ベルギー/ブリュッセルのアヴァンフォークシーンで活躍するシンガーソングライター、Antoine Loyer(アントワーヌ・ロワイエ)が5枚目のアルバム『Talamanca』のリリースを発表しました。アントワーヌ・ロワイエについては、音楽評論家の高橋健太郎氏が絶賛しています。2014年のアルバム『Chante De Recrutement』をベストアルバムとして選んでいます。
クラシック・オーケストラの最も奥深い楽器であるコントラファゴットが、レコードの全編に流れている。『タラマンカ』は、優しく、軋むとすればほんの一瞬だ。ブリュッセルの学校で作られた歌が持ち込まれ、("Demi-lune "、"Pierre-Yves bègue")、("Robin l'agriculteur d'Ellezelles", "Un monde de frites")ではピッコロが演奏される。
『Talamanca』は、2023年6月2日にデジタル、LPの二形式でLabel Le Sauleより発売される。日本国内では、タワーレコード、ディスクユニオンで予約が開始されています。『French Song』は墓地のように広がり、人が音楽の深さを発見できるかぎりつづく。『Talamanca』のアートワークの表紙を飾ったのは、アントワーヌより20歳年下のダンサー、アンナ・カルシナ・フォレラドだ。
Antoine Loyer 『Talamanca』
Japanese BreakfastのMichelle Zauner(ミシェル・ザウナー)の2021年の回顧録『Crying in H Mart』が映画化されることが決定しました。制作側はミシェル・ザウナー役を探しており、一般募集を掛けています。
ミチェル・ザウナーは自身のインスタグラムのストーリーに公開キャスティングコールを投稿し、条件を以下のように定めています。「ISO 18-25歳の韓国系アメリカ人で、NYTimes Bestseller Crying in H Martの映画化でミシェル役を演じます」
『The White Lotus』シーズン2への出演、2016年『Flowers』の脚本・監督・主演、2021年Amazon Prime作品『The Electrical Life of Louis Wain』の脚本・監督、2021年HBO Maxミニシリーズ『Landscapers』の監督などを務めるウィル・シャープが、この回顧録の映画を監督します。
アルバムリリースに際してWarp Recordsと新たに契約を結んだKasa Overall(カッサ・オーバーオール)は、Lil B、Shabazz PalacesのIshmael Butler、Francis and the Lightsが参加した新曲「Going Up」を公開しました。『ANIMALS』は今週金曜日、5月26日にWarpからリリースされます。
Julien'sは595,000ドルの売却前にこの楽器はニルヴァーナのアルバム「Nevermind」時代にコバーンがステージで割ったもので、その後直したが演奏不可能だったと述べている。このギターには、トリオのサインのほか、スクリーミング・ツリーズのシンガー、マーク・ラネガンへのカートからのメッセージもあり、「Hell-o mark!Love, Your Pal, Kurdt Kobain/ Washed up rockstar.」と書かれている。
オークションに出品された高額のニルヴァーナアイテムはストラトキャスターではありませんでした。ある入札者は、バンドが1991年4月17日にワシントン州シアトルのOKホテルで行ったライヴのセットリストにも大金を払い、同年11月にリリースされた、まもなくブレイクするヒット曲「Smells Like Teen Spirit」のライブデビューを飾ったこのライヴから、5万800ドルで落札した。
昨日のライブストリーム「Preparing Music For Concerts」では、Josh FreeseがFoo Fightersのドラムを担当したことが大きな話題となりましたが、このライブでは、Dave Grohlが11枚目のアルバム『But Here We Are』でドラムを担当したという、もうひとつ素晴らしいニュースも発表されました。
bar Italiaの音楽は単なるプロダクトとして生み出されたわけではあるまい。ライブセッションにおける心地良さをどのような形で伝えようか模索しているという印象がある。そして、ここに彼らなりの流儀があって、音楽の本質が明るみに出る寸前のギリギリのところで、そのサウンドは留められている。別に言い方をすれば、音の核心に到達しようとすると、中心から離れ、抽象性の高いサウンドを維持し、再度その核心へと向かっていく。彼らの音楽はその運動の連続なのである。
イギリスのポストパンクバンド、OSEESは、In the Redから8月18日にリリースされる予定の新作『Intercepted Message』を発表しました。バンドの『Live At Levitation』(2012年)のリリースに合わせた本日の発表には、アルバムのタイトル・トラックが収録されています。以下、そのビデオをチェックしてみてください。
BeyoncéがKendrick Lamarを起用し、彼女の最新作である『ルネッサンス』からカットされた「America Has a Problem」の新しいリミックスを制作しました。「私は名誉Beyhiveだ、その理由を見てみよう」とLamarはこのトラックでラップしている。この曲をご視聴は以下からどうぞ。
1983年にラフ・トレード・レコードと契約したスミスは、セルフタイトルのデビューアルバムをリリースし、その後、1985年の『Meat Is Murder』、1986年の『The Queen Is Dead』、1987年の『Strangeways, Here We Come』と快進撃は続いた。アンディ・ルークの複雑で勢いのあるメロディックなベースラインは、「Barbarism Begins at Home」、「This Charming Man」、「There is a Light That Never Goes Out」、「Bigmouth Strikes Again」、「Heaven Knows I'm Miserable Now」といった曲で聞くことができる。1987年、スミスは解散した。
二曲目の「Say It Now」は、内省的な雰囲気を受け継ぎ、ベッドルームポップの影響を散りばめ、美麗なオルタナティブポップを作り出している。イントロからサビにかけてのリードシンセを織り交ぜた壮大なスペーシーな展開は、新しいポップスのジャンルの台頭を予感させ、未来の音楽への期待をもたせるとともに、Hannah Jadaguの才気煥発な創造性を見出すことが出来るはずだ。
さらに驚くべきは、(空耳ではないことを願いたい)ソングライターが日本語歌詞を歌う3曲目の「Six Months」である。この曲は、アルバムの中で最もガーリーなポップとして楽しむことができる。オートチューンをかけたボーカルを通じて繰り広げられるスロウテンポのまったりしたインディーポップソングは、サビの終わりを通じて「Ikiteiru、Shake Your Time」と軽快に歌われている。ここには、”Alive”を意味する”生きている”という言葉により喜びがシンプルに表現され、部分的に日本語の持つ語感の面白さを織り交ぜ、それをダイナミックなポップソングへと仕上げている。特に、ストリングス風のシンセのアレンジとクランチなギターの融合は本当に素晴らしく、プロデューサーのマックス・ロベール・ベイビーの手腕が光る一曲となっている。
その後もファズギターを主役としたダイナミックなロックソングが続いている。4曲目の「What You Did」は、Soccer Mommy、Snail Mailといったインディーアーティストの影響を感じさせると共に、ダイナミックなギターフレーズはサブ・ポップの90年代のグランジの雰囲気に満ちているが、シンガーソングライターはそれを親しみやすいベッドルームポップに昇華している。
5曲目の「Lose」においても、Snail MailやIndigo De Souzaと同じように、現代の若者の心境を上手く捉えつつ、親しみやすいインディーポップソングとして昇華している。ここには駆け出しの頃、(ひとつずつサンプル音源のトラックを重ねていく)ガレージバンドでの音楽制作を行っていたアーティストらしい矜持が表れている。イントロのインディーロック風の曲調から、サビにかけてのクランチなディスコポップへのダイナミックな移行は、聞き手に強いグルーブ感を授けてくれるだろうと思われる。
7曲目の「Dreaming」では、一転してそれ以前のクランチなギターが印象的なインディーロックアーティストとしての姿に舞い戻っている。この曲は、ポップシーンの最前線をいくノルウェーのGirl In Redの音楽とも無関係ではない。アルバムの冒頭と同様にベッドルーム・ポップの性質が際立っているが、その根底にあるのは90年代の米国のオルトロックへの憧れだ。J Mascisのトレモロギターの影響を織り交ぜて、乾いた感じのギターロックと柔らかいボーカルが強い印象を放っている。さらに、メロからサビに掛けての奇妙な弾けるような感覚もまた心地よさをもたらすだろうと思われる。
最後に、このアルバムはフランスのパリで録音されたわけだが、はたして、いわゆるヨーロッパ社会のエスプリのような気風はどこかに揺曳しているのか? そのことについてはイエスともノーとも言いがたいものがあるが、実際にパリで録音された余韻も含まれていることが最後になると少し分かるようになる。クローズ・トラックとして収録されている「You Thoughts Are Ur Biggest Obstacle」 では、シンプルなバラードにも近い哀愁ある雰囲気を通してアーティストらしいエスプリを精一杯表現している。