・ベイの父親はラッパーの”Grand Daddy I.U”。1989年に、Biz MarkieのCold Chillin' Recordsと契約していた。ヤヤ・ベイによると、彼女の父は、幼い頃から音楽について多くのことを教えてくれたというが、歌うことについては何度か思いとどまらせられたという。「父は、私に歌うべきでない、と言いましたが、曲を書くことを勧めてくれた」と彼女は語る。「父はいつも私が良い作曲家だと思ってくれていた」と。


ヤヤ・ベイが詩や歌を書き始めたのは、小学生の時だった。ハサウェイとフラックのコラボレーションアルバムのオープニング曲「I (Who Have Nothing)」は、片思いを嘆く憂鬱な歌詞であり、彼女はその歌詞に惹きつけられたことをいまでもよく覚えているのだそうです。この曲は、「ハウンド・ドッグ」や「監獄ロック」で有名なジェリー・ライバーとマイク・ストーラーの伝説的コンビがカルロ・ドニーダの書いたイタリアの曲をアレンジして書いたものです。有名なところでは、トム・ジョーンズやシャーリー・バッシーもカバーしています。


「この曲は、私が座って聴いて、頭の中にイメージが浮かび、歌詞から物語を作ることができた最初の曲でした。そして、ダニー・ハサウェイの歌声は、私たちがこれまで経験した中で最も特別な歌声のひとつだった」

 

ダニー・ハサウェイは、これからの活躍が期待された時代に、悲劇にも、わずか33歳の若さで自殺したものの、重要なアーティストにはかわりありません。ジョージ・ベンソン、アリーヤ、コモン、アリシア・キーズなど様々なアーティストに影響を及ぼしたとも言われる。例えば、エイミー・ワインハウスは、ハサウェイを、これまでで最も好きなアーティストと呼んでいたのです。


「ダニー・ハサウェイが歌うものはすべて、彼が言っていることと関係があると信じるれるほど歌詞を誠実に歌っている」と語る。さらに、ロバータ・フラック&ダニー・ハサウェイは「自身の音楽の聴き方そのものを変えた」とも語っている。「特に作家として、より多くのものを聴くようになってから、耳をオープンにするのに役立った。歌詞を聴き、メロディーを聴き、彼らの声のトーンを聴くようになった。このアルバムを聴くまでは、そんなことはしていなかったし、意識もしていなかったと思う」


フラック、ハサウェイ、両者のR&Bシンガーに影響を受けたヤヤ・ベイの歌詞はすべて、”愛と人間関係”をテーマに置いている。ヤヤ・ベイがインスピレーションを受けたのは、愛の物語をより広い政治的・文化的テーマと絡める先人たちの特質なのです。


「ただ、単にロマンチックな愛だったり、公園の散歩を歌っているように見える曲でも、そこには必ずその時代に人々が経験している感覚を反映している」と「Be Real Black For Me」について次のように語っている。

 

「この時代は、ブラック・パワー・ムーブメントの黎明期であって、黒人が髪をナチュラルにし始めたり、つまり黒人であることに誇りを持ち始めた過渡期だったのね」彼女は語る。「"Be Real Black For Me "はラブソングだけど、曲の物語に連なりを与える表面的なレベルを超え、人々にとって重要なことを取り上げる方法を見つけだした」と。

 

ヤヤ・ベイ自身の歌詞も同様に重層的である。アルバムのある曲では、世代間のトラウマと透明感の感情を表しており、さらに、別の曲では、自己価値と資本主義の破壊的な影響を巧みに融合してみせている。今年6月にリリースされた『Remember Your North Star』は、ヤヤ・ベイが別のEPとLPを手掛けながら制作したアルバムだった。しかし、当初は『Safe Travels(安全な旅)』というタイトルになる予定だったという。これはどういう意味があったのだろう??


「曲を煮詰めるための時間が必要でしたし、このアイデアを実現するために、私は別の、より強く、より経験豊かなアーティストとして成長する必要がありました」とヤヤ・ベイは振り返り、新しいタイトルの『Remember Your North Star』は、仮タイトルの”Safe Travels”よりも自己主張性が強いように感じた、と付け加えている。さらに、「”北極星”というコンセプトは、それ自体がより確かなものに感じられる。自分の北極星が何であるかを知らなければ、それを目指すことはできない」とも話している。

 

ヤヤ・ベイはまだデビューアルバムをリリースしたばかりですが、これからブラックミュージックの新たな流れを形成してくれそうなシンガーソングライターとして注目です。


 

 Yaya Bay  『Remember Your North Star』

 


 

 Listen/Buy:

 

https://yaya-bey.lnk.to/rynsAT 


 


ガレージロックバンド、Bass Drum of Deathが、Fat Possumから1月27日にニュー・アルバム『Say I Won't』をリリースすることを発表しました。

 

彼らは新しいアルバム・シングル "Say Your Prayers" のビデオも同時に公開している。この曲は、Royal BloodのMike Kerrが共作している。アルバムのカバーアートとともに、以下のビデオをご覧下さい。


バンドリーダーのジョン・バレットはプレスリリースを通じて、このニューシングルについて詳しく説明しています。「この曲は、パーティーで誰かに会って、それが悪い知らせだと知ることについて歌っているんだ」

 

「一種のメデューサのような状況だ。誘惑とそれに負けること、そしてその結果について歌っているんだ。ある意味、別れの曲だと思う」


また、アルバムの制作については、こう付け加えている。「オックスフォードに戻ったことは、必要なリセットだった」

 

「バンドを始めた頃は、パンクバンドで演奏してビールを飲んで旅をしたかっただけなんだ。その先のことはあまり考えていなかった。そして、本当に燃え尽きてしまった。故郷に戻ったとき、ただ楽しむために再び曲を書き始めた。このアルバムは、もっと故郷の雰囲気を出したいと思っていた。Fat Possumに戻るのは簡単でした。知っている人たちと一緒に仕事をする方がずっと良いことだし、彼らのやること全てが大好きなんだ」


『Say I Won't』は、ナッシュビルのオーディオ・イーグル・スタジオでブラック・キーズのパトリック・カーニーとレコーディングされた。 

 



Bass Drum of Death 『Say I Won't』





 


先月、Weezerの「Records」の新バージョンに参加したNoga Erezは、Missy Elliottと組んで、5月のシングル「NAILS」のアップデートバージョンに参加しています。


「Missy Elliottは、10代の頃に私をヒップホップの世界に引き込んでくれた最初のアーティストの一人だった」とNoga Erezは述べている。

 

「それ以来、彼女は私にとって重要なインスピレーションの源であり、常に自分自身に忠実で、自分のビジョンに遠くまで到達するアーティストの象徴となっている。彼女が "NAILS "に加えたこの美しい視点に衝撃を受け、謙虚になり、まだそのすべてを理解するには至っていない」


今回、この曲にゲスト参加したミッシー・エリオットは、「アトランティックのジュリー・グリーンウォルドは、私にノガ・エレスを紹介した人です」と話す。


「ジュリーが私のファンであるこの新しい契約について連絡をくれたとき、彼女についてどれだけ興奮しているかを聞いたことを覚えています。

 

彼女はNogaの "End of the Road "のビデオを私に見せてくれましたが、私は「ああ、これはいい!」と思いました。

 

ノガは自分のレーンを持ち、私と同じように風変わりなスタイルを持っているので、「Nails」が送られてきたとき、私はそれに飛びつきました。聴き返してみて、私たち2人のスタイルが完璧に調和していることに気づかされました。私は、自分らしさを恐れない才能ある新人アーティストと仕事ができることを、いつも嬉しく思っています」


 


スイスの独立レーベル”WRWTFWW”は、寺田創一の別名プロジェクト”OMODAKA”としての2001年から2019年にかけての作品を網羅した新たなコンピレーション『ZENTSUU』をリリースします。『Collected Works 2001-2019』を今年10月21日にbandcampにて発売される。

 

寺田創一は2001年、"競艇(ボートレース)のためのBGM "を作製するために、この別名プロジェクト”OMODAKA”を立ち上げたという。


2001年から2019年までの寺田創一の作品を集めた『ZENTSUU:Collected Works 2001-2019』は、レトロゲームサウンドを生かしたチップチューン、エレクトロ、ダウンテンポ、日本の伝統音楽、ハウスを融合させたなんともノスタルジックな作品となっている。Perfumeのプロデューサー・中田ヤスタカの音楽性のルーツがこの作品に見出すことが出来る。

 

「Collected Works 2001-2019」は10月28日にリリースされる。





寺田創一  『Collected Works 2001-2019』

 


 

Tracklist:
1. Aranjuez
2. Galaxy Deca
3. Kiso Bushi
4. Iyano Kobiki
5. Kusatsu Bushi
6. Nanbu Ushioi Uta
7. Chakkiri Bushi
8. Ryotsu Jinku
9. Hyamikao
10. Cantata no.147
11. Kokiriko Bushi
12. Fortunate 1mark
13. Otemoyan
14. Yosawya San
15. Hietsuki Bushi
16. Monkey Turn
17. Kyoteidaiski
18. Plum Song


 

©︎Hearvey Pearson

Bonnie KemplayがデビューEP『running out of things to say, running out of things to do』を発表し、ニューシングル「Static」を発表した。

 

スコットランド/エジンバラ出身のボニー・ケンプレイにとって、Dirty Hitとの契約後初となるプロジェクトアルバムは、11月14日にリリースされる。「Static」のMVは下記よりご覧ください。


「”Static"は、腕の反復運動障害で18ヶ月間ギターを弾くことができなかった自分の経験について書かれたものだ」とKemplayは声明を出している。

 

「当時は絶望的な気分で、いつ回復するのか、あるいは回復できるのか不安で仕方なかった」とKemplayは説明する。6曲収録のデビューEPには、最近のシングル「19」「Was it obvious?」が収録される予定だ。

 

 

 

 

 

Bonnie Kemplay 『running out of things to say, running out of things to do』EP

 


 

 

Tracklist:


1. Winter
2. 19
3. Checkers
4. Static
5. Blushing
6. Was it obvious?




米国の次世代のベッドルームポップシンガー、mxmtoonがアルバム「rising」のデラックス・エディションが、先週末、9月16日に発売開始となっています。
 
 
(アルバムの全曲ストリーミング及びご購入はこちら)このデラックスバージョンには、未発表曲「plastic pony」が新録されています。アルバム発売を記念して未発表曲のMVが一般公開されています。
 
 
 

mxmtoonの2ndアルバム『rising』は、今年、5月に初めてリリースされた。シングル「mona lisa」、「sad disco」、「victim of nostalgia」、「coming of age」が収録されています。
 



 

 

Blackened American Whiskey(ブラックエンド・アメリカン・ウィスキー)は、メタリカが監修する限定ウイスキー、「Masters Of Whiskey Series」の第2弾として、ポートワインの白樽でフィニッシュした『Blackened x Wes Henderson Kentucky straight bourbon whiskey』を発売することを発表しました。

 

この限定ウイスキーは、Blackened American Whiskeyのマスターディスティラー兼ブレンダーのRob Dietrichと、最近引退したAngel's Envyの共同創設者でケンタッキーバーボン殿堂メンバーのWes Hendersonとのパートナーシップにより、彼の引退後の最初のプロジェクトとして作られた。


ブラックエンド・アメリカン・ウィスキーの「Masters Of Whiskey Series」は、ブランドの核であるコラボレーションを基に、2人のマスターウイスキーメーカーの情熱、才能、技術を集結し、新しく特徴的な表現を作り出す。


この最新作は、6年物のケンタッキーストレートバーボンをベースに、ポートワインの白樽で仕上げられた。

 

ディートリッヒとヘンダーソンは、ともにポートワイン仕上げの幅広い経験を持ち、このウイスキーにその専門性を活かしたいと考えていた。いくつかの仕上げを検討した後、二人は、バーボンの深みとバランスのとれたユニークな白ポートワインを共同で調達し、樽仕上げとして選択した。出来上がったウイスキーは、香りは洋ナシ、レーズン、シナモン、シガーボックス。さらに、洋ナシ、蜂蜜、チポトレシナモン、バニラ、バーンヘイ、クルミの味わいが特徴となっている。


仕上げの段階で、このウイスキーは音波による強化プロセスを受ける。仕上げ樽は、METALLICAの音楽の低ヘルツ周波数で叩かれます。音波は仕上げ樽を揺らす振動を引き起こし、ウイスキーと木の間に大きな相互作用をもたらし、それによって多くのフレーバーと色を抽出するのです。カスクストレングスでボトリングされ、ノンチルフィルターで処理されています。


「私はライ麦が好きなので、Masters Of Whiskeyシリーズの最初のリリースでは、カスクフィニッシュのライ麦を作りました。次のリリースがバーボンであることは当然のことでした。しかし、私たちが行うすべてのことと同様に、ただのバーボンを作るわけにはいかない。そのために、私たちは業界で最も有名な人物の一人とパートナーシップを組みました。ウェス・ヘンダーソンです。ウェスと一緒に仕事をし、その過程で私たちの味覚がどのように一致するかを知ることができたのは、本当に光栄なことでした。ウェスとデイヴ・ピッケレルとの親密な友情は、このウイスキーのためにデザインしたコンセプトのいくつかに火をつけました。私たちが作ったものと同じように、ウイスキー愛好家にも楽しんでもらえるような、本当に特別なものを作りました」



「我々は中途半端なことはしない」と、METALLICAのリードギタリスト、Kirk Hammettは説明する。「また、ウィレット蒸留所では爆発的なライを、そして、ウェス・ヘンダーソンではこの傑出したバーボンを作ることにした。これが "Masters Of Whiskey Series "の素晴らしい特徴です。私たちはコラボレーションという核となるアイデアを基に、素晴らしいマスターディスティラーやブレンダーと仕事をし、私たちのファンやウィスキードリンカーに新しい表現を提供します」


ヘンダーソンとのコラボレーションのインスピレーションは、ピッケレルから得たものです。ヘンダーソンとピッケレルは親しい友人であり、二人ともウイスキー業界では革新者、製造者として尊敬を集めていました。


さらに、ヘンダーソン氏は、バーボンの経歴を持つことから、このプロジェクトのパートナーシップを組むことは自然な成り行きだった。ケンタッキーウイスキーの王族であるヘンダーソンは、数世代にわたる蒸溜所の実績を代表し、父リンカーン・ヘンダーソンとともにケンタッキーバーボンホールオブフェイムに選出され、業界の歴史において数少ない親子での選出者となった。


ケンタッキー州と多くのつながりがあり、2021年の壊滅的な竜巻からまだ多くの地域が復興していることから、Blackened、Dietrich、Hendersonのチームは、このリリースを通じて地域社会を支援することが最も重要と感じました。ディートリッヒは第10山岳師団の退役軍人、ヘンダーソンは第一応答者であり死亡検視官であることから、Blackenedは、METALLICAの非営利団体「All Within My Hands Foundation」に連絡を取り、ケンタッキー州に奉仕し彼らの価値や目標と一致する団体について提案を求めた。彼らは、退役軍人の主導で、災害や危機の前、間、後に世界のコミュニティに奉仕する非営利組織、チーム・ルビコンを紹介されました。


このチームと、特に西ケンタッキー州の復興活動を支援するため、BlackenedはTeam Rubiconに25,000ドルを寄付する予定。

 

METALLICAとAll Within My Handsはこの寄付金と同額を寄付し、全体で50,000ドルを寄付する予定。

 

「退職後すぐに別のウイスキーに取り組むことになるとは思わなかったが、これを見過ごすことはできなかった」と、エンジェルズ・エンヴィの共同創業者で元最高イノベーション責任者のヘンダーソンは語っています。「Daveの親友として、私はしばらく前からBlackenedを見ていて、Robとチーム、そして彼らが作り出したものに感銘を受けてきた。Robと密接に仕事をし、味覚を比較し、樽仕上げのスキルを駆使してこの味を開発できたことは、素晴らしい経験だった。私たちはウイスキーに対し、飲む人を旅に誘うという非常によく似たアプローチを持っている。そして、私の心のよりどころである西ケンタッキー州のコミュニティに貢献するチャリティとタイアップできたことは、素晴らしいことだと思います。早く多くの人に飲んでいただきたいです」


この表現は、ウィレット蒸留所とマスターディスティラーのドリュー・カルスヴィーンとのコラボレーションで生まれた、マデイラ樽でフィニッシュしたケンタッキー州のストレートライウイスキー「Blackened x Willett」に続くリリースとなる。ポートワイン樽でフィニッシュした「Blackened x Wes Henderson Kentucky straight bourbon whiskkey」は数量限定で、希望小売価格99.99ドルとなっている。

 

 

仮に、ロックスターになることが、子供の頃の純粋な夢を叶えることだとするならば、メジャーリーグの試合で始球式を務めることもまたきっと同じように、他の子供の純粋な夢を実現させることに繋がるのでしょう。

 

2022年の夏、LAのインディー・ロックバンド、Best Coastのベサニー・コセンティーノがドジャースタジアムで子供の頃の夢を叶えてみせましたが、今度は、シルヴァン・エッソの二人がその子供の頃の夢を叶える時が来た。そう、この日、シルヴァン・エッソは、MLBの始球式を務めた名誉あるミュージシャンの仲間入りを果たしたのです。

 

ニューアルバム『No Rules Sandy』を8月12日にリリースしたばかりのシンセポップ・デュオ、シルヴァン・エッソは、先週初めに行われたミルウォーキー・ブルワーズの試合の始球式を任されるという名誉に浴することになった。

 

Sylvan Essoは、現在、ノースカロライナ州を拠点に活動していますが、ミルウォーキーの球場でのオープニングセレモニーを飾ることは、他でもない、彼らのルーツそのものを祝福することになる。ウィスコンシン州ミルウォーキーは、アメリア・ミースと同地出身のニック・サンボーンが、10年以上前に初めて出会った場所、彼らにとってきわめて思い入れの深い土地でもあります。 



雨の中を慌ただしく走って球場入りに間に合わせたほど、今回の始球式は、彼らの人生においてとても重要なイベントとなった。"途中、めちゃくちゃ道路が渋滞していて、結局、雨の中を走って間に合わせた。目に見えてびしょ濡れです(笑) "と、二人はインスタグラムに微笑ましく投稿しています。


 

 


 

アフリカ・ザンビア出身のラッパーSampa The Greatが、オーストラリアの放送局”triple j”のLike A Version Seriesに出演、ケンドリック・ラマーの傑作『DAMN』の収録曲「DNA」のカバーを披露してくれました。

 

サンパ・ザ・グレイトは、アルバム『As Above, So Below』の収録曲「Let Me Be Great」さらに、ケンドリック・ラマーの「DNA」を「Zamrock, Kalindula」風にアレンジしています。

 

 

 

  

 

 

今回のカバーの選択についてSampa The Greatは、以下のように話している。


「ケンドリックの「DNA」、あるいは、ケンドリックの曲全般をカバーする必要があった。なぜなら、ケンドリックのショーは、私がシドニーで受けた最初の大きな大きなサポートだった。それに私が実際にアーティストとして真剣に取り組むための大きなインスピレーションともなったのだから。

 

 『DAMN.』が本当に好きなんだ。リリックとストーリーテリングに重点を置いているアーティストは、自分のプロジェクトが重たくなることがある。それでも、『DAMN.』はケンドリックの軽いバージョンだと思うし、彼がハッピーで楽しそうに、みんなが話しているようなことを話しているのを見ることができた、それが大好きな理由なんだ」