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©Sofie Scott


アイルランドのシンガーソングライター、Nell Mescal(ネル・メスカル)が新曲「Warm Body」を発表した。弱冠20歳のSSWであるが、ダイナミックスなポピュラーソングを書き、圧倒的な歌唱力には早くもスターの気配が漂っている。

 

この曲は、5月3日にLABレコードからリリースされるデビューEP『Can I Miss It For A Minute? 試聴は以下から。


「Warm Body」は、「過去の状況から前に進もうともがき、それが新しい人間関係を築くことにどう影響するかについて歌った曲」だとメスカルは声明で説明している。「この曲は、成長すること、そして愛する人が離れていってしまうのではないかという心配を抱えながら人間関係を築くことについて歌っている」

 

 

 「Warm Body」

©︎BLACKSOCKS


ロンドンを拠点に活動するシンガーソングライター、マルチインストゥルメンタリスト、プロデューサー、アルフィー・テンプルマン(Alfie Templeman)が、2/12 (月) にリリースされた「Eyes Wide Shut」からわずか1ヶ月足らずで早くもニューシングル「Radiosoul」をリリースする。

 

今回、BBCアーティストは、ジャズやソウルをベースに、味わい深いヒットチューンを書いている。アースウィンド&ファイアー直系のR&Bサウンドを現代的なポピュラーソングにアップデートしている。

 

SNSが人々に与える深い影響について歌われた今作は、実際にアルフィー自身がソーシャルメディアから離れ、ノイズから逃れる場所を探している時に書かれた。


サイケデリック、ソウル、インディーの要素を巧みに組み合わせ、大胆かつ斬新なアプローチでアシッドポップの方向性を示したトラックは、ミュージシャンとして目覚ましい成長を遂げるアルフィーの音楽性を十分に感じられる一曲に。


ベースのタイトなグルーヴ、空間に響くサックスの色気、ステップを踏むように鳴るエレキギターの誘惑が混ざり合う万華鏡のような《5分間のサウンドトリップ》をご堪能ください。


さらに新曲リリースに合わせて、大御所アーティストが参加する待望のセカンドアルバム『Radiosoul』のリリースも発表された。自己発見のようなアルバムであり、サウンドはこれまで以上にジャンルを気まぐれに横断し、アルフィーのリリシズムに新たな鋭さと辛辣なユーモアを光らせる一方で、前作で特徴づけた幸福感を保っている。


何が起こるかわからない予測不能な状況にワクワクする感覚とエネルギーを含んだ各楽曲は、意図的に前のものと大幅に異なり、良い意味で奇妙で素晴らしく、眩しいほどの明るさに加え爆発的な瞬間、それでいて静かで生々しい反映的な瞬間について描かれ、前作から成熟したアルフィー・テンプルマンの豊かな才能をパッケージングしたアルバムになっている。参加アーティストに関しては、リリース日までのお楽しみ!


天才的な才能を持つソングライターが真に本領を発揮した作品に乞うご期待!



アルフィー・テンプルマンのコメントは次の通り。


「''Radiosoul''はソーシャルメディアが与える深い影響と向き合った作品です。人々は自分の欠点を隠すために惜しみない努力をし、やがてそれが重荷となるというスパイラルに陥ることがある」


「私にとってこの曲は、人間らしい小さな欠点を受け入れるのを助けるもので、聴く度に大きく暖かく包み込むような存在に育てたかったのです。少しの間携帯から離れて、頭痛のような感覚を解消するのは大事なことだし、心配することはない。ただ深呼吸をして新鮮な空気を取り入れるみたいにね」



Alfie  Templeman 「Radiosoul」



アーティスト名:Alfie Templeman(アルフィー・テンプルマン)

曲名:Radiosoul(ラジオソウル)

レーベル:ASTERI ENTERTAINMENT (アステリ・エンタテインメント) 

形態:ストリーミング&ダウンロード 


配信リンク:https://asteri.lnk.to/AFRadiosoul



Alfie Templeman:


イングランド、ベッドフォードシャー出身のシンガーソングライター / マルチインストゥルメンタリスト / プロデューサー。 8歳の時にRushのライブに魅せられ、曲づくりを始める。


ドラム、ギター、キーボード、マンドリン、ハーモニカなど10個以上の楽器を独学で習得。2018年にEP『Like an Animal』でデビュー。2022年には1st フルアルバム『Mellow Moon』をリリース。


全世界でのストリーミング数は現在累計3億回を超える。UKのインディーポップ・シーンの新星としてBBCラジオ、サンデー・タイムズ、The ObserverやVOGUE UK(ヴォーグ イギリス版)などからも注目を集める。


 


 

ミネアポリスのシンセポップバンド、Bad Bad Hatsは、来月リリース予定のセルフタイトルの新作アルバム(通算4枚目)を発表し、リードシングル「TPA」を公開した。アルバムは4月12日に発売される。

 

「この曲は、私が書いたギター・ラインから始まった。XTCの "Wake Up "を聴いて、僕のギター・ラインが絡み合うギター・パートに完璧にフィットするとわかるまで、"ソース "は僕のボイス・メモの中に眠っていたんだ」。とアレクサンダーは説明している。


そこから、通りにあるミュージック・ゴー・ラウンドにボンゴを買いに走り、やがて横ノリのダンスっぽいトラック「TPA」ができた。歌詞は、私の家族がフロリダ州タンパに引っ越した夏にインスパイアされた。私は高校1年生と2年生の間で、とても不機嫌で、とても汗っかきで、日焼けしてグラマラスでビキニを着た地元の人たちの中でとても自意識過剰だったかもね」



Bat Bat Hats 『Bad Bad Hats』


Tracklist:

1. Let Me In

2. TPA

3. Bored In The Summer

4. Back To My Body

5. The New Stuff

6. Lay Low

7. My Heart Your Heart

8. Meter Run

9. Lime Green

10. Happy


「TPA」

Faye Webster 『Underdressed at the Symphony』 

 


 

Label: Secretly Canadian

Release: 2024/03/01


Purchase/ Stream





アトランタ交響楽団のクラシックのコンサートに行く時、フェイ・ウェブスターは着飾った自分を発見する。いつもと違うおしゃれな自分であったり、いつもと違う着飾った自分であったり。たしかにそれはいつもよりも少し素敵だけれど、それは本当の自分ではないことをアーティストは知っている。それはまた、自分の知らなかった自己を知る瞬間とも言うべきなのだろう。

 

そんなわけで、オーケストラ・コンサートをウェブスターは誰よりも愛しているのだけれど、このアルバムではそれとは対極にある日常的な自己のペルソナを探りながら、それを最終的にオーケストラホールの聴衆であるときの非日常的な自分と重ね合わせようとしている。


ある意味で、自己の中にある二面性に焦点を絞り、ファニーなものを愛する砕けた感じの自己、そして、それとは対極にあるフォーマルな自己を表現する。アートワークはそのベンチマークを暗示し、着飾った自己と着飾らない自己を内在させている。ウェブスターは、この2つの自己像を巧みに使い分け、良作を作り上げた。アーティストにとって、音楽の制作に取り組むことは、本来の自己を深く知ることであるとともに、未だ知らなかった自分との遭遇を意味する。

 

アルバムの音楽はソニック・ランチ・スタジオでバンド形式で録音されたが、まるでホームレコーディングで録音をし、その後にミックスやマスターを行ったかのようなベッドルームポップ色の強いサウンドであることは明らかだ。アメリカーナというよりもハワイアンギターに近いスティールギターの音色、グロッケンシュピール、クレスタのようなオーケストラ楽器は、最新作の重要なポイントを作り、フェブスターの音楽に色彩的なイメージを付け加える。一昔前のフュージョン・ジャズ、チルウェイブのトラックメイク、そして、そういった本格派の音楽性とは対極にある、親しみやすく、可愛らしいボーカルの歌い方、これらはすべて自然に作り上げられたものでありながら、相当な計算を元に緻密に構築されている。しかし、それらの計算高さは、鼻につく感じにはならないのは不思議でならない。いわば、そのファニーな感じを元に音楽をたぐり寄せると、フォルムの印象とは別の上質な素材を見つけることが出来るのだ。

 

アルバムの冒頭で以上のようなことはすべて表されている。「Thinking About You」はちょっと斜に構えたようなラブソングだが、驚くほどシンプルで爽快な感覚に彩られている。リードボーカルを強調するグロッケンシュピールも、それと交差的に導入されるギターラインの音色もすべてがシンプルで裏がない。考えようによっては自分の感情をそのままボーカルに乗せている。それらのメロディーを背後から支えるドラムのプレイも無駄な装飾はなく、着飾らないアーティストが表され、それがちょっと高い場所にいる憧れの自分を慈しみの眼差しで見つめるのだ。曲は日曜の午後の微睡みのように流れていくが、大きなダイナミックスを設けることなく、ローファイやチルウェイブを含めた痛快なインディーポップサウンドが爽やかに駆け抜ける。


続く「But Not Kiss」は同じ系統にあるラブ・ソングに思えるが、アーティストのインディーロッカーとしての性質が垣間見える。


スロウコアやサッドコアの系譜にあるイントロのギターから、ピアノを交えたチェンバーポップへと移行し、スティールギターの音色でメロウなムードが最高潮に達した時、「Gyu Gyu!」という意外性のあるウェブスターのボーカルがそれらのムードの雰囲気を一変させる。


一瞬のブレイクの後、フュージョン・ジャズやロック的な雰囲気のある曲へとその印象が変化する。しかし、いくらかノイジーな展開へと進んだ後、すぐにスロウコアやサッドコア、エリオット・スミスさながらに内省的なオルタナティブフォークに象徴される静かなギターラインへと変遷を辿る。アーティストは曲の展開を決め打ちをすることなく、セクションごとに緻密な構成を組み上げていく。簡素な曲構成ではありながら、その中にはなだらかな感情の起伏が設けられている。これが表面的なファニーな印象とは裏腹に曲そのものに重厚感をもたらしている。

 

「Wanna Quit All The Time」は細野晴臣の「ハネムーン」のようなリゾート的な感覚に充ちている。音楽のジャンル的にはフュージョンジャズをベースにし、それを現代的なチルウェイブへと書き換えている。


アルバムの冒頭の二曲では、ソロアーティストの性質が強いものの、3曲目ではバンドセッションの要素が強い。曲は途中フェードアウトで中断するが、その後、無音のセクションを設けた後、再びフェードインにより、寛いだ感じのライブセッションに舞い戻る。限界まで音楽の情報を雪崩のように詰め込むのではなく、情報量の少なさを元にし、リラックスしたチルウェイブを制作している。これは現代的な情報の過剰さへの反駁、無数に流れる情報からの逃避や、そこから距離を置くことを重んじているとも取れる。

 

西海岸の象徴的なアーティスト、リル・ヨッティの参加も見逃せない。ヨッティはウェブスターの学生時代からの親友であるという。先行シングル「Lego Ring」は、アルバムの中で最もロック的なナンバー。オーバードライブをかけたパンキッシュなベースラインとクランチなギターの融合は、サッカーマミーを彷彿とさせるオルトロック性をもたらすが、ロックの文脈に固執することなく、その後すぐベッドルームポップへと移行する。リル・ヨッティのオートチューンは、必ずしもアーティストがスノビズムにかぶれているわけではないことの表明代わりである。


同じように、ファニーさを徹底して押し出したボーカルにはちょっとした毒気があり、うっかりそこに手を出そうものなら、フェイ・ウェブスターに「がぶり」と噛みつかれることは必須といえる。少なくとも、ボーカルの人間的なものと機械的なものの混在は、現代のポピュラー・ミュージックに対する一石を投じるような意味合いが込められている。


「Feeling Good Today」では、オートチューンをもとにしたモダンなポップソングを聴くことが出来る。オートチューンによりボーカルの単旋律は分裂し、心地よくも奇妙なハーモニーを生み出す。背後のアコースティックギターは、ジャズ的な文脈を元にアップストロークを中心とするプレイが繰り広げられる。アルバムでの一貫したトロピカルな感覚とくつろぎは、この曲でも続き、ときどき、ピアノのフレーズを交えながら、スタイリッシュなポップソングへと昇華している。曲の終盤にかけてのピアノの演奏はアーバン・ジャズ的な雰囲気を生み出す。

 

アルバムの中で先鋭的なリズムを取りいれたナンバー、「Lifetime」はダブステップのリズムを徹底してBPMを落とし、 横乗りのチルウェイブを生み出している。ヨット・ロックや、Poolsideのようにハウスとバレアリックの要素もなくはないが、ウェブスターは一貫してノイズ性を削ぎ落とし、このジャンルの主な特徴であるトロピカルな感じとリゾート的な安らぎを強調する。


音楽的な選択に加え、実際的なサウンドスケープを呼び覚まし、西海岸のビーチで夕焼けとパラソルの群れ、海の向こうに太陽がゆっくり沈んでいくような音像を作り出す。ゆったりとしたリズム、ウェブスターの声、さらにはベース、ドラム、ギター、バンドの緻密なアンサンブルは、波の流れやその先端が夕焼けに染め上げられるサウンドスケープをものの見事に呼び起こす。

 

このアルバムの序盤から中盤にかけては、2020年代らしいモダンなポピュラーサウンドが構築されるが、続く「He Loves Me Yeah!」はビンテージなウェストコーストロックに焦点を絞っている。The Doobie Brothersのようなアクの強いリズムは、しかし、ウェブスターのソングライティング、及び、バンドの手にかかったとたん、爽快感のあるサウンドに変化する。ファニーなボーカルと、ドライブ感のあるシンセが合わさることにより力強いエナジーを放つ。

 

アルバムの終盤になってもフェイ・ウェブスターの音楽的な方向性は一貫しており、1つの線を引いたように繋がっている。「eBay Purchase History」はヒップホップのハナシの系譜にあるソングだが、フェイ・ウェブスターはポップネスという観点から、それを打ち明け話のような形で紡ぐ。

 

アルバムの最後までリラックスした感覚が続く。アメリカーナを通過したバロック・ポップ「Undredded at The Symphony」、Laufeyのソングライティングの同系統にあるジャズ・ポップの影響を反映したクローズ「Tttttime」で終了する。終盤では、少しマンネリに陥りがちなのが難点であるものの、少なくともモダンなポップネスの形骸化に一石を投ずるようなアルバムである。

 

フェイ・ウェブスターのオルタネイトなポピュラーサウンドは、多くのファンを密かに魅了しつづけている。肩ひじをはらずに聞ける軽やかなポップスは、多くの現代の音楽ファンに求められるものでもある。もちろん、NYTを始めとする、ニューヨークのメディアがフェイ・フェブスターを注目のアーティストとして特集で取り上げたのには、それなりの理由があるわけなのだ。

 

 

 

 

82/100

 

 

 

Best Track 「But Not Kiss」

 

©Holy Witaker


ロンドンを拠点に活動するバリトン・サックス奏者のジョー・ヘンウッド、ドラマーのタシュ・ケアリーによるデュオ、"O."は、デビューアルバム『WeirdOs』の制作を発表した。6月21日にSpeedy Wundergroundから発売。彼らはニューシングル「Green Shirt」を発表している。


「Green Shirt」は、バンド曰く「短いロック/メタルの洗い流し」であるという。「ジョーからの歪んだアンプ・サウンドに合うように、タシュのドラムを歪んだギター・アンプに通した。この曲の名前は、タシュのお気に入りの緑色のフランネルのシャツにちなんで付けられた」


ダン・キャリーがプロデュースを手掛けたLPについて、彼らはこう語っている。「WeirdOsは、ダークでヘヴィなアルバムで、リフなベースライン、ブラストビート、ダブ、ノイズ、そして、その間の奇妙なサウンドが大好きだ。このアルバムは、ダン・キャリーと2週間にわたってスタジオでライヴ・レコーディングされ、僕らのギグにいるような感覚を再現することを目指した」


「私たちは2人で大きな音を出しているだけで、演奏するときは臆することなく全力を尽くす。限界に挑戦することに興味がある。アルバムタイトルは、ライヴの後、みんなが僕らに近づいてきて、"これは変人のための音楽みたいだね"と言ったことにインスパイアされた。僕たちはいろんなスタイルの音楽を聴いたり、ジャムったりし、それがごく自然に僕たちのサウンドに反映されている」

 



O. 『WeirdOs』


Label: Speedy Wunderground

Release: 2024/05/21


Tracklist:


1. Intro

2. 176

3. TV Dinners

4. Wheezy

5. Micro

6. Cosmo

7. Green Shirt

8. Whammy

9. Sugarfish

10. Slap Juice

 

Pre-order(INT):

 

https://otheband.ffm.to/greenshirt 

 

 

 「Green Shirt」

 

©Robb Klassen


LAを拠点に活動するインディーポップ・アーティスト、Vicky Farewell(ヴィッキー・フェアウェル)がニューアルバム『Give a Damn』を発表した。2021年のデビュー作『Sweet Company』に続くこのアルバムは、マック・デマルコのレーベル、Mac's Record Labelから5月10日にリリースされる。リード・シングルの「Tern Me On」は、付属のビデオと共に本日リリースされた。


「より深い自分に出会うために、脆弱性を受け入れる必要があった」と、ファーウェルはロサンゼルスのアパートで自作プロデュースのアルバムについて語った。「これらの曲は本当の場所から生まれた」新曲について、彼女はこう付け加えた。"Tern Me On "の青写真がどういうわけか生まれるまで、私は即興で演奏したり、無意味にしゃべったりする自分のテイクを録音したの」


 


Vicky Farewell 『Give Me A Down』



Label: Mac's Record 

Release: 2024/05/10


Tracklist:


1. Intro (Remember Me)

2. Semi Auto

3. Make Me

4. Push It

5. Textbook

6. Isn’t It Strange

7. Tern Me On

8. Luxury Hellscape

9. Love Ya Like Me

10. Always There

 

©︎Holy Wittaker

ロンドンで活動するエクスペリメンタルポップシンガー、mui zyuが2枚目のアルバム『nothing or something to die for』を発表しました。昨年の『Rotten Bun for an Eggless Century』に続くフルレングスです。(Reviewを読む)


このアルバムには、年明けにリリースされたシングル「everything to die for」と、エヴァ・リューのダマ・スカウトのバンドメイト、ダニー・グラントが監督したビデオ付きの新曲「the mould」が収録されている。エヴァ・リューはこの曲について次のように説明している。


「the mouldはとてもクールで、正しい種類はスーパーパワーを与えてくれる。残念ながら、ぴったりとはまらない型に押し込められるのは理想的とは言えません」


「だから、私は腐ったゼリーボウルの底で、どんな型が良い種類で、どんなものが悪い種類なのかを見つけ出そうとしています。多分、この急で滑りやすいボウルから出られる限り、そんなことは全く重要ではないことに気づくだろう。これはまた、ある種のアンチオーバーチュア的な意味で、このアルバム全体を示す私の文章の新しいアプローチを示している」


 


「the mould」




「sparky」

 

©︎Holly Whittaker
 

mui zyuが、セカンドアルバムの最新シングル「sparky」をリリースした。この曲は、レイ、イー(エマ・リー・モス、元エミー・ザ・グレート)をフィーチャーしている。ダマ・スカウトのメンバー、ダニー・グラントが手掛けたビジュアルは以下よりご覧下さい。


「"sparky "は、ひどい出来事に直面しても、シンプルな幸せを自分の世界に迎え入れることを歌った曲です。この曲は、デヴィッド・リンチの『ブルー・ベルベット』のオープニングに出てくる犬 "スパーキー "にちなんで名付けられた。"スパーキー "は、死んだ飼い主の前でホースから水を齧るという、喜びの完璧なイメージなのだ」

 

 

 

 

「the rules of what an earthling can be」

 

 

ロンドンを拠点に活動するシンガーソングライター、mui zyu(エヴァ・リュー)は、2ndアルバムの4作目のシングル「the rules of what an earthling can be」を配信した。

 

リウのダマ・スカウトのバンドメイト、ダニー・グラントが監督したビデオを下記よりチェックしてみよう。


この曲について、リューはこう語っている。「この残酷な世界では、人々の身体は取り締まられ、夢は打ち砕かれる。ありがたいことに、エイリアンは正しいドアを選ぶ手助けをしてくれる」

 

 

 

 

・ 「everything to die for」(1st Single)

 

 

 

台湾系イギリス人シンガ、mui zyuが新曲「everything to die for」を発表。デビューアルバム以来のニューシングルです。


ニューシングルはリュウらしい摩訶不思議なメロディーと繊細な質感を持つインディーポップが見事にマッチし、ミステリアスな雰囲気を醸し出す。mui zyuはこの新曲について次のように説明している。


「この曲はとても速く、どこかからのプレゼントのように届き、言葉と音楽が完全に溢れ出し、最終バージョンは音楽的にオリジナルのスケッチと同じになった」とエヴァ・リュウは声明で語った。


「私はラブソングを書いたことがなかったし、ロマンティックな音楽をたくさん聴いていた。半音階のメロディーは、希望に満ちていて素朴でありながら、不安にさせるような感じがして好きなんだ」


「everything to die for」

 

 

 

「Nothing or something to die for」は5月24日にFather/Daughter Recordsよりリリースされる。

 

 


mui zyu 『nothing or something to die for』



Label: Father/ Daughter

Release: 2024/05/24


Tracklist:


1. satan marriage

2. the mould

3. everything to die for

4. donna like parasites

5. the rules of what an earthling can be

6. please be okay [feat. Miss Grit]

7. telephone congee i

8. speak up, sponge

9. what’s the password baby bird?

10. hopefulness, hopefulness

11. telephone congee ii

12. sparky [feat. lei, e]

13. in the dot [feat. Pickle Darling]

14. cool as a cucumber

15. 扮豬食老虎


 


ジンバブエにルーツを持つロンドンのインディーポップ・アーティスト、RACHEL CHINOURIRI(レイチェル・チヌリリ)が、近日発売予定のデビューアルバムのタイトル曲であるニュー・シングル「What A Devastating Turn Of Events」を発表した。

 

「この曲は、私にとって最も悲しく、しかし誇らしい出来事のひとつ。この曲は個人的なもので、実話に基づいている。私と同じような年齢の少女の悲劇的な物語なの。彼女の旅路の一歩一歩で、どこかの誰かが彼女の気持ちをある程度理解できると思う。人間関係、友情、ネグレクト、母性、鬱、拒絶、内なる憎しみとの戦い、自殺願望......」


「自ら命を絶つという決断は、多くの人が考えたことがあることだし、彼女の人生は、そのような環境を作り出す完璧な嵐に近いものだった。適切なサポートや周囲の理解がなければ、人は追い詰められたような気持ちになり、彼女がこのような選択をしたことは悲しいことです。彼女のストーリーは語られるべきで、多くの人が感じていることであり、常に助けを求めるべきだということを、もっと多くの人に知ってほしい」。


『What A Devastating Turn Of Events』の大部分と同様、この曲はチヌリリの人生で最も個人的で印象的な瞬間からインスピレーションを得ており、彼女の家族の死の実話を再構築している。アルバムのリード・シングルである「Never Need Me」や「The Hills」とは趣を異にしている。


『What A Devastating Turn Of Events』は5月3日にパーロフォン/アトラス・アーティスツよりリリースされる。


「What A Devastating Turn Of Events」

 

©Kirk Lisaj

TOPSのリードシンガー、Jane Penny(ジェーン・ペニー)が、デビューEP『Surfacing』に収録される新曲「Wear You Out」を発表した。

 

リード曲「Messages」に続くこの曲には、OTIUMが監督したビジュアルと合わせて公開された。『Surfacing』は4月5日にLuminelleからリリースされる。


「ポップでキュート、でも、ちょっと不吉で奇妙、官能的でウィットに富んだものを作りたかったの。言葉遊びがたくさんあって、ちょっとダーティー。最高の情熱や最も激しい愛は、時にちょっと破壊的で、それを楽しい方法で探求したかった」とペニーは説明している。



「Wear You Out」

 

©Missy Malouff


ボルチモアのエクスペリメンタルポップバンド、Tomato flower(トマト・フラワー)がニューシングル「Harlequin」を発表した。


この曲は新作アルバム『No』に収録。ヘイデン・ライトによるインタラクティブなウェブサイトが付属し、ハーレクイン・フィギュアのバラバラのピースをドラッグ・アンド・ドロップすることができる。「Harlequin」の試聴は以下から。

 

 

 「Harlequin」


 

トマト・フラワーによる新作アルバム『No」は3月8日にRamp Localからリリースされる。シングル「Temple of the Mind」「Destroyer」が先行シングルとして公開されている。


 


Claire Rousey(クレア・ラウジー)は、ハンド・ハビッツをフィーチャーしたニューシングル「ily2」を発表した。この曲は、「head」に続く彼女のアルバム『sentiment』からの第2弾シングルとなる。

 

実験音楽とアンビエント・ミュージックの形式に挑戦することで知られるルーセイ。テクスチャーのあるファウンド・サウンド、贅沢なドローン、フィールド・レコーディングを巧みに取り入れ、人生の凡庸さの中にある美を讃える音楽に昇華させている。彼女の音楽は見事なまでにキュレーター的で、細部まで美しい粒子となり、感覚に訴えかけるものとして昇華される。『センチメント』は、孤独による感情の瞑想である。 ノスタルジア、感傷、罪悪感、セックス・・・。アルバムの物語の弧は繊細な音楽のジェスチャーと芸術的な繊細さによって導かれる。

 

クレア・ルーセイは、自宅や滞在先のホテルを始めとする様々なスペースで曲の制作を行った。各曲のパッセージからは彼女が過ごした時間とエネルギーの感触がリアルに放たれている。


このアルバムは、家で一人暮らしをしながら、ギターを学び、ポップ・ミュージックの魅力に出会った彼女の人生の瞬間を反映している。「最近、自分の気持ちや考えをできるだけ明確に伝えたいと思うようになった、今回はポップがもっとも理にかなう方法だと思ったんだ」とルーセイ。サンプリングされた会話の断片の告白が、彼女の作品に即時性と親密感を及ぼす。

 

音から純粋な感情を呼び起こすルーセイの生来の音楽的な能力は、ポップ、フィールド・レコーディングに見られる繊細さ、ミニマルなアレンジ等、多種多様な形を取って表れる。結果として生まれた『センチメンタル』の曲は、息をのむほど個人的であり、アンセミックでもある。

 

 『sentiment』は4月19日にThrill Jockeyよりリリースされる。

 

 「ily2」

 


©︎Ingmar Chen

年明けにファット・ポッサムとの契約終了と同時にデモソングを発表したオードリー・カン擁するニューヨークのライトニング・バグが新作アルバム『No Paradise』を正式に発表しました。


2021年の『A Color of the Sky』に続くアルバムは、5月2日に自主制作盤としてリリースされます。


リードシングル「December Song」には、フロントウーマンであるオードリー・カンがギリシャのアンドロス島で脚本・監督・撮影したミュージックビデオが収録されています。アルバムのカバーアートとトラックリストは以下からご覧下さい。


ボーカリストのオードリー・カンはメキシコからニューヨークまで4,000マイルをバイクで走破したあと、「No Paradise」を書き始めたのだそうです。「December Song」について彼女は次のように語っています。 


「ナヤリットからニューヨークまでバイクを走らせて、持てるエネルギーの最後の一滴まで使い果たした後、ニューヨークに戻ったところでした。その旅が終わったとたん、私のこころは最低のどん底に落ちこんでしまいました。''ディセンバー・ソング''は、私のかなしみをひとつの物語、そしてひとつの季節の一部と考えることで、私の人生に再び意味を与えるための方法でした。曲の中で私は、悲しみで不毛の地と化した土地で娘の帰りを待つデメテルの視点から、ペルセポネの神話を再訪しました」


「December Song」







『No Paradise』




Tracklist:

1. On Paradise
2. The Quickening
3. The Flowering
4. The Withering
5. Opus
6. December Song
7. Serenade
8. Lullaby for Love
9. I Feel…
10. Morrow Song
11. Just Above My Head
12. No Paradise

 

©︎Lucas O.M.


Mei Semonesが、4月5日にリリースするBayonet RecordsデビューEP『Kabutomushi』を発表した。新曲「Inaka」はLucas O.M.が監督した以下のビデオでチェックできる。


「この曲は、2022年の秋にブルックリンに引っ越した直後、毎日敗北感と疲労感に苛まれていた時に書いた。"私は都会が大好きになったが、当時は野心を失ってパートナーと田舎に引っ越すことを理想としていた。当時を振り返ってみると、都会が問題なのではなく、私が疲れていただけなのだと気づきました」







Moi Semones 『Kabutomushi EP 』


Tracklist:

1. Tegami
2. Wakare No Kotoba
3. Takaramono
4. Inaka
5. Kabutomushi
©Alison Green

 

ダニエル・ベックナーことBoeckner(ボックナー)は、3月15日にサブ・ポップからソロ・デビュー・アルバム『Boeckner!』のセカンドシングル「Euphoria」を発表した。ノイズにまみれたトラックだが、ポップのアプローチとしては、その中に爽快なイメージが含まれている。ニューヨークのシンセポップムーブメントと連動して、カルト的な人気を呼び起こしそうなシンガーだ。


ランダル・ダンがプロデュースし、エンジニアリング/ミキシングを手がけたセルフタイトルアルバムは、ニューヨークのサーキュラー・ルインでレコーディングされた。ブルックリンのヘバ・カドリーがマスタリングを担当した。ドラムにマット・チェンバレン、メディシンのブラッド・レーナー、そしてKiwi Jr.(キウイ・ジュニア)のジェレミー・ゴーデも参加している。


「10代の頃、メディシンの完璧なシューゲイザー・ノイズのレコードをカセットテープで輸入し、ブラッド・ラナーのサンドブラストでチェルノブイリのようなギターが大好きだった」


特に、彼がプロデュースした”Sunn0)))”のレコードの影響が大きいことを明らかにしている。

 

「ランダルと仕事をすることで、抑圧されていた音楽的衝動が解き放たれたんだ。プライベートでは楽しんでいるんだけれど、普段は自分がリリースする作品には織り込まないような、オカルト的なシンセ、疑似メタル、クラウトロック、ヘヴィ・サイケの影響などを取り入れてみたんだ」



「Euphoria」

 

 

 

 

Boeckner(ベックナー)によるデビューアルバム『Boeckner!』 は3月15日にサブ・ポップから発売される。先行シングルとして「Lose」が公開されている。

 

 

Tour Schedule:

 

Wed.  Apr. 24 - Los Angeles, CA - Lodge Room


Thu. Apr. 25 - San Francisco, CA - The Independent


Sun. Apr. 28 - Portland, OR - Polaris Hall


Mon. Apr. 29 - Seattle, WA - The Crocodile


Tue. Apr. 30 - Vancouver, BC - The Pearl on Granville


Wed. Jun. 05 - Chicago, IL - Empty Bottle


Thu. Jun. 06 - Detroit, MI - El Club


Fri. Jun. 07 - Toronto, ON - The Horseshoe Tavern


Sat. Jun. 08 - Montreal, QC - Bar Le Ritz


Mon. Jun. 10 - Boston, MA - Brighton Music Hall


Wed. Jun. 12 - Brooklyn, NY - Music Hall of Williamsburg


Thu. Jun. 13 - Philadelphia, PA - Johnny Brenda’s


Fri. Jun. 14 - Washington, DC - The Atlantis

 


 

Hana Vu(ハナ・ヴー)は、新進気鋭のソロインディーロックシンガー、おのがセンスで人を引き付けるソングライティング法を持つ。Pitchforkをはじめ、このシンガーに注目するメディアは多い。ベッドルームポップ主体のアプローチであるが、その中には奇妙な棘とディストーションが内在している。

 

シンガーソングライターは、セカンドアルバム『Romanticism』とリードシングル「Care」を発表した。『ロマンティシズム』はゴーストリー・インターナショナルより5月3日発売される。

 

2021年のデビュー作『Public Storage』に続くアルバムは、ハナ・ヴーの瞑想的な青春インディー・ポップを発展させたもので、青春の無常を悼む内容となっている。


「この曲は、窓の外を見つめながら、みんなが私と同じように、あるいはそれ以上に、あるいはそれ以下に物事を考えているのだろうかと考えながら書いた。また、それが重要かどうかについても反芻していた。思考や感情は永遠に個人的な経験かもしれない」とヴーは説明する。

 

メーガン・ホウアンが監督したこの曲のビデオは、アルバムのロマンティックな時代にインスパイアされたビジュアルをさらに発展させている。アルテミジア・ジェンティレスキの絵画 "Judith Beheading Holofernes" と "Judith, Her Maid and Holofernes Head" を引用している。


「ロマンティックであることと、ロマンティストであることは違う」とハナ・ヴーは明言する。「このアルバムの核心は、このような悲しい感情に耽溺し、感覚に耽溺することなのだ。悲しみや傷心を感じることの美しさに価値を見出すことができる人は、社会にはあまりいない」


*下記の映像には一部グロテスクな表現があります。ご視聴の際は充分ご留意下さい。

 



「Care」



 

Hana Vu 『Romanticism』


Label: Ghostly International

Release: 2024/05/03


Tracklist:


Look Alive

Hammer

Alone

22

Care

How it Goes

Dreams

Find Me Under Wilted Trees

Airplane

Play

I Draw a Heart

Love


Pre-order(INT):


https://ghostly.ffm.to/hana-vu-romanticism

 


イギリス/ベッドフォードシャーに生まれた青年アルフィー・テンプルマン。2022年にリリースしたファーストアルバム『Mellow Moon』は、業界関係者と音楽ファンの両方から賞賛され、総再生回数3億回以上を記録、世界中を席巻した。イギリスのDIYのインタビューでもお馴染みの若手シンガー。

 

そんなアルフィーが多様な音楽性を吸収し、彼の持つポップスの才能を更に進化させたニューシングル「Eyes Wide Shut」をリリース。THE 1975やArlo ParksなどのMVを手がけるプロダクションチームが作成したMVも同時公開。


前作の『Mellow Moon』の楽観的な雰囲気を保ちながら、70年代ファンクのパワフルでグルーヴィーなエネルギーを加え、モダンファンクな楽曲に昇華させた。歌詞は朝目が覚めた直後の10分間で書いたアイデアの断片を派生させて作られた。これまで以上にダイレクトに、アルフィーの本音を前面に押し出しており、シンガーソングライターとしてより成熟した姿が垣間見れる。

 



Comments from Alfie Templeman:

 

”Eyes Wide Shut”はツアーについて考えたことを全て集めたような楽曲です。ショーの後、僕の脳には常に大音量で音楽が流れていて、リラックスするのが本当に難しいんです。ビジネスホテルに戻るとアドレナリンはすぐに飛んでいって燃え尽きてしまう。 この曲は、その感情を表現していて、ライブで演奏し始めてからは、「自分に優しく」と思い出させてくれるリマインダーみたいな曲になっています。 楽曲の制作期間中、プリンスとトーキング・ヘッズをたくさん聴いていて、シンセの奇妙なテクスチャー や、クレイジーなベースラインはそれらに影響されてできたものです。

 




Alfie Templeman 「Eyes Wide Shut」- New Single



レーベル:ASTERI ENTERTAINMENT (アステリ・エンタテインメント) 

形態:ストリーミング&ダウンロード 


配信リンク:

https://asteri.lnk.to/AFEWS

 

 

Alfie Templeman: 

 

イングランド、ベッドフォードシャー出身のシンガーソングライター / マルチインストゥルメンタリスト / プロデューサー。

 

 8歳の時にRushのライブに魅せられ、曲づくりを始める。ドラム、ギター、キーボード、マンドリン、ハーモニカなど10個以上の楽器を独学で習得。

 

2018年にEP『Like an Animal』でデビュー。2022年には1st フルアルバム『Mellow Moon』をリリース。

 

全世界でのストリーミング数は現在累計3億回以上を超える。UKのインディーポップ・シーンの新星としてBBCラジオ、サンデー・タイムズ、The ObserverやVOGUE UK(ヴォーグ イギリス版)などからも注目を集める。

 


ノルウェーのシンガーソングライター、girl in redがニューシングル「Too Much」をリリースした。デビューアルバムの時期よりも純粋なポップスへのアプローチである。(ストリーミングはこちらより)

 

またガールズ・イン・レッドは新作アルバムの情報を明らかにした。2ndアルバム『I'M DOING IT AGAIN BABY!』は4月12日にコロンビアからリリースされる。「Too Much」はアルバムの最初のプレビュー。監督のフィオナ・ジェーン・バージェスのミュージックビデオは以下から。


ガールズ・イン・レッドこと、マリー・ウルヴェンはプレスリリースで次のように述べている。

 

「私はいつもやり過ぎだと言われてきました。子供時代も大人になってからも。一番幸せなとき、一番興奮しているときに、それを否定されることで、私は自意識過剰で、疎外感を感じ、奇妙に感じていた。人間関係で同じような感覚に出会って初めて、自分という人間が完全に受け入れられていると感じることがないことが、どれほど自分を傷つけているかに気づいた。また、文化的に人々はクールになりすぎて、楽しさや本当の興奮や感情を表に出さない傾向があると思う」


ノルウェーのシンガー・ソングライターはこの曲で、感情的になれない相手と恋に落ちるというテーマを介して、自分の弱さを受け入れ、自分の価値を解放することで得られる痛快なエンパワーメントを探求している。


ーーあなたは私の目の光を殺すのが好きなだけ/私がハイな時に私を低くするのが好きなだけーーと彼女は歌い始めに歌い、勢いを増していよいよ反抗的なコーラスに突入する。 


ーーお願い、私がやりすぎだなんて言わないで/私が大げさだなんて言わないで/あなたは私を理解していないだけ。ーー



また、フィオナ・ジェーン・バージェスが監督し、スマグラーがプロデュースした以下の映像では、シンガー(本名マリー・ウルヴェン)が、残酷なパートナーに理屈をこねて、劇場のステージで懇願する場面もある。イライラが募っていく様子が描かれている。以下から映像をチェックしてほしい。

 


「Too Much」



『I'M DOING IT AGAIN BABY!』のの先行シングルとして「Too Much」、タイトル曲「I'm Doing It Again」が配信されています。アーティストは''フジロックフェスティバル2024''で来日公演を行います。


Girl In Red  『The ‘I’m Doing It Again Baby!』

 

 

Label: Columbia

Release: 2024/04/12


Tracklist:


1. I’m Back

2. DOING IT AGAIN BABY

3. Too Much

4. Phantom Pain

5. ‘ou Need Me Now?

6. A Night To Remember

7. Pick Me

8. Ugly Side

9. New Love

10. ★★★★★

 

Michael Tyrone Delaney

フェイ・ウェブスターが、3月1日にリリースされるニューアルバム『Underdressed at the Symphony』から新たなシングル「Feeling Good  Today」を発表した。


このシングルは、リル・ヤッチーとのコラボ曲「Lego Ring」、以前に発表された「But Not Kiss」「Lifetime」に続く作品。プーネ・ガーナが撮影し、TikTok/YouTubeのスター、リリ・ヘイズが出演しているビデオは以下からご視聴ください。


2021年の『I Know I'm Funny Haha』に続くアルバム『Underdressed at the Symphony』はシークレットリー・カナディアンから3月1日にリリースされる。


「Feeling Good  Today」

 

©Zoe Donahoe

Claire Rousey(クレア・ルーセイ)は、新作アルバム『sentiment』を発表した。初のフルアルバムには、Hand HabitsとLala Lalaがゲスト参加。リードシングルの「head」の視聴は以下より。


実験音楽とアンビエント・ミュージックの形式に挑戦することで知られるルーセイ。テクスチャーのあるファウンド・サウンド、贅沢なドローン、フィールド・レコーディングを巧みに取り入れ、人生の凡庸さの中にある美を讃える音楽に昇華させている。彼女の音楽は見事なまでにキュレーター的で、細部まで美しい粒子となり、感覚に訴えかけるものとして昇華される。『センチメント』は、孤独による感情の瞑想である。 ノスタルジア、感傷、罪悪感、セックス・・・。アルバムの物語の弧は繊細な音楽のジェスチャーと芸術的な繊細さによって導かれる。

 

クレア・ルーセイは、自宅や滞在先のホテルを始めとする様々なスペースで曲の制作を行った。各曲のパッセージからは彼女が過ごした時間とエネルギーの感触がリアルに放たれている。


このアルバムは、家で一人暮らしをしながら、ギターを学び、ポップ・ミュージックの魅力に出会った彼女の人生の瞬間を反映している。「最近、自分の気持ちや考えをできるだけ明確に伝えたいと思うようになった、今回はポップがもっとも理にかなう方法だと思ったんだ」とルーセイ。サンプリングされた会話の断片の告白が、彼女の作品に即時性と親密感を及ぼす。

 

音から純粋な感情を呼び起こすルーセイの生来の音楽的な能力は、ポップ、フィールド・レコーディングに見られる繊細さ、ミニマルなアレンジ等、多種多様な形を取って表れる。結果として生まれた『センチメンタル』の曲は、息をのむほど個人的であり、アンセミックでもある。

 






Claire Rousey 『Sentiment』

 

Label: Thrill Jockey

Release: 2024/04/19


Tracklist:


1. 4pm

2. head

3. it could be anything

4. asking for it

5. iii

6. lover’s spit plays in the background

7. sycamore skylight

8. please 5 more minutes [feat. Lala Lala]

9. w sunset blvd

10. ily2 [feat. Hand Habits]

 


カーリー・ボンドによるバンドプロジェクト、Meernaはニューシングル 「A Promise」を発表した。昨年のワールドミュージック、R&B、ポップを劇的にクロスオーバーしたアルバム『So Far So Good」(WMFを読む)に続くニューシングル。


このソウルフルでスウィープなバラードには、ピアノとペダル・スティール、そしてミールナーのトレードマークであるシンセ、エレキ・ギター、ベース、ドラムが取り入れられており、カーリー・ボンドの静謐なヴォーカルが全編を貫いている。


ミールナーのソングライターのカーリー・ボンドは新曲について以下のように説明している。


「この曲は、疎遠になっている人との大切な思い出について歌っていると思う。振り返って良いことばかりを感じながら、なぜその人から離れてしまったのかと自問するのはとても簡単なこと。疎遠になったことに深い罪悪感を感じながらも、これは単なる過程であり、どんな関係も複雑きわまりないんだと、優しく自分に言い聞かせたりする。そういった感覚は弱さなのではなく、あなたが相手によって強張っていないことを思い出させてくれる美しさでもあるのです」


「A Promise」