ザ・リバティーンズがニューシングル「Shiver」をリリースした。先日、アナウンスされたばかりの新作アルバム『All Quiet On The Eastern Esplanade』のカット。3月8日にリリースされるこのアルバムは、シングル「Night Of The Hunter」と「Run, Run, Run」で予告されている。メンバーが出演するモノクロトーンのクールなミュージックビデオは下記よりご覧下さい。
「"Stay”は一気にガーっと出てきた曲なんだ。ウッドストックのヤードセールで買った12弦アコースティックから取り出した。そのコードを弾くのを何年も待っていたような感じだ。当時、私はKinksのレコード『Lola
Versus Powerman』のアコースティックギターとドラムの音に夢中になっていた」
「Stay」
Sam Evian 『Plunge』
Tracklist:
1. Wild Days
2. Jacket
3. Rollin’ In
4. Why Does It Take So Long*
5. Freakz
6. Wind Blows
7. Another Way
8. Runaway
9. Stay
PACKS
PACKSの名義で音楽を制作するトロントのマデリン・リンクは、常に周囲の環境にインスピレーションを見出してきた。最新作『Melt the Honey』(1年ぶり2作目のフルアルバム)の制作にあたり、彼女はこれまでの作品に影響を与えてきた平凡な空間を超えたところに目を向けたいと考えた。
「Pearly Whites」でも、ミート・パペッツを基調とした程よく気の抜けたバンドサウンドとグランジの泥臭いロックサウンドが融合を果たす。マデリン・リンクのボーカルは、Green River、Mother Love Bone、Pavementといったグループのザラザラとした質感を持つハードロック、つまりグランジの源流に位置するバンドが持つ反骨的なパンク・スピリットを内包させている。そして、これらのヘヴィ・ロックのテンポは、ストーナー・ロックのようにスロウで重厚感があり、フロントパーソンの聞きやすいポピュラーなボーカルと鋭いコントラストを描いている。ボーカルそのものは軽やかな印象があるのに、曲全体には奇妙な重力が存在する。ここに、バンド、フロントマンの80年代後半や90年代のロックに対する愛着を読み取ることができるはずだ。しかし、この曲がそれほど古臭く感じないのは、Far Caspianのような現代的なローファイの要素を織り交ぜているからだろう。
ローファイの荒削りなロックのアプローチは、その後も続いている。先行シングルとして公開された「HFCM」は、「ポスト・グランジ」とも称すべき曲であり、『Melt The Honey』のハイライトとも言える。Mommaの音楽性を思わせるが、それにアンニュイな暗さを付加している。相変わらずマデリン・リンクのボーカルには奇妙な抜け感があり、ファジーなディストーションギターとドラム、ベースに支えられるようにして、曲がにわかにドライブ感を帯びはじめる。楽節の節目にブレイクを交えた緩急のあるロックソングは、リンクのシャウトを交えたボーカルとコーラスにより、アンセミックな響きを生み出すこともある。曲のアウトロでは、ファジーなギターが徐々にフェイドアウトしていくが、これが奇妙なワイルドさと余韻を作り出している。
ベルギー/ゲントを拠点に活動するシンガーソングライター、ボリス・ププル(Bolis Pupul)が新曲「Spicy Crab」でデビュー・アルバム『Letter to Yu』を予告した。以下よりチェック。
シンガーソングライターとは、テーマを探すものではなく、テーマに出会わざるを得ない存在である。
それぞれ歌手は違う事柄を歌う。一方で、歌手はその時々の切実なテーマをみずからの作るメロディーに乗せて歌わなければならない。それは楽しいものから、それとは正反対に苦しみまで様々なものがある。それと同様に、ボリス・ププルによるアルバム『Letter to Yu』は、ヨーロッパ社会に生きるアジア系の「ディアスポラ」として生きることがテーマに絞られている。アルバムはソウルワックスと共に制作され、DEEWEE/Becauseから3月8日にリリースされる。
ブライト・フューチャーでは、フレーズの転回と韻の流れで知られるソングライター、エイドリアン・レンカーが、"You
have my heart // I want it back.
"とさらりと言う。アナログ的な正確さで記録されたこの作品は、コラボレーションの実験として始まったが、エイドリアン・レンカーのハートが未知の世界へ果敢に挑み、満タンになって戻ってきたことを証明するものとなりました。
チェルシー・ウルフは、アルバム『She Reaches Out to She Reaches Out to She』の最新シングル「Everything Turns Blue」をリリースした。ウルフによれば、「有害なものの一部であった長い時代を経て、再び自分自身を見つけること」をテーマにしている。10年後、20年後、30年後、誰かと別れることになる。
ライム・ガーデンは、日本の音楽ファン向けにイギリスのロックバンドを紹介するリイシューを刊行したSo Young Magazineが主宰するレーベルからアルバム『One More Thing』をリリースする。So Youngは、大学を卒業してまもない若者が集まり、デザイン的な観点からインディペンデントのミュージック・マガジンを出版するという計画を掲げ、現在に至るまでコアな音楽ファンの注目を集めている。
So Youngのオフィシャルサイトには、マンチェスターのCLASHと同様に、トラックの紹介と短い短評が掲載されることが慣例となっている。冷静かつ的確な視点からレビューが行われ、その音楽がシーンやウェイブにどのような影響を与えるのかについて音楽的な批評の焦点が絞られていることがわかる。このパブリッシャーの主宰するインプリントからは、毎年のように魅力的な新人のグループが次々登場し、イギリスにとどまらず、海外のニッチなインディーズの音楽ファンの耳目を集めている。つまり、その筆頭格がライム・ガーデンというわけなのだ。
ライム・ガーデンは、デビューアルバム『One More Thing』の4作目のシングル「マザー」を発表した。以下より音源をチェックしてみよう。
テキサスのクルアンビンは、新作アルバム『A La Sala』の制作を発表しました。2020年の『Mordechai』以来のアルバムは、4月5日にDead Oceansからリリースされます。新作のリード・シングル「A Love International」は、スコット・ダンゲートが監督したMVとともに到着した。また、アルバムのジャケット・アートワークとトラックリストは以下を参照のこと。
「A LA SALA」の様々なレコード盤を飾る7つの異なるジャケットは、クルアンビンの現在のフレームへのスルーラインを提供する。ベルギーの芸術家ルネ・マグリットの超現実主義にインスパイアされ、マルコの多数の旅行記写真を使ってバンドがデザインした。バンドのリビングルームから白昼夢のセットへの窓があり、不可能な空のシーンがあり、外からの視線が内側で起こっていることを照らしている。
これらは、デヴィッド・ブラックが『A LA SALA』に添えたDJ、ローラ・リー、マルコのイメージと直接重なり、バンドと窓が、観察者であると同時に観察される存在であることを物語っている。『A LA SALA』は、先をよりよく見るために、外を眺め、振り返ることをテーマにしている。 ーDead Oceans
「私はいつも、孤立や社会的グループからはじき出されることについて焦点を当てた本に魅せられてきた」と言うヴェリティは、ジョアン・グリーンバーグの「I Never Promised You a Rose Garden」とヒューバート・セルビー・ジュニアの「Requiem for a Dream」を影響に挙げている。