Two Piers-Label Logo

 


UK/ブライトンに本拠を置くインディペンデント・レーベル、”Two-Piers”は、2023年の国際女性デー(3月8日水曜日)に合わせて発売される新しいコンピレーション『Music Against Misogyny』を発表した。


今回のチャリティー・コンピレーションには、Brix Smith, Panic Shack, Sinead O'Brien, Los Bitchos, Girl Ray, Peaness, Dream Wife, Nuha Ruby Ra, Lande Hekt, Dana Gavanski, CIEL, Momma, ARXXなどなど、豪華アーティストが参加している。女性が日々直面している仕事や課題に対する意識を高め、女性の功績を称賛するためにリリースされる。音楽業界のみならず、ジェンダーに対する固定観念や差別に挑戦し、包摂と平等をもたらそうとしている。


”Two-Piers”は、音楽配信会社 "Republic of Music "と提携し、このアルバムの売り上げの全てを、家庭内虐待から死別、ホームレスまで、あらゆる境遇の女性を助けるために最大限の努力をしている2つの慈善団体、”Brighton Women's Centre”と”RISE”に寄付する予定となっている。

 

”RISE”は、英国のブライトンを拠点とする独立した登録慈善団体。家庭内虐待の影響を受けた人々を支援し、日常生活の危険に直面する人々に直接的なアドバイスから避難所での宿泊まで、実用的な支援を提供しています。


コンピレーション『Music Against Misogyny』に参加するすべてのアーティストとバンドは、この2つのチャリティーの認知度と必要な資金を集めるため、楽曲の使用を無償で提供している。予約はBandcampにて。


 

 『Music Against Misogyny』

 


Label: Two Piers

Release Date: 2023年3月8日


Tracklist:


SIDE 1

 
A1. Nuha Ruby Ra – My Voice
A2. Lande Hekt – Gay Space Cadets
A3. Panic Shack – The Ick
A4. Sinead O Brien – Like Culture
A5. CIEL – Baby Don't You Know
A6. Brix Smith – Fast Net
A7. Momma – Motorbike
A8. Dream Wife - Leech

SIDE 2 

 
B1. Los Bitchos – Las Panteras
B2. Peaness – How I'm Feeling
B3. Girl Ray – TBC
B4. ARXX ft. Pillow Queens – Call Me Crazy
B5. Roe – I Can Change
B6. Ailbhe Reddy – Walk Away
B7. Lexie Carroll – The Sky Looked Nice Today
B8. Dana Gavanski – I Kiss the Night

 


 

Smashing Pumpkings


シカゴのヘヴィー・ロックバンド、The Smashing Pumpkins(スマッシング・パンプキンズ)は、ニュー・アルバム『ATUM: A Rock Opera In Three Acts』の第二弾『Act Ⅱ』をリリースしました。この作品は、壮大なロックオペラの第二幕に位置づけられている。昨年11月に、バンドはその第1幕『Act Ⅰ』を公開しました。また、同じ月に公開された先行シングル「Beguiled 」は、本日リリースされるATUMの第2幕に収録されており、他に10曲の新曲が含まれています。


スマッシング・パンプキンズは、この壮大なロック・オペラを3つの章に分け、昨年からこの壮大なプロジェクトに取り組んでいます。

 

この三部作のロック・オペラ『ATUM』はまた、ヘヴィーロックバンドの全盛期に発表された90年代の『Mellon Collie And The Infinite Saddness(邦題:メランコリーと終わりなき悲しみ)』の三部作の一つとして構想されています。この時代、スマッシング・パンプキンズは、オリジナル・メンバーで来日し武道館公演を行っている。(伝説的なロック・コンサート『Live At Budokan』のライブ映像はこちらからご視聴できます。)

 

この作品の手応えについて、フロントマン/ボーカルのビリー・コーガンは、アップル・ミュージックのインタビューに応じ、次のようにその胸中を語っている。「"『Cyr』を作った時、"よし、昔やったことをもう一回やってみよう "という感じだった。"本当に深く掘り下げて、何が出てくるかじっくり見てみようじゃないか "って思ったんだ。そして、その時は、...自分たちが知られているものに寄りかかるのではなく、何か新しいことを言おうとすることにとても集中していた。『Cyr』で何か新しいことを見つけた後、僕らが知っていること、最近見つけたことを一緒にするのが理にかなっていて、そこからこのロック・オペラ『ATUM』の着想が出てきた。説明するのは難しいけど、バンドはいつもギターロックとその時々に僕らが考えていることをうまく組み合わせていたんだ。」

 

Smashing Pumpkinsの『ATUM-Act Ⅱ』は本日より発売。ボックスセットもオフィシャルストアで販売されています。アルバムの楽曲のデジタル・ストリーミングはこちら

 

「Empires」ー『ATUM-Act Ⅱ』に収録

 

©︎Jordan Hemingway

 

Yves Tumor(イヴ・トゥモール)が次作アルバムを発表した。『Praise a Lord Who Chews But Which Does Not Consume; (Or Simply, Hot Between Worlds)』は、Warp Recordsから3月17日にリリースされる予定です。

 

Yves Tumorは、ヒップホップのブレイクビーツの要素やダンサンブルなR&Bのビートを交え、誰も予期出来ない独創的なエクスペリメンタル・ポップを展開する。しかし、これらの前衛的なダンス・ミュージックを下支えするのはシンプルなエイトビートのリズム。2020年のアルバム『Heaven To Tortured Mind』はPitchforkも高い評価を与えている。彼はまた、spotifyでフィーチャーされるようになった新時代のジャンル”Hyper Pop”のシーンの担い手でもある。

 

最初の発表では、ニューシングル「Echolalia」がJordan Hemingwayが監督したMVと同時にリリースされた。アルバム・アートワーク、トラックリスト、Yves Tumorの今後のツアー日程については、下記をご参照下さい。


11月にリリースされた単発シングル「God Is a Circle」に続いて発表された次作アルバムは、Noah Goldsteinがプロデュースし、Alan Moulderがミキシングを担当した。他にも、Chris Greatti、Yves Rothman、Rhys Hastingsがゲスト参加しています。最新のフルレングスは、2020年の『Heaven to a Tortured Mind』。2021年には『The Asymptotical World EP』をリリースしている。

 

Yves Tumorは、以前、Hyper Popの特集で紹介しています。こちらの記事も合わせてお読み下さい。




Yves Tumor 『Praise a Lord Who Chews But Which Does Not Consume; (Or Simply, Hot Between Worlds)』

 

 

Label: Warp Records

Release Date: 2023/3/17

 

Tracklist:

 

1. God Is a Circle

2. Lovely Sewer

3. Meteora Blues

4. Interlude

5. Parody

6. Heaven Surrounds Us Like a Hood

7. Operator

8. In Spite of War

9. Echolalia

10. Fear Evil Like Fire

11. Purified By the Fire

12. Ebony Eye



Yves Tumour 2023 Tour Dates:


14 Apr–16 Apr – Coachella Music & Arts Festival – Indio CA

21 Apr–23 Apr – Coachella Music & Arts Festival – Indio CA

Tue 25 Apr – The Marquee – Tempe AZ ^&

Thu 27 Apr – Warehouse Live – Houston TX ^&

Fri 28 Apr – Austin Psych Fest – Austin TX

Sat 29 Apr – The Factory – Dallas TX ^&

Mon 1 May – The Joy Theater – New Orleans LA ^&

Tue 2 May – The Eastern – Atlanta GA ^&

Thu 4 May – Echostage – Washington DC *&

Fri 5 May – Franklin Music Hall – Philadelphia PA *&

Sat 6 May – Higher Ground Ballroom –– Burlington VT *&

Sun 7 May – MTelus – Montreal QC *&

Tue 9 May – History – Toronto ON !&

Wed 10 May – Majestic – Detroit MI !&

Fri 12 May – The Riviera – Chicago IL !&

Sat 13 May – First Ave – Minneapolis MN !&

Mon 15 May – Ogden Theatre – Denver CO !&

Wed 17 May – Knitting Factory Concert House – Boise ID &

Thu 18 May – The Vogue Theatre – Vancouver BC %&

Sat 20 May – Showbox SoDo – Seattle WA %&

Sun 21 May – Roseland Theater – Portland OR %&

Tue 23 May – The Warfield – San Francisco CA %&

Fri 2 Jun – Primavera Sound – Barcelona ES

Sun 4 Jun – Razzmatazz – Barcelona ES

Wed 7 Jun – Shoko – Madrid ES

Fri 9 Jun – Primavera Sound Madrid – Madrid ES

Sat 10 Jun – NOS Primavera Sound – Porto PT

Tue 7 Nov – Roxy – Prague CZ !

Thu 9 Nov – Progresja – Warsaw PL !

Sat 11 Nov – Slaktkyrkan – Stockholm SE !

Sun 12 Nov – Vega – Copenhagen DK !

Tue 14 Nov – Paradiso – Amsterdam NL !

Fri 17 Nov – Huxleys – Berlin DE !

Tue 21 Nov – Elysee Montmartre – Paris FR !

Fri 24 Nov – New Century Hall – Manchester UK !

Sun 26 Nov – O2 Academy Glasgow – Glasgow UK !

Mon 27 Nov – 3Olympia – Dublin IE !


& Pretty Sick

^ Izzy Spears

* Frost Children

! Nation

% Evanora Unlimited

 


Kate NVが、近日発売予定の『WOW』に収録される新曲「meow chat」を公開しました。この曲のアニメーション・ビデオは以下よりご覧ください。


Kate NVは、首都モスクワをベースに活動するプロデューサー/DJ/演奏家/ヴォーカリスト、ケイト・シロノソヴァによるソロ・プロジェクト。 元々はSonic YouthやDinosaur Jr. に影響を受けたオルタナティヴ・ロック〜ポストパンク・バンド、Glintshakeのヴォーカルとして活動している。


Kate NVの2020年のレコード『Room for the Moon』に続く『WOW』は、RVNG Intlから3月3日にリリース予定。 そのリード・シングル「oni (they) 」は、Vladimir "Vova" Shlokovが監督したMVで到着しています。


 

©︎Holly  Witaker


Chloe Little(クロエ・リトル)とJames Taylor(ジェイムス・テイラー)によるUKのデュオ、Wings of Desire(ウイングス・オブ・デザイア)がニュー・シングル「Runnin」をリリースしました。下記よりご覧ください。


この曲について、デュオは次のようにコメントしています。「自分自身から目をそらすために作られた文化に支配され、延々と同じところを回っている。私たちはまだインターネットが私たちのために何がベストであると信じているというのか?車輪から降りて、外にあるものを見る時が来たのかもしれないね。」


昨年、Wings of Desireはシングル「Perfect World」と「A Million Other Suns」をシェアした。プレスリリースによると、彼らは "今年後半に予定されている長編プロジェクト "を準備中とのこと。


ウェールズ/カーディフ出身のシンガーソングライター、H. Hawklineは、近日発売予定のアルバム『Milk for Flowers』から、最新シングル「Plastic Man」を発表しました。前作「Suppression Street」タイトル曲に続く作品です。


「アルバムのために書かれた最後の曲で、真夏の溶けた階段を杖を振りながらトップハットで滑走する、マストよりも必要な曲だ。」とHuw Evans(ヒュー・エヴァンス)は声明の中で説明しています。

 

「ティム・プレスリーは冒頭のギターラインを書いた。私は彼がそれを走り書きのように組み立て、マイブリッジの切り絵のようにアニメーション化するのを見ました。」


実は、「Plastic Man」には、「Milk for Flowers」で使用された素材と同様の映像が添えられている。彼のアプローチについて、ヒュー・エヴァンスはこう語っている。

 

「1つのビデオを作り、音楽だけを変えるつもりだ "私はそれについて考えて、自分自身に笑いました。曲は変わっても、他のものは変わらないことがある。それまで眠っていた感情の板が、見慣れたありふれたものにぶつかり、大地から新しいモニュメントが突き出し、空の建物、風景が再編成されるんだ。」


『Milk for Flowers』は、3月10日にHeavenly Recordingsからリリースされます。


 

名門Deccaからデビューを控えている注目のシンガーソングライター、sandrayati

 

近年では、言語そのものは20世紀の時代よりもはるかにグローバルな概念になりつつある。ある特有の言語で発せられた言葉や記された言葉は、それが何らかの影響力を持つものであれば、誰かの手によって何らかの他の言語に翻訳され、すぐさま広範囲に伝えられるようになるわけです。

 

 しかし、グローバルな言語は、ある側面において、言葉というものの価値を損ねてしまう危険性もある。グローバルな言葉は、その持つ意味自体を軽くし、そして希薄にさせる。それは客観的に捉えると、言語ではなく、記号や「符号」に近いものとなるが、言葉として発せられるや否やそれ以上の意味を有さなくなるのです。これは言語学の観点から見ると難しい面もある、少なくとも、その土地土地の言葉でしか言いあらわすことの出来ない概念というのがこの世に存在する。日本語で言えば、方言が好例となるでしょう。わかりやすく言えば、例えば、沖縄の方言は標準語に直したとしてもそれに近い意味を見出すことは出来ますが、その言葉の持つ核心を必ずしも捕捉した概念とは言い難いのです。その地方の人が共有する概念からはいくらか乖離してしまう。

 

 それらの固有の言葉は、その土地固有の概念性であり、厳密に言えば、どのような他の言語にも翻訳することは出来ません。そして、その固有性に言葉自体の重みがあり、また大きな価値があるといえるのです。特異な言語性、また、その土地固有の言語性を何らかの形で伝えることは、文化的に見ても大きな意義のあることに違いありません。

 

 20世紀までの商業音楽は、米国や英国、つまりウォール街やシティ街を都市に有する場所から発展していき、それらが、他の大都市にも波及し、この両国家の都市の中から新たな音楽ムーブメントが発生し、何らかのウェイヴと呼ぶべき現象を生み出してきました。ひとつだけ例外となったのは、フランスのセルジュ・ゲンスブールと、彼がプロデュースするジェーン・バーキン、シルヴィー・バルタンを始めとするフレンチ・ポップス/イエ・イエの一派となるでしょう。しかし、この年代までは、スター性のある歌手に活躍が限られていました。それらの音楽が必ず経済の強い国家から発生するという流れが最初に変化した瞬間が、80年代から90年代であり、アイルランドのU2に始まり、アイスランドのビョーク、またシガー・ロスが登場するようになりました。U2は英語圏の歌手ですが、特に、シガー・ロスは、時には歌詞の中でアイスランド語を使用し、英語とはまた異なる鮮明な衝撃をミュージック・シーンに与えました。


 2000年代、Apple Musicがもたらした音楽のストリーミング・サービスの革命により、広範な音楽が手軽に配信されるようになってから、これらの他地域からのアーティストの登場という現象がよりいっそう活発になってきました。今では、英語圏にとどまらず、非言語圏、アフリカ、アジア、南米、東欧ヨーロッパに至るまで幅広いジャンルのアーティストが活躍するようになっています。

 

 例えば、スペイン音楽の重要な継承者であるロザリアがメイン・ストリームに押し上げられ、イギリス、アメリカ、さらに海を越えて日本でも聴かれるようになったのは、ストリーミングサービスの普及に寄与するところが多いかもしれません。近年、2010年代から20年代に入ると、この一連の流れの中でもうひとつ興味深い兆候が出てきました。それは英語ではない、その土地固有の言語を駆使し、独自のキャラクターにするアーティストです。この20’Sの世代に登場したアーティストは、10年代のグローバリズムと反行するかのように、その土地土地の地域性、音楽文化、そして、その土地固有の言語に脚光を当て、一定の支持を得るようになっています。

 

 今回、このソングライター特集では、非英語圏の固有の言葉を使用する魅力的なアーティスト、ソングライターを中心にごく簡単に皆さまにご紹介します。これらの流れを見る限りでは、すでにグローバリズムは音楽シーンの範疇において時代遅れの現象と言え、一般的なキャラクター性でカテゴライズされる「世界音楽」は衰退する可能性もある。むしろ、この20年以後の時代は、その土地の地域性や固有性を持ったアーティストが数多く活躍するような兆候も見られるのです。

 

 

1.Gwenno -コーニッシュ語を駆使するシンガーソングライター、民俗学とポピュラー音楽の融合-

 


グウェノーは、ウェールズのカーディフ出身のシンガーソングライターで、ケルト文化の継承者でもある。グロスターのアイリッシュダンスの「Sean Eireann Mcmahon Academy」の卒業生である。

 

グウェノーの父親、ティム・ソンダースはコーニッシュ語で執筆をする詩人としての活躍し、2008年に廃刊となったアイルランド語の新聞「ベルファスト」のジャーナリストとして執筆を行っていた。さらに、母であるリン・メレリドもウェールズの活動家、翻訳者として知られ、社会主義のウェールズ語合唱団のメンバーでもあった。

 

昨年、グウェノーは、ウェールズ地方の独特な民族衣装のような派手な帽子、そして、同じく民族衣装のようなファッションに身を包み、シーンに名乗りを上げようとしていた。それはいくらか、フォークロアに根ざした幻想文学、さらに、喩えとして微妙になるかもしれないが、指輪物語のようなファンタジー映画、RPGのゲームからそのまま現実世界に飛び出てきたかのような独特な雰囲気を擁していた。しかし、そういったファンタジックな印象と対象的に「Tresor」では、その表向きな印象に左右されないで、60、70年代の音楽に根ざしたノスタルジア溢れるポピュラー・ミュージックと現代的なエレクトロ・ポップが見事な融合を果たしている。

 

グウェノーは昨年、新作アルバム『Tresor』を発表している。これらの曲の殆どは、ウェールズの固有の言語、コーニッシュ語で歌われるばかりでなく、フォークロア的な「石」における神秘について歌われている。英語とはまったく異なる語感を持ったポピュラー音楽として話題を呼び、アイリッシュ・タイムズで特集が行われたほか、複数の媒体でレビューが掲載された。このアルバムは、直近のその年の最も優れたアルバムを対象にして贈られるマーキュリー賞にもノミネートされている。グウェノー・ピペットが歌詞内で使用するコーニッシュ語は、中世に一度はその存続が危ぶまれたものの、19,20世紀で復活を遂げた少数言語の一つである。この言語の文化性を次の時代に繋げる重要な役目を、このシンガーソングライターは担っている。


Recommended Disc 

 

『Tresor』 2022/Heavenly Recordings

 


 

 2.Ásgeir -アイスランドの至宝、フォーク/ネオソウル、多様な側面から見たアイスランドという土地-

 


すでに90年のビョーク、シガー・ロスからその兆しは見られたが、アイルランドよりもさらに北に位置するアイスランド、とりわけこの国家の首都であるレイキャビクという海沿いの町から多数の重要なアーティスト台頭し、重要なミュージック・シーンが形成されるようになった。

 

特に、この両者の後の年代、2000年代以降には、オーケストラ音楽とポピュラー音楽を架橋するポスト・クラシカル/モダン・クラシカル系のアーティストが数多く活躍するようになった。映画音楽の領域で活躍したヨハン・ヨハンソンに始まり、それ以後のシーンで最も存在感を見せるようになるオーラヴル・アルナルズ(Kiasmos)もまた、レイキャビクのシーンを象徴するようなアーティストである。クラシカルとポップというのがこの都市の主要な音楽の核心を形成している。

 

そんな中、近年最も注目を浴びるシンガーソングライターが登場した。 2010年代にミュージック・シーンに華々しく登場し、アイスランドで最も成功した歌手と言われるアウスゲイルである。彼は華々しい受賞歴に恵まれ、デビュー作『Dyro i dauoapogn』が、同国で史上最速で売れたデビュー・アルバムに認定、アイスランド音楽賞主要2部門(「最優秀アルバム賞」、「新人賞」)を含む全4部門受賞したことで知られる。フォーク・ミュージックとポップス、さらにはR&Bを融合させた音楽性が最大の魅力である。また、アウスゲイルは、アイスランドでは、ほとんど国民が彼のことを知っているというほど絶大な人気を誇る国民的歌手である。

 

アウスゲイルは、基本的には英語を使用するアーティストであると断っておきたいが、そのうちの複数の作品は、母国語の口当たりの良いポップスをアイスランド国内向けに提供している。

 

昨年には、主題をフォーク/ネオソウルに移した快作『Time On My Hands』もリリースした。必ずしもアウスゲイルは、アイスランド語の歌詞にこだわっているわけではないが、その音楽性の節々には、モダン・クラシカルの要素とアイスランド特有の情緒性が漂っている。


Recommended Disc 

 

『Dýrð Í Dauðaþögn』 2015 /One Little Independent



 


3.Naima Bock   -ブラジルからイギリスを横断した国際性、ポルトガル語を反映するシンガー-

 


 

ナイマ・ボックは、現在、イギリス/ロンドンを拠点に活動するシンガーソングライター。元ゴート・ガールのメンバーでもあったが、バンド活動でのステージングに限界を感じ、一度はミュージシャンとしての活動を断念する。大学で考古学を学んだ後、庭師として生計を立てた後に、ソロミュージシャンへと転向している。

 

2021年11月には、米国シアトルの名門レーベル”Sub Pop"と契約を交わしたが、これはサブ・ポップ側のスタッフがこのアーティストにライセンス契約の提案をしたことから始まったのである。昨年には二作のシングル「Every Morning」「30 Degress」を発売した後に、デビュー・アルバム『Giant Palm』のリリースしている。またアルバムはStereogumのベストリストに選出された。


ナイマ・ボックの音楽は幼少期、彼女が両親とともにブラジル/サンパウロに滞在していた時代の音楽に強い触発を受けている。サンパウロの海岸沿いを家族とともにドライブした経験、その時に聴いていたブラジル音楽はこのアーティストの音楽に強い影響を与えている。ただ、アーティスト自身はどうやら自分の音楽について単なるブラジル音楽ではないと解釈しているので、南米文化と継承者と銘打つのは誇張になってしまうかもしれない。ただし、少なくともデビュー・アルバムでは、明らかにブラジルの音楽の影響、南米の哀愁が漂っていることはつけくわえておかなければならい。

 

ボサノバ、サンバをはじめとするブラジルの民族音楽の影響を織り交ぜたポピュラー/フォーク音楽は、地域性に根ざしているが、それらの品の良い音楽性を加味し、ナイマ・ボックさ英語やポルトガル語でさらりと歌い上げてみせている。情熱的な雰囲気も擁するが、それはまた同時に涼し気な質感に彩られている。時代を問わない普遍的なポップやジャズの雰囲気に加えブラジルの海岸沿いの穏やかな風景、その時代の記憶や南米文化への仄かな哀愁がレコード全体に漂っている。ボサ・ノバは、以前、日本でも小野リサを初めブームが来たことがあったが、スタン・ゲッツを始めとするオリジナル世代のボサ・ファンも、この新味を感じさせるレコードには何らかの親近感を持ってもらえるだろう。


Recommended Disc 

 

『Giant Palm』 2022/ Sub Pop

 



 

4.Sandrayati   -インドネシアのシンガーソングライター、-アジアの世界的な歌姫へのステップアップ-

 


現在のところ、大きな話題にはなっていないが、これまで注目されてこなかった地域の一であるインドネシアの歌手、サンドラヤティは、大手レーベル”Decca”と契約を交わし、近日メジャー・デビューを控えている。

 

英/デッカは、基本的にはクラシカル系の名門レーベルとして知られ、ロンドン交響楽団の公演をはじめとするクラシック音楽関連のリリースで名高い。しかし、今回、ポピュラーミュージックに属する歌手と契約したということはかなり例外的な契約といえ、このサンドラヤティというシンガーに並々ならぬ期待を込めていることの証となるかもしれない。また、近年、以前にも紹介したが、日本や韓国以外にも、マレーシアやシンガポールを中心に東南アジア圏で活発なミュージック・シーンが形成されつつある。これらの地域には専門のレコード・レーベルも立ち上がるようになっているので今後、面白い音楽文化が出てきそうな気配もある。特にこれらの南アジアの国の若者の間では日本のシティ・ポップがごく普通に流行っていたりするのだ。

 

近日、デッカからデビューするサンドラヤティは、フィリピン人とアメリカ人のハーフであるという。アーティスト写真の佇まいを見る限り、日本や韓国といった東アジア圏には(沖縄の最南端の島嶼群や奄美大島近辺の歌手をのぞいて)存在しないような南国情緒に溢れる個性派のシンガーソングライター。その歌声や作曲能力の是非は、まったく未知数だと言えるが、東インドネシアの固有の民族、モロ族の文化性を受け継いでいる希少なシンガーだ。また、サンドラヤティは環境保護活動にも率先して取り組んでいることも付記しておきたい。

 

昨年は、ダミアン・ライスやアイスランドのアーティスト、ジョフリズール・アーカドッティルとコラボレーションし、ホンジュラスの環境活動家であり先住民族のリーダーでもあるベルタ・カセレスへの力強いトリビュート「Song for Berta」を発表し、このテーマにさらに磨きをかけている。また、最新の国連気候変動会議(通称Cop26)では、アジアを代表してパフォーマンスを行った。ときにインドネシアの固有の言語を織り交ぜ、壮大なスケールを擁するポピュラー・ソングを発表している。3月17日に発表されるグラミー賞アーティスト、オーラブル・アルナルズが全面的にプロデュースを手掛けた2ndアルバム『Safe Ground』は、世界デビューに向けての足掛かりの作る絶好の機会となりそうである。

 

 

 Recommended Disc 


Sandrayati 『Safe Ground』 2023年3月17日発売/Decca

 

 


 

5.Nyokabi Kariũk -アフリカの文化性の継承者、スワヒリ語を駆使するシンガーソングライター-

 


 

ケニア出身で、現在、ニューヨークを拠点に音楽活動を行う作曲家、サウンド・アーティスト、パフォーマーと多岐の領域で活躍するNyokabi Kariũkは、これまで忘れ去られてきたアフリカの文化圏の言語、そしてその土地固有の音楽性に脚光を当てるシンガーで、まさに今回の特集にもっともふさわしい音楽家といえるだろう。Nyokabi Kariũkは、アフリカ音楽とモダン・クラシカルという対極にある音楽性を融合し、ニューヨーク大学での作曲技法の学習をもとに、それらを電子音楽や声楽といった形として昇華させ、これまで存在しえなかった表現を音楽シーンにもたらそうとしている。

 

 Nyokabi Kariũkは、2ndアルバム『Feeling Body』の発売を間近に控えている。あらためて発売を目前におさらいしておきたい歌手である。


Nyokabi Kariũkiの音楽的な想像力は常に進化しつづけており、クラシック・コンテンポラリーから実験的な電子音楽、サウンドアート、ポップ、映画、(東)アフリカの音楽伝統の探求など、様々なジャンルを横断する。ピアノ、声、エレクトロニクス、アフリカ大陸の楽器(特にカリンバ、ムビラ、ジャンベ)を使って演奏する。Nyokabiの作品は多くのメディアによって称賛されており、The Gurdianは「巧み」、The Quietusには「超越的」と評された。また、Bandcampは「現代の作曲と実験音楽における重要な声となる」と強調する。彼女は、アフリカ思想、言語、物語の保存と考察によって照らされた芸術表現を新たに創造しようとしている。


2022年2月にリリースされたデビューEP「peace places: kenyan memories」は、Bandcampの「Best Albums of Winter 2022」とThe Guardianの「Contemporary Album of the Month」に選出されたほか、Pitchfork、Resident Advisor、The New York Timesから称賛を受けた。同年9
月、Nyokabiは、EPの再構築を発売し、Cello Octet Amsterdam、パーカッショニスト兼電子音楽家のMatt Evans、ボーカリストAlev Lenzと共に演奏したことで話題を呼んだ。

 

彼女は、ニューヨーク大学(2020年)で作曲の学士号とクリエイティブ・ライティングの副専攻を取得し、ジェリカ・オブラク博士に作曲を、デヴィッド・ウォルファートに作詞を学ぶ。パリ・エコール・ノルマル音楽院でローマ賞受賞者ミシェル・メレの下で作曲とオーケストレーションを学び、フランス・パリのIRCAMでコースを修了。フリーランスの作曲家として活動する傍ら、Bang on a CanのFound Sound Nation(ニューヨーク)では、音楽におけるクリエイティブなコラボが地域や集団の社会問題にどのように対処できるかを調査している。また、"The One Beat Podcast"のプロデュースや、その他の多くの取り組みにも参加している。


Recommended Disc 

 

『Feeling Body』 2023年3月3日発売/Cmntx



Parannoul 「After the Magic』

 

 


 

 

Label: POCLANOS

Release: 2023年1月28日

 

 

Review

 

韓国/ソウルを拠点に活動するプロデューサー、パラノウルは、これまでオーバーグラウンドのK-POP勢とは明らかに異なるスタンスを採ってきた。

 

デビュー・アルバム『To See The Next Part Of The Dreams』ではシューゲイズとノイズとエレクトロニカ、『Let's Walk on The Path Of A Blue Cat』ではギターロック/ポスト・ロック、そして『Down Fall Of The Neon Youth」ではエレクトロニカ中心のインスト曲、これまで作品ごとにパラノウルはその音楽性を微妙に変化させてきた。


そして、以前にも指摘したように、パラノウルは、日本語のサンプリングを曲の中に導入し、エレクトロ・サウンドの中には、コーネリアスの影響が感じられる。彼は日本文化やそのミュージック・シーンに愛着を感じてくれているように思える。これはとてもありがたいことである。さらに言えば、パラノウルの音楽性に内包されているのは、令和時代のJ-Popではなく、一世代古い平成時代のJ-Pop、特に、シティ・ポップの後の時代の渋谷系(Shibuya-Kei)の影響である。

 

二、三年の間に自主制作という形ではあるが、四作のフルアルバム、それに付随するEPのリリースはこのアーティストの多彩な才能を示している。特に最初期の作品では、青春の憂鬱の色合いを感じさせる疾走感のあるドリームポップ/シューゲイズ・サウンドがパラノウルというアーティストの重要なキャラクター性を形成していた。


しかし、今回の最新作『After The Magic』と銘打たれた最新のフル・レングスでは、最初期の青春性ーーエバー・グリーンな感じを与えるラフな音楽性ーーから脱却を試み、よりミドルテンポのオルタナティヴ・ロックを作品の中心に据えた。題名に込められた「After the Magic」の意味は、以前の作品がストリーミングやカセットテープ形式の発売であったにもかかわらず、海外の大手音楽メディアに取り上げられ、存外な注目を受けたことに対する感謝の思いがきっと込められているのだろう。

 

ホーム・レコーディングにより制作された既存のアルバムに比べると、この最新作はじっくり腰を据えて作り込まれた作品であるように感じられる。それはミュージシャンとしての精神的な成長ともいえる。楽曲の節々には、以前にはなかったフックのような取っ掛かりがあるし、その歌声には以前よりフレーズそのものを大切に歌い上げようという意図も見受けられるようになった。そのことによって、より壮大なスケールを持つポストロック曲「Arrival」も生み出された。これは、より彼が音楽というものに対する印象が、憧憬から敬意に変じた瞬間と言える。そして、以前のコーネリアスのような平成時代の渋谷系のJ-POPの要素を残しつつ、加えて、MBVやMogwaiのようなレイヴ・ミュージックからの影響、Alex G、Jockstrapに象徴されるストリングスのような楽器を取り入れたモダン・オルタナティヴ・サウンドをここに導きだしている。

 

今回、三部作のような形であった最初期の時代を超えて、ソウルのパラノウルは、既存の成功に耽溺することなく、次なる創造的な領域へと進み始めている。この最新作において、米国のオルタナティヴの最前線のアーティストの音楽に引けをとらない音楽性となったのも、パラノウル自身がカルト的ではありながらも、世界的に注目されるようになったことを自覚したからなのだ。


アーティストは、まだインディーズシーンで予想外の注目を受けていることに戸惑いながらも、着実にミュージシャンとしての階段を一歩ずつ上っている。ファンとしてはこの新作アルバムを聞きながら、パラノウルが今後どのようなアーティストに成長していくのか楽しみにしていきたいところだ。彼の掲げる「夢の続き」は、これからもきっと素敵な形で続いていくだろう。

 

82/100

 


 

Bodywash ©︎Kristina Pendelsen


カナダ/モントリオールを拠点とする注目のドリーム・ポップ・デュオ、Bodywash(ボディーウォッシュ)が、ニュー・アルバム『I Held the Shape While I Could』を発表しました。バンドはこの告知に合わせて最初のテースター「Massif Central」をミュージック・ビデオと合わせて公開しました。是非、下記よりチェックしてみて下さい。

 

『I Held the Shape While I Could』は、Light Organから4/14にリリースされる予定です。Massif Central」にアルバムのトラックリストとカバーアートも合わせて下記よりご覧ください。


Bodywashのラインナップは、Chris Steward(クリス・スチュアート)とRosie Long Decter(ロジー・ロング・デクター)の2人。プレスリリースによると、"Massif Central "は "政府側の公的書類の事務的なミス(そのせいでStewardはカナダでの就労資格を失った)"にインスピレーションを受けたと説明されています。また、これは彼の人生に起こった青天霹靂の出来事だったそうです。


クリス・スチュワードはさらにプレスリリースの中で詳しく説明しています。「カナダに8年間住んでいた後、2021年の春に、政府の事務的なミスにより、私はここでの法的な地位を失うことになりました」

 

実は、英国人として、私は働く権利を失ってしまったんです。しばらくアパートの隅を歩き回ることしかできない月日が続き、私の貯金はついに底をついてしまった。独力で築き上げようと思っていた人生が、奈落の底に消えていくような気がしたので、私は、荷物をまとめて出て行く覚悟を決めました......。「Massif」は、たとえ底なしの崖の底に向かって泣き叫んでも、反響が聞こえるかどうかわからないような茫漠とした音なんです。

 

この曲は、私のベッドの後ろの壁に閉じ込められ、救いを求めて爪を立てていたリスを目にした時、インスピレーションを受けた。

 

友人、家族、音楽、そして、数人の移民弁護士(と残りの貯金)の助けを借り、私は幸いにも、今、この国(カナダ)の永住権を持っています。しかし、この曲は、その出来事とともに私が搾取的な制度に遭遇したことの証立てとして長く心に残っているのです。


「Massif Central」のミュージックビデオを監督したジョーダン・アレンは、次のように付け加えました。

 

「Massif Central」では、クリスが経験したパニックと切迫感を凝縮し、官僚主義の手によって感じられる不安と絶望を抽象的に描き出したいと思いました。 

 

グラフィックは、迷路に迷い込んだような、そびえ立つ建造物や水平線に引き込まれるような、そんなイメージを意識して選んでみました。カメラはバンドのCCTVビューであると同時に、より感情的に内面的なビジュアル面を明らかにするためのグリッチとして用いようと考えていました。


『I Held the Shape While I Could』は、2019年にリリースされたデビュー・アルバム『Comforter』に続く作品です。長年のドラマーであるライアン・ホワイトとレコーディング/ミキシング・エンジニアのジェイス・ラセック(ザ・ベスナード・レイクス所属)と共にレコーディングされた。




Bodywash 『I Held the Shape While I Could』

 


Label: Light Organ

Release: 2023年4月4日

 

 

Tracklist:

 

1. In As Far
2. Picture Of
3. Massif Central
4. Bas Relief
5. Perfect Blue
6. Kind of Light
7. One Day Clear
8. Sterilizer
9. Dessents
10. Ascents
11. Patina
12. No Repair

 


最近、ジミー・キンメルのライブの話を耳にしなかったが、久しぶりに豪華キャストを招いて豪華なライブパフォーマンスが行われている。米国のトーク番組”Jimmy Kimmel Live!”の初回エピソードは2003年1月26日に放送された。木曜の夜、その放送の20周年を記念して、司会者のジミー・キンメルは番組の初回放送と同じゲストのラインナップを呼び戻したのだった。

 

ハリウッド俳優のジョージ・クルーニー、ラッパーのスヌープ・ドッグ(最初の週はキンメルの共同司会を務めていたという)、音楽ゲストのコールド・プレイが、番組に再登場している。スヌープ・ドッグが同じ顔つきをしているのに、ジョージ・クルーニーは違う顔つきをしているなど、懐古的な演出が何度かあり、20周年記念の番組らしく、出演者全員で思い出話に花を咲かせている。

 

司会者のジミー・キンメルは20年前のスヌープのライダーと現在のライダーを比較し、クルーニーはステージ上でみんなと共有するためにお酒を持ち出し、コールドプレイは彼ららしいパフォーマンスで視聴者を沸かせた。


この番組内では、コールド・プレイのボーカリスト、クリス・マーティンが最初に出演し、簡単なインタビューを行い、コールド・プレイが急遽音楽を制作することになったというジョークを交えている。その後、クリス・マーティンは、ジミー・キンメルにオルゴールを手渡し、彼がゼンマイを指で巻き上げると、Coldplayが最初のショーで”Kodak Theatre”の外で演奏した曲「Clocks」のオープニング・リフを奏でた。大編成の弦楽アンサンブル、聖歌隊、オリジナルの同曲の演奏の映像が途中に導入され、最後はフルバンドとキンメルのサックスのゴージャスな演奏を交え、花火の映像を背景にしてフィナーレを飾るという手の込んだサプライズ的な演出となった。

 



ニューヨークパンクバンド、Televisionのフロントマン、Tom Verlain(トム・ヴァーレイン)が73歳で死去した。報道発表によると、Verlaineは、短い闘病生活の後、ニューヨークの自宅で亡くなったという。最初期のニューヨーク・パンクシーンの渦中にあって、彼は最も個性的なボーカルとして知られる。ニヒリズムとインテリジェンスを兼ね備えたボーカルは、ルー・リード、パティ・スミスとならんでニューヨークパンクの代表格と称しても過言ではない。代表曲は「Marquee Moon」。近年、この曲のエディット・バージョンもリリースされていた。


また、バーレインの友人で同世代のパティ・スミスの娘であるジェシー・パリス・スミスも、ニューヨーク・タイムズ紙にこのニュースを確認した。パティ・スミスは自身の声明で、「すべてが可能に思えた時です。さらばトム、オメガの上空へ」と述べた。

 


トーマス・ミラーとして生まれたこの新進気鋭の才能は、ニュージャージー州で育ち、そこで初めてサックスとピアノを学んだ。同時代の多くの若者と同様、ローリング・ストーンズの音楽に触発され、ギターに転向した。


10代の頃、同じ東海岸の寄宿学校に通っていた将来のバンドメイト、リチャード・ヘルと出会い、音楽と詩で心を通わせた(バーレインは、フランスの詩人ポール・バーレインから芸名を借りたと言われている)。2人はやがてニューヨークに逃れ、ドラマーのビリー・フィッカとともに短命に終わったグループ、ネオン・ボーイズを結成した。


1973年には、ギタリストのリチャード・ロイドを加えてテレビジョンとして再結成し、ニューヨークのイースト・ヴィレッジで急成長していたパンクやアンダーグラウンド・シーンの一翼を担った。そこでは、パティ・スミス、ブロンディ、トーキング・ヘッズといった同業者が出現し、CBGB'sやマックス・カンサス・シティといったスポットで混ざり合っていたのである。


リチャード・ヘルがグループから脱退した後、1975年にフレッド・スミスがベースとしてテレビジョンに加わり、後のポストパンクやインディーロックバンドに大きな影響を与えたと言われるラインアップを固めた。


1977年、テレビジョンはデビュー・アルバム『マーキー・ムーン』を発表し、大好評を博した。ヴァーレインのユニークな歌唱スタイルと、ロイドとの目くるめく2本のギター・アタックは、当時最も注目されたロック・アルバムのひとつとなった。その後、1978年に『Adventure』を発表したが、バンドは険悪な雰囲気のまま解散し、ヴァーレインは1979年にセルフタイトルのデビュー作、1981年に『Dreamline』を発表するなど、ソロ活動に移行する。


「私のように、ロックが美化されることに不満を持つ人たちの対抗運動があった」と、スミスは2008年のインタビューで70年代のニューヨーク・ロック革命について語っている。「トム・ヴァーレインやリチャード・ヘル、デビー・ハリーや私のような人々は、MC5やジェファーソン・エアプレインのようなバンドの努力を引き継ぎたかったんだ。ジャズや政治、詩、さまざまなパフォーマンスを融合させたんだ。文化的な革命だったんだ」


10年以上の活動休止の後、テレビジョンは1991年に思いがけず再結成し、翌年には驚くほど強力なセルフ・タイトル・アルバムをリリースした。2007年にロイドが脱退した後も、グループは近年まで断続的に活動しており、ヴァーレインは新曲が準備中だと主張していたが、実現はしなかった。


ヴァーレインはそのキャリアにおいて、パティ・スミスのレコーディングにも参加し、ジェフ・バックリィの2枚目のアルバムのオリジナル・プロデューサーを務めたが、1997年、ジェフがアルバム制作中に溺死してしまった。このアルバムは、最終的に翌年「Sketches for My Sweetheart the Drunk」としてリリースされた。


また、ソニック・ユースとウィルコのメンバーが参加したスーパーグループ、ミリオンダラー・バッシャーズの一員でもある。

 Sara Noelle 『Do I Have To Feel Everything』



 

 Label: Sara Noelle 

 Release: 2023年1月27日



Featured Review


シンガーソングライター、Sarah Noelle(サラ・ノエル)は、パシフィック・ノースウエスト出身、カナダのトロントを拠点に活動するマルチ・インストゥルメンタリスト、学際的アーティスト。現在、サラ・ノエルは、音楽家として活動する傍ら、文芸誌の編集にも携わり、「Lyrics as Poetry」という名の雑誌を発行しています。昨年11月には、28人のアーティストと20人のライター/ジャーナリストによる第4刷が発行されました。

 

Sara Noelleの名を冠したポストロック/ドローン・フォークのソロ・プロジェクトを通じ、彼女は、シングル「Bridges」と「Shelf」、デビューEP「Spirit Photographs」をリリースしています。さらに、バンクーバー・アイランド大学でジャズ研究のBFAを、トロント大学で民族音楽学の修士号を取得している。このプロフィールに関しては、実際の音楽性、特に民族音楽の側面に強く反映されています。その多彩な趣味から、これまで、Michael Peter Olsen (Zoon, The Hidden Cameras), Timothy Condon and Brad Davis (Fresh Snow, Picastro), The Fern Tips (Beams) Völur (Blood Ceremony), NEXUS (Steve Reich), ビジュアル・アーティストのAlthea Thaubergerと仕事をしてきました。


既発の2つのアルバムにおいて、サラ・ノエルは、フォーク・カントリーとエレクトロニカ、そしてそれらをニューエイジやアンビエントの影響を交えたポピュラー・ソングを中心に書き上げてきました。しかし、全二作は、正直なところ、アーティストの志向する音楽性が作品としていまひとつ洗練されていない印象がありました。しかし、今回、自主レーベルから発売された3rdアルバム『Do I Have To Feel Everything』においてサラ・ノエルは大きな飛翔をみせています。それは、大きな路線変更を図ったというより、自然な形のステップ・アップでもあるのです。

 

新作アルバムに収録された全11曲は、以前からの音楽性を引き継ぐような形で、フォーク/カントリーとアンビエントを織り交ぜた清涼感溢れる楽曲が中心となっています。その中には、冬のニューメキシコの砂漠で書かれた曲もあり、アーティストの洗練されたトラック・メイク、伸びやかなビブラートを誇る歌唱力、ニューエイジ系の清涼感のある雰囲気と合わさり、伸び伸びとした開放感のある楽曲が目白押しとなっています。

 

サラ・ノエルの音楽性は、古い形式のフォーク/カントリーを捉えており、時にはアメリカン・フォークの源流に当たる古い時代のアパラチア・フォークに近づく場合もある。アパラチア地方は、昔からヨーロッパからの移民が多く、米国の国土の中にあって特異な文化性を擁する地方で、ブルースやフォーク/カントリーの音楽が盛んでした。本作では、このセルティック・フォークとは異なるアメリカ独自のフォーク・ミュージックが潤いあるポップソングとエレクトロニック、さらにニューエイジ・ミュージックと劇的な融合を果たしているのです。

 

前の二作のアルバムと比べると、サラ・ノエルの音楽的なアプローチは格段に広がりを増しており、時に楽曲そのものから醸し出される霊的な神秘性については、かなり顕著な形で見えるようになっています。例えば、先行シングルとして公開された「Color of Light on The Water」を始めとする代表的な楽曲の中にかなり色濃く反映されています。


米国の壮大な風景をしとやかに歌いこむ詩情性、なおかつ、その詩を歌という形で再現させる伸びやかで包み込むような歌声は、広大な自然を彷彿とさせますし、また、美麗な歌声によって導き出される連続したフレーズは、神秘的な効果を与えるリバーブを交えたパーカッションにより、地上を離れ、神々しい領域へと導かれる。メロディー自体は、素朴であるにもかかわらず、この曲はフィクションとして不可欠の要素である聞き手を別次元へと誘っていく力を持ち合わせているのです。

 


 

他にも、同じく、先行シングルとしてリリースされた「Slip Away」は、エレクトロニカとニューエイジ・ミュージックを下地に独特な神秘性、米国の民族音楽の音響性を持ち合わせた雰囲気たっぷりの楽曲となってます。そして、サラ・ノエルの潤いあるボーカルに合わせてクラフト・ワークのようなレトロなシンセサイザーが楽曲の持つナラティヴな感覚を引き上げていき、聞き手を静かで瞑想的な感覚へと誘う。前曲と同様、シンプルなビートと抽象的なシンセサイザーのフレーズが連動しながら、歌手の歌声をバックビートという形で強固に支えています。そして、なお素晴らしいことに、この曲は、自然な雰囲気を持ち合わせているだけでなくマクロコスモスの壮大さすら内包しているのです。

 

さらに続く、タイトル曲「Do I Have To Feel Everything」ではエンヤを彷彿とさせる開放感のある楽曲を提示しています。しかし、この曲は必ずしも、前時代のポピュラー音楽のノスタルジアを全面に押し出した曲というわけではなく、モダンなエレクトロとポップスをはじめとする最近の主流の音楽をセンスよく反映させ、ポップ・バンガーのような力強さも兼ね備えています。イントロは落ち着いたバラードソングのようにも聴こえますが、途中からバックビートを交えながらパンチ力のあるポップ・バンガーへと導かれる瞬間は圧巻です。時折、シンセサイザーのループ効果を交えながら、曲は渦のように盛り上がり、まったく品性を損なわずに曲のエネルギーを増幅させていく。それはクライマックスで、ある種の神々しさへと変化していく。

 

他にも、ニューエイジ/アンビエント調のインスト曲「Dust Clouds」を交え、壮大な自然の風景から連想されるワイルドさと美しさを持ちあせた音楽の物語は殆ど緊張感を緩めることなく終盤まで引き継がれていく。


 特に、アルバムの中で最もミステリアスな雰囲気を擁しているのが、7曲目の「Hum」で、その楽曲はプリズムのごとく清澄な輝きを放つとともに、聴き手を翻弄するような艶やかな雰囲気すら持ち合わせています。サラ・ノエルは最近のポピュラー・ミュージックのトレンドであるボーカル・ループを巧緻に取り入れながら、前2曲のポピュラー・ミュージックと同じく、開放感と清涼感を兼ね備えた聞き応えたっぷりのアンビエント・ポップへと昇華している。この曲では、ピアノとレトロなシンセサイザーやディスコ風のビートを劇的に融合させ、トーン自体に微細な揺さぶりを掛けつつ、メジャー/マイナーの微妙なスケールの間を揺れ動かせている。これらはきっと、明るいとも暗いともつかない、面白みのある印象を聞き手に与えることでしょう。

 

その後の四曲については、これらの音楽と散文詩を通じて紡がれる抒情的な物語の中で作者が言い残したことを伝える「coda」のような役割を果たしていますが、アルバムの中盤部の迫力のある展開の後に訪れる落ち着いた雰囲気の楽曲は、このレコード自体のメッセージを、はっきりとした形で定義づけないための、このアーティストらしい試み/企みのように感じられます。ある意味で、サラ・ノエルは自身のこれまでの見識を交えて、フォーク、アンビエント、ポップ、ジャズ、ニューエイジ、テクノ、これら多彩な音楽をアブストラクト・ミュージックという形で提示した上で、その歌詞や音楽を通じて核心をあえて語らないでおき、”事の本質を曖昧にしておく”という手法を示してみせています。

 

先行シングルの発売時、アーティスト本人は、「ラブ・ソングに聴こえるかもしれないし、そうではないかもしれない、聞き方次第ね・・・」と、クールなコメントを残していますが、最新作『Do I Have To Feel Everything』はその言葉通り、聞き手の感性によって捉え方が異なるような個性的な作品となるかもしれませんね。

 

 

90/100

 

 

Weekend Feature Track  #4『Do I Have To Feel Everything』

 

 Fucked Up 『One Day』

 

 


Label: Merge Records

Release :2023/1/28



Review 

 

2001年にカナダ/トロントで結成され、USインディー・ロックの総本山、Matador”,Promise Ringを輩出したエモ・コアの名門レーベル”Jade Tree”を渡り歩いてきたFucked Upの通算5作目となるフル・アルバム『One Day』は、近年のパンクシーンにあって鮮烈な印象を放つ傑作となっている。今作のリスニングは多くのコアなパンクファンの熱狂性を呼び覚ます機会を与えるはずだ。

 

「One Day」と銘打たれた5thアルバムは、文字通り、一日で録音されたコンセプト・アルバムとなる。ただ、バンドの一発取りではなく、トラックごとに分けられて、八時間ごとの三つのセクションに分割してレコーディングが行われ、2019年と2020年の二回にわたって制作された作品であるが、それらの個別のトラックは正真正銘、「一日」で録音されたものだという。これはポスト・ハードコアバンドとして20年以上の長いキャリアを積むバンドの一つの高い山へのタフな挑戦ともなった。

 

Fucked Upは、プロフィールとしてポスト・ハードコアという形で紹介される場合が多いが、その内実はエモーショナル・ハードコア・バンドに近い音楽性を擁している。それは近年あまり見られなくなった形ではあるが、彼らの哀愁に充ちたハードコア・サウンドはどちらかといえば、メロディック・ハードコア・バンド、Hot Water Musicに近いものである。ボーカルについてはニュースクール・ハードコアの範疇にあり、かなりゴツさのあるメタリックなデス・ヴォイスが展開されている。これらは旧来のボストンのハードコアバンド、Negative FX、またはデトロイトのNegative Approachに匹敵する無骨な雰囲気に満ちている。その反面、この屈強なメイン・ボーカルに対するコーラスワークは明らかにエモに近い質感が込められており、サウンドのバランスが絶妙に保たれている。そして曲の全般においてシンガロング性が強いという側面、また、ライブサンドに重点を置くサウンドという側面では、マサチューセッツのDropkick Murphysのように力強く痛快なサウンドの特徴も併せ持つ。今作で繰り広げられるパンクロックサウンドはパワフルであるだけでなく、爽快な雰囲気が漂い、さらに繊細性をも兼ね備えているのだ。

 

「一日」というシンプルなタイトルには、バンドがファンに伝えておきたい趣旨がすべて集約されている。


パンク・ロックに長い時間はいらず、ただ、言いたいことの核心を叩きつければよく、余計な言葉や音を徹底的に削ぎ落とした表現がパンクの核心と言える。しかし、このアルバムは必ずしも勢いに任せたハードコア・サウンドとはいえない。実際の収録曲は綿密に作り込まれている。レコーディング以前からスタジオで演奏を通じて曲の原型となるアイディアを練り上げて行った感もある。つまり、これらの曲の制作に費やした時間は1日ではあるが、その中には気の遠くなるような時間が内包されている。そして、20年のキャリアを誇るバンドとしての豊富な経験に裏打ちされた信頼感と聞き応えのある名曲がレコードには数多く収録されているのである。

 

近年では、アメリカには、Turnstile等の勢いのあるハードコアバンドが数多く登場し、これらはNew York Timesの記事でも紹介されていた。そこには、ハードコアは、ニューヨークの文化でもあると記されていた覚えもある。そして、カナダのファックト・アップもまた、米国の現代的なハードコア・サウンドに良い刺激を受けつつ、上記のHot Water Musicのような往年のメロディック・ハードコアやエモーショナル・ハードコアの良い影響を受け、それらをシンプルでキャッチーな楽曲として提示している。Fucked Upのパワフルな音楽性は、大衆にわかりやすいように作り込まれており、拳を突き上げ、共にシンガロングせずにはいられないアジテーションが内包されている。そして、何より、アルバムの収録曲は聴いていると、不思議と元気が漲り、気分が明るくなってくる。もう、それでパンクロックソングとしては百点満点といえるのではないか。

 

このレコードの中には、パンク・ソングとして傑出した曲が複数収録されている。#4「Lords Of Kensington」は、新時代のメロディック・パンクの名曲であり、ここには近年のハードコアバンドが実際の音楽を生み出す上で見過ごしてきたエモーションと哀愁が曲全体に押し出されている。もちろん、線の太い迫力満点のボーカルと、それと相対する清涼感のあるコーラスワーク、ポップパンクのキャッチーなメロディー、いかにもこのバンドらしいキャラクター性に彩られた激情ハードコアサウンドは一連のイギリスを題材とするコンセプトアルバムとして緊密に紡がれていくのである。

 

他にも続く、#5「Broken Little Boys」では、Dropkick MurphysやSocial Distortionのようなロックンロール/ロカビリーサウンドを反映させながら現代的なパンク・ロックアンセムを生み出している。#7「Failing  Right Under」も、エバーグリーンな雰囲気を持った硬派なニュースクール・ハードコアとして聞き逃せない。さらにアルバム発売直前にリリースされた#9「Cicada」はひときわ強い異彩を放っている。他のメンバーがメインボーカルをとり、Hüsker Dü/Sugar(Bob Mould)を彷彿とさせる哀愁溢れるメロディック・パンクを聴かせてくれる。


近年、さらに細分化しつつあるハードコア・パンク界隈ではあるが、『One Day』を聴いて分かる通り、本来、パンクロックに複雑性はそれほど必要ではないように思える。それは、複雑化して難解になったプログレッシブ・ロックやハード・ロックのアンチテーゼとして、音楽に詳しくない人でも親しめるものとして、この音楽ジャンルは70年代に登場した経緯があるからである。


現在、あらためて多くのファンから望まれるのは、パンクロックの原点にある痛快さ、明快さなのだろう。Fucked Upは、頼もしいことに、そのパンクの本義を『One Day』で見事に呼び覚ましてくれた。意外にも、現代のパンクとして多くのファンの心の掴む鍵は、時代を経るごとに細分化されていったマニア性にあるのではなく、パンク・ロックの簡素な音楽性に求められるのか。まだ、2023年始めなので、断定づけるのはあまりに性急のように思えるが、『One Day』は今年度のパンクロックの最高傑作となる可能性がきわめて高い。

  

100/100(Masterpiece)

 

 

Gorillaz


Gorillazは、近日発売予定のアルバム『Cracker Island』から新たなプレビューを公開した。Humanz Choirのボーカリスト、Adeleye Omotayoをフィーチャーした「Silent Running」は、これまでにリリースされたシングル「New Gold」、「Baby Queen」、タイトル・トラックに続く作品です。下記よりご覧ください。


プレスリリースで、Damon Albarnはこの新曲を"...何か思考回路を追っているときに陥る、魅惑的な夢のような状態 "と表現している。2-Dは、"時々、うまく迷って間違った場所に行き着くことがあるんだけど、とにかくそこが行くはずだった場所だと判明するんだ "と付け加えている。


『Cracker Island』は2月24日にワーナー・レコードから発売される。


 

Måneskin


イタリア/ミラノのロックバンド、Måneskin(マネスキン)は今週の木曜日、米国の人気トーク番組”The Tonight Show” Starring Jimmy Fallon"に出演し、この曲のコラボレーターであるRage Against The Machineのトム・モレロと「Gossip」を初めてライブで共演しました。バンドは司会のジミー・ファロンとThe Rolling Stonesのオープニングやローマでバスキングをしていた頃の話をしています。ライブ・パフォーマンスとインタビュー映像共に以下よりご覧下さい。


マネスキンはまた、ユーロビジョン・コンテストでの活躍や新作の制作秘話、Radioheadがセクシーである理由など、ミュージシャン自身に話を尋ねています。

 

先々週、マネスキンは、世界デビュー作となる『Rush!』をリリース。この発売記念を兼ねたspotify主催のレセプション・パーティーをローマの宮殿、Palazzo Brancaccio(パラッツォ・ブランカッチョ)で開催しました。このリリース・イベントには、グッチの元ディレクター、アレッサンドロ・ミケーレも同席し、バンドのメンバーは、それぞれ白いフォーマルな礼服に身を包み、会場でライブ・パフォーマンスを行っています。一方のトム・モレロは、昨年までRage Against The Machineのギタリストとして帯同し、大規模なライブ・ツアーを開催していましたが、ボーカルのザック・デ・ラ・ロッチャの体調不良により以降のライブがキャンセルされています。


 

 


©︎Daniel Sunwald


絶大的な人気を誇るスペインのシンガーソングライター、ロザリアが新曲「LLYLM」を公開した。ロザリアは、フラメンコのようなスペイン音楽をダンサンブルなポップスとして落とし込む次世代の歌手と目されている。"Lie like you love me "を略したこの英語のトラックは、このスペイン人シンガーの2023年初のニュー・シングルとなる。楽曲の各種ストリーミングはこちら


ロザリアの英語での曲は、ボニー・プリンス・ビリーの名曲「I See a Darkness」のカバーで、この曲はデビューLP『Los Ángeles』に収録されています。昨年リリースされたサード・アルバム『MOTOMAMI』のデラックス・エディションには、「Despechá」のリミックスが収録されています。

 

さらに、ロザリアは、昨年末、日本にプライベートで来日しており、和風の旅館に宿泊し、奈良公園で鹿と戯れていた。さすがのスターシンガーも、自分のもとに押し寄せる鹿には悪戦苦闘していた様子だった。またロザリアはロラパルーザ・パリ 2023でアクトを行うことを決定している。