このアルバムは、彼女の2019年のデビュー作「Heard It In A Past Life」と2022年の「Surrender」に続く。新譜に期待される最初のプレビューは、高らかに歌い上げるフォーク調のタイトル・トラック。マギーは「Don't Forget Me」の制作過程を説明した手紙を公開している。
気鋭のシンガーソングライター、マギー・ロジャース(Maggie Rogers)が、近日リリース予定のアルバムのニューシングル「So Sick Of Dreaming」を公開した。先に公開されたタイトル曲に続く。
今回の新曲「So
Sick Of
Dreaming」でアーティストはよりロック的なアプローチを図っている。ボーカルとスポークンワードの融合という点ではニューヨークのTorresに近いが、ロジャースのソングライティングはロックの普遍性に焦点が置かれている。それほど先鋭的な音楽性ではないものの、その中には非凡な歌唱力とセンスが垣間見える。以下よりチェックしてみよう。
昨日、NYのシンガーソングライター、Maggie Rogers(マギー・ロジャース)が米国の深夜番組、『The Late Show With Stephen Colbert』に登場し、最新アルバム『Don't Forget Me』の収録曲「The Kill」をステージセットで披露した。ライブパフォーマンスの模様は以下より。
「Floating on a Moment」のビジュアルについて、監督のトニー・アウスラーはこうコメントしている。
「''Floating On A Moment "を初めて聴いたとき、文字通り、私をあちこちに連れて行き、万華鏡のような多彩な感情とビジョンで満たしてくれました。可能であれば、このビデオによってその精神的な流動性のようなものを捉えたかった。そもそも、ベスの作品はとてもパワフルなのです。私たちを人生の森や火の中へと導き、可能性のある未来を垣間見せてくれます。そのような声と音楽があるのならば、オープンで、どことなく思索的な映像を作らなければと思っていた」
「Floating on a Moment」
今作にはシンガーソングライターとしてのキボンズの性質が反映されている。加えて、近年、ヘンリク・グレツキの交響曲、ケンドリック・ラマーの「Mother I Sober』など現代音楽やスポークンワードにも取り組んできたギボンズの音楽的な蓄積がどのように表れるかに着目したい。
10月、ポラチェクは『Desire, I Want to Turn Into You』のレコーディングセッションから抜粋したトラック「Dang」を公開した。彼女はまた、『The Late Show With Stephen Colbert』でこの曲を披露した。最新アルバムはグラミー賞にも見事選出され、シンガーはLAの授賞式に出席している。
ビリー・ジョエルが17年ぶりにオリジナル曲「Turn the Lights Back On」を発表した。この曲はフレディ・ウェクスラーがプロデュースし、ジョエル、ウェクスラー、アーサー・ベーコン、ウェイン・ヘクターが共作した。
「Turn the Lights Back On」は、ビリー・ジョエルにとって2007年の「All My Life」と「Christmas in Fallujah」以来の新曲となる。彼の最後のポップ・アルバムは1993年の『River of Dreams』だが、2001年にはクラシック音楽アルバム『Fantasies & Delusions』をリリースしている。
Loneliness Feel Why am I dancing? New London boy Dancing star A new bohemia The schlager hit parade The secret of happiness Bullet for Narcissus Love is the law
イギリスのミュージック・シーンを象徴する歌手、フローレンス+ザ・マシーン(フローレンス・ウェルチ)は、独特な世界観と圧倒的な歌唱力、そして唯一無二のカリスマ性で多数のリスナー、ライブ会場の無数のオーディエンスを魅了してやまない。今回、ウェルチはジャック・アントノフが手がけるアップルTV+で放送予定の新シリーズ「The New Look」の公式サウンドトラックからのファーストシングルとして「White Cliffs Of Dover」をリリースした。(視聴する)
『The New Look』はトッド・A・ケスラー監督による歴史ドラマ。エミー賞受賞のベン・メンデルゾーンが「クリスチャン・ディオール」を、さらにアカデミー賞受賞のジュリエット・ビノシュが「ココ・シャネル」を演じる。実話にインスパイアされ、パリで撮影された『The New Look』は、ファッションデザイナーのクリスチャン・ディオール、ココ・シャネルが第二次世界大戦の恐怖を乗り越え、ファッションブランドを立ち上げるまでの同時代の人々を中心に描く。
アルバムの終盤に収録されている「Slime」、「Please Don't Be So Kind」、「The Yellow Mile」では、アルバムの序盤の憂いへと戻り、素朴なインディー・フォークや、ダンサンブルなシンセ・ポップという、本作の重要な核心を形成するアプローチに回帰を果たす。しかし、不思議なことに、中盤の収録曲を聞き終えた後、序盤と同じような音楽性に帰って来たとしても、その印象はまったく同じ内容にならない。確実に、作品全体には、表向きのものとは別の長い時間が流れている。受け手が、そのことをなんとなく掴んだとき、このアルバムがフリオ・コルタサルの「追い求める男」のような神妙な意味合いを帯びるようになる。同じような出来事が起きた時、おしなべて多くの人は「同じことが起きた」と考える。けれど、それは先にも述べたように単なる思い込みにすぎない。どの出来事も同じ意味を持つことはありえないのである。
ミュージシャン、活動家のほか、女優としてもNBCの『30 ROCK/サーティー・ロック』、ABCの『GCB 』、『クーガータウン』、ディズニー・チャンネルの『シークレット・アイドル ハンナ・モンタナ』第4シーズン、ジョン・スチュワートとスティーヴン・コルベアの『Rally to Restore Sanity and/or Fear 』、『One Tree Hill』などテレビ番組に出演している。
2023年、ユニバーサルミュージックから発表されたEP『Welcome To My House』では、マンチェスターのPale Wavesのように、ポップ・パンクとハイパー・ポップを融合させたスタイルで話題を呼んだ四人組。だが、YONAKAを単なる「ニューライザー」等と称する段階は過ぎているのではないだろうか。Evanescence(エヴァネッセンス)を基調としたメタルコアに近い音楽性、チャーリーXCXのハイパーポップ、現代的なUKラップを吸収し、それらをポピュラーミュージックとして昇華したスタイルは劇的である。今後さらに多くのファンベースを獲得しても不思議ではない。昨年のG2、Jeris Johnsonとのコラボレーション曲「Detonate」の進化系がニューシングル「Predator」で遂にお目見えとなった。問題無用のベストニュートラックだ。
彼女のデビューEP『Bury Your Horses』が人と人とのつながりの定点と謎を縫い合わせたのに対し、『Long Is The Tunnel』(Winspearからの1作目)は、出会った人々がどのように自分の進む道に影響を与えるかを考察している。ベッカーマンはずっとニューヨークに住んでいるが、彼女のアーティスト名(そして本当のミドルネーム)はロシア系ユダヤ人の曾祖母に由来する。『ロング・イズ・ザ・トンネル』を構成する曲を書いている最中に、彼女の祖父母は2人とも他界した。祖母(詩人であり教師でもあった)に関する話は、「過去の自分の姿」のように感じられると同時に、ベッカーマンがどこから来たのかという線に色をつけたいという燃えるような好奇心に火をつけた。
ベッカーマンは祖母の手紙を頻繁に読み返したが、その手紙は「憧れを繊細かつ満足のいくリアルな方法で伝えていた」という。痛烈な「Somewhere in the Middle」のような曲は、彼女の人生に残された人々を不滅のものとし(「もう二度と会うことはないだろう」)、過去を再現することで、しばしば暗い真実が表面化する。殺伐とした現実にもかかわらず、このEPは伝統的なソングライティングと現代的な言い回しの間の独特のコラージュを描いており、自己発見の純粋な輝きに魅せられる。
『Bury Your Horses』と『Long Is The Tunnel』のタイトルはどちらも特定のカーゲームにちなんだもので、後者はトンネルが何秒続くかを当てる内容だ。ベッカーマンは、それぞれの曲を通して建築的な注意深さを維持し、彼女の視点を越えてゆっくりと世界を構築していく。「海が出会う場所がある/その下には暗闇がある」と彼女は「Challenger Deep」の軽やかさの中で歌いながら夢想する。誰かを理解しようと近づけば近づくほど、その人の欠点が明らかになることがある。しかしながら、結局のところ、愛とは、目的のための手段にすぎないのかもしれない。
アルバムは、幻想的な雰囲気に充ちており、安らかさが主要なサウンドのイメージを形成している。全般的に、おとぎ話のようなファンタジー性で紡がれていくのが幸いである。ダネシェフスカヤは、自分の日頃の暮らしとリンクさせるように、子供向けの絵本を読み聞かせるかのように、雨の涼やかな音を背後に、懐深さのある歌を歌い始める。ニューヨークのフォークグループ、Floristは、昨年のセルフタイトルのアルバムにおいて、フォーク・ミュージックにフィールドレコーディングやアンビエントの要素をかけ合わせて、画期的な作風で音楽ファンを驚かせたが、『Long Is A Tunnel』のオープニング「Challenger Deep」も同様に『Florist』に近い志向性で始まる。ナチュラルかつオーガニックな感覚のあるギターのイントロに続き、ダネシェフスカヤのボーカルは、それらの音色や空気感を柔らかく包み込む。童話的な雰囲気を重んじ、和やかな空気感を大切にし、優しげなボーカルを紡ぐ。デモソングは、ほとんどGaragebandで制作されたため、ループサウンドが基礎になっているというが、その中に安息的な箇所を設け、バイオリンのレガートやハモンド・オルガンの神妙な音色を交え、賛美歌のような美しい瞬間を呼び覚ます。驚くべきことに、シンガーとして広い音域を持つわけでも、劇的な旋律の跳躍や、華美なプロデュースの演出が用意されているわけではない。ところが、ダネシェフスカヤのゆるやかに上昇する旋律は、なにかしら琴線に触れるものがあり、ほろ苦い悲しみを誘う瞬間がある。
「Somewhere in The Middle」は「Challenger Deep」の空気感を引き継ぐような感じで始まる。同じようにアコースティックギターのループサウンドを起点として、インディーロック的な曲風へと移行していく。
メロトロン、淑やかなピアノ、ダネシェフスカヤのボーカルが掛け合わされる「Roy G Biv」は、60、70年代のヴィンテージ・レコードやジューク・ボックスの時代へ優しくみちびかれていく。夢想的な歌詞を元にし、同じようにフォーク音楽とポピュラー音楽を融合を図り、緩急ある展開を交えて、ビートルズのアート・ポップの魅力を呼び覚ます。後半にかけてのアンセミックなフレーズは、オーケストラのストリングスと融合し、すべては完璧な順序で/降りていく最中なのだとダネシェフスカヤは歌い、美麗なハーモニーを生み出す。最後の2曲は、ソロの時代のジョン・レノンのソングライティング性を継承していると思えるが、こういった至福的な気分と柔らかさに充ちた雰囲気は、「Ice Pigeon」において更に魅力的な形で表される。
シンプルなピアノの弾き語りの形で歌われる「Ice Pigeon」では、「Now And Then」に託けるわけではないけれど、ジョン・レノンのソングライティングのメロディーが、リアルに蘇ったかのようでもある。この曲に見受けられる、ほろ苦さ、さみしさ、人生の側面を力強く反映させたような深みのある感覚は、他のシンガーソングライターの曲には容易に見出しがたいものである。考えられる中で、最もシンプルであり、最も素朴であるがゆえ、深く胸を打つ。ダネシェフスカヤのボーカルは、ときに信頼をしたがゆえの人生における失望とやるせなさを表している。最後の曲の中で、ダネシェフスカヤは、現実に対する愛着と冷厳の間にある複雑な感情性を交えながら、次のように歌い、アルバムを締めくくっている。「信じてるのは私じゃない/やってくるもの全部が私には役に立たない/なぜならそれが何を意味するのか知っているから」
この新曲は、HAIM、Charli XCX、Tame Impala、Ice Spiceと共に『バービー』の映画のサウンドトラック「Dance The Night」に続くシングル。デュア・リパの最新作は2020年の「Future Nostalgia」。以後、大規模なワールド・ツアーを敢行し、2022年後半に終了させた。
「Houdini」
ロサンゼルスのシンガーソングライター、Laufey(レイヴェイ)が『Bewitched』の4thシングル「California and Me (feat. Philharmonia Orchestra)」を公開した。日本国内では、Asteri Entertainmentより本日発売される。ストリーミングは本記事の下部より。
秋のワールドツアーも35公演瞬く間にソールドアウトさせるなど、全世界でレイヴェイ旋風を巻き起こす中リリースとなる「California and Me (feat. Philharmonia Orchestra)」は、前シングル「Bewitched」に続き、ロンドンを拠点とするフィルハーモニア管弦楽団を迎えた一曲。
今年、来日公演も行ったブライトンのシンガーソングライター、メイジ−・ピーターズはグラストンベリー・フェスティバルの初日に、ニューアルバム『The Good Witch』の発売日を合わせてきたわけだが、これはレーベルが相当この作品によほど自信があるか、もしくは発売日に無頓着であるかのどちらかである。もちろん後者については考えづらいので、他のアーティストのリリースが先延ばしにされる日を見計らい、前者の奇策を打ったのが、アルバムの宣伝の意図とも推測される。
特に、前2作に比べて、昨年ヒットを記録したサワヤマの音楽性を少なからず意識したダイナミックなポップスナンバーがずらりと並んでいる。ナイーブさとパワフルさが混在する絶妙なポップスの数々である。もちろん、Tiktokのように、一曲だけ取り出して気軽に楽しんでみるのもいいだろうし、アルバムを購入し、最初から最後までじっくりと聴いてみてもいい。聞き方を選ばない自由なモダン・ポップという面では、昨年のサワヤマの最新作「Hold The Girl」に近いものがある。リナ・サワヤマは、昨年の最新作において、ハイパーポップの理想的な形を提示したのだったが、ポップスの中にエヴァネッセンスのメタリックな要素や、フックの効いたロックないしはフォーク・ミュージックの要素を絶妙に織り交ぜることで、最高傑作を生み出した。
メイジー・ピーターズも、その成功例に倣い、ポップスの中に複数のジャンルを織り交ぜ、強いスパイスを加えることに成功している。シンガーソングライターの作曲における試行錯誤の成果が、「Body Better」、「Lost The Breakup」、「Therapy」といったハイライト曲に顕著な形で現れている。これらの曲は、ラムネ・ソーダを飲み干すときの爽快感があり、青春の甘酸っぱい雰囲気に溢れている。曲の構成もすごくわかりやすく、サビに近いフレーズもあるので、それほど洋楽に詳しくないJ-Popのリスナーにも強烈にプッシュしておきたい。
スタジアム級のダイナミックなポップスの楽曲群に加えて、終盤の収録曲では多彩な音楽性を織り交ぜて新たなチャレンジをしている。「Run」では、グライムなどをはじめとするUKのクラブミュージックを基調にしたポップスに、さらに、「Two Weeks Ago」では、シャナイア・トゥエインを彷彿とさせるフォーク・ミュージックに取り組み、さらに「History Of Man」では、しっとりとしたバラード・ソングにも取り組んでいる。
カナダ/アメリカの歌手で作曲家のビバリー・グレン=コープランドが、約20年ぶりのニューアルバムを発表しました。『The Ones Ahead』は7月28日にTransgressiveから発売されます。直近のソロ・リリースは2004年の『Primal Prayer』だが、2020年には『Transmissions』を共有している。『The Music of Beverly Glenn-Copeland』は、ライブ演奏やアーカイヴ録音を含む優れたコンピレーションです。