Bodywash ©︎Kristina Pendelsen


カナダ/モントリオールを拠点とする注目のドリーム・ポップ・デュオ、Bodywash(ボディーウォッシュ)が、ニュー・アルバム『I Held the Shape While I Could』を発表しました。バンドはこの告知に合わせて最初のテースター「Massif Central」をミュージック・ビデオと合わせて公開しました。是非、下記よりチェックしてみて下さい。

 

『I Held the Shape While I Could』は、Light Organから4/14にリリースされる予定です。Massif Central」にアルバムのトラックリストとカバーアートも合わせて下記よりご覧ください。


Bodywashのラインナップは、Chris Steward(クリス・スチュアート)とRosie Long Decter(ロジー・ロング・デクター)の2人。プレスリリースによると、"Massif Central "は "政府側の公的書類の事務的なミス(そのせいでStewardはカナダでの就労資格を失った)"にインスピレーションを受けたと説明されています。また、これは彼の人生に起こった青天霹靂の出来事だったそうです。


クリス・スチュワードはさらにプレスリリースの中で詳しく説明しています。「カナダに8年間住んでいた後、2021年の春に、政府の事務的なミスにより、私はここでの法的な地位を失うことになりました」

 

実は、英国人として、私は働く権利を失ってしまったんです。しばらくアパートの隅を歩き回ることしかできない月日が続き、私の貯金はついに底をついてしまった。独力で築き上げようと思っていた人生が、奈落の底に消えていくような気がしたので、私は、荷物をまとめて出て行く覚悟を決めました......。「Massif」は、たとえ底なしの崖の底に向かって泣き叫んでも、反響が聞こえるかどうかわからないような茫漠とした音なんです。

 

この曲は、私のベッドの後ろの壁に閉じ込められ、救いを求めて爪を立てていたリスを目にした時、インスピレーションを受けた。

 

友人、家族、音楽、そして、数人の移民弁護士(と残りの貯金)の助けを借り、私は幸いにも、今、この国(カナダ)の永住権を持っています。しかし、この曲は、その出来事とともに私が搾取的な制度に遭遇したことの証立てとして長く心に残っているのです。


「Massif Central」のミュージックビデオを監督したジョーダン・アレンは、次のように付け加えました。

 

「Massif Central」では、クリスが経験したパニックと切迫感を凝縮し、官僚主義の手によって感じられる不安と絶望を抽象的に描き出したいと思いました。 

 

グラフィックは、迷路に迷い込んだような、そびえ立つ建造物や水平線に引き込まれるような、そんなイメージを意識して選んでみました。カメラはバンドのCCTVビューであると同時に、より感情的に内面的なビジュアル面を明らかにするためのグリッチとして用いようと考えていました。


『I Held the Shape While I Could』は、2019年にリリースされたデビュー・アルバム『Comforter』に続く作品です。長年のドラマーであるライアン・ホワイトとレコーディング/ミキシング・エンジニアのジェイス・ラセック(ザ・ベスナード・レイクス所属)と共にレコーディングされた。




Bodywash 『I Held the Shape While I Could』

 


Label: Light Organ

Release: 2023年4月4日

 

 

Tracklist:

 

1. In As Far
2. Picture Of
3. Massif Central
4. Bas Relief
5. Perfect Blue
6. Kind of Light
7. One Day Clear
8. Sterilizer
9. Dessents
10. Ascents
11. Patina
12. No Repair

 


最近、ジミー・キンメルのライブの話を耳にしなかったが、久しぶりに豪華キャストを招いて豪華なライブパフォーマンスが行われている。米国のトーク番組”Jimmy Kimmel Live!”の初回エピソードは2003年1月26日に放送された。木曜の夜、その放送の20周年を記念して、司会者のジミー・キンメルは番組の初回放送と同じゲストのラインナップを呼び戻したのだった。

 

ハリウッド俳優のジョージ・クルーニー、ラッパーのスヌープ・ドッグ(最初の週はキンメルの共同司会を務めていたという)、音楽ゲストのコールド・プレイが、番組に再登場している。スヌープ・ドッグが同じ顔つきをしているのに、ジョージ・クルーニーは違う顔つきをしているなど、懐古的な演出が何度かあり、20周年記念の番組らしく、出演者全員で思い出話に花を咲かせている。

 

司会者のジミー・キンメルは20年前のスヌープのライダーと現在のライダーを比較し、クルーニーはステージ上でみんなと共有するためにお酒を持ち出し、コールドプレイは彼ららしいパフォーマンスで視聴者を沸かせた。


この番組内では、コールド・プレイのボーカリスト、クリス・マーティンが最初に出演し、簡単なインタビューを行い、コールド・プレイが急遽音楽を制作することになったというジョークを交えている。その後、クリス・マーティンは、ジミー・キンメルにオルゴールを手渡し、彼がゼンマイを指で巻き上げると、Coldplayが最初のショーで”Kodak Theatre”の外で演奏した曲「Clocks」のオープニング・リフを奏でた。大編成の弦楽アンサンブル、聖歌隊、オリジナルの同曲の演奏の映像が途中に導入され、最後はフルバンドとキンメルのサックスのゴージャスな演奏を交え、花火の映像を背景にしてフィナーレを飾るという手の込んだサプライズ的な演出となった。

 



ニューヨークパンクバンド、Televisionのフロントマン、Tom Verlain(トム・ヴァーレイン)が73歳で死去した。報道発表によると、Verlaineは、短い闘病生活の後、ニューヨークの自宅で亡くなったという。最初期のニューヨーク・パンクシーンの渦中にあって、彼は最も個性的なボーカルとして知られる。ニヒリズムとインテリジェンスを兼ね備えたボーカルは、ルー・リード、パティ・スミスとならんでニューヨークパンクの代表格と称しても過言ではない。代表曲は「Marquee Moon」。近年、この曲のエディット・バージョンもリリースされていた。


また、バーレインの友人で同世代のパティ・スミスの娘であるジェシー・パリス・スミスも、ニューヨーク・タイムズ紙にこのニュースを確認した。パティ・スミスは自身の声明で、「すべてが可能に思えた時です。さらばトム、オメガの上空へ」と述べた。

 


トーマス・ミラーとして生まれたこの新進気鋭の才能は、ニュージャージー州で育ち、そこで初めてサックスとピアノを学んだ。同時代の多くの若者と同様、ローリング・ストーンズの音楽に触発され、ギターに転向した。


10代の頃、同じ東海岸の寄宿学校に通っていた将来のバンドメイト、リチャード・ヘルと出会い、音楽と詩で心を通わせた(バーレインは、フランスの詩人ポール・バーレインから芸名を借りたと言われている)。2人はやがてニューヨークに逃れ、ドラマーのビリー・フィッカとともに短命に終わったグループ、ネオン・ボーイズを結成した。


1973年には、ギタリストのリチャード・ロイドを加えてテレビジョンとして再結成し、ニューヨークのイースト・ヴィレッジで急成長していたパンクやアンダーグラウンド・シーンの一翼を担った。そこでは、パティ・スミス、ブロンディ、トーキング・ヘッズといった同業者が出現し、CBGB'sやマックス・カンサス・シティといったスポットで混ざり合っていたのである。


リチャード・ヘルがグループから脱退した後、1975年にフレッド・スミスがベースとしてテレビジョンに加わり、後のポストパンクやインディーロックバンドに大きな影響を与えたと言われるラインアップを固めた。


1977年、テレビジョンはデビュー・アルバム『マーキー・ムーン』を発表し、大好評を博した。ヴァーレインのユニークな歌唱スタイルと、ロイドとの目くるめく2本のギター・アタックは、当時最も注目されたロック・アルバムのひとつとなった。その後、1978年に『Adventure』を発表したが、バンドは険悪な雰囲気のまま解散し、ヴァーレインは1979年にセルフタイトルのデビュー作、1981年に『Dreamline』を発表するなど、ソロ活動に移行する。


「私のように、ロックが美化されることに不満を持つ人たちの対抗運動があった」と、スミスは2008年のインタビューで70年代のニューヨーク・ロック革命について語っている。「トム・ヴァーレインやリチャード・ヘル、デビー・ハリーや私のような人々は、MC5やジェファーソン・エアプレインのようなバンドの努力を引き継ぎたかったんだ。ジャズや政治、詩、さまざまなパフォーマンスを融合させたんだ。文化的な革命だったんだ」


10年以上の活動休止の後、テレビジョンは1991年に思いがけず再結成し、翌年には驚くほど強力なセルフ・タイトル・アルバムをリリースした。2007年にロイドが脱退した後も、グループは近年まで断続的に活動しており、ヴァーレインは新曲が準備中だと主張していたが、実現はしなかった。


ヴァーレインはそのキャリアにおいて、パティ・スミスのレコーディングにも参加し、ジェフ・バックリィの2枚目のアルバムのオリジナル・プロデューサーを務めたが、1997年、ジェフがアルバム制作中に溺死してしまった。このアルバムは、最終的に翌年「Sketches for My Sweetheart the Drunk」としてリリースされた。


また、ソニック・ユースとウィルコのメンバーが参加したスーパーグループ、ミリオンダラー・バッシャーズの一員でもある。

 Sara Noelle 『Do I Have To Feel Everything』



 

 Label: Sara Noelle 

 Release: 2023年1月27日



Featured Review


シンガーソングライター、Sarah Noelle(サラ・ノエル)は、パシフィック・ノースウエスト出身、カナダのトロントを拠点に活動するマルチ・インストゥルメンタリスト、学際的アーティスト。現在、サラ・ノエルは、音楽家として活動する傍ら、文芸誌の編集にも携わり、「Lyrics as Poetry」という名の雑誌を発行しています。昨年11月には、28人のアーティストと20人のライター/ジャーナリストによる第4刷が発行されました。

 

Sara Noelleの名を冠したポストロック/ドローン・フォークのソロ・プロジェクトを通じ、彼女は、シングル「Bridges」と「Shelf」、デビューEP「Spirit Photographs」をリリースしています。さらに、バンクーバー・アイランド大学でジャズ研究のBFAを、トロント大学で民族音楽学の修士号を取得している。このプロフィールに関しては、実際の音楽性、特に民族音楽の側面に強く反映されています。その多彩な趣味から、これまで、Michael Peter Olsen (Zoon, The Hidden Cameras), Timothy Condon and Brad Davis (Fresh Snow, Picastro), The Fern Tips (Beams) Völur (Blood Ceremony), NEXUS (Steve Reich), ビジュアル・アーティストのAlthea Thaubergerと仕事をしてきました。


既発の2つのアルバムにおいて、サラ・ノエルは、フォーク・カントリーとエレクトロニカ、そしてそれらをニューエイジやアンビエントの影響を交えたポピュラー・ソングを中心に書き上げてきました。しかし、全二作は、正直なところ、アーティストの志向する音楽性が作品としていまひとつ洗練されていない印象がありました。しかし、今回、自主レーベルから発売された3rdアルバム『Do I Have To Feel Everything』においてサラ・ノエルは大きな飛翔をみせています。それは、大きな路線変更を図ったというより、自然な形のステップ・アップでもあるのです。

 

新作アルバムに収録された全11曲は、以前からの音楽性を引き継ぐような形で、フォーク/カントリーとアンビエントを織り交ぜた清涼感溢れる楽曲が中心となっています。その中には、冬のニューメキシコの砂漠で書かれた曲もあり、アーティストの洗練されたトラック・メイク、伸びやかなビブラートを誇る歌唱力、ニューエイジ系の清涼感のある雰囲気と合わさり、伸び伸びとした開放感のある楽曲が目白押しとなっています。

 

サラ・ノエルの音楽性は、古い形式のフォーク/カントリーを捉えており、時にはアメリカン・フォークの源流に当たる古い時代のアパラチア・フォークに近づく場合もある。アパラチア地方は、昔からヨーロッパからの移民が多く、米国の国土の中にあって特異な文化性を擁する地方で、ブルースやフォーク/カントリーの音楽が盛んでした。本作では、このセルティック・フォークとは異なるアメリカ独自のフォーク・ミュージックが潤いあるポップソングとエレクトロニック、さらにニューエイジ・ミュージックと劇的な融合を果たしているのです。

 

前の二作のアルバムと比べると、サラ・ノエルの音楽的なアプローチは格段に広がりを増しており、時に楽曲そのものから醸し出される霊的な神秘性については、かなり顕著な形で見えるようになっています。例えば、先行シングルとして公開された「Color of Light on The Water」を始めとする代表的な楽曲の中にかなり色濃く反映されています。


米国の壮大な風景をしとやかに歌いこむ詩情性、なおかつ、その詩を歌という形で再現させる伸びやかで包み込むような歌声は、広大な自然を彷彿とさせますし、また、美麗な歌声によって導き出される連続したフレーズは、神秘的な効果を与えるリバーブを交えたパーカッションにより、地上を離れ、神々しい領域へと導かれる。メロディー自体は、素朴であるにもかかわらず、この曲はフィクションとして不可欠の要素である聞き手を別次元へと誘っていく力を持ち合わせているのです。

 


 

他にも、同じく、先行シングルとしてリリースされた「Slip Away」は、エレクトロニカとニューエイジ・ミュージックを下地に独特な神秘性、米国の民族音楽の音響性を持ち合わせた雰囲気たっぷりの楽曲となってます。そして、サラ・ノエルの潤いあるボーカルに合わせてクラフト・ワークのようなレトロなシンセサイザーが楽曲の持つナラティヴな感覚を引き上げていき、聞き手を静かで瞑想的な感覚へと誘う。前曲と同様、シンプルなビートと抽象的なシンセサイザーのフレーズが連動しながら、歌手の歌声をバックビートという形で強固に支えています。そして、なお素晴らしいことに、この曲は、自然な雰囲気を持ち合わせているだけでなくマクロコスモスの壮大さすら内包しているのです。

 

さらに続く、タイトル曲「Do I Have To Feel Everything」ではエンヤを彷彿とさせる開放感のある楽曲を提示しています。しかし、この曲は必ずしも、前時代のポピュラー音楽のノスタルジアを全面に押し出した曲というわけではなく、モダンなエレクトロとポップスをはじめとする最近の主流の音楽をセンスよく反映させ、ポップ・バンガーのような力強さも兼ね備えています。イントロは落ち着いたバラードソングのようにも聴こえますが、途中からバックビートを交えながらパンチ力のあるポップ・バンガーへと導かれる瞬間は圧巻です。時折、シンセサイザーのループ効果を交えながら、曲は渦のように盛り上がり、まったく品性を損なわずに曲のエネルギーを増幅させていく。それはクライマックスで、ある種の神々しさへと変化していく。

 

他にも、ニューエイジ/アンビエント調のインスト曲「Dust Clouds」を交え、壮大な自然の風景から連想されるワイルドさと美しさを持ちあせた音楽の物語は殆ど緊張感を緩めることなく終盤まで引き継がれていく。


 特に、アルバムの中で最もミステリアスな雰囲気を擁しているのが、7曲目の「Hum」で、その楽曲はプリズムのごとく清澄な輝きを放つとともに、聴き手を翻弄するような艶やかな雰囲気すら持ち合わせています。サラ・ノエルは最近のポピュラー・ミュージックのトレンドであるボーカル・ループを巧緻に取り入れながら、前2曲のポピュラー・ミュージックと同じく、開放感と清涼感を兼ね備えた聞き応えたっぷりのアンビエント・ポップへと昇華している。この曲では、ピアノとレトロなシンセサイザーやディスコ風のビートを劇的に融合させ、トーン自体に微細な揺さぶりを掛けつつ、メジャー/マイナーの微妙なスケールの間を揺れ動かせている。これらはきっと、明るいとも暗いともつかない、面白みのある印象を聞き手に与えることでしょう。

 

その後の四曲については、これらの音楽と散文詩を通じて紡がれる抒情的な物語の中で作者が言い残したことを伝える「coda」のような役割を果たしていますが、アルバムの中盤部の迫力のある展開の後に訪れる落ち着いた雰囲気の楽曲は、このレコード自体のメッセージを、はっきりとした形で定義づけないための、このアーティストらしい試み/企みのように感じられます。ある意味で、サラ・ノエルは自身のこれまでの見識を交えて、フォーク、アンビエント、ポップ、ジャズ、ニューエイジ、テクノ、これら多彩な音楽をアブストラクト・ミュージックという形で提示した上で、その歌詞や音楽を通じて核心をあえて語らないでおき、”事の本質を曖昧にしておく”という手法を示してみせています。

 

先行シングルの発売時、アーティスト本人は、「ラブ・ソングに聴こえるかもしれないし、そうではないかもしれない、聞き方次第ね・・・」と、クールなコメントを残していますが、最新作『Do I Have To Feel Everything』はその言葉通り、聞き手の感性によって捉え方が異なるような個性的な作品となるかもしれませんね。

 

 

90/100

 

 

Weekend Feature Track  #4『Do I Have To Feel Everything』

 

 Fucked Up 『One Day』

 

 


Label: Merge Records

Release :2023/1/28



Review 

 

2001年にカナダ/トロントで結成され、USインディー・ロックの総本山、Matador”,Promise Ringを輩出したエモ・コアの名門レーベル”Jade Tree”を渡り歩いてきたFucked Upの通算5作目となるフル・アルバム『One Day』は、近年のパンクシーンにあって鮮烈な印象を放つ傑作となっている。今作のリスニングは多くのコアなパンクファンの熱狂性を呼び覚ます機会を与えるはずだ。

 

「One Day」と銘打たれた5thアルバムは、文字通り、一日で録音されたコンセプト・アルバムとなる。ただ、バンドの一発取りではなく、トラックごとに分けられて、八時間ごとの三つのセクションに分割してレコーディングが行われ、2019年と2020年の二回にわたって制作された作品であるが、それらの個別のトラックは正真正銘、「一日」で録音されたものだという。これはポスト・ハードコアバンドとして20年以上の長いキャリアを積むバンドの一つの高い山へのタフな挑戦ともなった。

 

Fucked Upは、プロフィールとしてポスト・ハードコアという形で紹介される場合が多いが、その内実はエモーショナル・ハードコア・バンドに近い音楽性を擁している。それは近年あまり見られなくなった形ではあるが、彼らの哀愁に充ちたハードコア・サウンドはどちらかといえば、メロディック・ハードコア・バンド、Hot Water Musicに近いものである。ボーカルについてはニュースクール・ハードコアの範疇にあり、かなりゴツさのあるメタリックなデス・ヴォイスが展開されている。これらは旧来のボストンのハードコアバンド、Negative FX、またはデトロイトのNegative Approachに匹敵する無骨な雰囲気に満ちている。その反面、この屈強なメイン・ボーカルに対するコーラスワークは明らかにエモに近い質感が込められており、サウンドのバランスが絶妙に保たれている。そして曲の全般においてシンガロング性が強いという側面、また、ライブサンドに重点を置くサウンドという側面では、マサチューセッツのDropkick Murphysのように力強く痛快なサウンドの特徴も併せ持つ。今作で繰り広げられるパンクロックサウンドはパワフルであるだけでなく、爽快な雰囲気が漂い、さらに繊細性をも兼ね備えているのだ。

 

「一日」というシンプルなタイトルには、バンドがファンに伝えておきたい趣旨がすべて集約されている。


パンク・ロックに長い時間はいらず、ただ、言いたいことの核心を叩きつければよく、余計な言葉や音を徹底的に削ぎ落とした表現がパンクの核心と言える。しかし、このアルバムは必ずしも勢いに任せたハードコア・サウンドとはいえない。実際の収録曲は綿密に作り込まれている。レコーディング以前からスタジオで演奏を通じて曲の原型となるアイディアを練り上げて行った感もある。つまり、これらの曲の制作に費やした時間は1日ではあるが、その中には気の遠くなるような時間が内包されている。そして、20年のキャリアを誇るバンドとしての豊富な経験に裏打ちされた信頼感と聞き応えのある名曲がレコードには数多く収録されているのである。

 

近年では、アメリカには、Turnstile等の勢いのあるハードコアバンドが数多く登場し、これらはNew York Timesの記事でも紹介されていた。そこには、ハードコアは、ニューヨークの文化でもあると記されていた覚えもある。そして、カナダのファックト・アップもまた、米国の現代的なハードコア・サウンドに良い刺激を受けつつ、上記のHot Water Musicのような往年のメロディック・ハードコアやエモーショナル・ハードコアの良い影響を受け、それらをシンプルでキャッチーな楽曲として提示している。Fucked Upのパワフルな音楽性は、大衆にわかりやすいように作り込まれており、拳を突き上げ、共にシンガロングせずにはいられないアジテーションが内包されている。そして、何より、アルバムの収録曲は聴いていると、不思議と元気が漲り、気分が明るくなってくる。もう、それでパンクロックソングとしては百点満点といえるのではないか。

 

このレコードの中には、パンク・ソングとして傑出した曲が複数収録されている。#4「Lords Of Kensington」は、新時代のメロディック・パンクの名曲であり、ここには近年のハードコアバンドが実際の音楽を生み出す上で見過ごしてきたエモーションと哀愁が曲全体に押し出されている。もちろん、線の太い迫力満点のボーカルと、それと相対する清涼感のあるコーラスワーク、ポップパンクのキャッチーなメロディー、いかにもこのバンドらしいキャラクター性に彩られた激情ハードコアサウンドは一連のイギリスを題材とするコンセプトアルバムとして緊密に紡がれていくのである。

 

他にも続く、#5「Broken Little Boys」では、Dropkick MurphysやSocial Distortionのようなロックンロール/ロカビリーサウンドを反映させながら現代的なパンク・ロックアンセムを生み出している。#7「Failing  Right Under」も、エバーグリーンな雰囲気を持った硬派なニュースクール・ハードコアとして聞き逃せない。さらにアルバム発売直前にリリースされた#9「Cicada」はひときわ強い異彩を放っている。他のメンバーがメインボーカルをとり、Hüsker Dü/Sugar(Bob Mould)を彷彿とさせる哀愁溢れるメロディック・パンクを聴かせてくれる。


近年、さらに細分化しつつあるハードコア・パンク界隈ではあるが、『One Day』を聴いて分かる通り、本来、パンクロックに複雑性はそれほど必要ではないように思える。それは、複雑化して難解になったプログレッシブ・ロックやハード・ロックのアンチテーゼとして、音楽に詳しくない人でも親しめるものとして、この音楽ジャンルは70年代に登場した経緯があるからである。


現在、あらためて多くのファンから望まれるのは、パンクロックの原点にある痛快さ、明快さなのだろう。Fucked Upは、頼もしいことに、そのパンクの本義を『One Day』で見事に呼び覚ましてくれた。意外にも、現代のパンクとして多くのファンの心の掴む鍵は、時代を経るごとに細分化されていったマニア性にあるのではなく、パンク・ロックの簡素な音楽性に求められるのか。まだ、2023年始めなので、断定づけるのはあまりに性急のように思えるが、『One Day』は今年度のパンクロックの最高傑作となる可能性がきわめて高い。

  

100/100(Masterpiece)

 

 

Gorillaz


Gorillazは、近日発売予定のアルバム『Cracker Island』から新たなプレビューを公開した。Humanz Choirのボーカリスト、Adeleye Omotayoをフィーチャーした「Silent Running」は、これまでにリリースされたシングル「New Gold」、「Baby Queen」、タイトル・トラックに続く作品です。下記よりご覧ください。


プレスリリースで、Damon Albarnはこの新曲を"...何か思考回路を追っているときに陥る、魅惑的な夢のような状態 "と表現している。2-Dは、"時々、うまく迷って間違った場所に行き着くことがあるんだけど、とにかくそこが行くはずだった場所だと判明するんだ "と付け加えている。


『Cracker Island』は2月24日にワーナー・レコードから発売される。


 

Måneskin


イタリア/ミラノのロックバンド、Måneskin(マネスキン)は今週の木曜日、米国の人気トーク番組”The Tonight Show” Starring Jimmy Fallon"に出演し、この曲のコラボレーターであるRage Against The Machineのトム・モレロと「Gossip」を初めてライブで共演しました。バンドは司会のジミー・ファロンとThe Rolling Stonesのオープニングやローマでバスキングをしていた頃の話をしています。ライブ・パフォーマンスとインタビュー映像共に以下よりご覧下さい。


マネスキンはまた、ユーロビジョン・コンテストでの活躍や新作の制作秘話、Radioheadがセクシーである理由など、ミュージシャン自身に話を尋ねています。

 

先々週、マネスキンは、世界デビュー作となる『Rush!』をリリース。この発売記念を兼ねたspotify主催のレセプション・パーティーをローマの宮殿、Palazzo Brancaccio(パラッツォ・ブランカッチョ)で開催しました。このリリース・イベントには、グッチの元ディレクター、アレッサンドロ・ミケーレも同席し、バンドのメンバーは、それぞれ白いフォーマルな礼服に身を包み、会場でライブ・パフォーマンスを行っています。一方のトム・モレロは、昨年までRage Against The Machineのギタリストとして帯同し、大規模なライブ・ツアーを開催していましたが、ボーカルのザック・デ・ラ・ロッチャの体調不良により以降のライブがキャンセルされています。


 

 


©︎Daniel Sunwald


絶大的な人気を誇るスペインのシンガーソングライター、ロザリアが新曲「LLYLM」を公開した。ロザリアは、フラメンコのようなスペイン音楽をダンサンブルなポップスとして落とし込む次世代の歌手と目されている。"Lie like you love me "を略したこの英語のトラックは、このスペイン人シンガーの2023年初のニュー・シングルとなる。楽曲の各種ストリーミングはこちら


ロザリアの英語での曲は、ボニー・プリンス・ビリーの名曲「I See a Darkness」のカバーで、この曲はデビューLP『Los Ángeles』に収録されています。昨年リリースされたサード・アルバム『MOTOMAMI』のデラックス・エディションには、「Despechá」のリミックスが収録されています。

 

さらに、ロザリアは、昨年末、日本にプライベートで来日しており、和風の旅館に宿泊し、奈良公園で鹿と戯れていた。さすがのスターシンガーも、自分のもとに押し寄せる鹿には悪戦苦闘していた様子だった。またロザリアはロラパルーザ・パリ 2023でアクトを行うことを決定している。



今年3月、渋谷での来日公演を予定しているUK/ブラントンのシンガー、Maisie Peters(メイジー・ピーターズ)がニューシングル「Body Butter」を公開しました。


セカンドアルバムからのファーストシングルとなるこの曲は、Ines Dunn (Griff, Mimi Webb) とプロデューサーの Matias Téllez (girl in red, AURORA) と共に書き下ろされたものです。


「”Body Better "は、これまでリリースした曲の中で最も正直な曲のひとつで、間違いなく最もパーソナルな曲です」とメイジーは説明する。

 

この曲は、別れた後に書いたもので、その後に自分がしたこと、していたこと、変えたかったことなど、小さなことまで丹念に調べながら、自分に対して思う醜いことを扱っている。この曲は、不安と弱さ、そして、もうそれを望まないと決めた人に自分の多くを捧げ、そこからどこへ行くべきかについて歌っている。


 

©Gianfranco Bello

Nyokabi Kariũkiは、”cmntx records”から3月3日に発売されるデビュー・アルバム『FEELING BODY』を発表した。 ケニア出身の作曲家でありサウンドアーティストは最初のシングル「Nazama」を公開している。

 

2022年のデビューEP『peace places: kenyan memories』に続く新作は、2021年の大部分をCOVIDで過ごしたKariũkiの体験から生まれた。このアルバムについて彼女は次のように述べている。

 

 「病気のトラウマは、物理的に存在した場所にも、心の中にも残っているのです。 スワヒリ語で「沈む」という意味の「Nazama」は、Kariũkiの回復を確認することで、このレコードを締めくくります。

 

病気について、パンデミックについて、"ただの風邪 "よりも長い間病気であった場合に世界があなたをどう扱ったのかについて、話してみたいことがたくさんあります。

しかし、私は、私たちの体に畏敬の念を抱いています。そして、私たちが人生で経験するあらゆる痛みにもかかわらず、彼らがどのように前進し続けるのか。 このアルバムは、ある意味、私自身への愛と感謝の表現でもあるのです。

 




Nyokabi Kariũk 『FEELING BODY』 

 

 

Label : cmntx records

Release: 2023年3月3日

 

Tracklist:


1. Subira

2. feeling body

3. fire head

4. quiet face

5. folds

6. Nazama


Taylor Swift


テイラー・スウィフトが、2022年発表のアルバム『ミッドナイツ』から最新ビジュアルを公開した。スウィフトが脚本と監督を手がけた紫を基調としたビデオには、トランスジェンダーの活動家で俳優のレイス・アシュレイ・デ・ラ・クルスがスウィフトの恋敵として出演しています。動画は以下よりご覧下さい。


テイラー・スウィフトはツイッターで、「ラベンダー・ヘイズのビデオが公開されたよ。ラベンダーがたくさんある。ヘイズがたくさんある」と、ビジュアル公開後にツイートしている。


「一緒に仕事をするのが大好きな、素晴らしい共演者@laith_ashleyがいる。今まで公開された3つのビデオのうち、これは私が初めて書いたビデオで、眠れない70年代の熱病の夢のように、『ミッドナイツ』の世界とムードをコンセプト化するのにとても役立ったわ。気に入ってもらえると嬉しいな」


テイラー・スウィフトは以前、ミッドナイツの楽曲「Anti-Hero」と「Bejeweled」の自作ビデオを公開している。


 

Oval

ドイツのMarkus Popp(マーカス・ポップ)の電子音楽プロジェクト、Ovalがニューアルバム『Romantiq』を発表しました。この新作アルバムは5月12日にThrill Jockeyよりリリースされます。Ovalは、さらにニューアルバムからのリード・シングル「Touha」を公開しています。下記よりご視聴下さい。


プレスリリースによると、この新譜は、ドイツ・ロマンティック・ミュージアムのオープニングのためにデジタル・アーティストのRobert Seidelとコラボレーションを行い、そのプロジェクトのために作られた短いヴィネットを基に、新しい作曲のアルバムとして完成されたものだそうです。

 



Oval 『Romantiq』

 


Label: Thrill Jockey

Release: 2023年5月12日

 

Tracklist:

1. Zauberwort

2. Rytmy

3. Cresta

4. Amethyst

5. Wildwasser

6. Glockenton

7. Elektrin

8. Okno

9. Touha

10. Lyriq



カナダの電子音楽家、Tim Heckerが、4月7日にkrankyからリリースされるニューアルバム『No Highs』を発表しました。(MTの特集記事、New Music Featureはこちらよりお読みください。

 

本日、ティム・ヘッカーは、新曲「Lotus Light」でそのプレビューを行っています。アルバムのアートワーク、トラックリスト、そしてHeckerの今後のヨーロッパツアーの日程とともに、以下で確認することができます。


ティム・ヘッカーによるストリングス、加工エレクトロニクス、ホーン、カテドラル鍵盤の組み合わせとともに、2019年の『Anoyo』に続く本作にはサックス奏者のコリン・ステッソンが参加している。

 

プレスリリースによると、「ヘッカーは一種のミューズとして『否定』に言及している--爆音のない騒動の感覚、繋がれたエクスタシー、逃避からの逃避。彼の作品は、無骨でありながら魅惑的で、解決策を持たず、リスナーを魔法のような不穏さのグレースケールの錬金術に深く手招きする拮抗作用がある」と説明されている。


2021年、ティム・ヘッカーはコリン・ファレル主演のシリーズ『ザ・ノース・ウォーター』のオリジナル・スコアを発表。ブランドン・クローネンバーグの新作スリラー『Infinity Pool』のオリジナル・サウンドトラックは、Milan Recordsから今週金曜日、1月27日に発売される。



Tim Hecker 『No Highs』 
 

Label: Kranky

Release: 2023年4月7日


Tracklist:

1. Monotony
2. Glissalia
3. Total Garbage
4. Lotus Light
5. Winter Cop
6. In your Mind
7. Monotony II
8. Pulse Depression
9. Anxiety
10. Sense Suppression
11. Living Spa Water
 


Tim Hecker 2023 Tour Dates:

Apr 8 Brussels, BE – BRDCST – AB Theatre
Apr The Hague, NL – Rewire – Amare
Apr 14 Prague, CZ – MeetFactory
Apr 15 Oslo, NO – Parkteatret
Apr 16 Bergen, NO – Landmark
Apr 18 Berlin, DE – Volksbühne
Apr 19 Athens, GR – Java tickets
Apr 20 Lisbon, PT – Culturgest
Apr 21 Braga, PT – gnration
Apr 22 Barcelona, ES – Razzmatazz PRE-HUMAN
Apr 24 Udine, IT – Cas*Aupa x Far East Film Festival
Apr 27 London, UK – Fabric
Apr 28 Budapest, HU – House of Music



 

©Kim Jacobson


Patrick Wolfが、近日発売予定のEP『The Night Safari』からニューシングルを公開しました。10年ぶりの新曲となった「Enter the Day」に続き、「Nowhere Game」はJoseph Wilsonが監督を務めたビデオ付きでリリースされます。ミュージックビデオは下記よりご覧ください。


パトリック・ウルフはこの新曲について次のように語っています。


クリミアの黒海に面したステージでのコンサートの帰り道、私はラップトップにメロディーを録音し、帰りの飛行機の中でプログラミングを始めました。
それから何年も経って、The Night Safari E.P.を完成させようとしていた時に、その未完成のプロジェクトと、私が「nowhere game」と名付けた人生の一時期の新しいストリングスセクションや歌詞を発見しました。
最終的にこの曲は、悪循環に陥っていることにゆっくりと気づき、助けを求める方法を知るにはまだ長い道のりがあることを教えてくれるものです。Nowhere Gameとe.p.のヴィオラとヴァイオリンのパートは、最初の2枚のアルバム以来、初めて自分で演奏したもので、最終的に自分自身の悪循環を断ち切り、自分の技術に戻ったという証拠です。


このビデオについて、Wolfは次のようにコメントしています。


このビデオは、The Night Safari E.P.の最初の2曲を通して旅をするJoseph Wilson監督によるフィルムの第2部で、この第2部は、私が前曲の黒い凍った川を漕いで下り、Josephと私がお互いのどこでもない経験から着想した「Nowhere Game」へと入っていくところから始まる。
ビデオに登場する私自身の服や衣装、そしてどこにもいない生き物たちも、私と空想家マルコ・トゥリオ・シヴィリアの手によるもので、ビデオに関わったすべてのクリエイターとダンサーとのコラボレーションは、偶然にも感動的でありながら、魔法のようなものになったのです。真夜中の12時を過ぎると、2022年の最も寒い夜にビーコンヒルの廃墟で撮影した連帯感のある行為のように感じられるようになりました。


『The Night Safari EP』は、Wolfの自主レーベル”Apport”から4月14日にリリースされる予定です。


 


Poziがセカンド・アルバム『Smiling Pools』の発表を行い、その発表に合わせてニュー・シングル "Failing "をリリースしました。Poziのアルバム『Smiling Pools』はPRAH Recordingsから5月19日にリリースされます。


"Failing "はトリオの今年最初の作品であり、2022年11月のシングル "Slightly Shaking Cells "とともにSmiling Poolsのアルバムに収録される予定です。


Poziは、このニューシングルについて、「行き場のない人たちが空き家に囲まれ、無理やり自分の居場所を押さえつけられている。政治がどうであれ、人々に投資し支援することは、人間的にも経済的にも理にかなっている。この曲は、これだけ多くの資源がある社会であるのに、このようなあからさまな人間性の無視が存在しうることへの困惑を表現しています。この感情は運命的なものだが、これが永遠に続くことはないというわずかな希望もある。」と述べている。

 
ニュー・アルバム『Smiling Pools』は、Poziの2019年デビュー・アルバム『PZ1』に続く作品となる。同グループのトム・ジョーンズは、「ジャンルの中に完全に包含し、制限することが私たちの目標ではありません。『Smiling Pools』のトラックは、僕らの音楽を違う場所に持っていくことを示していると感じていて、その旅にリスナーを同行させたいんだ」と語っている。 
 
 
「Failing」



Pozi 『Smiling Pool』

Label: PRAH  Recordings

Release:  2023年5月19日



Tracklist:

1. What You Came For 
2. Slightly Shaking Cells 
3. Failing 
4. Pest Control 
5. Somnambulance 
6. Through The Door 
7. M6 Toll
 8. Heavenly 
9. Faulty Receiver 
10. Shut Up 
11. 24 Deliveru 
12. A Walk In The Park

 



夏フェスに向けて気分をぶち上げる季節がやって参りました。一昨日のブラー、そして、昨日のケンドリック・ラマーのヘッドライナー発表に続き、サマーソニック 2023の第一弾ラインアップが発表されました。

 

噂されていたヘッドライナー級のブッキングは大方の予想がハズレ、なんとリアム・ギャラガーが出演します。さらに、FLO,Inhaler,Nova Twinsの並びを見ると分かる通り、UK勢がジャンルを問わず分厚いラインアップとなっています。また、Dirty Hit所属のPale Wavesは、22年の単独公演に続き、二年連続の来日公演です。

 

以下のラインアップは暫定の第一弾発表となります。また、後日、追加の出演者が発表される予定ですので楽しみにしていきましょう。チケットは2月1日から先行販売が開始されます。詳細は公式サイトにてご確認下さい。




  

出演者リストは以下の通り。

 

・Liam Gallagher(リアム・ギャラガー)-UK 

・Fall Out Boy(フォールアウト・ボーイ)-US 

・Evanescence(エヴァネッセンス) -US  

・Niall Horan(ニアール・ホラン)- IL 

・Lany(レイニー) -US

・Lauv(ラウヴ) -US

・ Official髭男dism -JP

・ YOASOBI  -JP

・FLO -UK

・Thundercat(サンダーキャット) -US 

・Gabriels(ガブリエルズ) -UK

・Holly Humberstone(ホリー・ハンバーストーン) -UK

・Inhaler(インヘイラー) -IL

・Nova Twins(ノヴァ・ツインズ) -UK

・Pale Waves(ペール・ウェイブス) -UK

・The Snuts(ザ・スナッツ) -UK


サマーソニックを主催するクリエイティブマンの公式の声明は以下の通り。


チケットは、2/1(水)よりクリエイティブマン会員先行、2/14(火)よりオフィシャル先行がスタートします。昨年に続き完売が予想されますのでお申し込みはお早めに!
コロナ禍を経てアップデートされたサマソニは、今年もさらなる進化をしていきます。
まだまだ多くのアーティストが追加されますので、今後の発表をお楽しみに!! 


また、毎年、第一弾出演者の発表と同時に公開されるクリエイティブマンの代表、清水直樹氏のコメントは以下の通りです。昨日、清水氏はJ-WAVEにゲスト出演し、今年のサマーソニックの展望を話していらっしゃいました。ケンドリック・ラマーの出演については、グラストンベリーを観た時に決めたとのことです。

 

 

自信をもって世界に叫ぶ第一弾発表。昨年に続き、ソールドアウト必至のラインナップが集結。


この2組のヘッドライナーを含むアナウンスが出来る事に喜びを隠しきれません。
8/19(土)千葉、20(日)大阪は今年一番のUKの話題であり、英ウェンブリー・スタジアムでの2日間を秒殺したBLURの再始動ライブが決定。そして、対する8/19(土)大阪、20(日)千葉には今年のグラミー賞にも8部門ノミネートされ、現アメリカの最重要アーティストと言えるケンドリック・ラマーが初の東阪に来襲します。その上に10万人の英ネブワース・パークを同じく2Days ソールドにする絶好調のリアム・ギャラガーに、5年ぶりのニューアルバムを間も無くドロップするフォール・アウト・ボーイからも嬉しいOKの返事がきました。日本からも昨年のチャートを席巻しまくったOfficial髭男dismとYOASOBIが世界に挑みます。


アナウンスされた多くの新人アクトからは、数年前のサマソニでの無名な状況から飛躍した未来のビリー・アイリッシュやデュア・リパが生まれる予感がします。さらにこの後、日本や韓国、アジアからも続々と素晴らしい追加アーティストが待ち受けているのでお楽しみに。
恒例である毎年生まれる新たなチャレンジは、昨年のアートエリアを継続させながらも、あるステージにスペシャルコラボを実現させるべく始動しています。もちろん前夜祭ともなる、ソニックマニアもマニアらしいラインナップで皆さんを迎える準備をしています。


さあ、真冬からサマソニの夏へのカウントダウンが始まりました。半年以上も待てますか?
日本には、サマーソニックもフジロックもあります。日本でしか作れないインターナショナル・フェスティバルの世界観を今年の夏も世界中の方々にENJOYして欲しいと願います。