バンドは5月25日にロンドンのICAを含むイギリスとヨーロッパのヘッドライン・ショーを行い、Primavera Sound Barcelona & Madrid、Latitude、Midi Festival、End Of The Roadといった今夏のフェスティバルに出演する予定です。今後のバンドのライブ日程の一覧は下記よりご覧いただけます。
このビジュアルについて、Naudはプレスリリースで次のように語っています。Make Way」と2020年の「Worm in Heaven」のビデオの間には、意図的な貫通線があるんだ。この2曲は互いにパートナー関係にあると感じています。だから、ビデオも同じ世界に存在しているように感じさせたかったんだ。何層もの実験が行われていて、そのすべてが閉ざされた環境の中にある。外の世界に何が起こったのかはわからないが、物事がうまくいっていないような雰囲気がある」。
プロトマーティアのフロントマン、ジョー・ケーシーは、2020年の『Ultimate Success Today』に続く『Formal Growth in the Desert』を、ジェイク・アロン(Snail Mail、L'Rain)と共同プロデュースしています。「砂漠は、どちらかというとメタファーやシンボルなんだ。"ケイシーは、"感情の砂漠、あるいは生命がないように見える場所や時間 」と説明した。
Protomartyr 『Formal Growth in the Desert』
Label: Domino
Release Date: 2023年6月2日
Tracklist:
1. Make Way
2. For Tomorrow
3. Elimination Dances
4. Fun In Hi Skool
5. Let’s Tip the Creator
6. Graft Vs. Host
7. 3800 Tigers
8. Polacrilex Kid
9. Fulfillment Center
10. We Know the Rats
11. The Author
12. Rain Garden
Christine and The Queensは、6月9日にニューアルバム「PARANOÏA, ANGELS, TRUE LOVE」をリリースします。
この新譜は、2022年の『Redcar les adorables étoiles』を含むオペラ的ジェスチャーの第2部である。トニー・クシュナーの象徴的な戯曲『エンジェルス・イン・アメリカ』の輝かしいドラマツルギーからインスピレーションを得た『Redcar』は、プライアが狂気の夢空間に送られたような色彩豊かで不条理な印象を受けました。
Kate NVの生み出すエレクトロは、レトロな音色のシンセに加え、グリッチ的なビートを生み出しており、たとえば、カナダのI am robot and proudの生み出すミニマル・テクノに近いアプローチとなっています。それに加えて、Kate NVのユニークな雰囲気と可愛らしい印象を持つボーカルが奇異な印象を与える。今回の新作アルバムでは、Kate NVはトラックに対して戯れるように日本語を歌っていますが、しかし、もちろん遊び心を感じさせる作品ではありながら、オルタナティヴのようなひねりの聞いたメロディー、フレーズが新鮮な感覚をもたらしているのです。
続く、二曲目は、I am robot and proudのエレクトロニカに近いチップチューンの雰囲気を持つ。ゲームセンターのプリクラのBGMに近い親しみやすい電子音楽を基調としたテクノミュージックではありながら、曲の終盤ではサックスのアレンジが導入されると、チープなエレクトロニカは様相が変化し、ジャズトロニカ/ニュージャズに近い大人びた音楽へと変貌を遂げる。これらの変わり身の早さともいうべき性質がこのアルバムの持つ音楽性の原動力となっている。Kate NVは常に同じ場所にいることを避けて、そして音楽の変化や変容の過程を楽しんでいるのです。
他にも「d d don't」では、シリアスになるのを避けて、ある種のユニークさを擁する楽曲を展開させている。この曲でのKate NVのボーカルはポップスというよりも、スポークワードに近いもので、それは前衛的な印象を聞き手にもたらすだろうと思われる。そして、ボーカルに関しても、J-Popや近年のK-Popの流行性を巧みに捉えた上で、個性的な電子音楽として昇華させている。さらに、「razmishienie」は、ボーカルのサンプリングをブレイクビーツとして解釈することによって、清新なエクスペリメンタル・ポップの領域を開拓しているのに注目しておきたい。また、その他にも、「flu」では、スティーヴ・ライヒの「Music For A Large Ensenble」のミニマリズムとビョークのポピュラー・ミュージックの観点からみた現代音楽性を巧みに組みわせている。アルバムの最後を飾る「meow chat」は、レトロゲームやチップチューンの核心にあるユニークさやチープさを感覚的に捉えなおしたトラックとして楽しむことが出来るかも知れません。
Evi
Vine(エヴィ・ヴァイン)は、「私たちは一度も会ったことがないのに、パワフルで美しく、天を衝くようなものを作ることができると、心の中ではわかっていました」と言う。「私たちは、確かなものに囲まれて、繰り返しの中で人生を過ごしています。理解したと思っていることを脇に押しやることも時には重要です。予期せぬ時に変化が訪れ、私たちは迷うのですからね」
「Sole Obsession」は、Nation of Languageの2022年のシングル「From the Hill」に続く作品です。昨年12月には、Hot ChipのJoe Goddardによる「Across That Fine Line」のリミックスを公開している。彼らの最新アルバム『A Way Forward』は2021年に発売済みです。
オープニング・トラック「The Real Chaos Cha Cha Cha」は、タイトルこそキャッチーではあるものの、ノイズ・アヴァンギャルドの極北に位置している。バウハウス調の暗鬱なシンセサイザーのシークエンスにクールなスポークンワードが折り重なり、Xiu Xiuの特異でミステリアスな世界が無限に広がっている。Xiu Xiuの音楽は先にも述べたように、人好きのしない内容ではありながら、何か真実性を持ち合わせているような気もする。とにかく聞きようによっては様々な解釈ができるようなオープニングトラックである。
続く、獣の数字を刻印した「666 Photos of Nothing」は、ホラームービーの最も恐怖にまみれた山場のシーンに導入されるようなBGMに比する怖さを持っている。夜中に聴くと、飛び上がりそうな曲だけれど、それがチープな恐怖として再現されているかというと、そうではないように感じられる。ここには、リゲティ・ジェルジュのアウシュヴィッツをテーマにした「Atmospheres」のような奇妙な怖さがあり、それは直接的な表現ではなく、漠然とした空気感により恐怖やホラーという表現が生み出される。つまり、現代音楽の影響下にあるからではなくて、真実性に基づいた怖さが抽象的な形で表現されているのである。この点について、Xiu Xiuの最新作『Ignore Grief』の音楽が単なるまやかしではないということに気がつくはずである。
1. Angels On The Ground 2. Blue Bower 3. Big Songbirds Don't Cry 4. Good Ghost 5. Dream Dating 6. Long Drive 7. Locket 8. Overrater 9. Infinite Spring 10. Wave Back
アトランタのインディーロックバンド、マンチェスター・オーケストラが、今週金曜日に発売される『The Valley of Vision』の最新プレビュー「The Way」を公開しました。この曲は、Jamie Martens、Catherine Marks、Ethan Gruskaが追加プロデュースしています。以下、チェックしてみてください。
以前にシェアしたシングル「Capital Karma」を収録した『The Valley Of Vision』は、今週金曜日、3月10日にリリースされます。アイザック・ダイッツが監督したバーチャル・リアリティ・フィルムは、マンチェスター・オーケストラのYouTubeチャンネルで木曜の夜に初公開される予定です。